JPH1188521A - 情報通信システム、情報通信端末、サーバ装置および情報通信方法 - Google Patents

情報通信システム、情報通信端末、サーバ装置および情報通信方法

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JPH1188521A
JPH1188521A JP9241231A JP24123197A JPH1188521A JP H1188521 A JPH1188521 A JP H1188521A JP 9241231 A JP9241231 A JP 9241231A JP 24123197 A JP24123197 A JP 24123197A JP H1188521 A JPH1188521 A JP H1188521A
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server device
communication terminal
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information communication
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JP9241231A
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English (en)
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Yoshiaki Ukita
義敬 宇喜多
Shoichi Osawa
省一 大沢
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報通信端末を通じて行う広告をより効果的
に行うことができるようにする。 【解決手段】 共通サーバ装置2は、会員端末1に対し
て、提供可能な情報提供サービスの一覧表やコンテンツ
情報などの主情報と、広告情報とを、会員端末1におい
て異なる表示領域に表示するようにして提供する。会員
端末1は、共通サーバ装置2からの主情報を主情報表示
領域の表示し、広告情報を広告表示領域に表示し、それ
ぞれの表示領域毎に、それぞれの表示領域に表示された
情報に対する制御や処理を行う。会員端末1からの広告
情報が表示された広告表示領域に対する入力操作に応じ
て形成された情報は、共通サーバ装置2に蓄積され、こ
の蓄積された情報に基づいて処理やサービスを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、情報通
信端末からの要求に応じて、例えばファクシミリ通信や
電子メール通信あるいは情報提供サービスなどのデータ
通信サービスを行う情報通信システム、情報通信方法、
情報通信端末およびサーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、PHS端末などの携帯無線通信端
末の普及と、これら携帯無線通信端末を用いたデータ通
信の伝送速度の高速化により、音声通信だけでなく、例
えばテキストデータや画像データなどの種々のデータを
無線通信するようにする無線データ通信サービスが注目
されている。
【0003】例えば、PHS端末を使用する例では、伝
送速度が32kビット/秒でのデータ通信が可能とな
り、アナログ電話回線でモデムを使用した場合の伝送速
度の28.8kビット/秒または33.6kビット/秒
と同程度の伝送速度となり、電子メールのやり取りや、
ファクシミリ通信などが、携帯無線通信端末により屋外
から行える環境が整ってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、情報通信端
末を用いて利用するファクシミリ通信や電子メール通信
あるいは情報提供サービスなどのデータ通信サービスを
できるだけ安価に利用したいとする要求がある。特に無
線通信回線を通じてデータ通信サービスを利用する携帯
無線通信端末の使用者にとっては、電話ケーブルを通じ
た一般公衆回線に比べて回線使用料が高額になることも
あり、低廉な料金で各種のデータ通信サービスを受けた
いとする要求が高い。
【0005】そこで、データ通信サービスを提供する場
合に企業や商品の広告を付けてデータ通信サービスを提
供することが考えられる。このようにすることにより、
広告主から広告料を徴収し、これをデータ通信サービス
を提供するためにかかるコストに充てることによって、
データ通信サービスを低廉な料金で提供するようにす
る。
【0006】しかし、広告を提供する広告主からは、単
に広告情報を提供するだけでなく、広告情報の提供を受
ける携帯無線通信端末の使用者にとって魅力のある態様
で広告を行うことにより、携帯無線通信端末を介して広
告情報を見る携帯無線通信端末の使用者の利益を向上さ
せると共に、携帯無線通信端末の使用者の広告に対する
興味を向上させるなどして、広告の効果をより大きなも
のにしたいとする要求がある。
【0007】この発明は、以上の点にかんがみ、情報通
信端末の使用者の利益を向上させると共に、情報通信端
末を通じて行う広告をより効果的に行うことができる情
報通信方法、情報通信システム、この情報通信方法およ
び情報通信システムに使用する情報通信端末およびサー
バ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の情報通信システムは、サー
バ装置と情報通信端末とがネットワークを通じて接続さ
れ、前記サーバ装置は、前記情報通信端末からの要求に
応じた情報を提供するようにする情報通信システムであ
って、前記サーバ装置は、前記情報通信端末からの要求
に応じた主情報は、前記情報通信端末においての第1の
表示領域に表示するように、広告情報は、前記情報通信
端末においての前記第1の表示領域とは異なる第2の表
示領域に表示するように、前記情報通信端末に送出する
情報を生成する送出情報生成手段と、前記送出情報生成
手段により生成された情報を前記情報通信端末に送出す
る情報送出手段と、前記情報通信端末からの前記広告情
報に対する応答情報を蓄積する情報蓄積手段とを備え、
前記情報通信端末は、前記サーバ装置に対して前記主情
報の提供の要求を生成して送出する要求送出手段と、前
記サーバ装置からの前記主情報を前記第1の表示領域に
表示し、前記広告情報を前記第2の表示領域に表示する
ための表示手段と、前記サーバ装置から提供された前記
広告情報に対する応答情報を生成して送出する応答情報
送出手段とを備えることを特徴とする。
【0009】この請求項1に記載の発明の情報通信シス
テムによれば、情報通信端末からの要求に応じた主情報
は、情報通信端末で第1の表示領域に、広告情報は、情
報通信端末で前記第1の表示領域とは異なる第2の表示
領域に表示するように、送出情報生成手段のおいて生成
され、情報送出手段によりサーバ装置から送出するよう
にされる。このように主情報と広告情報とは、それぞれ
異なる第1、第2の表示領域に表示するようにされて、
第1、第2の表示領域に表示された情報に対する制御や
処理は、それぞれの表示領域に対応して行うことができ
るようにされる。
【0010】これにより、情報通信端末からの要求に応
じた主情報の表示を変えることなく広告情報の表示を変
えたり、広告情報の表示を変えることなく情報通信端末
からの要求に応じた主情報の表示を変えるなど、異なる
情報を別々に制御することができる。
【0011】そして、情報通信端末の使用者が、例え
ば、広告情報が表示された第2の表示領域に対して入力
操作を行うことにより、情報通信端末の応答情報送出手
段から広告情報に対する応答情報が送出される。この応
答情報は、サーバ装置の情報蓄積手段により蓄積され
る。
【0012】この情報蓄積手段に蓄積された情報を用い
ることにより、例えば、応答の回数に応じて、情報通信
端末の使用者が支払うべき主情報の提供料や通信回線の
使用料などを広告情報の提供者である広告主が負担する
ようにし、情報通信端末の使用者が支払うべき主情報の
提供料や通信回線の使用料を割り引くなどの処理を行う
ことができる。
【0013】また、請求項2に記載の情報通信システム
は、請求項1に記載の情報通信システムであって、前記
サーバ装置の前記情報蓄積手段は、前記情報通信端末か
らの前記広告情報に対する応答情報を前記情報通信端末
毎に蓄積することを特徴とする。
【0014】この請求項2に記載の発明の情報通信シス
テムによれば、情報通信端末からの広告情報に対する応
答情報は、サーバ装置の情報蓄積手段において、情報通
信端末毎に蓄積される。これにより、例えば、広告情報
に対する応答情報の送信回数などに応じて、情報情報提
供料や通信回線の使用料などを割り引くようにするな
ど、広告情報に対する応答情報を情報通信端末毎に蓄積
して管理し、この蓄積された情報に基づいて、情報通信
端末毎に処理やサービスを行うことができる。
【0015】また、請求項3に記載の発明の情報通信シ
ステムは、請求項1に記載の情報通信システムであっ
て、前記サーバ装置の前記情報蓄積手段は、前記情報通
信端末からの前記広告情報に対する応答情報を前記情報
通信端末毎であって、前記広告情報毎に蓄積することを
特徴とする。
【0016】この請求項3に記載の発明の情報通信シス
テムにおいては、情報通信端末からの広告情報に対する
応答情報は、サーバ装置の情報蓄積手段により、情報通
信端末毎であって、広告情報毎に蓄積するようにされ
る。
【0017】これにより、例えば、応答情報が送られて
きた広告情報の提供者である広告主が、その広告情報に
対して応答情報を送信してきた情報通信端末の使用者が
支払うべき主情報の提供料や通信回線の使用料などを負
担するようにするなどのことができる。つまり、広告情
報に対する応答情報を情報通信端末毎、広告情報毎に蓄
積して管理し、この蓄積された情報に基づいて、情報通
信端末毎、広告情報毎に処理やサービスを行うことがで
きる。
【0018】また、請求項4に記載の発明の情報通信シ
ステムは、請求項1に記載の情報通信システムであっ
て、前記サーバ装置の前記情報蓄積手段は、前記情報通
信端末からの前記広告情報に対する応答情報を前記広告
情報毎に蓄積することを特徴とする。
【0019】この請求項4に記載の発明の情報通信シス
テムにおいては、情報通信端末からの広告情報に対する
応答情報は、サーバ装置の情報蓄積手段により、広告情
報毎に蓄積するようにされる。これにより、例えば、広
告情報の提供者である広告主に対して、提供したその広
告の効果やその広告の優勢を迅速に、明確に示すことが
できる。
【0020】また、請求項5に記載の発明の情報通信シ
ステムは、請求項1、請求項2、請求項3または請求項
4に記載の情報通信システムであって、前記情報通信端
末と前記サーバ装置とが接続される前記ネットワーク
は、携帯型の電話端末用のネットワークを含み、前記情
報通信端末は、前記携帯型の電話端末用の無線基地局を
通じて通信するための無線通信手段を備えることを特徴
とする。
【0021】この請求項5に記載の発明の情報通信シス
テムによれば、無線通信機能を備える携帯端末により情
報通信端末が構成される。したがって、情報通信端末の
使用者は、外出先など、任意の場所から、必要に応じた
提供サービスの提供を受けることができる。
【0022】この場合にも、主情報は、情報通信端末の
第1の表示領域に、広告情報は、第2の表示領域に表示
するようにされて提供されるので、第1の表示領域の主
情報と、第2の表示領域に表示される広告情報とを別々
に制御するようにすることができるようにされる。ま
た、情報通信端末からの広告情報に対する応答情報をサ
ーバ装置において蓄積し、蓄積した情報に応じて情報通
信端末毎にサービスを提供することができるようにされ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明による情報通信シ
ステム、情報通信方法、情報通信端末およびサーバ装置
