JPH1188653A - 画像処理装置及び方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置及び方法及び記憶媒体

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JPH1188653A
JPH1188653A JP9248529A JP24852997A JPH1188653A JP H1188653 A JPH1188653 A JP H1188653A JP 9248529 A JP9248529 A JP 9248529A JP 24852997 A JP24852997 A JP 24852997A JP H1188653 A JPH1188653 A JP H1188653A
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pattern
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color
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Akihiro Yoshitani
明洋 吉谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同色系に異なる濃度を有する複数種類のイン
クまたはトナーなどを用いてカラー画像を形成する場合
に、できるだけ入力画像の画質劣化を抑えつつ、該入力
画像に付加情報を埋め込む。 【解決手段】 複数の色成分に対応する記録剤を有し、
該複数の色成分のうちの少なくとも所定の1色成分につ
いて第1濃度の記録剤及び該第1濃度より低濃度である
第2濃度の記録剤を用いてカラー画像を形成する画像形
成装置と接続する画像処理装置であって、入力カラー画
像の内容に応じて、前記第1及び第2の濃度の記録剤を
選択的に用いた所定の付加情報を示すパターンを決定す
る決定手段と、前記決定手段により決定されたパターン
を、前記入力カラー画像に付加するパターン付加手段
と、前記パターン付加手段により前記パターンが付加さ
れた画像を、前記画像形成装置に出力する出力手段とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入力画像に対して所
定の情報を付加する画像処理装置および方法及び記憶媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタなどの画
像記録装置はCMYKの4色のインクまたはトナーなど
によりカラー画像を形成していた。
【0003】しかしながら近年、上記CMYKの4色の
インクだけでなく、上記各色と同色系の薄いインクも同
時に用いることにより、各色に対して3値以上の印字を
可能とするインクジェットプリンタが開発されている。
このようなインクジェットプリンタは、従来型の4色イ
ンクのインクジェットプリンタよりも階調性の高い高画
質なカラー画像を形成することができる。
【0004】一方、このような高画質化に伴い、近年の
画像記録装置を用いて複写あるいは画像形成を禁止され
ている原稿とほぼ同様の画像を形成することが可能にな
りつつある。
【0005】上述のような不正な画像形成が行われるこ
とを抑止するために、形成された全ての画像に対して、
画像形成装置あるいは操作者を特定するための付加情報
を人間の目に識別しにくい形で埋め込む技術が知られて
いる。例えば、特開平5-244389には、複写機の画像形成
色(CMYK)のうち、人間の目にもっとも識別しにく
いイエロー成分の画像信号を変調することにより、複写
機の製造番号などを示すパターンを埋め込む技術が開示
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来、同
色系に異なる濃度を有する複数種類のインクまたはトナ
ーなどを用いてカラー画像を形成する場合について、入
力画像に付加情報を埋め込むための最適な方法は未だ考
えられていなかった。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
であり、同色系に異なる濃度を有する複数種類のインク
またはトナーなどを用いてカラー画像を形成する場合
に、できるだけ入力画像の画質劣化を抑えつつ、該入力
画像に付加情報を埋め込むことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する為
に本発明の画像処理装置によれば、複数の色成分に対応
する記録剤(本実施の形態ではYMCKに相当)を有
し、該複数の色成分のうちの少なくとも所定の1色成分
(同じくYに相当)について第1濃度の記録剤及び該第
