JPH1187937A - 検出器の取付け具、検出器の取付け構造および検出器 - Google Patents

検出器の取付け具、検出器の取付け構造および検出器

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JPH1187937A
JPH1187937A JP25433497A JP25433497A JPH1187937A JP H1187937 A JPH1187937 A JP H1187937A JP 25433497 A JP25433497 A JP 25433497A JP 25433497 A JP25433497 A JP 25433497A JP H1187937 A JPH1187937 A JP H1187937A
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JP
Japan
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detector
photoelectric sensor
sensor
mounting
fixture
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JP25433497A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Yanai
宏和 矢内
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出精度を低下させたり、不安定にしたりす
ることなく、光電センサのような検出器の傾き(角度)
調整を簡単に行うことができるようにする。 【解決手段】 取付け具22のセンサ取着部30には、
2つの円弧状をした長孔(センサ取付け孔)33a,3
3bが開口されている。2つの円弧状長孔33a,33
bは、センサ取着部30に対して相対的な1点を中心と
して同心円弧状に形成されている。しかも、この円弧状
長孔33a,33bに通したネジ34,34により光電
センサ21を取付け具22に取付けた時、光電センサ2
1の検出点Qは円弧状長孔33a,33bの中心となる
点と(側面視で)一致するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電センサのような
光学式の検出器を架台などに設置するための取付け具に
関する。また、光電センサのような検出器を取付けるた
めの取付け孔構造に関する。さらに、光電センサのよう
な検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】光電センサ1と当該センサ1を取り付け
るための取付け具2を図1に示す。光電センサ1は、内
部に投光光学系を配置された投光窓3と内部に受光光学
系を配置された受光窓4を備えており、投光窓3と受光
窓4の間に設定された光軸5の位置を示すための光軸指
示マーク6をケース7の側面に描かれている。また、ケ
ース7の側面には、光電センサ1を取付け具2に取付け
るための取付け用孔(雌ねじ孔)8a,8bを設けられ
ている。
【0003】取付け具2は、金属片を直角に折り曲げて
センサ取着部9と固定部10とを形成したものであり、
固定部10には長辺方向に延びた長孔11が開口され、
センサ取着部9には長辺方向に延びた長孔12aと短辺
方向に延びた長孔12bとが開口されている。
【0004】しかして、固定部10の長孔11,11に
通したネジを架台に止めることによって取付け具2を架
台に固定し、センサ取着部9の長孔12a,12bに通
したネジ13,13を光電センサ1の取付け用孔8a,
8bに止めることによって光電センサ1を取付け具2に
取り付けることができ、取付け具2を介して光電センサ
1を架台に設置することができる。ここで、取付け具2
は長孔11,11によって架台にネジ止めされているの
で、ネジを緩めることによって上下方向に位置調整でき
る。また、光電センサ1は長孔12a,12bによって
取付け具2に取り付けられているので、ネジ13,13
を緩めることによって上下方向の傾きを調整できる。
【0005】また、図示しないが、センサ取着部に丸孔
と当該丸孔を中心とする円弧状の長孔をそれぞれ1個ず
つ開口した取付け具を用いて光電センサを取付け具に取
