JPH1188572A - 画像読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザーが片手で１つの開閉ボタンを押すだ
けでカバーユニットを容易に開けることができる画像読
取装置を提供すること。 【構成】 画像読取センサ８と該画像読取センサ８を支
持する部材及び同画像読取センサ８を押圧する加圧バネ
９を有するフロントカバーユニット１と、画像シートを
搬送する搬送ローラ６と前記フロントカバーユニット１
を開閉するための回動中心を持った搬送ユニット４とを
有する画像読取装置において、１つのカバー開閉ボタン
３の押圧操作によって前記フロントカバーユニット１を
前記画像読取センサ８の押圧力を用いて開くよう構成す
る。本発明によれば、ユーザーは片手で１つのカバー開
閉ボタン３を押すだけでフロントカバーユニット１を容
易に開けることができるため、画像読取装置に高い操作
性とメンテナンス性を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリやイ
メージスキャナ等の画像読取装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図６に示す従来の画像読取装置は、２つ
のカバー開閉ボタン１０３と画像読取センサ及び該画像
読取センサを押圧する部材とを有するフロントカバーユ
ニット１０２と、画像シートＰを搬送する手段とフロン
トカバーユニット１０２を開閉するための回動中心を有
する搬送ユニット１０１を備えている。

【０００３】ところで、上記従来の画像読取装置におい
ては、フロントカバーユニット１０２は画像シートＰの
搬送方向（図の矢印Ａ方向）に対して垂直な位置にカバ
ー開閉ボタン１０３を２つ有しており、フロントカバー
ユニット１０２を開閉する際には、両手で２つのカバー
開閉ボタン１０３をスライドさせた状態で両手をフロン
トカバーユニット１０２に添えながらフロントカバーユ
ニット１０２を設計角度まで開けていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
画像形成装置においては、両手を使えないユーザーには
フロントカバーユニット１０２を開ける動作が非常に困
難であり、又、一般のユーザーにとってもフロントカバ
ーユニット１０２を開く動作を手間が掛かるという問題
があった。

【０００５】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ユーザーが片手で１つの開閉
ボタンを押すだけでカバーユニットを容易に開けること
ができる画像読取装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明は、画像読取センサと該画像読
取センサを支持する部材及び同画像読取センサを押圧す
る部材を有するカバーユニットと、画像シートを搬送す
る手段と前記カバーユニットを開閉するための回動中心
を持った搬送ユニットとを有する画像読取装置におい
て、１つの開閉ボタンの押圧操作によって前記カバーユ
ニットを前記画像読取センサの押圧力を用いて開くよう
構成したことを特徴とする。

【０００７】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、前記開閉ボタンを前記搬送ユニット側に設
けたことを特徴とする。

【０００８】請求項３記載の発明は、請求項１又は２記
載の発明において、前記カバーユニットの回動軌跡を前
記搬送ユニットにオーバーラップさせるとともに、カバ
ーユニットと搬送ユニットの弾性を用いることによって
カバーユニットが開く速度を制御するようにしたことを
特徴とする。

【０００９】従って、本発明によれば、ユーザーは片手
で１つの開閉ボタンを押すだけでカバーユニットを容易
に開けることができるため、画像読取装置に高い操作性
とメンテナンス性を確保することができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。

【００１１】＜実施の形態１＞図１は本発明の実施の形
態１に係る画像読取装置の断面図、図２は同画像読取装
置の斜視図、図３は同画像読取装置のカバー開閉機構の
概念図である。

【００１２】本実施の形態に係る画像読取装置はフロン
トカバーユニット１と搬送ユニット４の２つのユニット
を有しており、搬送ユニット４は、フロントカバーユニ
ット１を開閉するためのカバー開閉ボタン３と、画像シ
ートＰをガイドする幅規制板２と、画像シートＰを給紙
する給紙ローラ７と、給紙ローラ７に対向して給紙され
る画像シートＰを分離する分離パッド５と、画像読取セ
ンサ８に対向して画像シートＰを搬送する搬送ローラ６
と、フロントカバーユニット１の開閉動作を行うための
回動支点を備えている。