1濃度より低濃度である第2濃度の記録剤を用いてカラ
ー画像を形成する画像形成装置(同じくプリンタ装置3
に相当)と接続する画像処理装置であって、入力カラー
画像の内容(同じく、パターンが付加される5×5近傍
画素の濃度に相当)に応じて、前記第1及び第2の濃度
の記録剤を選択的に用いた所定の付加情報を示すパター
ンを決定する決定手段(同じく領域印字判定部38に相
当)と、前記決定手段により決定されたパターンを、前
記入力カラー画像に付加するパターン付加手段(同じく
画像変換回路37に相当)と、前記パターン付加手段に
より前記パターンが付加された画像を、前記画像形成装
置に出力する出力手段(同じく画像変換回路37に相
当)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る一実施例を詳細に説明する。
【0010】図3は、本実施の形態に用いる画像処理装
置のブロック図であり、本実施の形態ではカラー複写機
を用いて説明する。なお、本発明はパターン付加する処
(パターン付加処理部28)の動作を特徴とするもので
ある。よって、装置自体はカラー複写機に限らず、カラ
ープリンタ、カラースキャナの画像処理部に適用する場
合も本発明に含まれる。
【0011】図3において、1は、原画像(原稿)をス
キャンしRGB(レッド、グリーン、ブルー)各色25
6階調を表現するデジタル画像データを出力する画像入
力部(スキャナ)である。また、画像入力部1から出力
された画像データは後段の画像処理部2にラスタ走査順
に入力される。
【0012】2は、画像入力部1からRGBの画像デー
タを入力し、この画像データに基づいて、後述の多値プ
リンタ装置3に出力する為のCMYKのn値データを生
成する画像処理部である。
【0013】以下、画像処理部2が有する各部の機能に
ついて詳細に説明する。
【0014】画像処理部2において、21は、入力され
た画像データのシェーディング補正を行う公知のシェー
ディング補正処理部である。また、22はシェーディン
グ補正処理部21でシェーディング補正された画像デー
タのスムージング処理或いはエッジ強調を行う公知のフ
ィルタ処理部である。
【0015】23は、フィルタ処理部22でスムージン
グ処理或いはエッジ強調されたRGBの画像データに対
して変倍処理を行う公知の変倍処理部である。
【0016】24は、変倍処理部23から出力されたR
GB各色8ビットの画像データを、画像入力部1とプリ
ンタ装置3の間の濃度特性の違いに基づいて補正し、C
MY(シアン、マゼンタ、イエロー)各色8ビットの画
像データに変換する為の公知の濃度変換処理部である。
【0017】25は、濃度変換処理部24から出力され
たCMY各色8ビットの画像データに基づいて、K(ブ
ラック)成分を抽出すると共に、これにより得られたC
MYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)各色
8ビットの画像データをプリンタの色特性に合わせるた
めの行列演算を行う公知のUCR/マスキング処理部で
ある。
【0018】26は、UCR/マスキング処理部25か
ら出力されたCMYK各色8ビットの画像データを、n
値化(256>=n>=3)するn値化処理部である。
このn値化処理には公知のn値誤差拡散処理やn値ディ
ザ処理等の何れかを選択的に用いることが可能である。
本実施の形態では上記n=3として説明する。
【0019】n値化されたCMYKの3値画像データは
各画素0或いは1或いは2の値を有し、点順次(1画素
単位)でC、M、Y、K、C、M、Y、K…の様にパタ
ーン付加処理部28へ出力される。
【0020】パターン付加処理部28は点順次で入力さ
れたCMYKの3値画像データに対して、後述する付加
情報の付加を行い、n値化処理部26と同様、CMYK
の3値データを点順次でプリンタ装置3に出力する。
【0021】3は、上記画像処理部2からラスタ走査順
かつ点順次で出力されたCMYKの3値画像データを、
所定の記録媒体上に可視化するプリンタ装置である。
【0022】プリンタ装置3はインクヘッドからインク
を吐出することにより記録媒体上に画像を記録する形式
のものであり、インクはCMYKの各色系に対して、濃
い色のインク(濃インク)と淡い色のインク(淡イン
ク)を有している。これにより、1画素に対して各色系
共に3つ濃度を表現することが可能となる。
【0023】具体的には、各画素のCMYKの3値画像
データが示す0或いは1或いは2は、0の画素は「イン
ク不吐出」であり、1の画素は「淡インク吐出」であ
り、2の画素は「濃インク吐出」である。本実施の形態
ではこのインク吐出方式により各画素について3×3×
3×3=81色を表現することが可能である。
【0024】以上に説明した画像入力部1、画像処理部
