JPH1189781A - 食器洗浄機 - Google Patents

食器洗浄機

Info

Publication number
JPH1189781A
JPH1189781A JP9255080A JP25508097A JPH1189781A JP H1189781 A JPH1189781 A JP H1189781A JP 9255080 A JP9255080 A JP 9255080A JP 25508097 A JP25508097 A JP 25508097A JP H1189781 A JPH1189781 A JP H1189781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heating
water
cleaning
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9255080A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshi Sadakuni
由 定國
Yoko Saso
洋子 佐宗
Junichi Kitamura
淳一 北村
Genrou Nishimaru
玄郎 西丸
Hiroaki Doi
弘明 土居
Kenji Marusasa
賢治 丸笹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Co Ltd
Toho Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Harman Co Ltd, Toho Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP9255080A priority Critical patent/JPH1189781A/ja
Publication of JPH1189781A publication Critical patent/JPH1189781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Washing And Drying Of Tableware (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄機能の向上を図ることが可能となるとと
もに、ランニングコストを低減することが可能になる食
器洗浄機を提供する。 【解決手段】 洗浄槽3内において洗浄水によって被洗
浄物を洗浄する洗浄手段Sと、洗浄水を加熱する温水ヒ
ータ19と、洗浄水の温度を検出する温度検出手段26
と、洗浄手段3を作動させる洗浄工程において、洗浄水
の温度が上限設定温度になるまで加熱されるように温水
ヒータ19の加熱作動を制御する制御装置29とが備え
られ、制御装置29は、洗浄工程において、温水ヒータ
19により洗浄水の加熱を開始した後に、洗浄水の温度
が設定時間にわたってほぼ一定温度に維持される定温状
態が複数回繰り返されて、段階的に上限設定温度になる
まで洗浄水が加熱されるように、温水ヒータ19の加熱
状態を制御するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄槽内において
洗浄水によって被洗浄物を洗浄する洗浄手段と、前記洗
浄水を加熱する加熱手段と、前記洗浄水の温度を検出す
る温度検出手段と、前記洗浄手段を作動させる洗浄工程
において、前記洗浄水の温度が上限設定温度になるまで
加熱されるように前記加熱手段の加熱作動を制御する制
御手段とが備えられた食器洗浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記食器洗浄機において、従来では、前
記洗浄工程において、加熱手段による加熱作動を開始し
て洗浄水を加熱し始めた後、洗浄水の温度が上限設定温
度になると加熱作動を停止し、その後、洗浄工程の開始
から設定時間が経過すると、洗浄工程を終了して次の工
程に移行するようになっていた。この場合の洗浄水の温
度は、例えば図11に示すように、前記加熱作動によっ
て、外気温に近い温度から上限設定温度Ts2(例えば約
60°C)まで上昇していくことになる。尚、加熱手段
の加熱が停止した後においては放熱して緩やかに温度が
低下するが、ほぼ上限設定温度に近い温度に維持される
ことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、洗浄水の温度が上限設定温度まで上昇した後は、前
記設定時間が経過するまでの間、ほぼ上限設定温度Ts2
に近い温度に維持された状態で洗浄が行われるので、例
えば、このような高い温度において落ちやすい汚れに対
しては有効に洗浄効果を発揮できるものの、それよりも
低い温度(例えば、40〜50°C程度)にて落ちやす
い汚れに対しては、温度上昇過程における短い時間しか
