JPH1186417A - 光ディスク用記録再生装置 - Google Patents

光ディスク用記録再生装置

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JPH1186417A
JPH1186417A JP24567197A JP24567197A JPH1186417A JP H1186417 A JPH1186417 A JP H1186417A JP 24567197 A JP24567197 A JP 24567197A JP 24567197 A JP24567197 A JP 24567197A JP H1186417 A JPH1186417 A JP H1186417A
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JP
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optical disk
pll circuit
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recording
frequency
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JP24567197A
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Goro Fujita
五郎 藤田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクでの記録容量を高めながら高速アク
セスを可能にする。 【解決手段】線速度一定となされたCLVフォーマット
に則り、ウォブリングによってアドレッシングされた光
ディスクに対して、角速度一定な状態でデータを再生す
る。光学ヘッドの光ディスクに対する半径位置情報に基
づいてその発振周波数が制御されるPLL回路50と、
再生アドレス情報を含む再生信号が供給される可変型の
バンドパスフィルタ14とを有する。PLL回路の出力
に基づいてバンドパスフィルタの中心周波数が制御され
て光学ヘッドの摺動位置に拘わらず、アドレス情報が再
生信号より抽出される。バンドパスフィルタの通過帯域
がディスク半径に応じて制御されるので、常にアドレス
情報を抽出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ミニディスクM
Dや追記型コンパクトディスクCD−Rなどの光ディス
クに適用した好適な光ディスク用記録再生装置に関す
る。詳しくは、線速度一定でフォーマットされた光ディ
スクを、角速度一定でデータを記録するに当たり、光学
ヘッドの半径位置情報に基づいて書き込みクロック生成
用のPLL回路を制御することによって、これより得ら
れる発振出力を角速度一定な状態でのデータ記録用ライ
トクロックとして利用できるようにしたものである。さ
らにこの発明では再生信号を取り出すバンドパスフィル
タの通過帯域を、同じPLL回路の出力で制御すること
によって、角速度一定で光ディスクを駆動する場合でも
プリフォーマットされたアドレス情報を確実に読みとれ
るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクとして光磁気ディスクなどの
場合には、ディスク回転数を一定にして駆動するCAV
方式(Constant Angular Verocity)が採用されてい
る。CAV方式では毎秒当たりのヘッドトレース長はデ
ィスク内周側より外周側の方が長くなるから、内外周で
の記録密度は同一にはならない。外周の記録密度を内周
の記録密度と同一にすれば、ディスクの記録容量を高め
ることができる。
【0003】そうするためには、周知のようにこのディ
スクを線速度一定にして駆動するCLV方式(Constant
Linear Verocity)を採用すればよい。ミニディスクM
DやCD−Rディスク(Conpact Disk Rewritble)など
はこのCLVフォーマットを採用している。
【0004】線速度を一定にするには、ディスクの内外
周での回転数を光学ヘッドの半径位置に応じて制御する
必要がある。例えば内周側の線速度を基準にした場合に
は、外周での回転数を内周の回転数よりも数倍早めるよ
うにディスク回転数の制御が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
CLV方式でディスクを駆動している状態で、例えば最
内周より最外周まで高速シークさせるような場合には、
スピンドルモータの回転数が最速状態に制御されること
になるから、当然にスピンドルモータの調停に時間がか
かる。したがってデータを記録再生するまでの時間がか
かり、高速アクセスを実現できない。
【0006】そこで、MDやCD−Rなどで採用されて
いるCLV方式つまりCLVフォーマットでアドレッシ
