JPH1186893A - 燃料電池システム - Google Patents
燃料電池システムInfo
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- JPH1186893A JPH1186893A JP9257902A JP25790297A JPH1186893A JP H1186893 A JPH1186893 A JP H1186893A JP 9257902 A JP9257902 A JP 9257902A JP 25790297 A JP25790297 A JP 25790297A JP H1186893 A JPH1186893 A JP H1186893A
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- reformer
- cell system
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- H01M8/06—Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
- H01M8/0606—Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants
- H01M8/0612—Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material
- H01M8/0625—Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material in a modular combined reactor/fuel cell structure
- H01M8/0631—Reactor construction specially adapted for combination reactor/fuel cell
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01B—BOILING; BOILING APPARATUS ; EVAPORATION; EVAPORATION APPARATUS
- B01B1/00—Boiling; Boiling apparatus for physical or chemical purposes ; Evaporation in general
- B01B1/005—Evaporation for physical or chemical purposes; Evaporation apparatus therefor, e.g. evaporation of liquids for gas phase reactions
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 起動時または過渡応答時に水素リッチガスを
早期に生成して、起動から発電までの時間短縮を可能に
すること。 【解決手段】 燃料源となる水素リッチガスを生成する
改質装置7を備えた燃料電池システムにおいて、起動時
または過渡応答時に前記改質装置の改質触媒層12を加
熱して昇温する加熱装置を前記改質装置に供給する改質
原料を蒸発させる装置であって、起動時または過渡応答
時において改質原料を蒸発させるための高温燃焼ガスを
前記改質装置の燃焼ガス加熱部に供給する蒸発装置5に
よって構成される燃料電池システム。
早期に生成して、起動から発電までの時間短縮を可能に
すること。 【解決手段】 燃料源となる水素リッチガスを生成する
改質装置7を備えた燃料電池システムにおいて、起動時
または過渡応答時に前記改質装置の改質触媒層12を加
熱して昇温する加熱装置を前記改質装置に供給する改質
原料を蒸発させる装置であって、起動時または過渡応答
時において改質原料を蒸発させるための高温燃焼ガスを
前記改質装置の燃焼ガス加熱部に供給する蒸発装置5に
よって構成される燃料電池システム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体に適用可能
なものであって、燃料源となる水素リッチガスを生成す
る改質装置を備えた燃料電池システムにおいて、起動時
または過渡応答時に前記改質装置の改質触媒層を加熱し
て昇温する加熱装置を備え、起動時または過渡応答時に
水素リッチガスを早期に生成して、起動から発電までの
時間短縮を可能にする燃料電池システムに関する。
なものであって、燃料源となる水素リッチガスを生成す
る改質装置を備えた燃料電池システムにおいて、起動時
または過渡応答時に前記改質装置の改質触媒層を加熱し
て昇温する加熱装置を備え、起動時または過渡応答時に
水素リッチガスを早期に生成して、起動から発電までの
時間短縮を可能にする燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の第1の燃料電池システム(特開平
8−293312)においては、図6に示されるように
水素源として改質装置Kを用い、CO変成器Hを介して
燃料電池Vに供給するものが多いが、改質原料として液
体燃料を用いる場合や、ガス燃料に水を加える場合、起
動時において、炭化水素化合物に水を加えた改質原料ガ
スを前記改質装置K内の改質触媒層に到達するまでに、
該改質装置Kが常温であるのでガス化された原料が凝縮
し、所望の水素量が発生するまでに数10分オーダーの
時間を要していた。そこで起動時に水素リッチガスを早
期に生成することを意図した従来システムについて以下
に述べる。
8−293312)においては、図6に示されるように
水素源として改質装置Kを用い、CO変成器Hを介して
燃料電池Vに供給するものが多いが、改質原料として液
体燃料を用いる場合や、ガス燃料に水を加える場合、起
動時において、炭化水素化合物に水を加えた改質原料ガ
スを前記改質装置K内の改質触媒層に到達するまでに、
該改質装置Kが常温であるのでガス化された原料が凝縮
し、所望の水素量が発生するまでに数10分オーダーの
時間を要していた。そこで起動時に水素リッチガスを早
期に生成することを意図した従来システムについて以下