有効に作用しないことになる。その結果、それだけ洗浄
効果が低いものになってしまうという不利な面があっ
た。尚、上述したような比較的低い温度において落ちや
すい汚れとしては、例えば食器に付着した生卵等の汚れ
が挙げられる。
【0004】又、上記従来構成においては、洗浄水の温
度が上限設定温度まで上昇して、加熱手段の加熱が停止
した後は、設定時間が経過して洗浄工程を終了するま
で、加熱手段による加熱作動は実行されないので、加熱
停止後、洗浄工程が終了するまでの間に、洗浄水の加熱
に伴って温度が上昇していた洗浄槽の内壁や内部空気、
あるいは他の部材等が放熱して温度が低下してしまうこ
とになる。従って、洗浄工程の後の工程において、例え
ば、再度、洗浄槽内を所定温度にまで加熱するような場
合には、温度が低下していない場合に較べて、大きな加
熱量を必要としたり、所定温度になるまでの所要時間が
長くなり、それだけランニングコストが高くなるという
不利もある。
【0005】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、合理的な構成により、洗浄機能の
向上を図ることが可能となるとともに、ランニングコス
トを低減することが可能になる食器洗浄機を提供する点
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、洗浄工程において、加熱手段により洗浄水
の加熱が開始され、洗浄水の温度が上限設定温度になる
まで加熱されることになるが、このとき、温度検出手段
の検出情報に基づいて、洗浄水の温度が設定時間にわた
ってほぼ一定温度に維持される定温状態が複数回繰り返
されて、段階的に上限設定温度になるまで洗浄水が加熱
されるように、加熱手段の加熱状態が制御される。つま
り、前記上限設定温度に到るまでの温度上昇過程におい
て、上限設定温度よりも低い一定温度にて設定時間維持
される定温状態が複数回繰り返されて洗浄水の温度が段
階的に上昇していくので、上限設定温度の洗浄水による
洗浄作用だけでなく、それよりも低い温度の洗浄水によ
り設定時間が経過する間、被洗浄物が洗浄されることに
なる。その結果、上限設定温度よりも低い温度で落ちや
すい汚れに対しても有効に洗浄機能を発揮させることが
可能となる。
【0007】しかも、上記したように洗浄水の温度が段
階的に上昇するように加熱手段が加熱作動することか
ら、最後の加熱作動が停止されてから洗浄工程が終了す
るまでの時間が、従来構成の場合に較べて短かくなり、
洗浄工程が終了する時点における洗浄槽内の温度(洗浄
槽の内壁、内部空気、他の部材等の温度)が放熱するこ
となく、高い温度に維持されることになる。その結果、
洗浄工程の後の工程において、例えば、再度、洗浄槽内
を所定温度にまで加熱するような場合には、少ない加熱
量で済ませたり、又は、所定温度になるまでの加熱所要
時間を短いもので済ませることができ、それだけ、ラン
ニングコストを低減することが可能となる。因みに、洗
浄工程における必要加熱量は温度上昇量が同じであるか
ら従来の場合とほぼ同じである。
【0008】請求項2に記載の特徴構成によれば、請求
項1において、制御手段は、洗浄工程において、加熱手
段により洗浄水の加熱を開始した後に、洗浄水の温度
が、上限設定温度よりも低い中間設定温度にまで上昇す
ると、第1設定時間が経過するまでの間、中間設定温度
を維持するように、加熱手段の加熱作動を制御する第1
定温制御を実行し、第1定温制御を終了した後、加熱手
段による洗浄水の加熱を再開し、洗浄水の温度が、上限
設定温度にまで上昇すると、第2設定時間が経過するま
での間、上限設定温度を維持するように加熱手段の加熱
作動を制御する第2定温制御を実行するように構成され
ている。
【0009】つまり、洗浄工程において、洗浄水の温度
は、中間設定温度になるまで上昇して、第1設定時間が
経過するまでの間、その中間設定温度で維持され、その
後更に上限設定温度になるまで上昇して、第2設定時間
が経過するまでの間、上限設定温度に維持されることに
なる。従って、中間設定温度として、比較的低い温度で
落ちやすい汚れに対する適切な温度に設定することで、
このような汚れに対する洗浄機能を確実に発揮できるこ
とになり、又、高い温度で落ちやすい汚れに対しては、
上限設定温度の洗浄水にて有効に洗浄機能を発揮でき
る。
【0010】請求項3に記載の特徴構成によれば、請求
項1又は2において、加熱手段は、熱源機より供給され
る上限設定温度よりも高温の温水と、洗浄水とが熱交換
されることにより洗浄水を加熱するように構成されると
共に、熱源機からの温水が通流される加熱作動状態と、
通流が停止される加熱停止状態とに切り換え自在に構成
され、制御手段は、加熱作動状態と加熱停止状態とに切
り換えることにより、加熱手段の加熱状態を制御するよ
うに構成されている。
【0011】従って、高温の温水との間で熱交換するこ
とで洗浄水が加熱される構成であるから、電気ヒータ等
