JP6617282B2 - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6617282B2
JP6617282B2 JP2016013611A JP2016013611A JP6617282B2 JP 6617282 B2 JP6617282 B2 JP 6617282B2 JP 2016013611 A JP2016013611 A JP 2016013611A JP 2016013611 A JP2016013611 A JP 2016013611A JP 6617282 B2 JP6617282 B2 JP 6617282B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
filtration
backwash
tank
backwashing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016013611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017131835A (ja
JP2017131835A5 (ja
Inventor
彩加 永田
彩加 永田
稲本 吉宏
吉宏 稲本
和大 齋藤
和大 齋藤
あゆみ 酒井
あゆみ 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2016013611A priority Critical patent/JP6617282B2/ja
Priority to PCT/JP2017/002096 priority patent/WO2017130894A1/ja
Publication of JP2017131835A publication Critical patent/JP2017131835A/ja
Publication of JP2017131835A5 publication Critical patent/JP2017131835A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6617282B2 publication Critical patent/JP6617282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、主として一般家庭や小規模施設等に設置し、物理ろ過によって水の浄化を行う小型の水処理装置に関するものである。
粒状ろ材を用いた水処理装置は、浄水場や工場をはじめとして広く使用されており、一種類のろ材のみを用いる単層ろ過及びろ過砂とアンスラサイト等、比重の異なる複数のろ材を用いる複層ろ過がある。このような水処理装置は主に原水中の濁質成分をはじめとした不純物を除去する目的で使用されるが、一般的なフィルタと同様に不純物を捕捉すると徐々に目詰まりし、圧損上昇や水路の形成による水処理装置後段への不純物の流出など、様々な問題が生じる要因となる。
そこで、一般的な再生手段としてろ過方向と逆の方向に原水を通水し捕捉された不純物を系外へ排出する逆洗浄が利用されているが、原水が濁質成分を多く含むような環境下で使用する場合、逆洗をしても原水中の濁質成分がろ過槽内に残留してしまうため、逆洗効果が最大限得られず逆洗後すぐに目詰まりを生じてしまう。この問題を解決する手段として、従来の水処理装置では処理水貯槽を設置して処理水を貯水しておき、逆洗時は貯水された処理水を使用するという手段がとられている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その水処理装置について図4を見ながら説明する。
水処理装置は、貯水槽101から原水ポンプ102でろ過槽103へ原水を送液し、ろ過槽103内のろ材104でろ過された処理水はろ過水貯槽105に貯水され、ろ過水として使用される一方、ろ材104を逆洗する時には逆洗ポンプ106によりろ過水貯槽105からろ過水をろ過槽103に送液し、逆洗を行う。
特許第5351406号公報
