JPH1187267A - 金属膜の形成方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

金属膜の形成方法および半導体装置の製造方法

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JPH1187267A
JPH1187267A JP23709097A JP23709097A JPH1187267A JP H1187267 A JPH1187267 A JP H1187267A JP 23709097 A JP23709097 A JP 23709097A JP 23709097 A JP23709097 A JP 23709097A JP H1187267 A JPH1187267 A JP H1187267A
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metal
plasma
film
source gas
substrate
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JP23709097A
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Takaaki Miyamoto
孝章 宮本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製膜の基板表面温度依存性が少なく、残留不
純物濃度が低い金属膜を形成することができる金属膜の
形成方法、およびエレクトロマイグレーション耐性など
の配線信頼性に優れた溝配線を形成することができる半
導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 ガス化されたCu(hfac)(tmvs)を原料ガ
ス導入管9を通じてチェンバー1内に導入するととも
に、ガス導入管3を通じてArガスを導入し、このAr
ガスからアルゴンプラズマを生成する。このアルゴンプ
ラズマをCu(hfac)(tmvs)ガスに衝突させることによ
り、tmvsとhfacとを順次放出させ、さらにCuと、Cu
の第1イオン化エネルギー以上のエネルギーを有する電
子との衝突によりCu+ に電離させる。試料台7に基板
バイアスを印加し、Cu+ を、その垂直入射成分を増加
させてウェーハ6上に入射させることによりCu膜を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属膜の形成方
法および半導体装置の製造方法に関し、特に、銅からな
る溝配線を有する半導体装置の製造に適用して好適なも
のである。
【0002】
【従来の技術】超LSIにおける半導体素子の微細化に
ともないアルミニウム(Al)やAl合金からなるAl
系配線に代わり、Al系配線よりも低抵抗で、かつ、エ
レクトロマイグレーション耐性やストレスマイグレーシ
ョン耐性の高い銅(Cu)配線が注目されている。
【0003】そして、Cu配線を適用した溝配線技術と
して、大きく分けて次の2通りの方法が検討されてい
る。すなわち、配線溝が形成された絶縁膜の全面にスパ
ッタリング法によりCu膜を形成した後、水素(H2
ガス雰囲気中において熱処理を行うことによりCu膜の
表面に形成される酸化物を還元しながらCu膜をリフロ
ーさせる方法と、熱化学気相成長(熱CVD)法により
Cuを配線溝に埋め込む方法とが検討されている。これ
らの2通りの方法のうち、熱CVD法によるCuの埋め
込みは、スパッタリング法によるCuの埋め込みに比べ
てステップカバレッジに優れているという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、熱CV
D法により形成されたCu配線は、スパッタリング法に
より形成されたCu配線に比べて、エレクトロマイグレ
ーション耐性が劣っているという問題がある。この原因
としては、熱CVD法により配線溝にCuを埋め込む際
に、原料ガスに含まれる炭素(C)などの不純物がCu
膜中に残留することが考えられる。すなわち、従来の熱
CVD法では、基板表面でのCuの原料ガスの熱分解、
またはCuの原料ガスの水素還元反応を利用してCu膜
を形成しているため、Cuの製膜は基板の表面温度に強
く影響される。そして、Cuの製膜をそのステップカバ
レッジが良好になるように行うためには、Cuの製膜を
基板表面での反応速度が遅くなる低い温度で行う必要が
あるが、Cuの製膜を低い温度で行うと、熱CVD法に
おける基板表面での反応に伴う基板からの副生成物の脱
離も遅くなるため、Cu膜中のCなどの残留不純物の量
が多くなってしまう。
【0005】一方、熱CVD法に比べてリフロー法は、
Al系の溝配線を形成するときの既存の装置を用いるこ
とができるという利点がある。しかしながら、配線溝が
形成された絶縁膜上にスパッタリング法によりCu膜を
形成した後に、このCu膜をリフローさせて配線溝に埋
