JPH1190124A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JPH1190124A
JPH1190124A JP9253162A JP25316297A JPH1190124A JP H1190124 A JPH1190124 A JP H1190124A JP 9253162 A JP9253162 A JP 9253162A JP 25316297 A JP25316297 A JP 25316297A JP H1190124 A JPH1190124 A JP H1190124A
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Japan
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filter
magnetic powder
filtration
water
water supply
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JP9253162A
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English (en)
Inventor
Hajime Miyata
肇 宮田
Yukio Hayashida
幸雄 林田
Izumi Yamaura
泉 山浦
Koji Oka
浩二 岡
Yasuyuki Nukina
康之 貫名
Hiromi Hirota
弘美 広田
Keijiro Kunimoto
啓次郎 国本
Nobuo Ganji
伸夫 元治
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型を達成しつつ逆洗による濾過層の
再生を可能とし、加えて、濾過性能を向上させた濾過装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 給水口14と排水口15との間に液体を
通過させる支持材12を配し、この支持材12上に磁性
粉体13を成層し、逆洗時に磁性粉体13を磁石17に
より吸引する第1の濾過器11と、この第1の濾過器1
1と並列に第2の濾過器21を設けたもので、第1の濾
過器11では、粒径の小さい細菌などを捕捉できる粒径
の小さい磁性粉体13を用いて装置を小型化し、また、
逆洗時には磁石17により磁性粉体13のみを吸引する
ので、その磁性粉体13に捕捉された細菌などが分離さ
れる。また、第1の濾過器11と並列に第2の濾過器2
1を設けることにより、第1の濾過器11に加えて第2
の濾過器21も使用でき、その濾過能力を高めることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用済みの風呂の
水を浄化したり、水道水の濁り成分を除去する等の用途
に使用する濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来使用している水を浄化させる方法と
しては、重力沈降や遠心沈降を利用する沈降分離法、浮
力を用いる浮上分離法、固形浮遊物を篩い取る濾過法等
がある。
【0003】この濾過法は比較的小型の装置で大きな処
理流量を得ることができ、汎用されている。濾過法はま
た、多孔性の膜表面に孔径より大きな固形物を捕捉する
単層濾過と、積層した粉体や繊維、3次元の網目構造体
等の層状の濾過層を用いて、濾過層の内部の間隙に固形
物を捕捉する重層濾過に大別される。いずれの方法も、
濾過を続けるうちに捕捉した固形物によって濾材が閉塞
されるため、濾材の交換や濾材に付着した固形物を剥離
する再生が必要となる。
【0004】これらの濾過法のうち、砂などの大粒の粉
体をカラム状に充填して用いる重層濾過は砂濾過と呼ば
れている。この砂濾過には、水を濾過層に流し込み濾過
層を構成する粉体に付着した固形物を洗い流す、いわゆ
る逆洗と呼ばれる方法で、濾過層の再生が一般的に行わ
れている。この逆洗につき説明を加えると、砂などの粉
体を積層した濾過層に水流を当て、粉体をこの水流で巻
き上げ、粉体で捕捉された固形物を洗い流し、さらに、
固形物より重い砂などの粉体は早く沈むので、捕捉した
固形物と粉体とを分離し、固形物を濾過装置外に排出し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の砂濾過
方式の濾過装置では、細菌などのような粒径がマイクロ
メーター程度の固形物を捕捉しようとした場合には、砂
などの粉体をかなりの高さに積層してマイクロメーター
程度の固形物でも捕捉できるようにすることが考えられ
るが、この場合、一般家庭で使用できる程度の装置の大
きさとすることができない。
【0006】また、一般家庭で使用できる装置の大きさ
にするには、濾過層を構成する粉体の粒径を被濾過物の
粒径近くまで小さくすることで、マイクロメータ程度の
粒径の固形物も濾過層の高さを高くすることなく捕捉す
ることができるようになるが、このような微粒子の濾材
では重力沈降の速度が遅く、従って、濾過層に水流を当
てても、被濾過物と微粒子の濾材とに重力沈降速度の差
が少なく、被濾過物の粒子と濾材の粒子とを分別するこ
とができず、逆洗による濾過層の再生が行えないという
課題を有していた。
【0007】本発明は上記課題に鑑み、装置の小型を達
成しつつ逆洗による濾過層の再生を可能とし、加えて、
