JPH1189125A - 電動機の固定子鉄心 - Google Patents
電動機の固定子鉄心Info
- Publication number
- JPH1189125A JPH1189125A JP23567897A JP23567897A JPH1189125A JP H1189125 A JPH1189125 A JP H1189125A JP 23567897 A JP23567897 A JP 23567897A JP 23567897 A JP23567897 A JP 23567897A JP H1189125 A JPH1189125 A JP H1189125A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slot
- stator core
- width
- teeth
- slots
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 直線部のスロットの深さを浅くし、歯の幅も
狭くして、すべて同じスロット面積にすることにより、
コイル入れの作業性の低下を防ぎ、剛性が強化され、低
騒音、高効率化が図れる電動機の固定子鉄心を提供す
る。 【解決手段】 固定子鉄心の直線部4のヨ−ク5幅を従
来より広く取り、剛性を強化し、一方歯1幅を円弧部3
およびその周辺より狭くして、深溝スロット21又は浅
溝スロット22に関係なくスロット周長を同じにするこ
とで、共通のスロット絶縁紙を使用することができ、寸
法の異なるスロット絶縁紙の使い分けを不必要にしてい
る。
狭くして、すべて同じスロット面積にすることにより、
コイル入れの作業性の低下を防ぎ、剛性が強化され、低
騒音、高効率化が図れる電動機の固定子鉄心を提供す
る。 【解決手段】 固定子鉄心の直線部4のヨ−ク5幅を従
来より広く取り、剛性を強化し、一方歯1幅を円弧部3
およびその周辺より狭くして、深溝スロット21又は浅
溝スロット22に関係なくスロット周長を同じにするこ
とで、共通のスロット絶縁紙を使用することができ、寸
法の異なるスロット絶縁紙の使い分けを不必要にしてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機に関し、詳
しくは固定子鉄心の歯幅およびヨ−ク幅に関するもので
ある。
しくは固定子鉄心の歯幅およびヨ−ク幅に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図4は従来例の固定子鉄心の平面図で、
図に示すように全周にわたって等角度に分割し、同一形
状寸法の歯1を形成している。そして、スロット2を同
一形状とすると、円弧部3と直線部4とでヨ−ク5幅が
異なる形状となり、また、通常4箇所の直線部でヨ−ク
幅が狭くなることで 、剛性が弱くなり、また、磁束密
度が大きくなることで騒音大や性能低下を招いていた。
図に示すように全周にわたって等角度に分割し、同一形
状寸法の歯1を形成している。そして、スロット2を同
一形状とすると、円弧部3と直線部4とでヨ−ク5幅が
異なる形状となり、また、通常4箇所の直線部でヨ−ク
幅が狭くなることで 、剛性が弱くなり、また、磁束密
度が大きくなることで騒音大や性能低下を招いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたもので、固定子鉄心の直線部でヨ
−ク幅が狭くなることで、剛性が弱くなり、また、磁束
密度が大きくなることで騒音大や性能低下を招いていた
が、このような現象が発生しない電動機の固定子鉄心の
形状を提供しようとすることを目的としている。
問題点に鑑みなされたもので、固定子鉄心の直線部でヨ
−ク幅が狭くなることで、剛性が弱くなり、また、磁束
密度が大きくなることで騒音大や性能低下を招いていた
が、このような現象が発生しない電動機の固定子鉄心の
形状を提供しようとすることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、ヨ−ク幅が最小となる直線部のスロットの深さをそ
れ以外のスロットより浅くし、また、歯の幅もヨ−ク幅
が最小となる直線部で狭くしてスロットの円周方向の幅
を広くして、固定子鉄心のスロット面積を同一とした。
に、ヨ−ク幅が最小となる直線部のスロットの深さをそ
れ以外のスロットより浅くし、また、歯の幅もヨ−ク幅
が最小となる直線部で狭くしてスロットの円周方向の幅
を広くして、固定子鉄心のスロット面積を同一とした。
【0005】
【発明の実施の形態】上記の構成によれば、固定子鉄心
の直線部のヨ−ク幅を従来より広く取り、剛性を強化
し、一方歯幅を円弧部およびその周辺より狭くして、同
形又は異形スロットに関係なくスロット周長を同じにす
ることで、共通のスロット絶縁紙を使用することがで
き、寸法の異なるスロット絶縁紙の使い分けを不必要に
している。
の直線部のヨ−ク幅を従来より広く取り、剛性を強化
し、一方歯幅を円弧部およびその周辺より狭くして、同
形又は異形スロットに関係なくスロット周長を同じにす
ることで、共通のスロット絶縁紙を使用することがで
き、寸法の異なるスロット絶縁紙の使い分けを不必要に
している。
【0006】
【実施例】本発明の実施例を添付図面を参照して詳細に
説明する。図1は本発明の固定子鉄心の平面図で、円弧
状にカットした円弧部3及びその周辺に深い溝のスロッ
ト21(以下深溝スロットとする)を同形スロットとし
