JPH1188545A - 警報システム - Google Patents

警報システム

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JPH1188545A
JPH1188545A JP24117797A JP24117797A JPH1188545A JP H1188545 A JPH1188545 A JP H1188545A JP 24117797 A JP24117797 A JP 24117797A JP 24117797 A JP24117797 A JP 24117797A JP H1188545 A JPH1188545 A JP H1188545A
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JP
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emergency
user
telephone number
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control circuit
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JP24117797A
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English (en)
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Yasuhiro Sugawara
康博 菅原
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急を確実に通報先に知らせることができる
警報システムを提供する。 【解決手段】 警報装置3A、3B、3Cは、非常入力
部からの呼出し信号を受け取ると、記憶部から最優先の
電話番号を選択し、ユーザユーザ情報を用いて、読み出
した電話番号の警報装置へ緊急を知らせるメッセージを
ISDN網100へ送信し、送信後に受信完了を示すユ
ーザユーザ情報の未着信状態が所定時間続くと、次の優
先順位の電話番号を読み出して、緊急を知らせるための
送信処理を繰り返し、警報部は、ISDN網100から
ユーザユーザ情報を受信したとき、この情報が緊急を知
らせるメッセージを含むと、鳴動、表示の少なくとも一
方で緊急を出力し、緊急出力に応じる応答信号を応答入
力部から受け取ると、この応答信号をISDNのユーザ
ユーザ情報を用いて送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、緊急事態が発生
したことを知らせるための警報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】警報システムは、病気や高年齢等のため
に、緊急の通知をする可能性がある人(以下、対象者と
記す)のためのものである。このために、警報システム
の端末装置が対象者の住む住宅に設置され、端末装置か
らの通報を受ける装置がセンターに設置されている。こ
の警報システムにより、対象者が緊急時にスイッチを操
作すると、端末装置が緊急を知らせるメッセージを自動
ダイヤルで通報先に送信する。
【0003】このような警報システムが特開平4−46
52号公報にホームコントロール装置として示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、先のホーム
コントロール装置には、次のような課題がある。つま
り、この装置は、緊急を知らせるメッセージを、電話回
線を用いて通報先の装置へ送信する。このとき、端末装
置を通報先の装置に接続する電話回線がふさがっている
と、端末装置が通報先の装置にメッセージを送信するこ
とができない。
【0005】このように、電話回線がふさがっている
と、従来のホームコントロール装置では、メッセージを
送信することができないので、装置が機能しないという
課題がある。
【0006】この発明の目的は、このような課題を解決
し、緊急を確実に通報先に知らせることができる警報シ
ステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】先の課題を解決するため
に、請求項1の発明は、ISDN網に接続されている非
常通報装置と、前記ISDN網に接続されていると共に
前記非常通報装置と別の場所に設置されている警報装置
とを備える警報システムにおいて、前記非常通報装置
は、操作により呼出し信号を発生する非常入力部と、前
記警報装置の電話番号を優先順に記憶している記憶部
と、前記非常入力部からの呼出し信号を受け取ると、前
記記憶部から最優先の電話番号を選択し、ISDNのユ
ーザユーザ情報を用いて、読み出した電話番号の警報装
置へ緊急を知らせるメッセージを送信し、送信の後で受
信完了を示すユーザユーザ情報の未着信状態が所定時間
続くと、次の優先順位の電話番号を読み出し、この電話
番号の警報装置へ緊急を知らせるメッセージをユーザユ
ーザ情報で送信する処理を繰り返す本体部とを備え、前
記警報装置は、操作されると応答信号を発生する応答入
力部と、前記ISDN網からユーザユーザ情報を受信し
たとき、ユーザユーザ情報が緊急を知らせるメッセージ
を含むと、鳴動および表示の少なくとも一方で緊急を出
力し、緊急出力に応じる応答信号を前記応答入力部から
受け取ると、この応答信号をユーザユーザ情報を用いて
前記非常通報装置へ送信する本体部とを備えることを特
徴とする警報システムである。
【0008】請求項1の発明は、次のように作用する。
【0009】前記非常通報装置の非常入力部は、対象者
の操作により呼出し信号を発生する。前記本体部は、前
記非常入力部からの呼出し信号を受け取ると、前記記憶
部から最優先の電話番号を選択し、ISDNのユーザユ
ーザ情報を用いて、読み出した電話番号の警報装置へ緊
急を知らせるメッセージを前記ISDN網へ送信する。
【0010】前記警報装置は、前記ISDN網からユー
ザユーザ情報を受信したとき、ユーザユーザ情報が緊急
