JPH1189642A - 操作力軽減装置 - Google Patents

操作力軽減装置

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JPH1189642A
JPH1189642A JP25314897A JP25314897A JPH1189642A JP H1189642 A JPH1189642 A JP H1189642A JP 25314897 A JP25314897 A JP 25314897A JP 25314897 A JP25314897 A JP 25314897A JP H1189642 A JPH1189642 A JP H1189642A
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JP
Japan
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movable body
operating
signal
rack
reducing device
Prior art date
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Application number
JP25314897A
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English (en)
Inventor
文一 ▲しば▼
Bunichi Shiba
Shigeru Shirai
白井  滋
Makoto Oyama
真 大山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の意志や荷重の大小に対応して動作パ
ターンを変更する。 【解決手段】 制御手段24は、可動体10の操作量検
知手段23に作用する人力の強さまたは人力の方向の少
なくとも一方に応じて駆動手段25の駆動力を制御す
る。人がラック10を動かそうとしてその把手14に人
力を作用した時、その人力に応じてモータ等の駆動手段
25が駆動される。よってこの力が補助してくれること
により僅かな人力で軽くかつ安全にラック10を動かす
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動体を外部から
の操作力、特に人の力を用いて軽く安全に駆動できる操
作力軽減装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、人力を軽減する装置としてたとえ
ば昇降装置で特開平3−4806号公報に記載されてい
るようなものがある。この装置は図14に示されている
ように、調理用カウンタ1の下部に収納部2を設けてい
る。3は収納部2の開閉扉で、調理用カウンタ1の上部
に上下昇降戸棚4を設け、その正面に開閉扉5を設ける
とともに、内部に調理用器具を載せる棚6を設けてい
る。昇降戸棚4の上部には正逆転自在の駆動モータ7を
設け、駆動モータ取り付け台9に固定されている。そし
て下むきに雄ネジ8を位置させている。
【0003】そして、昇降戸棚4の後壁4ー1には前記
雄ネジ8に蝶号する雌ネジ10を固着しながら、前記駆
動モータ7及び雄ネジ8並びに、雌ネジ10により昇降
装置7ー1を構成している。
【0004】また、11は昇降戸棚4の後側壁12と台
所側壁13との間に縦方向に設ける上下案内用ガイドレ
ールで、同ガイドレール11は昇降戸棚4の左右両側に
位置している。14は昇降戸棚4の後側壁12の上下位
置に設けながら、前記ガイドレール11にそって上下摺
動する摺動金具である。駆動モータ7はインバータ15
で調節され制御部16とインバータ15の間にはインバ
ータ制御回路17が介在している。
【0005】制御部16には、操作スイッチ及びマイコ
ンを内蔵するコントローラを具備しており、同コントロ
ーラには、駆動モータの初期回転数及び中間位置での回
転数並びに停止に至る時の回転数が最適状態にインプッ
トされている。
【0006】そして、図15に示すように、上下動する
戸棚4が上端位置より下方に向けて移動をはじめる時
は、最初は低速でゆっくりと回転をはじめ、漸次回転速
度を増して中間位置では一定速度で回転する。そして、
戸棚の下端にさしかかると回転速度は漸次減速され、下
端位置に至るときは低速となってゆっくりと停止するも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような装置ではモーター7によって収納部分である
昇降戸棚4が昇降することから、人力を要さずに収納物
の昇降ができるが、利用者の意志にかかわらず常に一定
の動作パターンであるため使い勝手が悪く、また荷重の
大小に関わらず常に一定の動作を行うことでモータに対
して負担がかかるという課題を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、基台と、前記基台に対して移動可能なラッ
ク等の可動体と、前記可動体の移動軌跡を規制して支持
する支持手段と、前記可動体に設けた操作手段と、前記
操作手段に加わる操作力の強さまたは操作する方向の少
なくとも一方を検知する操作量検知手段と、前記可動体
を駆動する駆動手段と、前記操作量検知手段の信号に応
じて前記駆動手段の駆動力を制御する制御手段を備えた
ものである。
【0009】上記発明によれば、可動体に作用する外力
である人の力の強さおよび人力の方向に応じて可動体を
動かす駆動手段の駆動力を制御する制御手段を備えてい
ることから、まず人が可動体を動かそうとしてその可動
体に設置された操作手段に人力を作用したとき、その人
の力を検知する操作量検知手段の信号に応じて駆動手段
が駆動され、軽く可動体を動かすことができ、強く操作
すると早く、また弱く操作すればゆっくりと操作者の意
志に応じて動作することができる。また、操作量検知手
段の信号から可動体の重量を推定し、駆動手段の動作を
最適にすることができ、駆動手段の効率を向上すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に係る発明は、基台と、
前記基台に対して移動可能なラック等の可動体と、前記
可動体の移動軌跡を規制して支持する支持手段と、前記
可動体に設けた操作手段と、前記操作手段に加わる操作
力の強さまたは操作する方向の少なくとも一方を検知す
る操作量検知手段と、前記可動体を駆動する駆動手段
と、前記操作量検知手段の信号に応じて前記駆動手段の
駆動力を制御する制御手段を備えたものである。本発明
によれば、可動体に作用する外力である人の力の強さお
よび人力の方向に応じて可動体を動かす駆動手段の駆動
力を制御する制御手段を備えていることから、まず人が
可動体を動かそうとしてその可動体に設置された操作手
段に人力を作用したとき、その人の力を検知する操作量
検知手段の信号に応じて駆動手段が駆動され、軽く可動
体を動かすことができ、強く操作すると早く、また弱く
操作すればゆっくりと操作者の意志に応じて動作するこ
とができる。
【0011】請求項2に係る発明は、操作量検知手段は
複数の検知部で構成するとともに操作者の手で操作でき
る位置に設置し、制御手段は前記複数の検知部からの検
知信号により操作者の手の大きさを推定する人体推定手
段を有するものである。本発明によれば、操作量検知手
段の信号により操作者の手の大きさを推定でき、制御手
段は手の大きさから大体の身長を推定することができ
る。
【0012】請求項3に係る発明は、制御手段は人体推
定手段からの信号に応じて駆動手段への駆動量を調節す
るものである。本発明によれば、操作量検知手段の信号
により操作者の手の大きさを推定でき、制御手段は手の
大きさから身長をかんがみ、その推定した身長に応じた
駆動手段の動作で可動体を動かすことができる。
【0013】請求項4に係る発明は、制御手段に可動体
の重量を推定する荷重推定手段を有するものである。本
発明によれば、可動体の重量を推定することにより制御
手段の動作がより効率的に行うことができるようにな
る。
【0014】請求項5に係る発明は、制御手段は操作部
の操作量検知手段からの信号と駆動量信号より可動体の
重量を推定する荷重推定手段を有するものである。本発
明によれば、操作者の意志が入る操作量検知手段の信号
の大きさと、可動体を駆動する駆動手段への出力信号に
より、可動体の重量を推定することが可能になる。例え
ば駆動手段への信号が大きくなっているのに操作量検知
手段の出力信号が大きい場合は可動体の重量が重いため