め込む場合には、Cu膜の配線溝への埋め込みはCu膜
のステップカバレッジに依存するが、すでに述べたよう
に、このステップカバレッジは悪い。そのため、Cu
を、アスペクト比の高い微細な配線溝や、配線溝の底部
に形成される微細な接続孔に埋め込むことは困難であ
る。これは、スパッタリング法ではアスペクト比の高い
配線溝や接続孔の底部にCuを十分な厚さに堆積させる
ことができないために、配線溝や接続孔の内部に効果的
にCuを流し込むことができないからである。
【0006】現在、ステップカバレッジの向上を目的と
して、遠距離スパッタリング法やイオン化スパッタリン
グ法を用いることが検討されているが、これらのスパッ
タリング法を用いても、ステップカバレッジの向上には
限界がある。
【0007】したがって、この発明の目的は、高アスペ
クト比の微細な溝や孔に効果的に金属を埋め込むことが
でき、製膜の基板表面温度依存性が少なく、残留不純物
濃度が低い金属膜を形成することができる金属膜の形成
方法を提供することにある。
【0008】また、この発明の他の目的は、高アスペク
ト比の微細な配線溝や接続孔に効果的に金属を埋め込む
ことができ、エレクトロマイグレーション耐性が高く、
高信頼性の溝配線を形成することができる半導体装置の
製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の発明による金属膜の形成方法は、
金属を含む原料ガスに、金属のイオン化に必要なエネル
ギー以上のエネルギーを有する電子を衝突させることに
より金属をイオン化し、この金属イオンを基体上に入射
させることにより金属膜を形成するようにしたことを特
徴とするものである。
【0010】この発明の第2の発明による半導体装置の
製造方法は、金属を含む原料ガスに、金属のイオン化に
必要なエネルギー以上のエネルギーを有する電子を衝突
させることにより金属をイオン化し、この金属イオンを
基体上に入射させることにより金属膜を形成するように
したことを特徴とするものである。
【0011】この発明において、典型的には、金属を含
む原料ガスに、希ガス元素のプラズマに含まれる電子お
よび活性種を衝突させることにより、原料ガスから金属
を解離させ、解離された金属にさらにプラズマ中の電子
および活性種を衝突させることにより金属をイオン化す
る。
【0012】この発明において、典型的には、金属を含
む原料ガスに、少なくとも励起水素原子を含むプラズマ
中の電子および活性種を衝突させることにより原料ガス
から金属を解離させ、解離された金属にさらにプラズマ
中の電子および活性種を衝突させることにより金属をイ
オン化するとともに、金属を含む原料ガスに、プラズマ
中の励起水素原子を衝突させることにより原料ガスを還
元する。
【0013】この発明において、典型的には、金属膜を
形成する前に、基体上に下地バリアメタルを形成し、こ
の下地バリアメタルの表面が酸化されて形成された自然
酸化膜を還元するために、水素プラズマ中の励起水素原
子を下地バリアメタルの表面に照射する。
【0014】また、この発明において、典型的には、溝
や孔の底部あるいは配線溝や接続孔の底部の金属膜のカ
バレッジを向上させるために、金属イオンに基体に対し
て垂直方向に電界を印加することにより、金属イオンの
基体に対する垂直入射成分を増加させる。
【0015】また、この発明において、典型的には、基
体上に金属膜の形成を行った後に、基体を加熱するとと
もに水素プラズマを照射しつつ金属膜をリフローさせ
る。
【0016】また、この発明において、金属膜の形成
を、典型的には、プラズマCVD法により行い、好適に
は、電子サイクロトロン共鳴プラズマ化学気相成長(E
CRプラズマCVD)法により行う。
【0017】また、この発明において、製膜する金属
は、例えばCu、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウ
ム(Al)、チタン(Ti)などである。
【0018】上述のように構成されたこの発明によれ
ば、金属を含む原料ガスに、金属のイオン化に必要なエ
ネルギー以上のエネルギーを有する電子を衝突させるこ
とにより金属をイオン化し、この金属イオンを基体上に
入射させることにより金属膜を形成するようにしている
ことにより、基体に所定のバイアスをかけることによっ
て、金属イオンの基体表面に対する垂直入射成分を増加
させることができ、金属膜の溝や孔の内部、特に底部の
カバレッジを向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態
の全図においては、同一または対応する部分には同一の
符号を付す。
【0020】まず、この第1の実施形態で用いられるE
CRプラズマCVD装置について説明する。図1に示す
ように、このECRプラズマCVD装置は、チェンバー
1の上部の外周部に磁気コイル2が巻き付けられてお
り、チェンバー1の上面には、キャリアガスや水素ガス
をチェンバー1内に導入するためのガス導入管3、2.
