JP2879055B2 - シールドケース - Google Patents

シールドケース

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JP2879055B2
JP2879055B2 JP24825894A JP24825894A JP2879055B2 JP 2879055 B2 JP2879055 B2 JP 2879055B2 JP 24825894 A JP24825894 A JP 24825894A JP 24825894 A JP24825894 A JP 24825894A JP 2879055 B2 JP2879055 B2 JP 2879055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、携帯電話等の使用時
に、電磁波による人体への影響を防止するケースに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、技術の進歩に基づいて、電気機器
の普及が進んでいる。日常生活において職場のOA機器
を始め、家庭内にも電子レンジや携帯電話などたくさん
の機器が存在する。このような機器は、使用時に電磁波
を放出していて、この電磁波は無闇に浴びつづけると、
体に異常をきたしてしまう。
【0003】電磁波障害に対しては、電波法や電気用品
取締法などで規制され、国際的にも、国際電気標準会議
(IEC)の中の国際無線障害特別委員会(CISP
R)で行われていて、そこでの国際規格に基づいて国内
規格が作られている。そのほかにも、電磁波ノイズは様
々なものから発生するところから、政令や告示等でその
都度対応が行われているが、その内容は測定法や許容値
であり、抜本的な対策になっていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、日常生活におけ
る電磁波を防止しようとするものとして、テレビやOA
機器のディスプレイに装着するシールドスクリーンや、
防磁用のシールドエプロンが存在する。これらについて
は、シールドスクリーンは、テレビやCRT等の画面専
用であるし、シールドエプロンは、妊婦の体に対して胎
児を保護する目的のものである。
【0005】それに対して、今一番人体に影響を与える
ものとして、携帯電話が考えられる。すなわち、この種
の機器は、口と耳に近づけて用いるため、目や頭に極端
に近いところで電磁波を受け続けるところに問題があ
る。携帯電話は、800〜900メガヘルツのマイクロ
波を用い、送信出力は0.6〜1ワットと弱いが、熱効
果を中心に近接部位の生体効果が確実にあるといえる。
至近距離で応答を行うトランシーバも同様な問題が指摘
されており、これらは白内障になる危険性が高く、脳腫
瘍やアルツハイマー病との関係も研究が開始されてい
る。また、電気シェーバも顔に近づけることから同様で
ある。
【0006】そして、通信機器では、時代の流れがコー
ドレスの通信の方向に向かっていて、その種類もますま
す多様化しつつある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、日常生活にお
ける通信機器からの電磁波の影響を受けないようにする
ことを目的として、導電材または導電層が形成されてい
る部材による通信機器の周囲を覆う電磁波の遮蔽体であ
って、遮蔽体には、通信機器の人体側を壁体とする挿入
溝が形成されるとともに、壁体に送話孔および受話孔が
配置されていることを特徴とするものである。
【0008】また、さらに遮蔽体が通信機器の内部回路
におけるグランド部位に接続されることを特徴とするも
のである。
【0009】上記導電材は、金属鋼材でよく、また、導
電層は、カーボン繊維等の繊維状の導電材を織り込んだ
織物、銅箔を入れたFRP等の樹脂材、成型後無電解メ
ッキや電解メッキを施した部材、さらに、成型後導電塗
料を塗布した部材でよい。
【0010】
【作用】導電性の部材を利用した遮蔽体による壁体に沿
った装着溝や底壁により通信機器を適切な位置に収容す
ることにより、通信機器からの電磁波が遮蔽体に吸収さ
れて、人体を保護することができるとともに、使用時に
簡便に装着することができる。
【0011】そして、導電性の部材を利用した遮蔽体を
積極的に利用する構成として、通信機器の内部回路、特
に通信機器内部のシールド板が接続されるグランド部位
に、遮蔽体を電気的に接続することにより、吸収した電
磁波を適切に放出し、強力に遮蔽することが可能であ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面に基
づき形状について説明する。
【0013】本発明の第1の実施例である通信機器のシ
ールドケースは、電気機器としての通信機器からの電磁
波の遮蔽体となる壁体1により形成されていて、断面
「コ」字状の組み合わせとするための保持壁体1a、1
bが形成され、その内側に通信機器が嵌め込まれる挿入
溝2が形成されている。また、挿入溝2には、係止壁体
1cが形成され、挿入溝2に通信機器を嵌め込んだとき
に、通信機器の本体が当接するようになっている。この
壁体1について、保持壁体1a、1b、係止壁体1cが
一枚の鋼板であって、保持壁体1a、1bは、2段階の
ほぼ垂直の折り曲げ、係止壁体1cは、1段階のほぼ垂
直の折り曲げにより形成されている。
【0014】そして、壁体1には、挿入溝2に通信機器
を嵌め込んだときにその通信機器の送受話孔を遮蔽しな
いように、送話孔3aおよび受話孔3bが設けられてい
る。これらの送話孔3aおよび受話孔3bは、壁体1に
小さい通孔を複数設けたものであり、電磁波の遮蔽効果
を保ちながら、音を良好に外部に通過させる構造として
いる。
【0015】そして、保持壁体1a、1bは、図面上壁
体1の略半分程度の高さに形成されているが、全高に形
成されてもよく、また、送話孔3aおよび受話孔3b
は、それぞれ一つの大きめの通孔に金属製のメッシュを
設ける形状であってもよく、ようは、壁体1に通信機器
を嵌め込んで周囲を覆い、人体側には音が間こえる構成
