JPH1190139A - エアフィルタ装置 - Google Patents

エアフィルタ装置

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JPH1190139A
JPH1190139A JP26926897A JP26926897A JPH1190139A JP H1190139 A JPH1190139 A JP H1190139A JP 26926897 A JP26926897 A JP 26926897A JP 26926897 A JP26926897 A JP 26926897A JP H1190139 A JPH1190139 A JP H1190139A
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JP
Japan
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weight
mixing
filter device
ceramics
room
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JP26926897A
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Nobuhide Maeda
信秀 前田
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OHARA SANWA KK
Original Assignee
OHARA SANWA KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一般生菌やカビの発生を阻止し、ノミやダニ等
の衛生害虫を寄せつけず、併せて製品あるいは材料等か
ら発する臭気を脱臭し、更にまたマイナスイオンの発生
数を多くして在室者の精神状態を最良の状態に保持する
快適な清浄空間内環境を得る。 【解決手段】角閃石、蛇紋石、石英閃緑石、花崗斑石、
クリストバル石、凝灰石、酸化カルシウム、マグネシ
ア、シリカおよびチタンの各セラミックスのうち、3種
類のセラミックスを混合して得られた複合セラミックス
3をエアフィルタ装置1のフィルタ濾材2の上流側また
は下流側に配設し、前記複合セラミックス3と接触した
空気をクリーンルームや病室等の清浄空間内へ送気す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のセラミック
スを混合して得られた複合セラミックスを、例えば薬
品、精密電子機器等を製造するクリーンルームや病室等
の清浄空間に使用されているエアフィルタ装置における
フィルタ濾材の上流側あるいは下流側に配設して、該複
合セラミックスと接触した空気をクリーンルームあるい
は病室等の清浄空間内に送気することにより、クリーン
ルームや病室等の清浄空間内の一般生菌やカビの発生を
阻止し、ノミやダニ等の衛生害虫を寄せつけず、併せて
クリーンルーム内において製造する製品あるいは材料等
から発する臭気あるいは病室内の臭気を脱臭し、更に、
クリーンルーム等の清浄空間内においてマイナスイオン
を多く発生させて、作業者あるいは患者等の在室者に鎮
静的、抑制的作用を与えて精神状態を最良の状態に保持
することができる快適環境機能を備えたエアフィルタ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のセラミックスを混合して得
られた複合セラミックスを、エアフィルタ装置における
フィルタ濾材の上流側または下流側に配設して快適な環
境機能を提供するエアフィルタ装置は実用に供されてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】クリーンルームや病室
内は一般生菌やカビが発生せず、ノミやダニ等の衛生害
虫を寄せつけず、更に無臭であることが望ましいが、現
在のクリーンルームや病室内においては一般生菌やカビ
の発生を完全に阻止したり、ノミやダニ等の衛生害虫を
完全に寄せつけず、更にクリーンルーム内において製造
する製品あるいは材料等から発する臭気や病室内の患者
等の体臭、薬品の臭い等の臭気を脱臭することもできな
いという課題があり、更にまたクリーンルームや病室等
の清浄空間内においては空気中の水分量が少ないと、マ
イナスイオンが発生しないか、あるいは発生数が少ない
ので、クリーンルームや病室内における作業者や患者の
精神状態を最良の状態に保持することができないという
課題があった。
【0004】本発明は前記従来の課題を解決すべくなさ
れたもので、クリーンルームや病室等の清浄空間内の一
般生菌やカビの発生を阻止し、ノミやダニ等の衛生害虫
を寄せつけず、併せて臭気を脱臭するという機能を更に
向上させると共に、清浄空間内の空気中の水分量が少な
くとも多くのマイナスイオンを発生させて、作業者や患
者らの在室者の精神状態を最良の状態に保持することが
できるエアフィルタ装置を提供しようとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、角閃石、蛇紋
石、石英閃緑石、花崗斑石、クリストバル石、凝灰石、
酸化カルシウム、マグネシア、シリカおよびチタンの各
セラミックスのうち、3種類のセラミックスを混合して
得られた複合セラミックスを、フィルタ濾材の上流側ま
たは下流側に配設するという手段、基材であるマグネシ