45GHzのマイクロ波をチェンバー1に導入するため
の導波管4および周波数が13.56MHzのRF電源
5が設けられている。また、チェンバー1内の下部には
ウェーハ6を固定するための試料台7が回転軸8に支持
されて設けられており、その回転軸8の周りにはコイル
9が設けられている。また、チェンバー1の側面の部分
には原料ガスをチェンバー1内に導入するための原料ガ
ス導入管10が設けられている。また、チェンバー1の
下部の側面に反応ガスを排気するためのターボ分子ポン
プ(TMP)11が開閉可能なメインバルブ12を介し
て設けられている。
【0021】次に、この第1の実施形態によるCuから
なる溝配線の形成方法について説明する。この第1の実
施形態においては、まず、図2に示すように、トランジ
スタなどの素子や素子分離領域(いずれも図示せず)が
形成されたSi基板21上に例えばCVD法により例え
ばSiO2 膜からなる層間絶縁膜22を形成する。次
に、層間絶縁膜22上に所定形状のレジストパターン
(図示せず)を形成した後、このレジストパターンをマ
スクとして例えばRIE法により層間絶縁膜22をエッ
チングすることにより、配線溝23を形成する。次に、
例えばスパッタリング法により全面に下地バリアメタル
としてのTiN膜24を形成する。
【0022】次に、Si基板21を図1に示すECRプ
ラズマCVD装置におけるチェンバー1内の試料台7上
に載置した後、H2 およびアルゴン(Ar)の混合ガス
をチェンバー1内に導入する。この混合ガスから電子サ
イクロトロン共鳴により水素プラズマおよびアルゴンプ
ラズマが生成される。そして、これらの水素プラズマお
よびアルゴンプラズマをTiN膜24の表面に20〜1
80秒間照射することにより、水素プラズマ中の励起水
素原子がTiN膜24の表面に形成された自然酸化膜
(TiON)を還元し、その表面の清浄化を行う。ここ
で、TiN膜24の表面の自然酸化膜は、 TiON+2H→TiN+H2 O のような反応により還元される。
【0023】このTiN膜24の表面の清浄化により、
次の工程で行われるECRプラズマCVD法によるCu
膜の成長のための核形成が促進される。ここで、TiN
膜24の表面の清浄化におけるプラズマ照射条件の一例
を挙げると、H2 ガスの流量を100〜200scc
m、Arガスの流量を100〜300sccmとし、マ
イクロ波パワーを2.8kW、基板加熱温度を100〜
400℃とする。
【0024】次に、同一のチェンバー1内に原料ガス導
入管9を通じて、ガス化されたCu(1)ヘキサフロロ
アセチルアセトナトトリメチルビニルシラン(Cu(hfa
c)(tmvs))を原料ガスとして導入しつつ、ガス導入管3
を通じてArガスを導入し、このArガスから電子サイ
クロトロン共鳴によりアルゴンプラズマを生成する。そ
して、Cuの原料ガスであるCu(hfac)(tmvs)は、チェ
ンバー1内においてアルゴンプラズマ中の電子
(e- )、Ar+ およびArラジカルと衝突することに
より解離される。すなわち、Cu(hfac)(tmvs)からトリ
メチルビニルシラン(tmvs)とヘキサフロロアセチルア
セトナト(hfac)とが順次放出され、Cuが解離され
る。さらに、CuとCuの第1イオン化エネルギー、す
なわち7.72eV以上のエネルギーを有する電子とが
衝突することによりCu+ に電離される。ここで、Cu
+ が生成されるまでの反応のうち、Cu(hfac)(tmvs)
は、特に電子との衝突により、 Cu(hfac)(tmvs)+e- →Cu(hfac)+tmvs+e- Cu(hfac)+e- →Cu+hfac+e- Cu+e- →Cu+ +2e- のように反応する。
【0025】次に、図3に示すように、ECRプラズマ
CVD法によりTiN膜24上にCu+ を照射する。す
なわち、Si基板21上に自己整合的に形成されたシー
ス、あるいはSi基板21が載せられている試料台7に
印加された基板バイアスにより、Cu+ がSi基板21
に向かう方向、すなわちSi基板21の表面に対して垂
直な方向に加速され、配線溝23の内部へCu+ が垂直
入射する。
【0026】これによって、図4に示すように、配線溝
23の底部にCuが厚く堆積したCu膜25が形成され
る。ここで、このECRプラズマCVD条件の一例を挙
げると、Cu(hfac)(tmvs)の流量を0.2〜1g/mi
nとし、Arガスの流量を100〜500sccmとす
る。
【0027】次に、図5に示すように、Si基板21を
加熱するとともに水素プラズマおよびアルゴンプラズマ
をCu膜25に照射しつつ、Cu膜25をリフローさせ
る。このように水素プラズマおよびアルゴンプラズマを
Cu膜25に照射すると、水素プラズマ中の励起水素原
子によりCu膜25中の炭化物や酸化物などの残留不純
物が還元され、それぞれCHやH2 Oなどとして放出さ
れるとともに、Cu膜25のリフローが助長されること
