JPH1187976A - 電磁波吸収ケーブルガイド - Google Patents
電磁波吸収ケーブルガイドInfo
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- JPH1187976A JPH1187976A JP23568897A JP23568897A JPH1187976A JP H1187976 A JPH1187976 A JP H1187976A JP 23568897 A JP23568897 A JP 23568897A JP 23568897 A JP23568897 A JP 23568897A JP H1187976 A JPH1187976 A JP H1187976A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cable guide
- cable
- electromagnetic wave
- wave absorbing
- soft magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 円筒状コアや特別な電磁波吸収装置を設けな
くても，通常のケーブルガイドの機能を有するととも
に，電磁波吸収機能を備えた電磁波吸収ケーブルガイド
を提供すること。 【解決手段】 電磁波吸収ケーブルガイド１０は，床面
又は壁面に固定され，電子機器への信号線及び電源線に
用いられるケーブルを案内し収容するケーブルガイドに
おいて，前記ケーブルガイドは，扁平又は針状の軟磁性
粉末を有機結合剤に分散固化した複合磁性材から実質的
になる。
くても，通常のケーブルガイドの機能を有するととも
に，電磁波吸収機能を備えた電磁波吸収ケーブルガイド
を提供すること。 【解決手段】 電磁波吸収ケーブルガイド１０は，床面
又は壁面に固定され，電子機器への信号線及び電源線に
用いられるケーブルを案内し収容するケーブルガイドに
おいて，前記ケーブルガイドは，扁平又は針状の軟磁性
粉末を有機結合剤に分散固化した複合磁性材から実質的
になる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，電源線や電話線等
のケーブルを収容し，案内するケーブルガイドに関し，
詳しくは，電磁波吸収機能を備えたケーブルガイドに関
するものである。
のケーブルを収容し，案内するケーブルガイドに関し，
詳しくは，電磁波吸収機能を備えたケーブルガイドに関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年，デジタル電子機器をはじめ高周波
を利用する電子機器類の普及が進み，中でも準マイクロ
波帯あるいはマイクロ波帯を使用する移動通信機器類の
普及がめざましい。このような，携帯電話に代表される
移動体通信機器では，小型化・軽量化の要求が顕著であ
り，電子部品の高密度実装化が最大の技術課題となって
いる。
を利用する電子機器類の普及が進み，中でも準マイクロ
波帯あるいはマイクロ波帯を使用する移動通信機器類の
普及がめざましい。このような，携帯電話に代表される
移動体通信機器では，小型化・軽量化の要求が顕著であ
り，電子部品の高密度実装化が最大の技術課題となって
いる。
【０００３】従って，過密に実装された電子部品類やプ
リント配線あるいはモジュール間配線等が互いに極めて
接近することになり，更には，信号処理速度の高速化も
図られている為，静電結合及び／又は電磁結合による線
間結合の増大化や放射ノイズによる干渉などが生じ，機
器の正常な動作を妨げる事態が少なからず生じている。
リント配線あるいはモジュール間配線等が互いに極めて
接近することになり，更には，信号処理速度の高速化も
図られている為，静電結合及び／又は電磁結合による線
間結合の増大化や放射ノイズによる干渉などが生じ，機
器の正常な動作を妨げる事態が少なからず生じている。
【０００４】このようないわゆる高周波電磁障害に対し
て従来は，主に導体シールドを施す事による対策がなさ
れてきた。
て従来は，主に導体シールドを施す事による対策がなさ
れてきた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら，導体シ
ールドは，空間とのインピーダンス不整合に起因する電
磁波の反射を利用する電磁障害対策である為に，遮蔽効
果は，得られても不要輻射源からの反射による電磁結合