なかなか動作していないと推定し、可動体の略重量を推
定する。反対に操作量検知手段の出力信号が小さく、か
つ駆動手段への信号が小さいても可動体が動作している
場合は、可動体の重量が軽いものと判断することが可能
である。
【0015】請求項6に係る発明は、制御手段は、荷重
推定手段の出力に応じて駆動手段の動作を調節するもの
である。本発明によれば、可動体の重量を略重量を推定
することが可能なため、例えば、可動体の重量が思い場
合は動作開始をゆっくりとし、起動トルクを大きくする
とともに、停止時は通常より早目に駆動手段に停止信号
を出力し可動体の慣性力により駆動手段の駆動力が不足
することのないよう調節することができる。また、可動
体の重量がある程度わかっていると、制御手段は駆動手
段がの能力が最適になるよう駆動信号を調節することが
可能になる。
【0016】請求項7に係る発明は、制御手段は荷重推
定手段の出力により現在の可動体の重量に応じた信号を
表示する表示手段Aを有するものである。本発明によれ
ば、荷重推定手段の出力により可動体の大体の重量を推
定し、これを操作者が検知できる箇所で表示することが
できるものである。これにより、操作者は例えば可動体
が腕を伸ばしてやっととどくような高所にあり、中身が
見えない場合でも、その重量を推定することで、操作量
を調整し安全に可動体を動作することが可能になる。
【0017】請求項8に係る発明は、制御手段は荷重推
定手段の出力により可動体もしくは駆動手段の余裕度の
割りわいを表示する残力表示手段を有するものである。
本発明によれば、荷重推定手段の出力により可動体の大
体の重量を推定し、制御手段はあらかじめ可動体および
駆動手段の能力を認識しているため、現在の可動体の重
量からあとどの程度まで可動体に荷重を加えることがで
きるのか算出することができる。この算出値をもとに操
作者の検知できる箇所にその旨を表示すると、この可動
体の能力を略推定することができ、例えば可動体が棚で
ある場合ではあとどの程度まで物をのせることができる
かが一目でわかり、また過重量になり危険な状態になる
ことを事前に防止することが可能になる。
【0018】請求項9に係る発明は、操作量検知手段へ
の入力があらかじめ定めた一定量を超えると操作者にそ
の旨を知らせる報知手段Aを有するものである。本発明
によれば、操作量検知手段を勢いよく操作した場合や、
通常の使い方でなく子どもがいたずらで操作量検知手段
にぶら下がったり、飛び乗った場合は可動体だけでなく
操作量検知手段そのものが破損の恐れが生じる。この状
態が継続すると危険であるため例えばブザー等の報知手
段により通常の使用方法でないことを操作者もしくば操
作者の付近にいる人に知らせて、注意を促すことが可能
になる。これにより操作者が危険な使用を継続して行う
ことを防止することができる。
【0019】請求項10に係る発明は、操作手段への信
号があり可動体が制御手段により動作中は動作状態を操
作者に知らせる報知手段Bを有するものである。本発明
によれば、制御手段により操作者の力以外の操作力で可
動体が動作している場合にその状態を認知できる報知手
段を設けることにより操作者は自分の力以外の外力が働
いていることを知ることができ違和感なく操作を行うこ
とができる。
【0020】請求項11に係る発明は、操作量検知手段
は複数の検知部からなり、制御手段は前記検知部からの
出力信号に応じて駆動手段への駆動量を調節し、可動体
の動作を略水平もしくは略垂直に移動するよう駆動手段
への出力信号を調整する駆動量調整手段を有するもので
ある。本発明によれば、操作手段の形状にかかわらず、
どの場所を操作してもその位置を検知することができ、
操作位置および操作量に応じて駆動手段への駆動量を調
節することで可動体がねじれたり、傾いたりすることな
く、略水平もしくは略垂直に移動することを可能にす
る。例えば、可動体の端部付近の操作手段を局所的に操
作されると通常では可動体はねじれて動作を開始する
が、本発明によればその操作位置を検出することにより
操作量を偏らせないように駆動手段の動作を調整して可
動体を動作することが可能になる。これにより機構的に
も信頼性が向上し、寿命も伸びるし、操作感も向上す
る。
【0021】請求項12に係る発明は、可動体の位置を
記憶する記憶手段を有し、操作手段には可動体の位置を
選択する位置設定手段を設け、制御手段は前記位置設定
手段の信号により駆動手段を調節し、可動体を必要に応
じてその位置に停止することを特徴とするものである。
本発明によれば、可動体の位置を記憶し、その位置を選
択することができるため操作者は行き過ぎたり、途中で
停止することなく自分の希望する位置に可動体を移動す
ることが容易でできるようになる。
【0022】請求項13に係る発明は、記憶手段は、可
動体が前回停止した位置を記憶することを特長とするも
のである。本発明によれば、操作者は前回停止した位置
に可動体を容易に繰り返し停止することが可能になり、
例えば反復作業を必要とする棚などでは神経を使う位置
あわせを行うことなく他の作業に集中することができ、
作業効率が向上する。
【0023】請求項14に係る発明は、操作手段は可動
体と弱連結もしくは分離可能な構成とし、可動体は前記
操作手段の動作位置に応じて追随する構成とするもので
ある。本発明によれば、可動体の位置が非常に操作者に
とって操作しずらい位置にある場合や、可動体に形状に
よっては力をかけにくいものがある。この場合、操作手
段を可動体から容易に可動可能な形状とすることによ
り、作業を容易に、かつ操作者の姿勢に不要な負担をか
けることなく動作することが可能になる。
【0024】請求項15に係る発明は、操作手段と制御
手段の間の信号伝送を光もしくは電波等の空間伝送を主
とする送信手段もしくは受信手段の少なくとも一方を操
作手段および制御手段に備えた構成とするものである。
本発明によれば、操作手段を可動体から離れた場所に設
置することが可能になり、例えば遠隔で可動体を動作開
始させておいてから、その場所まで操作者が移動するま
でに可動体の動作を完了することが可能となり、時間の
節約や、利用形態の向上を図ることができる。
【0025】請求項16に係る発明は、操作量検知手段
への入力信号が一定量もしくは一定時間以上経過する
と、制御手段はその値に応じて可動体をある区間もしく
はある時間の間、自動的に駆動することを特徴とするも
のである。本発明によれば、一定時間もしくは一定量の
信号が入力されないと制御手段は駆動手段を動作させな
いようにしているため、例えば操作量検知手段に外乱で
何かが一瞬接触した場合等では可動体は動作しない。こ
のようにして操作者の意図を確実に制御手段に伝える構
成とすることにより安全性、信頼性が向上する。
【0026】請求項17に係る発明は、制御手段は操作
量検知手段の入力信号に応じて入力が無くなっても、そ
れまでの入力信号により、ある一定区間もしくは一定時
間だけ可動体を動作する入力値応答手段を有するもので
ある。本発明によれば、一定量以上の力の操作量を加え
ることにより、あとは操作量検知手段から人体を離して
も、可動体を動作することができるため、人体の届かな
い箇所に可動体を移動したりするのに便利である。また
可動体が停止するまで操作者が操作手段をさわっていな
くてもよいため時間の節約にもなる。
【0027】請求項18に係る発明は、操作手段は人が
握ることが可能な形状とするものである。本発明によれ
ば、操作手段は手に違和感のない形状とすることで操作
者の連続使用等による疲労感を軽減することが可能にな
る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0029】(実施例1)図1は昇降用の操作力軽減装
置の側面図である。
【0030】図1〜図4は本発明の実施例1の操作力軽
減装置であり、収納キャビネット1には、前方下方に引
き出し下降する昇降式のラック10が格納されている。
収納キャビネット1は、内面3の両側には基台4のピン
5a、5bに枢支した平行リンク6が取り付けられてお
り、両側面で対向し合う前部側のアーム7aは図3に示
すように枢軸8により連結され同体回転するようになっ
ている。
【0031】平行リンク6は、前後アーム7a、7bの
自由端部間を取り付け座9により連結されリンク機構を
構成し、可動体10の移動軌跡を規制して支持する支持
手段20を形成している。
【0032】可動体であるラック10は、両側板11と
底面から背面につながる線材や薄板材等よりなるかご1
2と、線材や樹脂成形材等よりなる棚13と、前方下部