を知らせるメッセージを含むと、鳴動および表示の少な
くとも一方で緊急を出力する。
【0011】この出力に応じて対象者が応答入力部を操
作すると、この入力部は、応答信号を発生する。前記本
体部は、緊急出力に応じる応答信号を前記応答入力部か
ら受け取ると、この応答信号をユーザユーザ情報を用い
て前記非常通報装置へ送信する。
【0012】前記非常通報装置の本体部は、ユーザユー
ザ情報の送信後に、受信完了を示すユーザユーザ情報を
受け取ると、処理を終了する。また、前記非常通報部の
本体部は、ユーザユーザ情報の送信後に、受信完了を示
すユーザユーザ情報の未着信状態が所定時間続くと、次
の優先順位の電話番号を記憶部から読み出して、この電
話番号の警報装置へ緊急を知らせるメッセージをユーザ
ユーザ情報で送信する処理を繰り返す。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の警報シ
ステムにおいて、前記非常通報装置の本体部および前記
警報装置の本体部は、所定形式のユーザユーザ情報によ
る送信をすると共に、異なる形式のユーザユーザ情報を
受信するとこの情報を破棄することを特徴とする警報シ
ステムである。
【0014】請求項3の発明は、ISDN網に接続され
ている監視装置と、前記ISDN網に接続されていると
共に前記監視装置と別の居住場所に設置されている非常
通報装置と、前記ISDN網に接続されていると共に前
記監視装置および前記非常通報装置と別の連絡先に設置
されている警報装置とを備える警報システムにおいて、
前記監視装置は、前記警報装置の電話番号を優先順に記
憶している記憶部と、ダウンロードの指示を受け取る
と、前記記憶部から電話番号を読み出し、読み出した電
話番号をISDNのユーザユーザ情報を用いて前記IS
DN網へ送信する本体部とを備え、前記非常通報装置
は、操作により呼出し信号を発生する非常入力部と、電
話番号を記憶する記憶部と、ユーザユーザ情報を用いて
ダウンロードの指示を前記監視装置へ送信し、送信の後
で前記監視装置からユーザユーザにより電話番号を受信
すると、受信した電話番号を前記記憶部に記憶し、前記
非常入力部からの呼出し信号を受け取ると、前記記憶装
置から読み出した最優先の電話番号の警報装置へ、緊急
を知らせるメッセージをユーザユーザ情報を用いて送信
し、送信の後で受信完了を示すユーザユーザ情報の未着
信状態が所定時間続くと、次の優先順位の電話番号を前
記記憶部から読み出して、この電話番号の警報装置へ緊
急を知らせるメッセージをユーザユーザ情報を用いて送
信する処理を繰り返す本体部とを備え、前記警報装置
は、操作により応答信号を発生する応答入力部と、前記
非常通報装置からユーザユーザ情報を受信したとき、ユ
ーザユーザ情報が緊急を知らせるメッセージを含むと、
鳴動および表示の少なくとも一方で緊急を出力し、緊急
出力に応じる応答信号を前記応答入力部から受け取る
と、この応答信号をユーザユーザ情報を用いて前記非常
通報装置へ送信する本体部とを備えることを特徴とする
警報システムである。
【0015】請求項3の発明は、次のように作用する。
【0016】例えば、非常通報装置の設置等が終了する
と、非常通報装置は、ユーザユーザ情報を用いてダウン
ロードの指示を前記監視装置へ送信する。この後、前記
監視装置からユーザユーザにより電話番号を受信する
と、受信した電話番号を前記記憶部に記憶する。こうし
て、非常通報装置の本体部は、設置や変更に際して、ダ
ウンロードにより、記憶部に電話番号を記憶させる。
【0017】請求項4の発明は、請求項3記載の警報シ
ステムにおいて、前記監視装置の本体部、前記非常通報
装置の本体部および前記警報装置の本体部は、所定形式
のユーザユーザ情報による送信をすると共に、異なる形
式のユーザユーザ情報を受信するとこの情報を破棄する
ことを特徴とする警報システムである。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて、図面を用いて説明する。
【0019】[実施の形態1]この発明の実施の形態1
による警報システムを図1に示す。この警報システム
は、ISDN網(サービス総合ディジタル網)100に
接続されている非常通報装置1A、1B、監視装置2、
警報装置3A、3B、3Cを備えている。
【0020】非常通報装置1Aは、対象者の住む住宅に
設置されている。非常通報装置1Aは、図2に示すよう
に、基本インタフェース11、Dチャネル制御回路1
2、主制御回路13、記憶部としてメモリ14、時計回
路15、入力インタフェース16および初期設定スイッ
チ17を備えている。実施の形態1では、非常通報装置
1Aの本体部が、基本インタフェース11、Dチャネル
制御回路12、主制御回路13、記憶部としてメモリ1
4、時計回路15、入力インタフェース16および初期
設定スイッチ17で構成される。
【0021】基本インタフェース11は、ディジタル回
線101Aを経由して、ISDN網100に接続されて
いる。基本インタフェース11は、通信処理規約に定め
られているフィジカルレイヤ(レイヤ1)とデータリン
クレイヤ(レイヤ2)の通信処理をする。これらの通信
処理により、基本インタフェース11は、ディジタル回
線101AのDチャネルをDチャネル制御回路12に接
続する。Dチャネルは、Bチャネル(情報チャネル)の
交換制御をする信号を運ぶための信号チャネルである。
また、Dチャネルは、対象者の加えた任意情報をユーザ
ユーザ情報として運ぶこともできる。
【0022】Dチャネル制御回路12は、ネットワーク
レイヤ(レイヤ3)の処理をして、Dチャネルを用いた
ユーザユーザ情報手順により、ユーザユーザ情報の送受
信をする。つまり、Dチャネル制御回路12は、Dチャ
ネルへ送る情報として、主制御回路13から送信情報を
受け取ると、この送信情報に、呼設定や呼出しなどのメ
ッセージを付加し、さらに、ユーザユーザ情報を示す識
別子を付加して、ユーザユーザ情報を生成する。Dチャ
ネル制御回路12は、こうして生成したユーザユーザ情
報を基本インタフェース11へ送る。
【0023】また、Dチャネル制御回路12は、基本イ