を用いる場合に較べて、周囲の温度が100°C以上の
高温になることがないので、高温での加熱により他の装
置に悪影響を与える等の不利がない。又、加熱停止状態
においても、前記高温の温水の通流を停止させるだけで
あるから、温水が有する余熱によって、洗浄水が急激に
温度が低下することが抑制できて保温効果が高く、それ
だけ熱効率が高いものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る食器洗浄機に
ついて図面に基いて説明する。図2、図3に本発明に係
る食器洗浄機が示されている。この食器洗浄機は、正面
が開放された略矩形箱状の本体ケース1に、下端部の横
軸芯周りで揺動開閉自在な扉2が備えられ、この扉2の
内側に仕上げ剤を自動投入する仕上げ剤投入器4と洗剤
を自動投入する洗剤投入器5とが設けられている。そし
て、本体ケース1の内部に、食器などの被洗浄物を洗浄
するための洗浄槽3が設けられ、洗浄槽3は、正面が被
洗浄物の出入口Dとして広く開放されており、かつ、扉
2を閉じることにより扉2の内側面により洗浄槽3が密
閉状に閉塞される構成となっている。
【0013】洗浄槽3により形成される密閉状の洗浄空
間K内には、支持レール6が設けられ、図1に示すよう
に、支持レール6にて取り外し可能にスライド自在に支
持された上下2つの網カゴ7a,7bの内部に食器など
の被洗浄物を収納した状態で、下側の網カゴ7aの下方
側に設けられた下噴出ノズル8a、上側の網カゴ7bの
下方側に設けられた中噴出ノズル8b、並びに、上側の
網カゴ7bの上方側に設けられた上噴出ノズル8cのそ
れぞれに形成された多数の噴出孔9から洗浄水を噴出さ
せて、被洗浄物の洗浄を行うように構成されている。
【0014】この食器洗浄機には、前記洗浄槽3に対し
て洗浄水を供給させる給水路10、洗浄槽3内の洗浄水
を外部に排出させる排出路11、洗浄槽3内に貯溜され
る洗浄水を前記各洗浄ノズル8a,8b,8cまで搬送
させる搬送路12のそれぞれが洗浄槽3に接続される状
態で備えられている。前記給水路10は、洗浄槽3の上
下方向中間位置付近において洗浄槽3の内部に開放され
る状態で接続され、その途中部には運転作動中は開弁状
態に設定される手動開閉弁13と電磁式の給水弁14と
が備えられている。手動開閉弁13及び給水弁14が共
に開弁されると、水道などの給水源の給水圧により洗浄
槽3内に給水されることになる。前記排出路11は、そ
の途中部に設けられた排水ポンプ15にて洗浄槽3の底
部に形成された開口部16から洗浄水を吸引すると共
に、洗浄槽3の横側部に設けられた逆流防止用の鉛直経
路部分11aを通過した後に排出部11bより洗浄水を
外部に排出させるように構成されている。
【0015】洗浄槽3内に給水される際に洗浄槽3内に
貯溜される水位が設定水位になったか否かを検出する水
位センサ17が備えられ、水位センサ17がONして設
定水位に達したことが検出されると、給水弁14が閉弁
され、自動的に給水が停止されるように構成されてい
る。
【0016】前記搬送路12は、その途中部に備えられ
た循環ポンプ18の作動により洗浄槽3内に貯溜されて
いる洗浄水を、前記開口部16から吸引する吸引用搬送
路部分12aと、循環ポンプ18の下手側から下噴出ノ
ズル8aに向けて洗浄水を強制的に搬送させる第1搬送
路部分12bと、循環ポンプ18の下手側から上噴出ノ
ズル8cに向けて洗浄水を強制的に搬送させる第2搬送
路部分12cとで構成されている。
【0017】下噴出ノズル8aは、洗浄槽3の底面に対
して、長手方向中間部において縦軸芯周りで回動自在に
支持される構成となっており、中噴出ノズル8bは、網
カゴ7bに対して、縦軸芯周りで回動自在に支持される
構成となっている。また、各噴出ノズル8a,8b,8
cには、それぞれの噴出孔9が互いに逆向きの斜め上方
に洗浄水を噴出させるように構成され、下噴出ノズル8
aと中噴出ノズル8bについては、洗浄水の噴出力の反
作用によって、噴出ノズル自体が縦軸芯周りで低速で回
動するように構成され、洗浄水が被洗浄物に対して隅々
まで吹きつけられ、有効に洗浄が行われるようになって
いる。尚、上噴出ノズル8cは洗浄槽3に対して位置固
定状態で洗浄水を噴出させるように構成され、中噴出ノ
ズル8bに対しては上噴出ノズル8cから噴出された洗
浄水が給水部8b1 より供給される構成となっている。
従って、前記搬送路12、循環ポンプ18、各噴出ノズ
ル8a,8b,8cにて洗浄手段Sが構成されることに
なる。
【0018】洗浄槽3の底部には、洗浄工程において洗
浄槽3に供給された洗浄水を加熱する加熱手段としての
ヒータ19が設けられている。このヒータ19は、洗浄
工程の後の温水すすぎ工程において、すすぎ水を加熱す
る加熱手段として機能するとともに、その後の乾燥工程
において、洗浄槽3内部の空気を加熱して被洗浄物を乾
燥させるための加熱用乾燥手段としても機能することに
なる。このヒータ19は、ガス燃焼式の外部の熱源機2