で、配線溝23の内部がCuで埋め込まれる。ここで、
これらのプラズマの照射条件の一例を挙げると、H2
スの流量を100〜200sccm、Arガスの流量を
100〜300sccmとし、マイクロ波パワーを2.
8kW、プラズマの照射時間を120〜600秒、基板
加熱温度を100〜400℃とする。
【0028】次に、図6に示すように、例えば化学的機
械研磨(CMP)法により配線溝23の内部以外の部分
のCu膜25およびTiN膜24を順次ラッピングして
除去することにより、層間絶縁膜22にTiN膜24を
下地バリアメタルとしたCuからなる溝配線26が形成
される。
【0029】以上説明したように、この第1の実施形態
によれば、ガス化されたCu(hfac)(tmvs)に電子などを
衝突させてCuを解離させ、さらにCuの第1イオン化
エネルギー以上のエネルギーを有する電子をこのCuに
衝突させることによって、Cu+ を生成し、基板バイア
スを印加することによりCu+ の垂直入射成分を増加さ
せて入射させ、Cu膜25を形成するようにしているこ
とにより、製膜における基板表面温度依存性が少なく残
留不純物濃度が低い良質のCu膜25を形成することが
でき、アスペクト比の高い微細な配線溝23の内部、特
にその底部におけるカバレッジを向上させることができ
る。したがって、Cu膜25のリフローを助長させるこ
とができ、リフロー法によりCuを配線溝23の内部に
効率よく効果的に埋め込むことができるので、エレクト
ロマイグレーション耐性などの配線信頼性に優れた溝配
線26を形成することができる。
【0030】次に、この発明の第2の実施形態によるC
u配線の形成方法について説明する。また、この第2の
実施形態において用いられるECRプラズマCVD装置
は、第1の実施形態で用いられた図1に示すECRプラ
ズマCVD装置と同様である。
【0031】この第2の実施形態においては、まず、第
1の実施形態と同様にして、図2に示すように、Si基
板21上に層間絶縁膜22、配線溝23およびTiN膜
24を順次形成した後、図1に示すECRプラズマCV
D装置のチェンバー1内においてTiN膜24の表面の
清浄化を行う。
【0032】続いて、同一のチェンバー1内に原料ガス
導入管9を通じてガス化されたCu(hfac)(tmvs)を原料
ガスとして導入しつつ、ガス導入管3を通じてArガス
とH2 ガスとの混合ガスを導入する。これらのArガス
およびH2 ガスからは電子サイクロトロン共鳴によりそ
れぞれアルゴンプラズマおよび水素プラズマが生成され
る。そして、Cu(hfac)(tmvs)は、チェンバー1内にお
いてアルゴンプラズマおよび水素プラズマ中のe- など
と衝突することにより解離される。すなわち、Cu(hfa
c)(tmvs)からtmvsとhfacとが順次放出され、Cuが解離
され、さらに、Cuと電子とが衝突することによりCu
+ に電離される。また、加えて、Cu(hfac)(tmvs)が水
素プラズマ中の励起水素原子により還元され、Cu製膜
種が生成され、さらに、このCu製膜種が電子と衝突す
ることによりCu+ に電離される。すなわち、Cu(hfa
c)(tmvs)は、電子および励起水素原子との衝突により、 Cu(hfac)(tmvs)+e- →Cu(hfac)+tmvs+e- Cu(hfac)+e- →Cu+hfac+e- Cu(hfac)+H→Cu+H(hfac) (励起水素原子によ
る還元反応) Cu+e- →Cu+ +2e- のように反応する。
【0033】次に、第1の実施形態と同様にして、図1
に示すECRプラズマCVD装置の試料台7上にSi基
板21を載置し、試料台7に基板バイアスを印加しつ
つ、図3および図4に示すように、Cu+ をTiN膜2
4上に照射し、Cu膜25を形成する。ここで、このC
u膜25の形成におけるECRプラズマCVD条件の一
例を挙げると、Cu(hfac)(tmvs)の流量を0.2〜1g
/min、H2 ガスの流量を100〜200sccm、
Arガスの流量を100〜500sccmとし、マイク
ロ波パワーを2.8kW、基板加熱温度を100〜40
0℃とする。
【0034】次に、図5に示すように、第1の実施形態
と同様にして、リフロー法により配線溝23の内部にC
uを埋め込んだ後、図6に示すように、例えばCMP法
により配線溝23の内部以外の部分のCu膜25および
TiN膜24をラッピングすることにより除去する。以
上のようにして、溝配線26が形成される。
【0035】この第2の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様の効果を得ることができるとともに、Cu膜
25の形成の際にArおよびH2 の混合ガスからアルゴ
ンプラズマおよび水素プラズマを生成し、これらのプラ
ズマ中の電子および活性種をCu(hfac)(tmvs)に衝突さ