に取り付けられた把手14により構成されており、その
両側板11が平行リンク6の取り付け座9に固定されて
いる。
【0033】ここで、物品はかご12と棚13に収納
し、操作手段である把手14をにぎってラック10の出
し入れ操作を行うものである。
【0034】また、基台4の内側には、後部側アーム7
bに連結されて同時回転する回転板15と、ねじりバネ
16が配置されており、ねじりバネ16の先端は一方を
固定金具17と、他方を回転板15に取り付けられた受
けピン18に当接し、ラック10が引き出されて下降し
ていくときこのねじりバネ16を巻き上げ、この反力に
よりラック10の出し入れが軽い操作で行えるようにな
っている。
【0035】さらに、可動体であるラック10の把手1
4は中空パイプで構成され、その把手14には、その把
手14に作用する人力の強さまたは人力の方向の少なく
とも一方を検知するための操作量検知手段23である感
圧センサが設置されている。本実施例では操作量検知手
段23の一例として、例えば感圧センサとして以下説明
を行う。
【0036】そして、その感圧センサ23の信号は、基
台4の内側に設けた制御手段24に伝送され、感圧セン
サ23の信号に応じて駆動手段である例えばモータ25
を駆動する構成である。
【0037】なお、モータ25は、前記回転板15と歯
車26によって減速増力して動力伝達される構成であ
る。
【0038】また図において、19は基台4に取り付け
られたストッパーであり、後部側アーム7bが垂直位置
よりやや後方に傾いた位置でこのストッパー19に当接
してラック10は格納状態となり、次に図に示すよう
に、ラック10を引き出していくとき後部側アーム7b
は、ほぼ水平位置でストッパー19の反対側に当接して
停止するようになっている。すなわち、可動体であるラ
ック10の移動軌跡の終端で可動体の作動を機械的に停
止する。
【0039】次に動作、作用について説明する。図1に
おいて、収納キャビネット1内に基台4および平行リン
ク6等により支持された破線で示した状態にある可動体
であるラック10の把手14を手前(図では右下方向)
に引っ張ると、把手14の内部に組み込まれた操作量検
知手段23である感圧センサが、人力の強さまたは人力
の方向の少なくとも一方を示す信号として制御手段24
に伝達し、その制御手段24が駆動手段0であるモータ
25を駆動する。
【0040】そしてモータ25の動力は歯車26により
回転板15を通じて平行リンク6の後部側アーム7bに
伝達され、平行リンク6は前方へ回転し、可動体である
ラック10は略水平を保ちながら手前下方に移動する。
【0041】制御手段24は、把手14の操作量検知手
段である感圧センサ23の信号により、人力の強さが所
定値以下になったことを検知したとき駆動手段であるモ
ータ25の作動を停止する構成なので、把手14を引き
下げようとする力を抜いたり、把手14から手を離す
と、その過程で制御手段24は人力の強さが所定値以下
になったことを検知し、モータ25の作動を停止する。
このように、ラック10を引き下げる途中で把手14を
引き下げようとする力を抜くか把手14から手を離せ
ば、ラック10はその位置に停止できる。すなわち、ラ
ック10を途中のどの位置にでも使い易い任意の位置に
停止することができる。
【0042】また、制御手段24は、可動体10の操作
量検知手段23に作用する人力の強さまたは人力の方向
の少なくとも一方に応じて駆動手段25の駆動力を制御
する構成なので、人が可動体であるラック10を動かそ
うとしてその把手14に人力を作用したとき、その人力
に応じて駆動手段であるモータ25が駆動され、モータ
25の力が補助してくれるのでラック10を僅かな人力
で軽く動かすことができる。したがって、人力で軽くか
つ安全に駆動することができる。これは、ラック10を
上昇させる場合および下降させる場合いずれも同様であ
る。
【0043】また、操作量検知手段である感圧センサ2
3が人力の強さまたは人力の方向の少なくとも一方を検
知し、その操作量検知手段23の検知信号に応じて、制
御手段24が駆動手段であるモータ25の駆動力を制御
し可動体であるラック10を駆動するように作用する。
したがって、人が手動でラック10を動かすのと同じ感
覚で自分の意志に応じた方向に安全に駆動でき、かつモ
ータ25の駆動力により大幅に人力を軽減でき、楽に動
かすことができる。
【0044】人力検出手段である感圧センサ23は、棒
状の把手14に固着して設けてあり、棒状の把手14に
人力を作用すると握力による加圧で把手14に固着して
ある感圧センサ23の電気抵抗が変化し、人力の強さが
検出できる構成である。感圧センサ23の電気信号は電
気抵抗の変化に限られるものではなく、静電容量変化な
どいかなる電気信号変化であれ、把手14における加圧
量に応じて電気的な物性値が変化するものであれば、い
ずれでも同様に機能できる。
【0045】また、把手14の加圧方向で感圧センサ2
3の信号の抵抗値等の絶対値なり、ブリッジ結線した構
成で正負逆信号が出力される構成等により、把手14に
作用する人力の方向を検知することができる。
【0046】また、操作量検知手段である感圧センサ2
3を把手14に設けたことにより、把手14以外の部分
たとえばラック10やかご12や棚13などに触れて
も、駆動手段であるモータ25が作動する心配をなくす
ることができる。
【0047】また、ラック10に乗せた品物が比較的重
い品物であった場合等に、引き下ろしたラック10を持
ち上げて収納キャビネット1に収納するような場合、ラ
ック10を押し上げるために把手14を押す力に応じ
て、操作量検知手段である感圧センサ23の信号も大き
くなり、その信号に応じて制御手段24が駆動手段であ
るモータ25の駆動力を増大し、モータ25が補助する
力が大きくなる。したがって、重いものでも僅かな人力
で収納や取り出しを楽に行うことができる。
【0048】また制御手段24は、操作量検知手段であ
る感圧センサ23が検知する人力の強さの信号に応じて
駆動量設定手段26で出力量を設定し、駆動手段である
モータ25の駆動速度を制御するように構成してある。
したがって把手14を強めの人力で押すか引くかする
と、ラック10は速めの速度で昇降し、把手14を弱め
の人力で押すか引くかすると、ラック10は遅めの速度
で昇降する。
【0049】例えばラック10を速く動かしたいとき、
一般的に人は自然に強めの力をラック10の把手14に
掛ける。そうした場合、感圧センサ23が検知する人力
の強さの信号は大きくなり、モータ25の駆動速度を速
めるように制御手段24が駆動する。
【0050】逆にラック10を遅く動かしたいとき、一
般的に人は自然に弱めの力をラック10の把手14に掛
ける。そうした場合、感圧センサ23が検知する人力の
強さの信号は小さくなり、モータ25の駆動速度を遅く
するように制御手段24が駆動する。このように、人が
手動でラック10を動かすのと同じ感覚で自分の意志に
応じた速度で、かつ僅かな人力で安全に動かすことがで
きる。
【0051】操作量検知手段23としては感圧センサを
用いて説明しているが、他の検知手段を用いても問題は
無い。例えば、少なくとも1つ以上の圧電手段からなる
方式にして、手の握る圧力を電気に変換するセンサや、
単純に握る圧力そのものを検知する例えば半導体圧力セ
ンサや空気圧を検知する圧力センサでも良い。さらに、
人体の電気的特性を活かしたの静電容量センサや、外来
電気ノイズに強くするため握る圧力により透過量の変化
する光伝送手段を用いた方式でも良い。
【0052】(実施例2)以下、本発明の操作力軽減装
置の実施例2について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項2に係る。
【0053】図5は本実施例の構成を示す操作量検知手
段の斜視図、および特性図である。なお、実施例1と同
じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略す
る。制御ブロック図は実施例1と同じ図4を用いる。図
5(a)において操作手段である把手14に操作量検知
手段23を配置してある。ここで操作量検知手段23は
複数の感圧センサaからjまでをマトリックス状に配置
しておく。
【0054】次に動作、作用について説明する。図5
(a)のように複数の感圧センサを配置した操作量検知
手段において、例えば手の小さい人がこの把手を触ると
検知部aからjのうち数点しか押圧をかけられない。ま
た手の大きい人では全ての検知部を握ってしまう可能性