ンタフェース11からユーザユーザ情報を受け取ると、
このユーザユーザ情報から受信情報を取り出す。この
後、Dチャネル制御回路12は、取り出した受信情報を
主制御回路13へ送る。
【0024】初期設定スイッチ17は、非常通報装置1
Aを設置する作業者等により操作される。つまり、非常
通報装置1Aの作業者等が設置作業を終了すると、作業
終了をセンターに通知するために、初期設定スイッチ1
7を操作する。初期設定スイッチ17は、操作により、
作業終了を示す終了信号を主制御回路13へ送る。
【0025】入力インタフェース16は、非常入力部と
して非常コールボタン111、防犯センサ112および
火災センサ113を主制御回路13へ接続する。非常コ
ールボタン111は、対象者に操作される。つまり、周
囲の状況や身体の状態に異変を感じたとき、対象者が非
常コールボタン111を操作する。対象者の操作によ
り、非常コールボタン111は、呼出し信号を入力イン
タフェース16へ送る。
【0026】防犯センサ112は、周囲から住宅内に侵
入する者を検出する。防犯センサ112は、侵入者を検
出すると、侵入を示す検出信号を入力インタフェース1
6へ送る。火災センサ113は、住宅内で発生する火災
を検出する。火災センサ113は、火災を検出すると、
火災発生を示す検出信号を入力インタフェース16へ送
る。
【0027】入力インタフェース16は、初期設定スイ
ッチ17からの終了信号、非常コールボタン111から
の呼出し信号、防犯センサ112および火災センサ11
3からの検出信号を受け取ると、これらのアナログの信
号をディジタル信号に変換して、主制御回路13へ送
る。
【0028】メモリ14は、自装置つまり非常通報装置
1Aに設定されている電話番号と、監視装置2に設定さ
れている電話番号とを記憶している。また、メモリ14
は、通報先である警報装置3A、3B、3Cに設定され
ている電話番号を記憶している。
【0029】メモリ14は、主制御回路13の指示で、
通報先の電話番号を読み出すとき、次の順序で電話番号
の読み出しを行う。つまり、実施の形態1では、警報装
置3A、3B、3Cの優先順位があらかじめ決められて
いる。例えば、1番目の優先順位つまり最優先の装置が
警報装置3Aであり、次の優先順位の装置が警報装置3
Bである。この後の優先順位の装置が警報装置3Cであ
る。このような優先順位に従って、メモリ14は、装置
の電話番号を読み出す。
【0030】メモリ14が通報先の電話番号を記憶して
いる様子を図3に示す。ここでは、例えば、優先順位が
1番目の警報装置3Aの電話番号が「01234567
899」であり、2番目の優先順位の装置である警報装
置3Bの電話番号が「02223334444」であ
る。また、3番目の優先順位の装置である警報装置3C
の電話番号が「03334445555」である。
【0031】時計回路15は、主制御回路13の指示で
時間の計測を開始し、所定時間が経過すると、所定時間
経過を示す信号を主制御回路13へ送る。
【0032】主制御回路13は、Dチャネル制御回路1
2からの受信情報を受け取ると、受信情報から発信元と
発信先の電話番号を取り出す。また、主制御回路13
は、受信情報を受け取ると、自装置の電話番号と監視装
置2の電話番号とをメモリ14から読み出して、受信情
報から取り出した電話番号とメモリ14から読み出した
電話番号とを比較する。2つの番号が一致すると、主制
御回路13は、受信情報が自装置宛てのものと判断し
て、この受信情報を受け取る。
【0033】この後、主制御回路13は、送信要求が受
信情報の中にあるかどうかを調べる。送信要求がある
と、主制御回路13は、入力インタフェース16から各
センサ112、113の検出結果を示す検出信号と、非
常コールボタン111の操作状態を示す検出信号とを受
け取る。そして、主制御回路13は、受け取った検出信
号と、メモリ14から読み出した、自装置の電話番号と
監視装置2の電話番号とを送信情報としてDチャネル制
御回路12へ送る。このとき、監視装置2の電話番号が
発信先の番号であり、自装置の電話番号が発信元の電話
番号である。
【0034】主制御回路13は、入力インタフェース1
6から終了信号を受け取ると、自装置と監視装置2の電
話番号を読み出す。そして、主制御回路13は、終了信
号と読み出した電話番号を送信情報として、Dチャネル
制御回路12へ送る。
【0035】主制御回路13は、入力インタフェース1
6から呼出し信号を受け取ると、直ちに次の読み出し処
理と送信処理とをする。つまり、読み出し処理をする場
合、主制御回路13は、読み出しを示す指示をメモリ1
4へ送る。これにより、主制御回路13は、自装置の電
話番号と、優先順位が高い順の電話番号とをメモリ14
から受け取る。このとき、読み出し処理が最初のもので
あるので、主制御回路13は、優先順位が1番目の通報
先である警報装置3Aの電話番号を、メモリ14から受
け取る。
【0036】この後、主制御回路13は、送信処理をす
る。つまり、主制御回路13は、入力インタフェース1
6からの呼出し信号つまり緊急を知らせるメッセージ
と、メモリ14から受け取った電話番号とを送信情報と
してDチャネル制御回路12へ送る。そして、主制御回
路13は、時計回路15を指示して、時間の計測を開始
する。
【0037】このようにして、主制御回路13は、呼出
し信号を受け取ると、読み出し処理と送信処理とを直ち
に行い、緊急事態の発生を通報先に知らせる。
【0038】主制御回路13は、所定時間経過を示す信
号を時計回路15から受け取る前に、Dチャネル制御回
路12から受信信号を受け取ると、この受信信号が応答
信号を含むかどうかを調べる。応答信号を含むとき、主
制御回路13は、1番目の装置が呼出し信号を受信した
と判断し、待機状態になる。
【0039】主制御回路13は、所定時間経過を示す信
号を時計回路15から受け取るまで、Dチャネル制御回
路12からの受信信号が無いとき、優先順位が1番目で
ある警報装置3Aが呼出し信号を受信しなかったと判断
する。このときには、主制御回路13は、再度、読み出
し処理と送信処理とを繰り返す。
【0040】つまり、読み出し処理が2回目のものであ