が助長される欠点がある。その欠点を解消するために，
二次的な電磁障害対策として，磁性体の磁気損失，即ち
虚数部透磁率μ´´を利用した不要輻射の抑制が有効で
あると考えられる。ここで，不要輻射の吸収効率は，μ
´´＞μ´なる周波数範囲において，μ´´の大きさに
見合って高まることが知られている。従って，マイクロ
波帯にて大きな磁気損失を得るためには，実数部透磁率
がＶＨＦ帯（３０ＭＨｚ〜３００ＭＨｚ），準マイクロ
波帯（３００ＭＨｚ〜３ＧＨｚ），乃至はマイクロ波帯
の低周波側（３ＧＨｚ〜概ね１０ＧＨｚ）にて磁気共鳴
により減衰する特性を実現する必要がある。
ールドは，空間とのインピーダンス不整合に起因する電
磁波の反射を利用する電磁障害対策である為に，遮蔽効
果は，得られても不要輻射源からの反射による電磁結合
が助長される欠点がある。その欠点を解消するために，
二次的な電磁障害対策として，磁性体の磁気損失，即ち
虚数部透磁率μ´´を利用した不要輻射の抑制が有効で
あると考えられる。ここで，不要輻射の吸収効率は，μ
´´＞μ´なる周波数範囲において，μ´´の大きさに
見合って高まることが知られている。従って，マイクロ
波帯にて大きな磁気損失を得るためには，実数部透磁率
がＶＨＦ帯（３０ＭＨｚ〜３００ＭＨｚ），準マイクロ
波帯（３００ＭＨｚ〜３ＧＨｚ），乃至はマイクロ波帯
の低周波側（３ＧＨｚ〜概ね１０ＧＨｚ）にて磁気共鳴
により減衰する特性を実現する必要がある。
【０００６】このような材料として，扁平な軟磁性体粉
末と結合剤とを含む電磁干渉抑制体が知られている。
末と結合剤とを含む電磁干渉抑制体が知られている。
【０００７】しかしながら，かかる電磁干渉抑制体は，
電源線や電話線などのケーブルやケーブルを収容するケ
ーブルガイド等の細長い線状の部位には，装着が困難で
あるという欠点を有した。
電源線や電話線などのケーブルやケーブルを収容するケ
ーブルガイド等の細長い線状の部位には，装着が困難で
あるという欠点を有した。
【０００８】また，ケーブル等には，円筒状コアを備え
たノイズ吸収装置が知られているが，ケーブルガイドに
収容されたケーブルに装着するためには，必然的にケー
ブルガイドの断面積が大きくならざるを得なかった。
たノイズ吸収装置が知られているが，ケーブルガイドに
収容されたケーブルに装着するためには，必然的にケー
ブルガイドの断面積が大きくならざるを得なかった。
【０００９】そこで，本発明の一技術的課題は，円筒状
コアや特別な電磁波吸収装置を設けなくても，通常のケ
ーブルガイドの機能を有するとともに，電磁波吸収機能
を備えた電磁波吸収ケーブルガイドを提供することにあ
る。
コアや特別な電磁波吸収装置を設けなくても，通常のケ
ーブルガイドの機能を有するとともに，電磁波吸収機能
を備えた電磁波吸収ケーブルガイドを提供することにあ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明によれば，床面又
は壁面に固定され，電子機器への信号線及び電源線に用
いられるケーブルを案内し収容するケーブルガイドにお
いて，前記ケーブルガイドは，扁平又は針状の軟磁性粉
末を有機結合剤に分散固化した複合磁性材から実質的に
なることを特徴とする電磁波吸収ケーブルガイドが得ら
れる。
は壁面に固定され，電子機器への信号線及び電源線に用
いられるケーブルを案内し収容するケーブルガイドにお
いて，前記ケーブルガイドは，扁平又は針状の軟磁性粉
末を有機結合剤に分散固化した複合磁性材から実質的に
なることを特徴とする電磁波吸収ケーブルガイドが得ら
れる。
【００１１】また，本発明によれば，前記電磁波吸収ケ
ーブルガイドにおいて，前記ケーブルガイドは，収容溝
部を備えたケーブル収容部と，前記収容溝部を覆うカバ
ーとを備えていることを特徴とする電磁波吸収ケーブル
ガイドが得られる。
ーブルガイドにおいて，前記ケーブルガイドは，収容溝
部を備えたケーブル収容部と，前記収容溝部を覆うカバ
ーとを備えていることを特徴とする電磁波吸収ケーブル
ガイドが得られる。
【００１２】さらに，本発明によれば，前記電磁波吸収
ケーブルガイドにおいて，前記ケーブル収容部と前記カ
バーとは，互いに嵌合圧着する嵌合部を備えていること
を特徴とする電磁波吸収ケーブルガイドが得られる。
ケーブルガイドにおいて，前記ケーブル収容部と前記カ
バーとは，互いに嵌合圧着する嵌合部を備えていること