り付け、光電センサの傾きを調整できるようにしたもの
も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光電センサは、例えば
工場設備内で用いられる場合、光電センサの光軸方向
が、ラインに乗って搬送される対象物(製品)の方向を
向き、しかも対象物が光電センサの検出点を通過するよ
う、取付け具によって架台などに設置される。しかし、
光電センサの種類や検知対象、検知しようとする物理量
などによっては、さらに光電センサの傾きを調整するこ
とが必要となる場合がある。例えば、ガラス瓶などに貼
ったラベルやマーク等を検出したり、光沢や色差、表面
状態等を判別したりする光電センサでは、対象物で反射
した拡散光を受光することによって検出するので、正反
射光を受光するとS/N比が悪くなる。そのため、この
ような光電センサでは、正反射光を受光しないようにし
てS/N比を向上させるため、傾きを調整する必要があ
る。
【0007】上記のような取付け具2を用いた場合に
は、図2(a)に示すように、測定ポイントPが光軸5
上に乗り、かつ検出点Qと一致するように光電センサ1
を架台14に取付けた後、ネジ13を緩めれば図2
(b)のように光電センサ1の傾きを調整できる。しか
し、光電センサ1を傾けると、検出点Qが測定ポイント
Pに対して上下方向にΔv、水平方向にΔhだけずれて
しまい、検出対象となる対象物やラベルなどが小さい場
合には検出が困難になる。そのため、光電センサ1の傾
きを調整した後、図2(c)に示すように、取付け具2
を上下方向にΔvだけ移動させて測定ポイントPと検出
点Qとを合わせる必要があった。さらに、水平方向のず
れΔhを補正するために取付け具2と架台14との間に
Δhの厚みのスペーサ15を挟んで取付け具2を架台1
4に取付け直すか、水平方向のずれΔhは放置するかし
なければならなかった。
【0008】このように従来の取付け具2では、光電セ
ンサ1の傾き調整が必要な場合には、光電センサ1の設
置作業に非常に手間が掛かっていた。また、後者のよう
に水平方向の位置調整を行わないで放置した場合には、
光電センサ1の検出精度が低下したり、不安定になった
りするという問題があった。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、検出精度を
低下させたり、不安定にしたりすることなく、検出器の
傾き(角度)調整を簡単に行うことができる検出器の取
付け具、検出器の取付け孔構造及び検出器を提供するこ
とにある。
【0010】
【発明の開示】請求項1に記載の検出器の取付け具は、
検出器を取り付けるための検出器取着部に、検出器取着
部に相対的な1点を中心として円弧状に延びた1又は2
以上の検出器取付け孔を備えたことを特徴としている。
【0011】このような検出器取付け孔の中心が、当該
取付け具に取り付ける検出器の検出点に一致するように
してあれば、検出器取付け孔に通したネジ等の締着具を
用いて検出器を取付け具に取り付けた場合、検出器を検
出器取付け孔に沿って移動させ、その傾きを変化させて
も、検出器の検出点は移動しない。
【0012】ここで、検出点とは、物体の有無を検出す
る検出器でいうと、「検出器自体における物体の有無が
検出可能な検出領域のほぼ中央位置」、「物体の有無が
検出可能な検出領域内で、物体検出に作用する特定の位
置」、「検出領域内の物体検出の検出感度が最大となる
位置」などをいう。反射形光電センサでいうなら、「投
光領域と受光領域とが重なった検出領域のある特定位
置」、「投光領域の中心と受光領域の中心とが近づいた
(または、交わった)領域ポイントやその近辺」、「検
出軸(つまり、投光軸と受光軸の中心軸)上のどこかひ
とつの位置」、「検出領域内の物体検出の検出感度が最
大となる位置」、「たとえば透明ビン上に貼られたシー
ルの有無を検出するときでは、透明ビンの表面位置また
はシールが存在しうる位置」などをいう。超音波センサ
でいうと、「超音波送信領域と受信領域とが重なった検
出領域のある特定位置」、「送信領域の中心と受信領域
の中心とが近づいた(または、交わった)領域ポイント
やその近辺」、「検出軸(つまり、超音波振動子(送信
素子)の軸と受信素子の軸の中心軸)上のどこかひとつ
の位置」、「検出領域内の物体検出の検出感度が最大と
なる位置」などをいう。
【0013】また、請求項1における、検出器取着部に