ング(プリフォーマット)された光ディスクを、CAV
方式に則りながらデータを記録再生できるようにすれ
ば、光ディスクでの記録容量を高めながら高速アクセス
が可能になる。アドレスを光ディスクにプリフォーマッ
トするには、周知のようにグルーブをウォブリングさせ
て記録するFM変調記録方式を利用できる。
【0007】しかし、このようにCLVフォーマットの
光ディスクを、CAV方式で駆動した場合には、グルー
ブのウォブルによってFM変調されたアドレスを再生す
る速度が、ディスクの内周側と外周側とで相違すること
になるから、再生FM周波数が変動する。再生FM周波
数はディスク内周側よりもディスク外周側の方が高くな
るからである。その結果、FM信号からプリフォーマッ
トされたアドレス情報などを正確に抽出できなくなるお
それがある。
【0008】また、データを記録すべき周波数(データ
クロック周波数)もディスクの内外周とで異なるように
制御する必要があり、そのためには特別なクロック発生
手段などが必要になる。
【0009】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、CLVフォーマットでアドレ
ッシングされた光ディスクをCAV方式の下でデータを
記録再生するに当たり、記録再生にそれぞれ共通なPL
L回路を設け、これよりの発振出力を利用することによ
って、簡単な構成でデータクロックを生成できるように
すると共に、アドレス情報などを確実に検出できるよう
にしたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載したこの発明に係る光ディスク用記
録再生装置では、線速度一定となされたCLVフォーマ
ットに則り、ウォブリングによってアドレッシングされ
た光ディスクに対して、角速度一定な状態でデータを記
録する光ディスク用記録再生装置において、光学ヘッド
の光ディスクに対する半径位置情報に基づいてその発振
周波数が制御されるPLL回路を有し、このPLL回路
は、光学ヘッドの摺動位置に応じてその発振周波数が制
御されることによって、このPLL回路の発振出力をラ
イトクロックとして使用するようにしたことを特徴とす
る光ディスク用記録再生装置。
【0011】請求項2に記載したこの発明に係る光ディ
スク用記録再生装置では、線速度一定となされたCLV
フォーマットに則り、ウォブリングによってアドレッシ
ングされた光ディスクに対して、角速度一定な状態でデ
ータを再生する光ディスク用記録再生装置において、光
学ヘッドの光ディスクに対する半径位置情報に基づいて
その発振周波数が制御されるPLL回路と、上記光ディ
スクより再生されたアドレス情報を含む再生信号が供給
される可変型のバンドパスフィルタとを有し、上記PL
L回路の出力に基づいて上記バンドパスフィルタの中心
周波数が制御されることによって、上記光学ヘッドの摺
動位置に拘わらず、上記アドレス情報を上記再生信号よ
り抽出できるようにしたことを特徴とする。
【0012】この発明では、記録再生の両モードで使用
されるPLL回路が設けられ、このPLL回路の発振出
力が光学ヘッドのディスク半径位置情報に基づいて制御
される。そして、記録モードのときにはこのPLL回路
より出力された発振出力がデータクロック(ライトクロ
ック)として使用される。発振出力の周波数は光学ヘッ
ドの位置するディスク半径によって異なるから、その半
径(ゾーン)に対応したデータクロック周波数でデータ
を記録できる。
【0013】また、PLL回路の発振出力に関連した周
波数制御信号が可変型バンドパスフィルタに供給され、
その中心周波数が適応的に制御される。したがって光学
ヘッドの走査位置に応じた通過帯域を設定できるため、
再生信号よりアドレス用のFM信号を抽出できる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る光ディス
ク用記録再生装置の一実施形態を図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】この発明では上述したようにCLVフォー
マットでウォブリングによるアドレッシングされた光デ
ィスクを対象とするものである。このような光ディスク
は図示はしないが、半径方向にグルーブ部とランド部と
が交互に形成されている。グルーブ部の片側は、例えば
バイフェーズ変調後のアドレス情報(例えばフレームア
ドレス情報)ADMに応じてウォブリングされる。この
場合、アドレス情報ADMは周波数変調(FM)され、
変調後の信号に対応するようにグルーブ部がウォブリン
グされる。
【0016】グルーブウォブルは図2に示すように、こ
の例ではアドレス情報ADMの1ビット(バイフェーズ
1ビット)当たり、論理レベルが「1」のときは4波と
なり、「0」のときは3波となっている。論理レベル
「1」と「0」との継ぎ目(ゼロクロス点)は同図に拡
大して示すように連続するようになっている。
