JPH1189066A - Ｃ・ｃ・ｂｏｘ管路部における気密性保持装置 - Google Patents
Ｃ・ｃ・ｂｏｘ管路部における気密性保持装置Info
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- JPH1189066A JPH1189066A JP9241019A JP24101997A JPH1189066A JP H1189066 A JPH1189066 A JP H1189066A JP 9241019 A JP9241019 A JP 9241019A JP 24101997 A JP24101997 A JP 24101997A JP H1189066 A JPH1189066 A JP H1189066A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 地中埋設の電線共同溝となるＣ・Ｃ・ＢＯＸ
管路部における気密性保持装置を提供するものである。 【解決手段】 プレキャストコンクリート製Ｃ・Ｃ・Ｂ
ＯＸにおいて、片方のＰＥパイプ製管路２の鍔部３に、
断面半円弧状環条部５ａを形成し、且つこの頂部に断面
半円弧状小凸部５ｂと下端中央部に断面半円弧状小凹部
５ｃを設けた気密ゴム製環状ガスケット５を貼着し、他
側のＰＥパイプ製管路２の鍔部３に、薄平形の発泡ウレ
タン製環状ガスケット７を貼着し、管路部接続時の圧着
力にて前記双方の環状ガスケットを圧接しＣ・Ｃ・ＢＯ
Ｘ端の管路接合位置に構成される一定シール間隙部で積
層ガスケットとなる複合体構成として気密性を保つ。
管路部における気密性保持装置を提供するものである。 【解決手段】 プレキャストコンクリート製Ｃ・Ｃ・Ｂ
ＯＸにおいて、片方のＰＥパイプ製管路２の鍔部３に、
断面半円弧状環条部５ａを形成し、且つこの頂部に断面
半円弧状小凸部５ｂと下端中央部に断面半円弧状小凹部
５ｃを設けた気密ゴム製環状ガスケット５を貼着し、他
側のＰＥパイプ製管路２の鍔部３に、薄平形の発泡ウレ
タン製環状ガスケット７を貼着し、管路部接続時の圧着
力にて前記双方の環状ガスケットを圧接しＣ・Ｃ・ＢＯ
Ｘ端の管路接合位置に構成される一定シール間隙部で積
層ガスケットとなる複合体構成として気密性を保つ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は電力，通信用ケー
ブル等を敷設する地中埋設の電線共同溝となるＣ・Ｃ・
ＢＯＸ管路部における気密性保持装置に関するものであ
る。
ブル等を敷設する地中埋設の電線共同溝となるＣ・Ｃ・
ＢＯＸ管路部における気密性保持装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】一般に、電力，通信用ケーブル等を敷設
する地下埋設となるプレキャストコンクリート製Ｃ・Ｃ
・ＢＯＸ（電線共同溝）の管路部にあって接続時のシー
ル構成（気密性保持装置）としては、複数の管路（多孔
管路）を配設するＣ・Ｃ・ＢＯＸ端面の外周部にシール
溝を設け、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ群の接続時に前記シール溝に
Ｏリング形の環状パッキン材を介在の圧接とし、Ｃ・Ｃ
・ＢＯＸの接合面に対し埋設使用等に起因する地下水と
か土砂の侵入を防ぐ構造である。従来のＣ・Ｃ・ＢＯＸ
におけるシールは、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面全域の外周部に
環状配設する面シール構成であり、埋設時に生ずる地下
水等の外部侵入を防ぐだけのものであり、管路部自体の
個々に特段な気密性を保たせるものではない。
する地下埋設となるプレキャストコンクリート製Ｃ・Ｃ
・ＢＯＸ（電線共同溝）の管路部にあって接続時のシー
ル構成（気密性保持装置）としては、複数の管路（多孔
管路）を配設するＣ・Ｃ・ＢＯＸ端面の外周部にシール
溝を設け、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ群の接続時に前記シール溝に
Ｏリング形の環状パッキン材を介在の圧接とし、Ｃ・Ｃ
・ＢＯＸの接合面に対し埋設使用等に起因する地下水と
か土砂の侵入を防ぐ構造である。従来のＣ・Ｃ・ＢＯＸ
におけるシールは、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面全域の外周部に