相対的な1点とは、取付け具に取り付けられる検出器の
検出点(この検出点は、上記のとおりである)を意味す
る。
【0014】請求項2に記載の検出器の取付け孔構造
は、検出器を取り付けるための取付け孔が、当該検出器
取付け孔により取付けられる検出器の検出点を中心とし
て円弧状に長く形成されていることを特徴としている。
【0015】このような検出器の取付け孔構造によれ
ば、検出器取付け孔に通したネジ等の締着具により検出
器を取り付けた場合、検出器を検出器取付け孔に沿って
移動させ、その傾きを変化させても、検出器の検出点は
移動しない。
【0016】請求項3に記載の検出器は、検出器外装部
に、検出点を中心として円弧状に延びた1又は2以上の
取付け用孔を設けたことを特徴としている。
【0017】このような検出器によれば、検出器の取付
け用孔に通したネジ等の締着具により検出器を任意の対
象物に取り付けた場合、検出器取付け孔によって検出器
を移動させ、その傾きを変化させても、検出器の検出点
は移動しない。
【0018】請求項4に記載の検出器は、検出器外装部
内に検出器本体を納めた検出器において、前記検出器本
体がその検出点を中心として検出器外装部内で移動する
ことにより検出器本体が傾き調整されるようにしたこと
を特徴としている。
【0019】このような検出器によれば、検出器本体を
検出器外装部内で移動させることにより検出方向(ある
いは光軸の角度)を変化させることができるが、検出方
向を変化させても検出器本体の検出点は移動しない。
【0020】このように請求項1〜4に記載の発明によ
れば、検出器ないし検出器本体を移動させて検出方向
(光軸の角度)を変化させても検出点が移動しないの
で、検出点を元の調整位置に再調整する必要がなく、検
出方向の調整作業を簡単にすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図3は本発明の一実施形態による光
電センサ21と取付け具22を示す斜視図である。光電
センサ21は、ケース23の前面に透明な投受光窓24
を備えており、投受光窓24の内側には投光光学系と受
光光学系を内蔵している。光電センサ21の光軸25は
投光光学系と受光光学系の中間に設定されており、ケー
ス23の側面には光軸25の高さを示すための光軸指示
マーク26が描かれている。検出点Qは、投受光窓24
から測定距離fだけ離れた光軸25上に位置している。
また、ケース23の側面の後縁部には、2つの取付け用
孔(雌ねじ孔)27a,27bが設けられている。光電
センサ21の上面には、入光表示灯28や動作表示灯2
9、スイッチ類などが設けられている。
【0022】取付け具22は、金属片を直角に折り曲げ
てセンサ取着部30と固定部31とを形成したものであ
る。この固定部31には長辺方向に延びた長孔32aと
短片方向に延びた長孔32bが開口されている。センサ
取着部30には2つの円弧状をした長孔(センサ取付け
孔)33a,33bが開口されている。2つの円弧状長
孔33a,33bは、センサ取着部30に対して相対的
な1点を中心とする円弧状に(つまり、同心状に)形成
されており、一方の円弧状長孔33aは、光電センサ2
1の検出点Qから一方の取付け用孔27aまでの距離と
等しい半径の円弧状に形成され、他方の円弧状長孔33
bは、光電センサ21の検出点Qから他方の取付け用孔
27bまでの距離と等しい半径の円弧状に形成されてい
る。
【0023】従って、各円弧状長孔33a,33bに挿
通させた2本のネジ34,34を取付け用孔27a,2
7bにねじ止めすることによって光電センサ21を取付
け具22に取り付けると、光電センサ21の取り付け状
態によらず、光電センサ21の検出点Qと両円弧状長孔
33a,33bの中心となる点とは常に一致することに
なる。
【0024】しかして、この取付け具22によって光電
センサ21を架台35に取り付ける場合には、図4
(a)に示すように、光電センサ21を取付け具22に
真っ直ぐに取り付けた状態で、取付け具22の固定部3
1に設けられた長孔32a,32bに通したネジ36を
架台35に止めることにより、光電センサ21の検出点
Qが対象物37の測定ポイントPと一致するよう光電セ
ンサ21を架台35に取り付ける。このとき、固定部3
1の長孔32a,32bが直交方向の長孔となっている
ので、ネジ36の打込み誤差を吸収して取付け具22を