しかしながらこのような従来の水処理装置ではろ材の洗浄のために一度に大量の逆洗水を使用するため、大型の逆洗水用タンクが必要となり、ろ過槽貯水槽を大型化することで対応している。逆洗を行っている間は処理水を得ることができなかったので一般家庭や小規模施設においては実用的ではない。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するものであり、逆洗をしている間でも処理水を取水することができる水処理装置を 提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、ろ過により水を浄化する水処理装置であって、前記水処理装置は、貯水から水を吸引して吐出するための電動式ポンプと、粒状ろ材を内包したろ過槽と、粒状ろ材を内包した逆洗用ろ過槽と、前記電動式ポンプと前記ろ過槽を接続する原水流入配管と、前記原水流入配管を分岐して前記逆洗用ろ過槽に接続する逆洗用原水流入配管と、前記ろ過槽でろ過した処理水を取水するための処理水取水口と、前記ろ過槽と前記処理水取水口を接続する処理水管と、前記逆洗用ろ過槽でろ過された水を前記ろ過槽の底部から流入させる逆洗水管と、前記逆洗水管からろ過槽に流入した逆洗水を排出する逆洗排水口と、を備え、前記逆洗用ろ過槽は多段式構造であり、ろ過方向の上流側に逆洗水を作る逆洗水用ろ過部と、ろ過方向の下流側に処理水を作る処理水用ろ過部と、を有し、前記処理水用ろ過部は、処理水用ろ過部接続管を介して前記処理水管に接続され、前記ろ過槽の逆洗時には、原水が前記逆洗用原水流入配管から前記逆洗用ろ過槽に流入し、前記逆洗水用ろ過部でろ過された後、逆洗水として前記逆洗水用ろ過部に接続された前記逆洗水管から前記ろ過槽に流入し、前記逆洗水用ろ過部でろ過された逆洗水の一部は前記処理水用ろ過部でさらにろ過された後、前記処理水用ろ過部から前記処理水用ろ過部接続管と前記処理水管を通り、前記処理水取水口で前記処理水を使用ことができる構成としたことを特徴としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明は、ろ過により水を浄化する水処理装置であって、前記水処理装置は、貯水から水を吸引して吐出するための電動式ポンプと、粒状ろ材を内包したろ過槽と、粒状ろ材を内包した逆洗用ろ過槽と、前記電動式ポンプと前記ろ過槽を接続する原水流入配管と、前記原水流入配管を分岐して前記逆洗用ろ過槽に接続する逆洗用原水流入配管と、前記ろ過槽でろ過した処理水を取水するための処理水取水口と、前記ろ過槽と前記処理水取水口を接続する処理水管と、前記逆洗用ろ過槽でろ過された水を前記ろ過槽の底部から流入させる逆洗水管と、前記逆洗水管からろ過槽に流入した逆洗水を排出する逆洗排水口と、を備え、前記逆洗用ろ過槽は多段式構造であり、ろ過方向の上流側に逆洗水を作る逆洗水用ろ過部と、ろ過方向の下流側に処理水を作る処理水用ろ過部と、を有し、前記処理水用ろ過部は、処理水用ろ過部接続管を介して前記処理水管に接続され、前記ろ過槽の逆洗時には、原水が前記逆洗用原水流入配管から前記逆洗用ろ過槽に流入し、前記逆洗水用ろ過部でろ過された後、逆洗水として前記逆洗水用ろ過部に接続された前記逆洗水管から前記ろ過槽に流入し、前記逆洗水用ろ過部でろ過された逆洗水の一部は前記処理水用ろ過部でさらにろ過された後、前記処理水用ろ過部から前記処理水用ろ過部接続管と前記処理水管を通り、前記処理水取水口で前記処理水を使用ことができる構成としたものであり、これにより、ろ過槽内の粒状ろ材を逆洗するのと同時に、逆洗用ろ過槽で適切な清浄度の逆洗水を作製することができ、処理水を貯水する必要がなく、逆洗用処理水貯水タンクの用途にも対応する大型のろ過槽貯水槽が不要となるため、装置の省スペース化を実現し、逆洗をしている間でも処理水を取水することができるという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1の水処理装置の構成を示す模式図 本発明の実施の形態2〜3の水処理装置の構成を示す模式図 本発明の実施の形態4の水処理装置の構成を示す模式図 従来の水処理装置の構成を示す模式図
本発明の請求項1記載の水処理装置は、ろ過により水を浄化する水処理装置であって、前記水処理装置は、貯水から水を吸引して吐出するための電動式ポンプと、粒状ろ材を内包したろ過槽と、粒状ろ材を内包した逆洗用ろ過槽と、前記電動式ポンプと前記ろ過槽を接続する原水流入配管と、前記原水流入配管を分岐して前記逆洗用ろ過槽に接続する逆洗用原水流入配管と、前記ろ過槽でろ過した処理水を取水するための処理水取水口と、前記ろ過槽と前記処理水取水口を接続する処理水管と、前記逆洗用ろ過槽でろ過された水を前記ろ過槽の底部から流入させる逆洗水管と、前記逆洗水管からろ過槽に流入した逆洗水を排出する逆洗排水口と、を備え、前記逆洗用ろ過槽は多段式構造であり、ろ過方向の上流側に逆洗水を作る逆洗水用ろ過部と、ろ過方向の下流側に処理水を作る処理水用ろ過部と、を有し、前記処理水用ろ過部は、処理水用ろ過部接続管を介して前記処理水管に接続され、前記ろ過槽の逆洗時には、原水が前記逆洗用原水流入配管から前記逆洗用ろ過槽に流入し、前記逆洗水用ろ過部でろ過された後、逆洗水として前記逆洗水用ろ過部に接続された前記逆洗水管から前記ろ過槽に流入し、前記逆洗水用ろ過部でろ過された逆洗水の一部は前記処理水用ろ過部でさらにろ過された後、前記処理水用ろ過部から前記処理水用ろ過部接続管と前記処理水管を通り、前記処理水取水口で前記処理水を使用ことができる構成を有する。これにより、ろ過槽内の粒状ろ材を逆洗するのと同時に、逆洗用ろ過槽で適切な清浄度の逆洗水を作製することができ、処理水を貯水する必要がなく、逆洗用の処理水貯水タンクが不要となるとなるので、装置の省スペース化を実現するという効果を奏する。