に述べる。
【0003】従来の第2の燃料電池発電システム(特開
平5−94833)は、図7に示されるように不活性ガ
スを昇温して系内を循環させる例示が示されている。す
なわち、起動昇温時においては、原料ガスと水蒸気の供
給弁G、Sを閉じたまま窒素ガス等の不活性ガスをその
供給ラインLから燃料改質系に供給して封入し、ガス循
環ブロアBを駆動しながら改質器KのバーナーNを燃焼
させ、この燃焼熱を上記不活性ガス循環ガスに与えるこ
とにより、一連の燃料改質系の機器を次第に昇温させる
ものであった。
平5−94833)は、図7に示されるように不活性ガ
スを昇温して系内を循環させる例示が示されている。す
なわち、起動昇温時においては、原料ガスと水蒸気の供
給弁G、Sを閉じたまま窒素ガス等の不活性ガスをその
供給ラインLから燃料改質系に供給して封入し、ガス循
環ブロアBを駆動しながら改質器KのバーナーNを燃焼
させ、この燃焼熱を上記不活性ガス循環ガスに与えるこ
とにより、一連の燃料改質系の機器を次第に昇温させる
ものであった。
【0004】また従来の第3の燃料電池システム(特開
平8−162137)は、図8に示されるように起動用
バーナーSBおよびスチーム発生器SFを持ち、生成し
た水蒸気を熱媒体として、上述した従来システムと同様
に加熱するものであった。
平8−162137)は、図8に示されるように起動用
バーナーSBおよびスチーム発生器SFを持ち、生成し
た水蒸気を熱媒体として、上述した従来システムと同様
に加熱するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の第2の燃料
電池発電システムは、不活性ガスを昇温して系内を循環
させるものであるため、定置用では使えるが、移動体に
おける使用には適さないとともに、別の媒体を加熱し、
熱容量の小さいもので熱容量の大きいものを加熱するの
は時間を要するという問題があった。
電池発電システムは、不活性ガスを昇温して系内を循環
させるものであるため、定置用では使えるが、移動体に
おける使用には適さないとともに、別の媒体を加熱し、
熱容量の小さいもので熱容量の大きいものを加熱するの
は時間を要するという問題があった。
【0006】また従来の第3の燃料電池システムは、起
動用バーナーSBおよびスチーム発生器SFを備えるも
のであるため、装置が複雑であり移動体における使用に
は適さないとともに、時間を要するという問題があっ
た。
動用バーナーSBおよびスチーム発生器SFを備えるも
のであるため、装置が複雑であり移動体における使用に
は適さないとともに、時間を要するという問題があっ
た。
【0007】本発明者は、燃料源となる水素リッチガス
を生成する改質装置を備えた燃料電池システムにおい
て、起動時または過渡応答時に前記改質装置の改質触媒
層を加熱して昇温するという本発明の技術的思想に着眼
し、研究開発を重ねた結果、起動時または過渡応答時に
水素リッチガスを早期に生成して、起動から発電までの
時間短縮を可能にするという目的を達成する本発明に到
達した。
を生成する改質装置を備えた燃料電池システムにおい
て、起動時または過渡応答時に前記改質装置の改質触媒
層を加熱して昇温するという本発明の技術的思想に着眼
し、研究開発を重ねた結果、起動時または過渡応答時に
水素リッチガスを早期に生成して、起動から発電までの
時間短縮を可能にするという目的を達成する本発明に到
達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の燃料電池システムは、燃料源となる水素
リッチガスを生成する改質装置を備えた燃料電池システ
ムにおいて、起動時または過渡応答時に前記改質装置の
改質触媒層を加熱して昇温する加熱装置を備えているも
のである。
の第1発明)の燃料電池システムは、燃料源となる水素
リッチガスを生成する改質装置を備えた燃料電池システ
ムにおいて、起動時または過渡応答時に前記改質装置の
改質触媒層を加熱して昇温する加熱装置を備えているも
のである。
【0009】本発明(請求項2に記載の第2発明)の燃
料電池システムは、前記第1発明において、前記加熱装
置が、前記改質装置に供給する改質原料を蒸発させる装
置であって、起動時または過渡応答時において改質原料
を蒸発させるための高温燃焼ガスを前記改質装置の燃焼
ガス加熱部に供給する蒸発装置によって構成されるもの
である。
料電池システムは、前記第1発明において、前記加熱装
置が、前記改質装置に供給する改質原料を蒸発させる装
置であって、起動時または過渡応答時において改質原料
を蒸発させるための高温燃焼ガスを前記改質装置の燃焼
ガス加熱部に供給する蒸発装置によって構成されるもの
である。
【0010】本発明(請求項3に記載の第3発明)の燃
料電池システムは、前記第1発明において、前記加熱装
置が、前記改質装置内に燃料を噴霧する噴霧ノズルと、
噴霧された燃料を触媒燃焼反応により発熱させ前記改質
触媒層を加熱する改質原料加熱部とから成るものであ
る。
料電池システムは、前記第1発明において、前記加熱装
置が、前記改質装置内に燃料を噴霧する噴霧ノズルと、
噴霧された燃料を触媒燃焼反応により発熱させ前記改質
触媒層を加熱する改質原料加熱部とから成るものであ
る。
【0011】本発明(請求項4に記載の第4発明)の燃
料電池システムは、前記第1発明において、前記加熱装
置が、前記改質装置内に配設され電源から供給された電
力により前記改質触媒層を加熱するヒーターとから成る
ものである。
料電池システムは、前記第1発明において、前記加熱装
置が、前記改質装置内に配設され電源から供給された電
力により前記改質触媒層を加熱するヒーターとから成る
ものである。
【0012】本発明(請求項5に記載の第5発明)の燃
料電池システムは、前記第2発明において、前記蒸発装
置が、前記改質装置内に配設されているものである。
料電池システムは、前記第2発明において、前記蒸発装
置が、前記改質装置内に配設されているものである。
【0013】本発明(請求項6に記載の第6発明)の燃
料電池システムは、前記第1発明において、前記改質装
置が、前記改質触媒層に接して配設されたガス拡散層
と、加熱部から改質触媒層に延在するとともに一定間隔