真っ直ぐに取付けることができる。なお、図4では、光
電センサ21を縦に立てて取付けた状態を示している
が、光電センサ21を横に寝かせて架台35に取り付け
ていてもよい。
【0025】この後、図4(b)又は図4(c)に示す
ように、ネジ34を緩めて光電センサ21を円弧状長孔
33a,33bに沿って移動させ、S/N比が良好とな
るように光電センサ21の傾きを調整しても、光電セン
サ21は常に検出点Qが対象物37の測定ポイントPと
一致した状態で移動する。よって、従来の取付け具のよ
うに、光電センサを架台の表面と平行な方向や垂直な方
向に移動させて再調整する必要がなく、光電センサ21
の検出精度を良好に保ったままで簡単に傾き調整するこ
とができる。
【0026】なお、取付け用孔27a,27bをケース
23の後縁部に設けているから、光電センサ21を移動
させるとき、光電センサ21が架台35に当たりにくく
なり、取付け具22を小さくできる。
【0027】(第2の実施形態)図5は本発明の別な実
施形態による光電センサ21と取付け具41を示す斜視
図である。この実施形態にあっては、光電センサ21の
取付け用孔27a,27bを検出点Qからの距離が等し
くなるよう(側面視で)光軸25に対して対称な位置に
設けている。同様に、取付け具41のセンサ取着部30
に設けた2つの円弧状長孔33a,33bも1定点から
の距離が等しくなるようにして上下で対称な形状に形成
している。
【0028】このように取付け具41の円弧状長孔33
a,33bを上下で対称な形状に形成すれば、センサ取
着部30の向きの区別が無くなるので、固定部31がセ
ンサ取着部30のいずれの側に位置するようにして用い
ることもでき、取付け具41の使い勝手が良くなる。
【0029】(第3の実施形態)図6は本発明のさらに
別な実施形態による光電センサ21と取付け具42を示
す側面図である。この実施形態でも、光電センサ21の
取付け用孔27a,27bを検出点Qからの距離が等し
くなるように設けている。一方、取付け具42のセンサ
取着部30には、比較的長く延びた円弧状長孔33を1
つだけ開口している。そして、同じ円弧状長孔33に通
したネジ34,34を光電センサ21の取付け用孔27
a,27bにネジ止めすることにより、光電センサ21
を取付け具42に取付けている。
【0030】このように光電センサ21の取付け用孔2
7a,27bを検出点Qからの距離が等しくなるように
設ければ、取付け具42の円弧状長孔33を1つで済ま
せることができるので、取付け具42の加工を容易にす
ることができる。
【0031】(第4の実施形態)図7は本発明のさらに
別な実施形態による光電センサ21と取付け具43を示
す斜視図であり、図8はその設置状態を示す側面図であ
る。これまでの実施形態では、光電センサ21の投受光
窓24と反対側に位置するように固定部31を設けてい
たが、この実施形態では、センサ取着部30の光軸25
とほぼ平行な辺に固定部31を設けている。このような
実施形態は、図8に示すように、検出方向(光軸方向)
が架台35とほぼ平行な方向を向く場合に用いることが
できる。
【0032】(第5の実施形態)図9は本発明のさらに
別な実施形態による光電センサ21及び取付け具44の
架台35への設置状態を示す側面図である。この実施形
態では、光電センサ21が取付け具44に対して平行な
状態、すなわち光電センサ21の光軸25が架台35の
表面又は固定部31に対して垂直な状態となったとき、
光電センサ21の光軸指示マーク26と一致するように
してセンサ取着部30に位置決めマーク45を印刷や刻
印等により施している。
【0033】従って、図9に示すように、光軸指示マー
ク26が位置決めマーク45に一致するように光電セン
サ21の位置を調整することにより、光電センサ21の
光軸方向を真っ直ぐ前方に向けて正確に位置決めするこ
とができる。
【0034】(第6の実施形態)図10は本発明のさら
に別な実施形態による取付け具46の側面図である。こ
の取付け具46にあっては、センサ取着部30の円弧状
長孔33a,33bの縁に、光電センサ21の傾きを示
す傾き表示47を印刷や刻印等により描いている。
【0035】しかして、図11に示すように、光電セン
サ21を止めているネジ34が、光電センサ21をセッ
トしたい傾きと等しい値の傾き表示47の目盛位置で止
まるように光電センサ21を位置調整することで、光電