になっていればよい。
【0016】さらに、挿入溝2に通信機器を嵌め込んだ
ときに、通信機器は係止壁体1cに当接して位置決めさ
れるが、その逆側にストッパ部材を設けて、通信機器を
挿入溝2内で固定するようにしてもよい。その結果、使
用時に壁体1内で通信機器がガタつくことがない。ま
た、係止壁体1cを挿入溝2の逆側に設けて、それに対
する位置にストッパ部材を設けても同様である。
【0017】このように構成された結果、通信機器から
発生する電磁波は、有効にシールドケースの壁体1に吸
収され、人体への影響は防止される。
【0018】次に、シールドケースに使用できる部材に
ついて説明する。
【0019】まずシールドケースを形成する部材とし
て、部材自体が導電性を有する導電材を用いる場合と、
非導電性の部材に導電層を設けた部材を用いる場合とが
ある。
【0020】上記導電材としては、ステンレスやアル
ミ、チタンなどの金属鋼材、ポリピロールカーボン含有
ポリマー等の導電性樹脂などを用いることができる。直
接導電性を有する部材を用いると、加工が簡便であり、
ステンレス等の金属鋼材は導電性が優良で強度があっ
て、複雑な表面処理を要しない。そして、金属鋼材でも
アルミやチタンは軽量である。そして、当然導電性樹脂
は金属鋼材よりも軽量であり、成形後簡単に耐候用のコ
ーティングを行えばよい。
【0021】上記非導電性の部材に設けられる導電層と
しては、カーボン繊錐等の繊維状の導電材を織り込んだ
織物、銅箔を入れたFRP等の樹脂材、成型後無電解メ
ッキや電解メッキを施した部材、さらに、成型後導電塗
料を塗布した部材などを用いることができる。
【0022】カーボン繊維等の繊維状の導電材を織り込
んだ織物を用いる場合は、ケースとしての強度はない
が、素材として目的に応じたフレキシブルな形状に織っ
たり、切り接ぎができる。従って図面のケース形状およ
びそれ以外の形状を簡単に作成でき、そしてケースを折
り畳むことが可能である。
【0023】銅箔を入れたFRP等の樹脂材の場合に
は、金属鋼材よりも軽量で丈夫なケースとすることがで
き、加工時に銅箔を均一に配置接続すれば、電磁波の遮
断性能も金属材料並となる。
【0024】成型後無電解メッキや電解メッキを施した
部材や成型後導電塗料を塗布した部材は、樹脂材の選択
により軽量で丈夫なケースとすることができ、簡便な加
工で電磁波の遮断性能も金属材料並となる。
【0025】次に、本発明のシールドケースの一使用例
として、通信機器の電磁波をその使用時に更に有効に遮
断するように使用する場合について説明する。
【0026】図5において、シールドケースの係止壁体
1cの所定位置には、ピン4が形成されていて、通信機
器5にはピン4を挟持するための通信機器5内部に配設
されたシールド板6によるばね7が設けられている。こ
のシールド板6は、通信機器5内の図示しない内部回路
のグランドに接続されている。すなわち、シールドケー
スはピン4を介して通信機器5内のグランドに接続さ
れ、吸収した電磁波による誘導電流をそのグランドに流
すことができる。その結果、単にシールドケースを使用
するのみに比べて強力に電磁波を遮断することが可能に
なる。このシールドケースの接続先として、通信機器5
のシールド板6が内部回路のグランドに接続されてなく
てもよく、また、直接プリント基板のグランドのパター
ンに接続されてもよい。ようは、シールドケースの誘導
電流を放出できればよい。
【0027】そして、通信機器5の使用者は、通話する
直前にシールドケースの挿入溝2に通信機器5を嵌め込
んで、その結果係止壁体1cのピン4を通信機器5のシ
ールド板6のばね7に差し込んで係合され、そして通話
を開始する。その状態で通信機器5を耳元へ近づけて
も、使用者の頭等への電磁波は強力に遮断される。
【0028】当然、シールドケースからグランドへの接
続は、ピン4によるものでなく、導線等によりピンを引
き出して、ジャックに接続する方式であってもよく、通
信機器のグランドに限らずその他の機器やいわゆる接地
であってもよい。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明は、導電材または
導電層が形成されている部材による通信機器の周囲を覆
う電磁波の遮蔽体であって、遮蔽体には、通信機器の人
体側を壁体とする挿入溝が形成されるとともに、壁体に
送話孔および受話孔が配置されているものであって、通
信機器からの電磁波が人体に作用するのを遮る遮蔽体と
して作用しながら、送話孔および受話孔が配置されて使
用時の通話の障害にもならないという効果がある。
【0035】また、さらに遮蔽体が通信機器の内部回路
におけるグランド部位に接続されるものであり、遮蔽体
が吸収した電磁波を通信機器内部のグランドに放出して
遮蔽効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す外観図。
【図2】図1の側面図。
【図3】図2のA−A線の平面断面図。
【図4】図1の第1実施例の使用図。
【図5】図4の第1実施例の電気的接続について示す回
路図。
【符号の説明】
1 壁体(遮蔽体) 1c 底壁 2 挿入溝 3a 送話孔 3b 受話孔 6 シールド板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電材または導電層が形成されている部
    材による通信機器の周囲を覆う電磁波の遮蔽体であっ
    て、該遮蔽体には、前記通信機器の人体側を壁体とする
    挿入溝が形成されるとともに、該壁体に送話孔および受
    話孔が配置されていることを特徴とするシールドケー
    ス。
  2. 【請求項2】 遮蔽体が通信機器の内部回路におけるグ
    ランド部位に接続される請求項1のシールドケース。
JP24825894A 1994-09-06 1994-09-06 シールドケース Expired - Lifetime JP2879055B2 (ja)

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