がある。このため制御手段24においてマトリックス状
の検知部からの信号を入力し人体推定手段27が操作者
の手の大きさ(感圧センサの押圧パターン)から操作者
の身長を推定する。
【0055】これにより、把手に触っている操作者の操
作具合からその人の大きさを検知することが可能とな
る。
【0056】例えば図5(b)のように検知箇所が多け
れば手が大きい、このため身長も高いと単純に推定する
ものでも良い。これにより操作者の身長に応じた各種動
作を可能にすることができる。
【0057】(実施例3)以下、本発明の操作力軽減装
置の実施例3について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項3に係る。
【0058】図5は本実施例の構成を示す操作量検知手
段の斜視図、および特性図である。なお、実施例1と同
じ構成要素には同一番号を付与して詳細な説明を省略す
る。制御ブロック図は実施例1と同じ図4を用いる。操
作量検知手段23の配置は実施例2と同じで図5(a)
に示す実施例2と同様にマトリックス状に配置してお
く。
【0059】次に動作、作用について説明する。図5
(a)のように複数の感圧センサを配置した操作量検知
手段の出力から人体推定手段27が操作者の身長を推定
する。そしてこの人体推定手段27の出力により駆動量
設定手段26は駆動手段25であるモータの出力を調節
する。例えば、図5(c)に示しているように人体推定
手段27が操作者を身長の小さい人と推定した場合、ラ
ック10が高所に配置されていると操作する(引っ張り
降ろす)力が入りにくい。このため少しの操作量検知手
段の出力でもモータ25の動作を大きくしてすぐに手が
届く範囲まで把手14を下げてくるようにする。身長の
高い人に対してはこのような配慮は不要として図5
(c)の右辺のように初期駆動力を小さいままでも何ら
問題は生じない。
【0060】このように、操作量検知手段23の信号に
より操作者の手の大きさを推定でき、制御手段24は手
の大きさから身長をかんがみ、その推定した身長に応じ
た駆動手段25の動作で可動体10を動かすことがで
き、操作者に対してきめの細かい配慮を行うことができ
る。
【0061】(実施例4)以下、本発明の操作力軽減装
置の実施例4について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項4に係る。
【0062】図6(a)は本実施例の構成を示す制御手
段24ブロック図である。28は荷重推定手段である。
【0063】次に動作、作用について説明する。可動体
であるラック10に荷物がたくさん入っている場合、操
作手段である把手14を力いっぱい引っ張らないとラッ
ク10は動作しない。
【0064】これを駆動手段25を介して補助しように
もラック10の重量により出力を調整しないと急激に動
作したり、駆動手段25の種類によっては起動に失敗す
るなど効率が悪い。このため制御手段24は駆動手段2
5に信号を送出するが、その時荷重推定手段28にて実
際にラック10に入っている荷重を推定する。荷重推定
手段としては例えば単純に重量センサを用いるものでも
良い。
【0065】このように可動体の荷重を知ることにより
制御手段の動作がより効率的に行うことが可能になる。
【0066】(実施例5)以下、本発明の操作力軽減装
置の実施例5について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項5に係る。
【0067】図6(a)は本実施例の構成を示す制御手
段24ブロック図である。28は操作量検知手段23も
しくは駆の信号から可動体10の重量を推定する荷重推
定手段である。
【0068】次に動作、作用について説明する。可動体
であるラック10に荷物がたくさん入っている場合、操
作手段である把手14を力いっぱい引っ張らないとラッ
ク10は動作しない。
【0069】これを駆動手段25を介して補助しように
もラック10の重量により出力を調整しないと急激に動
作したり、駆動手段25の種類によっては起動に失敗す
るなど効率が悪い。このため操作量検知手段23の信号
を受けた制御手段24は駆動手段25に信号を送出する
が、その時駆動量設定手段26の出力と前段の操作量検
知手段23の信号から荷重推定手段28にて実際にラッ
ク10に入っている荷重を推定する。例えば操作量検知
手段23の検知出力が大きく操作者が力を入れているの
に、駆動設定手段26の出力が十分大きい場合、まだラ
ック10が動作していないと判断し、荷重は大きいもの
と推定する。逆に操作量検知手段23の出力が常に一定
で、駆動設定手段26の出力も十分小さい場合は荷重が
小さいものと判断できる。
【0070】このように操作者の意志が入る操作量検知
手段23の信号の大きさと、可動体10を駆動する駆動
手段25への出力信号により、可動体10の重量を推定
することが可能になる。
【0071】(実施例6)以下、本発明の操作量軽減装
置の実施例6について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項6に係る。制御手段24ブロック図は実
施例5と同じ図6(a)を用いる。
【0072】次に動作、作用について説明する。荷重推
定手段28で可動体であるラック10に入っている荷物
の荷重が推定できる。
【0073】ここで駆動手段25を介して補助しように
もラック10の重量により出力を調整しないと駆動手段
25であるモータが急激に動作したり、モータの種類に
よっては起動に失敗するなど効率が悪い。
【0074】このため操作量検知手段23の信号を受け
た制御手段24は駆動手段25に信号を送出するが、そ
の時駆動量設定手段26の出力と前段の操作量検知手段
23の信号から荷重推定手段28にて実際にラック10
に入れられている荷重を推定する。そして荷重推定手段
28の推定した荷重に応じて駆動量設定手段26は駆動
手段であるモータ25への出力を調整する。例えば、図
6(b)に示しているように荷重推定手段によりラック
10の荷重が重いと判定した場合は動作開始をゆっくり
として起動トルクを大きくするとともに、停止時はブレ
ーキ開始時期を通常より早目に設定することにより駆動
手段25に停止信号を出力しラック10の慣性力により
駆動手段の駆動力が不足することのないよう調節するこ
とができる。
【0075】また、ラック10の重量がある程度わかっ
ていると、制御手段24は駆動手段25の能力が最適に
なるよう駆動信号を調節することが可能になる。
【0076】これにより可動体10の荷重に応じて、そ
れを駆動するモータに最適な駆動量を供給することがで
きるため効率が良くなるとともに、操作者にとってもラ
ック10が滑らかに動作することにより安心感がでると
ともに使い勝手も向上する。
【0077】(実施例7)以下、本発明の操作力軽減装
置の実施例7について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項7に係る。制御手段24ブロック図は実
施例5と同じ図6(a)を用いる。
【0078】29は荷重推定手段28の出力により荷重
量を表示する表示手段Aである。次に動作、作用につい
て説明する。荷重推定手段28で可動体であるラック1
0に入っている荷物の荷重が推定できる。このようにし
て推定した荷重を制御にのみ使用するのでは無く、操作
している人に知らせるよう、荷重推定手段の出力は表示
手段A29に送出される。表示手段A29は荷重に応じ
てその値を表示する。例えば7セグメントのLEDなど
による数値表示や、バー表示による大体の荷重を知らし
める方式でも良い。また軽い、重いを表す2つのランプ
表示でも良い。このような表示をラック10の良く見え
る位置や、収納キャビネット1、扉2等の良く見える位
置に設置すればさらに使い勝手が向上する。
【0079】これにより、操作者は例えば可動体が腕を
伸ばしてやっととどくような高所にあり、中身が見えな
い場合でも、その重量を推定することで、操作量を調整
し安全に可動体を動作することが可能になる。
【0080】(実施例8)以下、本発明の操作力軽減装
置の実施例8について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項8に係る。制御手段24ブロック図は実
施例5と同じ図6(a)を用いる。
【0081】30は可動体10もしくは駆動手段25の
余裕度の割合を表示する残力表示手段である。
【0082】次に動作、作用について説明する。荷重推
定手段28で可動体であるラック10に入っている荷物
