JPH1187546A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH1187546A
JPH1187546A JP9242580A JP24258097A JPH1187546A JP H1187546 A JPH1187546 A JP H1187546A JP 9242580 A JP9242580 A JP 9242580A JP 24258097 A JP24258097 A JP 24258097A JP H1187546 A JPH1187546 A JP H1187546A
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JP
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transistor
semiconductor device
bip
emitter
electrostatic protection
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JP9242580A
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Hiroaki Yokoyama
宏明 横山
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NEC Corp
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NEC Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、ゲート保護素子としてP−Nダイオ
ードを利用しているため、十分なゲート保護効果が得ら
れず、また、チップ面積の増大を招く。 【解決手段】 BipトランジスタとMOSトランジス
タを具備した半導体装置において、NPN型Bipトラ
ンジスタ20のコレクタを、MOSトランジスタの入力
初段のゲート電極と静電気保護用抵抗21との接続点に
接続し、Bipトランジスタ20のエミッタを接地し、
かつ、ベースにはベース電流IBを流さない。この半導
体装置は、静電気保護素子としてBipトランジスタ2
0のコレクタ・エミッタ間耐圧を利用したものである。
ゲート絶縁膜が薄膜化された時でも十分に高い保護能力
を有する静電気保護素子を備えた半導体装置を実現で
き、また、静電気保護素子以外の用途で使用するBip
トランジスタと全く同一工程で静電気保護用Bipトラ
ンジスタを作り込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に係り、
特にBiCMOS SRAMにおいて静電気によるMO
Sトランジスタのゲート絶縁膜破壊を防止する手段を備
えた半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタ(以下、Bip
トランジスタという)とCMOSとを同一チップ上に共
存させたBiCMOSが、近年のデバイスの益々の高速
化、高集積化に伴い、スタティック・ランダム・アクセ
ス・メモリ(SRAM)などに用いられるようになって
きた。このBiCMOS中のCMOSを構成するMOS
トランジスタは、デバイスの微細化に伴い、ゲート絶縁
膜も薄膜化されてきている。
【0003】このゲート絶縁膜が薄膜化した場合、MO
Sトランジスタのゲート絶縁膜を保護するという目的
で、従来より、P−Nダイオードの逆方向ブレークダウ
ン耐圧を使用しているというのが一般的であり、様々な
文献にも紹介されている。このような構造のゲート保護
素子について以下に簡単に説明する。
【0004】図12は従来の半導体装置の一例に設けら
れた静電気保護回路であり、図13は図12のN+−P-
接合部の断面図である。この従来の半導体装置は、特開
昭62−213151号公報に開示されたもので、図1
に示すように、P+−N-接合ダイオード30のアノード
と、N+−P-接合ダイオード31のカソードと、静電気
保護用抵抗32の一端とを、MOSトランジスタの入力
に接続した静電気保護回路を有する。
【0005】また、この従来の半導体装置は、図13に
示すように、N+−P-接合ダイオード31のP-部とな
るP-拡散層34が、Bipトランジスタのベース拡散