で多数並設された熱伝導体とを備えているものである。
料電池システムは、前記第1発明において、前記改質装
置が、前記改質触媒層に接して配設されたガス拡散層
と、加熱部から改質触媒層に延在するとともに一定間隔
で多数並設された熱伝導体とを備えているものである。
【0014】本発明(請求項7に記載の第7発明)の燃
料電池システムは、前記第2発明または第5発明におい
て、前記蒸発装置が、ポンプによって供給されたタンク
内の燃料を燃焼させるバーナーと、燃料の燃焼により通
過供給される改質原料を昇温する熱交換器とから成るも
のである。
料電池システムは、前記第2発明または第5発明におい
て、前記蒸発装置が、ポンプによって供給されたタンク
内の燃料を燃焼させるバーナーと、燃料の燃焼により通
過供給される改質原料を昇温する熱交換器とから成るも
のである。
【0015】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
燃料電池システムは、燃料源となる水素リッチガスを生
成する改質装置を備えた燃料電池システムにおいて、前
記加熱装置が、起動時または過渡応答時に前記改質装置
の改質触媒層を加熱して昇温するので、起動時または過
渡応答時に水素リッチガスを早期に生成して、起動から
発電までの時間短縮および過渡応答性を向上させるとい
う効果を奏する。
燃料電池システムは、燃料源となる水素リッチガスを生
成する改質装置を備えた燃料電池システムにおいて、前
記加熱装置が、起動時または過渡応答時に前記改質装置
の改質触媒層を加熱して昇温するので、起動時または過
渡応答時に水素リッチガスを早期に生成して、起動から
発電までの時間短縮および過渡応答性を向上させるとい
う効果を奏する。
【0016】上記構成より成る第2発明の燃料電池シス
テムは、前記第1発明において、前記加熱装置を構成す
る前記改質装置に供給する改質原料を蒸発させる蒸発装
置が、起動時または過渡応答時において改質原料を蒸発
させるための高温燃焼ガスを前記改質装置の燃焼ガス加
熱部に供給するので、新たな装置を追加することなく、
起動時または過渡応答時に水素リッチガスを早期に生成
して、起動から発電までの時間短縮および過渡応答性を
向上させるという効果を奏する。
テムは、前記第1発明において、前記加熱装置を構成す
る前記改質装置に供給する改質原料を蒸発させる蒸発装
置が、起動時または過渡応答時において改質原料を蒸発
させるための高温燃焼ガスを前記改質装置の燃焼ガス加
熱部に供給するので、新たな装置を追加することなく、
起動時または過渡応答時に水素リッチガスを早期に生成
して、起動から発電までの時間短縮および過渡応答性を
向上させるという効果を奏する。
【0017】上記構成より成る第3発明の燃料電池シス
テムは、前記第1発明において、前記加熱装置を構成す
る前記噴霧ノズルが、前記改質装置内に燃料を噴霧し
て、前記改質原料加熱部が、噴霧された燃料を触媒燃焼
反応により発熱させ前記改質触媒層を加熱するので、起
動時または過渡応答時に水素リッチガスを一層早期に生
成して、起動から発電までの時間短縮および過渡応答性
を向上させるという効果を奏する。
テムは、前記第1発明において、前記加熱装置を構成す
る前記噴霧ノズルが、前記改質装置内に燃料を噴霧し
て、前記改質原料加熱部が、噴霧された燃料を触媒燃焼
反応により発熱させ前記改質触媒層を加熱するので、起
動時または過渡応答時に水素リッチガスを一層早期に生
成して、起動から発電までの時間短縮および過渡応答性
を向上させるという効果を奏する。
【0018】上記構成より成る第4発明の燃料電池シス
テムは、前記第1発明において、前記加熱装置を構成す
る前記改質装置内に配設された前記ヒーターが、前記電
源から供給された電力により前記改質触媒層を加熱する
ので、起動時または過渡応答時における電力制御によ
り、水素リッチガスを早期に生成して、起動から発電ま
での時間短縮および過渡応答性を向上させるという効果
を奏する。
テムは、前記第1発明において、前記加熱装置を構成す
る前記改質装置内に配設された前記ヒーターが、前記電
源から供給された電力により前記改質触媒層を加熱する
ので、起動時または過渡応答時における電力制御によ
り、水素リッチガスを早期に生成して、起動から発電ま
での時間短縮および過渡応答性を向上させるという効果
を奏する。
【0019】上記構成より成る第5発明の燃料電池シス
テムは、前記第2発明において、前記蒸発装置が、前記
改質装置内に配設されているので、起動時または過渡応
答時において改質原料を蒸発させるための高温燃焼ガス
の熱を改質触媒層に直接作用させるので、起動時または
過渡応答時に水素リッチガスを一層早期に生成して、起
動から発電までの時間を一層短縮するとともに、過渡応
答性を向上させるという効果を奏する。
テムは、前記第2発明において、前記蒸発装置が、前記
改質装置内に配設されているので、起動時または過渡応
答時において改質原料を蒸発させるための高温燃焼ガス
の熱を改質触媒層に直接作用させるので、起動時または
過渡応答時に水素リッチガスを一層早期に生成して、起
動から発電までの時間を一層短縮するとともに、過渡応
答性を向上させるという効果を奏する。
【0020】上記構成より成る第6発明の燃料電池シス
テムは、前記第1発明において、前記改質装置が、前記
改質触媒層に接して配設されたガス拡散層と、加熱部か
ら改質触媒層に延在するとともに一定間隔で多数並設さ
れた前記熱伝導体とを備えているので、各熱伝導体が前
記加熱部から前記改質触媒層全体に熱を一様に伝達し
て、該改質触媒層全体を一様に昇温することが出来ると
いう効果を奏する。
テムは、前記第1発明において、前記改質装置が、前記
改質触媒層に接して配設されたガス拡散層と、加熱部か
ら改質触媒層に延在するとともに一定間隔で多数並設さ
れた前記熱伝導体とを備えているので、各熱伝導体が前
記加熱部から前記改質触媒層全体に熱を一様に伝達し
て、該改質触媒層全体を一様に昇温することが出来ると
いう効果を奏する。
【0021】上記構成より成る第7発明の燃料電池シス
テムは、前記第2発明または第5発明において、前記蒸
発装置を構成する前記バーナーが前記ポンプによって供