の実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0024】この実施の形態においては、1個の共通サ
ーバ装置に対して、このサーバ装置と契約関係にある複
数個の情報通信端末がネットワークを通じて接続されて
情報通信システムが構成される。
【0025】この実施の形態の場合、情報通信端末は、
携帯無線通信端末の構成とされ、共通サーバ装置からの
情報提供サービスなどの提供サービスを受ける機能を備
えるほか、PHS(パーソナル・ハンディホン・システ
ム)の電話機能およびファクシミリ、電子メールのデー
タ通信機能をも備える構成とされる。そして、情報提供
サービス、ファクシミリ通信、電子メール通信は、個々
の携帯無線通信端末と前記サーバ装置とが協働すること
により、行われるように構成されている。
【0026】さらに、この実施の形態において、前記サ
ーバ装置は、情報提供サービスを行う場合、携帯無線通
信端末の使用者からの要求に応じて提供する情報である
主情報の他に企業などからの広告情報をも提供すること
ができるものである。このように、データ通信サービス
を提供する場合に、広告情報をも提供するようにするこ
とにより、広告を提供する企業などの広告主から広告料
を徴収し、低廉な料金でデータ通信サービスを提供する
ことができるようにしている。
【0027】そして、詳しくは後述するように、この実
施の形態においては、サーバ装置からの主情報と広告情
報とは、携帯無線通信端末の表示画面内に形成される別
々の表示領域に表示される。このように主情報と広告情
報とを異なる表示領域に表示するようにすることによ
り、携帯無線通信端末に対する使用者の操作であって
も、主情報に対する操作と広告情報に対する操作とを別
々に認識し、別々の制御を行うことができるようにして
いる。
【0028】このように、この実施の形態の情報通信シ
ステムは、表示領域を別にして表示される主情報と広告
情報とに対応して異なる制御が可能にされたものであ
る。
【0029】[ネットワークシステムの説明]図1は、
この発明の実施の形態が適用された通信ネットワークシ
ステムの概念構成を説明するための図であり、この図1
において、1は共通サーバ装置と契約関係がある携帯無
線通信端末、2は共通サーバ装置である。複数個の携帯
無線通信端末1と、共通の共通サーバ装置2とは、携帯
無線通信端末用のネットワーク3と、このネットワーク
3に対して、1〜複数個のアクセスポイント4を通じて
接続される専用基幹ネットワーク5を通じて接続され
る。
【0030】携帯無線通信端末用ネットワーク3には、
共通サーバ装置2と契約関係にない他の携帯無線通信端
末も接続されるが、後述するような共通サーバ装置2か
らのデータ通信サービスを受けることができる携帯無線
通信端末は、予め、この共通サーバ装置2と契約関係が
結ばれた携帯無線通信端末1のみである。共通サーバ装
置2との契約関係がない携帯無線通信端末との混同を避
けるため、以下の説明においては、共通サーバ装置2と
契約関係にある携帯無線通信端末を会員端末と呼ぶこと
にする。
【0031】複数個の会員端末1および他の同種の携帯
無線通信端末のそれぞれは、例えば電波の届く範囲を考
慮した所定のエリア単位に設けられる無線基地局6に対
して無線接続される。無線基地局6同志の間の接続な
ど、携帯無線通信端末用のネットワーク3では、例えば
光ケーブルが用いられる。
【0032】専用基幹ネットワーク5に対しては、この
ネットワーク5を管理するネットワーク管理サーバ装置
7が接続される。このネットワーク管理サーバ装置7
は、共通サーバ装置2と会員端末1との間の、いわゆる
ルーティングを管理する。したがって、ネットワーク管
理サーバ装置7でのルーティング管理上から見たときに
は、共通サーバ装置2は、専用基幹ネットワーク5に接
続される端末装置の一つとして位置づけることができ
る。なお、この場合、このネットワーク管理サーバ装置
7は、インターネット8に対しても接続される。
【0033】そして、この実施の形態においては、ネッ
トワーク管理サーバ装置7は、共通サーバ装置2に対し
て直接的にも接続され、会員端末1からの共通サーバ装
置2へのアクセス履歴などを、ネットワーク管理サーバ
装置7から共通サーバ装置2に送るように構成されてい
る。すなわち、この実施の形態では、会員端末1の課金
ログ収集などの会員総合管理は、共通サーバ装置2が行
うように構成している。
【0034】つまり、この実施の形態の場合、会員端末
1は、共通サーバ装置2と契約関係があるのであって、
ネットワーク管理サーバ装置7と契約関係にあるのでは
ない。そして、共通サーバ装置2は、会員端末1のネッ
トワーク接続上の管理をネットワーク管理サーバ装置7
に委託するものであって、共通サーバ装置2とネットワ
ーク管理サーバ装置7との間にも契約関係がある。した
がって、共通サーバ装置2は、他の専用基幹ネットワー
クおよびそのネットワーク管理サーバ装置とも、前述の
専用基幹ネットワーク5およびそのネットワーク管理サ
ーバ装置7と全く同様の関係を持って接続されることが
可能である。
【0035】この実施の形態の場合、共通サーバ装置2
から見たときには、個々の会員端末1に対しては、特定
の専用基幹ネットワークを割り当てて、各会員端末1か
らの共通サーバ装置2へのアクセスは、必ず、その会員
端末用に割り当てた専用基幹ネットワークを通るように
管理するのであるが、会員端末1から見た場合には、共
通サーバ装置2とネットワーク管理サーバ装置7との間
の契約関係は全く無関係であるので、会員端末1は、単
に共通サーバ装置2だけにアクセスして共通サーバ装置
2だけにより管理されているようになる。
【0036】このようなネットワーク管理構成によれ
ば、例えば、共通サーバ装置2に個々のネットワーク管
理サーバ装置7が備えるサービス機能をすべて持たせる
ようにすることにより、会員端末1の使用者は、各個の
ネットワーク管理サーバ装置7が備える種々のサービス
を受けるために、個々のネットワーク管理サーバ装置7
に対して契約するのではなく、共通サーバ装置2と契約
関係を生じさせるだけで、この共通サーバ装置2が持つ
種々のサービスを受けられるようになり、非常に便利で
ある。
【0037】そして、共通サーバ装置2は、公衆回線網
9に接続され、後述するように、会員端末1が、この公
衆回線網9に接続されるファクシミリ端末やパーソナル
コンピュータなどの通信端末10との間で通信データの
送受を行うことができるようにするための機能を備えて
いる。
【0038】さらに、この実施の形態においては、共通
サーバ装置2は、会員端末1に対して、情報提供サービ
スを行うために、提供情報のデータベースの一部となる
記憶部を備える。また、共通サーバ装置2は、コンテン
ツ提供装置11と接続されており、このコンテンツ提供
装置11から、会員への提供情報のデータベースの一部
となる情報を取得して、会員端末1に提供するようにす
る。
【0039】コンテンツ提供装置11は、それぞれ固有
の提供情報を有する提供会社が備えるもので、共通サー
バ装置2を有するサービス会社との契約により、共通サ
ーバ装置2を通じて会員端末1に、その情報を提供する
ものである。図1では、コンテンツ提供装置11は、1
個だけ示したが、複数個のコンテンツ提供装置11が共
通サーバ装置2に接続される場合も勿論ある。
【0040】また、共通サーバ装置2とコンテンツ提供
装置11との接続態様は、専用線を通じて接続される場
合と、インターネットなどのネットワークを通じて接続
される場合とがある。
【0041】この実施の形態の場合、これら専用線やネ
ットワークを通じて共通サーバ装置2に接続されるコン
テンツ提供装置11からの情報は、共通サーバ装置2
が、会員端末1から、そのサービス提供要求があったと
きに、前記コンテンツ提供装置11にアクセスして取得
し、要求してきた会員端末1に提供するようにする。
【0042】コンテンツ提供装置11からの情報を、随
時、取得して、共通サーバ装置2の内蔵メモリ部に格納
して、その内蔵メモリ部の記憶内容を最新にしておくこ
とも考えられるが、コンテンツ提供装置11が多数にな
り、提供情報が多量になると共通サーバ装置2のメモリ
部を大規模にしなければならなくなるという問題があ
る。
【0043】これに対して、この実施の形態のように、
会員端末1からの要求があったときに、その要求のあっ
た情報のみをコンテンツ提供装置11から共通サーバ装
置2が取得して会員端末1に提供するようにすれば、共
通サーバ装置2のメモリ部の規模は大規模にならない。
また、コンテンツ提供装置11が備える情報が常時更新
されていれば、共通サーバ装置2は、単に、コンテンツ
提供装置11から情報を取得するだけで、常に最新の情
報を会員端末1に提供することができる。
【0044】そして、この実施の形態では、共通サーバ
装置2が、1〜複数個のコンテンツ提供装置11に接続
されていて、これらのコンテンツ提供装置11からの情
報を集中的に集めて、会員端末1に提供する構成である
ので、会員端末1では、それぞれのコンテンツ提供装置
11に対して契約したりする必要はなく、また、複数個
のコンテンツ提供装置11からの情報の形式などに関係
なく、共通サーバ装置2から必要な情報を受け取ること
ができる。
【0045】なお、固有の提供情報を有する提供会社に
よるコンテンツの共通サーバ装置2への提供方法として
は、上述のように専用線やネットワークを通じて接続し
て共通サーバ装置2に提供するのではなく、コンテンツ
提供会社がCD−ROMなどの記録媒体を共通サーバ装
置2に提供して、共通サーバ装置2の記憶部に記憶させ
ておくようにする態様もある。
【0046】この実施の形態においては、携帯無線通信
端末1の使用者と、共通サーバ装置2の所有会社との契
約が行われると、前述したように、携帯無線通信端末1
は会員端末1となる。例えば、会員端末1を使用者が購
入することが、共通サーバ装置2に対する契約関係の発
生とするようにすることができる。
【0047】すなわち、携帯無線通信端末を会員端末1
として使用者が購入するときに、その会員端末1には、
前述したように、各端末ごとの特定の専用基幹ネットワ
ークを通じた共通サーバ装置2のアドレス情報が予め与
えられ、フラッシュRAMなどの不揮発性メモリに格納
される。また、この不揮発性メモリには、会員端末であ
ることを示すと共に、会員端末の使用者を識別するため
の会員番号などの会員IDやパスワードなどの識別情報
(会員識別情報)も格納される。ただし、この共通サー
バ装置2のアドレス情報や会員識別情報の会員端末1へ
の書き込み登録は、会員端末1の購入時に、端末販売員
や購入者が行ってもよいが、予め、会員端末1に登録し
ておくとよい。その場合には、アドレスを入力する操作
が全く不要となるので、使用者には共通サーバ装置を意
識させずに、会員端末1を利用させるようにすることが
できる。
【0048】そして、後述もするように、会員端末1
で、共通サーバ装置2の情報提供サービスを受けると
き、また、会員端末1で、ファクシミリ通信や電子メー
ル通信の処理が開始されるとき、それに先立ち、前記の
予め記憶されているアドレス情報および会員識別情報を
用いて、会員端末1は、自動的に共通サーバ装置2に接
続する処理を実行するものである。
【0049】この実施の形態においては、会員端末1
は、携帯性に優れ、何時、どこからでも、共通サーバ装
置2にアクセスするだけで、種々の情報提供サービスの
提供を受けることができる。
【0050】また、会員端末1は、この実施の形態で
は、そのファクシミリ通信や電子メール通信の機能およ
びその関連機能を、共通サーバ装置2と協働することに
より、実現する。すなわち、会員端末1は、これら通信
のための大容量のメモリを有しない。その代わりに、共
通サーバ装置2が、各会員端末1の受信データ用のメモ
リあるいはメモリエリアを備える。また、会員端末1
は、必要最小限の処理のためのアプリケーション(マイ
クロコンピュータのソフトウエア)、例えば表示アプリ
ケーションのためのアプリケーションを除き、種々の機