の荷重が推定できる。このようにして推定した荷重を用
いて駆動手段であるモータ25の駆動の最適化や表示を
行うことができるが、ラック10に後どの程度荷物を載
せることができるのか、また駆動手段25の余裕度がど
の程度であるかを操作者が知ることが出来なかった。こ
のため荷重推定手段28で推定したラック10全体の重
量からあとどの程度荷物を載せることができるのかを残
力表示手段30で算出した後、その値に相当する表示を
行う。また、重量のみでなく駆動手段25の能力から限
定される値、例えば起動トルク等から操作力軽減のため
駆動できる残量を残力表示手段30で算出して、その値
に相当する表示を行う。これにより操作者はラック10
に入れる荷物の量を最適化したり積みすぎている荷物を
自主的に減らしたりして、ラック10が滑らかに動作す
るよう調節することができる。
【0083】これにより、荷重推定手段28の出力によ
り可動体10の大体の重量を推定し、制御手段24はあ
らかじめ可動体10および駆動手段25の能力を認識し
ているため、現在の可動体10の重量から後どの程度ま
で可動体10に荷重を加えることができるのか算出する
ことができる。この算出値をもとに残力表示手段30に
より操作者の検知できる箇所にその旨を表示すると、こ
の可動体10の能力を略推定することができ、例えば可
動体10が後どの程度まで物をのせることができるがが
一目でわかり、また過重量になり危険な状態になること
を事前に防止することが可能になる。
【0084】(実施例9)以下、本発明の操作力軽減装
置の実施例9について図面を参照しながら説明する。本
実施例は請求項9に係る。
【0085】図7は本実施例の制御手段24のブロック
図である。図7において31は操作量検知手段23が正
常にとりうる最大値より大きい値を記憶している記憶手
段、32は前記記憶手段31と前記操作量検知手段23
の値を比較する比較手段、33は前記比較手段の出力に
より操作手段に異常な力がかかっていることを操作者に
報知する報知手段Aである。
【0086】次に動作、作用について説明する。通常、
操作者は操作手段14を手で引っ張るか、もしくは押し
込むようにしてラック10を操作する。その操作量を検
知するのが操作量検知手段23である。
【0087】ここで、操作手段14の形状によっては異
常に力がかかる構造であったり、また子どもがぶら下が
って遊んだりすることがある。このような場合操作手段
14が破損したり、ラック10からものが落下したりす
ると操作上不都合が生じる。
【0088】この現象を無くすため、本実施例では通常
とりうる操作量検知手段23の最大値より大きい当たり
も記憶する記憶手段31と、実際操作している時の操作
量検知手段23の出力を比較手段32で調べている。も
し、操作手段14にぶら下がる等して操作量検知手段2
3の出力が記憶手段31の値より大きくなると比較手段
32は異常であることを知らせるため報知手段A33に
信号を送出する。報知手段A33はこの信号により、通
常の操作者が認識できる方法で操作手順が異常であるこ
とを知らせる。報知手段A33としては例えばブザーや
スロトボライトなどがあるが、この場合子どもが遊んで
いるような場合を想定して、その近くにいる親に報知す
るため少々大きな出力で報知し、注意を促すことも必要
である。
【0089】これにより、操作者が異常な使用を継続し
て行うことを防止することができる。
【0090】(実施例10)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例10について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項10に係る。本実施例の制御手段
のブロック図は実施例1の図5と同じである。
【0091】図4において34は制御手段24で可動体
10が動作していることを操作者に報知する報知手段B
である。
【0092】次に動作、作用について説明する。通常、
操作者は操作手段14を手で引っ張るか、もしくは押し
込むようにしてラック10を操作する。その操作量を検
知するのが操作量検知手段23である。
【0093】操作者は人間のため、うっかり操作を自分
だけで行っていると錯覚し急激な操作等により操作量検
知手段23や駆動手段25に物理的なダメージを与えて
しまうことがある。このような操作を防ぐため、制御手
段24により操作者の力以外の操作力で可動体10が動
作している場合に、その状態を操作者が認知できる報知
手段B34を設けることにより、操作者は自分の力以外
の外力が働いていることを知ることができ違和感なく、
かつ機構系に無理の無い操作を行うようにすることがで
きる。報知手段B34としては回転灯等の視覚的に認識
性の良いものやブザー等のようなものでも可能である。
【0094】(実施例11)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例11について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項11に係る。
【0095】図8は本実施例の制御 手段のブロック図
である。図8において操作量検知手段23を2個用いそ
れぞれ23a、23bとする。また、駆動手段25も左
右に2個設けてそれぞれ25a,25bとする。これら
2つの操作量検知手段からの信号を受け2つの駆動手段
を調節する駆動量調節手段35を制御手段24は備えて
いる。
【0096】次に動作、作用について説明する。図8の
ような形状の操作手段14では操作者が握って操作する
場所が特定されない。通常は中央を操作してラック10
を昇降するが、人によってはラック10の側面近くを操
作したり、本人の意志でなく咄嗟の出来事で操作手段1
4を捻じるようにして操作してしまうことがある。この
ような動作を行うと平行リンク6やアーム7が変形した
り、駆動手段であるモータ25に変則的な力がかかり寿
命を短くしてしまう。
【0097】このような現象を防ぐため、本実施例では
操作量検知手段を複数設置し、操作者がどのような位置
を操作しているかを、この複数の操作量検知手段23
a,23bの出力より推定する。制御手段はこの2つの
信号を入力し信号出力の差により操作手段14の引っ張
り方もしくは押し込み方を推定する。そして、斜めに捻
じって操作されていると検知した場合は駆動量調節手段
35を介してラック10の両端に設置した駆動手段25
a、25bを駆動調節し、ラックが概略水平に動作する
よう動作を調節する。
【0098】このようにして、複数の操作量検知手段の
信号により、操作者の操作位置を略検出することにより
操作量を偏らせないように駆動手段25の動作を調整し
て可動体10を動作することが可能になる。これにより
機構的にも信頼性が向上し、寿命も伸びるし、操作感も
向上する。
【0099】(実施例12)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例12について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項12に係る。
【0100】図9は本実施例の制御手段のブロック図で
ある。図9において36はラック10の位置を記憶する
記憶手段で例えばメモリ素子やDIPスイッチ等で、3
7はラック10の位置を選択する位置設定手段で例えば
可変抵抗等による信号調節装置である。
【0101】次に動作、作用について説明する。図4の
ような形状の操作手段14では操作者が握って操作する
場合、微妙な位置調節が難しい。またラック10の中身
が重たい場合や軽い場合など負荷によっては操作する量
を微妙に調整しなければ希望する位置にラック10をも
ってくることができない。この現象を解決するため本実
施例では、ラックの位置を記憶する記憶手段36を有
し、さらに例えば操作手段14の近傍にラック10の位
置を選択する位置選択手段37を設けておく。最初操作
手段14を動作する前に位置選択手段37によってあら
かじめラックの設定位置を制御手段24に伝えておく。
制御手段24は位置設定手段37の信号とあらかじめ位
置情報を記憶している記憶手段36の信号より設定する
位置にラック10をもってくるよう駆動量設定手段26
の出力を調節する。これにより、ラック10の位置を記
憶し、その位置を選択することができるため操作者は行
き過ぎたり、途中で停止することなく自分の希望する位
置にラック10を移動することが容易にできるようにな
る。とくに荷重が重い時等は容易に位置決めができるた
め便利である。