層領域となるN+拡散層33と同じ工程で基板35上に
設けられている。
【0006】次に、この従来の半導体装置の動作につい
て図12及び図13に従って説明する。この従来の半導
体装置はマイナス電圧の静電気に対する効果が大きい。
マイナス電圧の静電気に対しては、N+−P-接合ダイオ
ード31により電荷をP-部から接地電極へ放出する。
このとき、従来の半導体装置ではシート抵抗値が1kΩ
/□と低いベース拡散層33を用いているため、その電
荷を放出する効率が高くなり、高い保護能力を有する静
電気保護素子が実現できるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
半導体装置の第1の問題点は、ゲート保護素子としてP
−Nダイオード30、31を利用した場合、ゲート絶縁
膜を薄膜化していくと、いくら静電気保護用抵抗32の
抵抗値を低くしても、十分なゲート保護効果が得られな
いことである。
【0008】その理由は、一般的にはN+−P-接合ダイ
オードの場合、N+拡散層の濃度はせいぜい1018cm
-3のオーダーであり、この場合、逆方向ブレークダウン
耐圧は約10Vあるため、例えばゲート絶縁膜を7nm
程度にまで薄膜化した時には、ゲート絶縁膜にかかる最
大電界強度は約14MV/cmと異常に大きくなり、ゲ
ート絶縁膜破壊が起きてしまうからである。
【0009】また、従来の半導体装置の第2の問題点
は、従来用いられてきた技術のようにゲート保護素子と
してP−Nダイオードを利用した場合、チップ面積の増
大を招く、つまり、コストの増加を招くということであ
る。
【0010】その理由は、上の第1の問題点の所で述べ
たように、P−N接合の逆方向ブレークダウンは約10
Vあり、ゲート絶縁膜を薄膜化してそのようなP−N接
合型の保護素子を使用した場合、P−N接合の面積を大
きくとらなければ静電気で発生した電荷を基板に早く放
出できなくなり、十分な静電気保護効果が得られなくな
るからである。
【0011】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
BiCMOS SRAM半導体装置において、MOSト
ランジスタのゲート保護素子としてBipトラジスタの
耐圧を利用することにより、MOSトランジスタのゲー
ト絶縁膜を薄膜化した場合でも、ゲート絶縁膜破壊を防
止し得る半導体装置を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明の他の目的は、工程数を増や
すことなく高い静電気保護能力を有する半導体装置を提
供することにある。
【0013】更に、本発明の他の目的は、チップ面積の
増大を招くことなく、つまり、コストの増加を招くこと
なく高い静電気保護能力を有する半導体装置を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の目的を達
成するため、バイポーラトランジスタとMOSトランジ
スタを同一基板に具備した半導体装置において、耐圧を
利用して静電気による前記MOSトランジスタのゲート
絶縁膜破壊を防止する、保護用バイポーラトランジスタ
を設けたことを特徴とする。
【0015】上記の保護用バイポーラトランジスタは、
コレクタが静電気保護用抵抗とMOSトランジスタのゲ
ートの接続点に接続され、かつ、エミッタが接地される
と共に、ベース電流がゼロとされたバイポーラトランジ
スタである。
【0016】また、本発明における保護用バイポーラト
ランジスタは、エミッタが静電気保護用抵抗とMOSト
ランジスタのゲートの接続点に接続され、かつ、ベース
とコレクタとがそれぞれ接地されたバイポーラトランジ
スタである。
【0017】このように、本発明では、従来使用されて
いたP−N接合ダイオードの耐圧よりも低いバイポーラ
(Bip)トランジスタのコレクタ・エミツタ間耐圧、
あるいはエミッタ・ベース間耐圧を使用するので、ゲー
ト絶縁膜が薄膜化されたときでも従来よりも十分に高い
保護能力を有することができ、また、保護素子の面積を
大きくとる必要がなく、チップ面積の増大を招かない。
【0018】また、本発明では、静電気保護素子以外の
用途で使用するBipトラジスタと全く同一工程で静電
気保護素子として使用するBipトランジスタを半導体
装置中に作り込んでいくので工程数の増加を伴わないよ