濾過性能を向上させた濾過装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、給水口と排水口との間に液体を通過させる
支持材を配し、この支持材上に磁性粉体を成層し、逆洗
時に磁性粉体を磁石により吸引する第1の濾過器と、こ
の第1の濾過器と並列または直列に第2の濾過器を設け
たもので、第1の濾過器では、粒径の小さい細菌などを
捕捉できる粒径の小さい磁性粉体を用いて装置を小型化
し、また、逆洗時には磁石により磁性粉体のみを吸引す
るので、その磁性粉体に捕捉された細菌などの被濾過物
が分離される。また、第1の濾過器と並列に第2の濾過
器を設けることにより、第1の濾過器に加えて第2の濾
過器も使用でき、その濾過能力を高めることができる。
さらに、第1の濾過器と第2の濾過器とを直列に接続す
ることで、第2の濾過器で粗い被濾過物を捕捉した後、
第1の濾過器で細菌などの被濾過物を捕捉することがで
きるようになり、第1の濾過器の目詰まり状態になるま
での処理時間を伸ばし、濾過装置の能力を向上させるこ
とができる。
【0009】また、第1及び第2の濾過器を各々設ける
ことなく、濾過装置内を複数の支持材で分割するように
しても、上記直列に濾過器を設けたものと同様な機能を
発揮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載した発明
は、液体が流入する給水口と液体を排出する排水口を有
し、この給水口と排水口との間に液体を通過させる支持
材を配し、この支持材上に磁性粉体を成層し、逆洗時に
磁性粉体を磁石により吸引する第1の濾過器と、この濾
過器とは別の第2の濾過器を並列に設けたものである。
【0011】この構成によれば、第1の濾過器では、粒
径の小さい細菌などを捕捉できる粒径の小さい磁性粉体
を用いて装置を小型化し、また、逆洗時には磁石により
磁性粉体のみを吸引するので、その磁性粉体に捕捉され
た細菌などの被濾過物が分離される。また、第1の濾過
器と並列に第2の濾過器を設けているので、第1の濾過
器より粗い被濾過物を第2の濾過器で濾過するものにあ
っては、まず粗い被濾過物を第2の濾過器で濾過させる
ように通水し、その後流路を切り替えて第1の濾過器に
通水するようにすれば、第1の濾過器で細菌などの細か
い被濾過物を捕捉できるようになるし、また、同程度の
粗さの被濾過物を濾過する第1及び第2の濾過器であれ
ば、第1の濾過器が目詰まりを起こした場合に第2の濾
過器に通水して濾過を行うことができ、また、第1の濾
過器を逆洗しているときに第2の濾過器に通水するよう
にしてもよく、長時間の使用にも濾過性能を低下させる
ことなく維持することができ、さらに、第1及び第2の
濾過器を同時に使用すれば、濾過できる能力を増加させ
ることができるものである。
【0012】本発明の請求項2に記載した発明は、液体
が流入する給水口と液体を排出する排水口を有し、この
給水口と排水口との間に液体を通過させる支持材を配
し、この支持材上に磁性粉体を成層し、逆洗時に磁性粉
体を磁石により吸引する第1の濾過器と、この濾過器と
は別の第2の濾過器を直列に設けたものである。
【0013】この構成によれば、第1の濾過器で細菌な
どの被濾過物を捕捉するとともに、逆洗を可能としてい
る。また、第1の濾過器と直列に第2の濾過器を設けて
いるので、第1の濾過器より粗い被濾過物を第2の濾過
器で濾過するよものにあっては、まず粗い被濾過物を第
2の濾過器で濾過した後に、第1の濾過器で細菌などの
細かい被濾過物を捕捉できるようになる。また、細菌な
どの細かい濾過物を主体に除去する場合には、第2の濾
過器を第1の濾過器より細かい被濾過物を捕捉できるよ
うにしておけば、第1の濾過器で大部分の細菌などを濾
過した後、さらに細かい細菌を第2の濾過器で捕捉する
ことができ、その濾過性能を必要により可変することが
可能である。
【0014】本発明の請求項3に記載した発明は、液体
が流入する給水口と液体を排出する排水口を有し、この
給水口と排水口との間に液体を通過させる複数の支持材
を順次配し、これら支持材の少なくとも1つには磁性粉
体を成層し、逆洗時に磁性粉体を磁石により吸引するよ
うにしたものである。
【0015】この構成によれば、少なくとも1つの支持
材には磁性粉体を成層するので、装置を大型化すること
なく細菌などの被濾過物を濾過することができ、また、
逆洗時には磁性粉体を磁石により吸引するので、磁性粉
体とそれが捕捉した細菌などの被濾過物とを分離するこ
とができる。また、上流側に位置する支持材ほど粗い被
濾過物を捕捉するようにしておけば、上記請求項2記載
の発明と同様に、段階的に大きさの異なる被濾過物を捕
捉することができるようになる。
【0016】本発明の請求項4に記載した発明は、請求
項1または2記載の発明における第2の濾過器が、液体
が流入する給水口と液体を排出する排水口を有し、この
給水口と排水口との間に液体を通過させる支持材を配
し、この支持材上に磁性粉体を成層し、逆洗時に磁性粉
体を磁石により吸引するようにしたものである。
【0017】この構成によれば、第2の濾過器で、磁性
粉体による細菌などの細かい被濾過物を捕捉することが
でき、また、第1と第2の濾過器とで磁性粉体の大きさ
を変えれば、捕捉できる被濾過物の大きさも簡単に変更
することができる。
【0018】本発明の請求項5に記載した発明は、請求
項1,2または4記載の発明における第2の濾過器への
