JPH1189569A - モノクローナル抗体産生細胞ライン及びその作製方法、並びにモノクローナル抗体 - Google Patents
モノクローナル抗体産生細胞ライン及びその作製方法、並びにモノクローナル抗体Info
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Abstract
を検出するのに有用なhCGのβサブユニットに結合す
る抗hCG−βモノクローナル抗体で、hCGに強く結
合する抗hCG−βモノクローナル抗体を効率よく得
る。 【解決手段】 hCG−βをマウスに免疫し、免疫した
マウスの脾臓細胞と骨髄腫由来の細胞ラインとを融合し
た後、クローニング以前に酵素免疫測定法を利用して、
hCG、hCGのβサブユニット、黄体形成ホルモン、
ろ胞形成ホルモン及び甲状腺刺激ホルモンに対する結合
能を検定することにより目的の細胞を選別し、抗hCG
−βモノクローナル抗体産生細胞ラインを作製する。細
胞ラインを培養し、その培養上清を精製することにより
抗hCG−βモノクローナル抗体を得る。
Description
性腺刺激ホルモンのβサブユニット(hCG−β)に対
するモノクローナル抗体及びそれを作製するためのモノ
クローナル抗体産生ラインに関する。この抗hCG−β
モノクローナル抗体は、妊娠時に体液中に分泌されるh
CGの検出に利用することができ、特に医療の分野に有
効である。
度で特異的に検出するために、hCGに対するモノクロ
ーナル抗体が作製されてきた。また、hCGを検出する
手段として、一般的に酵素免疫測定法におけるいわゆる
サンドイッチ方式が利用されている。このサンドイッチ
方式とは、まず抗hCGモノクローナル抗体を固相に固
定化し、抗体にhCGを結合させ、先の抗hCGモノク
ローナル抗体とは別種類の、すなわちhCGの別の部位
を認識するような、標識された抗hCGモノクローナル
抗体を添加することにより、2種類のモノクローナル抗
体がhCGを介してサンドイッチ状に結合した状態にし
てhCGを検出する方法であり、この状態は、hCG存
在下のみで起こる。
及びβサブユニット(hCG−β)のヘテロダイマーで
あり、各サブユニットを認識する抗体を作製することに
より上記のサンドイッチ方式に必要な一対の抗体を容易
に得ることができる。また、hCGのαサブユニット
は、hCGに類似のホルモンである黄体形成ホルモン
(LH)、ろ胞形成ホルモン(FSH)、または甲状腺
刺激ホルモン(TSH)と共通なサブユニットであり、
βサブユニットについては、一部のアミノ酸配列につい
ては同じ部分もあるが、基本的にhCGに独特なサブユ
ニットである。サンドイッチ方式でhCGを検出する場
合、どちらかの抗体がβサブユニットを認識するもので
あれば、hCGを特異的に検出する確率が高くなる。さ
らにこの特異性を決定的なものにするために、各抗体の
LH、FSH、またはTSHに対する結合能を確認する
ことが重要である。
合する抗体及びβサブユニットに結合する抗体を多くの
研究者が作製し、それらの抗体についてLH、FSH、
またはTSHに対する結合能も調べられてきた。例え
ば、レインハード・コフラーらは(REINHARD KOFLER, e
t al.)、hCGを免疫して抗hCGモノクローナル抗体
産生細胞ラインを確立した後、放射線免疫測定法によ
り、得られたモノクローナル抗体のhCG−α、hCG
−β、LH、FSHまたはTSHに対する結合能を検定
し、α鎖に結合する抗体、β鎖に結合する抗体、hCG
に結合する抗体の3種類に選別し、その評価を行ってい
る。(American Journal of Reproductive Immunology
2:212‐216(1982))。また、イアン-マイケル・ビダ
ートらは(EAN-MICHEL BIDART, et al.)、免疫原とし
てhCG−βをマウスに免疫することによりβサブユニ
ットに結合するモノクローナル抗体を得る方法を開示し
ている(Endocrinology l3l(4)l832‐l840(l99
2))。
では、hCG−βを使用して細胞融合後初期の細胞選定
を行っており、hCG−βに対する結合能を有する抗体
を産生する細胞群を得ることはできた。そして、hC
G、各サブユニットまたは類似ホルモンに対する結合能
を測定することにより最終的な細胞選定を行っていた。
式で細胞を選定しており、1段階目はhCG−βに対す
る親和性の高い抗体を産生する細胞を選定し、2段階目
でhCG、各サブユニットまたは類似ホルモンに対する
結合能を測定することにより細胞選定を行っている。す