うにできる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0020】図1は本発明になる半導体装置の第1の実
施の形態の要部の等価回路図を示す。この実施の形態
は、図1に示すように、BipトランジスタとMOSト
ランジスタを具備した半導体装置において、NPN型B
ipトランジスタ20のコレクタを、MOSトランジス
タ(図示せず)の入力初段のゲート電極と静電気保護用
抵抗21の入力側とは反対側の他端との接続点に接続
し、Bipトランジスタ20のエミッタを接地し、か
つ、ベースにはベース電流IBを流さない(IB=0)構
成である。
【0021】すなわち、第1の実施の形態は、静電気保
護素子としてBipトランジスタ20のコレクタ・エミ
ッタ間耐圧を利用したものである。このBipトランジ
スタ20のコレクタ・エミッタ間耐圧は、従来のP−N
接合ダイオードの逆方向ブレークダウン耐圧よりも低
く、Bipトランジスタ20の面積を従来よりも小さく
できる。
【0022】また、この実施の形態によれば、前記入力
初段のMOSトランジスタのゲート絶縁膜が例えば7n
m程度にまで薄膜化された場合でも、十分に高い保護能
力を有する。すなわち、従来使用されていたP−N接合
ダイオードの逆方向ブレークダウン耐圧は約10Vであ
り、ゲート絶縁膜を例えば7nm程度にまで薄膜化した
ときには、ゲート絶縁膜にかかる最大電界強度はE=V
/d(E:最大電界強度、V:ゲート絶縁膜にかかる最
大電圧、d:ゲート絶縁膜厚)と定義されるから、約1
4MV/cmと異常に大きくなり、ゲート絶縁膜破壊が
起きてしまう。
【0023】これに対し、この実施の形態によれば、B
ipトランジスタ20のコレクタ−エミッタ間耐圧を使
用しているため、その耐圧は約4.5V程度なので、最
大電界強度は、約6.5MV/cmと、従来の半分以下
の大きさにまで弱められ、よって従来に比べて十分に高
い保護能力を有する。
【0024】図2は本発明になる半導体装置の第2の実
施の形態の要部の等価回路図を示す。この実施の形態
は、図2に示すように、BipトランジスタとMOSト
ランジスタを具備した半導体装置において、MOSトラ
ンジスタ(図示せず)の入力初段のゲート電極と、NP
N型Bipトランジスタ23のエミッタと、静電気保護
用抵抗21の入力側とは反対側の他端とを接続し、Bi
pトランジスタ23のコレクタとベースを接続し、か
つ、接地する構成である。
【0025】すなわち、第2の実施の形態は、静電気保
護素子としてBipトランジスタ23のエミッタ・ベー
ス間耐圧を利用したものである。このBipトランジス
タ23のエミッタ・ベース間耐圧は、従来のP−N接合
ダイオードの逆方向ブレークダウン耐圧よりも低く、B
ipトランジスタ20の面積を従来よりも小さくて済
む。
【0026】また、この実施の形態によれば、前記入力
初段のMOSトランジスタのゲート絶縁膜が例えば7n
m程度にまで薄膜化された場合でも、第1の実施の形態
と同様に十分に高い保護能力を有する。Bipトランジ
スタのエミッタ・ベース間耐圧はコレクタ・エミッタ間
耐圧と同程度の値であるからである。
【0027】図11は本発明になる半導体装置の一実施
の形態の構造断面図を示す。同図において、同一のシリ
コン基板1上にMOSトランジスタ入力初段部Aと静電
気保護Bipトランジスタ部Bとが隣接して形成されて
いる。MOSトランジスタ入力初段部Aは、シリコン基
板1の表面にゲート酸化シリコン膜7を介してゲート電
極8が形成され、かつ、シリコン基板1に形成されたP
型ウェル領域6内で、かつ、ゲート電極8の両側にNM
ON型低濃度不純物領域9及びNMOSN型高濃度不純
物領域12とがそれぞれMOSトランジスタのドレイン
領域、ソース領域として形成された構造である。また、
ゲート電極8の両側にはサイドウォール酸化シリコン膜
10が形成されている。
【0028】一方、静電気保護Bipトランジスタ部B
は、シリコン基板1中のN型埋め込み層5上にBipト
ランジスタのコレクタとなるN型高濃度不純物領域4が
形成され、またベースとなるP型高濃度不純物領域14
が形成され、ベースP型低濃度不純物領域11にはエミ
ッタN型高濃度不純物領域17が形成され、エミッタN
型高濃度不純物領域17がコンタクトホール16を介し
てBipトランジスタのエミッタ電極18に接続された
構造である。
【0029】次に、この図11に示す半導体装置におけ