特に、粒状ろ材の逆洗中逆洗用ろ過槽から逆洗水と同時に処理水を作製することができるので、逆洗をしている間でも処理水を取水することができるという効果を奏する。
また、請求項2記載の水処理装置は、前記処理水用ろ過部のろ過面積が前記逆洗水用ろ過部のろ過面積より大きいという構成を有する。これにより、処理水用ろ過部の線速度及び空間速度を低下させることができるため、逆洗時に得る処理水の水質を上げることができるという効果を奏する。
また、請求項3記載の水処理装置は、前記処理水用ろ過部を複層ろ過とする構成を有する。これにより、逆洗用ろ過槽で処理水を作製する際、粒径の異なるろ材を用いて濁質の捕捉効率を向上し、また、色度、臭気、鉄、マンガン、有機物をはじめとした、その他のろ過対象物に適したろ材を複合的に使用することもできるので、逆洗水の段階では除去しきれていない不純物も処理水では除去することが可能となり、ろ過槽の逆洗中でも処理水として適した水質の水を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に示すように、水処理装置1は物理ろ過により水を浄化するろ過装置であって、前記水処理装置1は、貯水である井戸または貯水槽から水を吸引して吐出するための電動式ポンプ2と、粒状ろ材3を内包したろ過槽4と、粒状ろ材5を内包した逆洗用ろ過槽6と、前記電動式ポンプ2と前記ろ過槽4を接続する原水流入配管7と、前記原水流入配管7を分岐して前記逆洗用ろ過槽6に接続する逆洗用原水流入配管8を有し、前記ろ過槽4でろ過した処理水を取水するための処理水取水口9と、前記ろ過槽4と前記処理水取水口9を接続する処理水管10と、前記逆洗用ろ過槽6でろ過された水を前記ろ過槽4の底部から流入させる逆洗水管11と、前記逆洗水管11からろ過槽4に流入した逆洗水を排出する逆洗排水口12とを備えている。原水流入配管7の分岐方向の切替えは三方弁13により行われる。
以下、図1を参照しながら水処理装置1の浄水時、及び逆洗時の動作について説明する。
図1に示すように、水処理装置1は貯水である井戸または貯水槽から電動式ポンプ2で原水を吸引する。三方弁13の方向を原水流入配管7とろ過槽4が流通する方向にすると、電動式ポンプ2で吸引された原水は原水流入配管7を通り、ろ過槽4のろ過方向上流から流入し、粒状ろ材3を通過しろ過された後、処理水管10を通り処理水取水口9へと排出される。
また、前記粒状ろ材3を逆洗する際は、三方弁13の方向を原水流入配管7とろ過槽4が流通せず、原水流入配管7と逆洗用原水流入配管8を流通する方向にする。貯水である井戸または貯水槽から電動式ポンプ2で吸引された原水は原水流入配管7を通り、三方弁13を経由して逆洗用原水流入配管8へ流入し、逆洗用ろ過槽6のろ過方向上流から流入し、粒状ろ材5でろ過された後、逆洗水管11からろ過槽4へ流入し、粒状ろ材3を逆洗して逆洗排水口12から排出される。
上記のような水処理装置1において、処理水を得るためのろ過槽4に内包されている粒状ろ材3は、水処理装置1の性能を発揮するための最も基本となる部材である。粒状ろ材3は、粒子径約10マイクロメートル以上の粗大粒子や凝集物を捕捉して除去し、地下水の濁度を低減することを目的としているが、粒状ろ材3に吸着するような表面電位を持つ粒子や、原水中のイオン等の存在状態によっては粒子径約1〜10マイクロメートルの粒子や色度も除去可能となる。粒状ろ材3には、ろ過砂をはじめ、ペレット状の繊維ろ材等、除去対象物に適したろ材を用いることができる。粒状ろ材3の材質は、例えば、砂、アンスラサイト、ガーネット、セラミックス、粒状活性炭、オキシ水酸化鉄、マンガン砂など、水中で沈降し、圧力で変形しにくい硬度をもつものであればよい。粒子径は、例えば0.3ミリメートルから5.0ミリメートル、均等係数1.2から2.0などのものを用いるとよい。
