JPH1188133A - 負荷駆動回路 - Google Patents

負荷駆動回路

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JPH1188133A
JPH1188133A JP9197370A JP19737097A JPH1188133A JP H1188133 A JPH1188133 A JP H1188133A JP 9197370 A JP9197370 A JP 9197370A JP 19737097 A JP19737097 A JP 19737097A JP H1188133 A JPH1188133 A JP H1188133A
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JP
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voltage
circuit
power supply
supply voltage
output terminal
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JP9197370A
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English (en)
Inventor
Takeshi Ishikawa
武志 石川
Tomohisa Yamamoto
智久 山本
Hiroyuki Ban
伴  博行
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MOSトランジスタの性能劣化や破壊を確実
に防止することのできるハイサイド形式の負荷駆動回路
を提供する。 【解決手段】 電源電圧VD にドレインが接続され、負
荷Lの接地電位とは反対側の端部にソースが接続された
Nチャンネル型MOSトランジスタ1と、電源電圧VD
を昇圧して出力するチャージポンプ回路2とを備え、チ
ャージポンプ回路2の出力電圧VO を、制御回路3によ
りトランジスタ1のゲートに供給して該トランジスタ1
をオンさせることにより、負荷Lに電流を流す負荷駆動
回路にて、チャージポンプ回路2の出力端子2aと電源
電圧VD との間に、アノードを電源電圧VD 側としカソ
ードを出力端子2a側として直列接続されたツェナーダ
イオードZD1,ZD2からなるクランプ回路5を設け
る。この結果、トランジスタ1のゲート−ドレイン間に
耐圧以上の電圧がかかることを確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Nチャンネル型の
MOSトランジスタを用いたハイサイド形式の負荷駆動
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図3に示すように、電源電圧
VD にドレイン(D)が接続され、負荷Lの接地電位
(GND=0V)とは反対側の端部にソース(S)が接
続されたNチャンネル型のMOSトランジスタ10と、
電源電圧VD を昇圧して出力する昇圧回路としてのチャ
ージポンプ回路20とを備えた、所謂ハイサイド形式の
負荷駆動回路が知られている。
【0003】そして、この種の負荷駆動回路では、例え
ば図3に示すように、チャージポンプ回路20の出力電
圧VO が、制御回路30によりMOSトランジスタ10
のゲート(G)に供給され、これによりMOSトランジ
スタ10がオンして、MOSトランジスタ10から負荷
Lに電流が流れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、この種の負荷
駆動回路では、チャージポンプ回路20の出力電圧VO
が何等かの原因で異常に上昇してしまうと、MOSトラ
ンジスタ10のゲートとドレインとの間に、そのゲート
−ドレイン間耐圧以上の電圧がかかり、MOSトランジ
スタ10の性能劣化や破壊を招いてしまう虞がある。
【0005】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、MOSトランジスタの性能劣化や破壊を確実