能を実現するためのアプリケーションを、共通サーバ装
置2に委ねるようにしている。すなわち、会員端末1に
おいて、使用者が、目的とする機能を得るための要求に
相当する、例えばキー操作を行うと、その要求が共通サ
ーバ装置2に送られ、共通サーバ装置2で当該機能のア
プリケーションが実行される。そして、そのアプリケー
ションでの処理結果が、会員端末1に送られてくる。
【0051】以上が、この発明の実施の形態の構成の概
要であるが、より具体的な構成について以下に説明す
る。
【0052】図2は、上述した図1の通信ネットワーク
システムの概念構成を、より具体化したものである。こ
の場合、会員端末1は、PHS電話端末と、データ通信
機能を備えるPDA(パーソナル・デジタル・アシスタ
ンツ)との複合機の構成を有し、PHS電話機能のほか
に、後述するように、ファクシミリ通信機能、電子メー
ル通信機能を備えると共に、共通サーバ装置2からの情
報提供サービスを受ける機能を備えている。
【0053】無線基地局6が接続される携帯無線通信端
末用のネットワーク3は、この例では、PHS/ISD
N網3nである。したがって、会員端末1は、無線基地
局6−PHS/ISDN網3n−無線基地局6を通じ
て、他の会員端末1または会員以外のPHS端末と電話
通信ができると共に、無線基地局6−PHS/ISDN
網3nを通じて一般加入電話端末と電話通信ができる。
【0054】専用基幹ネットワーク5は、この例では、
ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)が
管理するネットワークとされる。すなわち、5Nは、そ
のISPバックボーン、つまり、LANなどのネットワ
ークであり、このISPバックボーン5NとPHS/I
SDN網3nとは、PHS用の32kビット/秒の伝送
速度の業界標準方式であるPIAFS(PHS Int
ernet Access Forum Standa
rd)用のアクセスポイント4Pを通じて接続されてい
る。
【0055】また、5NはこのISP用のルータであ
り、これを介して、ISPバックボーン5Nと、ネット
ワーク管理サーバ装置7に対応するISPサーバ装置7
Iと、共通サーバ装置2とが接続される。
【0056】ISPサーバ装置7Iは、共通サーバ装置
2側の委託により、前述したように、会員端末1からの
アクセスがあったときに、その認証をとる。すなわち、
ISPサーバ装置7Iには、このISPサーバ装置7I
を経由して共通サーバ装置2にアクセスする会員端末1
の会員識別情報、例えば会員番号などの会員IDやパス
ワードなどが予め登録されており、ISPサーバ装置7
Iは、当該ISPバックボーン5Nに接続された端末に
対するアクセスがあったときに、そのアクセスをしてき
た端末が、当該ISPバックボーン5Nを通じて共通サ
ーバ装置2に接続すべき会員端末1であるか否かの認証
を行い、会員端末1であれば、そのアクセスをルータ5
Rを通じて共通サーバ装置2に着信させる。
【0057】そして、ISPサーバ装置7Iは、当該会
員端末1のアクセスの履歴(ログ)を共通サーバ装置2
に送る。共通サーバ装置2は、1〜複数のISPサーバ
装置7Iからの複数個の会員端末のそれぞれのアクセス
の履歴の情報を受け取って、それぞれの会員端末への課
金などを総合的に管理する。
【0058】コンテンツ提供装置11は、この例では、
インターネット8を通じて共通サーバ装置2に接続さ
れ、共通サーバ装置2が必要なときに、このコンテンツ
提供装置11から提供すべき情報をインターネット8を
通じて取得して、会員端末1に提供するようにする。な
お、前述もしたように、コンテンツ提供装置11は、イ
ンターネット8を通じてではなく、専用線を通じて共通
サーバ装置2と接続するようにすることもできる。ま
た、ISPサーバ装置7Iもコンテンツ提供装置となる
こともできる。
【0059】[共通サーバ装置2の構成]図3は、共通
サーバ装置2の一実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。この図3に示すように、共通サーバ装置2は、マ
スターサーバ21と、メールサーバ22と、ファクシミ
リサーバ23と、着信通知サーバ24と、HTTP(H
yper Text Transfer Protoc
ol)Dサーバ25と、コンテンツサーバ26と、コン
テンツ用Proxyサーバ27とが、LAN(ローカル
エリアネットワーク)により接続されて構成されてい
る。また、このLANはインターネット8とも接続され
ている。
【0060】マスターサーバ21は、会員データの管
理、コンテンツオプション等の申し込み、解約処理やネ
ットワーク全体の管理メンテナンスを行う。マスターサ
ーバ21は、会員IDやパスワードなどの会員識別情報
を含む会員データ(ユーザ情報)などを記憶するメモリ
21Mを備える。
【0061】メールサーバ22は、主としてメールサー
ビスの管理・運用を行うものであり、POP(Post
Office Protocol)またはIMAP
(Internet Message Access
Protocol)サーバ機能を実装しており、会員端
末1とのインターフェース処理を行う。そして、メール
サーバ22は、会員端末用のメールボックスと呼ばれる
メモリ22Mを備える。メールボックス22Mは、各会
員端末1のそれぞれ毎に区分けされたメモリエリアを備
え、各会員端末宛ての電子メールの受信データを、各会
員端末毎に蓄える。
【0062】なお、この実施の形態では、後述するよう
に、ある会員端末から他の会員端末宛てに送信された、
イメージデータ(画像データ)を含まないテキストデー
タ形式のファクシミリデータも、このメールボックス2
2Mの前記他の会員端末用のメモリエリアに、電子メー
ルデータとして蓄えられる。
【0063】ファクシミリサーバ23は、ファクシミリ
通信機能のアプリケーションを実行する。会員端末1と
のインターフェース用にメールサーバ機能を実装し、ま
た、G3ファクシミリ用のPSTN(公衆交換電話網)
通信回線機能も実装し、ISDN網9に接続されてい
る。また、ファクシミリデータとしての画像データを記
憶するファクシミリボックス(以下FAXボックスとい
う)と呼ばれるメモリ23Mを備える。FAXボックス
23Mも、各会員端末毎に区分けされたメモリエリアを
備え、各会員端末宛ての、イメージデータを含むファク
シミリ受信データを各会員端末1毎に蓄える。
【0064】着信通知サーバ24は、電子メールやファ
クシミリの着信が会員端末宛てにあった場合に、ISD
N回線(ISDN網9)を通じて、その着信を各会員端
末1に通知するためのものである。
【0065】HTTPDサーバ25は、会員端末1との
インターフェースを制御する。会員端末1が、この共通
サーバ装置2に接続されている場合のすべての処理は、
このサーバ25を経由して各機能サーバに接続される。
【0066】コンテンツサーバ26は、共通サーバ装置
2が提供するコンテンツ情報処理用のサーバである。こ
のサーバ26は、提供するコンテンツ情報用として、2
つの情報格納用メモリ26A,26Bを備える。その一
つのメモリ26Aは、予めこのサーバ26内に提供する
情報を保持するためのものである。もう一つのメモリ2
6Bは、この共通サーバ装置2内には、提供する情報を
保持せず、利用時に、図2の実施の形態では、インター
ネット8経由でコンテンツ提供装置11から取得したデ
ータを一時的に格納するためのものである。
【0067】コンテンツ用Proxyサーバ27は、コ
ンテンツデータを、インターネット8を経由して、外部
のコンテンツ提供装置11から取得するために使用され
る。Proxyサーバ27は、図示しないファイアウォ
ールと共に機能させることによって、外部からの不正な
アクセスを防御しながら、ファイアウォールの内側から
自由に外部にアクセスできる環境を作っている。
【0068】そして、共通サーバ装置2は、会員端末1
からの要求に応じて、情報提供サービスを行う場合、コ
ンテンツサーバ26は、要求に応じた主情報であるコン
テンツ情報に広告情報を付随させて提供する。この実施
の形態において、広告情報は、コンテンツデータの一部
としてコンテンツサーバ26において管理される。
【0069】なお、広告情報は、コンテンツ情報を提供
する企業の広告や、その企業が販売する商品や提供する
サービスの広告であってもよいし、コンテンツ情報とは
関係がなく、単に会員端末1を通じて広告を提供したい
とする希望者の広告をコンテンツ情報などに付随させて
提供することができる。すなわち、共通サーバ装置2の
管理会社と契約を結べば、誰でもが広告主となることが
できる。
【0070】また、広告情報は、コンテンツ情報と同様
に、インターネットを通じて接続される広告主からイン
ターネットを通じて提供を受けるようにすることもでき
るし、専用線を通じて提供を受けることもできる。ま
た、CDーROMなどの記録媒体に記録された広告情報
の提供を受けて、これを用いるようにすることもでき
る。
【0071】また、この実施の形態においては、広告情
報はコンテンツの一部としてコンテンツサーバ26にお
いて管理するものとしたが、例えば、広告情報の記憶す
るディスクなどの記録媒体や、広告情報を管理するサー
バなどを設けるようにして、広告情報を管理するように
することもできる。
【0072】そして、詳しくは後述するように、この実
施の形態においては、主情報と広告情報とは、会員端末
1の表示画面内において表示領域が異なるようにして表
示するようにされる。つまり、主情報は、会員端末1の
表示画面内に形成される第1の表示領域である主情報表
示領域に、広告情報は、会員端末1の表示画面内に形成
される主情報表示領域とは異なる第2の表示領域である
広告表示領域に表示するようにされて、会員端末1に提
供される。
【0073】この場合、主情報と広告情報とは、それぞ
れ独立に表示内容を変更できる、いわゆる別フレームの
構成とされる。この情報は、HTML(Hyper T
ext Makeup Language)により記述
されて、実現されている。
【0074】[会員端末1について]次に、会員端末1
について説明する。図4は、会員端末1の外観の一例で
あり、また、図5は、この会員端末1の内部回路構成の
一例である。前述もしたように、この例の会員端末1
は、PHS電話機能と、ファクシミリ通信および電子メ
ール通信、情報提供サービスを受けるデータ通信機能を
備える複合端末の構成を有するものである。
【0075】この実施の形態の会員端末1は、図4
(A)および図4(B)に示すように、端末本体100
に対して開閉可能の蓋101を備え、この蓋101を閉
じた図4(A)の状態では、PHS電話端末として動作
する電話モードになり、蓋101を開いた図4(B)の
状態では、ファクシミリ通信機能と、電子メール通信機
能と、情報提供サービス受信機能とを得ることができる
データ通信モードになる。このモード切り換えのため
に、図示しないが、蓋101の開閉を検知するセンサが
設けられている。
【0076】このセンサとしては、例えば蓋101の内
側に突起を設けると共に、これと対応する本体100側
の位置に押圧スイッチを設け、蓋101の前記突起によ
り、機械的に本体100側の押圧スイッチを押圧する機
械的なセンサを用いる。
【0077】また、蓋101と本体100との一方に、
磁石を設け、他方に感磁性素子からなるスイッチを設け
る構成のセンサスイッチを用いるようにしてもよい。
【0078】蓋101の表側には、図4(A)に示すよ
うに、電話用(ダイヤル用)のテンキー102が設けら
れている。103は、PHS用のアンテナである。
【0079】そして、会員端末1は、図4(B)に示す
ように、蓋101を開けた状態のときに現れる本体10
0側の面に、大型のLCD(液晶ディスプレイ)105
を備え、このLCD105の表示面に、通信文、機能一
覧メニュー、提供情報一覧リスト、受信ファクシミリリ
ストや受信電子メールリストなどを表示することができ
る。メニューやリストが一画面で表示できないときに