環状配設する面シール構成であり、埋設時に生ずる地下
水等の外部侵入を防ぐだけのものであり、管路部自体の
個々に特段な気密性を保たせるものではない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】即ち、前記Ｃ・Ｃ・Ｂ
ＯＸ端面のシール箇所は、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ本体に配設さ
れた複数本のＰＥパイプ製管路（多孔管路）を包囲する
外周部分にあり、このシール部分と管路間の端面はアク
リル板とか鉄板等の如き気密性の高い部材で覆われるわ
けではなく、粗面となるコンクリート地肌が直接露出す
る構造となっている。このため、連通される管路部同士
は直接の気密性は保てない。従って、電力，通信用ケー
ブル等の使用の如く連通された管路部に気密性が要求さ
れても、管路端にはＣ・Ｃ・ＢＯＸ端面のコンクリート
地肌が臨むため、管路内の空気（気体）はコンクリート
地肌に有する粗面微小間隙を経て自然と外方へ漏洩され
るものとなり、管路部同士の接合部に確実な気密性を得
ることはできなかった。
ＯＸ端面のシール箇所は、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ本体に配設さ
れた複数本のＰＥパイプ製管路（多孔管路）を包囲する
外周部分にあり、このシール部分と管路間の端面はアク
リル板とか鉄板等の如き気密性の高い部材で覆われるわ
けではなく、粗面となるコンクリート地肌が直接露出す
る構造となっている。このため、連通される管路部同士
は直接の気密性は保てない。従って、電力，通信用ケー
ブル等の使用の如く連通された管路部に気密性が要求さ
れても、管路端にはＣ・Ｃ・ＢＯＸ端面のコンクリート
地肌が臨むため、管路内の空気（気体）はコンクリート
地肌に有する粗面微小間隙を経て自然と外方へ漏洩され
るものとなり、管路部同士の接合部に確実な気密性を得
ることはできなかった。
【０００４】なお、対向する管路部の鍔部に環状のゴム
パッキン又はウレタンパッキンを装着する事も考えられ
るが、該ゴムパッキン又はウレタンパッキンの単独の使
用では、パッキン形状に関係なく気密性能を保つことは
出来ない（実験の結果、明らかである）。
パッキン又はウレタンパッキンを装着する事も考えられ
るが、該ゴムパッキン又はウレタンパッキンの単独の使
用では、パッキン形状に関係なく気密性能を保つことは
出来ない（実験の結果、明らかである）。
【０００５】本発明は上記実情に鑑み、対向するＣ・Ｃ
・ＢＯＸ管路部の各鍔部に、部材を異にし且つ断面形状
を異にした２個の環状ガスケットを介在し複合体構成と
することで、上記課題を解決するＣ・Ｃ・ＢＯＸ管路部
における気密性保持装置を提供することを目的としたも
のである。
・ＢＯＸ管路部の各鍔部に、部材を異にし且つ断面形状
を異にした２個の環状ガスケットを介在し複合体構成と
することで、上記課題を解決するＣ・Ｃ・ＢＯＸ管路部
における気密性保持装置を提供することを目的としたも
のである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレキャスト
コンクリート製Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ管路部の接続機構におい
て、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面に臨む片方のＰＥパイプ製管路
端に設けた鍔部に、断面半円弧状環条部を形成すると共
に、この頂部に断面半円弧状小凸部と下端中央部に断面
半円弧状小凹部を設けてなる気密ゴム製環状ガスケット
を貼着し、他方のＰＥパイプ製管路端に設けた鍔部に、
薄平形の発泡ウレタン製環状ガスケットを貼着し、管路
部接続時の圧着力にて前記双方の環状ガスケットを、Ｃ
・Ｃ・ＢＯＸ端面の管路接合位置に構成される一定のシ
ール間隙部で圧接変位し積層ガスケットとなる複合体構
成とするものである。
コンクリート製Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ管路部の接続機構におい
て、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面に臨む片方のＰＥパイプ製管路
端に設けた鍔部に、断面半円弧状環条部を形成すると共