に防止することのできるハイサイド形式の負荷駆動回路
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】本発明
の負荷駆動回路は、電源電圧にドレインが接続され、負
荷の接地電位とは反対側の端部にソースが接続されるN
チャンネル型のMOSトランジスタと、電源電圧を昇圧
して出力する昇圧回路とを備えている。そして、昇圧回
路の出力電圧(つまり、電源電圧を昇圧した昇圧電圧)
をMOSトランジスタのゲートに供給してMOSトラン
ジスタをオンさせることにより、そのMOSトランジス
タから負荷に電流を流す。
【0007】ここで特に、本発明の負荷駆動回路には、
電圧制限手段が設けられており、この電圧制限手段が、
昇圧回路の出力電圧が所定値以上になることを防止す
る。このため、本発明の負荷駆動回路によれば、上記所
定値を、電源電圧にMOSトランジスタのゲート−ドレ
イン間耐圧を加算した値よりも小さく設定しておくこと
により、MOSトランジスタのゲートとドレインとの間
にゲート−ドレイン間耐圧以上の電圧がかかることが防
止されて、MOSトランジスタの性能劣化や破壊を確実
に防ぐことができるようになる。例えば、電源電圧が1
2Vであり、MOSトランジスタのゲート−ドレイン間
耐圧が16Vであれば、上記所定値は、28(=12+
16)Vよりも小さい値に設定しておけば良い。
【0008】また更に、昇圧回路は、一般に、電源電圧
を接地電位基準で昇圧するためのチャージポンプ用のコ
ンデンサを有しているが、本発明の負荷駆動回路によれ
ば、請求項2に記載のように、上記所定値を、昇圧回路
のコンデンサの耐圧値よりも小さい値に設定しておくこ
とにより、そのコンデンサが高電圧により劣化或いは破
壊されてしまうことを確実に防止することができる。換
言すれば、チャージポンプ用のコンデンサの耐圧値は、
少なくとも上記所定値より大きければ良く、昇圧回路の
コンデンサとして、比較的低い耐圧のコンデンサを用い
ることができるようになる。
【0009】ところで、電圧制限手段は、請求項3に記
載のように、昇圧回路の出力端子(つまり、昇圧した出
力電圧を出力するための端子)と接地電位との間に設け
られた接地電位基準のクランプ回路によって構成するこ
とができる。そして、請求項3に記載の負荷駆動回路に
おいて、接地電位基準のクランプ回路は、接地電位に対
する昇圧回路の出力端子の電位が上記所定値以上になろ
うとする場合に、昇圧回路の出力端子側から接地電位側
へ電気エネルギーを逃がすことで、昇圧回路の出力電圧
が上記所定値以上になることを防止する。
【0010】このような請求項3に記載の負荷駆動回路
によれば、前述した効果に加えて、例えば、接地電位だ
けが瞬間的に大きく負電圧方向へ変動するようなサージ
が発生した場合にでも、昇圧回路の出力端子と接地電位
との間の電位差は、接地電位基準のクランプ回路によっ
て上記所定値に保たれるため、昇圧回路のコンデンサに
その耐圧以上の電圧が印加されてしまうことを、確実に
防止することができる。
【0011】尚、接地電位基準のクランプ回路は、請求
項4に記載の如く、昇圧回路の出力端子と接地電位との
間に、アノードを接地電位側としカソードを出力端子側
として接続された、ツェナーダイオードによって構成す
ることができる。そして、このように構成すれば、簡単
な回路構成で、請求項3に記載の負荷駆動回路による効
果を得ることができる。
【0012】一方また、電圧制限手段は、請求項5に記
載のように、昇圧回路の出力端子と電源電圧との間に設
けられた電源電圧基準のクランプ回路によって構成する
ことができる。そして、請求項5に記載の負荷駆動回路
において、電源電圧基準のクランプ回路は、電源電圧に
対する昇圧回路の出力端子の電位が予め設定された設定
値以上になろうとする場合に、昇圧回路の出力端子側か
ら電源電圧側へ電気エネルギーを逃がすことで、昇圧回
路の出力電圧が上記所定値以上になることを防止する。
【0013】つまり、請求項5に記載の負荷駆動回路で
は、電源電圧に上記設定値を加えた値が前述の所定値と
なる。そして、電源電圧基準のクランプ回路により、昇
圧回路の出力電圧が、電源電圧に上記設定値を加えた値
以上になることが防止される。