ア20〜30重量%に対して、混合材として角閃石40
〜60重量%およびチタン20〜30重量%を混合して
得られた複合セラミックスを、フィルタ濾材の上流側ま
たは下流側に配設するという手段、基材であるマグネシ
ア20〜30重量%に対して、混合材として石英閃緑石
40〜60重量%およびシリカ20〜30重量%を混合
して得られた複合セラミックスを、フィルタ濾材の上流
側または下流側に配設するという手段、基材である蛇紋
石40〜60重量%に対して、混合材としてクリストバ
ル石20〜30重量%およびチタン20〜30重量%を
混合して得られた複合セラミックスを、フィルタ濾材の
上流側または下流側に配設するという手段、基材である
マグネシア20〜30重量%に対して、混合材として花
崗斑石40〜60重量%およびクリストバル石20〜3
0重量%を混合して得られた複合セラミックスを、フィ
ルタ濾材の上流側または下流側に配設するという手段、
基材である蛇紋石40〜60重量%に対して、混合材と
してシリカ20〜30重量%およびチタン20〜30重
量%を混合して得られた複合セラミックスを、フィルタ
濾材の上流側または下流側に配設するという手段、基材
であるマグネシア40〜60重量%に対して、混合材と
して石英閃緑石20〜30重量%およびクリストバル石
20〜30重量%を混合して得られた複合セラミックス
を、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設するとい
う手段、基材であるマグネシア40〜60重量%に対し
て、混合材として角閃石20〜30重量%およびチタン
20〜30重量%を混合して得られた複合セラミックス
を、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設するとい
う手段、基材である蛇紋石40〜60重量%に対して、
混合材としてクリストバル石20〜30重量%およびチ
タン20〜30重量%を混合して得られた複合セラミッ
クスを、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設する
という手段、基材であるマグネシア40〜60重量%に
対して、混合材として凝灰石20〜30重量%および酸
化カルシウム20〜30重量%を混合して得られた複合
セラミックスを、フィルタ濾材の上流側または下流側に
配設するという手段、基材であるマグネシア40〜60
重量%に対して、混合材として酸化カルシウム20〜3
0重量%およびシリカ20〜30重量%を混合して得ら
れた複合セラミックスを、フィルタ濾材の上流側または
下流側に配設するという手段、のいずれかを採用するこ
とにより、上記課題を解決した。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、角閃石、蛇紋石、石英
閃緑石、花崗斑石、クリストバル石、凝灰石、酸化カル
シウム、マグネシア、シリカおよびチタンの各セラミッ
クスのうち、3種類のセラミックスを混合して複合セラ
ミックスを製造し、且つ該複合セラミックスをフィルタ
濾材の上流側または下流側に配設して、前記複合セラミ
ックスに接触した空気をクリーンルームや病室等の清浄
空間内に送風することを目的とするエアフィルタ装置で
あって、以下更に本発明を詳細に説明する。
【0007】単一成分のセラミックスには遠赤外線放射
率、抗菌率、脱臭率および防カビ抵抗、ノミやダニ等の
衛生害虫が寄りつかないという忌避効果を示す忌避率の
すべてにおいて優れているものは存在しないが、前記い
ずれかのものにおいて優れたものは存在する。
【0008】本発明者は、単一成分のセラミックスにつ
き、遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗およ
び忌避率につき個々に測定すると共に、前記各セラミッ
クスの放射する遠赤外線の化学反応により、レナード効
果に基づいてマイナスイオンが多く発生するのではない
かと考え、各単一成分のセラミックスを室内に静置し
て、発生したマイナスイオンの発生数を測定し、遠赤外
線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗および忌避率の
いずれかにおいて優れ、且つ空気中に含有される水分量
が低い場合でもマイナスイオンの発生に寄与する能力に
おいて優れたものを抽出した。そして、前記セラミック
スのうち3種類のセラミックスを一定比率で混合するこ
とにより、本発明で採用できる遠赤外線放射特性を有す
ると共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性、忌避効果を有
し、且つ低い水分量でもマイナスイオンの発生に寄与
し、マイナスイオンの発生数を多くすることができる複
合セラミックスを得た。
【0009】前記本発明において採用できる複合セラミ
ックスを構成する各単一成分のセラミックスの遠赤外線
放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗および忌避率につ
いて測定した結果を表1に示す。また、水分量を4g/
3 とした6畳の室内に各セラミックス50gおよび水
分量を7g/m3 とした6畳の室内に各セラミックス7
5gをそれぞれ静置してレナード効果に基づくマイナス
イオンの発生数をそれぞれ測定した結果を表2に示す。
なお、表3はセラミックスを静置しない6畳の室内の水
分量を4g/m3 および7g/m3 とした場合のレナー