給された前記タンク内の燃料を燃焼させ、前記熱交換器
が燃料の燃焼により通過供給される改質原料を蒸発させ
るので、前記ポンプにより供給される燃料の燃焼制御に
よって、起動時または過渡応答時における水素リッチガ
スの早期生成を可能にするという効果を奏する。
テムは、前記第2発明または第5発明において、前記蒸
発装置を構成する前記バーナーが前記ポンプによって供
給された前記タンク内の燃料を燃焼させ、前記熱交換器
が燃料の燃焼により通過供給される改質原料を蒸発させ
るので、前記ポンプにより供給される燃料の燃焼制御に
よって、起動時または過渡応答時における水素リッチガ
スの早期生成を可能にするという効果を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
図面を用いて説明する。
【0023】(第1実施形態)本第1実施形態の燃料電
池システムは、図1に示されるように燃料源となる水素
リッチガスを生成する改質装置7を備えた燃料電池シス
テムにおいて、起動時または過渡応答時に前記改質装置
の改質触媒層12を加熱して昇温する加熱装置を前記改
質装置に供給する改質原料を蒸発させる装置であって、
起動時または過渡応答時において改質原料を蒸発させる
ための高温燃焼ガスを前記改質装置の燃焼ガス加熱部に
供給する蒸発装置5によって構成されるものである。
池システムは、図1に示されるように燃料源となる水素
リッチガスを生成する改質装置7を備えた燃料電池シス
テムにおいて、起動時または過渡応答時に前記改質装置
の改質触媒層12を加熱して昇温する加熱装置を前記改
質装置に供給する改質原料を蒸発させる装置であって、
起動時または過渡応答時において改質原料を蒸発させる
ための高温燃焼ガスを前記改質装置の燃焼ガス加熱部に
供給する蒸発装置5によって構成されるものである。
【0024】前記蒸発装置5が、メタノールタンク3に
貯留されたメタノールをメタノールポンプ2によって供
給して、該供給されたメタノールを燃焼させるバーナー
1と、メタノールの燃焼により通過供給される例えばメ
タノールと水に対して時には空気が加えられた改質原料
を蒸発させる熱交換器6とから成るものである。バーナ
ーでの温度制御その他は、図示しない空気によって行わ
れる。図1中4は、燃料電池オフガス供給ラインであ
る。
貯留されたメタノールをメタノールポンプ2によって供
給して、該供給されたメタノールを燃焼させるバーナー
1と、メタノールの燃焼により通過供給される例えばメ
タノールと水に対して時には空気が加えられた改質原料
を蒸発させる熱交換器6とから成るものである。バーナ
ーでの温度制御その他は、図示しない空気によって行わ
れる。図1中4は、燃料電池オフガス供給ラインであ
る。
【0025】前記改質装置7は、中空円筒容器によって
構成され、中心部の空洞部によって構成される燃焼ガス
加熱部10と、該燃焼ガス加熱部10の外側に形成され
前記熱交換器6から供給され導入管8を介して導入され
た蒸発した改質原料を拡散するガス拡散層9と、該ガス
拡散層9の外側に形成された環状の改質触媒層12と、
前記燃焼ガス加熱部10から前記改質触媒層12に至り
延在するとともに軸方向に一定間隔で多数並設された熱
伝導体11とを備えているものである。
構成され、中心部の空洞部によって構成される燃焼ガス
加熱部10と、該燃焼ガス加熱部10の外側に形成され
前記熱交換器6から供給され導入管8を介して導入され
た蒸発した改質原料を拡散するガス拡散層9と、該ガス
拡散層9の外側に形成された環状の改質触媒層12と、
前記燃焼ガス加熱部10から前記改質触媒層12に至り
延在するとともに軸方向に一定間隔で多数並設された熱
伝導体11とを備えているものである。
【0026】上記構成より成る第1実施形態の燃料電池
システムは、前記熱交換器6と前記バーナー1を内包し
ている前記蒸発装置5が、前記改質原料を250℃付近
の所定の温度まで昇温されガス化される。
システムは、前記熱交換器6と前記バーナー1を内包し
ている前記蒸発装置5が、前記改質原料を250℃付近
の所定の温度まで昇温されガス化される。
【0027】従来における起動時においては、前記改質
装置7全体が常温になっており、前記蒸発装置5で昇温
された改質原料が導入管8からガス拡散層9および改質
触媒層12に到達する過程でガス化された原料が凝縮す
る。
装置7全体が常温になっており、前記蒸発装置5で昇温
された改質原料が導入管8からガス拡散層9および改質
触媒層12に到達する過程でガス化された原料が凝縮す
る。
【0028】そこで熱源となる前記バーナー1で改質原
料を昇温する以上に熱量を発生させ高温燃焼ガスを前記
燃焼ガス加熱部10に接触させ、前記改質原料導入管
8、前記ガス拡散層9、改質触媒層12に熱を伝え易く
する前記熱伝導体11、前記改質触媒層12を早期に加
熱して、水素リッチガスを早期に生成する。改質ガス出
口管13から送出したガスは、図示しないCO低減部
(CO変成器)を経て燃料電池へ到達する。
料を昇温する以上に熱量を発生させ高温燃焼ガスを前記
燃焼ガス加熱部10に接触させ、前記改質原料導入管
8、前記ガス拡散層9、改質触媒層12に熱を伝え易く
する前記熱伝導体11、前記改質触媒層12を早期に加
熱して、水素リッチガスを早期に生成する。改質ガス出
口管13から送出したガスは、図示しないCO低減部
(CO変成器)を経て燃料電池へ到達する。
【0029】上記作用を奏する第1実施形態の燃料電池
システムは、前記蒸発装置5が、起動時または過渡応答
時において改質原料を蒸発させるための高温燃焼ガスを
前記改質装置7の燃焼ガス加熱部10に供給するので、
新たな装置を追加することなく、前記蒸発装置5におけ
る制御の変更によって、起動時または過渡応答時(特に
改質原料増量時)に水素リッチガスを早期に生成して、
起動から発電までの時間短縮および過渡応答性を向上さ
せるという効果を奏する。
システムは、前記蒸発装置5が、起動時または過渡応答
時において改質原料を蒸発させるための高温燃焼ガスを
前記改質装置7の燃焼ガス加熱部10に供給するので、
新たな装置を追加することなく、前記蒸発装置5におけ
る制御の変更によって、起動時または過渡応答時(特に