【0017】CLVフォーマットによってセクタを構成
する場合には、ディスクの内周側と外周側とでは同一の
セクタ長になるが、このCLVフォーマットの光ディス
クをCAVで駆動すれば、ディスク回転数が一定である
ために内周側より外周側の方がより沢山のセクタをリー
ドライトできる。したがって図3のように最内周(半径
ra)から最外周(半径rb)側に向かって、アドレス
用FM周波数は高くなる傾向にある。最内周のときのF
M中心周波数(FMキャリア)をf01とし、最外周のと
きのFM中心周波数をf03とすると、図4のようにディ
スク半径に応じてFM中心周波数foが変化していくこと
が判る。
【0018】そのため、光ディスクに記録されたこのア
ドレス情報ADMを抽出するには、抽出用バンドパスフ
ィルタはその通過帯域が、光学ヘッドの光ディスクに対
する位置に追従して変わるようにしなければならない。
またデータを記録するときに使用されるデータクロック
(ライトクロック)の周波数もまた、このディスク半径
位置によって可変する必要がある。
【0019】このようなことから、線速度一定なフォー
マットでウォブリングによるアドレッシングされた光デ
ィスクを角速度を一定にして記録再生するため、光ディ
スク用記録再生装置10には以下のような構成が施され
ることになる。
【0020】図5を参照しながら図1の構成および動作
を説明する。図1において、光ディスクより再生された
信号のうち、アドレス情報ADMを含んだ信号(プッシ
ュプル信号)SPPが端子12に供給される。この再生信
号SPPは可変型のバンドパスフィルタ14に供給されて
ウォブル信号SWB(図5A)が抽出される。このウォブ
ル信号SWBはコンデンサ16によって直流カットされた
のち、コンパレータ18に供給されて図5Bに示すよう
なパルス信号PWBが出力される。
【0021】パルス信号PWBは第1のPLL回路20に
供給される。第1のPLL回路20はアドレス情報AD
Mを抽出するためのもので、第1の可変発振器(VC
O)22を有する。アドレス情報ADMは図2のような
バイフェーズ1ビット当たり3波若しくは4波の正弦波
で構成されているものあるから、それらのFM中心周波
数のほぼ中間の周波数が発振周波数に選定されている。
【0022】発振出力はパルス信号PWBと位相比較器2
4で位相比較され、位相比較出力はローパスフィルタ2
6に供給されてその低域成分のみが発振周波数制御信号
として第1の可変発振器22に供給される。パルス信号
PWBのFM中心周波数がこの発振周波数f1に近い状態
となるまでは第1の可変発振器22が制御され続ける。
そして、FM中心周波数が発振周波数f1近傍になって
始めてPLL回路20がロック状態となる。
【0023】この場合、発振周波数f1は、パルス信号
PWBのうち3波用のFM中心周波数と4波用の中心周波
数との中間の値付近で安定するので、位相比較器24か
らはパルス信号PWBのうち3波に対してローレベルの比
較出力Pa(図5C)が得られたときには、パルス信号
PWBの4波に対するときにはハイレベルの比較出力Pa
が得られるようになる。
【0024】この比較出力Paはローパスフィルタ28
でその低域成分のみ抽出された後、比較器30に供給さ
れて図5Dに示すようなパルス信号Pbに成形される。
アドレス情報ADMに対応した「1」、「0」のパルス
信号Pbはラッチ回路32に供給されると共に、エッジ
検出回路34にも供給されてエッジパルスPc(図5
E)が形成される。
【0025】エッジパルスPcは第3のPLL回路40
に供給される。第3のPLL回路40はラッチパルスP
d(図5F)を得るためのもので、第3の可変発振器4
2を有する。この可変発振器42の発振周波数はバイフ
ェーズビットに対応した周波数であって、第3の発振出
力fcは第3の位相比較器44に供給されてエッジパル
スPcとの位相比較が行われ、その位相比較出力が第3
のローパスフィルタ46を介して第3の可変発振器42
に供給されて、パルス信号Pbに位相ロックされたラッ
チパルスPdが得られる。
【0026】したがってラッチ回路32からはラッチパ
ルスPdに同期したラッチ出力Pe(図5G)が得ら
れ、このラッチパルスPeがアドレスデコーダ48に供
給されてアドレス情報ADMが再生される。このアドレ
ス情報ADMは1ウォブルアドレスフレーム情報であっ
て、1セクタ(24セグメント)単位で挿入される。
【0027】この発明ではさらに第2のPLL回路50
が設けられる。このPLL回路50はデータの記録再生
時は、光学ヘッドのディスク位置(ディスク半径位置)
に対応した周波数f2のデータクロックDCKが出力さ
れ、このデータクロックDCKに基づいてバンドパスフ
ィルタ14に対する通過帯域制御用の周波数制御信号
(周波数はfc)が生成される。データクロックDCK
は記録時はこのデータクロックDCKに基づいてデータ
が記録され、再生時にはこのデータクロックDCKを参
照してデータの再生が行われる。