に、この頂部に断面半円弧状小凸部と下端中央部に断面
半円弧状小凹部を設けてなる気密ゴム製環状ガスケット
を貼着し、他方のＰＥパイプ製管路端に設けた鍔部に、
薄平形の発泡ウレタン製環状ガスケットを貼着し、管路
部接続時の圧着力にて前記双方の環状ガスケットを、Ｃ
・Ｃ・ＢＯＸ端面の管路接合位置に構成される一定のシ
ール間隙部で圧接変位し積層ガスケットとなる複合体構
成とするものである。
【０００７】この場合、気密ゴム製環状ガスケットが、
鍔部の貼着用平坦部分の内外側に設けた位置決め兼ずれ
止め段部及びシール受け段部間に位置する。
鍔部の貼着用平坦部分の内外側に設けた位置決め兼ずれ
止め段部及びシール受け段部間に位置する。
【０００８】また、発泡ウレタン製環状ガスケットが、
鍔部の貼着用平坦部分の内外側に設けた位置決め兼ずれ
止め段部及びシール受け段部間に位置するものである。
鍔部の貼着用平坦部分の内外側に設けた位置決め兼ずれ
止め段部及びシール受け段部間に位置するものである。
【０００９】この様に、気密性保持装置は片方のＣ・Ｃ
・ＢＯＸ管路部の鍔部に貼着した断面半円弧状を呈する
気密ゴム製環状ガスケットと、他方のＣ・Ｃ・ＢＯＸ管
路部の鍔部に貼着の薄平形の発泡ウレタン製環状ガスケ
ットを、縦配列となるＣ・Ｃ・ＢＯＸ群のＰＣ鋼より線
等による緊張定着時に生ずる圧着力をもって圧接し、両
環状ガスケットが双方をＣ・Ｃ・ＢＯＸ端面のシール間
隙部内にあって変位し積層ガスケットとなる複合体構成
となりシール圧力を増し、連通となる管路部間の気密性
保持がなされる。このとき、気密ゴム製環状ガスケット
の形状を、断面半円弧状環条部の頂部に更に断面半円弧
小凸部を配す段構造とし局部的に圧力を上げるため、大
なる圧接力が生じ、対向の発泡ウレタン製環状ガスケッ
トの変形と相俟って積層ガスケットの複合体となり、空
気漏れのない確実な管路気密性の保持となる。
・ＢＯＸ管路部の鍔部に貼着した断面半円弧状を呈する
気密ゴム製環状ガスケットと、他方のＣ・Ｃ・ＢＯＸ管
路部の鍔部に貼着の薄平形の発泡ウレタン製環状ガスケ
ットを、縦配列となるＣ・Ｃ・ＢＯＸ群のＰＣ鋼より線
等による緊張定着時に生ずる圧着力をもって圧接し、両
環状ガスケットが双方をＣ・Ｃ・ＢＯＸ端面のシール間
隙部内にあって変位し積層ガスケットとなる複合体構成
となりシール圧力を増し、連通となる管路部間の気密性
保持がなされる。このとき、気密ゴム製環状ガスケット
の形状を、断面半円弧状環条部の頂部に更に断面半円弧
小凸部を配す段構造とし局部的に圧力を上げるため、大
なる圧接力が生じ、対向の発泡ウレタン製環状ガスケッ
トの変形と相俟って積層ガスケットの複合体となり、空
気漏れのない確実な管路気密性の保持となる。
【００１０】但し、断面半円弧状の気密ゴム製環状ガス
ケットの下端中央部には、頂部の断面半円弧状小凸部に
見合う面積をもつ断面半円弧状小凹部を配し所謂逃げ構
造を配設しているため、気密ゴム自体に塑性変形を招か
ない。
ケットの下端中央部には、頂部の断面半円弧状小凸部に
見合う面積をもつ断面半円弧状小凹部を配し所謂逃げ構
造を配設しているため、気密ゴム自体に塑性変形を招か
ない。
【００１１】また、気密ゴム製環状ガスケットと発泡ウ
レタン製環状ガスケットは、管路鍔部にあって位置決め
兼ずれ止め段部とシール受け段部で位置規制されるので
貼着が容易となり、且つ位置決め兼ずれ止め段部で外圧
が掛かったときのガスケット受けとなり、また内圧が掛
かったときはＣ・Ｃ・ＢＯＸ端面側のシール受け段部で
受けるため、ガスケットのセット位置ずれを来さない。
レタン製環状ガスケットは、管路鍔部にあって位置決め
兼ずれ止め段部とシール受け段部で位置規制されるので
貼着が容易となり、且つ位置決め兼ずれ止め段部で外圧
が掛かったときのガスケット受けとなり、また内圧が掛
かったときはＣ・Ｃ・ＢＯＸ端面側のシール受け段部で
受けるため、ガスケットのセット位置ずれを来さない。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明のＣ・Ｃ・ＢＯＸ管
路部における気密性保持装置を一実施例の図に基づいて
説明すれば、次の通りである。
路部における気密性保持装置を一実施例の図に基づいて
説明すれば、次の通りである。
【００１３】図１乃至図６は多孔管（図示にあって、４
本）となるＣ・Ｃ・ＢＯＸの各管路部の気密性保持装置
の実施例を示す。１は所定長さのプレキャストコンクリ