ド効果に基づくマイナスイオンの発生数をそれぞれ測定
した結果を示す表であり、表2と比較するために示し
た。なお、前記各セラミックスは平均粒径を5〜10m
mとしてこれらを混合し、然る後前記各項目につき測定
した。前記防カビ抵抗はJIS Z 2911により測
定し、またマイナスイオンはマイナスイオン測定器を用
いて発生数を測定した。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
【表3】
【0013】表1の測定結果より各セラミックスとも遠
赤外線放射率は、最低の凝灰石で87%で、その他のセ
ラミックスはいずれも90〜94%で、極めて高い遠赤
外線放射率を有することが判った。また、大腸菌に対す
る抗菌率はマグネシアが99%、酸化カルシウムが85
%と高い抗菌率を有するのに対し、花崗斑石が73%、
石英閃緑石が65%、蛇紋石が55%と中程度の抗菌率
を有するが、その他のセラミックスは5〜20%と低い
抗菌率しかなく、一方、ブドウ状球菌に対する抗菌率
は、蛇紋石が99%、マグネシアが96%、酸化カルシ
ウムが95%、角閃石が83%と高い抗菌率を有するの
に対し、花崗斑石が70%、石英閃緑石が65%と中程
度の抗菌率を有するが、その他のセラミックスは25〜
30%と低い抗菌率しかないことが判った。
【0014】また、アンモニアに対する脱臭率は、凝灰
石が99%、シリカが93%、クリストバル石が85%
と高い脱臭率を有するのに対し、花崗斑石が65%、チ
タンが60%、角閃石が50%と中程度の脱臭率を有す
るが、その他のセラミックスは15〜40%と低い脱臭
率しかなく、一方、硫化水素に対する脱臭率は蛇紋石お
よびシリカが99%、クリストバル石が95%、凝灰石
が80%と高い脱臭率を有するのに対し、角閃石が63
%、石英閃緑石が55%、花崗斑石が50%と中程度の
脱臭率を有するが、その他のセラミックスは20〜35
%と低い脱臭率しかないことが判った。
【0015】更に、防カビ抵抗は、蛇紋石、酸化カルシ
ウムおよびマグネシアが3で最高値を示したのに対し、
角閃石、石英閃緑石、花崗斑石、クリストバル石、凝灰
石およびシリカが2で中程度の防カビ抵抗を有するが、
チタンは1でほとんど防カビ抵抗がないことが判った。
また、ノミやダニ等の衛生害虫を寄せつけないという忌
避効果を示す忌避率は、すべてのセラミックスが85〜
94%の範囲内であって、極めて高い忌避率を有するこ
とが判った。
【0016】そして更に、表2により室内の水分量が4
g/m3 と低くても、室内に静置された各セラミックス
が放射する遠赤外線に手助けされて、レナード効果によ
り前記空気中の水分が帯電し多くのマイナスイオンを発
生し、その発生数は1m3 当たり角閃石が最高の2,5
00個で、最低のチタンでも800個で、その他のセラ
ミックスも1,350〜2,300個の範囲内で、極め
て多くのマイナスイオンが発生することが判った。ま
た、室内の水分量を7g/m3 とした場合は、更に多く
のマイナスイオンが発生することが判った。一方、表3
のセラミックスのない室内においては水分量が4g/m
3 では全くマイナスイオンは発生しないが、水分量が7
g/m3 ではレナード効果によりマイナスイオンが1m
3 当たり100個発生することが判った。したがって、
表2の測定結果から各セラミックスの放射する遠赤外線
の化学反応により、空気中の水分量が少なくてもレナー
ド効果に基づいてマイナスイオンが多く発生することが
判った。
【0017】上記の測定結果に基づき、本発明者は前記
各セラミックスを3種類所定比率で混合して複合セラミ
ックスとすることにより、単一成分のセラミックスでは
前記抗菌性等について余り効果を認めることができなか
ったものも、高い数値を示すのではないかと考え、これ
ら各セラミックスの混合比率を種々変えて混合して得ら
れた複合セラミックスの遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭
率、防カビ抵抗および忌避率について測定すると共に、
各複合セラミックスを室内に静置してマイナスイオンの
発生数を測定して比較検討した。
【0018】そして、前記検討の結果、遠赤外線放射
率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗、忌避率およびレナー
ド効果に基づくマイナスイオン発生数の複数項目に亘っ
て優れているマグネシアまたは蛇紋石を基材として採用
し、この基材となるマグネシアまたは蛇紋石に対して、
混合材として角閃石、石英閃緑石、花崗斑石、クリスト
バル石、凝灰石、酸化カルシウム、シリカおよびチタン
のうち2種類を添加混合することにより、遠赤外線放射
率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗、忌避率およびレナー
ド効果に基づくマイナスイオン発生数において優れた複
合セラミックスが得られることが判った。
【0019】すなわち、基材であるマグネシアに対し
て、混合材として角閃石およびチタンを混合する場合、
その混合比率をマグネシア20〜30重量%、角閃石4
0〜60重量%、チタン20〜30重量%とするのが好
ましく、特に好ましくはマグネシア25重量%、角閃石
50重量%、チタン25重量%とすることが推奨され、
そして基材であるマグネシアに対して、混合材として石
英閃緑石およびシリカを混合する場合、その混合比率を
マグネシア20〜30重量%、石英閃緑石40〜60重