2、プリンタ装置3によりCMYKの濃インクと淡イン
クからなるカラー画像を形成できる。
【0025】以下、図4を用いてパターン付加処理部2
8の回路構成および動作について説明する。
【0026】図4において、27は前段のn値化処理部
であり、3は後段のプリンタ装置である。また、31は
n値化処理部27から入力されるラインリセット信号l
rstをカウントし、現在処理している画素の副走査方
向座標yを得るラインカウント手段である。本実施の形
態では、lrstはラスタ走査順に入力される画像デー
タの1ライン分の入力が終了した時に、1クロックの間
だけy=1として出力し、それ以外の期間はy=0とし
て出力する。
【0027】32は、n値化処理部27から入力される
画素カウント信号(CMYKの4つで1画素分)clk
をカウントし、現在処理している画素の主走査方向座標
xを得る画素カウント手段である。clkは各画素のC
(シアン)の画像データが入力される最初の1クロック
のみclk=1として出力し、それ以外の期間はclk
=0として処理する。
【0028】33は、n値化処理部27から入力されて
きたCMYKの画像データの示すカラー画像に、付加す
るべき付加情報を格納する付加情報格納手段である。本
実施の形態では付加情報は数値情報Qとし、0=<Q=
<50を満たす値であるものとする。しかしながらこれ
に限らず、文字情報、画像情報を付加情報とし、これら
を画像データに埋め込む場合も本発明に含まれる。
【0029】34は、図5を用いて後述するアルゴリズ
ムに従って演算を行い、出力値Gyを出力する為の計算
器Aである。また35も後述するアルゴリズムに従って
演算を行い、出力値Gxを出力する為の計算器Bであ
る。
【0030】36は、x、Gx、Gyが後述する条件を
満たすときのみ、出力値G=1を出力する比較器であ
る。
【0031】37は、比較器36の出力値Gが1である
時に、後述のFIFOメモリA39からラスタ走査順に
入力されるCMYKの3値データの内、Y(イエロー)
の画像データのみに変調を行う画像変換回路である。こ
の回路は、Yの画像データが入力されている時に比較器
37からの入力値G=1が入力された時には、後述の領
域印字判定部38からの入力値Tの値に従ってこのYの
画像データを変調する方法が変わる。
【0032】具体的には、Tの値が1であるときにはY
の出力値を強制的に2に変換し、そうでないときにはY
の出力値を強制的に1に変換する。Gが1でないとき、
および入力画像データがC、M、Kであるときには入力
画像を変換せずにそのまま出力する。
【0033】38は、各画素についてその画素に印字出
力があるかどうかをまず判定し、次にその結果を5画素
×5画素の範囲で参照することで、ある画素を中心とし
た近傍領域に印字画素が一定数以上存在するか否かを判
定する領域印字判定部である。この領域印字判定部38
の各処理部を説明する。
【0034】38aは、1画素分のCMYKのn値化処
理結果(2ビット×4)を格納してそれら全ビットの論
理和を取ることにより、その画素がC、M、Y、Kで一
つでもインクを吐出するかどうかを判定する印字判定部
である。以後この論理和の結果を画素印字判定結果と呼
ぶこととする。これが1であればその画素には何らかの
インクが吐出されることになる。
【0035】38b、38c、38d、38eは38a
での出力である画素印字判定結果を各出力1ライン分ず
つ格納するFIFOメモリ1〜4である。FIFOメモ
リ各セルは1ビットである。これらを用いて、4ライン
分の画素印字判定結果を格納し、後述の38fへ5×5
画素の領域の画素印字判定結果を同時に供給する。
【0036】38fは、38a〜38eの5ライン分の
出力を各ラインにつき5画素分ずつ格納して、ある画素
αを中心とした5×5画素の領域の、計25画素分の印
字判定結果をカウントし、その領域の中に印字画素が幾
つあるかを調べる計数器である。以後この計数結果を、
領域印字画素数と呼ぶ。例えば、領域印字画素数が0で
あれば、αを中心とする5×5画素の領域はインクが全
く印字されない完全な白領域である。
【0037】38gは、計数器38fの出力結果である
領域印字画素数と、あらかじめ設定してある定数値Kと
を比較する比較器である。38fの出力結果がK以上で
あれば出力Tを0(印字対象画素を含む周辺領域の濃度
が所定値以上であることを示す)とし、K未満であれば
出力Tを1(印字対象画素を含む周辺領域の濃度が所定
値より低いことを示す)とする。
【0038】領域印字判定部38での処理により、ある
画素αを中心とした5×5画素の領域内の25画素のう
ち、インクを出力する画素が一定数K未満であるかどう
かを調べることができる。
【0039】本実施の形態では、この判定結果Tが1で