【００１３】又、フロントカバーユニット１は、画像読
取センサ８と、該画像読取センサ８を押圧する加圧バネ
９と、画像読取センサ８を支持して搬送ユニット４に対
してフロントカバーユニット１を開閉する際の回動支点
となるヒンジ１１と、フロントカバーユニット１を搬送
ユニット４に固定するフック１０を備えている。

【００１４】而して、本実施の形態に係る画像読取装置
においては、紙詰まりや画像読取センサ８の読取り面を
清掃するためにフロントカバーユニット１を開閉する場
合には、先ず、カバー開閉ボタン３を図２の矢印方向に
押す。すると、図３に示すように、前記カバー開閉ボタ
ン３が上方にスライドしてフロントカバーユニット１の
フック１０が外れる。このとき、フロントカバーユニッ
ト１の画像読取センサ８は搬送ユニット４の搬送ローラ
６に対して加圧バネ９で押圧されているため、その反作
用でフロントカバーユニット１が図１に鎖線にて示すよ
うに設計角度まで開く。

【００１５】以上のように、本実施の形態に係る画像読
取装置においては、ユーザーは片手でカバー開閉ボタン
３を押すだけでフロントカバーユニット１を容易に開け
ることができるため、高い操作性とメンテナンス性が確
保される。

【００１６】＜実施の形態２＞次に、本発明の実施の形
態２を図４に基づいて説明する。尚、図４は本発明の実
施の形態２に係る画像読取装置の断面図であり、本図に
おいては図１に示したと同一要素には同一符号を付して
おり、以下、それらについての説明は省略する。

【００１７】前記実施の形態１ではユーザーが片手でフ
ロントカバーユニット１を開けることができるようにし
たが、搬送力を高めたり、画像読取り精度を高める目的
で画像読取センサ８を加圧する加圧バネ９の押圧力を上
げる場合が考えられる。

【００１８】又、画像シートＰを読み取って行くうちに
画像シートＰ上のインクやトナー等による汚れが画像読
取センサ８や搬送ローラ６或は給紙ローラ７の表面に付
着してその性能を低下させてしまうため、それらの表面
を清掃しなければならず、又、紙詰まりの紙を取り出す
ことも考慮すると、フロントカバーユニット１の開閉角
度を大きくするのが望ましい。

【００１９】以上述べたことにより、フロントカバーユ
ニット１が開こうとするエネルギーが一層大きくなり、
ユーザーがカバー開閉ボタン３を図３の矢印方向にスラ
イドさせた瞬間、勢い良くフロントカバーユニット１が
設計角度まで開き、その衝撃が画像読取装置の各部分に
悪影響を与える可能性がある。

【００２０】そこで、本実施の形態では、図４に破線に
て示すように、少なくとも１つの搬送ユニット４の側面
をフロントカバーユニット１の回動軌跡とオーバーラッ
プさせてフロントカバーユニット１が開く速度を抑える
ようにしている。そのオーバーラップ部を図４に１４に
て示す。尚、図４に鎖線まで開いたフロントカバーユニ
ット１はユーザーの手によって鎖線にて示す設計角度ま
で開かれる。

【００２１】而して、上述のようにユーザーの手によっ
てフロントカバーユニット１が設計角度まで開かれる
と、該フロントカバーユニット１の搬送ユニット４との
オーバーラップ部はなくなる。尚、フロントカバーユニ
ット１がオーバーラップ部を乗り越える手段としては、
フロントカバーユニット１の画像シートＰの搬送方向に
対して垂直な方向の弾性を利用する。

【００２２】而して、本実施の形態によれば、ユーザー
がカバー開閉ボタン３を図３の矢印方向にスライドさせ
た瞬間、勢い良くフロントカバーユニット１が設計角度
まで開く力を抑えることができるため、画像読取装置の
各部分に衝撃対策（補強等）を盛り込む必要がなく、画
像読取装置のコストダウンを図ることができる。

【００２３】＜実施の形態３＞次に、本発明の実施の形
態３を図５に基づいて説明する。尚、図５は本発明の実
施の形態３に係る画像読取装置の斜視図であり、本図に
おいては図２に示したと同一要素には同一符号を付して
おり、以下、それらについての説明は省略する。