通路が第1の濾過器へ一定の圧力がかかると開く構成と
したものである。
【0019】この構成によれば、第1の濾過器と第2の
濾過器とが並列に設けられていると、第1の濾過器で目
詰まりが起これば第2の濾過器側に流路が切り替わり、
第1の濾過器の目詰まりによる濾過不良を解消すること
ができる。また、第1の濾過器と第2の濾過器とが直列
の設けられている場合にも、第1の濾過器で目詰まりが
発生すると、それより下流側の第2の濾過器に流路を切
り替えることにより、第1の濾過器をバイパスして第2
の濾過器に通水することができ、第1の濾過器の目詰ま
りによる濾過不良を解消することができる。この場合、
第1の濾過器より下流側に第2の濾過器を配し、また第
1の濾過器と同程度の大きさの被濾過物を捕捉するよう
にしておけば、第1の濾過器が正常に濾過を行える場合
には、第2の濾過器ではほとんど被濾過物を捕捉するこ
とがないので、第1の濾過器が目詰まりを起こす時点で
第2の濾過器が目詰まり状態であることはない。
【0020】本発明の請求項6に記載した発明は、請求
項4記載の発明における第1の濾過器と第2の濾過器と
の間で液体を循環させる循環経路を有するものである。
【0021】この構成によれば、第1の濾過器内の磁性
粉体と第2の濾過器内の磁性粉体との間に水を循環させ
て、磁性粉体に水流を当ててそれらが捕捉した被濾過物
を取り除くことができる。しかも、磁性粉体を洗浄する
ための水流を循環水としているので、洗浄時間を長くし
ても洗浄に要する水量を最小限に抑えることができる。
【0022】本発明の請求項7に記載した発明は、請求
項6記載の発明における第1の濾過器と第2の濾過器の
少なくとも一方にヒーターを設けたもので、この構成に
よれば、循環中にヒータにより水が昇温され、より磁性
体粉体に捕捉された被濾過物を取り除きやすくなる。
【0023】本発明の請求項8に記載した発明は、請求
項4記載の発明における第1の濾過器の磁性粉体を微細
粒子とし、第2の濾過器の磁性粉体を粗粒子としたもの
で、この構成によれば、第1の濾過器で細菌などの細か
い被濾過物を濾過することができ、第2の濾過器では第
1の濾過器より粗い被濾過物を濾過することができる。
【0024】本発明の請求項9に記載した発明は、請求
項3記載の発明における複数の支持材に磁性粉体を成層
したもので、この構成によれば、支持材に成層する磁性
粉体の大きさを変えるえることにより、各支持材で捕捉
できる被濾過物の大きさを調整することができる。
【0025】本発明の請求項10に記載した発明は、液
体が流入する給水口と液体を排出する排水口を有し、こ
の給水口と排水口との間に液体を通過させる支持材を配
し、この支持材上に磁性粉体を成層し、逆洗時に磁性粉
体を磁石により吸引する第1の濾過器と、この濾過器と
磁石槽を直列に設けたものである。
【0026】この構成によれば、逆洗時に磁石により磁
性粉体を吸引して、その磁性粉体に水流を当てるが、こ
の水流により磁性粉体の一部が磁石槽側に流されるが、
この磁石槽の磁石により流出した磁性粉体を吸引し、こ
れ磁石槽から磁性粉体が流出することを防止している。
逆洗を終了して濾過のために通水を始めると、磁石槽内
の磁性粉体は下流側の第1の濾過槽内に流れ込むことに
なり、磁性粉体の流出による濾過性能の低下を防止でき
る。
【0027】本発明の請求項11に記載した発明は、液
体が流入する給水口と液体を排出する排水口を有し、こ
の給水口と排水口との間に液体を通過させる支持材を配
し、この支持材上に磁性粉体を成層し、逆洗時に磁性粉
体を磁石により吸引する第1の濾過器と、この濾過器と
凝集槽を直列に設けたものである。
【0028】この構成によれば、凝集槽により被濾過物
を凝集させ、その粒径を大きくしてから第1の濾過器に
より濾過するので、その濾過器の濾過性能を高めること
ができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例における第1の濾過器
の基本構成を図1及び図2により説明する。図1におい
て、1は第1の濾過器で、第1の濾過器1には濾過を必
要とする水が流入するための給水口4と、濾過した後の
水を排水する排水口5とを設け、給水口4と排水口5と
の間には、水が通過する多孔体の支持材2が配されてい
る。この支持材2の給水口側の表面には磁性粉体3が成
層され、濾過層を形成している。
【0030】多孔体の支持材2としては、本実施例では
酸化アルミナを使用しているが、例えば一般的なセラミ
ックの燒結体、ポリエチレンの繊維、ポリプロピレンの
粉体の燒結体、セルロースの繊維や金網等を使用するこ
とも可能である。また磁性粉体3としては、フェライト
・マグネタイトの粉体、鉄・ニッケル・クロム等の粉
体、ネオジゥム等の希土類等を使用している。この磁性
粉体3の粒径は細菌を捕捉することができるイクロメー
ター程度とし、支持材2はこの磁性粉体3が排水口5か
ら流出しないようように、その通水孔などの大きさを配
慮している。
【0031】また、第1の濾過器1内の給水口4側に
は、磁石7を構成する鉄心と鉄心の上に巻回したコイル
とを配しており、逆洗時にコイルに通電して鉄心に磁性
粉体を吸引できる構成としている。
【0032】以下、第1の濾過器の基本動作について説
明する。例えば図示していないポンプを使用して、風呂
の水を給水口4に導くと、第1の濾過器1の濾過層を構
成する磁性粉体3が水中の細菌など固体粒子等(被濾過