【0014】このため、請求項5に記載の負荷駆動回路
によれば、上記設定値を、MOSトランジスタのゲート
−ドレイン間耐圧よりも小さく設定しておくことによ
り、MOSトランジスタのゲートとドレインとの間にゲ
ート−ドレイン間耐圧以上の電圧がかかることが防止さ
れて、MOSトランジスタの性能劣化や破壊を確実に防
ぐことができるようになる。例えば、MOSトランジス
タのゲート−ドレイン間耐圧が15Vであれば、上記設
定値は、15Vよりも小さい値に設定しておけば良い。
【0015】しかも、請求項5に記載の負荷駆動回路に
よれば、電源電圧に負電圧方向のサージが発生したり電
源電圧が瞬断して、昇圧回路の出力端子と電源電圧との
電位差が大きくなりそうな場合でも、その電位差、即
ち、MOSトランジスタのゲート−ドレイン間電圧は、
電源電圧基準のクランプ回路によって上記設定値に保持
される。
【0016】つまり、前述した請求項3,4に記載の負
荷駆動回路では、電源電圧が安定していれば大きな効果
を奏するものの、電源電圧に負電圧方向のサージが発生
したり電源電圧が瞬断した場合には、MOSトランジス
タのゲート−ドレイン間に過電圧が加わってしまうこと
を防ぐことができないという不利な面がある。
【0017】これに対して、請求項5に記載の負荷駆動
回路によれば、あらゆる状況において、MOSトランジ
スタのゲート−ドレイン間電圧が上記設定値以上になっ
てしまうことを防止することができ、この結果、MOS
トランジスタの性能劣化や破壊をより確実に防ぐことが
できる。
【0018】しかも、請求項5に記載の負荷駆動回路に
よれば、電源電圧の値が、例えば12Vから24Vとい
った具合に変更されても、その変更に全く関係なくMO
Sトランジスタの保護を確実に行うことができる。尚、
電源電圧基準のクランプ回路は、請求項6に記載の如
く、昇圧回路の出力端子と電源電圧との間に、アノード
を電源電圧側としカソードを出力端子側として接続され
た、ツェナーダイオードによって構成することができ
る。そして、このように構成すれば、簡単な回路構成
で、請求項5に記載の負荷駆動回路による効果を得るこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態について図面を用いて説明する。尚、本発明は、下記
の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的範囲
に属する限り、種々の形態を採り得ることは言うまでも
ない。
【0020】[第1実施形態]まず図1は、第1実施形
態の負荷駆動回路の構成を示す回路図である。図1に示
すように、第1実施形態の負荷駆動回路は、車両に搭載
されたモータやアクチュエータ等のコイルLに電流を流
して、そのモータやアクチュエータ等を駆動するもので
あり、電源電圧としてのバッテリ電圧(即ち、車両のバ
ッテリの+側)VD にドレイン(D)が接続され、負荷
としての上記コイルLの接地電位(GND=0V)とは
反対側の端部にソース(S)が接続されたNチャンネル
型のMOSトランジスタ1と、バッテリ電圧VD を昇圧
して出力する昇圧回路としてのチャージポンプ回路2
と、チャージポンプ回路2の出力電圧VO (即ち、バッ
テリ電圧VD を昇圧した昇圧電圧)をMOSトランジス
タ1のゲート(G)に供給するための制御回路3とを備
えている。
【0021】ここで、チャージポンプ回路2は、バッテ
リ電圧VD にアノードが接続されたダイオードD1と、
そのダイオードD1のカソードにアノードが接続された
ダイオードD2と、ダイオードD1のカソードに一端が
接続されたチャージポンプ用の第1のコンデンサC1
と、ダイオードD2のカソードに一端が接続されたチャ
ージポンプ用の第2のコンデンサC2と、バッテリ電圧
VD を受けて動作し、第1のコンデンサC1のダイオー
ドD1とは反対側の端部に所定周波数のパルス信号を出
力する発振回路Hと、発振回路Hからのパルス信号をレ
ベル反転して、第2のコンデンサC2のダイオードD2
とは反対側の端部に出力するインバータIVと、を備え
ている。
【0022】そして、このチャージポンプ回路2では、
発振回路Hからのパルス信号がロウレベル(即ち、0