0により加熱された温水が温水供給路21を通して通流
供給されることによって加熱乾燥させる温水ヒータ19
で構成されている。また、洗浄槽3の側面には、洗浄槽
内に外気を通風させるための送風用ファン28が設けら
れている。
【0019】図4に示すように、温水ヒータ19は、洗
浄槽3の底部において広い領域にわたって屈曲状態で配
設され、その内部を温水が流動可能な管路で構成されて
いる。また、図1に示すように、温水供給路21を通し
て熱源機20から供給される温水は、温水弁24によっ
て流量調整可能に構成され、温水ヒータ19を通流した
後に、戻り路22を通して熱源機20に循環するように
構成されている。尚、熱源機20より供給される温水
は、約80°Cの温度で一定になるように構成されてい
る。
【0020】洗浄槽3の内部には、洗浄槽3内に洗浄水
が供給されているときには、その洗浄水の温度を検出す
る温度検出手段として機能し、洗浄水等が無い状態では
洗浄槽3内の温度を検出する温度センサ26と、扉2が
閉じられた状態であるか否かを検出する扉スイッチ27
が備えられている。
【0021】上述したような各部の動作を制御する制御
手段としてのマイクロコンピュータ利用の制御装置29
と、制御装置29に制御情報を指令する操作部30とが
備えられている。操作部30は扉2の上部外面側に設け
られ、電源の入り切りを指令する電源スイッチ31、洗
浄動作開始を指令するスタートスイッチ32、運転時間
を変更設定する時間設定スイッチ34などが設けられて
いる。
【0022】次に前記制御装置29の制御動作について
図5〜図9のフローチャートに基づいて説明する。洗浄
作動を開始するに先立って、手作業にて、扉2を開けて
洗浄槽3内に被洗浄物としての食器などを網カゴ7a,
7b内に収納する。そして、扉2を閉めると、扉スイッ
チ27がONして、運転可能な状態にセットされる(ス
テップ1)。その後、電源スイッチ31がON操作さ
れ、かつ、スタートスイッチ32がON操作されると、
運転が開始される(ステップ2,3)。先ず、洗浄槽3
内に水が溜まっている場合には、その水を排出させる
(ステップ4)。つまり、排水ポンプ13が作動して水
位センサ17がOFFすると排水ポンプ15が停止す
る。その後、洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程の夫々が
順次、実行されることになる(ステップ5,6,7)。
【0023】次に洗浄工程について説明する。図6に示
すように、洗浄槽3内に洗浄水が給水される(ステップ
8)。このとき、洗剤投入器5より洗剤が供給され、給
水弁14が開弁され水位センサ17がONして設定水位
に達したことが検出されると給水弁14が閉弁して、設
定量の洗浄水が給水される。給水が行われた後、循環ポ
ンプ18を作動させると共に、温水ヒータ19に約80
°Cの湯を通湯させる(ステップ9,10)。温度セン
サ26の検出値、つまり、洗浄水の温度Txが中間設定
温度Ts1(約41°C)以上になったことが検出される
と、そこで、温水ヒータ19への通湯を停止させる(ス
テップ11,12)。そして、洗浄工程が開始されてか
ら約11分間経過すると、再度、温水ヒータ19への通
湯を開始して洗浄水の加熱を再開する(ステップ13,
14)。そして、洗浄水の温度Txが上限設定温度Ts2
(約56°C)以上になったことが検出されると、温水
ヒータ19への通湯を停止させる(ステップ15,1
6)。そして、洗浄工程が開始されてから約18分間経
過すると、循環ポンプ18の作動を停止させると共に、
洗浄水を排出して、洗浄工程を終了する(ステップ1
7,18,19)。
【0024】図10に温度センサ26の検出値Txの時
間変化を示している。洗浄工程においては、温度センサ
26の検出値は洗浄水の温度に対応することになる。図
10に示すように、温水ヒータ19に対する通湯が停止
された後においても、温水ヒータ19内に残っている湯
の余熱や、洗浄槽自身の余熱等によって、洗浄水の温度
の低下はわずかであり、ほぼ一定温度に維持されること
になる。従って、洗浄水の温度Txが中間設定温度Ts1
(約41°C)以上になったことが検出されて通湯が停
止された時点t1 から、洗浄工程が開始されてから約1
1分間経過した時点t2 までの時間が第1設定時間に相
当し、このときの動作が第1定温制御に対応する。又、
洗浄水の温度Txが上限設定温度Ts2(約56°C)以
上になったことが検出されて通湯を停止させた時点t3
から、洗浄工程が開始されてから約18分間経過した時
点t4 までの時間が第2設定時間に相当し、このときの
動作が第2定温制御に対応することになる。
【0025】このような洗浄工程においては、噴出孔9
から噴霧状に噴出された洗浄水が温水ヒータ19に接触
して効率よく加熱され、温水にて洗浄が実行される。ま
た、上述したように、下側及び中側の噴出ノズル8a,