は、画面をスクロールしたり、次ページに切り換えるこ
とで全部が表示できるようにされている。
【0080】蓋101を閉じた図4(A)の状態では、
例えば透明プラスチック板などからなるLCD窓104
を通じてLCD105の表示面が臨めるようにされる。
この場合、蓋101を閉じた状態では、LCD表示窓1
04から臨める部分だけに表示が行われるように、LC
D105が表示制御されている。
【0081】この実施の形態の会員端末1においては、
LCD105の表面には透明のタッチパネル106が貼
付されており、蓋101の裏側に、図4(B)のように
取り外し自在に取り付けられているペン107によるタ
ッチ操作や、手書き文字入力を受け付ける機能を備える
ようにしている。
【0082】また、蓋101の裏側には、メニューキー
K1、オンライン接続キーK2、機能キーK3、…など
の複数個のキー釦108が、ダイレクトキーとして設け
られている。さらに、LCD105の右横には、回動キ
ーと押しボタンキーとの2つの機能を合わせ持つジョグ
ダイヤルキー109が設けられる。このジョグダイヤル
キー109を回動キーとして回動操作したときには、例
えばメニューなどにおける項目選択動作が行え、また、
押しボタンキーとして押下操作したときには、選択され
た項目の決定入力を意味するものとして扱われる。
【0083】次に、図5の会員端末1の回路ブロックに
ついて説明する。この例の会員端末1は、大きく分け
て、通信機能部110と、制御部120とからなる。
【0084】通信機能部110は、アンテナ111と、
RF処理部112と、送受信データ処理部113と、マ
イクロホンアンプ114と、スピーカアンプ115と、
マイクロホン100MCと、スピーカ100SPとから
なる。
【0085】制御部120は、マイクロコンピュータに
より構成されており、CPUで構成されるシステムコン
トロール部121と、ROM122と、DRAM123
と、書き換え可能な不揮発性メモリとしてのフラッシュ
メモリ124とを備えている。
【0086】システムコントロール部121には、蓋1
01の開閉に応じてオン・オフするスイッチSWが接続
されており、このスイッチSWのオン・オフにより、蓋
101が開状態か、閉状態かをシステムコントロール部
121は検知し、蓋101が閉状態のときには、当該会
員端末1をPHS電話用端末として制御する。また、蓋
101が開状態のときには、当該会員端末1を情報通信
端末や、ファクシミリ通信用端末あるいはメール通信用
端末として制御する。
【0087】システムコントロール部121には、ま
た、テンキー102のキースイッチ群や、蓋101の裏
側に設けられたキー釦108のスイッチ群の状態を示す
情報が入力されるようにされており、システムコントロ
ール部121は、使用者によりキー操作がなされたと
き、それがテンキー102やキー釦108のいずれかで
あるかを検知し、その検知したキーに応じた処理を実行
するようにする。
【0088】また、システムコントロール部121に
は、LCDドライバ125が接続され、後述するROM
122のプログラムおよび表示データを用いてLCD1
05に、共通サーバ装置2から提供された情報を表示し
たり、その他の表示画像を表示するようにする。
【0089】また、システムコントロール部121に
は、使用者への、電話の着信通知や、ファクシミリおよ
びメールの着信通知などのためのブザー127やLED
(発光ダイオード)126が接続されている。
【0090】ROM122には、共通サーバ装置2との
接続のためのシーケンスを制御するプログラムや、PH
S電話通信のための制御プログラム、情報提供サービス
を受けるための制御プログラム、ファクシミリ送信のた
めの制御プログラム、メール送信のための制御プログラ
ム、ファクシミリデータやメールデータを受信するため
の制御プログラムなどの会員端末1での通信のために最
低限必要な通信アプリケーションプログラムと、LCD
105を表示制御するプログラムやメニューなどの表示
データ、その他が記憶されている。
【0091】DRAM123は、後述するように、共通
サーバ装置2から取得した受信データを一時的に蓄えた
り、その他、ワークエリアとして使用するメモリ領域を
備えるものである。
【0092】フラッシュメモリ124には、前述したよ
うに、共通サーバ装置2に対してISPサーバ装置7I
を通じて会員端末1から自動接続するためのネットワー
ク上のアドレス情報が予め格納されている。また、この
フラッシュメモリ124には、当該会員端末1が共通サ
ーバ装置2と契約関係のある端末であって、ファクシミ
リ通信サービスや電子メールサービス、また、情報提供
サービスを共通サーバ装置2から受けることができる端
末であることを示すと共に、各会員端末の使用者を識別
するための会員IDやパスワードなどの会員識別情報も
記憶されている。
【0093】この会員識別情報などの会員に関する情報
は、前述もしたように、共通サーバ装置2のメインサー
バ21にも記憶されて共通サーバ装置2においても管理
されている。また、ISPサーバ装置7Iも、この会員
識別情報により、アクセスしてきたのが会員であるか否
かの認証を行うものである。
【0094】さらに、フラッシュメモリ124には、D
RAM123に一時的に蓄えた受信データの内の、特に
保存しておきたいデータを格納する領域や、後述するよ
うに共通サーバ装置2から送信されてくる広告情報を格
納する領域を備えている。
【0095】以上のような構成を備える会員端末1の動
作を、関連する共通サーバ装置の動作も含めて、以下に
説明する。
【0096】まず、PHS電話モードについて説明す
る。蓋101を閉じた状態で、テンキー102を用い
て、相手方の電話番号をダイヤル入力すると、発呼がな
される。また、蓋101を閉じた状態で、PHS電話端
末としての当該会員端末1に電話の着信があると、それ
がブザー127により使用者に知らされ、使用者が応答
すると、その電話着信を受けることができ、通話状態に
なる。
【0097】なお、蓋101を開いた状態で電話着信が
あったときには、本体100側に設けられている図示し
ない通話キーを押すことにより、いつでも通話が可能で
ある。ただし、通話は、蓋101を閉じた状態で行うよ
うにする。
【0098】そして、会員端末1は、このPHS電話通
話時には、システムコントロール部121からの制御を
送受信データ処理部113が受けながら、送話信号を送
信し、また、受話信号を受信する。
【0099】すなわち、マイクロホン100MCからの
音声信号がアンプ114を介して送受信データ処理部1
13に供給されて送信データに変換され、RF処理部1
12を通じ、アンテナ111を通じて無線基地局6に対
して送信されると共に、無線基地局6よりの相手側から
の通話音声のデータがアンテナ111で受信され、その
受信データが送受信データ処理部113で処理されて、
相手の通話音声信号が復元され、それがアンプ115を
通じてスピーカ100SPに供給されて放音される。
【0100】次に、データ通信モードについて説明す
る。このデータ通信モードにおいては、ファクシミリ機
能、電子メール機能、WWWブラウザ機能、メモ機能な
どを会員端末1では、実現できるように構成されてい
る。これらの機能の一覧メニューは、キー釦108の内
のメニューキーを操作することにより、LCD105の
画面上に表示される。そして、使用者が、このLCD1
05の画面に表示される機能一覧メニューから、ジョグ
ダイヤルキー109の回動操作および押下操作により希
望する機能を選択して、決定することにより、会員端末
1は、その機能を実行するモードの状態になる。
【0101】この実施の形態の会員端末1において、フ
ァクシミリデータの送信および受信をする場合、また、
電子メールの送信および受信をする場合は、すべて共通
サーバ装置2を介して処理される。
【0102】そして、会員端末1と共通サーバ装置2と
の間でのデータのやり取りにおいては、ファクシミリ通
信方式としての既定の通信方式に関係なく、すべてネッ
トワーク3およびネットワーク5に適合する通信方式に
よって行うようにする。すなわち、この実施の形態の場
合には、ファクシミリデータと電子メールデータとは、
インターネットで電子メールを転送するのに用いられる
標準的な手順であるSMTP(Simple Mail
Transfer Protocol)を用い、ま
た、WWWブラウザ機能における共通サーバ装置2から
の提供情報は、HTTP(Hyper Text Tr
ansfer Protocol)を用い、PHS網を
利用したPIAFS方式により、会員端末1と共通サー
バ装置2との間で送信データおよび受信データをやり取
りする。
【0103】この場合、会員端末1においては、送信デ
ータは、DRAM123に一時格納され、送信実行によ
りシステムコントロール部121により読み出されて、
前述の通信プロトコルおよびデータ形式で、送受信デー
タ処理部113、RF処理部112、アンテナ111を
順次介して無線送信される。
【0104】また、共通サーバ装置2からの受信データ
は、アンテナ111で受信され、RF処理部112、送
受信データ処理部113を通じて、システムコントロー
ル部121によりDRAM123に一時格納される。そ
して、システムコントロール部121の制御により、L
CDドライバ125を通じてLCD105に表示データ
として送られ、受信データによる表示内容が表示され
る。
【0105】メモ機能には、ペン107とタッチパネル
106とを用いて入力を行う「手書きメモ」と、LCD
105の画面にキーボードを表示して、その表示キーボ
ードを利用して文書を作成する「タイプメモ」とがあ
る。そして、手書きメモとタイプメモのいずれの場合
も、作成したイメージまたは文書をファクシミリデータ
として送信できるように構成されている。
【0106】すなわち、手書きメモまたはタイプメモの
いずれのモードの場合においても、LCD105の画面
上には、「FAX送信(ファクシミリ送信)」のアイコ
ンを含むメニューバーが表示され、この「FAX送信」
のアイコンが例えばペンで選択されると、送信すべき相
手方端末の電話番号や、ファクシミリタイトルなどの入
力モード画面になる。そして、相手方端末の電話番号や
タイトルの入力後、このモードのときに表示されている
「送信」のアイコンを選択すると、手書きメモあるいは
タイプメモで作成されたイメージまたは文書がファクシ
ミリデータとして送信される。
【0107】ただし、前述したように、この場合にファ
クシミリデータは電子メールデータとして共通サーバ装
置2に送信されるので、イメージデータおよび文書デー
タはファクシミリ通信のビットマップデータではなく、
イメージデータは例えばGIF(Grafics In
terchange Format)形式とされ、ま
た、文書データは、テキストデータ形式とされる。
【0108】そして、宛先が会員以外のときには、共通
サーバ装置2が、受け取ったデータを、ビットマップデ
ータに変換して、当該会員以外の端末にファクシミリ送
信する処理を実行する。宛先が会員端末1であるときに
は、共通サーバ装置2は、受け取ったデータを、メール
ボックス22MあるいはFAXボックス23Mに格納
し、各会員端末1に対しては、着信通知サーバ24を通
じて当該会員端末1宛ての着信があったことを通知す
る。この着信通知は、ファクシミリデータ受信の場合だ
けでなく、電子メールのデータ受信のときにも行われ
る。
【0109】ファクシミリ機能が選択されたときに、キ
ー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押される
と、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するた
めの処理を自動的に行う。すなわち、フラッシュメモリ
124のアドレスデータにより共通サーバ装置2と接続
する要求を会員端末1は送出する。すると、ネットワー
ク管理サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスし
てきた端末が会員端末であるかどうかの認証を行い、会
員端末であれば、共通サーバ装置2に接続する処理を行
う。
【0110】共通サーバ装置2は、接続された会員端末
を認識し、当該会員端末宛てに受信したファクシミリ受
信データの一覧リストを作成し、当該会員端末1に送
る。したがって、この例では、オンライン接続キーK2
は、受信情報一覧リストの要求キーの役割も有する。
【0111】会員端末1は、共通サーバ装置2からの、
この一覧リストのデータを受信してDRAM123に一
時格納し、その一覧リストをLCD105の画面に表示
する。使用者は、ジョグダイヤルキー109やペン10
7を用いて、この一覧リストから希望するファクシミリ
受信データを選択することができる。希望するファクシ
ミリ受信データの選択がなされ、「取り込み」のアイコ
ンが選択されると、会員端末1は、当該受信データの取
得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0112】この要求を受けると、共通サーバ装置2
は、要求されたファクシミリ受信データを抽出して、電
子メールのSMTPにより会員端末1に送る。会員端末
1は、受け取ったデータをDRAM123に一時格納
し、表示データに変換し、LCD105の画面に表示す
る。したがって、使用者は、自分が必要なファクシミリ
データを選んで、LCD105の画面で見ることができ
る。
【0113】また、電子メール機能が選択されたとき
に、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押
されたときも、ファクシミリ機能が選択されていた場合
と同様にして、その会員端末1は、共通サーバ装置2と
接続するための処理を自動的に行う。そして、共通サー
バ装置2では、電子メールの受信データの一覧リストを
作成し、当該会員端末1に送る。
【0114】会員端末1は、この一覧リストのデータを
受信し、その一覧リストをLCD105の画面に表示す
る。そして、使用者は、ジョグダイヤルキー109やペ
ン107を用いて、この一覧リストから希望する電子メ
ールの受信データを選択することができる。希望する電
子メールの受信データの選択がなされ、「取り込み」の
アイコンが選択されると、会員端末1は、当該受信デー
タの取得の要求を、共通サーバ装置2に送信する。
【0115】これを受けて、共通サーバ装置2は、要求
された電子メールの受信データを抽出して、SMTPに
より会員端末1に送る。会員端末1は、受け取ったデー
タをDRAM123に一時格納し、表示データに変換
し、LCD105の画面に表示する。したがって、使用
者は、自分が必要と思われる電子メールを選んで、LC
D105の画面で見ることができる。
【0116】また、この実施の形態において、LCD1
05の表示画面に表示された機能一覧メニューから、W
WWブラウザ機能が選択されているときは、会員端末1
は共通サーバ装置2からの提供情報を取得して再生する
ことができる情報再生端末として動作することができる
ようにされる。このとき、共通サーバ装置2と会員端末
1との間のデータのやり取りは、HTTP(Hyper
Text Transfer Protocol)が
用いられ、PHS網を利用したPIAFS方式により行
われる。共通サーバ装置2から提供される情報のデータ
形式は、HTML(Hyper Text Makeu
p Language)である。
【0117】そして、WWWブラウザ機能が選択された
ときに、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2
が押されたときは、前述したファクシミリ機能、あるい
は、電子メール機能が選択されていた場合と同様にし
て、その会員端末1は、共通サーバ装置2と接続するた
めの処理を自動的に行う。
【0118】そして、共通サーバ装置2では、共通サー
バ装置2が提供可能な情報提供サービスの一覧リストと
広告情報とを会員端末1において異なる表示領域に表示
されるようにして接続を要求してきた会員端末1に提供
する。
【0119】この場合、広告情報は、常に提供されるも
のではなく、広告情報の提供を受けるか否かは、会員端
末1の使用者が選択することができるようにされてい
る。この実施の形態においては、前述したように、デー
タ通信モードとされて、会員端末1のLCD105の表
示画面に表示された機能一覧メニューからWWWブラウ
ザ機能が選択された場合には、広告情報の提供を受ける
か否かの選択入力が可能とされる。会員端末1におい
て、入力された広告情報の提供を受けるか否かの情報
は、オンライン接続キーK2が押されて、共通サーバ装
置2との通信路を接続するために、会員端末1から送出
される接続要求に含めて送出される。
【0120】この接続要求は、前述したように、HTM
L形式の情報であり、そのHTML形式の接続要求の拡
張フィールドに設けられる拡張ヘッダに、広告情報の提
供を受けるか否かの情報が配置され、共通サーバ装置2
に対して送出される。
【0121】これにより、共通サーバ装置2において、
接続を要求してきた会員端末1は、広告情報を提供して
もよい会員端末か、提供してはいけない会員端末1かを
認識することができるようにされる。そして、共通サー
バ装置2は、広告情報の提供を受けることを選択した使
用者の会員端末1に対しては、前述したように、提供可
能な情報提供サービスの一覧リストと広告情報とを接続
を要求してきた会員端末1に提供し、広告情報の提供を
受けないことを選択した使用者の会員端末1に対して
は、広告情報は提供せず、提供可能な情報提供サービス
の一覧リストを会員端末1の表示画面の全面に表示する
ようにして提供する。このように、この実施の形態の会
員端末1は、広告情報の提供を受けるか否かを会員端末
1の使用者が選択することができるものである。
【0122】そして、共通サーバ装置2からの情報提供
サービスの一覧表は主情報として会員端末1においての
第1の表示領域に、広告情報の提供を受けることを選択
することにより共通サーバ装置2から提供される広告情
報は会員端末1においての第2の表示領域に表示するよ
うにされ、かつ、それぞれ独自に表示内容を変えられる
ように、会員端末1に対する送信情報が生成されて会員
端末1に送られる。
【0123】この実施の形態においては、図6に示すよ
うに、会員端末1のLCD105の表示画面をその長手
方向の長さを変えずに上下方向に3等分し、上側の3分
の2を第1の表示領域である主情報表示領域MFとし、
下側の3分の1を第2の表示領域である広告表示領域C
Fとする。
【0124】そして、会員端末1は、共通サーバ装置か
らの情報提供サービスの一覧表と広告情報を受信し、ホ
ームページをLCD105の表示画面の主情報表示領域
MFに表示し、広告情報をLCD105の広告表示領域
CFに表示する。
【0125】使用者は、ジョグダイヤルキー109やペ
ン107を用いて、主情報表示領域MFに表示された情
報提供サービスの一覧表から会員端末1の使用者が提供
を希望する共通サーバ装置2が提供可能な情報提供サー
ビスを選択することができるようにされると共に、広告
表示領域CFに表示された広告情報に対する入力操作を
行うことができるようにされる。
【0126】ここで、主情報表示領域MFに表示された
情報提供サービスの一覧表から希望する情報提供サービ
スの選択がなされた場合には、会員端末1は、選択され
た情報提供サービスの提供の要求を、共通サーバ装置2
に送信する。
【0127】これを受けて、共通サーバ装置2は、要求
された情報提供サービスにより提供される主情報である
コンテンツ情報を主情報表示領域MFに表示するように
HTMLで形成し、会員端末1に送る。そして、会員端
末1は、受け取ったコンテンツ情報をDRAM123に
一時格納し、表示データに変換し、これをLCD105
の主情報表示領域MFに表示する。
【0128】一方、広告表示領域CFに表示された広告
情報に対する入力操作が行われた場合には、会員端末1
は、この入力操作に応じた情報として、後述もするよう
に、表示されている広告情報に対する応答情報を形成
し、これを共通サーバ装置2に送信する。
【0129】この応答情報は、例えば、広告情報に対す
る応答情報であることを示す情報、会員端末1の会員識
別情報、どの広告情報に対する応答情報かを識別するこ
とができるようにする情報などからなるものである。な
お、前述にもしたように、応答情報もHTML形式で形
成されるので、例えば、会員端末1の会員識別情報など
は、応答情報の拡張ヘッダに配置して送出するようにす
ることもできる。
【0130】この応答情報を受けて、共通サーバ装置2
は、例えば新たに提供する広告情報を広告表示領域CF
に表示するようにHTMLで形成し、会員端末1に送
る。また、共通サーバ装置2は、会員端末1からの広告
情報に対する応答情報を、この実施の形態においては、
会員端末1毎に蓄積する。この蓄積された情報に基づい
て、広告情報に対して応答情報を送信してきた会員端末
1の使用者が負担する情報提供料や回線使用料を割り引
くなどの処理を行うことができるようにされる。
【0131】そして、会員端末1は、受け取った新たな
広告情報をDRAM123に一時記憶し、表示データに
変換し、これをLCD105の表示画面の広告表示領域
CFに表示する。
【0132】このように、会員端末1のLCD105の
表示画面の主情報表示領域MFに対して操作を行うこと
により、会員端末1はこれを検知して、希望する情報提
供サービスの提供の要求を生成して送出するなどの主情
報表示領域MFに表示された主情報についての処理や制
御ができるようにされている。
【0133】また、会員端末1のLCD105の広告表
示領域CFに対して操作を行うことにより、会員端末1
はこれを検知して、より詳細な広告情報の提供を共通サ
ーバ装置2に要求するなど、広告表示領域CFに表示さ
れた広告情報についての処理や制御ができるようにされ
ている。
【0134】[ブラウザ機能により実現される情報提供
サービスについて]以下に、図6を用いて前述したよう
に、主情報としての情報提供サービスの一覧表やコンテ
ンツ情報と広告情報とが同一画面内において、別々の表
示領域に表示されて提供される、WWWブラウザ機能に
おける情報提供サービスの提供手順を、図7〜図9の流
れ図を参照しながら、共通サーバ装置2およびISPサ
ーバ装置7の動作も加味して説明する。
【0135】会員端末1の蓋101が本体100に対し
て開かれた状態にされてデータ通信モードとされた後、
LCD105の表示画面に表示された機能一覧メニュー
からWWWブラウザ機能が選択され、前述したように広
告情報の提供を受けるようにする選択入力が行われた後
に、キー釦108のうちのオンライン接続キーK2が押
されると(手順S1)、前述のファクシミリ機能や電子
メール機能の場合と同様にして、その会員端末1は、共
通サーバ装置2と接続するための処理を自動的に行う
(手順S2)。すなわち、フラッシュメモリ124に記
憶されいる自己の会員端末1の識別情報(会員識別情
報)と、ISPサーバ装置7Iを通じた共通サーバ装置
2への接続のためのアドレスデータとを用いて、共通サ
ーバ装置2と接続する要求を会員端末1は送出する。
【0136】この接続要求に対して、ネットワーク管理
サーバであるISPサーバ7Iが当該アクセスしてきた
端末が会員端末であるかどうかの認証を、接続要求に含
まれる会員端末であるか否かの会員識別情報を用いて行
い(手順S3)、会員端末であれば、共通サーバ装置2
に接続する処理を行う(手順S4)。
【0137】すると、共通サーバ装置2は、会員端末1
からの接続要求を受け取り、接続された会員端末がいず
れの会員端末であるかを認識し(手順S5)、会員端末
1に提供可能な情報提供サービスの一覧リストを図6に
示した主情報表示領域MFに、広告情報を図6に示した
広告表示領域CFに表示するように形成し、これを当該
会員端末1に送る(手順S6)。このように、この実施
の形態において、オンライン接続キーK2は、提供可能