る静電気保護素子形成方法について説明する。まず、シ
リコン基板1にMOSトランジスタのP型ウェル領域
6、BipトランジスタのN型埋め込み領域5、素子分
離酸化シリコン膜3を作り込んでからMOSトランジス
タのゲート電極8を形成する。
【0030】このMOSトランジスタのゲート電極8
は、まず最初に多結晶シリコンを100nm〜150n
mの厚さで形成し、POCl 3を原料としたガス雰囲気
中で熱処理を加え、その次に、シリサイドを100nm
〜150nmの厚さでスパッタするというポリサイド構
造とする。上記シリサイドは、高融点金属であるチタン
(Ti)やタングステン(W)とシリコン(Si)の化
合物である。
【0031】そして、MOSトランジスタのソース、ド
レイン領域となるN型の不純物領域9、12を形成し、
Bipトランジスタの真性ベース領域11及びグラフト
ベース領域14を形成し、第1の酸化シリコン膜15を
100nm程度の厚さでシリコン基板1全面上に被覆形
成する。
【0032】その後、第1の酸化シリコン膜15にエミ
ッタコンタクトホール16を開口し、ポリシリコンを全
面に成長させ、ヒ素などのN型不純物を全面に注入し、
熱処理を施し、Bipトランジスタのエミッタ拡散層領
域(N型高濃度不純物領域)17を形成する。それか
ら、フォトリソグラフィー技術を使用して上記ポリシリ
コンのパターニングを行い、Bipトランジスタのエミ
ッタ電極18を形成する。
【0033】最後に、図示しない第2の酸化シリコン膜
を全面に100nm程度の厚さで被覆形成し、Bipト
ランジスタのコレクタ−エミッタ間耐圧、エミッタ−ベ
ース間耐圧を静電気保護素子として利用できるようにコ
ンタクトホールを形成し、アルミニウム(Al)、ある
いはAlの合金を全面にスパッタし、フォトリソグラフ
ィー技術を使用し、上記Alのパターニングを行ってA
l配線を形成する。
【0034】上記のAl配線は、第1の実施の形態で
は、ゲート電極8とコレクタN型高濃度不純物領域4と
を接続し、エミッタ電極18をGND電位に接続する。
また、第2の実施の形態では、ゲート電極8とエミッタ
電極18とをAl配線で接続し、コレクタN型高濃度不
純物領域4とベースP型高濃度不純物領域14とをAl
配線で接続し、更に、GND電位に接続する。
【0035】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図3〜図1
1の各工程の断面図を用いて詳細に説明する。
【0036】(1)まず、図3に示すように、シリコン
基板1全面にイオン注入技術を用いて、BipN型低濃
度不純物領域2を形成するための不純物(リン)を注入
する。ここで、イオン注入の条件は、濃度5×1011
1×1012cm-2、加速電圧70〜100keVであ
る。
【0037】(2)次に、図3に示すように、シリコン
基板1の主面上に選択酸化法(LOCOS法)によって
厚い素子分離酸化シリコン膜3を約400nmの厚さで
形成する。
【0038】(3)次に、図4に示すように、フォトリ
ソグラフィー技術を用い、将来Bipトランジスタのコ
レクタ領域となる部分のみ開口し、イオン注入技術を用
いて、BipコレクタN型高濃度不純物領域4を形成す
るための不純物(リン)を注入する。ここで、イオン注
入の条件は、濃度5×1015〜1×1016cm-2、加速
電圧70〜100keVである。
【0039】(4)そして、950℃〜1000℃で3
0〜45分間熱処理を行い、BipコレクタN型高濃度
不純物領域4に注入された不純物(リン)を活性化す
る。
【0040】(5)フォトリソグラフィー技術を用い、
将来Bipトランジスタが作り込まれる部分のみ開口
し、イオン注入技術を用いて、BipN型埋め込み層5
を形成するための不純物(リン)を注入する。ここで、
イオン注入の条件は、濃度3×1013〜5×1013cm
-2、加速電圧1000〜1200keVである。
【0041】(6)そして、950℃〜1000℃で1
0〜20分間熱処理を行い、BipN型埋め込み層5に
注入された不純物(リン)を活性化する。
【0042】(7)フォトリソグラフィー技術を用い、
将来NMOSトランジスタが作り込まれる部分のみ開口
し、イオン注入技術を用いて、P型ウェル領域6を形成
するための不純物(ボロン)を注入する。ここで、イオ
ン注入の条件は、温度1×1013〜2×1013cm-2