【0028】第2のPLL回路50も第2の可変発振器
(VCO)52を有し、可変発振出力がディバイダー5
4に供給されて1/nに分周され、その分周出力が位相
比較器56に供給された端子58から供給される基準の
周波数と位相比較される。位相比較出力はローパスフィ
ルタ60を介して可変発振器52にその周波数制御信号
として供給される。
【0029】可変発振器52はディスクの半径位置に応
じたデータクロックDCKの周波数を得るためのもの
で、この例では最内周raを走査しているとき5MHz
で、最外周rbを走査しているとき10MHzとなるよ
うなデータクロックDCKであるものとする。
【0030】また、この最内周と最外周との間の半径方
向は複数ゾーンに分割され、それぞれの分割ゾーンに対
応したデータクロックDCKの周波数が得られるよう
に、第2のPLL回路50が制御される。この例では1
00ゾーンに分割されているものとする。
【0031】例えば100ゾーンに分割したときには、
分周比nは1から100まで可変される。そして、分周
比nが1のとき5MHzが出力され、分周比nが100
のとき5MHzが出力されるように、端子58の基準周
波数frefは50KHzに選ばれる。
【0032】分周比nは光学ヘッドのディスクに対する
位置情報(ディスク半径位置情報)によって制御される
もので、図1に示す例ではアドレスデコーダ48から出
力されるアドレス情報ADMを利用して分周比nを決定
するようにしている。
【0033】そのため、アドレス情報ADMがアドレス
・半径変換回路70に供給され、そのアドレス情報AD
Mから光学ヘッドの摺動位置であるディスク半径位置r
が算出される(図3参照)。このディスク半径位置情報
rが分周比決定回路72に供給される。
【0034】例えば最内周raが30mm、最外周rbが
60mmである光ディスクMDを使用した場合には、ディ
スク半径情報rとそのときの分周比nとの関係は次のよ
うになる。 n=INT{100/30(rー30)} ここに、INTは整数を意味する。このような演算処理が
分周比決定回路72で行われるため、分周比決定回路7
2にはマイコンが搭載されている。
【0035】ここで、アドレス情報ADMは第1のPL
L回路20がロックした状態でないと得られない。最初
は、光ディスクのどの位置に光学ヘッドがあるか不明で
あるので、バンドパスフィルタ14から得られる再生信
号SWBによって第1のPLL回路20がロックするまで
は、このアドレス情報ADMを利用して分周比nを求め
ることができない。そのため、第1のPLL回路20が
ロックしてアドレス情報ADMが得られるまでは、アド
レス情報ADMからの生成したディスク半径位置情報r
を使用するのではなく、後述するように分周比nが1か
ら100まで自動掃引されるようにしている。
【0036】そのため、第1のPLL回路20に設けら
れた位相比較器24の出力である比較出力Paがロック
検出回路74に供給される。ロック状態になると図5C
に示す比較出力Pa(1,0出力)が連続して出力され
るから、この1,0の繰り返し信号が所定回数連続した
ときロック状態であると判断して、ロック検出回路74
からロックパルスが出力され、これが分周比決定回路7
2に供給される。
【0037】さて、第2のPLL回路50より出力され
た可変発振出力は分周回路64に供給されて1/Mに分
周される。この例では後述するように使用するバンドパ
スフィルタ14の関係から、M=5に選定され、1/5
に分周された信号(その周波数はfc)がバンドパスフ
ィルタ14の中心周波数を決定する制御信号として供給
される。
【0038】可変型のバンドパスフィルタ14としてこ
の例ではスイッチドキャパシタンスを内部に持ったアク
ティブ・バンドパスフィルタが使用される。図6にその
一例を示す。
【0039】同図のようにこのバンドパスフィルタ14
は2個のオペアンプ82,84と2個の積分器86,8
8とが交互に縦続接続され、段間のオペアンプ84の出
力が初段のオペアンプ82に帰還され、終段の積分器8
8の出力が段間の積分器86に帰還されるように構成さ
れたもので、初段のオペアンプ82にプッシュプル再生
信号SPPが供給される。
【0040】終段の積分器88の入力側には図のように
直列接続された一対のスイッチ90,92と、その間に
接続されたコンデンサC0が設けられ、一対のスイッチ
90,92は交互にオン、オフを繰り返すように端子9
4側から上述した制御信号(周波数はfc)が供給され
る。
【0041】バンドパスフィルタ14をこのように構成
した場合、その詳細な説明は省略するが、通過帯域の中
心周波数foとQ値は次のようになる。
【0042】
【数1】
【0043】
【数2】
【0044】したがって、分周回路64から得られる周
波数fcのほぼ1/20の周波数fo(=50KHz〜
100KHz)を中心周波数とした通過帯域のバンドパ
スフィルタ14となる。光学ヘッドが最内周側に位置す