改質原料増量時)に水素リッチガスを早期に生成して、
起動から発電までの時間短縮および過渡応答性を向上さ
せるという効果を奏する。
【0030】また第1実施形態の燃料電池システムは、
起動時間の短縮および過渡応答性の向上により、システ
ム全体の応答性が向上するので、車両等の移動体用シス
テムの場合システムにおいてバッテリの依存度が小さく
なるため、採用するバッテリの容量を小さくかつ小型
化、低コスト化することができるという効果を奏する。
起動時間の短縮および過渡応答性の向上により、システ
ム全体の応答性が向上するので、車両等の移動体用シス
テムの場合システムにおいてバッテリの依存度が小さく
なるため、採用するバッテリの容量を小さくかつ小型
化、低コスト化することができるという効果を奏する。
【0031】すなわち、燃料電池システムを車両等の移
動体や可搬型に適用する場合、立ち上げ時や負荷変動に
追従できる応答性や小型化が要求される。燃料源となる
水素リッチガスを生成する改質装置において、システム
立ち上げ時に瞬時に水素を生成し、燃料電池に送出でき
れば、起動から発電までの時間が短縮できる。
動体や可搬型に適用する場合、立ち上げ時や負荷変動に
追従できる応答性や小型化が要求される。燃料源となる
水素リッチガスを生成する改質装置において、システム
立ち上げ時に瞬時に水素を生成し、燃料電池に送出でき
れば、起動から発電までの時間が短縮できる。
【0032】改質装置の改質原料(通常は、炭化水素化
合物+水、場合によっては空気も含む)を水素リッチガ
スに改質する改質触媒層を、起動時または過渡応答時に
おいて早期に昇温する必要がある。改質触媒の活性温度
は一般に250〜350℃と言われている。
合物+水、場合によっては空気も含む)を水素リッチガ
スに改質する改質触媒層を、起動時または過渡応答時に
おいて早期に昇温する必要がある。改質触媒の活性温度
は一般に250〜350℃と言われている。
【0033】改質原料を前記改質触媒層12の前段でガ
ス化して改質反応を行うが、従来のシステムにおいては
起動時に該改質触媒層12は常温になっているので、改
質原料ガスが触媒層で凝縮する割合が多い。
ス化して改質反応を行うが、従来のシステムにおいては
起動時に該改質触媒層12は常温になっているので、改
質原料ガスが触媒層で凝縮する割合が多い。
【0034】本第1実施形態においては、水素リッチガ
ス(以下、改質ガス)を早期に燃料電池に送出する手段
として、起動時または過渡応答時において前記蒸発装置
5の制御により熱源となる前記バーナー1で改質原料を
昇温する以上に熱量を発生させ、かかる高温燃焼ガスを
前記燃焼ガス加熱部10に接触させ起動時に改質触媒層
を加熱するので、上記従来のシステムにおける前記凝縮
が阻止される。
ス(以下、改質ガス)を早期に燃料電池に送出する手段
として、起動時または過渡応答時において前記蒸発装置
5の制御により熱源となる前記バーナー1で改質原料を
昇温する以上に熱量を発生させ、かかる高温燃焼ガスを
前記燃焼ガス加熱部10に接触させ起動時に改質触媒層
を加熱するので、上記従来のシステムにおける前記凝縮
が阻止される。
【0035】また第1実施形態の燃料電池システムは、
前記改質装置7が、前記改質触媒層12に接して配設さ
れたガス拡散層9と、前記加熱部10から改質触媒層1
2に延在するとともに一定間隔で多数並設された前記熱
伝導体11とを備えているので、各熱伝導体11が前記
加熱部10から前記改質触媒層12全体に熱を一様に伝
達して、該改質触媒層12全体を一様に昇温することが
出来るという効果を奏する。
前記改質装置7が、前記改質触媒層12に接して配設さ
れたガス拡散層9と、前記加熱部10から改質触媒層1
2に延在するとともに一定間隔で多数並設された前記熱
伝導体11とを備えているので、各熱伝導体11が前記
加熱部10から前記改質触媒層12全体に熱を一様に伝
達して、該改質触媒層12全体を一様に昇温することが
出来るという効果を奏する。
【0036】さらに第1実施形態の燃料電池システム
は、前記蒸発装置5を構成する前記バーナー1が前記ポ
ンプ2によって供給された前記タンク3内の燃料を燃焼
させ、前記熱交換器6が燃料の燃焼により通過供給され
る改質原料を蒸発させるので、前記ポンプ2により供給
される燃料および空気の流量制御ならびに燃焼制御によ
って、起動時または過渡応答時の状態における水素リッ
チガスの早期生成を可能にするという効果を奏する。
は、前記蒸発装置5を構成する前記バーナー1が前記ポ
ンプ2によって供給された前記タンク3内の燃料を燃焼
させ、前記熱交換器6が燃料の燃焼により通過供給され
る改質原料を蒸発させるので、前記ポンプ2により供給
される燃料および空気の流量制御ならびに燃焼制御によ
って、起動時または過渡応答時の状態における水素リッ
チガスの早期生成を可能にするという効果を奏する。
【0037】(第2実施形態)本第2実施形態の燃料電
池システムは、図2および図3に示されるように前記第
1実施形態における起動時または過渡応答時(特に改質
原料増量時)に水素リッチガスを早期に生成するために
高温燃焼ガスを供給する前記蒸発装置における制御の代
わりに前記加熱装置を、改質装置28内に燃料を噴霧す
る噴霧ノズル35と、噴霧された燃料を触媒燃焼反応に
より発熱させ前記改質触媒層33を加熱する改質原料加
熱部31とによって構成する点が相違点であり、以下相
違点を中心に説明する。
池システムは、図2および図3に示されるように前記第
1実施形態における起動時または過渡応答時(特に改質
原料増量時)に水素リッチガスを早期に生成するために
高温燃焼ガスを供給する前記蒸発装置における制御の代
わりに前記加熱装置を、改質装置28内に燃料を噴霧す
る噴霧ノズル35と、噴霧された燃料を触媒燃焼反応に
より発熱させ前記改質触媒層33を加熱する改質原料加
熱部31とによって構成する点が相違点であり、以下相
違点を中心に説明する。
【0038】本第2実施形態においては、前記第1実施
形態における蒸発装置5の高温燃焼ガスの熱を利用する
のではなく、起動時にはバーナー21での燃焼用の例え
ばメタノールを前記バーナー21だけでなくバルブ24
を開にすることで、前記噴霧ノズル35を介して改質原