また、粒状ろ材3は材質によって比重が異なり、例えば砂であればおよそ2.5から2.7グラム毎立方センチメートル、アンスラサイトであれば、1.4から1.8グラム毎立方センチメートル、ガーネットであれば3.8から4.1グラム毎立方センチメートルである。複数の種類のろ材を混合して使用する複層ろ過法は、このような比重の違いを利用し、ろ過を行う層としてサイズの異なる粒子を小さい粒子から順に下から積層する方法である。複層ろ過法では、比重が大きくサイズが小さい粒子と、比重が小さくサイズが大きい粒子を混合して多層構造にするのが一般的である。複層ろ過法は、単一の種類のろ材を用いるのに比べて、単位体積あたりのろ過効率が高く、一方で損失水頭が低く抑えられるなどのメリットがあるため好ましい。粒状ろ材3としては、例えば、ガーネットの0.3ミリメートルと、砂の0.6ミリメートル、アンスラサイトの1.0ミリメートルのものを、2:1:1で混合して使用するが、濁質の粒子特性に応じて混合比率や粒子径を調整することが望ましい。粒状ろ材3の充填量はろ過性能と耐久性、損失水頭などを考慮して決定することが好ましい。粒状ろ材3を増やすと、除去性能や濁質の保持量が増加し、洗浄までの間隔を延ばす事ができて洗浄頻度を減らす事ができる。一方、損失水頭が上昇するため、流量が減少するなどの不具合が生じる場合がある。
また、粒状ろ材5は前述のように粒状ろ材3を逆洗するための逆洗水の清浄度を適切にするために使用される。逆洗水が濁質成分をはじめとする不純物を多く含む場合、逆洗を行ってもそれらの不純物がろ過槽4内に残留してしまうため、粒状ろ材3の逆洗が不足したり、逆洗時間が長くなったりする要因となる。しかし、原水を粒状ろ材3でろ過することで作られる処理水が飲用水や生活水レベルの清浄度を必要とするのに対し、逆洗水は粒状ろ材3の逆洗を適切に行うことができる清浄度を保つことができればよい。すなわち、逆洗水は、ろ過槽4内の物理ろ過の作用により粒状ろ材3に物理的に捕捉された原水中の不純物を排出すればよく、濁質以外の不純物、例えば色度、臭気の原因物質などを浄化しなくても逆洗の効果を得ることができる。
従って、粒状ろ材5には、ろ過砂をはじめ、ペレット状の繊維ろ材等、除去対象物に適したろ材を用いることができ、材質は、例えば、砂、アンスラサイト、ガーネット、セラミックスなど、濁質除去に効果を発揮するろ材であり、水中で沈降し、圧力で変形しにくい硬度をもつものであればよい。言うまでもなく、原水が濁質以外の不純物、例えば色度、臭気の原因物質や、鉄、マンガン等を含有し、それらが逆洗に影響を与えると考えられる場合は、粒状活性炭、オキシ水酸化鉄、マンガン砂など、それら原因物質の除去に対して有用なろ材を使用することもできる。
また、前記粒状ろ材3を内包するろ過槽4及び前記粒状ろ材5を内包する逆洗用ろ過槽6の耐圧は使用する電動式ポンプ2の最高出力揚程以上の能力があることが好ましい。ろ過槽4及び逆洗用ろ過槽6の素材としては、金属、樹脂、あるいはガラス繊維で強化した樹脂などが好適であり、水に接するだけでなく、井戸がある屋外に設置して使用する場合があるため、十分な耐水性、耐候性を有することが要求される。耐水性、耐候性は、材質や肉厚、あるいはコーティングなどの複合素材によって確保することができる。ろ過槽4及び逆洗用ろ過槽6の大きさは、逆洗浄の際に粒状ろ材3または粒状ろ材5が展開するスペースを考慮して、内部に入れる粒状ろ材3及び粒状ろ材5の総量の約1.5から2.0倍程度の容積を確保できることが好ましい。また、形状は、圧力に対する耐久性が高い円筒型や球型、楕円球型などが好ましいが、容器を肉厚などで強化して耐久性が確保できれば直方体や立方体などの角型容器を使用することもできる。
原水流入配管7、逆洗用原水流入配管8、処理水管10、及び逆洗水管11は、十分な耐水性、耐候性を有するものが良く、例えば樹脂、金属などの材質であり、設置や施工性の観点から直管であることが好ましい。
また、粒状ろ材5は粒状ろ材3の逆洗時のみ使用するため、頻度は高くないものの、粒状ろ材3と同様に逆洗を行う必要がある。そのため、図1に示すように、粒状ろ材3の処理水で粒状ろ材5を逆洗できるように逆洗配管11を接続した構成とすれば粒状ろ材5も清浄な水で逆洗が可能となるため、好ましい。
粒状ろ材5の逆洗を行う場合は、浄水を得る際と同様に、三方弁13の方向を原水流入配管7とろ過槽4が流通する方向に切り替え、逆洗排水口12を閉じ、処理水取水口9を閉じ、逆洗用ろ過槽6に接続されている逆洗排水口14を開放すればよい。その状態で電動式ポンプ2を駆動すると、ろ過槽4により浄化された処理水により、粒状ろ材5を逆洗することができる。
なお、粒状ろ材5の逆洗は、目詰まりによる逆洗用ろ過槽6前後での圧力損失の上昇や、ろ過槽4への不純物の流出が見られる場合に行う。これらは、機械的には例えば逆洗用ろ過槽6の前後に接続された配管の途中に圧力計を設置したり、逆洗水管11に不純物の測定が可能な濁度計等の測定器を設置したりすることで測定が可能であるが、そのような測定器の設置が難しい場合は、簡易的な判断基準として、前記逆洗排水口12から排水される逆洗水の流量が低下したり、粒状ろ材3の逆洗後から次の逆洗までのろ過継続時間が短くなったりした場合等を粒状ろ材5の逆洗タイミングと設定し、逆洗を行うことができる。