【００２４】前記実施の形態２では、搬送ユニット４の
少なくとも１つの側面とフロントカバーユニット１の回
動軌跡をオーバーラップさせてフロントカバーユニット
１が開く速度を抑えるという構成を採用したが、オーバ
ーラップ部が回動支点に近くなってしまうためにオーバ
ーラップ部に作用する力が大きくなり、フロントカバー
ユニット１の開速度を制御するのが難しいという欠点が
あった。

【００２５】そこで、本実施の形態では、オーバーラッ
プ部が回動支点から遠くなるようにフロントカバーユニ
ット１のフック１０の近傍にカバー開速度抑え爪１２を
設けた。又、カバー開速度抑え爪１２を係止するため
に、搬送ユニット４側にカバー開速度抑えボス１３を設
けた。

【００２６】而して、先ず、カバー開閉ボタン３を図５
の矢印方向に押と、図３に示すようにカバー開閉ボタン
３が上方にスライドしてフロントカバーユニット１のフ
ック１０が外れる。このとき、フロントカバーユニット
１の画像読取センサ８は搬送ユニット４の搬送ローラ６
に対して加圧バネ９で押圧されているため、その反作用
でフロントカバーユニット１が開こうとする。そして、
或る角度でカバー開速度抑え爪１２がカバー開速度抑え
ボス１３によって係止される。

【００２７】その後、ユーザーにより設計角度までフロ
ントカバーユニット１を開く際、カバー開速度抑え爪１
２はその弾性のためにカバー開速度抑えボス１３を乗り
越える。

【００２８】以上のように本実施の形態では、オーバー
ラップ部を回動支点から遠く設置することができること
に加えて、外観面にその機構が露出しないため、デザイ
ン上の自由度が拡大するという利点も得られる。

【００２９】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、画像読取センサと該画像読取センサを支持する
部材及び同画像読取センサを押圧する部材を有するカバ
ーユニットと、画像シートを搬送する手段と前記カバー
ユニットを開閉するための回動中心を持った搬送ユニッ
トとを有する画像読取装置において、１つの開閉ボタン
の押圧操作によって前記カバーユニットを前記画像読取
センサの押圧力を用いて開くよう構成したため、ユーザ
ーが片手で１つの開閉ボタンを押すだけでカバーユニッ
トを容易に開けることができ、画像読取装置の操作性と
メンテナンス性を高めることができるという効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１に係る画像読取装置の断
面図である。

【図２】本発明の実施の形態１に係る画像読取装置の斜
視図である。

【図３】本発明の実施の形態１に係る画像読取装置のカ
バー開閉機構の概念図である。

【図４】本発明の実施の形態２に係る画像読取装置の断
面図である。

【図５】本発明の実施の形態３に係る画像読取装置の斜
視図である。

【図６】従来の画像読取装置の斜視図である。

【符号の説明】

１ フロントカバーユニット（カバーユニット） ３ カバー開閉ボタン（開閉ボタン） ４ 搬送ユニット ６ 搬送ローラ ７ 給紙ローラ ８ 画像読取センサ ９ 加圧バネ １０ フック １２ カバー開速度抑え爪 １３ カバー開速度抑えボス

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像読取センサと該画像読取センサを支
   持する部材及び同画像読取センサを押圧する部材を有す
   るカバーユニットと、画像シートを搬送する手段と前記
   カバーユニットを開閉するための回動中心を持った搬送
   ユニットとを有する画像読取装置において、 １つの開閉ボタンの押圧操作によって前記カバーユニッ
   トを前記画像読取センサの押圧力を用いて開くよう構成
   したことを特徴とする画像読取装置。
2. 【請求項２】 前記開閉ボタンを前記搬送ユニット側に
   設けたことを特徴とする請求項１記載の画像読取装置。
3. 【請求項３】 前記カバーユニットの回動軌跡を前記搬
   送ユニットにオーバーラップさせるとともに、カバーユ
   ニットと搬送ユニットの弾性を用いることによってカバ
   ーユニットが開く速度を制御するようにしたことを特徴
   とする請求項１又は２記載の画像読取装置。