センサ21の傾きを所望角度に簡単にセットすることが
できる。あるいは、光電センサ21を試行錯誤的に傾き
調整した後、光電センサ21の傾きを、傾き表示47に
おけるねじ位置から読み取ることができる。
【0036】(第7の実施形態)図12は本発明のさら
に別な実施形態による取付け具48の斜視図である。取
付け具は必ずしも直角に折曲されている必要はなく、こ
の実施形態のように、平板状をしていてもよい。
【0037】なお、上記実施形態では、同心状の円弧状
長孔を取付け具に設けているが、このような同心状の円
弧状長孔を取付け具以外、例えば架台などに設け、光電
センサを当該架台などの円弧状長孔に直接取付けるよう
にしてもよい。
【0038】(第8の実施形態)図13は本発明のさら
に別な実施形態による光電センサ51及び取付け具52
を示す斜視図である。この光電センサ51にあっては、
(側面視で)その検出点Qを中心として円弧状に延びた
2つの長孔(取付け用孔)53a,53bが、ケース2
3の一方側面から他方側面へ貫通している。一方、取付
け具52のセンサ取着部30には、光電センサ21の円
弧状長孔53a,53bに対応させて丸孔状をした2つ
のセンサ取付け孔54a,54bが設けられている。し
かして、2本のネジ55a,55bをそれぞれ光電セン
サ51の円弧状長孔53a,53bと取付け具52の各
センサ取付け孔54a,54bに挿通させ、ネジ55
a,55bとナット56a,56bを締め付けることに
より光電センサ51を取付け具52に取り付けている。
【0039】従って、この実施形態でも、ネジ55a,
55bとナット56a,56bを緩めることによって光
電センサ51の傾きを調整することができ、光電センサ
51の傾きを調整しても光電センサ51の検出点Qが対
象物の検出ポイントPからずれることがない。
【0040】なお、このように光電センサ51に同心状
の円弧状長孔53a,53bを設ければ、光電センサ5
1を取付け具52を用いることなく架台などに直接取付
けた場合にも、検出点Qを移動させることなく光電セン
サ51の傾き調整を行なうことができる。また、図示し
ないが、光電センサの円弧状長孔を1つとし、同一の円
弧状長孔に複数本のネジを通して取付け具等に止めても
よい。あるいは、円弧状長孔をそれぞれ光電センサと取
付け具にそれぞれ1つずつ分けて設けるようにしても差
し支えない。
【0041】(第9の実施形態)図14は本発明のさら
に別な実施形態による光電センサ61の内部構造を示す
概略断面図である。この光電センサ61にあっては、検
出点Qを中心して円弧状に湾曲した2本の内周側レール
62をケース23内の投受光窓24近傍に設けてあり、
同じく検出点Qを中心として円弧状に湾曲した2本の外
周側レール63を内周側レール62の後方に設けてい
る。この内周側レール62と外周側レール63間には、
図15に示すような光学系ブロック(センサ本体)64
が保持されている。
【0042】光学系ブロック64には、投光レンズ65
及び投光素子66からなる投光光学系と受光レンズ67
及び受光素子68からなる受光光学系が内蔵されてお
り、光学系ブロック64の前面には、投受光窓24を通
して投光光学系から光線を出射し、投受光窓24を通し
て反射光を受光光学系で受光するための開口69が設け
られている。また、光学系ブロック64の前面及び背面
は、検出点Qを中心として湾曲しており、内周側レール
62及び外周側レール63と同じ曲率で湾曲している。
従って、光学系ブロック64の検出点Qは両レール6
2,63の中心と一致している。光学系ブロック64の
前面及び背面には、内周側レール62及び外周側レール
63と係合する溝70,71が設けられており、各溝7
0,71に内周側レール62と外周側レール63が摺動
自在に係合しているので、光学系ブロック64はレール
62,63に沿って移動することにより、検出点Qを中
心として傾きを変える。
【0043】光学系ブロック64の上面には、軸棒72
が設けられており、軸棒72の先端には螺旋状のネジ部
73が設けられている。一方、ケース23の外面には傾
き調整つまみ74が設けられており、傾き調整つまみ7
4から延出された操作軸75はケース23により回転自
在に保持され、操作軸75の他端部に設けられたスクリ
ューネジ76が光学系ブロック64のネジ部73と噛み
合っている。また、光学系ブロック64とケース23底