ート製Ｃ・Ｃ・ＢＯＸであり、このＣ・Ｃ・ＢＯＸ１に
は長手方向に複数本のＰＥパイプ製管路２が所定間隔で
埋設されている。この場合、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ１の端面１
ａに臨む管路２に形成した鍔部３の貼着用平坦部分３ａ
は、前記端面１ａの線上よりシール受け段部４を介し一
定間隔ａを内方に隔てた位置に配する。５は管路２の鍔
部３の貼着用平坦部分３ａに接着材６をもって装着する
気密ゴム製環状ガスケットで、該気密ゴム製環状ガスケ
ット５の構成は、断面半円弧状環条部５ａを形成すると
共に、この頂部に断面半円弧状小凸部５ｂと該断面半円
弧状小凸部５ｂに対向する下端中央部に同等面積をもつ
断面半円弧状小凹部５ｃを設けた構造である。７は前記
Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ１に接続する対向側のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１
のＰＥパイプ製管路２の鍔部３に接着材６でもって貼着
する発泡ウレタン製環状ガスケットで、該発泡ウレタン
製環状ガスケット７の形状は薄平形であり、潰れた場合
に極小厚となる。また、前記気密ゴム製環状ガスケット
５と発泡ウレタン製環状ガスケット７の貼着としては、
各管路２の鍔部３の貼着用平坦部分３ａにあって、その
内周側に設けた小さな位置決め兼ずれ止め段部８と外周
側に位置する前記シール受け段部４間で行う。９は適宜
個数のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１を縦配列し、その各縦貫通した
縦締シース孔１０に挿通する耐蝕性ＰＣ鋼より線で（図
２参照）、該ＰＣ鋼より線９の末端部を公知の定着装置
（図示せず）を用いて緊締しＣ・Ｃ・ＢＯＸ管路部１１
を構成する。図中、１２はＣ・Ｃ・ＢＯＸ１の端面１ａ
の外周縁部に配設したシール溝１３に装着する公知の環
状シール部材である。
本）となるＣ・Ｃ・ＢＯＸの各管路部の気密性保持装置
の実施例を示す。１は所定長さのプレキャストコンクリ
ート製Ｃ・Ｃ・ＢＯＸであり、このＣ・Ｃ・ＢＯＸ１に
は長手方向に複数本のＰＥパイプ製管路２が所定間隔で
埋設されている。この場合、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ１の端面１
ａに臨む管路２に形成した鍔部３の貼着用平坦部分３ａ
は、前記端面１ａの線上よりシール受け段部４を介し一
定間隔ａを内方に隔てた位置に配する。５は管路２の鍔
部３の貼着用平坦部分３ａに接着材６をもって装着する
気密ゴム製環状ガスケットで、該気密ゴム製環状ガスケ
ット５の構成は、断面半円弧状環条部５ａを形成すると
共に、この頂部に断面半円弧状小凸部５ｂと該断面半円
弧状小凸部５ｂに対向する下端中央部に同等面積をもつ
断面半円弧状小凹部５ｃを設けた構造である。７は前記
Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ１に接続する対向側のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１
のＰＥパイプ製管路２の鍔部３に接着材６でもって貼着
する発泡ウレタン製環状ガスケットで、該発泡ウレタン
製環状ガスケット７の形状は薄平形であり、潰れた場合
に極小厚となる。また、前記気密ゴム製環状ガスケット
５と発泡ウレタン製環状ガスケット７の貼着としては、
各管路２の鍔部３の貼着用平坦部分３ａにあって、その
内周側に設けた小さな位置決め兼ずれ止め段部８と外周
側に位置する前記シール受け段部４間で行う。９は適宜
個数のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１を縦配列し、その各縦貫通した
縦締シース孔１０に挿通する耐蝕性ＰＣ鋼より線で（図
２参照）、該ＰＣ鋼より線９の末端部を公知の定着装置
（図示せず）を用いて緊締しＣ・Ｃ・ＢＯＸ管路部１１
を構成する。図中、１２はＣ・Ｃ・ＢＯＸ１の端面１ａ
の外周縁部に配設したシール溝１３に装着する公知の環
状シール部材である。
【００１４】但し、前記気密ゴム製環状ガスケット５の
部材は、例えば硬度４０〜７０の範囲とし、また、発泡
ウレタン製環状ガスケット７の部材は発泡倍率を５％以
上に設定するのが最適である。