量%、シリカ20〜30重量%とするのが好ましく、特
に好ましくはマグネシア25重量%、石英閃緑石50重
量%、シリカ25重量%とすることが推奨され、また基
材である蛇紋石に対して、混合材としてクリストバル石
およびチタンを混合する場合、その混合比率を蛇紋石4
0〜60重量%、クリストバル石20〜30重量%、チ
タン20〜30重量%とするのが好ましく、特に好まし
くは蛇紋石50重量%、クリストバル石25重量%、チ
タン25重量%とすることが推奨され、またそして基材
であるマグネシアに対して、混合材として花崗斑石およ
びクリストバル石を混合する場合、その混合比率をマグ
ネシア20〜30重量%、花崗斑石40〜60重量%、
クリストバル石20〜30重量%とするのが好ましく、
特に好ましくはマグネシア25重量%、花崗斑石50重
量%、クリストバル石25重量%とすることが推奨さ
れ、そしてまた基材である蛇紋石に対して、混合材とし
てシリカおよびチタンを混合する場合、その混合比率を
蛇紋石40〜60重量%、シリカ20〜30重量%、チ
タン20〜30重量%とするのが好ましく、特に好まし
くは蛇紋石50重量%、シリカ25重量%、チタン25
重量%とすることが推奨される。
【0020】更に、基材であるマグネシアに対して、混
合材として石英閃緑石およびクリストバル石を混合する
場合、その混合比率をマグネシア40〜60重量%、石
英閃緑石20〜30重量%、クリストバル石20〜30
重量%とするのが好ましく、特に好ましくはマグネシア
50重量%、石英閃緑石25重量%、クリストバル石2
5重量%とすることが推奨され、そして基材であるマグ
ネシアに対して、混合材として角閃石およびチタンを混
合する場合、その混合比率をマグネシア40〜60重量
%、角閃石20〜30重量%、チタン20〜30重量%
とするのが好ましく、特に好ましくはマグネシア50重
量%、角閃石25重量%、チタン25重量%とすること
が推奨され、また基材である蛇紋石に対して、混合材と
してクリストバル石およびチタンを混合する場合、その
混合比率を蛇紋石40〜60重量%、クリストバル石2
0〜30重量%、チタン20〜30重量%とするのが好
ましく、特に好ましくは蛇紋石50重量%、クリストバ
ル石25重量%、チタン25重量%とすることが推奨さ
れ、またそして基材であるマグネシアに対して、混合材
として凝灰石および酸化カルシウムを混合する場合、そ
の混合比率をマグネシア40〜60重量%、凝灰石20
〜30重量%、酸化カルシウム20〜30重量%とする
のが好ましく、特に好ましくはマグネシア50重量%、
凝灰石25重量%、酸化カルシウム25重量%とするこ
とが推奨され、そしてまた基材であるマグネシアに対し
て、混合材として酸化カルシウムおよびシリカを混合す
る場合、その混合比率をマグネシア40〜60重量%、
酸化カルシウム20〜30重量%、シリカ20〜30重
量%とするのが好ましく、特に好ましくはマグネシア5
0重量%、酸化カルシウム25重量%、シリカ25重量
%とすることが推奨される。
【0021】そして、本発明で採用する複合セラミック
スを構成する単一成分のセラミックスを表4に示す特に
好ましい混合比率により混合して得られた複合セラミッ
クスの遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗お
よび忌避率につき測定した結果(複合セラミックスの特
性)を表5に示す。また、水分量を4g/m3 とした6
畳の室内に各複合セラミックス50g、および水分量を
7g/m3 とした6畳の室内に各複合セラミックス75
gをそれぞれ静置して、レナード効果に基づくマイナス
イオンの発生数をそれぞれ測定した結果を表6に示す。
なお、表5,表6における複合セラミックスA〜Jは、
表4の複合セラミックスA〜Jと対応している。
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】前記表5,表6の測定結果から、各複合セ
ラミックスとも、遠赤外線放射率が92〜95%、大腸
菌に対する抗菌率が93〜95%、ブドウ状球菌に対す
る抗菌率が92〜96%、アンモニアに対する脱臭率が
87〜95%、硫化水素に対する脱臭率が91〜94
%、防カビ抵抗が最高値の3、衛生害虫に対する忌避率
が90〜93%で高い数値を示し、そしてレナード効果
に基づくマイナスイオンの発生数も水分量4g/m3
1m3 当たり1,650〜2,300個で高い数値を示
し、また水分量7g/m3 で1m3 当たり2,300〜
2,950で更に高い数値を示した。以上のことから、
前記各複合セラミックスは、遠赤外線放射特性を有し、
抗菌性と脱臭性、防カビ性および防虫性において優れ、
更に前記複合セラミックスから放射される遠赤外線の化
学反応により、レナード効果に基づいてマイナスイオン
が多く発生することが判った。
【0026】一般的に、空気中の水分量が大体7g/m
3 程度になると水分に帯電してマイナスイオンが発生す
る現象をレナード現象というが、本発明に採用される複
合セラミックスは、その放射する遠赤外線によって光感
現象が生じ、この光感現象の作用により空気中の水分量
が4g/m3 程度であっても水分に帯電してマイナスイ
オンが発生すると共に、その発生数も多くなる。すなわ
ち、遠赤外線がマイナスイオンの発生に寄与しているの
である。
【0027】なお、前記各複合セラミックスの抗菌メカ
ニズムは、大腸菌、ブドウ状球菌等の一般生菌の表層