物)を捕捉し濾過するものである。濾過された水は、多
孔体の支持材2を通過して排水口5から排出される。こ
の水は、十分再利用できる程度に浄化されており、生活
用水として再び利用できるものである。この濾過を繰り
返すと、濾過層は前記固体粒子等の被濾過物によって目
詰まりしてくるものである。従って、ある程度使用する
と濾過層に付着した不純物を浄化する必要がある。この
浄化は、以下に図2示す逆洗によって行うものである。
【0033】つまり、先ず磁石7を構成するコイルに通
電して鉄心を磁化し、この磁力によって磁性粉体3を吸
引して多孔体の支持材2から剥離しておくものである。
この状態で、排水口5から水を通水すると、多孔体の支
持材2を通過した水は、鉄心に吸引されている磁性粉体
3にあたり、この磁性粉体が捕捉した細菌などの被濾過
物を取り除き、つまり洗浄して、給水口4から排水され
る。この排水は、図示していない方法によって系外に廃
棄するものである。こうして磁性粉体3の表面に付着し
た固体粒子等の被濾過物は、排水と共に系外に廃棄され
るものである。また、排水口5に流入する水を止めてか
ら前記コイルへの通電を停止すると、磁性粉体3は、鉄
心から離れ、重力によって落下して、再び多孔体の支持
材2上に積層して濾過層を構成するものである。
【0034】なお、本実施例では、排水口5から水を通
水し、給水口4から排水する逆洗について説明したが、
第1の濾過器1に逆洗専用の給水口と排水口を新たに設
けて、逆洗時には逆洗専用の給水口から通水し、逆洗専
用の排水口から排水し、第1の濾過器1外に廃棄するよ
うにしてもよく、逆洗では磁性粉体7に付着した被濾過
物を濾過器外に流出させる水の流れを発生できるもので
あればよい。
【0035】(実施例1)次に本発明の第1の実施例に
ついて説明する。図3は本実施例の構成を示す説明図で
ある。図3において、11は第1の濾過器であり、上述
した濾過器1と同様な構成であり、給水口14と排水口
15との間に多孔体の支持材12を設け、この支持材1
1上に磁性粉体13を成層して濾過層を形成している。
【0036】21は第2の濾過器であり、第2の給水口
24と第2の排水口25との間に多孔体の第2の支持材
22を設けている。第1及び第2濾過器11,21の給
水口14,24側に通水できるように、配管の途中が二
股に分かれ、第2濾過器給水口側につながる拝観に電磁
弁16が設けられ、この電磁弁16の開閉動作により、
第2濾過器21への給水が選択的に切り替えることがで
きる。
【0037】以下、本実施例の動作について説明する。
まず電磁弁16により、第2濾過器21への給水を切り
状態(電磁弁16を閉状態)とし、例えば図示していな
いポンプを使用して、風呂の水を第1の濾過器11に導
いた場合、図3の矢印が示すように上述した基本動作を
行い、磁性粉体13の粒径以下の細菌などの濾過を行
う。
【0038】ここで電磁弁16を開き、第2濾過器21
への給水を可能にすると、第2濾過器21への給水が始
まり、給水された水は支持材22のみで濾過される。こ
こでの濾過は、第1の濾過器11の濾過に比較して粗い
濾過になるが、濾過層の圧損は第1の濾過器11に比較
し、大きく減少するので、圧損の高い第1濾過器11の
方へは、給水をほとんどしない状態となる。すなわち、
電磁弁16を開き流路を切り替え、第2濾過器21へ給
水することで、濾過としては粗い濾過になるが、圧損が
低い分同じポンプを使用していても大量の濾過処理をす
ることができるようになる。そのため、風呂水などのよ
うに、大きなゴミから細菌などのように小さい被濾過物
までを混在したものにあっては、まず、第2の濾過器2
1側に通水して大きな被濾過物を取り除き、その後、電
磁弁16を閉じて第1の濾過器11側に通水するように
することで、第1の濾過器11に大きな被濾過物が入り
込み、すぐに目詰まりを起こしてしまうという不具合を
解消することができる。
【0039】逆洗に関しては、電磁弁16により第2濾
過器21の第2の給水口24を閉じた場合では、上述し
た第1の濾過器の基本動作になる。電磁弁16を開き、
第2の濾過器21の第2の給水口24を開いた場合も、
第1濾過器11の電磁石17には、通電しておくことに
より、磁性粉体13は電磁石17に吸引され、排水口1
5から流した水流により磁性粉体13が流出するのを防
止し、また、第2の排水口から第2の濾過器内に流した
水流により第2の支持材22に捕捉された大きなゴミも
排出することができ、第1および第2濾過器11,21
内の被濾過物のみ、逆洗水とともに給水口14,24よ
り系外に排出される。
【0040】(実施例2)次に本発明の第2の実施例に
ついて説明する。図4は本実施例の構成を説明するもの
である。図4において、11は、水が流入する給水口1
4と水を排水する排水口15と、給水口14と排水口1
5との間に設けた多孔体の支持材12上に成層した磁性
粉体13から成る濾過層とを備えた第1の濾過器であ
り、第1の実施例に説明したものと同様である。この第
1の濾過器11の給水口14に連なる第2の濾過器を直
列に設けている。この第2の濾過器21は、第2の給水
口24と第2の排水口25との間に多孔体の第2の支持
材22を設けている。前記したように第2の濾過器21
の第2の排水口25と第1濾過器11の給水口14は、
直列に繋がれいる。
【0041】以下本実施例の動作について説明する。例
えば図示していないポンプを使用して、風呂の水を第2