V)であるときに、第1のコンデンサC1がバッテリ電
圧VDにより充電され、発振回路Hからのパルス信号が
ハイレベル(即ち、バッテリ電圧VD )であるときに、
第2のコンデンサC2が第1のコンデンサC1により充
電される、といった動作を繰り返すことにより、ダイオ
ードD2のカソードと第2のコンデンサC2との接続点
である出力端子2aから、バッテリ電圧VD の電圧値を
2〜3倍に昇圧した出力電圧VO が出力される。
【0023】一方、制御回路3は、チャージポンプ回路
2の上記出力端子2aにエミッタが接続され、MOSト
ランジスタ1のゲートにコレクタが接続された、PNP
型のバイポーラトランジスタ(以下、単に、トランジス
タという)Tr1と、トランジスタTr1のエミッタと
ベースとの間に接続された誤動作防止用の抵抗器R1と
を備えている。
【0024】この制御回路3では、トランジスタTr1
のベースが、制御信号を入力するための入力端子3aと
なっており、外部から上記入力端子3aに、ロウレベル
(即ち、0V)の制御信号が与えられると、トランジス
タTr1がオンして、チャージポンプ回路2の出力電圧
VO がMOSトランジスタ1のゲートに供給される。
【0025】そして、MOSトランジスタ1のゲートに
チャージポンプ回路2の出力電圧VO が供給されると、
MOSトランジスタ1がオンして、そのMOSトランジ
スタ1のソースからコイルLに電流が流れることとな
る。ここで特に、本第1実施形態の負荷駆動回路では、
チャージポンプ回路2の出力端子2aと接地電位との間
に、チャージポンプ回路2の出力電圧VO が所定値以上
になることを防止するための、電圧制限手段としての接
地電位基準のクランプ回路4が設けられている。そし
て、このクランプ回路4は、チャージポンプ回路2の出
力端子2aと接地電位との間に、アノードを接地電位側
としカソードを出力端子2a側として直列接続された、
3つのツェナーダイオードZD1,ZD2,ZD3によ
り構成されている。
【0026】一方、本実施形態において、バッテリ電圧
VD は通常8V〜16Vであり、MOSトランジスタ1
のゲート−ドレイン間耐圧は16Vである。このため、
本第1実施形態の負荷駆動回路では、バッテリ電圧VD
が最小値である8Vの場合でも、MOSトランジスタ1
のゲート−ドレイン間に、その耐圧値である16V以上
の電圧がかからないように、クランプ回路4のツェナー
電圧、即ち、3つのツェナーダイオードZD1〜ZD3
の合計のツェナー電圧は、24(=8+16)Vよりも
小さい値に設定されている。
【0027】具体的には、各ツェナーダイオードZD1
〜ZD3のツェナー電圧は7Vであり、3つのツェナー
ダイオードZD1〜ZD3の合計のツェナー電圧は、2
1Vに設定されている。また、本第1実施形態の負荷駆
動回路では、チャージポンプ回路2内のコンデンサC
1,C2として、その耐圧がクランプ回路4のツェナー
電圧(21V)より大きい値(例えば30V)のものを
用いている。換言すれば、クランプ回路4のツェナー電
圧は、コンデンサC1,C2の耐圧よりも小さい値とな
っている。
【0028】このような本第1実施形態の負荷駆動回路
によれば、接地電位に対するチャージポンプ回路2の出
力端子2aの電位が、所定値としての21V以上になろ
うとすると、3つのツェナーダイオードZD1〜ZD3
からなるクランプ回路4により、出力端子2a側から接
地電位側へ電気エネルギーが逃がされ、これにより、チ
ャージポンプ回路2の出力電圧VO が21V以上になる
ことが防止される。
【0029】従って、本第1実施形態の負荷駆動回路に
よれば、MOSトランジスタ1のゲートとドレインとの
間に、そのゲート−ドレイン間耐圧(16V)以上の電
圧がかかることが防止されて、MOSトランジスタ1の
性能劣化や破壊を確実に防ぐことができる。つまり、チ
ャージポンプ回路2の出力電圧VO が21Vにクランプ
されるため、例えばバッテリ電圧VD が8Vでも、MO
Sトランジスタ1のゲート−ドレイン間にはその耐圧以
下である13Vしか印加されず、MOSトランジスタ1
の性能劣化や破壊を確実に防ぐことができる。
【0030】また、本第1実施形態の負荷駆動回路によ