なわち、βサブユニットに対する親和性の高い抗体を得
ることに重点を置いているため、αサブユニットとのダ
イマーの状態であるhCGの状態では構造上内部に隠さ
れた構造に対しても検討していることになる。そのた
め、2段階目では、hCGに対して性能の良い抗体を出
すモノクローナル抗体産生細胞を得ることができない可
能性が高い。
では構造上内部に隠されるβサブユニットの構造に対し
ての抗体価が高かった場合、その細胞を選別してしま
い、βサブユニットには結合能を有するが、最終的に得
られるモノクローナル抗体がhCGには低い結合能か、
または全く結合能を示さない可能性がある。
であるサンドイッチ法に必須なhCG−β抗体を得るこ
とにおいては、低効率な細胞選定法を利用していた。
ため、hCG−βに対する高い特異性を達成しながら、
hCGに対する親和性も高い抗体及びその抗体を産生す
る細胞ラインを提供することを目的とする。
抗体産生細胞ライン作製方法は、hCG−βで免疫した
哺乳動物の脾臓細胞と哺乳動物の骨髄由来の細胞ライン
とを融合し、クローニングするモノクローナル抗体産生
細胞ライン作製方法において、クローニング以前に免疫
測定法により融合細胞から産生される抗体のhCG、h
CG−β、LH、FSH及びTSHに対する結合能を検
定することにより目的の細胞を選別することを特徴とす
る。
髄由来の細胞ラインが、マウス骨髄腫由来P3X63−
Ag8.653であることが好ましい。
酵素免疫測定法(ELISA法)であることが好まし
い。
により作製されたMH−β1あるいはMH−β2と命名
したモノクローナル抗体産生細胞ラインである。
体産生細胞ラインにより産生される抗hCG−βモノク
ローナル抗体であって、hCG、hCG−βに結合能を
有し、LH、FSH及びTSHに結合能を有しないこと
を特徴とするモノクロ−ナル抗体である。
て、具体的に説明する。ここで目的とする抗hCG−β
抗体は、hCGのβサブユニットを検出するための材料
であるため免疫原も検出物質を使用することが最も望ま
しい。そこで、本発明では、hCG−βを免疫原として
使用した。
得るためには、抗血清の時点で高い抗体力価を示してい
る必要がある。免疫応答は、感作動物の種類、系統によ
って異なる。感作動物の種類としては、マウス、ラッ
ト、ウシ、ウサギ、ヤギ等があげられるが、本発明では
各系統のマウス(A/J、BALB/C、DBA/2、
C57BL/6、C3H/He)について調ぺたとこ
ろ、A/J系統マウス及びBALB/C系統マウスの血
清が高い抗体力価を示した。モノクローナル抗体産生細
胞ライン確立後の腹水による抗体大量培養においては、
BALB/C系統マウスが最もよく使用されることも考
慮に入れ、BALB/C系統マウスを使用することにし
た。
に用いられるマウス骨髄腫由来の細胞ラインの種類に依
存する。各種の細胞ラインを検定したところ、マウス骨
髄腫由来のP3X63一Ag8.653と融合した細胞
の増殖能力が高かった。
hCG、hCG−βに結合能を有し、LH、FSH及び
TSHに結合能を有しないモノクローナル抗体を産生す
るモノクローナル抗体産生細胞ラインの作製について具
体的に説明する。
ト製薬)を生理食塩濃度リン酸緩衝液(PBS)を用い
て2mg/mLに調製し、これに同体積のアジュバント
(ヒト結核死菌合有完全フロイントアジュバント、和光
純薬製、H37Rv)を添加し、よくホモジナイザ(1
000rpm)で乳化した。生後約8週の雌のマウス
(BALB/C)20匹に、免疫原を合むアジュバント
エマルジョンを100μlずつ注射した。2週間後、2
mg/mLに調製した hCG−β溶液と同体積の不完
全フロイントアジュバントをホモジナイザで乳化し、こ
のエマルジョンをBALB/Cマウスに100μlずつ
注射したその後、4、6、8週間後に再度 hCG−β
を合む不完全フロイントアジュバントエマルジョンをマ
ウスに100μlずつ注射した。注射後、1週間目に採
血し、以下に示す抗体産生を確認した。
免疫測定法(ELISA)により抗体産生の確認をし
た。固相として0.1mg/mL・BSA−PBS−A
z(0.04重量%ナトリウムアジドPBS溶液にウシ
血清アルブミン(以下BSAという)を0.1mg/m
Lの濃度で溶解したもの)で調製した2.5μg/mL
・hCGを100μl/ウェルずつ使用した。第二抗体
としてペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体または
ペルオキシダーゼ標識抗マウスIgM抗体を使用した。
その結果、すべてのマウスにおいて抗hCG抗体(抗h