上記の構成により、粒状ろ材3用の逆洗水を貯水せずとも、逆洗に適した清浄度の逆洗水を逆洗しながら作製することができ、逆洗用の処理水貯水タンクが不要となり、水処理装置1の省スペース化を実現することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態について図2を用いて説明する。実施の形態1と同一の構成要件については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
前記逆洗用ろ過槽6については、例えば、本実施の形態のようにすることもできる。すなわち、図2に示すように、前記逆洗用ろ過槽6は多段式構造であり、ろ過方向の上流側に逆洗水を作る逆洗水用ろ過部15と、ろ過方向の下流側に処理水を作る処理水用ろ過部16とを有している。
ろ過槽4の逆洗時には、三方弁13の方向を原水流入配管7とろ過槽4が流通せず、原水流入配管7と逆洗用原水流入配管8を流通する方向にする。三方弁18の流通方向は逆洗水用ろ過部15とろ過槽4が流通する方向にする。
その状態で電動式ポンプ2を駆動すると、貯水からの原水が前記逆洗用原水流入配管8から逆洗用ろ過槽6に流入し、前記逆洗水用ろ過部15でろ過された後、逆洗水として逆洗水用ろ過部15に接続された前記逆洗水管11から前記ろ過槽4に流入し粒状ろ材3の逆洗をおこなう。逆洗水用ろ過部15で得られた逆洗水の一部は処理水用ろ過部16でさらにろ過された後、処理水用ろ過部接続管17と前記処理水管10を通り、処理水として使用することができる。
本実施の形態においても、実施の形態1と同様、粒状ろ材5は粒状ろ材3の逆洗時のみ使用する。そのため頻度は高くないものの、逆洗を行う必要があり、図2に示すように、粒状ろ材3の処理水で粒状ろ材5を逆洗できるように処理水用ろ過部接続管17を接続した構成とすれば粒状ろ材5も清浄な水で逆洗が可能となるため、好ましい。
逆洗水用ろ過部15と処理水用ろ過部16のそれぞれに内包された粒状ろ材5を逆洗するためには、浄水を得る際と同様に、三方弁13の方向を原水流入配管7とろ過槽4が流通する方向に切り替え、三方弁18の流通方向をろ過槽4と処理水管10が流通する方向に切り替え、逆洗排水口12を閉じ、処理水取水口9を閉じ、逆洗用ろ過槽6に接続されている逆洗排水口14を開放すればよい。その状態で電動式ポンプ2を駆動すると、ろ過槽4により浄化された処理水により、逆洗水用ろ過部15と処理水用ろ過部16のそれぞれに内包された粒状ろ材5を逆洗することができる。
また、前記逆洗水用ろ過部15と前記処理水用ろ過部16とは、水は通水させるが粒状ろ材5は通さない孔径の通水孔を備えた通水板で仕切られている。逆洗水用ろ過部15と処理水用ろ過部16が、それぞれが内包する粒状ろ材5の総量の約1.5から2.0倍程度の容積を確保できる構成としても良い。このような構成とすれば、逆洗水用ろ過部15と処理水用ろ過部16のそれぞれに内包された粒状ろ材5の逆洗時に粒状ろ材5を展開する空間が、逆洗水用ろ過部15と処理水用ろ過部16の内部に確保できるので、逆洗用ろ過槽6内部の逆洗を的確に行うことができるため好ましい。
従来の装置では逆洗を行っている間は処理水を得ることができなかったが、上記の構成とすることにより粒状ろ材3の逆洗中は逆洗用ろ過槽6から逆洗水と同時に処理水を作製することができるので、逆洗をしている間でも処理水を取水することができる。
また、前記逆洗用ろ過槽6については、例えば、本実施の形態のようにすることもできる。すなわち、図2に示すように、前記処理水用ろ過部16のろ過面積が前記逆洗水用ろ過部15のろ過面積より大きい構成とする。これにより、逆洗水用ろ過部15では逆洗水に適した水を大流量で作製できる一方、処理水用ろ過部16ではろ過の線速度及び空間速度を低下させることができるため、より清澄なろ過が可能となり、処理水に適した水を作成することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態について図3を用いて説明する。実施の形態2と同一の構成要件については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図3に示すように、前記処理水用ろ過部16については、粒状ろ材5aと粒状ろ材5bを有する複層ろ過とすることもできる。