8bは、洗浄水の噴出力にて縦軸芯周りで回転して、被
洗浄物の隅々まで確実に洗浄されるようになっている。
【0026】次にすすぎ工程について説明する。図7、
図8に示すように、洗浄槽内に給水が行われた後、循環
ポンプ18を設定時間(約1分間)作動させてすすぎを
行い、その後、洗浄水を排出させるという動作が、3回
繰り返して実行される(ステップ20〜24)。尚、す
すぎの回数は3回に限定されるものではない。
【0027】このようなすすぎ動作が終了し、4回目の
すすぎの際には、上述したような給水作動が実行された
後、温水ヒータ19に通湯され、循環ポンプ16の作動
が開始されて温水でのすすぎが実行される(ステップ2
5〜27)。この温水すすぎでは、基本的には、温度セ
ンサ26の検出値Tx(すすぎ水の温度)が第3設定温
度Ts3(約68°C)にまで上昇するか、あるいは、予
め設定されているすすぎ設定時間(約18分間)が経過
すると、すすぎ工程を終了することになるが、熱源機2
0からの温水の供給状態が不安定になる等の要因によ
り、すすぎ水の温度が第3設定温度Ts3まで上昇させる
ことができない場合であっても、最も高い温度状態で温
水すすぎを終了して次の乾燥工程における乾燥処理を能
率よく行えるようにしている。
【0028】つまり、すすぎ設定時間(約18分間)が
経過するまでの間に、検出値Txが第3設定温度Ts3に
まで上昇すると、温水ヒータ19への通湯を停止して1
分間運転を継続した後に循環ポンプ18の作動を停止
し、すすぎ水を排出させて、すすぎ工程を終了して乾燥
工程に移行する(ステップ28〜32)。検出値Txが
第3設定温度Ts3にまで上昇しないですすぎ設定時間が
経過すると、その時点における前記検出値Txが第4設
定温度Ts4(約62°C)よりも高く、延長時間の設定
が行われていない場合には、温水ヒータ19への通湯を
停止するとともに、循環ポンプ18の作動を停止し、す
すぎ水を排出させて、すすぎ工程を終了して乾燥工程に
移行する(ステップ34,36,42,43,44)。
【0029】検出値Txが第3設定温度Ts3にまで上昇
しないですすぎ設定時間が経過した時点における前記検
出値Txが、第4設定温度Ts4以下であれば、すすぎ運
転時間に対する延長時間(例えば約20分間)を設定す
る(ステップ33,34,35)。前記ステップ36に
おいて延長時間の設定が行われていると判断された場合
であっても、その延長時間が経過しているか、又は、経
過していなくても前記検出値Txが第4設定温度Ts4以
上であれば、すすぎ工程を終了して乾燥工程に移行する
(ステップ36,37,38,42,43,44)。
【0030】そして、前記検出値Txが第3設定温度T
s3にまで上昇しない状態で、且つ、すすぎ設定時間が経
過していない場合であっても、第3設定温度Ts3よりも
低い温度に設定された第5設定温度Ts5(約65°C)
以上であることが検出されているときに、検出値Txが
その後約30秒間ほぼ一定で変化しないこと、又は、第
5設定温度Ts5以上であることが検出されているとき
に、検出値Txが下降し始めたことが検出されると、す
すぎ工程を終了して乾燥工程に移行する(ステップ3
9,40,41,42,43,44)。
【0031】次に乾燥工程について説明する。図9に示
すように、先ず、温水ヒータ19に通湯して洗浄槽3内
の空気を加熱するとともに、送風用ファン28を作動さ
せて加熱送風乾燥を第3設定時間(約10分間)が経過
するまで実行する(ステップ45,46,47)。そし
て、第3設定時間が経過すると、温水ヒータ19への通
湯を停止して、送風用ファン28の送風のみによる送風
乾燥を第4設定時間(約20分間)が経過するまで実行
する(ステップ47,48,49)。第4設定時間が経
過すると、送風用ファン28の作動を停止して乾燥工程
を終了する(ステップ50)。
【0032】尚、上述したような各工程における動作時
間は、例示したような設定時間に限定されるものではな
く、適宜変更してもよい。
【0033】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、中間設定温度や上限設定温度
を、夫々、予め設定された値として用いたが、このよう
な構成に代えて、調節ダイヤル等により、被洗浄物の汚
れの状態に応じて、それらを変更調節自在に設ける構成
としてもよい。又、第1設定時間、第2設定時間が、洗
浄水の温度が設定温度まで上昇した時点から、洗浄工程
の開始から設定時間経過した時点に到る経過時間に対応
させて設定される構成としたが、これらを予め設定した
値としてもよく、調節ダイヤル等により変更調節自在に
構成するものでもよい。
【0034】(2)上記実施形態では、洗浄工程におい
て、洗浄水の温度Txが中間設定温度Ts1以上になった
ことが検出されると、第1設定時間の間、その温度が維
持される第1定温制御と、洗浄水の温度Txが上限設定
温度Ts2以上になったことが検出されると、第2設定時