CG−β抗体)の産生が認められるとともに、IgG/
IgM比が100以上ありクラススイッチが起こってい
ることを確認した。
価の高かった4匹の脾臓を肥大させるために、ブースト
(弱い免疫原の注射)をした。免疫原は、1mg/mL
・hCG−β溶液をアジュパントを加えずにそのまま用
いた。ブースト後3日を経過したマウスのうち2匹の脾
臓細胞を摘出し、平均分子量1、500のポリエチレン
グリコールを用いた常法により、マウス骨髄腫由来細胞
ライン(P3X63一Ag8.653)と融合した。フ
ィーダー(成長因子を供給する細胞)として同じマウス
の脾臓細胞を用い、96ウェルプレート2枚の上で15
重量%のウシ胎児血清(以下、FCS)を合むイシコフ
培地で1日間培養した後(100μl/ウェル)、2倍
濃度のヒポキサンチン/アミノプテリン/チミジン(H
AT)培地を100μl/ウェル添加してCO2インキ
ュベータ(CO2濃度:5体積%、温度:37度、湿
度:95%)内で1週間培養した。その後、培養上清を
除いた後、15重量%のFCSを含むヒポキサンチン/
チミジン(HT)培地(250μl/ウェル)と交換し
た。
養上清を150μl/ウェルずつ取り出した。15重量
%のFCSを合むHT培地(150μl/ウェル)を添
加し、3日間培養した後、培養上清を150μl/ウェ
ルずつ取り出した。合計で培養上清を300μl/ウェ
ルを得ることができた。この培養上清を用いて以下に示
すELISA法によりhCGに対する結合能を測定し
た。固相として0.1mg/mL・BSA−PBS−A
zで調製した2.5μg/mL・hCGを100μl/
ウェルずつ使用した。抗体液として細胞培養上清を使用
した。この結果、hCGに対して結合能を示したものは
61ウェルあり、第1段の選択としてこれらのウェルの
細胞を24ウェルプレートに継代した。培地は15重量
%のFCSを含むHT培地を400μl/ウェルずつ加
えた。
l/ウェルずつ取り出した。この培養上清を用いて以下
に示すELISA法によりhCG、hCG−βに対する
結合能を測定した。固相として0.1mg/mL・BS
A−PBS−Azで調製した2.5μg/mL・hC
G、hCG−βを100μl/ウェルずつ使用した。抗
体液として細胞培養上清を使用した。この結果、hCG
及びhCG−βに対して結合能を示したものは33ウェ
ルあり、第2段の選択としてこれらのウェルの細胞を6
ウェルプレートに継代した。培地は15重量%のFCS
を含むHT培地を800μl/ウェルずつ加えた。
l/ウェルずつ取り出した。この培養上清を用いて以下
に示すELISA法によりhCG、hCG−β、LH、
FSH及びTSHに対する結合能を測定した。固相とし
て0.1mg/mL・BSA−PBS−Azで調製した
2.5μg/mL・hCG、hCG−β、LH、FSH
及びTSHを100μl/ウェルずつ使用した。抗体液
として細胞培養上清を使用した。この結果、hCG及び
hCG−βに対してのみ結合能を示したものは6ウェル
あった。
いてウェルあたり1ケの細胞が含まれる濃度に希釈(限
界希釈)し、96ウェルのマイクロブレート6枚に分注
した。フィーダーとして生後5週の雌のマウス(BAL
B/C)の胸線細胞を用いて初期増殖を促した。プレー
トのサイズを上げながら培養を進め、適時上清について
ELISA法によるスクリーニングを繰り返し、hCG
に対して高い力価を示し、かつ良好な増殖を示している
細胞ラインを最終的に選別し、200mL中で5×10
5細胞/mLの濃度に至るまで培養を進めた。最終的
に、hCG、hCG−βに対して結合能を示し、かつh
CGに対して親和性の高かった2株を選定した。
β1と命名し、通商産業省工業技術院生命工学工業技術
研究所に平成9年9月17日に国際寄託した(受託番号
FERM BP−6106号)。もう一株は細胞ライン
名をMH−β2と命名し、同様に平成9年9月17日に
国際寄託した(受託番号FERM BP−6107
号)。
インは、上清を遠心分離し、1×107細胞/mLの濃
度でFCS:ジメチルスルフォキシド=9:1(体積
比)の溶液1mLに浮遊させ、一80度で予備凍結した
後、液体窒素中に移して長期保存状態にした。
その上清を遠心分離より単離した。各株の細胞培養上清
についてプロティンA結合ゲル(プロティンAセファロ
ースCL−4B、ファルマシア製)を用いたアフィニテ
ィークロマトグラフィにより、細胞培養上清から各モノ
クローナル抗体を精製した。このモノクローナル抗体は
SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動により、標準蛋