な情報提供サービスの一覧リストの要求キーの役割も有
する。
【0138】そして、図8に示すように、会員端末1で
は、共通サーバ装置2が提供可能な情報提供サービスの
一覧リストをLCD105の表示画面の主情報表示領域
MFに表示すると共に、広告情報をLCD105の表示
画面の広告表示領域CFに表示する(手順S7)。これ
により会員端末1においては、主情報表示領域MFに表
示された提供可能な情報提供サービスの一覧リストから
の希望する情報提供サービスの選択操作、広告表示領域
CFに表示された広告情報に対する応答情報の入力操
作、あるいは、終了操作などを受け付けることができる
ようにされる。
【0139】そして、会員端末1は、使用者による入力
操作を受付け(手順S8)、使用者により行われた入力
操作は、終了操作か否かを判断する(手順S9)。手順
S9の判断処理においては、例えば、図6に示したよう
に、画面上端のメニューバー中に表示されている「中
止」アイコンが選択されたか否かを判断することによ
り、終了操作が行われたか否かを判断する。
【0140】手順S9の判断処理において、終了操作が
行われたと判断したときには、接続された通信路を切断
するようにして、このWWWブラウザ機能を終了する。
手順S9の判断処理において、受け付けた入力操作は終
了操作でないと判断したときには、主情報表示領域MF
に表示された提供可能な情報提供サービスの一覧リスト
から、使用者が提供を希望する情報提供サービスを選択
する操作か否か、すなわち主情報表示領域MFに表示さ
れた主情報に対する操作か否かを判断する(手順S1
0)。
【0141】手順S10の判断処理において、使用者が
提供を希望する情報提供サービスを選択する操作である
と判断した場合には、会員端末1は、選択された情報提
供サービスの提供を要求するサービス提供要求を生成
し、共通サーバ装置2に対して送出する(手順S1
1)。
【0142】そして、図9に示すように、共通サーバ装
置2は、この会員端末1からのサービス提供要求を受け
て、要求されている情報提供サービスが何であるかを解
析する(手順S12)。この解析の結果、要求により提
供する情報を内部メモリ26A、あるいは、コンテンツ
提供装置11にアクセスして取得し、要求された情報で
あるコンテンツ情報(主情報)を、会員端末1のLCD
105の表示画面の主情報表示領域MFに表示するよう
にして要求元の会員端末1に対して送信する(手順S1
3)。
【0143】そして、会員端末1においては、共通サー
バ装置2からのコンテンツ情報を受信し、これをLCD
105の表示画面の主情報表示領域MFに表示する(ス
テップS14)。
【0144】一方、図8に示した、会員端末1において
の手順S10の判断処理において、主情報表示領域MF
に表示された主情報に対する操作でないと判断した場合
には、広告表示領域CFに表示された広告情報に対する
応答情報の入力であると判断し、会員端末1は、広告表
示領域CFに対して行われた入力操作に応じた情報を形
成して共通サーバ装置2に送信する(手順S15)。
【0145】そして、図9の示すように、共通サーバ装
置2は、手順S15において会員端末1から送出された
広告情報に対する応答情報を受信して解析し(手順S1
6)、解析した会員端末1からの情報に応じた新たな広
告情報を広告表示領域CFに表示するように形成して、
情報を送信してきた会員端末1に対して送出する(手順
S17)。
【0146】また、共通サーバ装置2は、会員端末1か
らの広告情報に対する応答情報を、会員端末1毎に会員
端末1から応答情報を蓄積する(手順S18)。
【0147】そして、会員端末1においては、共通サー
バ装置2からの新たな広告情報を受信して、これをLC
D105の広告表示領域CFに表示する(手順S1
9)。
【0148】手順S14において、主情報表示領域MF
にコンテンツ情報が表示されるか、手順S19におい
て、広告表示領域CFに新たな広告情報が表示される
と、会員端末1は、主情報表示領域MFに表示されたコ
ンテンツ情報に対する入力操作、広告表示領域CFに表
示された広告情報に対する応答情報の入力操作、あるい
は、終了操作などを受け付ける(手順S20)。
【0149】そして、使用者により行われた入力操作
は、主情報表示領域MFに表示したコンテンツ情報の表
示を終了操作が行われたか否かを判断する(手順S2
1)。手順S21の判断処理において、終了操作が行わ
れたと判断したときには、手順S7からの処理を繰り返
し、提供可能な情報提供サービスに一覧表を再度表示し
て、希望する情報提供サービスの選択入力が可能にされ
る。
【0150】手順S21の判断処理において、受け付け
た入力操作は終了操作でないと判断したときには、主情
報表示領域MFに表示されたコンテンツ情報に対する操
作か否かを判断する(手順S22)。手順S22の判断
処理において、主情報表示領域MFに表示されたコンテ
ンツ情報に対する操作であると判断した場合には、その
入力操作に応じた処理を行う(手順S23)。
【0151】例えば、手順S23においては、表示され
ているコンテンツ情報の次ページの表示や前ページの表
示などの改頁表示や、現在表示しているコンテンツ情報
の先頭からの再表示、表示されているコンテンツ情報の
DRAM123からの削除などの入力操作に応じた各種
の処理が行われ、この後に手順S20からの処理が繰り
返される。
【0152】手順S22の判断処理において、主情報表
示領域MFに表示されたコンテンツ情報に対する操作で
ないと判断した場合には、広告表示領域CFに表示され
た広告情報に対する応答情報の入力であると判断し、手
順S15からの処理を繰り返し、新たに表示された広告
情報に対する応答情報を共通サーバ装置2に送出する処
理を繰り返す。
【0153】このように、図7〜図9のフローチャート
に示したように、共通サーバ装置2から会員端末1に対
して送信される提供可能な情報提供サービスの一覧表や
コンテンツ情報などの主情報および広告情報は、会員端
末1のLCD105の表示画面の主情報表示領域MFお
よび広告表示領域CFに表示されるようにHTMLで形
成され、会員端末1に提供され、主情報表示領域MFに
表示される主情報と広告表示領域CFに表示される広告
情報とを別個に制御することができるようにされてい
る。
【0154】これにより、会員端末1は、広告表示領域
CFに対しての入力操作と、主情報表示領域MFやメニ
ューバーに対しての入力操作とを区別して認識すること
ができるので、広告表示領域CFに対しての入力操作
と、主情報表示領域MFやメニューバーに対する入力操
作とで異なる処理を行うようにすることができる。
【0155】例えば、主情報表示領域MFに対して入力
操作が行われた場合には、広告表示領域CFに表示され
た広告情報の表示をそのままにして、主情報表示領域M
Fに表示された主情報の改頁処理や再表示処理などの主
情報に対する処理を行うことができ、また、広告表示領
域CFに対して入力操作が行われた場合には、例えば、
新たな広告情報の提供要求を形成して共通サーバ装置2
に送信し、新たな広告情報の提供を受け、これを主情報
表示領域MFの主情報の表示をそのままにして広告表示
領域CFに表示するようにすることができる。
【0156】もちろん、主情報表示領域MFに対して行
われた入力操作が、例えば新たな主情報の提供を共通サ
ーバ装置2に対してするものであるときにも、会員端末
1は、新たな主情報の提供の要求を形成して共通サーバ
装置2に送信し、これに応じて共通サーバ装置2から提
供される新たな主情報を広告表示領域の広告情報の表示
をそのままにして表示するようにすることができる。
【0157】また、会員端末1からの広告表示領域CF
に対して行われた入力操作に応じて形成された情報は、
共通サーバ装置2に送信される。そして、図9のフロー
チャートに示したように、手順S18の処理において、
共通サーバ装置2に蓄積するようにされる。このため、
後述もするように、この共通サーバ装置2に蓄積された
情報に基づいて、例えば、その会員端末1の広告表示領
域CFのアクセスの回数などに応じて、主情報の情報提
供料を割り引くなどのサービスを提供することができる
ようにされる。
【0158】このように、主情報と広告情報とをLCD
105の主情報表示領域MFと広告表示領域CFとに表
示領域を別にして表示することができるため、以下に説
明するように、詳細な広告情報はこれを見る意思のある
会員端末1の使用者のみに提供するようにしたり、ある
いは、新しい態様で広告を提供するなどして、会員端末
1を介して行う広告をより効果的に行うことができる。
以下においては、この実施の形態の情報通信システムに
おいて実現できる広告情報の提供例を、前述した図7〜
図9のフローチャートの手順に対応させて説明する。
【0159】[広告情報の提供例1]例えば、以下のよ
うにして、詳細広告情報を見る意思のある会員端末1の
使用者にのみ提供し、詳細広告情報の提供を受けた会員
端末1の使用者の情報提供料や回線使用料などの情報提
供サービスの利用に掛かったコストを割り引くようにす
ることができる。
【0160】まず、共通サーバ装置2は、企業名や商品
名やサービス名と、その企業や商品やサービスについて
の詳細情報を見たい場合には、広告表示領域CF上のタ
ッチパネル106にペン107を接触させるように指示
するメッセージとからなる広告情報を形成して、これを
情報提供サービスの一覧表などの主情報と共に会員端末
1に送出する(手順S6)。
【0161】会員端末1は、これら広告情報と、主情報
とをLCD105の広告表示領域CFと、主情報表示領
域MFとに別々に表示し(手順S7)、使用者の入力を
受け付ける(手順S8)。
【0162】そして、会員端末1の使用者が、会員端末
1のLCD105の広告表示領域CF上のタッチパネル
106にペン107を接触させる操作を行ったときに
は、会員端末1はこれを検知して、詳細広告情報の提供
要求を形成し、これを共通サーバ装置2に送出する(手
順S15)。
【0163】共通サーバ装置2は、会員端末1からの詳
細広告情報の提供要求を受信して解析し(手順S1
6)、会員端末1の広告表示領域CFに表示する詳細広
告情報を形成して送出する(手順S17)。そして、こ
の例の場合には、共通サーバ装置2の例えばメインサー
バ21において、会員端末1毎に、広告情報に対する応
答情報が蓄積されて(手順S18)、会員端末1毎に応
答回数が即座に分かるようにされる。
【0164】そして、会員端末1においては、共通サー
バ装置2からの詳細広告情報を受信し、これをLCD1
05の広告表示領域CFに表示する(手順S19)。
【0165】このように、広告表示領域CFに対して入
力操作を行うことによって詳細広告情報の提供を選択し
た使用者にのみ、会員端末1を通じて詳細広告情報を提
供することができる。
【0166】この場合、この例においては、共通サーバ
装置2において会員端末毎に蓄積される当該広告情報に
対する応答情報の数、すなわちアクセス回数に応じて、
情報提供料や回線使用料などの一部をその広告情報の広
告主が負担するようにして、詳細情報の提供を受けた会
員端末1の使用者に対してのみ、その使用者が負担すべ
き情報提供料や回線使用料を割り引くことができる。
【0167】この例では、会員端末1毎に広告情報に対
する応答情報を蓄積するようしたが、会員端末1毎であ
って、広告情報毎に広告に対する応答情報を蓄積するよ
うにしてもよい。この場合には、共通サーバ装置2にお
いて、どの会員端末1の使用者が、どの広告情報に対し
て応答してきたかを知ることができるので、応答がなさ
れた広告情報の提供者であるその広告情報の広告主が、
その広告情報に対して応答情報を送信してきた会員端末
1の情報提供料や回線使用料などの一部を負担し、その
広告情報に対して応答してきた会員端末1の情報提供サ
ービスの利用に掛かったコストを割り引くなどすること
ができる。
【0168】つまり、会員端末1毎、広告情報毎に蓄積
される広告情報に対する応答情報に基づいて、会員端末