加速電圧250〜300keVである。また、この時同
時に素子分離領域形成のためのイオン注入、NMOSの
Vt制御のためのイオン注入も行う。
【0043】ここまでの過程の断面図を図4に示す。
【0044】(8)次に、シリコン基板1を熱酸化し
て、図5に示すようにゲート酸化シリコン膜7を約7n
mの厚さで形成する。
【0045】(9)化学気相成長(CVD)技術を用
い、ゲート酸化シリコン膜7上に多結晶シリコンを約1
00nmの厚さで形成する。その後、リンを熱拡散さ
せ、高融点金属であるTiやWとシリコンの化合物(シ
リサイド)を約100nmの厚さでスパッタし、ポリサ
イド構造とする。
【0046】(10)フォトリソグラフィー技術を用
い、ゲート電極8をパターニングする。ここまでの過程
の断面図を図5に示す。
【0047】(11)次に、図6に示すように、フォト
リソグラフィー技術を用い、P型ウェル領域6の上部の
み開口して、その後イオン注入技術を用い、ゲート電極
8をマスクにして自己整合(セルフアライン)的に不純
物(リン)を注入し、NMOSN型低濃度不純物領域9
を形成する。ここで、イオン注入の条件は、濃度1×1
13〜2×1013cm-2、加速電圧15〜25keVで
ある。
【0048】(12)次に、CVD技術を用い、素子分
離酸化シリコン膜3、ゲート酸化シリコン膜7、ゲート
電極8上に第1の酸化シリコン膜を約100nmの厚さ
で形成する。
【0049】(13)エッチング技術を用い、第1の酸
化シリコン膜をエッチバックし、ゲート電極8の側壁
に、図7に示すように、サイドウォール酸化シリコン膜
10を形成する。
【0050】(14)次に、図8に示すように、フォト
リソグラフィー技術を用い、P型ウェル領域6及びBi
pトランジスタのコレクタ領域以外の場所のみ開口し
て、その後イオン注入技術を用い、フォトレジストをマ
スクにして不純物(ボロン)を注入し、BipベースP
型低濃度不純物領域11を形成する。ここで、イオン注
入の条件は、濃度2×1013〜3×1013cm-2、加速
電圧15〜20keVである。
【0051】(15)フォトリソグラフィー技術を用
い、P型ウェル領域6の上部のみ開口して、その後イオ
ン注入技術を用い、ゲート電極8及びサイドウォール酸
化シリコン膜10をマスクにして自己整合(セルフアラ
イン)的に不純物(ヒ素)を注入し、NMOSN型高濃
度不純物領域12を形成する。ここで、イオン注入の条
件は、濃度3×1015〜5×1015cm-2、加速電圧3
0〜40keVである。ここまでの過程の断面図を図8
に示す。
【0052】(16)続いて、フォトリソグラフィー技
術を用い、将来Bipトランジスタのグラフトベース領
域となる部分の上部のみ開口する。その後イオン注入技
術を用い、図9に示すように、フォトレジスト13をマ
スクにして不純物(フッ化ボロン)を注入し、BipP
型高濃度不純物領域14を形成する。ここで、イオン注
入の条件は、濃度1×1015〜2×1015cm-2、加速
電圧30〜50keVである。
【0053】(17)次に、図10に示すように、CV
D技術を用い、素子分離酸化シリコン膜3、ゲート電極
8及びサイドウォール酸化シリコン膜10上に第2の酸
化シリコン膜15を約100nmの厚さで形成する。
【0054】(18)続いて、図11に示すように、フ
ォトリソグラフィー技術を用い、エミッタコンタクトホ
ール16の上部のみ開口し、次にエッチング技術を用い
て酸化シリコン膜15をエッチングし、エミッタコンタ
クトホール16を形成する。
【0055】(19)続いて、CVD技術を用い、酸化
シリコン膜15上に多結晶シリコン膜を約1500nm
の厚さで形成する。その後、イオン注入技術を用い、不
純物(ヒ素)を注入する。ここで、イオン注入の条件
は、濃度1×1016〜1.5×1016cm-2、加速電圧
60〜70keVである。そして、850℃〜900℃
で15〜25分間熱処理を行い、多結晶シリコンから不
純物(ヒ素)をシリコン基板1へ熱拡散させ、Bipエ
ミッタN型高濃度不純物領域17を形成する。従って、
このBipエミッタN型高濃度不純物領域17は、前記
BipコレクタN型高濃度不純物領域4よりも高濃度で
ある。
【0056】(20)そして、図11に示すように、フ
ォトリソグラフィー技術を用い、Bipエミッタ電極1
8をパターニングする。
【0057】(21)次に、CVD技術を用い、酸化シ