粒状ろ材5aとしては、例えば、ろ過砂をはじめ、ペレット状の繊維ろ材等、除去対象物に適したろ材を用いることができる。材質は、濁質を除去したいのであれば、例えば、砂、アンスラサイト、ガーネット、セラミックスなどの濁質除去に効果を発揮するろ材が適用される。濁質以外の不純物、例えば色度、臭気の原因物質、鉄、マンガン等の除去が必要であれば、粒状ろ材5bとして粒状活性炭、オキシ水酸化鉄、マンガン砂など、それら原因物質の除去に対して有用なろ材を使用することも可能である。複層ろ過では、これらのろ材を比重の違いを利用して積層させるため、前述のように、例えばガーネットの0.3ミリメートル、砂の0.6ミリメートル、アンスラサイトの1.0ミリメートルのものを、2:1:1で混合する等、比重の異なるろ材を使用する。
前記逆洗水用ろ過部15では逆洗水として適した水を作製できればよいため、処理水用ろ過部16でも同様の構成を採用した時、原水が濁質成分を多量に含有していたり、色度、臭気の原因物質、鉄、マンガン等を含有している場合はそれらを除去できず、処理水中に流出してしまう可能性がある。しかし上記のような構成とすれば、逆洗水の段階では除去しきれていない不純物も処理水の段階では除去されるため、逆洗時でも処理水として適した水質の水を得ることができる。
また、前記処理水用ろ過部16を前記逆洗水用ろ過部15のろ過方向下流側に設置することの利点として、逆洗水用ろ過部15がプレフィルターの役割を果たすため、処理水用ろ過部16ではある程度粒径の小さい濁質成分やその他の不純物を除去できれば良いということが挙げられる。そのため、例えば逆洗水用ろ過部15のろ材として0.6ミリメートルのろ過砂を使用した場合、処理水用ろ過部16では0.6ミリメートルのろ過砂と0.3ミリメートルのガーネットを1:2で混合する等、より細かい濁質除去に特化した構成とすることもできる。
本発明にかかる 水処理装置は、逆洗に十分量の清浄な逆洗水を供給可能で、従来品と
比較し省スペース設置可能な水処理装置であるため、井戸水や貯留水の浄化に使用される家庭用小型水処理装置等として有用である。
1 水処理装置
2 電動式ポンプ
3 粒状ろ材
4 ろ過槽
5 粒状ろ材
5a 粒状ろ材
5b 粒状ろ材
6 逆洗用ろ過槽
7 原水流入配管
8 逆洗用原水流入配管
9 処理水取水口
10 処理水管
11 逆洗水管
12 逆洗排水口
13 三方弁
14 逆洗排水口
15 逆洗水用ろ過部
16 処理水用ろ過部
17 処理水用ろ過部接続管
18 三方弁

Claims (3)

  1. ろ過により水を浄化する水処理装置であって、
    前記水処理装置は、貯水から水を吸引して吐出するための電動式ポンプと、
    粒状ろ材を内包したろ過槽と、
    粒状ろ材を内包した逆洗用ろ過槽と、
    前記電動式ポンプと前記ろ過槽を接続する原水流入配管と、
    前記原水流入配管を分岐して前記逆洗用ろ過槽に接続する逆洗用原水流入配管と、
    前記ろ過槽でろ過した処理水を取水するための処理水取水口と、
    前記ろ過槽と前記処理水取水口を接続する処理水管と、
    前記逆洗用ろ過槽でろ過された水を前記ろ過槽の底部から流入させる逆洗水管と、
    前記逆洗水管からろ過槽に流入した逆洗水を排出する逆洗排水口と、を備え、
    前記逆洗用ろ過槽は多段式構造であり、
    ろ過方向の上流側に逆洗水を作る逆洗水用ろ過部と、
    ろ過方向の下流側に処理水を作る処理水用ろ過部と、を有し、
    前記処理水用ろ過部は、処理水用ろ過部接続管を介して前記処理水管に接続され、
    前記ろ過槽の逆洗時には、原水が前記逆洗用原水流入配管から前記逆洗用ろ過槽に流入し、
    前記逆洗水用ろ過部でろ過された後、逆洗水として前記逆洗水用ろ過部に接続された前記逆洗水管から前記ろ過槽に流入し、
    前記逆洗水用ろ過部でろ過された逆洗水の一部は前記処理水用ろ過部でさらにろ過された後、前記処理水用ろ過部から前記処理水用ろ過部接続管と前記処理水管を通り、
    前記処理水取水口で前記処理水を使用ことができる構成とした水処理装置。
  2. 前記処理水用ろ過部のろ過面積が前記逆洗水用ろ過部のろ過面積より大きい構成とした請求項1記載の水処理装置。
  3. 前記処理水用ろ過部を複層ろ過とした請求項1記載の水処理装置。
JP2016013611A 2016-01-25 2016-01-27 水処理装置 Active JP6617282B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016013611A JP6617282B2 (ja) 2016-01-27 2016-01-27 水処理装置