部材は、例えば硬度４０〜７０の範囲とし、また、発泡
ウレタン製環状ガスケット７の部材は発泡倍率を５％以
上に設定するのが最適である。
【００１５】いまこの作用を説明すると、先ずＣ・Ｃ・
ＢＯＸ１端の管路２の鍔部３に対する気密ゴム製環状ガ
スケット５の装着作業としては、この鍔部３の貼着用平
坦部分３ａに接着材６を塗布し、この状態で鍔部３の位
置決め兼ずれ止め段部８とＣ・Ｃ・ＢＯＸ側のシール受
け段部４間にあって気密ゴム製環状ガスケット５を、そ
の平坦底部５ｄ側より嵌め込むだけで簡単に所定箇所に
変形のない貼着セットがなされる。また、他のＣ・Ｃ・
ＢＯＸ１の管路２の対向鍔部３に対する発泡ウレタン製
環状ガスケット７の装着も、前記同様で貼着用平坦部分
３ａに接着材６を塗布してから嵌め込めばよい。
ＢＯＸ１端の管路２の鍔部３に対する気密ゴム製環状ガ
スケット５の装着作業としては、この鍔部３の貼着用平
坦部分３ａに接着材６を塗布し、この状態で鍔部３の位
置決め兼ずれ止め段部８とＣ・Ｃ・ＢＯＸ側のシール受
け段部４間にあって気密ゴム製環状ガスケット５を、そ
の平坦底部５ｄ側より嵌め込むだけで簡単に所定箇所に
変形のない貼着セットがなされる。また、他のＣ・Ｃ・
ＢＯＸ１の管路２の対向鍔部３に対する発泡ウレタン製
環状ガスケット７の装着も、前記同様で貼着用平坦部分
３ａに接着材６を塗布してから嵌め込めばよい。
【００１６】ここにおいて、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ管路部の接
続時の気密性保持装置の構成としては、縦配列とするＣ
・Ｃ・ＢＯＸ１の一端面に臨む管路２の気密ゴム製環状
ガスケット５に、次段のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１の他端面に臨
む発泡ウレタン製環状ガスケット７を突き合わすように
セットする。この状態で、各Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ１に貫通の
縦締シース孔１０にＰＣ鋼より線９を挿通し所定の定着
装置（図示せず）で緊張定着すれば、この定着力に起因
し気密ゴム製環状ガスケット５と発泡ウレタン製環状ガ
スケット７はそれぞれ圧接変位され、全体として積層ガ
スケットを呈す複合体１４が構成される。
続時の気密性保持装置の構成としては、縦配列とするＣ
・Ｃ・ＢＯＸ１の一端面に臨む管路２の気密ゴム製環状
ガスケット５に、次段のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１の他端面に臨
む発泡ウレタン製環状ガスケット７を突き合わすように
セットする。この状態で、各Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ１に貫通の
縦締シース孔１０にＰＣ鋼より線９を挿通し所定の定着
装置（図示せず）で緊張定着すれば、この定着力に起因
し気密ゴム製環状ガスケット５と発泡ウレタン製環状ガ
スケット７はそれぞれ圧接変位され、全体として積層ガ
スケットを呈す複合体１４が構成される。
【００１７】即ち、気密ゴム製環状ガスケット５と発泡
ウレタン製環状ガスケット７の２種類の環状ガスケット
は、双方のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１，１の端面１ａ，１ａに設
けた間隔ａ，ａで構成される一定のシール間隙部ｂ内に
あって適宜潰され一体の積層ガスケットとなる複合体１
４となり、連通となる管路部の気密性を保持する。
ウレタン製環状ガスケット７の２種類の環状ガスケット
は、双方のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１，１の端面１ａ，１ａに設
けた間隔ａ，ａで構成される一定のシール間隙部ｂ内に
あって適宜潰され一体の積層ガスケットとなる複合体１
４となり、連通となる管路部の気密性を保持する。
【００１８】このとき、気密ゴム製環状ガスケット５は
断面半円弧状環条部５ａの頂部に更に断面半円弧状小凸
部５ｂが突設された形状のため、該小凸部５ｂが強く断
面半円弧状環条部本体内にめり込む状態となり、この作
動が逆に局部的に圧力を上げて気密性を高める。但し、
断面半円弧状環条部５ａの底部には断面半円弧状小凸部
５ｂと同等の断面積をもつ断面半円弧状小凹部５ｃを設