るので、主制御回路13は、2番目の優先順位の電話番
号をメモリ14から受け取る。そして、主制御回路13
は、先の送信処理を繰り返す。
【0041】このように、主制御回路13は、優先順位
の高い順に、通報先に呼出し信号を送信する処理を、通
報先から応答信号を受け取るまで繰り返す。
【0042】以上が非常通報装置1Aの構成である。非
常通報装置1Bは、電話番号が異なる点を除いて非常通
報装置1Aと同じであるので、説明を省略する。つぎ
に、監視装置2の構成について説明する。
【0043】監視装置2は、センターに設置されるもの
であ。センターは、非常通報装置1Aが設置されている
住宅の様子を監視する施設である。監視装置2は、図4
に示すように、基本インタフェース21、Dチャネル制
御回路22、主制御回路23、メモリ24およびインタ
フェース25を備えている。実施の形態1では、本体部
が基本インタフェース21、Dチャネル制御回路22、
主制御回路23、メモリ24およびインタフェース25
で構成される。
【0044】ディジタル回線102に接続されている基
本インタフェース21およびDチャネル制御回路22
は、基本インタフェース11およびDチャネル制御回路
12とそれぞれ同じであるので、説明を省略する。
【0045】インタフェース25は、外部装置として例
えば端末装置121を主制御回路23に接続する。イン
タフェース25は、主制御回路23から各種の報告を受
けると、受けた報告を端末装置121へ送る。また、イ
ンタフェース25は、非常通報装置1A、1Bの様子を
調べるための指示である送信要求を、端末装置121か
ら受け取ると、この送信要求を主制御回路23へ送る。
なお、端末装置121は、インタフェース25から各種
の報告を受け取ると、受け取った報告に応じて対応する
ものである。
【0046】メモリ24は、監視装置2である自装置の
電話番号と、非常通報装置1A、1Bの電話番号とを記
憶している。また、メモリ24は、ポーリングにより信
号を送る送信手順を記憶している。
【0047】主制御回路23は、インタフェース25か
ら送信要求を受け取ると、非常通報装置1A、1Bの電
話番号と、自装置の電話番号と、通信手順とをメモリ2
4から読み出す。この通信手順に従って、主制御回路2
3は、非常通報装置1Aの電話番号を付加した送信要求
と、非常通報装置1Bの電話番号を付加した送信要求と
を、送信情報としてDチャネル制御回路22へ送る。こ
れにより、主制御回路23は、ポーリングによる信号の
読み出しを行う。
【0048】主制御回路23は、Dチャネル制御回路2
2から受信情報を受け取ると、この情報に含まれている
送信元の電話番号を調べる。主制御回路23は、メモリ
24に記憶されている電話番号と、送信元の電話番号と
を比較する。2つの電話番号が一致しなければ、主制御
回路23は、受信情報を破棄する。また、2つの電話番
号が一致すると、受信情報に含まれる信号を調べる。
【0049】受信情報に検出信号が含まれていると、主
制御回路23は、受信情報から検出信号を取り出す。主
制御回路23は、取り出した検出信号をインタフェース
25へ送る。また、受信情報に終了信号が含まれている
と、主制御回路23は、非常通報装置1Aや非常通報装
置1Bの設置終了の報告を、インタフェース25へ送
る。
【0050】以上が監視装置2の構成である。つぎに、
警報装置3Aの構成について説明する。
【0051】警報装置3Aは、対象者からの緊急の連絡
を受ける人の住宅や施設、例えば、地域の責任者宅や消
防署等に設置されている。警報装置3Aは、図5に示す
ように、基本インタフェース31、Dチャネル制御回路
32、主制御回路33、メモリ34、インタフェース3
5、表示装置36、鳴動装置37および応答入力部とし
てスイッチ38を備えている。実施の形態1では、本体
部が基本インタフェース31、Dチャネル制御回路3
2、主制御回路33、メモリ34およびインタフェース
35で構成される。
【0052】ディジタル回線103Aに接続されている
基本インタフェース31およびDチャネル制御回路32
は、基本インタフェース11およびDチャネル制御回路
12とそれぞれ同じであるので、説明を省略する。
【0053】表示装置36は、インタフェース35から
表示用の駆動信号を受け取ると、緊急を知らせる表示を
行う。
【0054】鳴動装置37は、インタフェース35から
鳴動用の駆動信号を受け取ると、鳴動して、緊急を音で
知らせる。
【0055】スイッチ38は、表示装置36の表示を見
たり、また、鳴動装置37の鳴動を聞いた担当者が操作
するものである。担当者による操作で、スイッチ38
は、応答信号をインタフェース35へ送る。
【0056】インタフェース35は、表示装置36、鳴
動装置37およびスイッチ38と、主制御回路33との
間を接続する。インタフェース35は、主制御回路33
から表示用の駆動信号を受け取ると、この信号を表示装
置36へ送り、主制御回路33から鳴動用の駆動信号を
受け取ると、この信号を鳴動装置37へ送る。また、イ
ンタフェース35は、スイッチ38から応答信号を受け
取ると、この信号を主制御回路33へ送る。
【0057】メモリ34は、自装置つまり警報装置3A
に設定されている電話番号と、非常通報装置1A、1B
に設定されている電話番号とを記憶している。
【0058】主制御回路33は、Dチャネル制御回路3
2からの受信情報を受け取ると、この情報から発信元と
発信先の電話番号を取り出す。また、主制御回路33
は、受信情報を受け取ると、自装置の電話番号と非常通
報装置1A、1Bの電話番号とをメモリ34から読み出
して、受信情報から取り出した電話番号とメモリ34か
ら読み出した電話番号とを比較する。2つの番号が一致
すると、主制御回路33は、受信情報が一致した非常通
報装置からのものであり、かつ、自装置宛てのものと判
断して、この受信情報を受け取る。
【0059】この後、主制御回路33は、呼出し信号が
受信情報の中にあるかどうかを調べる。呼出し信号があ
ると、主制御回路33は、表示用の駆動信号と、鳴動用
の駆動信号とを生成して、インタフェース35へ送る。
【0060】また、主制御回路33は、呼出し信号を受