て形成し、ヨ−ク5幅が最小となる直線部4に設けたヨ
−ク部8箇所の浅い溝のスロット22(以下浅溝スロッ
トとする)を異形スロットとして形成する。このよう
に、最小ヨ−ク部を浅溝スロットとすることによりヨ−
ク幅が広くなり、剛性が強化され、また、磁束密度が小
さくなることで低騒音、高効率化が図れる。また、その
場合は歯1部を狭くして、他のスロットと同じスロット
面積にする。
説明する。図1は本発明の固定子鉄心の平面図で、円弧
状にカットした円弧部3及びその周辺に深い溝のスロッ
ト21(以下深溝スロットとする)を同形スロットとし
て形成し、ヨ−ク5幅が最小となる直線部4に設けたヨ
−ク部8箇所の浅い溝のスロット22(以下浅溝スロッ
トとする)を異形スロットとして形成する。このよう
に、最小ヨ−ク部を浅溝スロットとすることによりヨ−
ク幅が広くなり、剛性が強化され、また、磁束密度が小
さくなることで低騒音、高効率化が図れる。また、その
場合は歯1部を狭くして、他のスロットと同じスロット
面積にする。
【0007】また、各スロットにはコイルが巻装される
が、同じスロット面積にすることによりコイル入れの作
業性の低下を防いでいる。そして、コイルが直接固定子
鉄心と接触しないように各スロットにはフィルム状の絶
縁材料からなるスロット絶縁紙を挿入する。また、深溝
スロット21を形成する歯1部は、浅溝スロット22よ
り長くなるためにその歯幅を広く取って磁気抵抗を低く
抑えている。
が、同じスロット面積にすることによりコイル入れの作
業性の低下を防いでいる。そして、コイルが直接固定子
鉄心と接触しないように各スロットにはフィルム状の絶
縁材料からなるスロット絶縁紙を挿入する。また、深溝
スロット21を形成する歯1部は、浅溝スロット22よ
り長くなるためにその歯幅を広く取って磁気抵抗を低く
抑えている。
【0008】図2は本発明の固定子鉄心の一部省略要部
拡大平面図で、深溝スロット21と浅溝スロット22と
を配列して図示している。そして、同形の深溝スロット
21は歯1部を形成する辺が左右同一の略台形形状で、
一方、異形の2つの浅溝スロット22は歯1部を挟んで
左右対称で略台形形状で、歯部を形成する辺が左右で異
なる歪形形状である。図示のごとく、それぞれの辺を
A、B、Cとすると辺の寸法は長い寸法順にB、A、C
となる。浅溝スロット22の辺Cと辺C間及び浅溝スロ
ット22の辺Bと深溝スロット21の辺A間の歯1幅は
深溝スロット間の歯1幅より狭くして周長を同じになる
ように形成する。
拡大平面図で、深溝スロット21と浅溝スロット22と
を配列して図示している。そして、同形の深溝スロット
21は歯1部を形成する辺が左右同一の略台形形状で、
一方、異形の2つの浅溝スロット22は歯1部を挟んで
左右対称で略台形形状で、歯部を形成する辺が左右で異
なる歪形形状である。図示のごとく、それぞれの辺を
A、B、Cとすると辺の寸法は長い寸法順にB、A、C
となる。浅溝スロット22の辺Cと辺C間及び浅溝スロ
ット22の辺Bと深溝スロット21の辺A間の歯1幅は
深溝スロット間の歯1幅より狭くして周長を同じになる
ように形成する。
【0009】図3はスロット絶縁紙の断面図で、深溝ス
ロット又は浅溝スロットに関係なく、周長が同一のスロ
ットであるため、同一寸法のスロット絶縁紙6を共通に
使用できる。そして、すべて同形スロットの場合は折り
曲げ部7は通常2箇所でよいが、本発明では同形又は異
形スロットの別なく共通のスロット絶縁紙を使用するた
め、各スロットのコ−ナに折り曲げ部7が合致するよう
に6箇所設ける。
ロット又は浅溝スロットに関係なく、周長が同一のスロ
ットであるため、同一寸法のスロット絶縁紙6を共通に
使用できる。そして、すべて同形スロットの場合は折り
曲げ部7は通常2箇所でよいが、本発明では同形又は異
形スロットの別なく共通のスロット絶縁紙を使用するた
め、各スロットのコ−ナに折り曲げ部7が合致するよう
に6箇所設ける。
【0010】次に実際の使用方法について説明する。深
溝スロット21にスロット絶縁紙6を挿入する場合は図
2に図示しているように2辺Aがスロット絶縁紙6の端
からA寸法の折り曲げ部7に合致するように挿入する。
同様に浅溝スロットにスロット絶縁紙6を挿入する場合
も図2に図示しているように2辺B及びCがスロット絶
縁紙6の端からB寸法及びC寸法の折り曲げ部7に合致
するように挿入する。以上のように、深溝スロット21
又は浅溝スロット22に関係なく、スロット周長が同じ
であるため、同一寸法のスロット絶縁紙6を共通に使用
できる。
溝スロット21にスロット絶縁紙6を挿入する場合は図
2に図示しているように2辺Aがスロット絶縁紙6の端
からA寸法の折り曲げ部7に合致するように挿入する。
同様に浅溝スロットにスロット絶縁紙6を挿入する場合
も図2に図示しているように2辺B及びCがスロット絶
縁紙6の端からB寸法及びC寸法の折り曲げ部7に合致
するように挿入する。以上のように、深溝スロット21
又は浅溝スロット22に関係なく、スロット周長が同じ
であるため、同一寸法のスロット絶縁紙6を共通に使用
できる。
【0011】なお、上記は本発明の一実施例であり、異
形スロットも8箇所に、スロット絶縁紙の折り曲げ部も
6箇所にそれぞれ限定されるものではなく、スロット数
も図示したものに限定されることなく、要旨を変更しな
い範囲にて応用できることは勿論である。
形スロットも8箇所に、スロット絶縁紙の折り曲げ部も
6箇所にそれぞれ限定されるものではなく、スロット数