け一種の断面積を引く所謂逃げ構成を取っているため、
環状ガスケット５がゴム部材であっても塑性変形を招か
ない。また、発泡ウレタン製環状ガスケット７は薄平形
で殆ど厚さをもたない受座構成となる。
断面半円弧状環条部５ａの頂部に更に断面半円弧状小凸
部５ｂが突設された形状のため、該小凸部５ｂが強く断
面半円弧状環条部本体内にめり込む状態となり、この作
動が逆に局部的に圧力を上げて気密性を高める。但し、
断面半円弧状環条部５ａの底部には断面半円弧状小凸部
５ｂと同等の断面積をもつ断面半円弧状小凹部５ｃを設
け一種の断面積を引く所謂逃げ構成を取っているため、
環状ガスケット５がゴム部材であっても塑性変形を招か
ない。また、発泡ウレタン製環状ガスケット７は薄平形
で殆ど厚さをもたない受座構成となる。
【００１９】また、気密ゴム製環状ガスケット５と発泡
ウレタン製環状ガスケット７で構成される複合体１４
は、管路鍔部３にあって内周側の位置決め兼ずれ止め段
部８と外周側のシール段部４間で位置規制されているの
で、位置決め兼ずれ止め段部８ではシール部に外圧が掛
かったときの受けとなり、また内圧が掛かったときはシ
ール段部４で受けられ、この点からも複合体１４自体の
ずれ，変形は無い。
ウレタン製環状ガスケット７で構成される複合体１４
は、管路鍔部３にあって内周側の位置決め兼ずれ止め段
部８と外周側のシール段部４間で位置規制されているの
で、位置決め兼ずれ止め段部８ではシール部に外圧が掛
かったときの受けとなり、また内圧が掛かったときはシ
ール段部４で受けられ、この点からも複合体１４自体の
ずれ，変形は無い。
【００２０】なお、この位置決め兼ずれ止め段部８の高
さｃは、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ１の端面１ａ側に形成されるシ
ール段部４の間隔ａより小さく設定されているため、双
方のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１の端面１ａの当接にあって位置決
め兼ずれ止め段部８，８の接衝を来さない。
さｃは、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ１の端面１ａ側に形成されるシ
ール段部４の間隔ａより小さく設定されているため、双
方のＣ・Ｃ・ＢＯＸ１の端面１ａの当接にあって位置決
め兼ずれ止め段部８，８の接衝を来さない。
【００２１】このとき、定着装置の圧着力は、多孔管の
断面積に対しＰＣ鋼より線９の緊張定着をＰ＝１０．０
kgf/cm2 以上の力が作用するように管理する。
断面積に対しＰＣ鋼より線９の緊張定着をＰ＝１０．０
kgf/cm2 以上の力が作用するように管理する。
【００２２】また、この気密ゴム製環状ガスケット５と
発泡ウレタン製環状ガスケット７の相互の働きにより、
正圧Ｐ＝３．０kgf/cm2 （空気圧）を２０分間保持、又
は負圧Ｐ＝−０．８kgf/cm2 （空気圧）を２０分間保持
した場合に、空気の漏洩のない構造とするものである。
発泡ウレタン製環状ガスケット７の相互の働きにより、
正圧Ｐ＝３．０kgf/cm2 （空気圧）を２０分間保持、又
は負圧Ｐ＝−０．８kgf/cm2 （空気圧）を２０分間保持
した場合に、空気の漏洩のない構造とするものである。
【００２３】
【発明の効果】上述の様に、本発明のＣ・Ｃ・ＢＯＸ管
路部における気密性保持装置はＰＥパイプ製管路端の鍔
部に、断面半円弧状環条部を形成し更にこの頂部に断面
半円弧状小凸部と下端中央部に断面半円弧状小凹部を設
けた気密ゴム製環状ガスケットを貼着し、対向の管路端
の鍔部には薄平形の発泡ウレタン製環状ガスケットを貼
着する構成を採るため、管路接続時の圧着力にて前記双
方の環状ガスケットが、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面に構成され
る一定のシール間隙部内で圧接され積層ガスケットを呈
す一体の複合体となり気密性が保たれ、且つこの時気密
ゴム製環状ガスケットに設けた断面半円弧状小凸部に起
因して更に大なる圧接力が生じより確実な気密性保持構
成となる。但し、環状ガスケットが気密ゴム製であって
も断面半円弧状小凸部に見合う断面半円弧状小凹部を底
部に設けているため、長期使用にあって塑性変形を招か
ない。
路部における気密性保持装置はＰＥパイプ製管路端の鍔
部に、断面半円弧状環条部を形成し更にこの頂部に断面