1毎、広告情報毎に処理やサービスを行うことができ
る。
【0169】また、共通サーバ装置2においては、広告
情報毎に、広告情報に対する応答情報を蓄積するように
することももちろんできる。このようにした場合には、
その広告情報に対して、どれだけ応答がなされたか、ど
れだけ反響があったかを知ることができるので、共通サ
ーバ装置2においては、広告の効果を明確に知ることが
できると共に、これを広告主、コンテンツ提供業者、通
信回線業者などに示して、広告の優勢、この情報通信シ
ステムの有効性を示すことができる。
【0170】また、広告情報に対する応答情報を、会員
端末1毎に蓄積すると共に、会員端末1毎かつ広告情報
毎にも蓄積し、さらには広告情報毎に蓄積するようにし
てもよい。
【0171】また、詳細広告情報を幾つかに別けて、順
次に提供するようにし、最初の詳細広告情報を提供した
後に、さらに詳細広告情報の提供を要求する場合には、
広告表示領域CFへの再度の入力操作を要求するように
して、重ねて応答情報を送信するようにして、どの段階
までの詳細広告情報を見たかに応じて、その会員の当該
広告に対するポイントを加算していくようにし、加算さ
れたポイントに応じて、情報提供料や回線使用料などを
割り引くようにすることもできる。
【0172】また、最初に、広告表示領域CFに複数の
企業名や複数の商品名などを表示し、会員端末1の使用
者の入力操作により選択された企業や商品の広告を行う
ようにすることもできる。この場合には、その会員端末
1毎に、選択した企業あるいは商品などに対するポイン
トが加算するようにされる。
【0173】このようにすることにより、実際に詳細広
告情報の提供を受けた会員端末1の使用者である会員の
情報提供料あるいは回線使用料などの一部あるいは全部
を、その会員端末1に提供された広告の広告主が負担す
るようにすればよいので、広告を効率よく効果的に行う
ようにすることができる。
【0174】また、詳細広告情報情報を見たくない会員
端末1の使用者は、広告表示領域CFに対して入力操作
を行わなければ、詳細広告情報が送信されてくることが
ないので、必要としない詳細広告情報を見ることもな
い。
【0175】[広告情報の提供例2]また、広告表示領
域CFに表示する情報を用いてアンケート調査を行うな
ど、直接的に広告情報を表示するだけでなく、会員端末
1の使用者からの情報を収集するようにすることもでき
る。
【0176】例えば、商品名と、その商品についての簡
単な説明、その商品を欲しいと思うかなどのアンケート
の設問、および、そのアンケートの設問に対する「YE
S」、「NO」などの選択肢とからなる情報を広告表示
領域CFに表示する情報として形成し、これを主情報と
共に会員端末1に送出する(手順S6)。
【0177】会員端末1は、これら広告表示領域CFに
表示する情報と、主情報とをLCD105の広告表示領
域CFと、主情報表示領域MFとに別々に表示し(手順
S7)、使用者の入力を受け付ける(手順S8)。
【0178】そして、会員端末1の使用者が、会員端末
1のLCD105の広告表示領域CF上の設問に対する
選択肢である「YES」あるいは「NO」の表示位置上
のタッチパネル106にペン107を接触させる操作を
行ったときには、会員端末1はこれを検知して、広告表
示領域CFに対する応答情報であって、設問に対する回
答は何か、つまり、「YES」か「NO」かを示す情報
を形成し、これを共通サーバ装置2に送出する(手順S
15)。
【0179】共通サーバ装置2は、会員端末1からの応
答情報を受信してこれを解析し(手順S16)、新たに
会員端末1の広告表示領域CFに表示する情報を形成し
て送出する(手順S17)。例えば、新たに広告表示領
域CFに表示する情報としては、アンケートの新たな設
問と、その新たな設問にする選択肢とからなるものであ
る。
【0180】そして、この例の場合には、会員端末毎に
共通サーバ装置2の例えばメインサーバ21において管
理される会員データの情報として、その会員端末1の使
用者である会員の当該広告情報に対する回答を蓄積する
ようにする(手順S18)。この場合には、会員端末
毎、広告情報毎、設問毎に広告情報に対する回答が蓄積
するようにされる。
【0181】そして、会員端末1においては、共通サー
バ装置2からのアンケートの設問を含む情報を受信し、
これをLCD105の広告表示領域CFに表示する(手
順S19)。そして、会員端末1の使用者による入力操
作を受付け、前述したように受け付けた入力操作は、終
了操作か否かの判断処理(手順S21)、主情報表示領
域への入力操作か否かの判断処理(手順S22)を行う
ようにし、終了操作でもなく、主表示領域への入力操作
でもないと判断した場合には、手順S15からの処理を
繰り返し、目的の商品に対するアンケート調査と目的の
商品の広告とを同時に繰り返して行うことができる。
【0182】このように、この例においては、広告表示
領域CFに情報を表示することにより、広告主は、アン
ケート調査と広告とを同時に行うという新たな形態で広
告を行うことができる。
【0183】この場合、会員端末1からの広告情報に対
する応答情報は、アンケートの次の設問の提供を要求す
る設問要求としての役割を有すると共に、設問の回答を
共通サーバ装置2に通知する役割を有するものである。
そして、共通サーバ装置2において、この応答情報を蓄
積することにより、アンケートに対する回答を蓄積する
ことができる。この蓄積されたアンケートの設問に対す
る回答に基づいて、広告主は、市場調査や当該商品の販
売予測などを行うことができる。
【0184】また、アンケートに回答してきた会員に対
しては、すべての設問に回答したかなどの回答状況に応
じて、情報提供料や回線使用料などの一部を広告主が負
担するようにして、その会員端末1の使用者である会員
が負担すべき情報提供料や回線使用料などを割り引くよ
うにすることができる。つまり、この例においても会員
端末1毎に手順S18において蓄積された応答情報に基
づいて、各会員端末1毎、つまり会員端末1の使用者で
ある会員毎に異なる処理を行うことができる。
【0185】また、会員端末1毎であって、広告情報毎
に広告に対する応答情報を蓄積するようにしてもよい。
この場合には、前述にもしたように、共通サーバ装置2
においては、どの会員端末1の使用者が、どの広告情報
に対して応答してきたかを知ることができるので、広告
主が、その広告主が提供する広告情報に対して応答情報
を送信してきた会員端末1の情報提供料や回線使用料な
どの一部を負担し、その広告情報に対して応答してきた
会員端末1の情報提供サービスの利用に掛かったコスト
を割り引くなどすることができる。
【0186】また、広告情報に対する応答情報、この例
の場合にはアンケートの設問に対する回答を、広告情報
毎、つまりアンケートを実施した広告主毎に蓄積してお
くことにより、実施したアンケート全体に対する結果を
迅速に得て、広告主に提供することができる。
【0187】また、アンケートなどに答えたくない会員
端末1の使用者は、広告表示領域CFに対して入力操作
を行わなければ、新たな設問などが送信されてくること
はないので、広告表示領域CFに表示される情報に左右
されることなく主情報表示領域MFに表示される主情報
を見ることができる。
【0188】このように、主情報と広告情報とを別々の
表示領域に表示するようにし、それぞれの表示領域につ
いての制御や処理をそれぞれの表示領域に対応して行う
ことができる。
【0189】また、広告表示領域CFに対して入力操作
を行った場合には、広告表示領域CFに対するアクセス
履歴などの広告情報に対する応答情報を、会員端末毎、
あるいは、会員端末毎であって、広告表示領域CFに表
示された広告情報毎、あるいは、広告情報毎に、共通サ
ーバ装置2に蓄積することができる。
【0190】そして、広告情報に対する応答情報を会員
端末1毎に蓄積するようにした場合には、例えば会員端
末1毎に、会員端末1の使用者である会員が負担する情
報提供料や回線使用料などを広告情報に対する応答の状
況に応じて割り引くようにするなど、会員端末1毎に処
理やサービスを行うことができる。
【0191】また、広告情報に対する応答情報を会員端
末1毎であって、広告情報に蓄積するようにした場合に
は、例えば、会員端末1毎に、その会員端末1の使用者
である会員が負担する情報提供料や回線使用料などを、
応答情報が寄せられた広告情報の提供者である広告主が
負担するようにすることができる。このように、会員端
末1毎、広告情報毎に処理やサービスを行うことができ
る。
【0192】また、広告情報に対する応答情報を広告情
報毎に蓄積するようにした場合には、広告情報毎に、そ
の広告情報に対して、どれだけ応答情報が寄せられたか
などを迅速に知ることができるので、広告の効果などを
迅速に把握することができる。
【0193】なお、広告の提供例は、前述の提供例1、
提供例2に限るものではなく、例えば、広告情報として
クイズ問題などを提供し正解者に特典を与えるようにす
るなど、様々な態様で広告を行うことができる。つま
り、広告表示領域には、商品やサービスの名称などのほ
か様々な情報を表示して会員端末1の使用者からの応答
を要求し、応答に応じた処理やサービスを提供すること
ができる。
【0194】また、この実施の形態においては、ファク
シミリデータと電子メールデータとは、SMTPを用い
て会員端末1と共通サーバ装置2との間で送信、受信す
るようにするものとして説明したが、これに限るもので
はなく、HTTPを用いるようにして、会員端末1と共
通サーバ装置2との間での情報の送信および受信をする
場合の通信プロトコルを統一するようにしてもよい。
【0195】このようにした場合には、自分宛てのファ
クシミリデータや電子メールデータを会員端末1を介し
て受信する場合に、ファクシミリデータや電子メールデ
ータを主情報表示領域MFに表示し、広告情報を広告表
示領域CFに表示するというように、主情報と広告情報
を別々の表示領域に表示するように会員端末1に送信す
る情報をHTMLで形成することができる。
【0196】つまり、前述したWWWブラウザ機能を用
いた情報提供サービスを受ける場合と同様に、ファクシ
ミリデータや電子メールと広告情報とを異なる表示領域
に表示することにより、それぞれの表示領域についての
制御や処理を行うようにすることができる。
【0197】また、この実施の形態においては、図6に
示したように、LCD105の表示画面を横方向(長手
方向)の長さをそのままにして上下方向(縦方向)を分
割し、上側を主情報表示領域MF、下側を広告表示領域
としたが、これに限るものではない。例えば、LCD1
05の表示画面の横方向(長手方向)を分割し、LCD
105の長手方向に主情報表示領域と広告表示領域とを
並べるように形成するようにしてもよい。また、広告表
示領域をLCD105の表示画面の任意の位置に任意の
大きさでいわゆるウインドウのようにして広告表示領域
を形成するようにしてもよい。この場合には、広告表示
領域以外の表示領域が主情報表示領域となる。
【0198】また、前述した実施の形態において、主情
報と広告情報は、HTMLにより共通サーバ装置2から
会員端末1に提供されるものとして説明したが、これに
限るものではなく、主情報と、広告情報とを会員端末1
において区別することができるようにして送信すること
ができるようにすればよい。この場合、会員端末1にお
いては、前述した実施の形態に場合と同様に、主情報と
広告情報とを異なる領域に表示するようにすればよい。
【0199】また、前述した実施の形態においては、広
告情報に対する応答情報を共通サーバ装置2に蓄積する
ようにしたが、広告情報に対する応答情報だけでなく、
提供が要求された情報提供サービスに対する提供要求
を、例えば情報提供サービス毎に蓄積するようにして、
情報提供サービスの利用頻度などを管理するようにする
こともできる。
【0200】もちろんこの場合にも、会員端末毎に情報
提供サービスの提供要求を蓄積し、会員端末毎に情報提
供サービスの利用頻度などを管理するようにすることも