あれば、該領域を白領域とみなす。
【0040】従来、元の画像(Yデータのみ)を変調す
ることにより付加情報を付加する場合には、Yデータが
一定の濃度のインクからなるパターンを構成する様に、
濃度変調を行っていた。しかしながら、本実施の形態で
は、同色かつ濃度の異なるインク(この場合、特にYイ
ンク)を複数用いる画像形成が行われることに着目し、
濃度変調が行われる画素の近傍領域(変調対象となる画
素を含ませても良い)が白領域である場合には、通常の
付加情報(パターン)を付加する際に用いるインク(本
実施の形態では濃インクとしている)の代わりに淡イン
クを用いて付加情報が付加されても、濃度変調が行われ
た画素が付加情報のパターンに対応するか否かを容易に
認識できる。
【0041】また、複写機、プリンタから可視出力され
る印字画像は白領域が大半を占める場合が一般的であ
る。よって、上述した様に元の画像の濃度に応じて、付
加情報を構成するインクの濃度を切り換える制御を行う
ことにより、白領域中に高い濃度のインクで構成される
パターンが付加され、付加情報(パターン)が付加され
たことが目立つことを、極力低減させることができる。
【0042】39は、n値化処理部27の処理結果2ラ
イン分を格納するFIFOメモリAである。これは、領
域印字判定部38の判定出力Tが、n値化処理部27の
出力よりも2ライン分遅れるので、それとタイミングを
合わせるためのものである。すなわち、画像変換回路3
7で処理される画素がαであるときに、ちょうどαの周
辺5×5画素の領域の領域印字画素数と定数Kとの比較
結果Tが出力されるようにする。
【0043】図5は、本実施の形態における一連処理を
示すフローチャートである。
【0044】また、図1は、本実施の形態により濃度変
調を行う前の画像、即ち入力された元の画像を示す図で
ある。また、図2は、元の画像に対して付加情報を示す
パターンを付加した後の画像を示す図である。なお、本
実施の形態では付加情報は画像のY(イエロー)データ
のみに付加することとしているので、図1、図2はYデ
ータのみで表されるYプレーンの画像を示したものであ
る。
【0045】以下、これらの図を用いて、パターン付加
処理部28の動作を詳しく説明する。
【0046】まず、ステップS1において、主走査カウ
ンタx、副走査カウンタyおよびGx、Gyを0にす
る。以後、主走査カウンタxと副走査カウンタyは、画
素クロックとラインリセット信号に従い、自動的に動く
ものとする。
【0047】次に、ステップS2において、画像入力を
開始する。
【0048】次に、ステップS3において、ラインリセ
ット信号lrst=1であるかどうかを調べる。1であ
ればステップS4へ、そうでなければステップS5へ進
む。
【0049】ステップS4において、Gyを更新する。
【0050】このとき0≦j≦1、0≦k≦5をみたす
自然数i、j、kを用いてyが y=(2i+j)×6+k というように表されるとすると、k=1または2または
3ならばGy=1、kがそれ以外ならばGy=0とし、
ステップS5へ進む。
【0051】ステップS5において、次の画素クロック
入力が行われるまで待つ。クロック入力があればステッ
プS6へ進む。
【0052】ステップS6において、以前のステップに
より更新された比較器36の出力Gが1であるかどうか
を調べ、1であればステップS7へ、0であればステッ
プS8へ進む。
【0053】ステップS7において、Gxを更新する。
【0054】 x=60m+p(mとpは自然数、0≦p≦59) と表されるとすると、ステップS4での値j、kを用い
て、j=0かつ(k=1またはk=2)かつ(p=0ま
たはp=10)ならばGx=1、j=1かつ(k=1ま
たはk=2)かつp=QならばGx=1、それ以外なら
Gx=0とする。ステップS9に進む。
【0055】ステップS8において、Gを更新する。
【0056】x=GxかつGy=1のときG=1、そう
でないときG=0とする。ステップS9に進む。
【0057】ステップS9において、画像変換回路37
で画像変換処理を行う。
【0058】具体的には、CMYKの順に入力される画
像データに対し、 (1)その時点のGの値が1であるとき(Gは画像の内
容に関わらずQの値により特定の座標で1になる。この
座標のYデータに対し変調処理を行う)、 (1-a)その時点のTの値が1(注目画素周辺の領域印
字画素数がK未満)ならばYの画素値のみを1に変換し
て出力する。 (1-b)その時点のTの値が0(注目画素周辺の領域印
字画素数がK以上)ならばYの画素値のみを0に変換し
て出力する。 (2)その時点のGの値が0であるときはYの画素値を
変換せずにそのまま出力する。
【0059】CMKに関してはすべて入力と同じ値を出
力する。ステップS3に戻る。