濾過器給水口24に導き、給水された水は支持材22の
みで濾過されるが、ここでの濾過は、前記説明した第1
の濾過器11の濾過に比較して粗い濾過になり、支持材
22の孔径より小さな被濾過物のみが、水と一緒に第2
の濾過器の排水口25より排出され、第1の濾過器11
の給水口14に至り、第1の濾過器11内に入る。第1
の濾過器11内では、前記実施例1に記載した通り濾過
動作を行うが、本実施例の場合、前述したとおり第2の
濾過器21で粗粒子は取り除かれているので第1の濾過
器11では、細菌などの微粒子だけの濾過でよくなる。
【0042】このように、風呂水などのように、大きな
ゴミから細菌などのように小さい被濾過物までを混在し
たものにあっては、上流側の第2の濾過器21で大きな
被濾過物を取り除き、その後、下流側の第1の濾過器1
1側で細菌などの被濾過物を濾過するので、第1の濾過
器11に大きな被濾過物が入り込み、すぐに目詰まりを
起こしてしまうという不具合を解消することができる。
【0043】逆洗に関しては第1の実施例と同様の動作
となるが、逆洗水により第2の濾過器21の支持材22
上の濾過捕捉された被濾過物である固体粒子も取り除か
れ、第2の給水口24より排出される。
【0044】(実施例3)第2の実施例では、第1、第
2濾過器を各々設けているが、図5に示す第3の実施例
の構成としてもよい。すなわち、濾過器11内の給水口
14と支持材12の間に第2の支持材22を設けること
により、第2の実施例と同様の機能、効果をだすことが
できる。なお、第2の支持材22は粗い粒径の被濾過物
を捕捉できるものであり、この第2の支持材22で捕捉
できないものは下流側の磁性粉体13の濾過層により捕
捉される。このように、本実施例では濾過器11内を複
数の支持材12,22で区画することで構成でき、支持
材の数を増やして多段階に被濾過物を捕捉するようにし
てもよい。
【0045】(実施例4)第3の実施例をさらに発展さ
せた形として図6に示す第4の実施例の構成としてもよ
い。すなわち、第2の支持材22と給水口14との間に
第2の磁石27を配し、第2の支持材22上に第2の磁
性粉体23を成層している。この第2の磁性粉体23の
粒径は、第1の磁性粉体13より粒径が粗いものであ
り、給水口14から入った水は、まず第2の支持材22
上に成層した第2の磁性粉体23で濾過され粗い固体粒
子が捕捉され、さらに第1の支持材12上の第1の磁性
粉体13の濾過層でさらに小さい固体粒子が濾過され、
濾過された水は排出口15より排出される。この磁性粉
体13,23の粒子の大きさを変えることで種々の濾過
性能を濾過器に持たせることができる。例えば、細菌な
どの大きさに応じて多段階に捕捉させるようにすること
で、細菌などの小さい粒径の被濾過物を多段階に濾過で
きるようになり、細菌などの小さい粒径の被濾過物を効
率よく濾過することができる。
【0046】(実施例5)次に第5の実施例について説
明する。本実施例を図7をもとに説明する。基本構成で
説明したのと同様の第1の濾過器1の給水口4に取り付
けられているのが磁石槽30であり、磁石槽30の構成
としては、給水口31と第1の濾過器1の給水口4に連
なる排水口32を持ち、磁石槽30内部には、磁石のコ
アにコイルが巻かれた磁石槽電磁石33が備えられてい
る。
【0047】本実施例の動作について説明する。矢印に
示す通水による濾過においては磁石槽電磁石33には通
電されておらず、給水された水は磁石槽30内は素通り
して、濾過器1内に入り基本動作と同様の濾過を行う。
【0048】矢印と逆方向に水を流す逆洗においては、
第1の濾過器1内では、基本構成と同様の動作を行う
が、第1の濾過器1内の電磁石7の破損等により磁性粉
体3が吸引されなかった場合、あるいは逆洗による水流
が吸引された磁性粉体3の表面に強くあたる場合、磁性
粉体3が第1の濾過器1の給水口4より排出される可能
性がある。本実施例では、逆洗時、磁石槽電磁石33に
も通電しておくことにより、濾過器1から磁性粉体3が
漏れ出たとしても磁石槽30内の磁石槽電磁石33で吸
引され、系外に磁性粉体3が排出されてしまうことはな
い。また、逆洗が終了すると磁石槽電磁石33への通電
を停止し、この磁石槽電磁石に吸引されていた磁性粉体
3は自重により第1の濾過器1内に沈降していく。さら
に、矢印方向に水を流す濾過動作を開始すると、その水
流の力によって、磁石槽33内の底部に残っていた磁性
粉体3も第1の濾過器1内に流れ込み、磁性粉体3の減
少による濾過性能の低下を確実に防止することができ
る。
【0049】(実施例6)次に第6の実施例について説
明する。本実施例を図9をもとに説明する。基本構成で
説明したのと同様の第1の濾過器1の給水口4に取り付
けられているのが凝集槽39であり、凝集槽39の構成
としては、給水口40と第1の濾過器1の給水口4に連
なる排水口41を持ち、凝集槽39内部には、アルミ製
の電極42を配し、その電極42には外部の電源(図示
せず)を接続している。
【0050】本実施例の動作について説明する。濾過に
おいては、アルミ製の電極42に通電し電気分解によ
り、濾過水中に水酸化アルミを生成する。給水口40よ
り取り込まれた濾過水中に含まれる有機物などはこの水
酸化アルミを凝集材として凝集され、大きな固体粒子と
なり第1の濾過器1内に放り込まれ、磁性粉体3を成層
して形成した濾過層で濾過され排出口5より排出され
る。
【0051】逆洗においては、第1の濾過器1内では、