PCT/JP2017/002096 WO2017130894A1 (ja) 2016-01-25 2017-01-23 水処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016013611A JP6617282B2 (ja) 2016-01-27 2016-01-27 水処理装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017131835A JP2017131835A (ja) 2017-08-03
JP2017131835A5 JP2017131835A5 (ja) 2018-12-13
JP6617282B2 true JP6617282B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=59504099

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016013611A Active JP6617282B2 (ja) 2016-01-25 2016-01-27 水処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6617282B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017131835A (ja) 2017-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2013320381B2 (en) Water treatment process comprising floatation combined with gravity filtration, and corresponding equipment
CN201280482Y (zh) 一种自动化净水装置
RU2440180C2 (ru) Способ переработки моющих жидкостей и устройство для этой цели
US8734641B2 (en) Tertiary wastewater filtration using inclined filter media and internal reverse flow backwashing of filter disks
KR100583005B1 (ko) 상하수용 고도 정수처리시스템 및 정수처리방법
JP2019025418A (ja) 水処理装置
WO2015053717A2 (en) Mobile system for purifying and preparing drinkable water, chemical multimedia filter and operation thereof
JP7281617B2 (ja) 水処理装置
JP6617282B2 (ja) 水処理装置
CN208742088U (zh) 一种多介质过滤器
KR20140121600A (ko) 상향류 섬유볼 여과장치
JP2017113735A (ja) 分離膜ろ過装置および浄水装置の運転方法
KR101228564B1 (ko) 지하수 및 계곡물의 정수시스템 및 정수방법
JP2017131835A5 (ja)
WO2015136902A1 (ja) 水処理装置
KR101174757B1 (ko) 간이수도용 정수장치
WO2017130894A1 (ja) 水処理装置
JP3164640U (ja) 微細な濁質除去用のろ過装置
JP2006136753A (ja) 高圧力式細砂ろ過装置およびその方法
RU22434U1 (ru) Установка для разделения растворов
JP2016064371A (ja) 水処理装置
CN201643867U (zh) 自洁排污净水装置
KR101586319B1 (ko) 플러싱 기능을 가지는 정수기 및 이를 제어하는 제어방법
US20070210017A1 (en) Filter system for filtering water or wastewater and a method of operating the filter system
CN204434381U (zh) 一种倒置反冲洗沉砂污水处理装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181029

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191014

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6617282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151