け取った後、インタフェース35から応答信号を受け取
ると、受信情報の送信元である非常通報装置の電話番号
をメモリ34から読み出す。そして、主制御回路33
は、インタフェース35からの応答信号と、メモリ34
から読み出した、自装置の電話番号と非常通報装置の電
話番号とを送信情報としてDチャネル制御回路32へ送
る。このとき、非常通報装置の電話番号が発信先の番号
であり、自装置の電話番号が発信元の電話番号である。
【0061】以上が警報装置3Aの構成である。ディジ
タル回線103Bに接続されている警報装置3Bとディ
ジタル回線103Cに接続されている警報装置3Cと
は、電話番号がそれぞれ異なる点を除いて、警報装置3
Aと同じであるので、これらの説明を省略する。
【0062】以上が実施の形態1の構成である。つぎ
に、実施の形態1の動作について説明する。
【0063】非常通報装置1Aの設置が終了すると、作
業者は、初期設定スイッチ17を操作する。これによ
り、初期設定スイッチ17は、入力インタフェース16
を経由して、終了信号を主制御回路13へ送る。主制御
回路13は、終了信号を受け取ると、メモリ14から自
装置と監視装置2の電話番号を読み出し、これらの電話
番号と終了信号を送信情報としてDチャネル制御回路1
2へ送る。
【0064】Dチャネル制御回路12と基本インタフェ
ース11は、送信情報を受け取ると、この送信情報をユ
ーザユーザ情報として、ディジタル回線101AのDチ
ャネルを経由して、ISDN網100へ送信する。
【0065】監視装置2の基本インタフェース21とD
チャネル制御回路22とは、ディジタル回線102から
ユーザユーザ情報を受信すると、このユーザユーザ情報
から受信情報を取り出す。主制御回路23は、Dチャネ
ル制御回路22から受信情報を受け取ると、この情報が
自装置宛てかどうかを判断する。受信情報が自装置宛て
であると、主制御回路23は、受信情報で送られてくる
信号を調べる。受信情報が終了信号を含むとき、主制御
回路23は、インタフェース25を経由して、非常通報
装置1Aの設置の終了を端末121に報告する。これに
より、端末121は、システムの運用を開始する。
【0066】非常通報装置1A、1Bの状態は、次のよ
うにして調べられる。端末装置121は、非常通報装置
1A、1Bの状態を定期的に調べるように設定されてい
る。このとき、端末装置121は、監視装置2のインタ
フェース25へ送信要求を送る。
【0067】監視装置2のインタフェース25は、送信
要求を受け取ると、この送信要求を主制御回路23へ送
る。主制御回路23は、インタフェース25から送信要
求を受け取ると、非常通報装置1A、1Bおよび自装置
の電話番号と、通信手順とをメモリ24から読み出す。
この通信手順に従って、主制御回路23は、非常通報装
置1Aと自装置の電話番号を付加した送信要求と、非常
通報装置1Bと自装置の電話番号を付加した送信要求と
を送信情報としてDチャネル制御回路22へ順に送る。
【0068】Dチャネル制御回路22と基本インタフェ
ース21とは、主制御回路23から送信情報を受け取る
と、この情報をユーザユーザ情報としてディジタル回線
102のDチャネルによりISDN網100へ送信す
る。
【0069】非常通報装置1Aの基本インタフェース1
1とDチャネル制御回路12とは、ディジタル回線10
1Aからユーザユーザ情報を受信すると、この情報から
受信情報を取り出す。主制御回路13は、Dチャネル制
御回路12から受信情報を受け取ると、この情報が自装
置宛てのものであるかどうかを判断する。
【0070】受信情報が自装置宛てであると、主制御回
路13は、受信情報で送られてくる信号を調べる。信号
が送信要求であると、主制御回路13は、入力インタフ
ェース16から防犯センサ112および火災センサ11
3の検出状態と、非常コールボタン111の操作状態と
を受け取る。主制御回路13は、受け取った各状態を示
す検出信号と、メモリ14から読み出した、自装置およ
び監視装置2の電話番号とを送信情報として主制御回路
13へ送る。
【0071】非常通報装置1Bも同じようにして、検出
信号を含むユーザユーザ情報を送信する。
【0072】監視装置2が非常通報装置からの情報を受
信すると、基本インタフェース21およびDチャネル制
御回路22が、ディジタル回線101AのDチャネルに
より送信されてくるユーザユーザ情報から受信情報を取
り出して、主制御回路23へ送る。主制御回路23は、
受信情報が自装置宛てに送られたものであるかどうかを
判断する。
【0073】受信情報が自装置宛てであると、主制御回
路23は、受信情報で送られてくる信号を調べる。信号
が検出信号であると、主制御回路23は、受信情報から
検出信号を取り出し、この検出信号を端末装置121へ
送る。
【0074】このようにして監視装置2と非常通報装置
との間で通信が行われる。このときの通信シーケンスを
図6に示す。つまり、ポーリングにより非常通報装置か
ら情報を収集する場合、送信要求を送るために、監視装
置2と非常通報装置とは、ISDN網100を経由して
非常通報装置と、SETUP(呼設定)メッセージ、C
ALLPROC(呼設定受付け)メッセージの送受信を
する。
【0075】これにより、監視装置2から送信要求が非
常通報装置へ送られる。この送信要求に応じて、非常通
報装置は、非常コールボタン111の操作状態やセンサ
112、113の検出状態を示す検出信号を監視装置2
へ送る。
【0076】この後、監視装置2と非常通報装置とは、
DISC(切断)メッセージ、REL(解放)メッセー
ジ、RELCOMP(解放完了)メッセージの送受信で
情報の送信を終了する。
【0077】こうして検出信号が監視装置2へ送られ
る。
【0078】このようにして、防犯センサ112や火災
センサ113の検出状態と、非常コールボタン111の
操作状態とを監視装置2側で得ることができる。このと
き、非常通報装置1A、1B、監視装置2が通話中であ
っても、Dチャネルを用いてユーザユーザ情報により検
出信号の送受信をするので、定期的な検出を確実に行う
ことができる。
【0079】非常通報装置として例えば非常通報装置1
Aが設置されている住宅の対象者が、周囲の状況や身体