【0102】(実施例13)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例13について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項13に係る。本実施例の制御ブロ
ック図は実施例12の図9と同じである。
【0103】次に動作、作用について説明する。図4の
ような形状の操作手段14では操作者が握って操作する
場合、微妙な位置調節が難しい。特に繰り返し反復作業
を必要とする箇所のラック10を操作する場合は操作す
る量を微妙に調整していれば作業効率が低下する等の不
具合がある。この現象を解決するため本実施例では、ラ
ックの位置を記憶する記憶手段36に特に前回停止した
位置を記憶するようにする、さらに例えば操作手段14
の近傍にラック10の位置を選択する位置選択手段37
を設けておく。このようにすることにより、最初操作手
段14を動作する前に位置選択手段37によってあらか
じめラックの設定位置を制御手段24に伝えておく。制
御手段24は位置設定手段37の信号とあらかじめ前回
停止した位置情報を記憶している記憶手段36の信号よ
り停止する位置にラック10をもってくるよう駆動量設
定手段26の出力を調節する。これにより、ラック10
の停止位置を記憶し、その位置を選択することができる
ため操作者は行き過ぎたり、途中で停止することなく自
分の希望する位置にラック10を繰り返し何度でも移動
することが容易でできるようになる。とくに荷重が重い
時等は容易に位置決めができるため便利である。
【0104】このように、操作者は前回停止した位置に
ラックを容易に繰り返し停止することが可能になり、例
えば反復作業を必要とする棚などでは神経を使う位置あ
わせを行うことなく他の作業に集中することができ、作
業効率の向上を図れる。
【0105】(実施例14)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例14について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項14に係る。
【0106】図10は本実施例の制御ブロック図であ
る。図において40はラック10の動作とは独立して動
作可能な操作手段Bで、操作棒38と操作棒角度検知手
段39から成る。41は操作棒角度検知手段39の信号
によりラックの動作位置を算出する動作位置検出手段で
ある。
【0107】次に動作、作用について説明する。図4の
ような形状の操作手段14ではラック10と一体になっ
ているため駆動手段25で補助動力があるといっても動
作開始には力がいったり、高所にラックがある場合では
操作手段に手が届かない等の不具合がある。この現象を
解決するため本実施例では、ラック10の動作から独立
した動きのできる操作手段B40をラック10の一方に
設置する。この操作手段B40は操作者が指でその位置
を変化できる程度の操作棒と、その操作棒38が動作し
た角度を検知する角度検知手段39から成っている。操
作者が操作棒をある角度変化すると角度検知手段39が
その移動角度を検知し、制御手段24に信号を送出す
る。制御手段24内の動作位置検出手段41での操作棒
38の回転角度からラック10の移動する量を算出し、
駆動量設定手段26を介して駆動手段であるモータ25
を駆動する。これにより例えば、操作棒を長くすること
により高所に設置したラック10でも身長の低い人が容
易に動作することが可能になる。また、操作棒38を図
10と反対の側面に設置することにより利き腕に適した
位置に操作棒を設置することが可能になる。
【0108】このように、ラックの位置が非常に操作者
にとって操作しずらい位置にある場合や、ラックの形状
によっては力をかけにくいものがある場合でも、操作手
段を可動体から容易に可動可能な形状とすることによ
り、作業を容易に、かつ操作者の姿勢に不要な負担をか
けることなく動作することが可能になる。
【0109】(実施例15)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例15について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項15に係る。
【0110】図11(a)は本実施例の概観斜視図、図
11(b)は制御ブロック図である。図において42は
操作手段43と送信手段44から成る設定手段で、制御
手段24には受信手段45を有している。
【0111】次に動作、作用について説明する。図4の
ような形状の操作手段14ではラック10と一体になっ
ているため駆動手段25で補助動力があるといっても動
作開始には力がいったり、高所にラックがある場合では
操作手段に手が届かない等の不具合がある。この現象を
解決するため本実施例では、光もしくは電波などの空間
伝送を用いる通信手段を利用する。例えば図11(a)
に示すように設定手段42の操作手段43例えばジョグ
ダイヤル等でラック10の位置を操作してから送信手段
44を介して、制御手段24に信号を送出する。制御手
段24内では受信手段45で設定手段42からの操作信
号を受信し、その値に応じたラック10の位置になるよ
う駆動量設定手段26を介してモータ25を駆動する。
【0112】操作者が衛生的等の理由で操作手段14を
直接触ることができない場合や、ラックの位置が非常に
操作者にとって操作しずらい位置にある場合や、ラック
の形状によっては力をかけにくいものがある場合でも、
設定手段42を操作者の近傍に配置することにより作業
を容易に、かつ操作者の姿勢に不要な負担をかけること
なく動作することが可能になる。
【0113】さらに、操作手段をラックから離れた場所
に設置することが可能になり、例えば遠隔でラックを動
作開始させておいてから、その場所まで操作者が移動す
るまでにラックの動作を完了することが可能となり、時
間の節約や、利用形態の向上を図ることができる。
【0114】(実施例16)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例16について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項16に係る。
【0115】図12(a)は本実施例の制御手段のブロ
ック図、図12(b)、(d)は操作量検知手段の出力
信号のタイミング図、図12(c),(e)は駆動量設
定手段の出力信号のタイミング図である。図中46は操
作量検知手段23の信号を一定量以上あった場合のみ信
号入力と判断する検知量積分手段である。これは例えば
CRから成る時定数回路でも良い。
【0116】次に動作、作用について説明する。図4の
ような形状の操作手段14では外乱により例えば竿など
が操作量検知手段23にあたり誤動作する可能性がある
この現象を解決するため本実施例では、操作量検知手段
23からの信号が一定量もしくは一定時間継続して初め
て信号入力を判定する検知量積分手段46を用いる。
【0117】例えば、操作量検知入力の大きさを主に考
える場合は図12(b)のようにある敷居値x以上の信
号が入力されたときのみ検知信号積分手段46が入力と
検知して駆動量設定手段26に駆動手段25を動作する
よう信号を出す。したがって、図12(c)のようにx
より大きい信号が入力したときのみ駆動量設定手段26
は駆動信号を出力している。
【0118】また、何かが操作量検知手段に単に接触し
た場合の誤動作を防ぐため、入力時間を主に考える場合
は、図12(d)のようにある敷居値t1以上の長い信
号が入力されたときのみ検知信号積分手段46が入力と
検知して駆動量設定手段26に駆動手段25を動作する
よう信号を出す。したがって、図12(e)のようにt
1より長い信号が入力したときのみ駆動量設定手段26
は駆動信号を出力しているこれにより、一定時間もしく
は一定量の信号が入力されないと制御手段は駆動手段を
動作させないようにしているため、例えば操作量検知手
段に外乱で何かが一瞬接触した場合等ではラックは動作
しない。このようにして操作者の意図を確実に制御手段
に伝える構成とすることにより安全性、信頼性が向上す
る。
【0119】(実施例17)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例17について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項17に係る。
【0120】図13(a)は本実施例の制御手段のブロ