料加熱部31に噴霧する。改質原料加熱部31の表面に
は例えば、Pt,Ru,Pd等の貴金属が担持されてお
り、噴霧されたメタノールが触媒燃焼反応で発熱する。
形態における蒸発装置5の高温燃焼ガスの熱を利用する
のではなく、起動時にはバーナー21での燃焼用の例え
ばメタノールを前記バーナー21だけでなくバルブ24
を開にすることで、前記噴霧ノズル35を介して改質原
料加熱部31に噴霧する。改質原料加熱部31の表面に
は例えば、Pt,Ru,Pd等の貴金属が担持されてお
り、噴霧されたメタノールが触媒燃焼反応で発熱する。
【0039】また、バルブ24は、流量調節機能も付加
されている。定常時は、バーナー21にて燃料電池水素
極側から排出される未反応水素改質ガスを燃焼させ改質
原料の昇温に使用される。改質原料の過渡的な増量時
に、バーナー21にてメタノール燃焼も付加するが一時
的に改質原料の温度、ひいては改質触媒層の温度も低下
する。
されている。定常時は、バーナー21にて燃料電池水素
極側から排出される未反応水素改質ガスを燃焼させ改質
原料の昇温に使用される。改質原料の過渡的な増量時
に、バーナー21にてメタノール燃焼も付加するが一時
的に改質原料の温度、ひいては改質触媒層の温度も低下
する。
【0040】そこでバーナー21での燃焼だけでなく、
改質部の温度を昇温させる手段として前記方法が適用で
きる。つまり、改質原料昇温分かつ改質部昇温分を足し
た熱量を得るだけの燃焼メタノール量γ2および空気量
α2を加えれば良い。また、α3は燃料電池オフガスの
燃焼空気量を示す。
改質部の温度を昇温させる手段として前記方法が適用で
きる。つまり、改質原料昇温分かつ改質部昇温分を足し
た熱量を得るだけの燃焼メタノール量γ2および空気量
α2を加えれば良い。また、α3は燃料電池オフガスの
燃焼空気量を示す。
【0041】図2中22はメタノールポンプ、23はメ
タノールタンク、25は燃料電池オフガス供給ライン、
26は蒸発装置、27は熱交換器、29は導入管、30
はガス拡散器、32は熱伝導体34は改質ガス出口管で
ある。
タノールタンク、25は燃料電池オフガス供給ライン、
26は蒸発装置、27は熱交換器、29は導入管、30
はガス拡散器、32は熱伝導体34は改質ガス出口管で
ある。
【0042】本第2実施形態の燃料電池システムにおけ
る制御フローについて、図3を用いて以下に述べる。始
動時では、ステップ101において、改質触媒層33に
設置されている温度センサ(図示せず)が前記改質触媒
層33の温度を検出する。
る制御フローについて、図3を用いて以下に述べる。始
動時では、ステップ101において、改質触媒層33に
設置されている温度センサ(図示せず)が前記改質触媒
層33の温度を検出する。
【0043】ステップ102において、始動時および過
渡応答時かまたは定常時かが判定される。上記構成より
成る第2実施形態の燃料電池システムは、前記熱交換器
6と前記バーナー1を内包している前記蒸発装置5が、
前記改質原料を250℃付近の所定の温度まで昇温され
ガス化される。
渡応答時かまたは定常時かが判定される。上記構成より
成る第2実施形態の燃料電池システムは、前記熱交換器
6と前記バーナー1を内包している前記蒸発装置5が、
前記改質原料を250℃付近の所定の温度まで昇温され
ガス化される。
【0044】従来における起動時においては、前記改質
装置7全体が常温になっており、前記蒸発装置5で昇温
された改質原料が導入管8からガス拡散層9および改質
触媒層12に到達する過程でガス化された原料が凝縮す
る。
装置7全体が常温になっており、前記蒸発装置5で昇温
された改質原料が導入管8からガス拡散層9および改質
触媒層12に到達する過程でガス化された原料が凝縮す
る。
【0045】そこで熱源となる前記バーナー1で改質原
料を昇温する以上に熱量を発生させ高温燃焼ガスを前記
燃焼ガス加熱部10に接触させ、前記改質原料導入管
8、前記ガス拡散層9、改質触媒層12に熱を伝え易く
する前記熱伝導体11、前記改質触媒層12を早期に加
熱して、水素リッチガスを早期に生成する。改質ガス出
口管13から送出したガスは、図示しないCO低減部
(CO変成器)を経て燃料電池へ到達する。ステップ1
03において、触媒活性温度域αtが、αo(≒250
℃)からαT(≒350℃)の温度範囲に入っているか
どうか判定される。
料を昇温する以上に熱量を発生させ高温燃焼ガスを前記
燃焼ガス加熱部10に接触させ、前記改質原料導入管
8、前記ガス拡散層9、改質触媒層12に熱を伝え易く
する前記熱伝導体11、前記改質触媒層12を早期に加
熱して、水素リッチガスを早期に生成する。改質ガス出
口管13から送出したガスは、図示しないCO低減部
(CO変成器)を経て燃料電池へ到達する。ステップ1
03において、触媒活性温度域αtが、αo(≒250
℃)からαT(≒350℃)の温度範囲に入っているか
どうか判定される。
【0046】前記温度範囲に入っていないと、ステップ
104において、バルブ24をオープンして、改質原料
を昇温させるべく燃焼メタノール量γoと空気量βoに
加え、改質原料加熱部31にて燃焼させるべくメタノー
ル量γ1と空気量β1を増量される。αtがαo<αt
<αTに入るまで繰り返される。
104において、バルブ24をオープンして、改質原料
を昇温させるべく燃焼メタノール量γoと空気量βoに
加え、改質原料加熱部31にて燃焼させるべくメタノー
ル量γ1と空気量β1を増量される。αtがαo<αt
<αTに入るまで繰り返される。
【0047】すなわちステップ105において、メタノ
ール量γ1と空気量β1が増量された結果、前記温度範
囲(αo<αt<αT)に入っているかどうか判定さ
れ、前記温度範囲に入っていない場合には、ステップ1
06において、メタノール量γ2と空気量β2に増量さ
れる。
ール量γ1と空気量β1が増量された結果、前記温度範
囲(αo<αt<αT)に入っているかどうか判定さ
れ、前記温度範囲に入っていない場合には、ステップ1
06において、メタノール量γ2と空気量β2に増量さ
れる。
【0048】定常時の前記温度範囲(αo<αt<α
T)に入っている場合は、ステップ107において、バ