を特徴とする電磁波吸収ケーブルガイドが得られる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下，本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【００１４】図１は本発明の第１の実施の形態による電
磁波吸収ケーブルガイドを示す図である。図２は図１の
電磁波吸収ケーブルガイドの横断面図である。図３は図
１の電磁波吸収ケーブルガイドの分解組立斜視図であ
る。
磁波吸収ケーブルガイドを示す図である。図２は図１の
電磁波吸収ケーブルガイドの横断面図である。図３は図
１の電磁波吸収ケーブルガイドの分解組立斜視図であ
る。
【００１５】図１，図２，及び図３を参照すると，電磁
波吸収ケーブルガイド１０は，底部をなすケーブル収容
部１と，このケーブル収容部１を覆うカバー２とを備え
ている。
波吸収ケーブルガイド１０は，底部をなすケーブル収容
部１と，このケーブル収容部１を覆うカバー２とを備え
ている。
【００１６】ケーブル収容部１は，ケーブル２１を収容
する底部３と底部３の両側に起立した内壁部４と，内壁
部４の更に外側に内壁部４よりも低く起立した外壁部５
とを備えている。また，底部３の下側面には，ケーブル
収容部１を床面又は壁面に接着固定するための接着層６
が設けられている。
する底部３と底部３の両側に起立した内壁部４と，内壁
部４の更に外側に内壁部４よりも低く起立した外壁部５
とを備えている。また，底部３の下側面には，ケーブル
収容部１を床面又は壁面に接着固定するための接着層６
が設けられている。
【００１７】また，カバー２は，天井部７と天井部７の
両側に下方に互いに開く方向に延びる上壁部８とを備え
た下向き開口部を有する断面Ｃ字形状を有する。
両側に下方に互いに開く方向に延びる上壁部８とを備え
た下向き開口部を有する断面Ｃ字形状を有する。
【００１８】ケーブル収容部１において，内壁部４は上
端部外側に係合するために鍵状の突起を有する係合部４
ａを備えており，また，外壁部５は，カバー２の上壁部
８の上端面が互いに対向するように，傾斜面５ａを備え
ている。
端部外側に係合するために鍵状の突起を有する係合部４
ａを備えており，また，外壁部５は，カバー２の上壁部
８の上端面が互いに対向するように，傾斜面５ａを備え
ている。
【００１９】一方，カバー２において，一対の上壁部８
は下端に内側に互いに対向するように内側に向かって突
出した係合部８ａを備えている。係合部８ａは，ケーブ
ル収容部１の傾斜面５ａと互いに接触する下端面８ｂ
と，係合部４ａと係合する先端部８ｃとを有している。
は下端に内側に互いに対向するように内側に向かって突
出した係合部８ａを備えている。係合部８ａは，ケーブ
ル収容部１の傾斜面５ａと互いに接触する下端面８ｂ
と，係合部４ａと係合する先端部８ｃとを有している。
【００２０】この電磁波吸収ケーブルガイド１０の使用
に際しては，ケーブル収容部１を床面又は壁面に，接着
層６によって固定した後，ケーブルを収容し，カバー２
を，上方から天井部７を押圧することによって，圧接す
ると，カバー２の持つ弾性によって，上壁部８が外側に
開き，係合部８ａが係合部４ａを越えて下方に移動した
後，カバー２の持つ弾性によって，上壁部８が内側に向
かって付勢されることで，係合部８ａと係合部４ａとが
係合するとともに，下端面８ｂが，上端面５ａに当接し
て，嵌合固定される。尚，ケーブル収容部１とカバー２
とは，係合部８ａと係合部４ａとの接触面及び下端面８
ｂと上端面５ａとが摺接することで，長さ方向に互いに
相対摺動移動可能である。以上までは，従来技術による
ケーブルガイドと同様の構造を有する。
に際しては，ケーブル収容部１を床面又は壁面に，接着
層６によって固定した後，ケーブルを収容し，カバー２
を，上方から天井部７を押圧することによって，圧接す
ると，カバー２の持つ弾性によって，上壁部８が外側に
開き，係合部８ａが係合部４ａを越えて下方に移動した
後，カバー２の持つ弾性によって，上壁部８が内側に向
かって付勢されることで，係合部８ａと係合部４ａとが
係合するとともに，下端面８ｂが，上端面５ａに当接し
て，嵌合固定される。尚，ケーブル収容部１とカバー２
とは，係合部８ａと係合部４ａとの接触面及び下端面８
ｂと上端面５ａとが摺接することで，長さ方向に互いに
相対摺動移動可能である。以上までは，従来技術による