(壁)はマイナスイオンであって、そのため中性領域
(pH7.0〜7.5)でしか生息が不可能であるが、
前記各複合セラミックスは遠赤外線放射によってプラス
イオンを発生するので、マイナスイオンである菌体
(壁)が、前記プラスイオンによって破壊されると同時
に、菌体蛋白質が変性して、呼吸困難となり死滅するの
である。
【0028】また、アンモニアおよび硫化水素等に対す
る各複合セラミックスの脱臭メカニズムは、物理的吸着
または化学的吸着等の一般的作用ではなく、遠赤外線放
射に基づく分解作用のため飽和状態にならないので、抗
菌力と同様に、脱臭力を半恒久的に有する。更に、前記
各複合セラミックスは毒性を有していない。
【0029】そして、前記各複合セラミックスの遠赤外
線放射で発生するプラスイオンによって、ノミやダニ等
の衛生害虫に対して忌避効果を有する。更に、前記プラ
スイオンによってカビの発生または増殖を阻止し、防カ
ビの機能を果たすのである。
【0030】本発明は、前記複合セラミックスをエアフ
ィルタ装置のフィルタ濾材の上流側または下流側に配設
して、該複合セラミックスに送気して、空気を該複合セ
ラミックスに接触させ、然る後空気をクリーンルームや
病室等の清浄空間内へ送気して、前記複合セラミックス
の遠赤外線放射特性により室内の一般生菌やカビの発生
を阻止し、衛生害虫を寄せつけず、製品あるいは材料等
から発する臭気を脱臭し、更にまたマイナスイオンを多
く発生させて作業者や患者等の在室者の精神状態の安定
を図るようにしたエアフィルタ装置である。以下、図面
に基づいて詳細に説明する。
【0031】図1は本発明の実施の形態を示す概略縦断
面図であり、エアフィルタ装置1のフィルタ濾材2の上
流側に前記複合セラミックス3が配設されている。前記
複合セラミックス3は、空気が該複合セラミックス3表
面に接触面積を大として接触すると共に、空気の流通を
良くする必要があるため、図2に示すように、粒径が1
0〜20mm程度の複合セラミックス3を5〜7mm程
度の多数の通気孔4を穿設した収納体5に収納して配設
されている。
【0032】そして、前記構成より成るエアフィルタ装
置1によれば、図示していない送気ファンにより送気さ
れた空気が複合セラミックス3に接触して、更に該複合
セラミックス3に接触して収納体5を通過した空気がフ
ィルタ濾材2により濾過されて吹出し口6よりクリーン
ルームや病室等の清浄空間内に送風される。
【0033】図3は本発明の他の実施の形態を示す概略
正面図であり、エアフィルタ装置1のフィルタ濾材2の
下流側に前記複合セラミックス3が配設されている。そ
して、該複合セラミックス3を収納する収納体5の構成
は前記図1と同一なので説明を省略する。
【0034】なお、前記収納体5に収納する複合セラミ
ックス3は、塵埃を嫌うクリーンルームや病室等の清浄
空間に使用されるため塵埃が存在せず、且つ各セラミッ
クス粒間の空隙部を空気が通過できるものを使用する必
要がある。そのためには、特に限定しないが、好ましく
は球形状に研磨したものの使用が推奨される。
【0035】表7は、風量50m3 /hrの能力を有す
るエアフィルタ装置1のフィルタ濾材2の下流側に複合
セラミックスAを3.5Kg装入した収納体5を配設し
て、水分量4g/m3 で30m3 の広さを有するクリー
ンルーム内に送風したときのクリーンルーム内の空気の
浄化度を測定した表である。なお、経時0は本発明フィ
ルタ装置の使用前の時間帯を示し、比較のためそのとき
のクリーンルーム内の状況を示した。
【0036】
【表7】
【0037】表7の測定結果より、本発明フィルタ装置
の使用前に1m3 当たり2×102 個あった大腸菌およ
び3.2×102 個あったブドウ状球菌が、使用後1時
間経過でそれぞれ10個以下となり、その後3時間、6
時間経過しても10個以下の状況は変わらず、また臭気
評価はアンモニア系、酸系が本発明フィルタ装置の使用
前に臭気評価法による表示で3あったものが、いずれも
使用後1時間経過で1となり、その後3時間、6時間経
過しても1の評価はそのままで、更に本発明フィルタ装
置の使用前には室内のマイナスイオンが1m3 当たり0
個であったものが、使用後1時間経過で1,800個と
なり、その後3時間、6時間経過してもその個数に増減
はなかった。なお、臭気評価法による表示は1〜6の6
段階評価があり、評価1が最高の評価で、臭気がほとん
どない状態をいう。
【0038】また表8は、風量50m3 /hrの能力を
有するエアフィルタ装置1のフィルタ濾材2の上流側に
複合セラミックスAを3.5Kg装入した収納体5を配
設して、水分量4g/m3 で30m3 の広さを有するク
リーンルーム内に送風したときのクリーンルーム内の空
気の浄化度を測定した表である。なお、経時0は本発明
フィルタ装置の使用前の時間帯を示し、比較のためその
ときのクリーンルーム内の状況を示した。
【0039】
【表8】
【0040】表8の測定結果より、本発明フィルタ装置
の使用前に1m3 当たり2×102 個あった大腸菌およ
び3.2×102 個あったブドウ状球菌が、使用後1時
間経過でそれぞれ10個以下となり、その後3時間、6
時間経過しても10個以下の状況は変わらず、また臭気
評価はアンモニア系、酸系が本発明フィルタ装置の使用
前に臭気評価法による表示で3あったものが、いずれも
使用後1時間経過で1となり、その後3時間、6時間経
過しても1の評価はそのままで、更に本発明フィルタ装
置の使用前には室内のマイナスイオンが1m3 当たり0