の状態に異変を感じたとき、非常コールボタン111を
操作する。これにより、非常コールボタン111は、呼
出し信号を入力インタフェース16へ送る。入力インタ
フェース16は、呼出し信号を主制御回路13へ送る。
【0080】主制御回路13は、入力インタフェース1
6から呼出し信号を受け取ると、直ちに最初の読み出し
処理をして、読み出しを示す指示をメモリ14へ送る。
これにより、主制御回路13は、自装置の電話番号と、
1番目の優先順位の電話番号つまり警報装置3Aの電話
番号とをメモリ14から受け取る。
【0081】この後、主制御回路13は、送信処理をし
て、呼出し信号と、メモリ14から受け取った電話番号
とを送信情報として、Dチャネル制御回路12へ送る。
そして、主制御回路13は、時計回路15を指示して、
時間の計測を開始する。
【0082】Dチャネル制御回路12と基本インタフェ
ース11は、送信情報をユーザユーザ情報として、ディ
ジタル回線101AのDチャネルを経由して、ISDN
網100へ直ちに送信する。
【0083】警報装置3Aの基本インタフェース31と
Dチャネル制御回路32とは、ディジタル回線103か
らユーザユーザ情報を受信すると、ユーザユーザ情報の
中の受信情報を主制御回路33へ送る。主制御回路33
は、受信情報が自装置宛てであるかどうかを判断する。
【0084】受信情報が自装置宛てであり、かつ、受信
情報が呼出し信号を含んでいると、主制御回路33は、
表示用の駆動信号と、鳴動用の駆動信号を生成する。主
制御回路33は、これらの信号を、インタフェース35
を経由して、表示装置36および鳴動装置37へ送る。
【0085】表示装置36は、インタフェース35から
表示用の駆動信号を受け取ると、緊急を知らせる表示を
行う。また、鳴動装置37は、インタフェース35から
鳴動用の駆動信号を受け取ると、緊急を音で知らせる。
【0086】表示や鳴動の後、担当者がスイッチ38を
操作すると、スイッチ38がインタフェース35を経由
して、応答信号を主制御回路33へ送る。
【0087】主制御回路33は、応答信号を受け取る
と、メモリ34から非常通報装置1Aと自装置の電話番
号を読み出し、読み出した電話番号と応答信号とを送信
情報としてDチャネル制御回路32へ送る。
【0088】Dチャネル制御回路12と基本インタフェ
ース11は、送信情報をユーザユーザ情報として、ディ
ジタル回線101AのDチャネルを経由して、ISDN
網100へ直ちに送信する。
【0089】非常通報装置1Aの基本インタフェース1
1とDチャネル制御回路12とは、ディジタル回線10
1Aからユーザユーザ情報を受信すると、この情報から
受信情報を取り出す。主制御回路13は、Dチャネル制
御回路12から受信情報を受け取ると、この情報が自装
置宛てかどうかを判断する。
【0090】受信情報が自装置宛てであると、主制御回
路13は、受信情報で送られてくる信号を調べる。受信
情報が応答信号を含むとき、主制御回路13は、1番目
の装置つまり警報装置3Aが呼出し信号を受信したと判
断し、待機状態になる。
【0091】このようにして、非常通報装置と警報装置
との間で通信が行われる。このときの通信シーケンスを
図7に示す。つまり、非常通報装置側で非常コールボタ
ン111が操作されると、非常通報装置と警報装置と
は、呼出し信号を送信するために、ISDN網100を
経由して、SETUPメッセージ、CALLPROCメ
ッセージの送受信をする。
【0092】警報装置が呼出し信号を受信すると、表示
や鳴動により緊急を知らせる。この間、警報装置と非常
通報装置との間で、DISCメッセージ、RELメッセ
ージ、RELCOMPメッセージの送受信が行われ、情
報の送受信が終了される。
【0093】警報装置側で、緊急を知らせる鳴動や表示
に応じると、応答信号を送信するために、警報装置と非
常通報装置とは、ISDN網100を経由して、SET
UPメッセージ、CALLPROCメッセージの送受信
をする。これにより、非常通報装置側では、緊急の知ら
せが通じたことを知ることができる。
【0094】この後、警報装置と非常通報装置との間
で、DISCメッセージ、RELメッセージ、RELC
OMPメッセージの送受信が行われ、情報の送受信が終
了される。
【0095】ところで、もし、時計回路15の計測結果
から所定時間内に応答信号を受け取らなければ、主制御
回路13は、優先順位が1番目の装置が呼出し信号を受
信しなかったと判断する。このときには、主制御回路1
3は、再度、読み出し処理と送信処理とを繰り返して、
2番目の優先順位の電話番号をメモリ14から受け取
る。そして、主制御回路13は、送信処理を繰り返す。
【0096】このようにして、非常コールボタン111
が操作されたとき、あらかじめ登録されている優先順位
で、通報先に緊急を通報することができる。このとき、
警報装置3A、3B、3Cが通話中であっても、Dチャ
ネルのユーザユーザ情報により緊急のメッセージを送受
信をするので、緊急の通報を確実に通報先へ送信するこ
とができる。
【0097】なお、実施の形態1では、非常通報装置を
2台、警報装置を3台だけ用いたが、特に、これに限定
されることがなく、必要に応じて、これらの装置を増減
することが可能である。
【0098】[実施の形態2]実施の形態2では、記憶内
容と制御方法だけが実施の形態1と異なるので、図1〜
3を用いて、実施の形態2を説明する。
【0099】実施の形態2による、監視装置2のメモリ
24は、実施の形態1と同じように、自装置の電話番号
と、非常通報装置1A、1Bの電話番号と、通信手順と
を記憶している。これらの記憶内容に加えて、メモリ2
4は、通報先である警報装置3A、3B、3Cの電話番
号を記憶している。これらの電話番号には、あらかじめ
優先順位が指定されている。
【0100】実施の形態2による、監視装置2の主制御
回路23は、実施の形態1の処理に加えて、次の処理を
する。主制御回路23は、Dチャネル制御回路22から
ダウンロードの指示を含む受信情報を受け取ると、メモ
リ24から通報先の電話番号を読み出す。主制御回路2
3は、読み出した電話番号に送信元と送信先の電話番号