基本構成で説明したのと同様の動作を行う。このときは
アルミ製の電極42には通電の必要はない。
【0052】このように、凝集槽39により細菌などの
細かい粒子を凝集させることができるので、第1の濾過
器1内の磁性粉体3の粒径を凝集した大きさの被濾過物
の大きさ程度まで大きくしても、細菌などを捕捉できる
ようになり、第1の濾過器1の通水の圧損を抑えること
ができる。また、細菌などと同程度の粒径の磁性粉体3
であれば、圧損を抑えることはできない代わりに、より
小さい被濾過物も凝集作用により確実に捕捉でき、濾過
性能を飛躍的に高めることができる。またアルミを電解
する量を可変することにより凝集量が変わるので濾過能
力を可変することが容易にできる。
【0053】(実施例7)次に本発明の第7の実施例に
ついて説明する。図9は本実施例の構成を説明するもの
である。第1の濾過器11、第2の濾過器21ともその
構成は基本構成で説明したものと同様である。第2の濾
過器の給水口24には第1の実施例で説明したのと同様
の電磁弁16が設けられており、第2の濾過器への給水
の入り切りを行うことができる。
【0054】以下本実施例の動作について説明する。ま
ず電磁弁16により、第2濾過器21への給水を切り状
態(閉じた状態)で、例えば図示していないポンプを使
用して、風呂の水を導いいた場合、水は第1の濾過器1
1に給水され基本構成と同様の動作を行い、磁性粉体1
3の粒径以下の細菌などの濾過を行う。ここで前記電磁
弁16により、第2の濾過器21への給水を入り状態
(開いた状態)にすると第2の濾過器21への給水が始
まり、給水された水は同様に細菌などの濾過が行われる
ので、濾過面積が大きくなり濾過処理能力が上がる。す
なわち電磁弁16の切り換えにより濾過処理能力を切り
換えることができる。
【0055】逆洗に関しては、電磁弁16切りの状態
(閉じた状態)では、第1の濾過器11の電磁石17に
通電し、電磁弁16入りの状態(開いた状態)では、第
1、第2両方の濾過器11,21の電磁石17,27に
通電し、逆洗水を流すことにより汚れのみ給水口24よ
り、系外に排出される。
【0056】(実施例8)また、図10に示すように第
7の実施例で説明した構成の濾過器構成に圧力センサを
付加した第8の実施例につき説明する。第1の濾過器1
1の給水口14部に水圧を計る圧力センサ28を設け、
この圧力センサ28からの出力信号で、第2の濾過器2
1の給水口24の電磁弁16の入り切り(開閉)を制御
する制御回路29を備えている。
【0057】この構成により以下の動作を行うことがで
きる。まず、第1の濾過器11内の圧力が低い場合に
は、制御回路29により第2の濾過器21の電磁弁16
は切りの状態(閉じた状態)になっており、すなわち給
水を行っても第1の濾過器11のみに給水され、前記し
たように給水内の固体粒子は、第1濾過器11の磁性粉
体13が作る濾過層で捕捉され、濾過された水は排水口
15より排水される。濾過を連続的に行っていくと、固
体粒子が濾過層内に蓄積し、濾過層が閉塞され濾過層の
圧損が上がって行きやがて使用するポンプの能力を越え
た圧損になる。
【0058】本実施例での使用ポンプの吐出能力が1kgf
/cm2 であるため、圧力センサ28の出力値がこの値に
なったとき制御回路29により電磁弁16を入り状態
(開いた状態)にし、第2の濾過器21への給水を可能
にする。第2の濾過器21に給水されると、圧損の高い
第1の濾過器11の方へはほとんど給水が行われなくな
り、主に第2の濾過器21の方で濾過されるようにな
る。すなわち第1の濾過器11が汚れにより濾過層が閉
塞されても自動的に第2の濾過器21へ濾過が切り替わ
り、濾過できる連続時間が大幅に延びる。
【0059】逆洗に関しては、電磁弁16を入りにした
状態(開いた状態)で、第1および第2の濾過器11,
21双方の電磁石17,27に通電し、逆洗水を流すこ
とにより磁性粉体13,23は電磁石17,27に吸引
され、濾過により細くいた被濾過物のみ給水口24より
排出される。
【0060】(実施例9)次に本発明の第9の実施例に
ついて説明する。図11にその構成を示すが、その濾過
器構成は第8の実施例と同様である。第1及び第2の濾
過器11,21の支持材12,22上に成層する磁性粉
体13,23と電磁石17,27を有する第1の濾過器
11と第2の濾過器21の濾過原室18、26を配管1
9により結び、この配管19中に循環ポンプ20を設
け、二つの濾過器11,21の給水口14,24を結ぶ
配管内に電磁弁43を設け、また二つの濾過器11,2
1の排水口15,25を結ぶ配管内に電磁弁44を設け
ている。
【0061】その動作について説明する。濾過時におい
ては、給水側の電磁弁43、排水側の電磁弁44双方と
も開いた状態で、ポンプ(図示せず)で給水することに
より、第1及び第2の濾過器11,21は基本構成で説
明したのと同様の濾過を行い、排水口15,25より濾
過された水を排水する。
【0062】逆洗の場合、第1の濾過器11と第2の濾
過器21の双方の電磁石17、27に通電し、磁性粉体
13,23を吸引させ、二つの電磁弁43,44を閉じ
て循環ポンプ20を作動させ、第1の濾過器11と第2
の濾過器21の濾過原室18,26内の水を循環させ、
その濾過原室18,26内を洗浄するとともに、磁性粉
体13,23で捕捉した被濾過物も磁性粉体13,23
から剥離させる。その後、二つの電磁弁43,44を開