白との比較から、精製抗体は分子量約50,000のH
鎖と約25,000のL鎖からなるIgGであることを
確認した。
トグラフィにより精製した2種類のモノクローナル抗体
について以下に示すELISA法で抗体評価を行った。
図1は、MH−β1についてhCGに対する結合能力を
測定した結果を示すグラフである。図2は同様にMH−
β2についてhCGに対する結合能力を測定した結果を
示すグラフである。図1及び図2のグラフにおいて、縦
軸は吸光度、横軸はhCG濃度(mole/L以下M)の対
数値である。図1に示すようにMH−β1では、10-
10Mより高い濃度のhCGを検出することができた。
また、図2に示すようにMH−β2でも、10-10M
より高い濃度のhCGを検出することができた。
ンに対する結合能を測定したところ、MH−β1、MH
−β2共にhCG及びhCG−βに対してのみ結合能を
示した。
れた抗血清、培養上清及びモノクローナル抗体の評価を
した。その操作法を以下に記載する。
H、FSHまたはTSHを0.1mg/mL・BSA−
PBS−Azで調製した。マイクロプレート(塩化ビニ
ル製96ウェルプレート コスター社製)に抗原溶液を
100μl/ウェル注入し、20度で一晩保存した。実
験直前に、アスピレータで抗原溶液を除去した。
0分間室温で放置した。その後、アスピレータでBSA
−PBS−Azを除去した。即日に以降の実験を行わな
いときは、この状態で、水で湿したろ紙と共に4度で保
存した。
抗体溶液(抗血清、培養上清、精製抗体等)を50μl
/ウェル、及び1重量%BSA−PBS−Azを50μ
l/ウェルで注入した。相対的な親和性を測定する目的
でインヒピションの実験を行うときはインヒピタ溶液
(hCG、hCG−β、LH、FSHまたはTSH)を
50μl/ウェル注入し、振とうしながら抗体溶液50
μl/ウェルをさらに加えた。常温で3時間保存した
後、アスピレータで抗体溶液を除去し、PBSで3回洗
浄し、アスピレータで残存するPBSを除去した。
G抗体ヤギ由来(KPL社製)を1重量%BSAのPB
S溶液に溶解したもの、または0.2μg/mLのペル
オキシダーゼ標識抗マウスIgM抗体ヤギ由来(KPL
社製)を1重量%BSAのPBS溶液に溶解したものを
50μl/ウェル注入し、常温で30分放置した。アス
ピレータで除去し、PBSで3回洗浄し、さらにアスピ
レータで残存するPBSを除去した。
Lのクエン酸一リン酸バッファー(pH5)に溶解し、
使用直前に30重量%過酸化水素水4μLを加えた溶液
(基質溶液)を100μl/ウェル注入し、室温放置し
た。5分後、4N硫酸を25μl/ウェル注入して反応
を停止した。
の吸光度を測定した。通常第1列は純水を注入して参照
値とし、適時(C)項のみを省いたブランク値を使用し
た。
免疫測定法を用いたが、他にRIA法、蛍光抗体法等で
あってもよい。
ナル抗体産生細胞ライン作製方法によれば、細胞融合後
初期に存在する多くの細胞から効率よく有用な細胞を選
ぶことができ、hCGに対する高い親和性を達成しなが
ら特異性の高い抗体を産生する細胞ラインを作製でき
る。
ISA法)であると、簡便に感度よく検定することがで
きる。
が、マウス骨髄腫由来P3X63−Ag8.653であ
ると、融合細胞の増殖能力が優れているため短時間に多
くの細胞を検定することができる。
トであると、動物の取り扱い、免疫感作の点で都合がよ
い。また免疫する哺乳動物がBALB/C系統マウスで
あると、hCG−βとの親和性が極めて高いモノクロー
ナル抗体を得ることが可能となる。
胞ラインによれば、それを培養することによりhCG及
びhCG−βに対する高い親和性を有し特異性の高い抗
hCG−βモノクローナル抗体を永久的に提供できる。
したがって、本発明のモノクローナル抗体を、抗hCG
−α抗体あるいは本発明の抗体と交叉反応しない抗hC
Gポリクローナルに対する抗体と組み合わせてサンドイ
ッチ法に使用すれば、LH、FSH及びTSHに反応し
ない高感度のhCG検出キットを提供することが可能と
なる。
ル抗体(MH−β1)を用いたELISA法によるhC
Gに対する結合能を示すグラフ
ーナル抗体(MH−β2)を用いたELISA法による
hCGに対する結合能を示すグラフ
Claims (6)
- 【請求項1】ヒト由来の絨毛性ゴナドトロピンのβサブ
ユニット(hCG−β)で免疫した哺乳動物の脾臓細胞
と、前記哺乳動物の骨髄腫由来の細胞ラインとを細胞融
合し、その結果得られた融合細胞の中から必要とする抗
体を産生する細胞ラインをクローニングする以前に、免
疫測定法により融合細胞から産生される抗体のhCG、