を付加して送信情報を生成する。
【0101】実施の形態2による、非常通報装置1Aの
メモリ14は、初期状態では、自装置つまり非常通報装
置1Aに設定されている電話番号と、監視装置2に設定
されている電話番号とを記憶している。
【0102】実施の形態2による、主制御回路13は、
入力インタフェース16からの信号が終了信号である場
合、次の処理をする。つまり、主制御回路13は、警報
装置3A、3B、3Cの電話番号を監視装置2から読み
出すために、ダウンロードの指示を送信情報として、直
ちにDチャネル制御回路12へ送る。
【0103】この後、主制御回路13は、ダウンロード
の指示に応じた受信情報を、Dチャネル制御回路12か
ら受け取ると、受信情報に含まれる警報装置3A、3
B、3Cの電話番号を取り出す。この後、主制御回路1
3は、警報装置3A、3B、3Cの電話番号をメモリ1
4に記憶させる。この後の処理は、実施の形態1と同じ
である。
【0104】実施の形態2による非常通報装置1Bは、
メモリ24に記憶している自装置の電話番号が非常通報
装置1Aと異なる点を除いて、非常通報装置1Aと同じ
であるので、説明を省略する。
【0105】このような実施の形態2により、設置時に
は、非常通報装置1A、1Bがダウンロードにより通報
先の電話番号を優先順位に従って順に取り出す。これに
より、通報先の電話番号の管理を、センター側で一括し
て行うことができる。
【0106】また、非常通報装置の通報先を変更する場
合、対象者が非常通報装置の取り扱いに不慣れであって
も、初期設定スイッチ17を操作するだけで、簡単に通
報先を変更することができる。
【0107】[実施の形態3]実施の形態3では、非常通
報装置1A、1Bや監視装置2が送受信するユーザユー
ザ情報の形式だけが実施の形態1と異なるので、図1〜
3を用いて、実施の形態3を説明する。
【0108】実施の形態3による監視装置2が送信す
る、ポーリングのためのユーザユーザ情報の形式は、次
の通りである。ユーザユーザ情報は、図8に示すよう
に、4オクテットの基本部201と、4オクテットのセ
ンターコード部202と、4オクテットのパスワード部
203と、2オクテットのポーリングコマンド部204
とで構成される。
【0109】基本部201は、制御情報を送信するもの
であり、センターコード部202は、センターにあらか
じめ設定されているセンターコードを送信するためのも
のである。また、パスワード部203は、パスワードを
送信するもであり、ポーリングコマンド部204は、ポ
ーリングの指示を示す信号を送信するものである。
【0110】このようなデータ形式により、監視装置2
は、ポーリングの指示を非常通報装置1A、1Bへ送
る。
【0111】また、監視装置2の主制御回路23は、D
チャネル制御回路22が基本インタフェース21から受
け取ったユーザユーザ情報の形式を調べる。Dチャネル
制御回路22が受け取ったユーザユーザ情報が、後述す
る、あらかじめ設定されている形式であると、主制御回
路23は、Dチャネル制御回路22から受信情報を取り
出す。また、形式が異なると、主制御回路23は、受信
情報を破棄する。
【0112】実施の形態3による、非常通報装置1Aの
主制御回路13は、Dチャネル制御回路12が基本イン
タフェース11から受け取ったユーザユーザ情報の形式
を調べる。Dチャネル制御回路12が受け取ったユーザ
ユーザ情報が図8に示す形式であると、主制御回路13
は、Dチャネル制御回路12から受信情報を取り出す。
また、形式が異なると、主制御回路13は、受信情報を
破棄する。
【0113】送信要求に基づいて、非常通報装置1Aが
送信するユーザユーザ情報の形式は、次の通りである。
図9に示すように、4オクテットの基本部211と、4
オクテットの邸識別コード部212と、4オクテットの
パスワード部213と、4オクテットのセンサ状態部2
14、215、216とで構成される。さらに、センサ
状態部214は、2オクテットのセンサコード部214
Aと2オクテットのセンサデータ部214Bとで構成さ
れ、センサ状態部215は、2オクテットのセンサコー
ド部215Aと2オクテットのセンサデータ部215B
とで構成される。また、センサ状態部216は、2オク
テットのセンサコード部216Aと2オクテットのセン
サデータ部216Bとで構成される。
【0114】基本部211は、制御情報を送信するもの
であり、邸識別コード部212は、非常通報装置1Aが
設置されている住宅の識別コードを送信するもである。
パスワード部213は、パスワードを送信するもであ
る。センサ状態部214のセンサコード部214Aは、
非常コールボタン111のコード番号を送信するもので
あり、センサデータ部214Bは、非常コールボタン1
11の操作状態を送信するものである。また、センサ状
態部215のセンサコード部215Aは、防犯センサ1
12のコード番号を送信するもでのあり、センサデータ
部215Bは、防犯センサ112の検出信号を送信する
もである。さらに、センサ状態部216のセンサコード
部216Aは、火災センサ113のコード番号を送信す
るもでのあり、センサデータ部216Bは、火災センサ
113の検出信号を送信するもである。
【0115】このような実施の形態3によれば、監視装
置2がポーリングにより非常通報装置1A、1Bから情
報を収集する場合、所定のデータ形式で送られてくるユ
ーザユーザ情報だけを受信する。ユーザユーザ情報がほ
かのデータ形式である場合、各装置は、別のシステムか
らのユーザユーザ情報と判断して、受信したユーザユー
ザ情報を破棄する。
【0116】実施の形態3によれば、非常通報装置1
A、1Bや監視装置2の送受信するユーザユーザ情報の
形式が決められているので、非常通報装置1A、1Bや
監視装置2がほかのユーザユーザ情報を受信して処理す
ることを防ぐことができる。これにより、あらかじめ設
定されている送信先へ確実に情報を送信することができ
る。
【0117】
【発明の効果】請求項1記載の発明により、緊急を知ら
せるための非常入力部の操作により、ユーザユーザ情報
を用い、かつ、優先順で通報先に緊急を知らせるので、
確実に緊急をいずれかの通報先に知らせることができ