リコン膜15及びエミッタ電極18上に第3の酸化シリ
コン膜を形成する。
【0058】(22)エッチング技術を用い、第2の酸
化シリコン膜15及び第3の酸化シリコン膜にコンタク
トホールを形成する。
【0059】(23)その後、スパッタ技術を用いて、
Alを被着して配線層を形成する。この配線層の形成工
程において、第1の実施例又は第2の実施例を選択的に
構成できる。
【0060】第1の実施例は、Al配線をパターニング
する際に、図1の等価回路に示すような結線となるよう
にパターニングを行った例である。つまり、MOSトラ
ンジスタの入力初段のゲート電極(図11の8)とBi
pトランジスタのコレクタ拡散層領域(図11の4)を
Al配線で接続し、Bipトラジスタのベース拡散層領
域(図11の14)には電流を流さず(IB=0)、B
ipトランジスタのエミッタ電極(図11の18)はA
l配線でGND電位に接続する。つまり、静電気保護素
子としてBipトランジスタのコレクタ−エミッタ間耐
圧が利用できるようにAl配線をパターニングする。第
1の実施例においては、プラス電圧の静電気に対する効
果が大きい。
【0061】第2の実施例は、Al配線をパターニング
する際のみ、図2の等価回路に示すような結線となるよ
うにパターニングを行った例である。つまり、MOSト
ランジスタの入力初段のゲート電極(図11の8)とB
ipトランジスタのエミッタ電極(図11の18)をA
l配線で接続し、Bipトランジスタのコレクタ拡散層
領域(図11の4)とBipトラジスタのベース拡散層
領域(図11の14)をAl配線で接続し、GND電位
に接続する。つまり、静電気保護素子としてBipトラ
ンジスタのエミッタ−ベース間耐圧を利用する。この第
2の実施例においても、プラス電圧の静電気に対する効
果が大きい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来使用されていたP−N接合ダイオードの耐圧よりも
低いバイポーラ(Bip)トランジスタのコレクタ・エ
ミツタ間耐圧、あるいはエミッタ・ベース間耐圧を使用
することで、ゲート絶縁膜が7nm程度にまで薄膜化さ
れた時でも十分に高い保護能力を有する静電気保護素子
を備えた半導体装置を実現できる。
【0063】また、本発明によれば、静電気保護素子以
外の用途で使用するBipトランジスタと全く同一工程
で半導体装置中に静電気保護用Bipトランジスタを作
り込むことが可能であるため、BiCMOS SRAM
において、工程数の増加を招くことなしに高い保護能力
を有する静電気保護素子を備えた半導体装置を実現でき
る。
【0064】更に、本発明によれば、チップ面積の増大
を招くことなく、つまり、コストの増加を招くことなく
高い保護能力を有する静電気保護素子を備えた半導体装
置を実現できる。これは前述したように、P−N接合の
逆方向ブレークダウンは約10Vあり、ゲート絶縁膜を
薄膜化してそのようなP−N接合型の保護素子を使用し
た場合、P−N接合の面積を大きくとらなければ静電気
で発生した電荷を基板に早く放出できなくなり、十分な
静電気保護効果が得られなくなるが、本発明のようにB
ipトランジスタのコレクタ・エミッタ間耐圧、あるい
はエミッタ・ベース間耐圧を使用する場合には、その耐
圧は約4.5V程度なので、保護素子の面積を大きくし
なくても、静電気で発生した電荷を基板に早く放出する
ことが可能になるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の等価回路図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態の等価回路図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各工
程での装置断面図である(その1)。
【図4】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各工
程での装置断面図である(その2)。
【図5】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各工
程での装置断面図である(その3)。
【図6】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各工