き、排水口15,25より逆洗水を流し、磁性粉体1
3,23により捕捉された固体粒子を給水口14,24
より系外に排出する。
【0063】(実施例10)上記第9の実施例にヒータ
ーを付加した第10の実施例を図12により説明する。
すなわち、第1の濾過器11の濾過原室18内にヒータ
ー45を設けることにより、第1の濾過器11と第2の
濾過器21の濾過原室18,26内の水を循環させる
際、ヒーター45により循環水を高温にすることで、濾
過原室18,26内の有機物の剥離が起こりやすくな
り、洗浄効率が上がるとともに、濾過原室18,26内
に捕捉された細菌等の微生物は高温のため死滅し殺菌さ
れる。なお、ヒーター45を第2の濾過器21の濾過原
室26内に設けてもよく、さらに、水温を短時間で高め
ようとすれば、第1及び第2の濾過器11,21の濾過
原室18,26の双方に配するようにすればよい。
【0064】(実施例11)次に本発明の第11の実施
例について図13をもとに説明する。第7の実施例で説
明した第1および第2濾過器11,21内の磁性粉体1
3,23を第1の濾過器11の方の磁性粉体13が第2
の濾過器21の磁性粉体23より粒径が小さい物となっ
ている。
【0065】動作について説明する。電磁弁16を開い
て濾過する場合、給水口14,24より給水を始める
と、磁性粉体13の粒径の小さい第1濾過器11の方が
濾過層の圧損が大きいので濾過水は主に第2濾過器21
内を流れる。電磁弁16を閉じると、濾過水は第1濾過
器11の方を流れる。すなわち電磁弁16の入り切りに
より濾過水が流れる濾過器が選択的に切り替えられそれ
により磁性粉体の違いにより濾過精度も切り替えること
ができる。
【0066】逆洗時は電磁弁16を開き、双方の電磁石
17,27に通電して磁性粉体13,23を吸引し、濾
過され捕捉された固体粒子を給水口より系外に排出す
る。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、第1の濾過
器では、粒径の小さい細菌などを捕捉できる粒径の小さ
い磁性粉体を用いて装置を小型化し、また、逆洗時には
磁石により磁性粉体のみを吸引するので、その磁性粉体
に捕捉された細菌などの被濾過物が分離される。また、
第1の濾過器と並列に第2の濾過器を設けているので、
第1の濾過器と第2の濾過器への給水を選択的に切り換
えることにより、細菌など精密濾過、大量処理を行う急
速濾過など、必要に応じて濾過能力を切り替えることが
でき、使い勝手が向上する。
【0068】請求項2に記載した発明は、第1の濾過器
と直列して第2濾過器を設けているので、第2の濾過器
でまず粗濾過を行い、第1の濾過器ではより小さいもの
だけを濾過すればよく、濾過器の処理能力の向上や、逆
洗を必要とするまでの処理時間を延ばすことができる。
また、細菌などの細かい濾過物を主体に除去する場合に
は、第2の濾過器を第1の濾過器より細かい被濾過物を
捕捉できるようにしておけば、第1の濾過器で大部分の
細菌などを濾過した後、さらに細かい細菌を第2の濾過
器で捕捉することができ、その濾過性能を必要により可
変することが可能である。
【0069】請求項3に記載した発明は、濾過器内に複
数の支持材を設けることにより、上記請求項2記載の発
明と同様の効果を発揮できると共に、機器の小型化も図
れる。
【0070】請求項4に記載した発明は、第2の濾過器
にも磁性粉体と磁石を備えているので、磁性粉体の粒径
を第1の濾過器の磁性粉体の粒径と異ならせることで、
第1と第2の濾過器とで濾過する固体粒子の大きさをよ
り詳細に調整がきき、濾過する液体の対象に応じて濾過
性能を最適化でき、濾過処理能力、濾過時間の延長を図
ることができる。
【0071】請求項5に記載した発明は、第1の濾過器
へ一定の圧力がかかると第2の濾過器への通路を開くの
で、第1の濾過器の濾過層が被濾過物により閉塞し圧損
が上昇した場合、第2の濾過器に給水し濾過すること
で、複数の濾過器に自動的に濾過の捕捉ができる使用限
界点で次の濾過器に切り替えることができる。また濾過
器を複数にわけることにより、濾過装置の小型化を図る
こともできる。
【0072】請求項6に記載した発明は、第1の濾過
器、第2の濾過器の間で水が循環できるようにすること
で、少量の水で濾過器内を長時間洗浄することができ、
節水で逆洗ができる。
【0073】請求項7に記載した発明は、第1の濾過
器、第2の濾過器の間で水が循環できるようにし、その
間にヒーターを設け循環水を熱することで、濾過器内の
有機物の剥離が容易になり、洗浄効率があがるととも
に、熱により殺菌効果もある。
【0074】請求項8に記載した発明は、第1と第2の
濾過器でそれぞれ違う大きさの磁性粉体を使用すること
により、濾過性能を濾過器を切り替えることで可変し使
うことができる。
【0075】請求項9に記載した発明は、請求項3記載
の発明における複数の支持材に磁性粉体を成層したもの
で、この構成によれば、支持材に成層する磁性粉体の大
きさを変えるえることにより、各支持材で捕捉できる被
濾過物の大きさを調整することができる。
【0076】請求項10に記載した発明は、磁性粉体に
よる濾過を行う第1の濾過器と磁石槽を直列に設けたの
で、逆洗時に、濾過器内の電磁石の破損または、不備等
により磁性粉体が濾過器内より漏れだしても磁石槽内の
電磁石に吸引する事ができ、磁性粉体が系外に漏れ出す
ことを防止でき、長期にわたり濾過性能を維持すること