hCG−β、黄体形成ホルモン(LH)、ろ胞形成ホル
モン(FSH)及び甲状腺刺激ホルモン(TSH)に対
する結合能を検定することにより、目的の細胞を選別す
ることを特徴とするモノクローナル抗体産生細胞ライン
作製方法。 - 【請求項2】哺乳動物の骨髄腫由来の細胞ラインが、マ
ウス骨髄腫由来P3X63−Ag8.653である請求
項1記載のモノクローナル抗体産生細胞ライン作製方
法。 - 【請求項3】免疫測定法が酵素免疫測定法(ELISA
法)である請求項1記載のモノクローナル抗体産生細胞
ライン作製方法。 - 【請求項4】免疫する哺乳動物がBALB/C系統マウ
スである請求項1記載のモノクローナル抗体産生細胞ラ
イン作製方法。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のモノクロ
ーナル抗体産生細胞ライン作製方法により作製され、前
記hCG、前記hCG−βに結合能を有し、前記LH、
前記FSH及び前記TSHに結合能を有しないモノクロ
ーナル抗体を産生する工業技術院生命工学工業技術研究
所受託番号FERM BP−6106号または同受託番
号6107号のモノクローナル抗体産生細胞ライン。 - 【請求項6】請求項5に記載の細胞ラインにより産生さ
れるものであって、前記hCG、前記hCG−βに結合
能を有し、前記LH、前記FSH及び前記TSHに結合
能を有しないことを特徴とする抗hCGモノクローナル
抗体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9259528A JPH1189569A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | モノクローナル抗体産生細胞ライン及びその作製方法、並びにモノクローナル抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9259528A JPH1189569A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | モノクローナル抗体産生細胞ライン及びその作製方法、並びにモノクローナル抗体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189569A true JPH1189569A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17335367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9259528A Withdrawn JPH1189569A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | モノクローナル抗体産生細胞ライン及びその作製方法、並びにモノクローナル抗体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1189569A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009504659A (ja) * | 2005-08-08 | 2009-02-05 | オンコノン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 抗体組成物、腫瘍性疾患の処置方法、および受胎能の調節方法 |
CN107108731A (zh) * | 2014-09-10 | 2017-08-29 | 瑞普罗制药公司 | 增强促性腺素的生物活性的配体 |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP9259528A patent/JPH1189569A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN107108731A (zh) * | 2014-09-10 | 2017-08-29 | 瑞普罗制药公司 | 增强促性腺素的生物活性的配体 |
CN107108732A (zh) * | 2014-09-10 | 2017-08-29 | 瑞普罗制药公司 | 增强促性腺素的生物活性的配体 |
CN107108731B (zh) * | 2014-09-10 | 2021-11-23 | 依格可奥斯公司 | 增强促性腺素的生物活性的配体 |
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