れば、クランプ回路4のツェナー電圧が、チャージポン
プ回路2のコンデンサC1,C2の耐圧値よりも小さい
値に設定されているため、コンデンサC1,C2が高電
圧により劣化或いは破壊されてしまうことを確実に防止
することができる。また更に、コンデンサC1,C2の
耐圧値は、少なくともクランプ回路4のツェナー電圧
(21V)より大きければ良く、コンデンサC1,C2
として、比較的低い耐圧のコンデンサを用いることがで
きる。
【0031】しかも、本第1実施形態の負荷駆動回路に
よれば、接地電位だけが瞬間的に大きく負電圧方向へ変
動するようなサージが発生した場合にでも、チャージポ
ンプ回路2の出力端子2aと接地電位との間の電位差
は、クランプ回路4のツェナー電圧(21V)に保たれ
るため、チャージポンプ回路2のコンデンサC1,C2
にその耐圧以上の電圧が印加されてしまうことを、確実
に防止することができる。
【0032】尚、クランプ回路4は、例えば、チャージ
ポンプ回路2の出力端子2aと接地電位との間に、アノ
ードを出力端子2a側としカソードを接地電位側として
直列接続された複数のダイオードにより構成することも
できる。但し、本第1実施形態のように、クランプ回路
4をツェナーダイオードによって構成すれば、簡単且つ
小規模な回路構成で、前述した効果を得ることができ
る。
【0033】また、上記第1実施形態では、クランプ回
路4を構成するツェナーダイオードが3個であったが、
その数は、各ツェナーダイオードのツェナー電圧や、M
OSトランジスタ1のゲート−ドレイン間耐圧などに応
じて、適宜設定すれば良い。 [第2実施形態]次に、図2は第2実施形態の負荷駆動
回路を示す回路図である。
【0034】図2に示すように、本第2実施形態の負荷
駆動回路は、前述した第1実施形態の負荷駆動回路(図
1)に対し、クランプ回路4に代えて、電源電圧基準の
クランプ回路5が設けられている点のみ異なっている。
そして、クランプ回路5は、チャージポンプ回路2の出
力端子2aとバッテリ電圧VD との間に設けられてお
り、出力端子2aとバッテリ電圧VD との間にアノード
をバッテリ電圧VD 側としカソードを出力端子2a側と
して直列接続された、2つのツェナーダイオードZD
1,ZD2により構成されている。
【0035】尚、本第2実施形態においても、バッテリ
電圧VD は通常8V〜16Vであり、MOSトランジス
タ1のゲート−ドレイン間耐圧は16Vである。また、
各ツェナーダイオードZD1,ZD2のツェナー電圧は
7Vであり、コンデンサC1,C2の耐圧値は30Vで
ある。
【0036】よって、クランプ回路5のツェナー電圧、
即ち、2つのツェナーダイオードZD1,ZD2の合計
のツェナー電圧は、MOSトランジスタ1のゲート−ド
レイン間耐圧(16V)よりも小さい14Vに設定され
ている。このような本第2実施形態の負荷駆動回路によ
れば、バッテリ電圧VD に対するチャージポンプ回路2
の出力端子2aの電位が、設定値としての14V以上に
なろうとすると、2つのツェナーダイオードZD1,Z
D2からなるクランプ回路5により、出力端子2a側か
らバッテリ電圧VD 側へ電気エネルギーが逃がされ、こ
れにより、チャージポンプ回路2の出力電圧VO がバッ
テリ電圧VD にクランプ回路5のツェナー電圧(14
V)を加えた値(VD +14V)以上になってしまうこ
とが防止される。
【0037】そして、本第2実施形態の負荷駆動回路に
よっても、MOSトランジスタ1のゲートとドレインと
の間にゲート−ドレイン間耐圧以上の電圧がかかること
が防止されて、MOSトランジスタ1の性能劣化や破壊
を確実に防ぐことができる。しかも、本第2実施形態の
負荷駆動回路によれば、バッテリ電圧VD に負電圧方向
のサージが発生したりバッテリ電圧VD が瞬断して、チ
ャージポンプ回路2の出力端子2aとバッテリ電圧VD
との電位差が大きくなりそうな場合でも、その電位差、
即ち、MOSトランジスタ1のゲート−ドレイン間電圧
は、クランプ回路5によって14Vに保持される。
【0038】つまり、前述した第1実施形態の負荷駆動
回路では、バッテリ電圧VD が安定していれば大きな効
果を奏するものの、バッテリ電圧VD に負電圧方向のサ