るときは、データクロックDCKが5MHzとなると共
に、そのときは中心周波数が50KHzであるバンドパ
スフィルタとなる。光学ヘッドが最内周側に位置してい
るときはプッシュプル再生信号SPPのアドレス用FM
周波数も低いから、このバンドパスフィルタ14からは
アドレス用FM信号を含んだ再生信号SWBを確実に抽出
できる。
【0045】また、光学ヘッドが最外周側に位置すると
きはデータクロックDCKが10MHzとなると共に、
そのときは中心周波数が100KHzであるバンドパス
フィルタとなる。光学ヘッドが最外周側に位置している
ときはプッシュプル再生信号SPPのアドレス用FM周波
数は最も高くなるが、それに伴ってバンドパスフィルタ
14の中心周波数も高い方に制御されるから、このバン
ドパスフィルタ14においてアドレス用FM信号を含ん
だ再生信号SWBを確実に抽出できる。
【0046】さて、光学ヘッド2(図3参照)の走査位
置に応じてバンドパスフィルタ14の中心周波数を可変
することによって、バンドパスフィルタ14から再生信
号SWBが抽出され、そのときのパルス信号PWBが第1の
PLL回路20に供給されるため、このパルス信号PWB
の周波数近傍となるように第1の可変発振器22の発振
周波数f1が制御される。そして、発振周波数f1がパル
ス信号PWBの周波数近傍になったとき、この第1のPL
L回路20はロック状態となり、このとき始めてアドレ
ス情報ADMをデコードできる。
【0047】したがって第1のPLL回路20がロック
するまでは、光学ヘッドが光ディスクのどの位置にいる
か不明であるので、何らかの手段を用いて第2のPLL
回路50を強制的に自動掃引させてバンドパスフィルタ
14の中心周波数foをシフトさせることによって、プッ
シュプル再生信号SPPのFM信号がこのバンドパスフィ
ルタ14の通過帯域に含まれるようにしなければならな
い。
【0048】そのために、第1のPLL回路20がロッ
クするまでの間は分周比決定回路72に内蔵された制御
プログラムによって分周比nが以下のように制御され
る。
【0049】図7はそのときのフローチャートであっ
て、電源スイッチを入れたようなときに分周比nが初期
化される(ステップ101)。ここで実際には、分周比
決定回路72からは分周比nそのものが出力される訳で
はなく、最終的にディバイダー54の分周比がnとなる
ような分周比設定信号が出力されことであるが、説明の
便宜上分周比nで代用することにする。
【0050】分周比を初期化してから、分周比nを1づ
つインクリメントし、そのときの分周比nを出力する
(ステップ102、103)。この分周比nに対応して
可変発振器52の発振周波数f2が5MHzから100
KHz単位でアップし、第1のPLL回路20がロック
するまで繰り返される(ステップ104)。これによっ
て発振周波数f2が自動掃引され、それに伴って分周回
路64からの制御信号用周波数fcも1MHzから20
KHz単位で自動掃引することになり、バンドパスフィ
ルタ14の通過帯域が徐々に周波数の高い方向にシフト
する。
【0051】プッシュプル再生信号SWB中のFM信号が
この通過帯域内に入ると、第1のPLL回路20がロッ
ク状態となり、ロック状態になると変換回路70から得
られるディスク半径位置情報rに対応した分周比nが出
力される(ステップ105)。したがって、ロックした
後ではディスク半径位置情報rに基づいて第2のPLL
回路50およびバンドパスフィルタ14が定められたゾ
ーン単位で制御されることになる。
【0052】このようにCLVフォーマットの光ディス
クを使用して、CAVでデータを記録再生する場合で
も、共通のPLL回路50を使用することによって、半
径ゾーンに対応したデータクロックDCKを生成するこ
とができると共に、バンドパスフィルタ14の通過帯域
を制御することによって、光学ヘッドがどのような位置
にあろうとも、プッシュプル再生信号SPPを再生でき
る。
【0053】図8はこの発明の他の実施形態を示す。同
図は、アドレス情報ADMの代わりに光学ヘッドの位置
情報を利用するようにした場合である。
【0054】光学ヘッドの位置情報(摺動位置)は、例
えば発光ダイオード素子を利用したPSD(position s
ensing detecter)などを利用できる。このPSDを光
学ヘッドに取り付けると、光学ヘッドの摺動位置、した
がって光ディスクの半径位置に対応した信号が得られ
る。このポジション信号がディスク半径位置情報rとし
て端子94を介して分周比決定回路72に供給される。
このポジション信号を利用して分周比nを生成すれば、
上述したと同様な制御が可能になる。
【0055】ポジション信号は光学ヘッドの位置情報で
あるから、電源オンの直後でもあるいは第1のPLL回
路20のロック状態に拘わらず常に得られるものである
から、図1のように第1のPLL回路20のロック状態
を検出する必要はない。
【0056】ポジション信号はディスク半径位置rその