面との間に圧縮スプリング77を介在させ、光学系ブロ
ック64がスムーズに移動できるようにしている。
【0044】従って、光電センサ61を直接に、あるい
は取付け具を用いて、架台などに固定しておき、傾き調
整つまみ74を回すと、スクリューネジ76と噛み合っ
ているネジ部73がスクリューネジ76に沿って移動す
るので、光学系ブロック64がレール62,63に沿っ
て移動させられ、検出点Qを中心として傾きを変える。
【0045】光学系ブロック64の傾きが変化してもネ
ジ部73がスクリューネジ76から外れないようにする
ためには、例えばネジ部73がスクリューネジ76と平
行に移動するように軸棒72を摺動自在に保持する一
方、軸棒72の基端が光学系ブロック64に対して遊び
を持つようにすればよい。
【0046】なお、上記実施形態では、検出器として光
電センサを用いた場合を説明したが、本発明は光電セン
サ以外の検出器についても用いることができることはい
うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の光電センサ及び取付け具を示す斜視図
である。
【図2】(a)(b)(c)(d)は、同上の取付け具
により設置された光電センサの傾き調整のようすを示す
説明図である。
【図3】本発明の一実施形態による光電センサ及び取付
け具を示す斜視図である。
【図4】(a)(b)(c)は、同上の取付け具により
設置された光電センサの傾き調整のようすを示す説明図
である。
【図5】本発明の別な実施形態による光電センサ及び取
付け具を示す斜視図である。
【図6】本発明のさらに別な実施形態による光電センサ
及び取付け具を示す側面図である。
【図7】本発明のさらに別な実施形態による光電センサ
及び取付け具を示す斜視図である。
【図8】同上の取付け具により設置された光電センサを
示す側面図である。
【図9】本発明のさらに別な実施形態による光電センサ
及び取付け具を示す側面図である。
【図10】本発明のさらに別な実施形態による取付け具
を示す側面図である。
【図11】同上の取付け具により設置された光電センサ
を示す側面図である。
【図12】本発明のさらに別な実施形態による取付け具
を示す斜視図である。
【図13】本発明のさらに別な実施形態による光電セン
サ及び取付け具を示す斜視図である。
【図14】本発明のさらに別な実施形態による光電セン
サの内部構造を示す概略断面図である。
【図15】同上の光電センサ内に納められている光学系
ブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
21 光電センサ 22,41,42,43,44,46,48 取付け具 25 光軸 30 センサ取着部 33a,33b 円弧状長孔(センサ取付け孔) 51 光電センサ 52 取付け具 53a,53b 円弧状長孔(取付け用孔) 61 光電センサ 62 内周側レール 63 外周側レール 64 光学系ブロック 74 傾き調整つまみ P 測定ポイント Q 検出点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出器を取り付けるための検出器取着部
    に、検出器取着部に相対的な1点を中心として円弧状に
    延びた1又は2以上の検出器取付け孔を備えたことを特
    徴とする検出器の取付け具。
  2. 【請求項2】 検出器を取り付けるための取付け孔が、
    当該検出器取付け孔により取付けられる検出器の検出点
    を中心として円弧状に長く形成されていることを特徴と
    する検出器の取付け孔構造。
  3. 【請求項3】 検出器外装部に、検出点を中心として円
    弧状に延びた1又は2以上の取付け用孔を設けたことを
    特徴とする検出器。
  4. 【請求項4】 検出器外装部内に検出器本体を納めた検
    出器において、 前記検出器本体がその検出点を中心として検出器外装部
    内で移動することにより検出器本体が傾き調整されるよ
    うにしたことを特徴とする検出器。
JP25433497A 1997-09-02 1997-09-02 検出器の取付け具、検出器の取付け構造および検出器 Pending JPH1187937A (ja)

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