【0060】以上のようなフローチャートに従って処理
を行うことにより、入力画像(n値化処理部からの出力
画像)に対し特定の座標のイエロー画素で変調処理を施
された出力画像が得られる。
【0061】図1は、n値化処理部の出力Y画像に対し
て本実施の形態の方法で変調処理を施したときの、入力
Y画像と出力Y画像の例を示す。なお、ここでは簡単の
ためK=1とし、CMYKの残りのCMK画像について
は白画像の(まったく印字しない)場合と同様にして説
明する。
【0062】図1中、番号を付加した画素(画素1〜2
7)は、付加情報を示すパターンが示すために濃度変調
が行われるべき画素である。この各画素のうち、画素
1、2、4、5、9、20、21、22、23、25、
26、27については、その画素を中心とする5×5の
領域にある印字画素(濃インクまたは淡インクを吐出す
る画素)の数が0(<K)であるため、Yデータを淡イ
ンクが吐出されるように濃度変調する。
【0063】一方、残りの画素3、6、7、8、10、
11、12、13、14、15、16、17、18、1
9、24については、その画素を中心とする5×5の領
域にある印字画素の数がK以上であるため、Yデータを
濃インクが吐出されるように濃度変調する。
【0064】上述の方法に従って濃度変調を行うと、図
2に示す画像が得られる。図2に示された画像は、1つ
の濃度(本実施の形態ではイエローの濃インクのみ)で
構成される付加情報を付加する従来の形態と比較する
と、濃度変調されたことを極力目立ちにくくすることが
でき、従来より画質の劣化を抑えることができる。
【0065】なお、印字出力された図2の様な画像か
ら、付加情報を解読する際には、図2の太線で囲んだ画
素のように、印字出力からまず淡Yインクまたは濃Yイ
ンクから構成された縦3画素の付加パターンを印字出力
から読み取り、そのパターン間の副走査方向の位相差を
画素数でカウントすれば、Qという情報を読み取ること
ができる。本実施の形態では、淡インクを用いてパター
ンが構成されていたとしても、その変調部分の周辺は白
領域(一定濃度以下の領域)となっていることが保証さ
れているので、このパターンを認識することは容易であ
る。
【0066】なお、上記実施の形態ではインクジェット
形式のプリンタ装置を用いて画像を形成する場合につい
て説明したが、これに限らず同色系で濃度の異なる複数
のトナーを用いて画像を形成する場合に、たとえば濃い
Y色トナーと淡いY色トナーを、パターンを付加する画
素の近傍領域の状態によって使い分けて付加情報を示す
パターンを形成する場合も本発明に含まれる。
【0067】また、プリンタ装置3がCMYKの4色成
分を用いてカラー画像を形成する場合だけでなく、CM
Yの3色によりカラー画像を形成する場合も本発明に含
まれる。
【0068】また、本実施の形態はシェーディング補正
処理部21からパターン付加処理部28を1装置とみな
しているが、本発明はこれに限らず、パターン付加処理
部28を含む画像処理装置の一部を1装置とみなしても
良い。例えば、UCR/マスキング処理部25からパタ
ーン付加処理部28を1装置とするならば、CMYのカ
ラー画像データを入力する装置とみなすことができ、n
値化処理部27及びパターン付加処理部28を1装置と
するならば、CMYKのカラー画像データを入力する装
置とみなすことができる。
【0069】以上の実施の形態によれば、複数の色成分
に対応する記録剤(本実施の形態ではYMCK)を有
し、該複数の色成分のうちの少なくとも所定の1色成分
(本実施の形態ではY)について第1濃度の記録剤及び
該第1濃度より低濃度である第2濃度の記録剤を用いて
カラー画像を形成する画像形成装置と接続する画像処理
装置において、入力カラー画像の内容(本実施の形態で
はパターンが付加される各画素の周囲の濃度)に応じ
て、前記第1の記録剤のみ、或いは第2の記録剤のみ、
或いは第1及び第2の記録剤を組み合わせて用いたパタ
ーンを元の画像に付加するので、できるだけ元の画像の
画質劣化を抑えて付加情報を埋め込むことができる。
【0070】なお、上記実施の形態では、図2に示した
パターンの濃度はパターンが付加される位置の周囲の濃
度に応じて決定されたが、本発明はこれに限らない。例
えば、1画面中に文字、線画領域、CG領域、写真領
域、余白領域等が混在する場合には、これら各領域毎に
パターンを構成するYインクの濃度を切り換える様にす
る場合も本発明に含まれる。
【0071】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリ
ンタなど)から構成されるシステムの一部として適用し
ても、1つの機器(例えば複写機、ファクシミリ装置)
からなる装置の一部に適用しても良い。
【0072】また、本発明は上記実施の形態を実現する