ルブ24を閉じて増量分がカットされ定常時の燃焼メタ
ノール量γoと空気量βoに設定される。
T)に入っている場合は、ステップ107において、バ
ルブ24を閉じて増量分がカットされ定常時の燃焼メタ
ノール量γoと空気量βoに設定される。
【0049】上記構成より成る第2実施形態の燃料電池
システムは、前記噴霧ノズル35が、前記改質装置28
内に燃料を噴霧して、前記改質原料加熱部31が、噴霧
された燃料を触媒燃焼反応により発熱させ前記改質触媒
層33を加熱するので、起動時または過渡応答時に水素
リッチガスを一層早期に生成して、起動から発電までの
時間短縮および過渡応答性を向上させるという効果を奏
する。
システムは、前記噴霧ノズル35が、前記改質装置28
内に燃料を噴霧して、前記改質原料加熱部31が、噴霧
された燃料を触媒燃焼反応により発熱させ前記改質触媒
層33を加熱するので、起動時または過渡応答時に水素
リッチガスを一層早期に生成して、起動から発電までの
時間短縮および過渡応答性を向上させるという効果を奏
する。
【0050】(第3実施形態)本第3実施形態の燃料電
池システムは、図4に示されるように前記第1実施形態
における起動時または過渡応答時(特に改質原料増量
時)に水素リッチガスを早期に生成するために高温燃焼
ガスを供給する前記蒸発装置における制御の代わりに前
記加熱装置を、前記改質装置内に配設され改質触媒層5
3を加熱するヒーター51によって構成する点が相違点
であり、以下相違点を中心に説明する。
池システムは、図4に示されるように前記第1実施形態
における起動時または過渡応答時(特に改質原料増量
時)に水素リッチガスを早期に生成するために高温燃焼
ガスを供給する前記蒸発装置における制御の代わりに前
記加熱装置を、前記改質装置内に配設され改質触媒層5
3を加熱するヒーター51によって構成する点が相違点
であり、以下相違点を中心に説明する。
【0051】本第3実施形態においては、前記第1実施
形態および第2実施形態における例えばメタノールその
他の液体燃料による燃焼熱を電気ヒーター51に置き換
えたものである。起動時または過渡応答時に電源装置5
5から供給された電力により電気ヒーター51が発熱し
て、熱伝導板52を介して前記改質触媒層53を早期に
加熱して、早期にリッチガスを生成するものである。
形態および第2実施形態における例えばメタノールその
他の液体燃料による燃焼熱を電気ヒーター51に置き換
えたものである。起動時または過渡応答時に電源装置5
5から供給された電力により電気ヒーター51が発熱し
て、熱伝導板52を介して前記改質触媒層53を早期に
加熱して、早期にリッチガスを生成するものである。
【0052】図4中41はバーナー、42はメタノール
ポンプ、43はメタノールタンク、44は燃料電池オフ
ガス供給ライン、45は蒸発装置、46は熱交換器、4
7は改質装置、48は導入管、49はガス拡散器、50
は加熱部、54は改質ガス出口管である。
ポンプ、43はメタノールタンク、44は燃料電池オフ
ガス供給ライン、45は蒸発装置、46は熱交換器、4
7は改質装置、48は導入管、49はガス拡散器、50
は加熱部、54は改質ガス出口管である。
【0053】上記構成より成る第3実施形態の燃料電池
システムは、前記加熱装置を構成する前記改質装置47
内に配設された前記ヒーター51が、前記電源55から
供給された電力により前記改質触媒層53を加熱するの
で、起動時または過渡応答時における電力制御により、
水素リッチガスを早期に生成して、起動から発電までの
時間短縮および過渡応答性を向上させるという効果を奏
する。
システムは、前記加熱装置を構成する前記改質装置47
内に配設された前記ヒーター51が、前記電源55から
供給された電力により前記改質触媒層53を加熱するの
で、起動時または過渡応答時における電力制御により、
水素リッチガスを早期に生成して、起動から発電までの
時間短縮および過渡応答性を向上させるという効果を奏
する。
【0054】(第4実施形態)本第4実施形態の燃料電
池システムは、図5に示されるように前記第1実施形態
における起動時または過渡応答時に水素リッチガスを早
期に生成するために高温燃焼ガスを供給する改質装置外
に配設された前記蒸発装置の代わりに蒸発装置5を、改
質装置7内に配設する点が相違点であり、以下相違点を
中心に説明する。
池システムは、図5に示されるように前記第1実施形態
における起動時または過渡応答時に水素リッチガスを早
期に生成するために高温燃焼ガスを供給する改質装置外
に配設された前記蒸発装置の代わりに蒸発装置5を、改
質装置7内に配設する点が相違点であり、以下相違点を
中心に説明する。
【0055】本第4実施形態においては、前記改質装置
7を構成する中空円筒体の外径を大きく形成することに
より、中央に大きな空洞を形成して、かかる空洞部内に
前記蒸発装置5を配置するものである。
7を構成する中空円筒体の外径を大きく形成することに
より、中央に大きな空洞を形成して、かかる空洞部内に
前記蒸発装置5を配置するものである。
【0056】前記蒸発装置5内のバーナー1によって燃
焼され、熱交換器6におけるメタノールおよび水を昇温
蒸発させた高温燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路14
が、前記内部空洞内の外周側に配置され、燃焼ガス出口
15を介して排出される。
焼され、熱交換器6におけるメタノールおよび水を昇温
蒸発させた高温燃焼ガスを供給する燃焼ガス通路14
が、前記内部空洞内の外周側に配置され、燃焼ガス出口
15を介して排出される。
【0057】上記構成より成る第4実施形態の燃料電池
システムは、前記蒸発装置5が、前記改質装置7内に配
設されているので、起動時または過渡応答時において改
質原料を蒸発させるための高温燃焼ガスの熱を改質触媒
層12に直接作用させるので、起動時または過渡応答時
に水素リッチガスを一層早期に生成して、起動から発電
までの時間を一層短縮するとともに、過渡応答性を向上
させるという効果を奏する。
システムは、前記蒸発装置5が、前記改質装置7内に配
設されているので、起動時または過渡応答時において改
質原料を蒸発させるための高温燃焼ガスの熱を改質触媒