ケーブルガイドと同様の構造を有する。
【００２１】本発明の第１の実施に形態によるケーブル
ガイドのケーブル収容部１とそれを覆うカバー２とは，
複合磁性材で形成されていることで，従来のケーブルガ
イドとは異なっている。即ち，この複合磁性材は，軟磁
性体粉末を有機結合剤中に分散してなるものである。
ガイドのケーブル収容部１とそれを覆うカバー２とは，
複合磁性材で形成されていることで，従来のケーブルガ
イドとは異なっている。即ち，この複合磁性材は，軟磁
性体粉末を有機結合剤中に分散してなるものである。
【００２２】ここで，本発明の第１の実施の形態におい
て，軟磁性体粉末としては，高周波透磁率の大きな鉄ア
ルミ珪素合金（センダスト（登録商標））を用いている
が，鉄ニッケル合金（パーマロイ）もその代表的素材と
してあげることができる。
て，軟磁性体粉末としては，高周波透磁率の大きな鉄ア
ルミ珪素合金（センダスト（登録商標））を用いている
が，鉄ニッケル合金（パーマロイ）もその代表的素材と
してあげることができる。
【００２３】また，本発明の実施の形態による軟磁性体
粉末は，微細粉末化され，表面部分を酸化して用いる。
尚，軟磁性体粉末のアスペクト比は，例えば，５：１以
上と十分に大きいことが好ましい。
粉末は，微細粉末化され，表面部分を酸化して用いる。
尚，軟磁性体粉末のアスペクト比は，例えば，５：１以
上と十分に大きいことが好ましい。
【００２４】また，本発明の第１の実施の形態に用いる
有機結合剤としては，塩素化ポリエチレン等を用いてい
るが，その他に，ポリエステル樹脂，ポリ塩化ビニル系
樹脂，ポリビニルブチラール樹脂，ポリウレタン樹脂，
セルロール系樹脂，ニトリル−ブタジエン系ゴム，スチ
レン−ブタジエン系ゴム等の熱可塑性樹脂あるいはそれ
らの共重合体，エポキシ樹脂，フェノール樹脂，アミド
系樹脂，及びイミド系樹脂等の熱硬化樹脂も用いること
ができる。
有機結合剤としては，塩素化ポリエチレン等を用いてい
るが，その他に，ポリエステル樹脂，ポリ塩化ビニル系
樹脂，ポリビニルブチラール樹脂，ポリウレタン樹脂，
セルロール系樹脂，ニトリル−ブタジエン系ゴム，スチ
レン−ブタジエン系ゴム等の熱可塑性樹脂あるいはそれ
らの共重合体，エポキシ樹脂，フェノール樹脂，アミド
系樹脂，及びイミド系樹脂等の熱硬化樹脂も用いること
ができる。
【００２５】図４は本発明の第２の実施の形態による電
磁波吸収ケーブルガイドを示す図である。図５は図１の
電磁波吸収ケーブルガイドの横断面図である。図６は図
１の電磁波吸収ケーブルガイドの分解組立斜視図であ
る。
磁波吸収ケーブルガイドを示す図である。図５は図１の
電磁波吸収ケーブルガイドの横断面図である。図６は図
１の電磁波吸収ケーブルガイドの分解組立斜視図であ
る。
【００２６】図４，図５，及び図６を参照すると，電磁
波吸収ケーブルガイド２０は，底部をなすケーブル収容
部１１と，このケーブル収容部１を覆うカバー１２とを
備えている。
波吸収ケーブルガイド２０は，底部をなすケーブル収容
部１１と，このケーブル収容部１を覆うカバー１２とを
備えている。
【００２７】ケーブル収容部１１は，ケーブル２２を収
容する底部１３と底部１３の両側に起立した外壁部５と
を備えている。また，底部１３の下面側には，ケーブル
収容部１１を床面又は壁面に接着固定するための接着層
１６が設けられている。
容する底部１３と底部１３の両側に起立した外壁部５と
を備えている。また，底部１３の下面側には，ケーブル
収容部１１を床面又は壁面に接着固定するための接着層
１６が設けられている。
【００２８】また，カバー１２は，天井部１７と天井部
１７の両側に下方に延びる上壁部１８とを備えた下向き
開口部を有する断面Ｃ字形状を有する。
１７の両側に下方に延びる上壁部１８とを備えた下向き
開口部を有する断面Ｃ字形状を有する。
【００２９】ケーブル収容部１１において，外壁部１５
は上端側の内側部が互いに対向するように，括れた凹部
（溝）１５ａと，その外壁部１５に対して先端側の突出
部１５ｂとを備えている。
は上端側の内側部が互いに対向するように，括れた凹部
（溝）１５ａと，その外壁部１５に対して先端側の突出
部１５ｂとを備えている。
【００３０】一方，カバー２において，一対の上壁部１
８は下端外側に内方に向かって括れた凹部（溝）１８ａ
と，この凹部１８ａの先端部で凹部１８ａよりも外側に
向かって突出した突出部１８ｂとを備えている。