程での装置断面図である(その4)。
【図7】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各工
程での装置断面図である(その5)。
【図8】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各工
程での装置断面図である(その6)。
【図9】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各工
程での装置断面図である(その7)。
【図10】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各
工程での装置断面図である(その8)。
【図11】本発明の一実施の形態の製造方法説明用の各
工程での装置断面図である(その9)。
【図12】従来の一例の等価回路図である。
【図13】従来の一例の要部の装置断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 BipN型低濃度不純物領域 3 素子分離酸化シリコン膜 4 BipコレクタN型高濃度不純物領域 5 BipN型埋め込み層 6 P型ウェル領域 7 ゲート酸化シリコン膜 8 ゲート電極 9 NMOSN型低濃度不純物領域 10 サイドウォール酸化シリコン膜 11 BipベースP型低濃度不純物領域 12 NMOSN型高濃度不純物領域 13 フォトレジスト 14 BipP型高濃度不純物領域 15 酸化シリコン膜 16 エミッタコンタクトホール 17 BipエミッタN型高濃度不純物領域 18 Bipエミッタ電極 20、23 NPN型Bipトランジスタ 21 静電気保護用抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタとMOSトラン
    ジスタを同一基板に具備した半導体装置において、 耐圧を利用して静電気による前記MOSトランジスタの
    ゲート絶縁膜破壊を防止する、保護用バイポーラトラン
    ジスタを設けたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記保護用バイポーラトランジスタは、
    コレクタが静電気保護用抵抗と前記MOSトランジスタ
    のゲートの接続点に接続され、かつ、エミッタが接地さ
    れると共に、ベース電流がゼロとされたバイポーラトラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 前記保護用バイポーラトランジスタは、
    エミッタが静電気保護用抵抗と前記MOSトランジスタ
    のゲートの接続点に接続され、かつ、ベースとコレクタ
    とがそれぞれ接地されたバイポーラトランジスタである
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記保護用バイポーラトランジスタは、
    NPN型トランジスタであることを特徴とする請求項2
    又は3記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記保護用バイポーラトランジスタは、
    エミッタ領域の濃度がコレクタ領域の濃度よりも高いこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記保護用のバイポーラトランジスタ
    は、該保護用のバイポーラトランジスタ以外のバイポー
    ラトランジスタと同一工程で同一構造に形成されること
    を特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の
    半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009253059A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置

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JP2009253059A (ja) * 2008-04-08 2009-10-29 Sanyo Electric Co Ltd 半導体装置

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