ための装置及び方法のみに限定されるものではなく、上
記システムまたは装置内のコンピュータ(CPUあるい
はMPU)に、上記実施の形態を実現させるためのソフ
トウェアのプログラムコードを供給し、このプログラム
コードに従って上記システムあるいは装置のコンピュー
タが上記各種のデバイスを動作させることにより上記実
施の形態を実現させる場合も本発明の範疇に含まれる。
【0073】またこの場合、前記ソフトウェアのプログ
ラムコード自体が上記実施の形態を実現することにな
り、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムを
コンピュータに供給するための手段、具体的には上記プ
ログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇に含
まれる。
【0074】このようなプログラムコードを格納する記
憶媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、磁気テ
ープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いること
ができる。
【0075】また、上記コンピュータが、供給されたプ
ログラムコードのみに従って各種デバイスを制御するこ
とにより、上記実施の形態の機能が実現される場合だけ
ではなく、上記プログラムコードがコンピュータ上で稼
動しているOS(オペレーティングシステム)、あるい
は他のアプリケーションソフト等と共同して上記実施の
形態が実現される場合にもかかるプログラムコードは本
発明の範疇に含まれる。
【0076】更に、この供給されたプログラムコード
が、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接
続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された
後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡
張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の
処理の一部または全部を行い、その処理によって上記実
施の形態が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
色系に異なる濃度を有する複数種類のインクまたはトナ
ーなどを用いてカラー画像を形成する場合に、できるだ
け入力画像の画質劣化を抑えつつ、該入力画像に付加情
報を埋め込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】n値化処理部27から出力され、パターン付加
処理部28に入力されたイエロー面の画像を示す図
【図2】パターン付加処理部28により、付加情報を示
すパターンを付加した後のイエロー面の画像を示す図
【図3】本実施の形態に用いられる画像処理装置の内部
構成図
【図4】本パターン付加処理部28の内部構成図
【図5】本実施の形態において付加情報を示すパターン
を付加する際の手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 画像入力部 2 画像処理部 3 プリンタ装置 27 n値化処理部 28 パターン付加処理部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色成分に対応する記録剤を有し、
    該複数の色成分のうちの少なくとも所定の1色成分につ
    いて第1濃度の記録剤及び該第1濃度より低濃度である
    第2濃度の記録剤を用いてカラー画像を形成する画像形
    成装置と接続する画像処理装置であって、 入力カラー画像の内容に応じて、前記第1及び第2の濃
    度の記録剤を選択的に用いた所定の付加情報を示すパタ
    ーンを決定する決定手段と、 前記決定手段により決定されたパターンを、前記入力カ
    ラー画像に付加するパターン付加手段と、 前記パターン付加手段により前記パターンが付加された
    画像を、前記画像形成装置に出力する出力手段とを有す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記決定手段は、前記入力カラー画像の
    濃度に応じて、前記パターンを決定することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記決定手段は、前記入力カラー画像に
    おける前記パターンが付加される画素の近傍領域の濃度
    に応じて、前記パターンを決定することを特徴とする請