個であったものが、使用後1時間経過で1,600個と
なり、その後3時間、6時間経過してもその個数に増減
はなかった。このマイナスイオンの数が表7の場合に比
して200個少なくなっているが、これはフィルタ濾材
2の上流側に複合セラミックス3が配設されているた
め、前記フィルタ濾材2により遠赤外線を照射されて遠
赤外線放射特性を保持した浮遊粒子が濾過されるので、
遠赤外線放射率が低くなり、従ってマイナスイオンの発
生数が少なくなるからである。
【0041】クリーンルームや病室等の清浄空間の基本
は塵埃がなく、清潔であると共に、精神的に安らげるこ
とである。すなわち、クリーンルームや病室等の清浄空
間内にカビ、ダニ等が発生せず、臭わず、更にマイナス
イオンの量が多いことが望ましいのである。
【0042】前記のように本発明は、クリーンルームや
病室等の清浄空間内で使用する空気を複合セラミックス
3に接触させ、これをクリーンルーム内へ送気するよう
にしたものである。そして、前記複合セラミックス3は
遠赤外線放射率において優れ遠赤外線放射特性を有する
ため、クリーンルーム内の空気中に浮遊している目に見
えない極超微粒子あるいは病室などの浮遊粒子がその照
射により遠赤外線放射特性を保持し、その放射・吸収作
用により常時遠赤外線の放射・吸収を繰返している。従
って、前記複合セラミックス3に接触する空気は常時遠
赤外線の照射を受けていて、遠赤外線放射特性を保持せ
しめたままクリーンルームや病室等の清浄空間内へ送気
するのである。
【0043】前記遠赤外線放射特性を保持せしめたまま
クリーンルームや病室等の清浄空間内へ送気することに
より、前記遠赤外線の作用により、クリーンルームや病
室等の清浄空間内において一般生菌やカビの発生を阻止
し、ノミやダニ等の衛生害虫を寄せつけず、併せて製品
あるいは材料等から発する臭気を脱臭すると共に、クリ
ーンルームや病室等の清浄空間内のマイナスイオンの発
生数を多くすることができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述のように、複数のセラミッ
クスを混合して得られた、遠赤外線放射特性を有すると
共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性、忌避効果を有し、且
つレナード効果に基づくマイナスイオンの発生数を多く
することができる複合セラミックスをフィルタ濾材の上
流側または下流側に配設して、該複合セラミックスに送
気して、空気を該複合セラミックスに接触させてクリー
ンルームや病室等の清浄空間内へ送気して、前記複合セ
ラミックスの遠赤外線放射特性により、一般生菌やカビ
の発生を阻止し、ノミやダニ等の衛生害虫を寄せつけ
ず、併せて製品あるいは材料等から発する臭気や病室等
の臭気を脱臭し、更にまた複合セラミックスから放射さ
れる遠赤外線の化学反応により、空気中の水分量が少な
くてもレナード効果に基づいてマイナスイオンを発生さ
せることができるので、作業者や患者等の在室者に鎮静
的、抑制的作用を与えて精神状態を最良の状態に保持し
て快適な清浄空間内環境を得ることができ、然も複合セ
ラミックスは経時変化が全くなく、その機能は半恒久的
に持続するため、交換の必要がなくランニングコストと
しては安価となるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明エアフィルタ装置を示す概略縦断面図で
ある。
【図2】本発明エアフィルタ装置に使用する複合セラミ
ックスの収納体の拡大横断面図である。
【図3】本発明エアフィルタ装置の他の実施の形態を示
す概略縦断面図である。
【符号説明】
1 エアフィルタ装置、 2 フィルタ濾材、 3 複
合セラミックス。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】前記本発明において採用できる複合セラミ
ックスを構成する各単一成分のセラミックスの遠赤外線
放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗および忌避率につ
いて測定した結果を表1に示す。また、水分量を4g/
3 とした6畳の室内に各セラミックス50gおよび水
分量を7g/m3 とした6畳の室内に各セラミックス7
5gをそれぞれ静置してレナード効果に基づくマイナス
イオンの発生数と各セラミックス1g当たりの表面積
それぞれ測定した結果を表2に示す。なお、表3はセラ
ミックスを静置しない6畳の室内の水分量を4g/m3
および7g/m3 とした場合のレナード効果に基づくマ
イナスイオンの発生数をそれぞれ測定した結果を示す表
であり、表2と比較するために示した。なお、前記各セ
ラミックスは平均粒径を5〜10mmとしてこれらを混
合し、然る後前記各項目につき測定した。前記防カビ抵
抗はJIS Z 2911により測定し、またマイナス
イオンはマイナスイオン測定器を用いて発生数を測定し
た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【表2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【表3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】そして更に、表2により各セラミックスの
1g当たりの表面積が大きく、従って空気との接触面積
が大となるため、室内の水分量が4g/m3 と低くて