８は下端外側に内方に向かって括れた凹部（溝）１８ａ
と，この凹部１８ａの先端部で凹部１８ａよりも外側に
向かって突出した突出部１８ｂとを備えている。
【００３１】この電磁波吸収ケーブルガイド２０の使用
に際しては，ケーブル収容部１１を床面又は壁面に，接
着層１６によって固定した後，ケーブル２２を収容し，
カバー１２を上方から天井部１７を押圧することによっ
て，圧接すると，ケーブル収容部１１及びカバー１２の
持つ弾性によって，外壁部１５が外側に開き上壁部１８
が内側に閉じ，突出部１４ｂが凹部１８ａに，突出部１
８ｂが凹部１４ｂに夫々互いに嵌合することで，ケーブ
ル収容部１１にカバー１２が固定される。尚，ケーブル
収容部１１とカバー１２とは，突出部１４ｂが凹部１８
ａに，突出部１８ｂが凹部１４ｂに収容されることで，
長さ方向に互いに相対摺動移動可能である。
に際しては，ケーブル収容部１１を床面又は壁面に，接
着層１６によって固定した後，ケーブル２２を収容し，
カバー１２を上方から天井部１７を押圧することによっ
て，圧接すると，ケーブル収容部１１及びカバー１２の
持つ弾性によって，外壁部１５が外側に開き上壁部１８
が内側に閉じ，突出部１４ｂが凹部１８ａに，突出部１
８ｂが凹部１４ｂに夫々互いに嵌合することで，ケーブ
ル収容部１１にカバー１２が固定される。尚，ケーブル
収容部１１とカバー１２とは，突出部１４ｂが凹部１８
ａに，突出部１８ｂが凹部１４ｂに収容されることで，
長さ方向に互いに相対摺動移動可能である。
【００３２】本発明の第２の実施に形態によるケーブル
ガイドのケーブル収容部１１とそれを覆うカバー１２と
は，第１の実施の形態と同様に，複合磁性材で形成され
ている。即ち，この複合磁性材は，軟磁性体粉末を有機
結合剤中に分散してなるものである。
ガイドのケーブル収容部１１とそれを覆うカバー１２と
は，第１の実施の形態と同様に，複合磁性材で形成され
ている。即ち，この複合磁性材は，軟磁性体粉末を有機
結合剤中に分散してなるものである。
【００３３】ここで，本発明の第２の実施の形態におい
て，軟磁性体粉末としては，高周波透磁率の大きな鉄ア
ルミ珪素合金（センダスト（登録商標））を用いている
が，鉄ニッケル合金（パーマロイ）もその代表的素材と
してあげることができる。
て，軟磁性体粉末としては，高周波透磁率の大きな鉄ア
ルミ珪素合金（センダスト（登録商標））を用いている
が，鉄ニッケル合金（パーマロイ）もその代表的素材と
してあげることができる。
【００３４】また，本発明の第２の実施の形態による軟
磁性体粉末は，微細粉末化され，表面部分を酸化して用
いる。尚，軟磁性体粉末のアスペクト比は，例えば，
５：１以上と十分に大きいことが好ましい。
磁性体粉末は，微細粉末化され，表面部分を酸化して用
いる。尚，軟磁性体粉末のアスペクト比は，例えば，
５：１以上と十分に大きいことが好ましい。
【００３５】また，本発明の第２の実施の形態に用いる
有機結合剤としては，塩素化ポリエチレン等を用いてい
るが，その他に，ポリエステル樹脂，ポリ塩化ビニル系
樹脂，ポリビニルブチラール樹脂，ポリウレタン樹脂，
セルロール系樹脂，ニトリル−ブタジエン系ゴム，スチ
レン−ブタジエン系ゴム等の熱可塑性樹脂あるいはそれ
らの共重合体，エポキシ樹脂，フェノール樹脂，アミド
系樹脂，及びイミド系樹脂等の熱硬化樹脂も用いること
ができる。
有機結合剤としては，塩素化ポリエチレン等を用いてい
るが，その他に，ポリエステル樹脂，ポリ塩化ビニル系
樹脂，ポリビニルブチラール樹脂，ポリウレタン樹脂，
セルロール系樹脂，ニトリル−ブタジエン系ゴム，スチ
レン−ブタジエン系ゴム等の熱可塑性樹脂あるいはそれ
らの共重合体，エポキシ樹脂，フェノール樹脂，アミド
系樹脂，及びイミド系樹脂等の熱硬化樹脂も用いること
ができる。
【００３６】
【発明の効果】以上説明したように，本発明によれば，
円筒状コアや特別な電磁波吸収装置を設けなくても，通
常のケーブルガイドの機能を有するとともに，電磁波吸
収機能を備えた電磁波吸収ケーブルガイドを提供するこ
とができる。
円筒状コアや特別な電磁波吸収装置を設けなくても，通
常のケーブルガイドの機能を有するとともに，電磁波吸
収機能を備えた電磁波吸収ケーブルガイドを提供するこ
とができる。
【図１】本発明の第１の実施の形態による電磁波吸収ケ
ーブルガイドを示す斜視図である。
ーブルガイドを示す斜視図である。
【図２】図１の電磁波吸収ケーブルガイドの横断面図で