ージが発生したりバッテリ電圧VD が瞬断した場合に
は、MOSトランジスタ1のゲート−ドレイン間に過電
圧が加わってしまうことを防ぐことができないという不
利な面がある。
【0039】これに対して、本第2実施形態の負荷駆動
回路によれば、あらゆる状況において、MOSトランジ
スタ1のゲート−ドレイン間電圧がその耐圧値以上にな
ってしまうことを防止することができ、この結果、MO
Sトランジスタ1の性能劣化や破壊をより確実に防ぐこ
とができる。
【0040】また更に、本第2実施形態の負荷駆動回路
によれば、バッテリ電圧VD の設定値が、例えば12V
から24Vといった具合に変更されても、その変更に全
く関係なくMOSトランジスタ1の保護を確実に行うこ
とができる。つまり、前述した第1実施形態の負荷駆動
回路では、車両のバッテリが、12V用から24V用と
いった具合に変更された場合には、その変更に応じてク
ランプ回路4のツェナー電圧を設定し直さなければなら
ないという不利な面もある。例えば、第1実施形態の負
荷駆動回路では、前述したように、クランプ回路4のツ
ェナー電圧が21Vに設定されていたが、バッテリが2
4V用に変更された場合には、MOSトランジスタ1を
確実にオンさせるために、クランプ回路4のツェナー電
圧を大きな値に再設定する必要が生じる。
【0041】これに対して、本第2実施形態の負荷駆動
回路によれば、クランプ回路5のツェナー電圧は、バッ
テリ電圧VD に関わらず、MOSトランジスタ1のゲー
ト−ドレイン間耐圧以下に設定しておけば良く、汎用性
が非常に高い。一方更に、前述した第1実施形態の負荷
駆動回路では、MOSトランジスタ1を確実にオンさせ
るために、クランプ回路4のツェナー電圧をある程度大
きい値に設定する必要があり、このため、クランプ回路
4を構成するツェナーダイオードの接続個数をある程度
多くする必要がある。
【0042】これに対して、本第2実施形態の負荷駆動
回路によれば、クランプ回路5のツェナー電圧は、MO
Sトランジスタ1のゲート−ドレイン間耐圧以下に設定
しておけば良いため、クランプ回路5を構成するツェナ
ーダイオードの接続個数が少なくて済む。例えば、第1
実施形態では3つのツェナーダイオードZD1〜ZD3
が必要であったが、本第2実施形態では2つのツェナー
ダイオードZD1,ZD2で良い。
【0043】このため、本第2実施形態の負荷駆動回路
によれば、回路規模を小さくすることができるという点
においても有利である。尚、クランプ回路5は、例え
ば、チャージポンプ回路2の出力端子2aとバッテリ電
圧VD との間に、アノードを出力端子2a側としカソー
ドをバッテリ電圧VD 側として直列接続された複数のダ
イオードにより構成することもできる。但し、本第2実
施形態のように、クランプ回路5をツェナーダイオード
によって構成すれば、簡単且つ小規模な回路構成で、前
述した効果を得ることができる。
【0044】また、上記第2実施形態では、クランプ回
路5を構成するツェナーダイオードが2個であったが、
その数は、各ツェナーダイオードのツェナー電圧や、M
OSトランジスタ1のゲート−ドレイン間耐圧などに応
じて、適宜設定すれば良い。 [その他]上記各実施形態の負荷駆動回路は、自動車に
搭載されたモータやアクチュエータ等のコイルLに電流
を流すものであり、MOSトランジスタ1のドレインが
バッテリ電圧VD に接続されていたが、本発明は、自動
車の分野以外にも全く同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の負荷駆動回路を示す回路図で
ある。
【図2】 第2実施形態の負荷駆動回路を示す回路図で
ある。
【図3】 従来の負荷駆動回路を説明する概略回路図で
ある。
【符号の説明】
L…コイル(負荷) 1…MOSトランジスタ 2
…チャージポンプ回路 2a…出力端子 3…制御回路 3a…入力端子 4,5…クランプ回路 ZD1,ZD2,ZD3…ツ
ェナーダイオード C1,C2…コンデンサ H…発振回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧にドレインが接続され、負荷の