ものとして出力される場合もあれば、これをディスク半
径位置rに変換してから使用しなければならない場合の
2つのケースが考えられる。後者の場合には、分周比決
定回路72では次のような処理が実行されることにな
る。
【0057】図9はその一例を示すフローチャートであ
って、ポジション信号を入力して、これをディスク半径
位置rの情報に変換し(ステップ110,111)、次
にこのディスク半径位置rに対応した分周比nが設定さ
れる(ステップ112)。
【0058】図1の場合では、第1のPLL回路20が
ロックするまでの間は、第2のPLL回路50を自動掃
引させるような手段を採用したが、このような手段を採
らずに図10のように構成することもできる。
【0059】図10の実施形態では、分周回路64の前
段にスイッチング手段96が設けられ、ここに供給され
る第1のPLL回路20の発振出力f1と、第2のPL
L回路50の発振出力f2とがロック検出回路74の出
力で制御される。第1のPLL回路20がロック状態に
ないときには、この第1のPLL回路20の発振出力f
1はプッシュプル再生信号SPPに対応した発振出力とな
っていることから、この発振出力f1を利用してもある
程度バンドパスフィルタ14の通過帯域をシフトさせる
ことができる。
【0060】バンドパスフィルタ14の通過帯域内にプ
ッシュプル再生信号SPP中のFM信号が入ると第1のP
LL回路20がロック状態となるから、これによってス
イッチング手段96が実線図示の状態に切り替えられて
アドレス情報ADMに基づいた制御が行われる。このよ
うに構成しても上述したにディスク半径に対応したデー
タクロックDCKの生成およびバンドパスフィルタ14
の通過帯域制御を実現できる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明では線速度
一定となされたCLVフォーマットに則り、ウォブリン
グによってアドレッシングされた光ディスクに対して、
角速度一定な状態でデータを記録するに当たり、光ディ
スクに対する半径位置情報に基づいてその発振周波数が
制御されるPLL回路を設け、その発振出力をライトク
ロックとして使用するようにしたものである。
【0062】またこの発明では、線速度一定となされた
CLVフォーマットに則り、ウォブリングによってアド
レッシングされた光ディスクに対して、角速度一定な状
態でデータを再生するに当たり、光ディスクに対する半
径位置情報に基づいてその発振周波数が制御されるPL
L回路と、再生されたアドレス情報を含む再生信号が供
給される可変型のバンドパスフィルタとを設け、PLL
回路の出力に基づいてバンドパスフィルタの中心周波数
が制御することによって、光学ヘッドの摺動位置に拘わ
らず、アドレス情報を抽出できるようにしたものであ
る。
【0063】これによれば、ディスク半径によって相違
する発振出力がデータクロックとして使用されることに
なるから、ディスクの半径ゾーンに対応したデータクロ
ック周波数でデータを記録できる。
【0064】また、バンドパスフィルタの通過帯域がデ
ィスク半径に応じて制御されるようになっているから、
光学ヘッドの走査位置に応じた通過帯域を設定できるよ
うになって、再生信号よりアドレス用のFM信号を確実
に抽出できる。
【0065】したがって、CLVフォーマットでアドレ
ッシングされた光ディスクを、CAV方式に則りながら
データを記録再生できるようになるので、光ディスクで
の記録容量を高めながら高速アクセスが可能になるなど
の特徴を有する。したがってこの発明はMD、CD−R
などの光ディスクに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る光ディスク用記録再生装置の一
実施形態を示す要部の系統図(その1)である。
【図2】アドレスの記録例を示す波形図である。
【図3】ディスク径を示す図である。
【図4】アドレス情報のFM中心周波数の変化状態を示
す図である。
【図5】図1の動作波形図である。
【図6】可変型バンドパスフィルタの一例を示す接続図
である。
【図7】図1の再生動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明に係る光ディスク用記録再生装置の他
の実施形態を示す要部の系統図(その2)である。
【図9】図8の再生動作を示すフローチャートである。
【図10】この発明に係る光ディスク用記録再生装置の
他の実施形態を示す要部の系統図(その3)である。
【符号の説明】
10・・・記録再生装置、14・・・可変型バンドパス
フィルタ、20・・・第1のPLL回路、40・・・第
3のPLL回路、50・・・第2のPLL回路、54・
・・ディバイダー、72・・・分周比決定回路、DCK
・・・データクロック(ライトクロック)、fc・・・
制御周波数

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線速度一定となされたCLVフォーマッ