ある。
ある。
【図３】図１の電磁波吸収ケーブルガイドの分解組み立
て斜視図である。
て斜視図である。
【図４】本発明の第２の実施の形態による電磁波吸収ケ
ーブルガイドを示す斜視図である。
ーブルガイドを示す斜視図である。
【図５】図４の電磁波吸収ケーブルガイドの横断面図で
ある。
ある。
【図６】図４の電磁波吸収ケーブルガイドの分解組み立
て斜視図である。
て斜視図である。
１，１１ ケーブル収容部 ２，１２ カバー ３，１３ 底部 ４ 内壁部 ５，１５ 外壁部 ６，１６ 接着層 ７，１７ 天井部 ８，１８ 上壁部 １０，２０ 電磁波吸収ケーブルガイド ２１，２２ ケーブル
Claims (3)
- 【請求項１】 床面又は壁面に固定され，電子機器への
信号線及び電源線に用いられるケーブルを案内し収容す
るケーブルガイドにおいて，前記ケーブルガイドは，扁
平又は針状の軟磁性粉末を有機結合剤に分散固化した複
合磁性材から実質的になることを特徴とする電磁波吸収
ケーブルガイド。 - 【請求項２】 請求項１記載の電磁波吸収ケーブルガイ
ドにおいて，前記ケーブルガイドは，収容溝部を備えた
ケーブル収容部と，前記収容溝部を覆うカバーとを備え
ていることを特徴とする電磁波吸収ケーブルガイド。 - 【請求項３】 請求項２記載の電磁波吸収ケーブルガイ
ドにおいて，前記ケーブル収容部と前記カバーとは，互
いに嵌合圧着する嵌合部を備えていることを特徴とする
電磁波吸収ケーブルガイド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23568897A JPH1187976A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 電磁波吸収ケーブルガイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23568897A JPH1187976A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 電磁波吸収ケーブルガイド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1187976A true JPH1187976A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=16989752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23568897A Pending JPH1187976A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 電磁波吸収ケーブルガイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1187976A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001203041A (ja) * | 1999-11-18 | 2001-07-27 | Alcatel | 電磁的にシールドされたハウジングに収容する装置のためのマイクロ波減衰コネクタと、このようなコネクタを装備したハウジングを含むアセンブリ |
| JP2015165468A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-17 | 住友電装株式会社 | シールド導電路 |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23568897A patent/JPH1187976A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001203041A (ja) * | 1999-11-18 | 2001-07-27 | Alcatel | 電磁的にシールドされたハウジングに収容する装置のためのマイクロ波減衰コネクタと、このようなコネクタを装備したハウジングを含むアセンブリ |
| JP2015165468A (ja) * | 2014-03-03 | 2015-09-17 | 住友電装株式会社 | シールド導電路 |
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