JPH1186306A - 光ヘッド装置 - Google Patents
光ヘッド装置Info
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- JPH1186306A JPH1186306A JP9245345A JP24534597A JPH1186306A JP H1186306 A JPH1186306 A JP H1186306A JP 9245345 A JP9245345 A JP 9245345A JP 24534597 A JP24534597 A JP 24534597A JP H1186306 A JPH1186306 A JP H1186306A
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- Japan
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- light
- light beam
- photoelectric conversion
- recording medium
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Abstract
(57)【要約】
【課題】トラックエラー信号中に含まれるオフセット成
分を確実に除去可能な光ヘッド装置を提供する 【解決手段】この発明の光ヘッド装置は、トラックエラ
ー信号を検出するフォトディテクタ24に加えて光ディ
スクから反射された反射光のうちの0次回折光、1次回
折光および−1次回折光の全てが重なる部分の光を用い
てトラックエラー信号中に含まれるオフセット成分の出
力を除去するためのオフセット成分検出用のフォトディ
テクタ25を有し、トラックエラー信号中に含まれるレ
ンズシフトによる影響を除去する。従って、安定したト
ラッキング制御が可能となる。
分を確実に除去可能な光ヘッド装置を提供する 【解決手段】この発明の光ヘッド装置は、トラックエラ
ー信号を検出するフォトディテクタ24に加えて光ディ
スクから反射された反射光のうちの0次回折光、1次回
折光および−1次回折光の全てが重なる部分の光を用い
てトラックエラー信号中に含まれるオフセット成分の出
力を除去するためのオフセット成分検出用のフォトディ
テクタ25を有し、トラックエラー信号中に含まれるレ
ンズシフトによる影響を除去する。従って、安定したト
ラッキング制御が可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体として
の光ディスクに情報を記録し、また、光ディスクから情
報を再生するための光ヘッド装置の改良に関する。
の光ディスクに情報を記録し、また、光ディスクから情
報を再生するための光ヘッド装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、記録媒体としての光
ディスクの記録面に、断面ビーム径が所定の大きさに設
定された光ビームを照射する対物レンズを有する光ヘッ
ド装置を含み、記録面に光ビームを照射することで、光
ディスクに記録されている情報に対応する反射光を取り
出して情報を再生する。
ディスクの記録面に、断面ビーム径が所定の大きさに設
定された光ビームを照射する対物レンズを有する光ヘッ
ド装置を含み、記録面に光ビームを照射することで、光
ディスクに記録されている情報に対応する反射光を取り
出して情報を再生する。
【0003】上述した光ヘッド装置は、光ビームを発生
する光源としての半導体レーザ素子(以下、単にレーザ
素子と示す)と、レーザ素子から放射された光ビームを
記録媒体としての光ディスクの記録面に収束させるとと
もに記録面で反射された反射光ビームを取り出す対物レ
ンズと、対物レンズにより取り出された反射光ビームを
光電変換して光ディスクに記録されている情報に対応す
る再生信号を出力するフォトディテクタと、それぞれの
要素の間で、光ビームの光路を構成する複数の光学部材
等により形成されている。なお、光ヘッド装置は、高速
度のアクセスを可能とするために、対物レンズをアクチ
ェータ(可動部)に搭載し、レーザ素子、フォトディテ
クタおよび光路を構成する光学部材は、アクチェータと
分離された固定ユニット(固定部)に配置する例が広く
利用されている。
する光源としての半導体レーザ素子(以下、単にレーザ
素子と示す)と、レーザ素子から放射された光ビームを
記録媒体としての光ディスクの記録面に収束させるとと
もに記録面で反射された反射光ビームを取り出す対物レ
ンズと、対物レンズにより取り出された反射光ビームを
光電変換して光ディスクに記録されている情報に対応す
る再生信号を出力するフォトディテクタと、それぞれの
要素の間で、光ビームの光路を構成する複数の光学部材
等により形成されている。なお、光ヘッド装置は、高速