間の間、その温度が維持される第2定温制御とを実行す
ることで、洗浄水の温度が設定時間にわたってほぼ一定
温度に維持される定温状態が2回繰り返されて段階的に
前記上限設定温度になるまで洗浄水が加熱される構成と
したが、このような構成に限らず、前記定温状態が、3
回以上繰り返されて段階的に加熱される構成としてもよ
い。
【0035】(3)上記実施形態では、洗浄水を加熱す
る加熱手段として、温水が通流される温水ヒータ19に
て構成される場合を例示したが、通電により洗浄水を加
熱する電気ヒータや、あるいは、バーナにより加熱され
る熱交換器等、各種の加熱手段にて構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】食器洗浄機の概略構成図
【図2】食器洗浄機の斜視図
【図3】食器洗浄機の斜視図
【図4】温水ヒータの配設状態を示す斜視図
【図5】制御動作のフローチャート
【図6】制御動作のフローチャート
【図7】制御動作のフローチャート
【図8】制御動作のフローチャート
【図9】制御動作のフローチャート
【図10】温度変化状態を示す図
【図11】従来における温度変化状態を示す図
【符号の説明】
19 加熱手段 20 熱源機 26 温度検出手段 29 制御手段 S 洗浄手段 Ts1 中間設定温度 Ts2 上限設定温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐宗 洋子 愛知県名古屋市熱田区桜田町19番18号 東 邦瓦斯株式会社内 (72)発明者 北村 淳一 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 西丸 玄郎 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 土居 弘明 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内 (72)発明者 丸笹 賢治 大阪府大阪市港区南市岡1丁目1番52号 株式会社ハーマン内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄槽内において洗浄水によって被洗浄
    物を洗浄する洗浄手段と、前記洗浄水を加熱する加熱手
    段と、前記洗浄水の温度を検出する温度検出手段と、前
    記洗浄手段を作動させる洗浄工程において、前記洗浄水
    の温度が上限設定温度になるまで加熱されるように前記
    加熱手段の加熱作動を制御する制御手段とが備えられた
    食器洗浄機であって、 前記制御手段は、 前記洗浄工程において、前記加熱手段により前記洗浄水
    の加熱を開始した後に、前記温度検出手段の検出情報に
    基づいて、前記洗浄水の温度が設定時間にわたってほぼ
    一定温度に維持される定温状態が複数回繰り返されて、
    段階的に前記上限設定温度になるまで洗浄水が加熱され
    るように、前記加熱手段の加熱状態を制御するように構
    成されている食器洗浄機。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 前記洗浄工程において、前記加熱手段により前記洗浄水
    の加熱を開始した後に、前記洗浄水の温度が、前記上限
    設定温度よりも低い中間設定温度にまで上昇すると、第
    1設定時間が経過するまでの間、前記中間設定温度を維
    持するように、前記加熱手段の加熱作動を制御する第1
    定温制御を実行し、 前記第1定温制御を終了した後、前記加熱手段による前
    記洗浄水の加熱を再開し、洗浄水の温度が、前記上限設
    定温度にまで上昇すると、第2設定時間が経過するまで
    の間、前記上限設定温度を維持するように前記加熱手段
    の加熱作動を制御する第2定温制御を実行するように構
    成されている請求項1記載の食器洗浄機。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段は、 熱源機より供給される前記上限設定温度よりも高温の温
    水と、前記洗浄水とが熱交換されることにより洗浄水を
    加熱するように構成されると共に、前記熱源機からの温
    水が通流される加熱作動状態と、通流が停止される加熱
    停止状態とに切り換え自在に構成され、 前記制御手段は、前記加熱作動状態と前記加熱停止状態
    とに切り換えることにより、前記加熱手段の加熱状態を
    制御するように構成されている請求項1又は2記載の食
    器洗浄機。