    トに則り、ウォブリングによってアドレッシングされた
    光ディスクに対して、角速度一定な状態でデータを記録
    する光ディスク用記録再生装置において、 光学ヘッドの光ディスクに対する半径位置情報に基づい
    てその発振周波数が制御されるPLL回路を有し、 このPLL回路は、光学ヘッドの摺動位置に応じてその
    発振周波数が制御されることによって、このPLL回路
    の発振出力をライトクロックとして使用するようにした
    ことを特徴とする光ディスク用記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記光学ヘッドの半径位置情報として
    は、上記PLL回路がロック状態のときに得られるアド
    レス情報若しくは上記光学ヘッドの摺動位置を示す半径
    位置情報が使用されるようになされたことを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク用記録再生装置。
  3. 【請求項3】 線速度一定となされたCLVフォーマッ
    トに則り、ウォブリングによってアドレッシングされた
    光ディスクに対して、角速度一定な状態でデータを再生
    する光ディスク用記録再生装置において、 光学ヘッドの光ディスクに対する半径位置情報に基づい
    てその発振周波数が制御されるPLL回路と、 上記光ディスクより再生されたアドレス情報を含む再生
    信号が供給される可変型のバンドパスフィルタとを有
    し、 上記PLL回路の出力に基づいて上記バンドパスフィル
    タの中心周波数が制御されることによって、上記光学ヘ
    ッドの摺動位置に拘わらず、上記アドレス情報を上記再
    生信号より抽出できるようにしたことを特徴とする光デ
    ィスク用記録再生装置。
  4. 【請求項4】 上記光学ヘッドの半径位置情報として
    は、上記PLL回路がロック状態のときに得られるアド
    レス情報若しくは上記光学ヘッドの摺動位置を示す半径
    位置情報が使用されるようになされたことを特徴とする
    請求項3記載の光ディスク用記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記光ディスクからアドレス情報を読み
    出せない非ロック状態の間は、上記PLL回路には上記
    発振周波数を自動掃引するための信号が供給されるよう
    になされたことを特徴とする請求項3記載の光ディスク
    用記録再生装置。
  6. 【請求項6】 第1と第2のPLL回路が設けられ、 第1のPLL回路より上記アドレス情報を変調した信号
    が抽出されるようになされ、 第2のPLL回路からは、上記バンドパスフィルタの中
    心周波数を制御する発振出力が得られ、 上記光ディスクからアドレス情報を読み出せない非ロッ
    ク状態の間は、上記第1のPLL回路の発振出力に基づ
    いて上記バンドパスフィルタの中心周波数が制御され、 上記光ディスクからアドレス情報を読み出すことができ
    るロック状態になると、上記第2のPLL回路の発振出
    力に基づいて上記バンドパスフィルタの中心周波数が制
    御されるようになされたことを特徴とする請求項3記載
    の光ディスク用記録再生装置。
JP24567197A 1997-09-10 1997-09-10 光ディスク用記録再生装置 Pending JPH1186417A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6987719B2 (en) 2001-02-26 2006-01-17 Teac Corporation Optical disk device
US7561503B2 (en) 2004-07-07 2009-07-14 Ricoh Company, Ltd. Clock signal generating device and an optical disc apparatus incorporating the device

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US6987719B2 (en) 2001-02-26 2006-01-17 Teac Corporation Optical disk device
US7561503B2 (en) 2004-07-07 2009-07-14 Ricoh Company, Ltd. Clock signal generating device and an optical disc apparatus incorporating the device

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