ック図、図13(b)は操作量検知手段からのタイミン
グ図、図13(c)は駆動量設定手段の出力信号のタイ
ミング図である。図中47は操作量検知手段23の信号
を一定量保存しておく入力値応答手段である。これは例
えば操作量検知手段の信号x1の大きさと継続時間をマ
トリックスで記憶するマイコンのメモリ等でも良い。
【0121】次に動作、作用について説明する。図4の
ような形状の操作手段14では、この操作手段14から
操作者が手を離すとラックは停止してしまう。例えばラ
ックを完全に引き出したい場合や、反対に完全に収納し
てしまいたい場合はそれまでの間操作者を操作手段14
を握っていなければならない。
【0122】この現象を解決するため本実施例では、操
作者が例えば一定時間だけ操作量検知手段23を力強く
押した場合、入力値応答手段はこれを検知、記憶しラッ
クを完全に収納するものと判断し、その後操作量検知手
段23に入力信号が無くても駆動量設定手段を介して駆
動手段25を動作し、ラックを収納してしまう。
【0123】反対に操作手段14を一定時間思い切り引
っ張った場合、入力値応答手段47はこれを検知、記憶
しラックを完全に引き出すものと判断し、その後操作量
検知手段23に入力信号が無くても駆動量設定手段を介
して駆動手段25を動作し、ラックを完全に引き出して
してしまう。
【0124】この動作はデジタル的でなく例えば時刻t
0において図13(b)実線a0のような操作量検知手段
23からの入力信号があった場合は、入力値応答手段と
して図13(c)の実線のような時間t1、駆動量設定
手段26にモータ25を動作するよう信号を出力する。
また、図13(b)破線a1のような操作量検知手段2
3からの小さい入力信号があった場合は、入力値応答手
段として図13(c)t2の破線のような短い時間、駆
動量設定手段26にモータ25を動作するよう信号を出
力する。本実施例では入力の絶対値を問題にしているが
実施例15で示したように入力信号の継続時間に注目し
て駆動量を調節しても良い。
【0125】このように、一定量以上の力の操作量を加
えることにより、あとは操作量検知手段から人体を離し
ても、ラックを動作することができるため、人体の届か
ない箇所にラックを移動したりするのに便利である。ま
たラックが停止するまで操作者が操作手段に触れていな
くてもよいため時間の節約にもなる。
【0126】(実施例18)以下、本発明の操作力軽減
装置の実施例18について図面を参照しながら説明す
る。本実施例は請求項18に係る。
【0127】本実施例の概略斜視図は図4と同じであ
る。ここで操作手段14である把手はただの棒状となっ
ているが、これを操作者の手の大きさに応じた楕円体
や、指の大きさに応じて複数の窪みを設けるとより握り
やすくなる。
【0128】また、材質も皮膚にとって違和感のないや
わらかいものや、寒冷地でも抵抗無く触ることのできる
木質のようなもの、さらに高温地でも汗ですべることの
無いようなもので構成することが可能である。このよう
に人体や場所に応じて操作手段14の形状を変化するこ
とで操作者の連続使用等による疲労感や質感による不快
感を軽減することが可能になる。
【0129】
【発明の効果】以上の説明から明かのように本発明の操
作力軽減装置によれば、以下のような効果を得ることが
できる。
【0130】請求項1に係る本発明は、可動体に作用す
る外力である人の力の強さおよび人力の方向に応じて可
動体を動かす駆動手段の駆動力を制御する制御手段を備
えていることから、まず人が可動体を動かそうとしてそ
の可動体に設置された操作手段に人力を作用したとき、
その人の力を検知する操作量検知手段の信号に応じて駆
動手段が駆動され、軽く可動体を動かすことができ、強
く操作すると早く、また弱く操作すればゆっくりと操作
者の意志に応じて動作することができる。
【0131】請求項2に係る本発明は、制御手段におい
てマトリックス状の検知部からの信号を入力し人体推定
手段が操作者の手の大きさ(感圧センサの押圧パター
ン)から操作者の身長を推定することができる。そし
て、把手に触っている操作者の操作具合からその人の大
きさを検知することが可能となる。これにより操作者の
身長に応じた各種動作を可能にすることができる。
【0132】請求項3に係る本発明は、操作量検知手段
の信号により操作者の手の大きさを推定でき、制御手段
は手の大きさから身長をかんがみ、その推定した身長に
応じた駆動手段の動作で可動体を動かすことができ、操
作者に対してきめの細かい配慮を行うことができる。
【0133】請求項4に係る本発明は、制御手段に可動
体の重量を推定する荷重推定手段を有し、可動体の重量
を推定することにより制御手段の動作がより効率的に行
うことが可能になる。
【0134】請求項5に係る本発明は、制御手段が駆動
手段に信号を送出する際、駆動量設定手段の出力と前段
の操作量検知手段の信号から荷重推定手段にて実際に可
動体に入っている荷重を推定する。このようにして操作
者の意志が入る操作量検知手段の信号の大きさと、可動
体を駆動する駆動手段への出力信号により、可動体の重
量を推定することが可能になる。
【0135】請求項6に係る本発明は、荷重推定手段で
可動体に入っている荷物の荷重が推定できる。そして荷
重推定手段の推定した荷重に応じて駆動量設定手段は駆
動手段への出力を調整する。これにより可動体の荷重に
応じて、それを駆動するモータに最適な駆動量を供給す
ることができるため効率が良くなるとともに、操作者に
とってもラックが滑らかに動作することにより安心感
や、使い勝手を向上することが可能である。
【0136】請求項7に係る本発明は、荷重推定手段の
出力を用いて可動体の重量に応じた信号を表示すること
により操作者は例えば可動体が腕を伸ばしてやっととど
くような高所にあり、中身が見えない場合でも、その重
量を推定することで、操作者は操作量を調整し安全に可
動体を動作することが可能になる。
【0137】請求項8に係る本発明は、荷重推定手段の
出力により可動体の大体の重量を推定し、制御手段はあ
らかじめ可動体および駆動手段の能力を認識しているた
め、現在の可動体の重量から後どの程度まで可動体に荷
重を加えることができるのか算出し、これを残力表示手
段により操作者の検知できる箇所にその旨を表示する
と、この可動体の能力を略推定することができ、例えば
可動体があとどの程度まで物をのせることができるがが
一目でわかる。また過重量になり危険な状態になること
を事前に防止することが可能になる。
【0138】請求項9に係る本発明は、操作量検知手段
を勢いよく操作した場合や、通常の使い方でなく子ども
がいたずらで操作量検知手段にぶら下がったり、飛び乗
った場合は可動体だけでなく操作量検知手段そのものが
破損の恐れが生じるため、この状態が継続すると報知手
段により通常の使用方法でないことを操作者もしくば操
作者の付近にいる人に知らせて、注意を促す。これによ
り操作者が異常な使用を継続して行うことを防止するこ
とが可能になる。
【0139】請求項10に係る本発明は、制御手段によ
り操作者の力以外の操作力で可動体が動作している場合
に、その状態を操作者が認知できる報知手段Bを設ける
ことにより操作者は自分の力以外の外力が働いているこ
とを知ることで、違和感なく操作を行うようにすること
が可能である。これにより、操作者は機構のことを認知
できるため急激な操作等により操作量検知手段や駆動手
段に物理的なダメージを与えてしまうような操作を意識
するため系全体の信頼性の向上と長寿命化を図ることが
可能になる。
【0140】請求項11に係る本発明は、操作手段の形
状にかかわらず、どの場所を操作してもその位置を略検
知することができ、操作位置および操作量に応じて駆動
手段への駆動量を調節することで可動体がねじれたり、
傾いたりすることなく、略水平もしくは略垂直に移動す
ることが可能になる。これにより機構的にも信頼性が向
上し、寿命も伸びるし、操作感も向上する。
【0141】請求項12に係る本発明は、可動体の位置
を記憶し、その位置を選択することができるため操作者
は行き過ぎたり、途中で停止することなく自分の希望す
る位置に可動体を移動することが容易にできるようにな
る。とくに荷重が重い時等は容易に位置決めができるた
め便利である。
【0142】請求項13に係る本発明は、記憶手段に前
回停止した位置を記憶しておくことにより、操作者は前
回停止した位置にラックを容易に繰り返し停止すること
が可能になり、例えば反復作業を必要とする棚などでは
神経を使う位置あわせを行うことなく他の作業に集中す