ができる。
【0077】請求項11に記載した発明は、磁性粉体に
よる濾過を行う第1の濾過器と凝縮槽を直列に設けたの
で、凝縮槽で被濾過物を凝集し大きな固まりとし、第1
の濾過器でより小さな固体粒子まで濾過できるようにな
る。また、凝集槽による凝集量を可変することで濾過能
力を可変することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す第1の濾過器の断面図
【図2】同第1の濾過器の逆洗を説明するための断面図
【図3】本発明の第1の実施例を示す濾過装置の断面図
【図4】本発明の第2の実施例を示す濾過装置の断面図
【図5】本発明の第3の実施例を示す濾過装置の断面図
【図6】本発明の第4の実施例を示す濾過装置の断面図
【図7】本発明の第5の実施例を示す濾過装置の断面図
【図8】本発明の第6の実施例を示す濾過装置の断面図
【図9】本発明の第7の実施例を示す濾過装置の断面図
【図10】本発明の第8の実施例を示す濾過装置の断面
【図11】本発明の第9の実施例を示す濾過装置の断面
【図12】本発明の第10の実施例を示す濾過装置の断
面図
【図13】本発明の第11の実施例を示す濾過装置の断
面図
【符号の説明】
1 第1の濾過器 2 支持材 3 磁性粉体 4 給水口 5 排水口 7 磁石 11 第1の濾過器 12 支持材 13 磁性粉体 14 給水口 15 排水口 16 電磁弁 17 電磁石 21 第2の濾過器 22 支持材 23 磁性粉体 24 給水口 25 排水口 27 電磁石 28 圧力センサ 29 制御回路 30 磁石槽 33 磁石槽電磁石 39 凝集槽 42 電極 45 ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 29/38 530Z 580Z 35/02 J (72)発明者 岡 浩二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 貫名 康之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 広田 弘美 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 国本 啓次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 元治 伸夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が流入する給水口と液体を排出する
    排水口を有し、この給水口と排水口との間に液体を通過
    させる支持材を配し、この支持材上に磁性粉体を成層
    し、逆洗時に磁性粉体を磁石により吸引する第1の濾過
    器と、この濾過器とは別の第2の濾過器を並列に設けた
    濾過装置。
  2. 【請求項2】 液体が流入する給水口と液体を排出する
    排水口を有し、この給水口と排水口との間に液体を通過
    させる支持材を配し、この支持材上に磁性粉体を成層
    し、逆洗時に磁性粉体を磁石により吸引する第1の濾過
    器と、この濾過器とは別の第2の濾過器を直列に設けた
    濾過装置。
  3. 【請求項3】 液体が流入する給水口と液体を排出する
    排水口を有し、この給水口と排水口との間に液体を通過
    させる複数の支持材を順次配し、これら支持材の少なく
    とも1つには磁性粉体を成層し、逆洗時に磁性粉体を磁
    石により吸引するようにした濾過装置。
  4. 【請求項4】 第2の濾過器は、液体が流入する給水口
    と液体を排出する排水口を有し、この給水口と排水口と
    の間に液体を通過させる支持材を配し、この支持材上に
    磁性粉体を成層し、逆洗時に磁性粉体を磁石により吸引
    するようにした請求項1または2記載の濾過装置。
  5. 【請求項5】 第2の濾過器への通路は第1の濾過器へ
    一定の圧力がかかると開く構成とした請求項1,2また
    は4記載の濾過装置。
  6. 【請求項6】 第1の濾過器と第2の濾過器との間で液
    体を循環させる循環経路を有する請求項4記載の濾過装
    置。
  7. 【請求項7】 第1の濾過器と第2の濾過器の少なくと
    も一方にヒーターを設けた請求項第6記載の濾過装置。
  8. 【請求項8】 第1の濾過器の磁性粉体を微細粒子と
    し、第2の濾過器の磁性粉体を粗粒子とした請求項4記
    載の濾過装置。
  9. 【請求項9】 複数の支持材に磁性粉体を成層した請求
    項3記載の濾過装置。
  10. 【請求項10】 液体が流入する給水口と液体を排出す
    る排水口を有し、この給水口と排水口との間に液体を通
    過させる支持材を配し、この支持材上に磁性粉体を成層
    し、逆洗時に磁性粉体を磁石により吸引する第1の濾過
    器と、この濾過器と磁石槽を直列に設けた濾過装置。
  11. 【請求項11】 液体が流入する給水口と液体を排出す
    る排水口を有し、この給水口と排水口との間に液体を通
    過させる支持材を配し、この支持材上に磁性粉体を成層
    し、逆洗時に磁性粉体を磁石により吸引する第1の濾過
    器と、この濾過器と凝集槽を直列に設けた濾過装置。
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