    求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記パターンは、前記第1及び第2の濃
    度の記録剤を組み合わせて形成されることを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記決定手段は、前記入力カラー画像に
    おける前記パターンが付加される画素の近傍領域に、記
    録剤を用いて記録される画素が所定数以上あるか否かに
    より、前記パターンを決定することを特徴とする請求項
    3に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の色成分にはシアン、マゼン
    タ、イエローが含まれることを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記複数の色成分はブラックを含
    むことを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記所定の1色成分はイエローであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記記録剤は、インクであることを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記記録剤は、トナーであることを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 更に、前記画像形成装置を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 更に、原稿を読み取り前記入力カラー
    画像を発生する画像読み取り手段を有することを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記画像読み取り手段は、前記原稿を
    レッド、グリーン、ブルー成分から構成される画像とし
    て読み取ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  14. 【請求項14】 前記入力カラー画像は、シアン、マゼ
    ンタ、イエロー成分を用いて構成されることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 複数の色成分に対応する記録剤を有
    し、該複数の色成分のうちの少なくとも所定の1色成分
    について第1濃度の記録剤及び該第1濃度より低濃度で
    ある第2濃度の記録剤を用いてカラー画像を形成する画
    像形成装置と接続する画像処理装置の制御方法であっ
    て、 入力カラー画像の内容に応じて、前記第1及び第2の濃
    度の記録剤を選択的に用いた所定の付加情報を示すパタ
    ーンを決定する決定ステップと、 前記決定ステップで決定されたパターンを、前記入力カ
    ラー画像に付加するパターン付加ステップと、 前記パターン付加ステップで前記パターンが付加された
    画像を、前記画像形成装置に出力する出力ステップとを
    有することを特徴とする制御方法。
  16. 【請求項16】 複数の色成分に対応する記録剤を有
    し、該複数の色成分のうちの少なくとも所定の1色成分
    について第1濃度の記録剤及び該第1濃度より低濃度で
    ある第2濃度の記録剤を用いてカラー画像を形成する画
    像形成装置と接続する画像処理装置の制御プログラムを
    記憶した記憶媒体であって、 入力カラー画像の内容に応じて、前記第1及び第2の濃
    度の記録剤を選択的に用いた所定の付加情報を示すパタ
    ーンを決定する決定ステップと、 前記決定ステップで決定されたパターンを、前記入力カ
    ラー画像に付加するパターン付加ステップと、 前記パターン付加ステップで前記パターンが付加された
    画像を、前記画像形成装置に出力する出力ステップとを
    有する制御プログラムをコンピュータから読み出し可能
    な状態に記憶した記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7050195B1 (en) 2000-04-20 2006-05-23 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printed medium data storage
JP2008268525A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Canon Inc 画像形成装置

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