できる。また、会員端末毎、情報提供サービス毎に情報
提供サービスの提供要求を蓄積するようにすることもで
きる。
【0201】そして、広告情報に対する応答情報と、情
報提供サービスに対する提供要求とを蓄積するようにす
るし、また、広告情報をどの情報提供サービスと共に提
供したかを把握しておくことにより、どの情報提供サー
ビスと共に広告情報を提供した場合に、広告情報に対す
る応答が多いかなど、情報提供サービスと関連付けて、
広告の効果などを知ることができる。
【0202】また、広告情報に対する応答情報を、この
応答情報に対応する広告情報と共に提供された情報提供
サービス毎に蓄積するようにすることによっても、どの
情報提供サービスと共に広告情報を提供した場合に、広
告情報に対する応答が多いかなど、情報提供サービスと
関連付けて、広告の効果などを知ることができる。
【0203】この場合には、広告情報に対する応答情報
に、当該広告情報が広告表示領域に表示されたときに、
主情報表示領域に表示されていたコンテンツ情報は何か
を示す情報を含めるようにすればよい。
【0204】また、前述の実施の形態においては、会員
端末1のLCD105の表示画面内に主情報表示領域M
Fと、広告表示領域CFとを形成するようにしたが、こ
れに限るものではない。会員端末1に、例えば2つの異
なるLCDを搭載することにより2つの表示画面を備え
るようにし、この2つの異なる表示画面の一方を主情報
を表示する第1の表示領域、他方を広告情報を表示する
第2の表示領域とするようにしてもよい。
【0205】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、情報通信端末からの要求に応じた主情報と広告
情報とは、異なる表示領域に表示されるので、主情報が
表示された表示領域と、広告情報が表示された表示領域
とで、異なる制御や処理を行うことができる。
【0206】また、広告情報に対する応答情報を蓄積す
ることができるので、この蓄積される情報に基づいて、
処理やサービスを行うことができる。
【0207】また、請求項2の発明によれば、情報通信
端末毎に広告情報に対する応答情報を蓄積することがで
きるので、この蓄積される情報に基づいて、情報通信端
末毎に処理やサービスを行うことができる。
【0208】また、請求項3の発明によれば、情報通信
端末毎であって、広告情報毎に広告情報に対する応答情
報を蓄積することができるので、この蓄積される情報に
基づいて、情報通信端末毎であって、広告情報毎に処理
やサービスを行うことができる。
【0209】また、請求項4の発明によれば、広告情報
毎に広告情報に対する応答情報を蓄積することができる
ので、広告情報毎に広告の効果などを迅速に把握するこ
とができる。つまり、蓄積された応答情報に基づいて広
告情報毎の処理やサービスを行うことができる。
【0210】また、請求項5の発明によれば、無線通信
機能を備える携帯端末により情報通信端末が構成される
ので、情報通信端末の使用者は、外出先など、任意の場
所から、任意のときに、必要に応じた情報と、広告情報
との提供を受けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報通信システムが適用される
ネットワーク構成の全体の概要を示す図である。
【図2】図1の具体的なネットワーク構成例を示す図で
ある。
【図3】この発明によるサーバ装置の一実施の形態を示
すブロック図である。
【図4】この発明による情報通信端末の一実施の形態の
外観を示す図である。
【図5】この発明による情報通信端末の一実施の形態の
ブロック図である。
【図6】この発明による情報通信端末の一実施の形態の
表示画面に設けられる主情報表示領域と広告表示領域に
ついて説明するための図である。
【図7】この発明による情報通信システムの一実施の形
態におけるWWWブラウザ機能が実行される場合の手順
を示すフローチャートである。
【図8】図7に続くフローチャートである。
【図9】図8に続くフローチャートである。
【符号の説明】
1…携帯無線通信端末(会員端末)、2…共通サーバ装
置、3…携帯無線通信端末用ネットワーク、4…アクセ
スポイント、5…専用基幹ネットワーク、6…無線基地
局、7…ネットワーク管理サーバ装置、11…コンテン
ツ提供装置、21…マスターサーバ、21M…メモリ、
22…メールサーバ、23…ファクシミリサーバ、24
…着信通知サーバ、100…携帯無線通信端末本体、1
01…蓋、102…テンキー、103…アンテナ、10
5…LCD、106…タッチパネル、108…キー釦、
121…システムコントロール部、122…ROM、1
23…DRAM、MF…主情報表示領域、CF…広告表
示領域

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーバ装置と情報通信端末とがネットワー
    クを通じて接続され、前記サーバ装置は、前記情報通信
    端末からの要求に応じた情報を提供するようにする情報
    通信システムであって、 前記サーバ装置は、 前記情報通信端末からの要求に応じた主情報は、前記情
    報通信端末においての第1の表示領域に表示するよう
    に、広告情報は、前記情報通信端末においての前記第1
    の表示領域とは異なる第2の表示領域に表示するよう
    に、前記情報通信端末に送出する情報を生成する送出情
    報生成手段と、 前記送出情報生成手段により生成された情報を前記情報
    通信端末に送出する情報送出手段と、 前記情報通信端末からの前記広告情報に対する応答情報
    を蓄積する情報蓄積手段とを備え、 前記情報通信端末は、 前記サーバ装置に対して前記主情報の提供の要求を生成
    して送出する要求送出手段と、 前記サーバ装置からの前記主情報を前記第1の表示領域
    に表示し、前記広告情報を前記第2の表示領域に表示す
    るための表示手段と、 前記サーバ装置から提供された前記広告情報に対する応
    答情報を生成して送出する応答情報送出手段とを備える
    ことを特徴とする情報通信システム。
  2. 【請求項2】前記サーバ装置の前記情報蓄積手段は、前
    記情報通信端末からの前記広告情報に対する応答情報を
    前記情報通信端末毎に蓄積することを特徴とする請求項
    1に記載の情報通信システム。
  3. 【請求項3】前記サーバ装置の前記情報蓄積手段は、前
    記情報通信端末からの前記広告情報に対する応答情報を
    前記情報通信端末毎であって、前記広告情報毎に蓄積す
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記サーバ装置の前記情報蓄積手段は、前
    記情報通信端末からの前記広告情報に対する応答情報を
    前記広告情報毎に蓄積することを特徴とする請求項1に
    記載の情報通信システム。
  5. 【請求項5】前記情報通信端末と前記サーバ装置とが接
    続される前記ネットワークは、携帯型の電話端末用のネ
    ットワークを含み、前記情報通信端末は、前記携帯型の
    電話端末用の無線基地局を通じて通信するための無線通
    信手段を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3または請求項4に記載の情報通信システム。
  6. 【請求項6】サーバ装置とネットワークを通じて接続さ
    れ、前記サーバ装置より自己の要求に応じた情報の提供
    を受ける情報通信端末であって、 前記サーバ装置に対して主情報の提供の要求を生成して
    送出する要求送出手段と、 前記サーバ装置からの前記主情報を第1の表示領域に表
    示し、前記サーバ装置からの広告情報を前記第1の表示
    領域とは異なる第2の表示領域に表示する表示手段と、 前記広告情報に対する応答情報を生成して前記サーバ装
    置に送出する応答情報送出手段とを備えることを特徴と
    する情報通信端末。
  7. 【請求項7】前記ネットワークは、携帯型の電話端末用
    のネットワークを含み、 携帯型の電話端末用の無線基地局を通じて通信するため
    の無線通信手段を備えることを特徴とする請求項6に記
    載の情報通信端末。
  8. 【請求項8】情報通信端末とネットワークを通じて接続
    され、前記情報通信端末からの要求に応じた情報を前記
    情報通信端末に提供するサーバ装置であって、 前記情報通信端末からの要求に応じた主情報は、前記情
    報通信端末においての第1の表示領域に表示するよう
    に、広告情報は、前記情報通信端末においての前記第1
    の表示領域とは異なる第2の表示領域に表示するよう
    に、前記情報通信端末に送出する情報を生成する送出情
    報生成手段と、 前記送出情報生成手段により生成された前記情報を前記
    情報通信端末に送出する情報送出手段と、 前記情報通信端末からの前記広告情報に対する応答情報
    を蓄積する情報蓄積手段とを備えることを特徴とするサ
    ーバ装置。
  9. 【請求項9】前記情報蓄積手段は、前記情報通信端末か
    らの前記広告情報に対する応答情報を前記情報通信端末
    毎に蓄積することを特徴とする請求項8に記載のサーバ
    装置。
  10. 【請求項10】前記情報蓄積手段は、前記情報通信端末
    からの前記広告情報に対する応答情報を前記情報通信端
    末毎であって、前記広告情報毎に蓄積することを特徴と
    する請求項9に記載のサーバ装置。
  11. 【請求項11】前記情報蓄積手段は、前記情報通信端末
    からの前記広告情報に対する応答情報を前記広告情報毎
    に蓄積することを特徴とする請求項8に記載のサーバ装
    置。
  12. 【請求項12】サーバ装置と情報通信端末とがネットワ
    ークを通じて接続され、前記サーバ装置は、前記情報通
    信端末からの要求に応じた情報を提供するようにする情
    報通信方法であって、 前記サーバ装置においては、 前記情報通信端末からの要求に応じた主情報は、前記情
    報通信端末においての第1の表示領域に表示するよう
    に、広告情報は、前記情報通信端末においての前記第1
    の表示領域とは異なる第2の表示領域に表示するよう
    に、前記情報通信端末に送出する情報を生成する送出情
    報生成工程と、 前記送出情報生成手段により生成された前記情報を前記
    情報通信端末に送出する情報送出工程と、 前記情報通信端末からの前記広告情報に対する応答情報
    を蓄積する情報蓄積工程とを備え、 前記情報通信端末においては、 前記サーバ装置に対して前記主情報の提供の要求を生成
    して送出する要求送出工程と、 前記サーバ装置からの前記主情報を前記第1の表示領域
    に表示し、前記広告情報を前記第2の表示領域に表示す
    る表示工程と、 前記サーバ装置から提供された前記広告情報に対する応
    答情報を生成して送出する応答情報送出工程とを備える
    ことを特徴とする情報通信方法。
  13. 【請求項13】前記サーバ装置の前記情報蓄積工程にお
    いては、前記情報通信端末からの前記広告情報に対する
    応答情報を前記情報通信端末毎に蓄積することを特徴と
    する請求項12に記載の情報通信方法。
  14. 【請求項14】前記サーバ装置の前記情報蓄積工程にお
    いては、前記情報通信端末からの前記広告情報に対する
    応答情報を前記情報通信端末毎であって、前記広告情報
    毎に蓄積することを特徴とする請求項12に記載の情報
    通信方法。
  15. 【請求項15】前記サーバ装置の前記情報蓄積工程にお
    いては、前記情報通信端末からの前記広告情報に対する
    応答情報を前記広告情報毎に蓄積することを特徴とする
    請求項12に記載の情報通信方法。
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