半円弧状小凸部と下端中央部に断面半円弧状小凹部を設
けた気密ゴム製環状ガスケットを貼着し、対向の管路端
の鍔部には薄平形の発泡ウレタン製環状ガスケットを貼
着する構成を採るため、管路接続時の圧着力にて前記双
方の環状ガスケットが、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面に構成され
る一定のシール間隙部内で圧接され積層ガスケットを呈
す一体の複合体となり気密性が保たれ、且つこの時気密
ゴム製環状ガスケットに設けた断面半円弧状小凸部に起
因して更に大なる圧接力が生じより確実な気密性保持構
成となる。但し、環状ガスケットが気密ゴム製であって
も断面半円弧状小凸部に見合う断面半円弧状小凹部を底
部に設けているため、長期使用にあって塑性変形を招か
ない。
【００２４】また、気密ゴム製環状ガスケットと発泡ウ
レタン製環状ガスケットは接着材をもってＰＥパイプ製
管路端の鍔部に貼着する構成のため、該環状ガスケット
はＣ・Ｃ・ＢＯＸの現場組み立て時に嵌着すればよく、
特別な技術を必要としない。しかも、粘着系のパッキン
材を使用していないため、施工時の脱着作業が容易とな
る。
レタン製環状ガスケットは接着材をもってＰＥパイプ製
管路端の鍔部に貼着する構成のため、該環状ガスケット
はＣ・Ｃ・ＢＯＸの現場組み立て時に嵌着すればよく、
特別な技術を必要としない。しかも、粘着系のパッキン
材を使用していないため、施工時の脱着作業が容易とな
る。
【００２５】しかも、気密ゴム製環状ガスケットと発泡
ウレタン製環状ガスケットは鍔面にあって内外を位置決
め兼ずれ止め段部とシール受け段部で規制されるため、
管路に対し内，外圧が掛かってもシール（複合体）全体
にずれ等を招かないなどの効果を奏する。
ウレタン製環状ガスケットは鍔面にあって内外を位置決
め兼ずれ止め段部とシール受け段部で規制されるため、
管路に対し内，外圧が掛かってもシール（複合体）全体
にずれ等を招かないなどの効果を奏する。
【図１】本発明のＣ・Ｃ・ＢＯＸ管路部における気密性
保持装置の一実施例を示す説明図である。
保持装置の一実施例を示す説明図である。
【図２】接続すべき両Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面の要部を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図３】接続したＣ・Ｃ・ＢＯＸ管路部の気密性保持状
態を示す拡大断面図である。
態を示す拡大断面図である。
【図４】気密ゴム製環状ガスケットを示し、（Ａ）は正
面図であり、（Ｂ）は要部の拡大縦断面図である。
面図であり、（Ｂ）は要部の拡大縦断面図である。
【図５】発泡ウレタン製環状ガスケットを示し、（Ａ）
は正面図であり、（Ｂ）は要部の拡大縦断面図である。
は正面図であり、（Ｂ）は要部の拡大縦断面図である。
【図６】対向するＰＥパイプ製管路端の鍔部部分を示す
拡大説明図である。
拡大説明図である。
１ Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ ２ ＰＥパイプ製管路 ３ 鍔部 ４ シール受け段部 ５ 気密ゴム製環状ガスケット ６ 接着材 ７ 発泡ウレタン製環状ガスケット ８ 位置決め兼ずれ止め段部 １３ 積層ガスケットとなる複合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 恵一 東京都新宿区歌舞伎町２丁目２番15号 住 建コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 近藤 二郎 東京都新宿区歌舞伎町２丁目２番15号 住 建コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 杉山 基也 東京都新宿区歌舞伎町２丁目２番15号 住 建コンクリート工業株式会社内 (72)発明者 遠藤 泰男 東京都目黒区鷹番１丁目10番６号 株式会 社ハッコー内
Claims (3)
- 【請求項１】 プレキャストコンクリート製Ｃ・Ｃ・Ｂ
ＯＸ管路部の接続機構において、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面に
臨む片方のＰＥパイプ製管路端に設けた鍔部に、断面半
円弧状環条部を形成すると共に、この頂部に断面半円弧
状小凸部と下端中央部に断面半円弧状小凹部を設けてな