も、室内に静置された各セラミックスが放射する遠赤外
の化学反応により、レナード効果に基づいて前記空気
中の水分が帯電し多くのマイナスイオンを発生し、その
発生数は13 当たり角閃石が最高の2,500個
で、最低のチタンでも800個で、その他のセラミック
スも1,350〜2,300個の範囲内で、極めて多く
のマイナスイオンが発生することが判った。また、室内
の水分量を7g/m3 とした場合は、更に多くのマイナ
スイオンが発生することが判った。一方、表3のセラミ
ックスのない室内においては水分量が4g/m3 では全
くマイナスイオンは発生しないが、水分量が7g/m3
ではレナード効果によりマイナスイオンが13 当た
り100個発生することが判った。したがって、表2の
測定結果から各セラミックスの放射する遠赤外線の化学
反応により、空気中の水分量が少なくてもレナード効果
に基づいてマイナスイオンが多く発生することが判っ
た。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】そして、本発明で採用する複合セラミック
スを構成する単一成分のセラミックスを表2に示す特に
好ましい混合比率により混合して得られた複合セラミッ
クスの遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗お
よび忌避率につき測定した結果(複合セラミックスの特
性)を表5に示す。また、水分量を4g/m3 とした6
畳の室内に各複合セラミックス50g、および水分量を
7g/m3とした6畳の室内に各複合セラミックス75
gをそれぞれ静置して、レナード効果に基づくマイナス
イオンの発生数と、各複合セラミックス1g当たりの表
面積をそれぞれ測定した結果を表6に示す。なお、表
5、表6における複合セラミックスA〜Jは、表4の複
合セラミックスA〜Jと対応している。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】前記表5、表6の測定結果から、各複合セ
ラミックスとも、遠赤外線放射率が92〜95%、大腸
菌に対する抗菌率が93〜95%、ブドウ状球菌に対す
る抗菌率が92〜96%、アンモニアに対する脱臭率が
87〜95%、硫化水素に対する脱臭率が91〜94
%、防カビ抵抗が最高値の3、衛生害虫に対する忌避率
が90〜93%で高い数値を示し、そして各複合セラミ
ックスの1g当たりの表面積が大きく、従って空気との
接触面積が大となるため、レナード効果に基づくマイナ
スイオンの発生数も水分量4g/m3 で13 当たり
1,000〜2,300個で高い数値を示し、また水分
量7g/m3 で13 当たり1,650〜2,950
で更に高い数値を示した。以上のことから、前記各複
合セラミックスは、遠赤外線放射特性を有し、抗菌性と
脱臭性、防カビ性および防虫性において優れ、更に、好
適な熱伝導性を有すると共に、前記複合セラミックスか
ら放射される遠赤外線の化学反応により、レナード効果
に基づいてマイナスイオンが多く発生することが判っ
た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】図3は本発明の他の実施の形態を示す概略
縦断面図であり、エアフィルタ装置1のフィルタ濾材2
の下流側に前記複合セラミックス3が配設されている。
そして、該複合セラミックス3を収納する収納体5の構
成は前記図と同一なので説明を省略する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】
【表7】
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】表7の測定結果より、本発明フィルタ装置
の使用前に1m3 当たり2×102 個あった大腸菌およ
び3.2×102 個あったブドウ状球菌が、使用後1時
間経過でそれぞれ10個以下となり、その後3時間、6
時間経過しても10個以下の状況は変わらず、また臭気
評価はアンモニア系、酸系が本発明フィルタ装置の使用
前に臭気評価法による表示あったものが、いずれ
も使用後1時間経過で1となり、その後3時間、6時間
経過しても1の評価はそのままで、更に本発明フィルタ
装置の使用前には室内のマイナスイオンが13 当た
り0個であったものが、使用後1時間経過で1,800
個となり、その後3時間、6時間経過してもその個数に
増減はなかった。なお、臭気評価法による表示は1〜6
の6段階評価があり、評価1が最高の評価で、臭気がほ
とんどない状態をいう。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【表8】
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】表8の測定結果より、本発明フィルタ装置
の使用前に1m3 当たり2×102 個あった大腸菌およ
び3.2×102 個あったブドウ状球菌が、使用後1時
間経過でそれぞれ10個以下となり、その後3時間、6
時間経過しても10個以下の状況は変わらず、また臭気
評価はアンモニア系、酸系が本発明フィルタ装置の使用
前に臭気評価法による表示あったものが、いずれ
も使用後1時間経過で1となり、その後3時間、6時間
経過しても1の評価はそのままで、更に本発明フィルタ
装置の使用前には室内のマイナスイオンが13 当た
り0個であったものが、使用後1時間経過で1,600
個となり、その後3時間、6時間経過してもその個数に