JP9255080A 1997-09-19 1997-09-19 食器洗浄機 Pending JPH1189781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9255080A JPH1189781A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 食器洗浄機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9255080A JPH1189781A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 食器洗浄機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1189781A true JPH1189781A (ja) 1999-04-06

Family

ID=17273860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9255080A Pending JPH1189781A (ja) 1997-09-19 1997-09-19 食器洗浄機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1189781A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301194A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Rinnai Corp 非常用遮断弁を備えた引き出し式食器洗い機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0458932A (ja) * 1990-06-28 1992-02-25 Toshiba Corp 食器洗浄機
JPH04126118A (ja) * 1990-09-17 1992-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗浄機の運転方法
JPH06319674A (ja) * 1993-05-12 1994-11-22 Rinnai Corp 食器洗浄方法
JPH0924014A (ja) * 1995-07-11 1997-01-28 Osaka Gas Co Ltd 食器洗浄機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0458932A (ja) * 1990-06-28 1992-02-25 Toshiba Corp 食器洗浄機
JPH04126118A (ja) * 1990-09-17 1992-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 食器洗浄機の運転方法
JPH06319674A (ja) * 1993-05-12 1994-11-22 Rinnai Corp 食器洗浄方法
JPH0924014A (ja) * 1995-07-11 1997-01-28 Osaka Gas Co Ltd 食器洗浄機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007301194A (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Rinnai Corp 非常用遮断弁を備えた引き出し式食器洗い機
JP4697881B2 (ja) * 2006-05-12 2011-06-08 リンナイ株式会社 非常用遮断弁を備えた引き出し式食器洗い機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101306717B1 (ko) 식기 세척기 및 그 제어 방법
JPH05285085A (ja) 食器洗浄機
JPH10328114A (ja) 食器洗い乾燥機
JPH1189781A (ja) 食器洗浄機
JP2007202828A (ja) 食器洗浄機
JP3195763B2 (ja) 食器洗浄機
JP3195764B2 (ja) 食器洗浄機
JP3899655B2 (ja) 食器洗い乾燥機
JP2005304619A (ja) 食器洗浄機
JP4262342B2 (ja) 食器洗浄機
JP2911784B2 (ja) 食器洗浄機
JPH1170068A (ja) 食器洗浄機
JP2968191B2 (ja) 食器洗浄機
JPH1132966A (ja) 食器洗浄機
JP4841423B2 (ja) 食器洗い乾燥機
JP2006110151A (ja) 食器洗浄乾燥装置および食器洗浄乾燥制御方法
JP2968197B2 (ja) 食器洗浄機
JPS60842Y2 (ja) 食器洗い機の排気構造
JPH1189782A (ja) 食器洗浄機
JP4110921B2 (ja) 食器洗浄機
JP2968196B2 (ja) 食器洗浄機
JP2003284669A (ja) 食器洗い機
JP2000279360A (ja) 食器洗浄機
JP6739243B2 (ja) 食器洗浄機
JP6116537B2 (ja) 食器洗い乾燥機