層12に直接作用させるので、起動時または過渡応答時
に水素リッチガスを一層早期に生成して、起動から発電
までの時間を一層短縮するとともに、過渡応答性を向上
させるという効果を奏する。
【0058】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0059】上述の実施形態は、一例として改質装置に
おいて改質触媒層を加熱する例について説明したが、本
発明としてはそれらに限定されるものでは無く、改質装
置から改質された燃料が供給されるCO低減部(変成
器)において加熱する態様を採用することが出来る。
おいて改質触媒層を加熱する例について説明したが、本
発明としてはそれらに限定されるものでは無く、改質装
置から改質された燃料が供給されるCO低減部(変成
器)において加熱する態様を採用することが出来る。
【図1】本発明の第1実施形態の燃料電池システムを示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態の燃料電池システムを示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】本第2実施形態装置における制御フローを示す
チャート図である。
チャート図である。
【図4】本発明の第3実施形態の燃料電池システムを示
す断面図である。
す断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態の燃料電池システムを示
す断面図である。
す断面図である。
【図6】従来の第1の燃料電池システムを示すブロック
図である。
図である。
【図7】従来の第2の燃料電池発電システムを示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図8】従来の第3の燃料電池システムを示すブロック
図である。
図である。
5 蒸発装置 7 改質装置 12 改質触媒層
Claims (7)
- 【請求項1】 燃料源となる水素リッチガスを生成する
改質装置を備えた燃料電池システムにおいて、 起動時または過渡応答時に前記改質装置の改質触媒層を
加熱して昇温する加熱装置を備えていることを特徴とす
る燃料電池システム。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記加熱装置が、前記改質装置に供給する改質原料を蒸
発させる装置であって、起動時または過渡応答時におい
て改質原料を蒸発させるための高温燃焼ガスを前記改質
装置の燃焼ガス加熱部に供給する蒸発装置によって構成
されることを特徴とする燃料電池システム。 - 【請求項3】 請求項1において、 前記加熱装置が、前記改質装置内に燃料を噴霧する噴霧
ノズルと、噴霧された燃料を触媒燃焼反応により発熱さ
せ前記改質触媒層を加熱する改質原料加熱部とから成る
ことを特徴とする燃料電池システム。 - 【請求項4】 請求項1において、 前記加熱装置が、前記改質装置内に配設され電源から供
給された電力により前記改質触媒層を加熱するヒーター
とから成ることを特徴とする燃料電池システム。 - 【請求項5】 請求項2において、 前記蒸発装置が、前記改質装置内に配設されていること
を特徴とする燃料電池システム。 - 【請求項6】 請求項1において、 前記改質装置が、前記改質触媒層に接して配設されたガ
ス拡散層と、加熱部から改質触媒層に延在するとともに
一定間隔で多数並設された熱伝導体とを備えていること
を特徴とする燃料電池システム。 - 【請求項7】 請求項2または請求項5において、 前記蒸発装置が、ポンプによって供給されたタンク内の
燃料を燃焼させるバーナーと、燃料の燃焼により通過供
給される改質原料を昇温する熱交換器とから成ることを
特徴とする燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9257902A JPH1186893A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9257902A JPH1186893A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1186893A true JPH1186893A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17312784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9257902A Pending JPH1186893A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1186893A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002068706A (ja) * | 2000-08-30 | 2002-03-08 | Denso Corp | 水素生成装置 |
JP2002083620A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-22 | Osaka Gas Co Ltd | 燃料電池用の改質装置 |
WO2001020702A3 (en) * | 1999-09-13 | 2002-07-18 | Ballard Generation Systems Inc | Fuel cell electric power generation system |
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WO2013183854A1 (ko) * | 2012-06-04 | 2013-12-12 | 주식회사 경동나비엔 | 연료전지와 보일러의 복합 시스템 |
-
1997
- 1997-09-04 JP JP9257902A patent/JPH1186893A/ja active Pending
Cited By (15)
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