    接地電位とは反対側の端部にソースが接続されるNチャ
    ンネル型のMOSトランジスタと、 前記電源電圧を昇圧して出力する昇圧回路と、 を備え、前記昇圧回路の出力電圧を前記MOSトランジ
    スタのゲートに供給して前記MOSトランジスタをオン
    させることにより、該MOSトランジスタから前記負荷
    に電流を流すよう構成された負荷駆動回路において、 前記昇圧回路の出力電圧が所定値以上になることを防止
    する電圧制限手段を設けたこと、 を特徴とする負荷駆動回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の負荷駆動回路におい
    て、 前記昇圧回路は、前記電源電圧を昇圧するためのコンデ
    ンサを有しており、 前記所定値は、前記コンデンサの耐圧値よりも小さい値
    に設定されていること、 を特徴とする負荷駆動回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の負荷駆動
    回路において、 前記電圧制限手段は、 前記出力電圧を出力するための前記昇圧回路の出力端子
    と前記接地電位との間に設けられ、前記接地電位に対す
    る前記出力端子の電位が前記所定値以上になろうとする
    場合に前記出力端子側から前記接地電位側へ電気エネル
    ギーを逃がすことで、前記出力電圧が前記所定値以上に
    なることを防止する接地電位基準のクランプ回路からな
    ること、 を特徴とする負荷駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の負荷駆動回路におい
    て、 前記接地電位基準のクランプ回路は、 前記昇圧回路の出力端子と前記接地電位との間に、アノ
    ードを前記接地電位側としカソードを前記出力端子側と
    して接続された、ツェナーダイオードにより構成されて
    いること、 を特徴とする負荷駆動回路。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の負荷駆動
    回路において、 前記電圧制限手段は、 前記出力電圧を出力するための前記昇圧回路の出力端子
    と前記電源電圧との間に設けられ、前記電源電圧に対す
    る前記出力端子の電位が予め設定された設定値以上にな
    ろうとする場合に前記出力端子側から前記電源電圧側へ
    電気エネルギーを逃がすことで、前記出力電圧が前記所
    定値以上になることを防止する電源電圧基準のクランプ
    回路からなること、 を特徴とする負荷駆動回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の負荷駆動回路におい
    て、 前記電源電圧基準のクランプ回路は、 前記昇圧回路の出力端子と前記電源電圧との間に、アノ
    ードを前記電源電圧側としカソードを前記出力端子側と
    して接続された、ツェナーダイオードにより構成されて
    いること、 を特徴とする負荷駆動回路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003218675A (ja) * 2002-01-22 2003-07-31 Hitachi Ltd 半導体素子の駆動装置ならびにそれを用いた電力変換装置
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KR100727092B1 (ko) * 2005-09-23 2007-06-13 한국원자력연구원 사용후핵연료 처분 용기 및 이를 이용한 사용후핵연료 처분 방법
JP2016136681A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 エスアイアイ・セミコンダクタ株式会社 スイッチ回路
JP2017028668A (ja) * 2015-07-28 2017-02-02 株式会社デンソー スイッチング素子駆動回路

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