せていることにより、第1の実施形態によるCu膜25
の形成に比べて、Cu(hfac)(tmvs)が励起水素原子によ
り還元される反応が加わるので、Cu膜25中の残留不
純物濃度を大幅に低減させつつ、その製膜速度を向上さ
せることができる。
【0036】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0037】例えば、上述の実施形態において挙げた材
料および数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこ
れと異なる材料および数値を用いてもよい。
【0038】また、例えば、上述の実施形態において
は、この発明を溝配線26の形成に適用しているが、溝
配線の形成のみならず、高アスペクト比の接続孔への金
属の埋め込みに適用してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、金属を含む原料ガスに、金属のイオン化に必要なエ
ネルギー以上のエネルギーを有する電子を衝突させるこ
とにより金属をイオン化し、この金属イオンを基体上に
入射させることにより金属膜を形成するようにしている
ことにより、アスペクト比の高い微細な溝や孔に効果的
に金属を埋め込むことができる。
【0040】また、この発明によれば、金属を含む原料
ガスに、金属のイオン化に必要なエネルギー以上のエネ
ルギーを有する電子を衝突させることにより金属をイオ
ン化し、この金属イオンを基体上に入射させることによ
り金属膜を形成するようにしていることにより、半導体
装置において溝配線を形成する際に、高アスペクト比の
微細な配線溝や接続孔に効率よく金属を埋め込むことが
でき、エレクトロマイグレーション耐性などの配線信頼
性に優れた溝配線を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態において用いられる
ECRプラズマCVD装置の構成図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による溝配線の形成
方法を示す断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態による溝配線の形成
方法を示す断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態による溝配線の形成
方法を示す断面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態による溝配線の形成
方法を示す断面図である。
【図6】この発明の第1の実施形態による溝配線の形成
方法を示す断面図である。
【符号の説明】
21・・・Si基板、23・・・配線溝、24・・・T
iN膜、25・・・Cu膜、26・・・溝配線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/3205 H01L 21/88 R

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属を含む原料ガスに、上記金属のイオ
    ン化に必要なエネルギー以上のエネルギーを有する電子
    を衝突させることにより上記金属をイオン化し、この金
    属イオンを基体上に入射させることにより金属膜を形成
    するようにしたことを特徴とする金属膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 上記金属を含む原料ガスに、希ガス元素
    のプラズマに含まれる電子および活性種を衝突させるこ
    とにより、上記原料ガスから上記金属を解離させ、上記
    解離された金属にさらに上記プラズマ中の電子および活
    性種を衝突させることにより上記金属をイオン化するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の金属膜の形成
    方法。
  3. 【請求項3】 上記金属を含む原料ガスに、少なくとも
    励起水素原子を含むプラズマ中の電子および活性種を衝
    突させることにより上記原料ガスから上記金属を解離さ
    せ、上記解離された金属にさらに上記プラズマ中の電子
    および活性種を衝突させることにより上記金属をイオン
    化するとともに、上記金属を含む原料ガスに、上記プラ
    ズマ中の上記励起水素原子を衝突させることにより上記
    原料ガスを還元するようにしたことを特徴とする請求項
    1記載の金属膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 上記金属膜を形成する前に、上記基体上
    に下地バリアメタルを形成し、この下地バリアメタルに