も図示したものに限定されることなく、要旨を変更しな
い範囲にて応用できることは勿論である。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明においては、固定子
鉄心の直線部を従来より浅溝スロットにすることによ
り、ヨ−ク幅を広くすることにより剛性が強化され、磁
束密度も小さくなり、騒音大や性能低下を解消して低騒
音、高効率の電動機を提供する。また、スロット絶縁紙
を共通に使用することができるので、作業性の改善とコ
ストダウンを図ることができる。
鉄心の直線部を従来より浅溝スロットにすることによ
り、ヨ−ク幅を広くすることにより剛性が強化され、磁
束密度も小さくなり、騒音大や性能低下を解消して低騒
音、高効率の電動機を提供する。また、スロット絶縁紙
を共通に使用することができるので、作業性の改善とコ
ストダウンを図ることができる。
【図1】本発明の固定子鉄心の平面図である。
【図2】本発明の固定子鉄心の一部省略要部拡大平面図
である。
である。
【図3】本発明のスロット絶縁紙の断面図である。
【図4】従来例の固定子鉄心の平面図である。
1 歯 2 スロット 21 深溝スロット 22 浅溝スロット 3 円弧部 4 直線部 5 ヨ−ク 6 スロット絶縁紙 7 折り曲げ部
Claims (2)
- 【請求項1】 四角形の素材の四隅を円弧状にカットし
た円弧部と直線部を形成し、内径中央にロ−タを挿入す
る孔と放射状に複数のスロットと歯部とヨ−ク部を形成
し、同直線部にかかるスロットの深さを他のスロットよ
り浅くし、同スロットの歯の長さを他の歯の長さより短
くし、歯の幅を他の歯の幅より狭くしてスロット面積を
他と同じにした固定子鉄心を積層し、各スロットにはコ
イルを巻装してなる電動機の固定子鉄心。 - 【請求項2】 上記固定子鉄心において、同形又は異形
スロットに関係なく共通のスロット絶縁紙を使用できる
ことを特徴とする請求項1記載の電動機の固定子鉄心。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23567897A JPH1189125A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 電動機の固定子鉄心 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23567897A JPH1189125A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 電動機の固定子鉄心 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1189125A true JPH1189125A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=16989592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23567897A Pending JPH1189125A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 電動機の固定子鉄心 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1189125A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008078616A1 (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-03 | Toshiba Carrier Corporation | 固定子の巻線方法及び永久磁石電動機 |
CN111082556A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-04-28 | 上海电气集团上海电机厂有限公司 | 一种应用于高速四极汽轮发电机的转子冲片结构 |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23567897A patent/JPH1189125A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008078616A1 (ja) * | 2006-12-27 | 2008-07-03 | Toshiba Carrier Corporation | 固定子の巻線方法及び永久磁石電動機 |
US7915781B2 (en) | 2006-12-27 | 2011-03-29 | Toshiba Carrier Corporation | Winding method for stator and permanent magnet motor |
JP4881960B2 (ja) * | 2006-12-27 | 2012-02-22 | 東芝キヤリア株式会社 | 固定子の巻線方法及び永久磁石電動機 |
CN111082556A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-04-28 | 上海电气集团上海电机厂有限公司 | 一种应用于高速四极汽轮发电机的转子冲片结构 |
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