ることができ、作業効率の向上を図ることが可能にな
る。
【0143】請求項14に係る本発明は、可動体の動作
とは独立した動きをする操作手段を用いることにより、
ラックの位置が非常に操作者にとって操作しずらい位置
にある場合や、ラックの形状によっては力をかけにくい
ものがある場合でも、操作手段を可動体から容易に可動
可能な形状とすることにより、作業を容易に、かつ操作
者の姿勢に不要な負担をかけることなく動作することが
可能になる。
【0144】請求項15に係る本発明は、操作者が衛生
的等の理由で操作手段を直接触ることができない場合
や、ラックの位置が非常に操作者にとって操作しずらい
位置にある場合、またはラックの形状によっては力をか
けにくいものがある場合でも、設定手段を操作者の近傍
に配置することにより作業を容易に、かつ操作者の姿勢
に不要な負担をかけることなく動作することが可能にな
る。
【0145】さらに、操作手段をラックから離れた場所
に設置することが可能になり、例えば遠隔でラックを動
作開始させておいてから、その場所まで操作者が移動す
るまでにラックの動作を完了することが可能となり、時
間の節約や、利用形態の向上を図ることができるように
なる。
【0146】請求項16に係る本発明は、一定時間もし
くは一定量の信号が入力されないと制御手段は駆動手段
を動作させないようにしているため、例えば操作量検知
手段に外乱で何かが一瞬接触した場合等ではラックは動
作しない。このようにして操作者の意図を確実に制御手
段に伝える構成とすることにより安全性、信頼性が向上
する。
【0147】請求項17に係る本発明は、一定量以上の
力の操作量を加えることにより、あとは操作量検知手段
から人体を離しても、可動体を動作することができるた
め、人体の届かない箇所に可動体を移動したりするのに
便利である。また可動体が停止するまで操作者が操作手
段に触れていなくてもよいため時間の節約にもなる。
【0148】請求項18に係る本発明は、人体や使用場
所に応じて操作手段14の形状を変化することで操作者
の連続使用等による疲労感や質感による不快感を軽減す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の操作力軽減装置の可動体の
降下状態を示す断面図
【図2】同装置の外観斜視図
【図3】同装置の昇降機構を示す斜視図
【図4】同装置および実施例9の制御手段のブロック図
【図5】(a)本発明の実施例2の操作力軽減装置の操
作量検知手段の斜視図 (b)同装置の人体推定手段の推定特性図 (c)本発明の実施例3の操作力軽減装置の駆動設定手
段の特性図
【図6】(a)本発明の実施例4、5、6、7、8の操
作力軽減装置の制御手段のブロック図 (b)本発明の実施例6の操作力軽減装置の荷重推定手
段の出力特性図
【図7】本発明の実施例9の操作力軽減装置の制御手段
のブロック図
【図8】本発明の実施例11の操作力軽減装置の制御手
段のブロック図
【図9】本発明の実施例12および13の操作力軽減装
置の制御手段のブロック図
【図10】本発明の実施例14の操作力軽減装置の制御
手段のブロック図
【図11】(a)本発明の実施例15の操作力軽減装置
の外観斜視図 (b)同装置の制御手段のブロック図
【図12】(a)本発明の実施例16の操作力軽減装置
の制御手段のブロック図 (b)同装置の操作量検知手段の出力信号タイミング図 (c)同装置の駆動量設定手段の出力信号タイミング図 (d)同装置の操作量検知手段の別の出力信号タイミン
グ図 (e)同装置の駆動量設定手段の別の出力信号タイミン
グ図
【図13】(a)本発明の実施例17の操作力軽減装置
の制御手段のブロック図 (b)同装置の操作量検知手段の出力信号タイミング図 (c)同装置の入力値応答手段の出力信号タイミング図
【図14】従来の操作力軽減装置の側面図
【図15】同装置のモータ出力特性図
【符号の説明】
4 基台 10 可動体(ラック) 14 操作手段(把手) 23 操作量検知手段(感圧センサ) 24 制御手段 25 駆動手段(モータ) 27 人体推定手段 28 荷重推定手段 29 表示手段A 30 残力表示手段 33 報知手段A 34 報知手段B 35 駆動量調節手段 36 記憶手段 37 位置設定手段 40 操作手段B 46 検知量積分手段 47 入力値応答手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台と、前記基台に対して移動可能なラッ
    ク等の可動体と、前記可動体の移動軌跡を規制して支持
    する支持手段と、前記可動体に設けた操作手段と、前記
    操作手段に加わる操作力の強さまたは操作する方向の少
    なくとも一方を検知する操作量検知手段と、前記可動体
    を駆動する駆動手段と、前記操作量検知手段の信号に応
    じて前記駆動手段の駆動力を制御する制御手段を有する
    操作力軽減装置。
  2. 【請求項2】操作量検知手段は複数の検知部で構成する
    とともに操作者の手で操作できる位置に設置し、制御手
    段は前記複数の検知部からの検知信号により操作者の手
    の大きさを推定する人体推定手段を有する請求項1記載
    の操作力軽減装置。
  3. 【請求項3】制御手段は人体推定手段からの信号に応じ
    て駆動手段への駆動量を調節する請求項1または請求項
    2記載の操作力軽減装置。
  4. 【請求項4】可動体の重量を推定する荷重推定手段を有
    する請求項1記載の操作力軽減装置。
  5. 【請求項5】荷重推定手段は操作部の操作量検知手段か
    らの信号と駆動量信号とより可動体の重量を推定する請
    求項4記載の操作力軽減装置。
  6. 【請求項6】制御手段は、荷重推定手段の出力に応じて
    駆動手段の動作を調節する請求項4記載の操作力軽減装
    置。
  7. 【請求項7】荷重推定手段の出力により現在の可動体の
    重量に応じた信号を表示する表示手段を有する請求項1
    から6のいずれか1項記載の操作力軽減装置。
  8. 【請求項8】荷重推定手段の出力により可動体もしくは
    駆動手段の余裕度の割りあいを表示する残力表示手段を
    有する請求項1から7のいずれか1項記載の操作力軽減
    装置。
  9. 【請求項9】操作量検知手段への入力があらかじめ定め
    た一定量を超えると操作者にその旨を知らせる請求項1
    から8のいずれか1項記載の操作力軽減装置。
  10. 【請求項10】操作手段への信号があり可動体が動作中
    は動作状態を操作者に知らせる請求項1記載の操作力軽
    減装置。
  11. 【請求項11】操作量検知手段は複数の検知部からな
    り、制御手段は前記検知部からの出力信号に応じて駆動
    手段への出力信号を調整する駆動量調整手段を有する請
    求項1から10のいずれか1項記載の操作力軽減装置。
  12. 【請求項12】可動体の位置を記憶する記憶手段と、前
    記可動体の位置を選択する位置設定手段とを設け、制御
    手段は前記位置設定手段の信号により駆動手段を調節
    し、前記可動体を必要に応じてその位置に停止する請求
    項1記載の操作力軽減装置。
  13. 【請求項13】記憶手段は、可動体が前回停止した位置
    を記憶する請求項12記載の操作力軽減装置。
  14. 【請求項14】操作手段は可動体と弱連結もしくは分離
    可能な構成とし、可動体は前記操作手段の動作位置に応
    じて追随する請求項1記載の操作力軽減装置。
  15. 【請求項15】操作手段と制御手段の間の信号伝送を光
    や電波等の通信手段によって行う請求項1記載の操作力
    軽減装置。
  16. 【請求項16】操作量検知手段への入力信号が一定量も
    しくは一定時間以上経過すると、制御手段はその値に応
    じて可動体をある区間もしくはある時間の間、自動的に
    駆動する請求項1から15のいずれか1項記載の操作力
    軽減装置。
  17. 【請求項17】制御手段は操作量検知手段の入力信号に
    応じて入力が無くなってもそれまでの入力信号により、
    ある一定区間もしくは一定時間だけ可動体を動作する入
    力値応答手段を有する請求項1から16のいずれか1項
    記載の操作力軽減装置。
  18. 【請求項18】操作手段は人が握ることが可能な形状と
    する請求項1記載の操作力軽減装置。
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