増減はなかった。このマイナスイオンの数が表7の場合
に比して200個少なくなっているが、これはフィルタ
濾材2の上流側に複合セラミックス3が配設されている
ため、前記フィルタ濾材2により遠赤外線を照射されて
遠赤外線放射特性を保持した浮遊粒子が濾過されるの
で、遠赤外線放射率が低くなり、従ってマイナスイオン
の発生数が少なくなるからである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】角閃石、蛇紋石、石英閃緑石、花崗斑石、
    クリストバル石、凝灰石、酸化カルシウム、マグネシ
    ア、シリカおよびチタンの各セラミックスのうち、3種
    類のセラミックスを混合して得られた複合セラミックス
    を、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設したこと
    を特徴とするエアフィルタ装置。
  2. 【請求項2】基材であるマグネシア20〜30重量%に
    対して、混合材として角閃石40〜60重量%およびチ
    タン20〜30重量%を混合して得られた複合セラミッ
    クスを、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設した
    ことを特徴とするエアフィルタ装置。
  3. 【請求項3】基材であるマグネシア20〜30重量%に
    対して、混合材として石英閃緑石40〜60重量%およ
    びシリカ20〜30重量%を混合して得られた複合セラ
    ミックスを、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設
    したことを特徴とするエアフィルタ装置。
  4. 【請求項4】基材である蛇紋石40〜60重量%に対し
    て、混合材としてクリストバル石20〜30重量%およ
    びチタン20〜30重量%を混合して得られた複合セラ
    ミックスを、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設
    したことを特徴とするエアフィルタ装置。
  5. 【請求項5】基材であるマグネシア20〜30重量%に
    対して、混合材として花崗斑石40〜60重量%および
    クリストバル石20〜30重量%を混合して得られた複
    合セラミックスを、フィルタ濾材の上流側または下流側
    に配設したことを特徴とするエアフィルタ装置。
  6. 【請求項6】基材である蛇紋石40〜60重量%に対し
    て、混合材としてシリカ20〜30重量%およびチタン
    20〜30重量%を混合して得られた複合セラミックス
    を、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設したこと
    を特徴とするエアフィルタ装置。
  7. 【請求項7】基材であるマグネシア40〜60重量%に
    対して、混合材として石英閃緑石20〜30重量%およ
    びクリストバル石20〜30重量%を混合して得られた
    複合セラミックスを、フィルタ濾材の上流側または下流
    側に配設したことを特徴とするエアフィルタ装置。
  8. 【請求項8】基材であるマグネシア40〜60重量%に
    対して、混合材として角閃石20〜30重量%およびチ
    タン20〜30重量%を混合して得られた複合セラミッ
    クスを、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設した
    ことを特徴とするエアフィルタ装置。
  9. 【請求項9】基材である蛇紋石40〜60重量%に対し
    て、混合材としてクリストバル石20〜30重量%およ
    びチタン20〜30重量%を混合して得られた複合セラ
    ミックスを、フィルタ濾材の上流側または下流側に配設
    したことを特徴とするエアフィルタ装置。
  10. 【請求項10】基材であるマグネシア40〜60重量%
    に対して、混合材として凝灰石20〜30重量%および
    酸化カルシウム20〜30重量%を混合して得られた複
    合セラミックスを、フィルタ濾材の上流側または下流側
    に配設したことを特徴とするエアフィルタ装置。
  11. 【請求項11】基材であるマグネシア40〜60重量%
    に対して、混合材として酸化カルシウム20〜30重量
    %およびシリカ20〜30重量%を混合して得られた複
    合セラミックスを、フィルタ濾材の上流側または下流側
    に配設したことを特徴とするエアフィルタ装置。
JP26926897A 1997-09-16 1997-09-16 エアフィルタ装置 Pending JPH1190139A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520268A (ja) * 2003-03-13 2006-09-07 ダグラス、ケイ.ベプレイト ナノ粒子を組み込んだ濾過装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006520268A (ja) * 2003-03-13 2006-09-07 ダグラス、ケイ.ベプレイト ナノ粒子を組み込んだ濾過装置

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