る。
【0118】請求項3記載の発明により、ダウンロード
の指示で監視装置が通報先の電話番号を送信すると、非
常通報装置が記憶部の記憶内容を更新する。つまり、監
視装置側が最新の通報先を記憶部に記憶しているので、
監視側で電話番号を一括して管理することができる。
【0119】請求項2、4記載の発明により、所定形式
のユーザユーザ情報を用いるので、ほかのシステムから
のユーザユーザ情報を受信することを防ぎ、確実に緊急
を知らせるメッセージを通報先へ送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1による警報システムを示すブロッ
ク図である。
【図2】実施の形態1の非常通報装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2のメモリの記憶の様子を示す図である。
【図4】実施の形態1の監視装置の構成を示すブロック
図である。
【図5】実施の形態1の警報装置の構成を示すブロック
図である。
【図6】各センサの状態を調べるときの通信シーケンス
を示す図である。
【図7】緊急を知らせる場合の通信シーケンスを示す図
である。
【図8】監視装置から非常通報装置へ送信される情報の
データ形式を示す図である。
【図9】非常通報装置から監視装置へ送信される情報の
データ形式を示す図である。
【符号の説明】
1A、1B 非常通報装置 2 監視装置 3A、3B、3C 警報装置3A 101A、101B ディジタル回線 102 ディジタル回線 103A、103B、103C ディジタル回線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ISDN網に接続されている非常通報装
    置と、前記ISDN網に接続されていると共に前記非常
    通報装置と別の場所に設置されている警報装置とを備え
    る警報システムにおいて、 前記非常通報装置は、 操作により呼出し信号を発生する非常入力部と、 前記警報装置の電話番号を優先順に記憶している記憶部
    と、 前記非常入力部からの呼出し信号を受け取ると、前記記
    憶部から最優先の電話番号を選択し、ISDNのユーザ
    ユーザ情報を用いて、読み出した電話番号の警報装置へ
    緊急を知らせるメッセージを送信し、送信の後で受信完
    了を示すユーザユーザ情報の未着信状態が所定時間続く
    と、次の優先順位の電話番号を読み出し、この電話番号
    の警報装置へ緊急を知らせるメッセージをユーザユーザ
    情報で送信する処理を繰り返す本体部とを備え、 前記警報装置は、 操作されると応答信号を発生する応答入力部と、 前記ISDN網からユーザユーザ情報を受信したとき、
    ユーザユーザ情報が緊急を知らせるメッセージを含む
    と、鳴動および表示の少なくとも一方で緊急を出力し、
    緊急出力に応じる応答信号を前記応答入力部から受け取
    ると、この応答信号をユーザユーザ情報を用いて前記非
    常通報装置へ送信する本体部とを備えることを特徴とす
    る警報システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の警報システムにおいて、 前記非常通報装置の本体部および前記警報装置の本体部
    は、所定形式のユーザユーザ情報による送信をすると共
    に、異なる形式のユーザユーザ情報を受信するとこの情
    報を破棄することを特徴とする警報システム。
  3. 【請求項3】 ISDN網に接続されている監視装置
    と、前記ISDN網に接続されていると共に前記監視装
    置と別の居住場所に設置されている非常通報装置と、前
    記ISDN網に接続されていると共に前記監視装置およ
    び前記非常通報装置と別の連絡先に設置されている警報
    装置とを備える警報システムにおいて、 前記監視装置は、 前記警報装置の電話番号を優先順に記憶している記憶部
    と、 ダウンロードの指示を受け取ると、前記記憶部から電話
    番号を読み出し、読み出した電話番号をISDNのユー
    ザユーザ情報を用いて前記ISDN網へ送信する本体部
    とを備え、 前記非常通報装置は、 操作により呼出し信号を発生する非常入力部と、 電話番号を記憶する記憶部と、 ユーザユーザ情報を用いてダウンロードの指示を前記監
    視装置へ送信し、送信の後で前記監視装置からユーザユ
    ーザにより電話番号を受信すると、受信した電話番号を
    前記記憶部に記憶し、前記非常入力部からの呼出し信号
    を受け取ると、前記記憶装置から読み出した最優先の電
    話番号の警報装置へ、緊急を知らせるメッセージをユー
    ザユーザ情報を用いて送信し、送信の後で受信完了を示
    すユーザユーザ情報の未着信状態が所定時間続くと、次
    の優先順位の電話番号を前記記憶部から読み出して、こ
    の電話番号の警報装置へ緊急を知らせるメッセージをユ
    ーザユーザ情報を用いて送信する処理を繰り返す本体部
    とを備え、 前記警報装置は、 操作により応答信号を発生する応答入力部と、 前記非常通報装置からユーザユーザ情報を受信したと
    き、ユーザユーザ情報が緊急を知らせるメッセージを含
    むと、鳴動および表示の少なくとも一方で緊急を出力
    し、緊急出力に応じる応答信号を前記応答入力部から受
    け取ると、この応答信号をユーザユーザ情報を用いて前
    記非常通報装置へ送信する本体部とを備えることを特徴
    とする警報システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の警報システムにおいて、 前記監視装置の本体部、前記非常通報装置の本体部およ
    び前記警報装置の本体部は、所定形式のユーザユーザ情
    報による送信をすると共に、異なる形式のユーザユーザ
    情報を受信するとこの情報を破棄することを特徴とする
    警報システム。
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