    水素プラズマ中の励起水素原子を照射するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の金属膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 上記金属イオンに上記基体に対して垂直
    方向に電界を印加することにより、上記金属イオンの上
    記基体に対する垂直入射成分を増加させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の金属膜の形成方法。
  6. 【請求項6】 上記金属膜を形成した後に、上記基体を
    加熱するとともに上記金属膜に少なくとも水素プラズマ
    を照射しつつ、上記金属膜をリフローさせるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の金属膜の形成方法。
  7. 【請求項7】 上記金属膜の形成をプラズマ化学気相成
    長法により行うことを特徴とする請求項1記載の金属膜
    の形成方法。
  8. 【請求項8】 上記金属が銅、金、銀、アルミニウムま
    たはチタンであることを特徴とする請求項1記載の金属
    膜の形成方法。
  9. 【請求項9】 金属を含む原料ガスに、上記金属のイオ
    ン化に必要なエネルギー以上のエネルギーを有する電子
    を衝突させることにより上記金属をイオン化し、この金
    属イオンを基体上に入射させることにより金属膜を形成
    するようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 上記金属を含む原料ガスに、希ガス元
    素のプラズマに含まれる電子および活性種を衝突させる
    ことにより、上記原料ガスから上記金属を解離させ、上
    記解離された金属にさらに上記プラズマ中の電子および
    活性種を衝突させることにより上記金属をイオン化する
    ようにしたことを特徴とする請求項9記載の半導体装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記金属を含む原料ガスに、少なくと
    も励起水素原子を含むプラズマ中の電子および活性種を
    衝突させることにより上記原料ガスから上記金属を解離
    させ、上記解離された金属にさらに上記プラズマ中の電
    子および活性種を衝突させることにより上記金属をイオ
    ン化するとともに、上記金属を含む原料ガスに、上記プ
    ラズマ中の上記励起水素原子を衝突させることにより上
    記原料ガスを還元するようにしたことを特徴とする請求
    項9記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 上記金属膜を形成する前に、上記基体
    上に下地バリアメタルを形成し、この下地バリアメタル
    に水素プラズマ中の励起水素原子を照射するようにした
    ことを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 上記金属イオンに上記基体に対して垂
    直方向に電界を印加することにより、上記金属イオンの
    上記基体に対する垂直入射成分を増加させるようにした
    ことを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 上記金属膜を形成した後に、上記基体
    を加熱するとともに上記金属膜に少なくとも水素プラズ
    マを照射しつつ、上記金属膜をリフローさせるようにし
    たことを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】 上記金属膜の形成をプラズマ化学気相
    成長法により行うことを特徴とする請求項9記載の半導
    体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 上記金属が銅、金、銀、アルミニウム
    またはチタンであることを特徴とする請求項9記載の半
    導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100404942B1 (ko) * 2000-06-20 2003-11-07 주식회사 하이닉스반도체 반도체 소자의 금속 배선 형성 방법
KR100413482B1 (ko) * 2001-06-12 2003-12-31 주식회사 하이닉스반도체 화학적 강화제(ce) 처리 챔버
JP2012193457A (ja) * 2009-06-10 2012-10-11 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置

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