る気密ゴム製環状ガスケットを貼着し、他方のＰＥパイ
プ製管路端に設けた鍔部に、薄平形の発泡ウレタン製環
状ガスケットを貼着し、管路部接続時の圧着力にて前記
双方の環状ガスケットを、Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ端面の管路接
合位置に構成される一定のシール間隙部で圧接変位し積
層ガスケットとなる複合体構成とすることを特徴とする
Ｃ・Ｃ・ＢＯＸ管路部における気密性保持装置。 - 【請求項２】 気密ゴム製環状ガスケットが、鍔部の貼
着用平坦部分の内外側に設けた位置決め兼ずれ止め段部
及びシール受け段部間に位置する請求項１記載のＣ・Ｃ
・ＢＯＸ管路部における気密性保持装置。 - 【請求項３】 発泡ウレタン製環状ガスケットが、鍔部
の貼着用平坦部分の内外側に設けた位置決め兼ずれ止め
段部及びシール受け段部間に位置する請求項１記載のＣ
・Ｃ・ＢＯＸ管路部における気密性保持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9241019A JP2974065B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | Ｃ・ｃ・ｂｏｘ管路部における気密性保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9241019A JP2974065B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | Ｃ・ｃ・ｂｏｘ管路部における気密性保持装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1189066A true JPH1189066A (ja) | 1999-03-30 |
| JP2974065B2 JP2974065B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=17068135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9241019A Expired - Fee Related JP2974065B2 (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | Ｃ・ｃ・ｂｏｘ管路部における気密性保持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2974065B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012077491A1 (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-14 | Nok株式会社 | ガスケット |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP9241019A patent/JP2974065B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012077491A1 (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-14 | Nok株式会社 | ガスケット |
| JP2012122536A (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-28 | Nok Corp | ガスケット |
| CN103249975A (zh) * | 2010-12-08 | 2013-08-14 | Nok株式会社 | 衬垫 |
| CN103249975B (zh) * | 2010-12-08 | 2015-09-30 | Nok株式会社 | 衬垫 |
| US9269933B2 (en) | 2010-12-08 | 2016-02-23 | Nok Corporation | Gasket |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2974065B2 (ja) | 1999-11-08 |
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