度のアクセスを可能とするために、対物レンズをアクチ
ェータ(可動部)に搭載し、レーザ素子、フォトディテ
クタおよび光路を構成する光学部材は、アクチェータと
分離された固定ユニット(固定部)に配置する例が広く
利用されている。
【0004】ところで、光ディスクの記録面には、対物
レンズにより集光された光ビームの集光スポットが常に
所定の半径位置を追従し得るようにするために、グルー
ブと呼ばれる案内溝が設けられている。
レンズにより集光された光ビームの集光スポットが常に
所定の半径位置を追従し得るようにするために、グルー
ブと呼ばれる案内溝が設けられている。
【0005】このグルーブの中心に対物レンズにより集
光された集光スポットの中心を常に一致させるために、
周知のトラッキング制御により、対物レンズが光ディス
クの半径方向に移動される。
光された集光スポットの中心を常に一致させるために、
周知のトラッキング制御により、対物レンズが光ディス
クの半径方向に移動される。
【0006】この場合、対物レンズを移動すべき量すな
わちトラッキング制御量は、例えば周知のプッシュプル
法等を用いて得られるトラックエラー信号に基づいて、
設定される。なお、プッシュ−プル法は、グルーブで反
射・回折された光ビームを、光感受部が2分割されてい
る光検出器で受光して光電変換し、その光電変換された
信号の差をトラックエラー信号として用いる方式であ
り、例えば、「光ディスク技術」(村山登ほか,198
9年ラジオ技術社)の第86頁ないし87頁および図1
・99ほかに説明されている。
わちトラッキング制御量は、例えば周知のプッシュプル
法等を用いて得られるトラックエラー信号に基づいて、
設定される。なお、プッシュ−プル法は、グルーブで反
射・回折された光ビームを、光感受部が2分割されてい
る光検出器で受光して光電変換し、その光電変換された
信号の差をトラックエラー信号として用いる方式であ
り、例えば、「光ディスク技術」(村山登ほか,198
9年ラジオ技術社)の第86頁ないし87頁および図1
・99ほかに説明されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプッシュ−プル法を用いてトラックエラー信号を得る
場合、「光ディスク技術」にも示されているように、ト
ラックエラー信号のオフセット成分に起因して、トラッ
キングエラーが生じていないにもかかわらず、あたかも
トラッキングがずれているようなトラックエラー信号が
出力される問題がある。
たプッシュ−プル法を用いてトラックエラー信号を得る
場合、「光ディスク技術」にも示されているように、ト
ラックエラー信号のオフセット成分に起因して、トラッ
キングエラーが生じていないにもかかわらず、あたかも
トラッキングがずれているようなトラックエラー信号が
出力される問題がある。
【0008】このオフセットは、例えば光ディスク上の
他の半径位置にある情報を読み出すあるいは他の半径位
置に新たに情報を記録するという必要が生じた場合に、
対物レンズすなわちアクチェータを、現在集光スポット
が当たっている半径位置から目標とする半径位置に高速
度に移動することにより、対物レンズの中心がずれるこ
とにより生じる。なお、この対物レンズの中心のずれ
は、レンズシフトと呼ばれている。
他の半径位置にある情報を読み出すあるいは他の半径位
置に新たに情報を記録するという必要が生じた場合に、
対物レンズすなわちアクチェータを、現在集光スポット
が当たっている半径位置から目標とする半径位置に高速
度に移動することにより、対物レンズの中心がずれるこ
とにより生じる。なお、この対物レンズの中心のずれ
は、レンズシフトと呼ばれている。
【0009】ところで、上述したレンズシフトは、アク
チェータを光ディスクの半径方向に高速度に移動するこ
とにより生じることから、情報の読み出しあるいは書き
込みの速度を高めるという観点からは、レンズシフトを
実質的に除去することは困難である。このことから、ト
ラックエラー信号中に含まれるオフセット成分を確実に
除去しなければならない問題がある。
チェータを光ディスクの半径方向に高速度に移動するこ
とにより生じることから、情報の読み出しあるいは書き
込みの速度を高めるという観点からは、レンズシフトを
実質的に除去することは困難である。このことから、ト
ラックエラー信号中に含まれるオフセット成分を確実に
除去しなければならない問題がある。
【0010】この発明の目的は、トラックエラー信号中
に含まれるオフセット成分を確実に除去可能で、安定な
トラッキング特性が得られる光ヘッド装置を提供するこ
とにある。
に含まれるオフセット成分を確実に除去可能で、安定な
トラッキング特性が得られる光ヘッド装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、記録媒体に光ビームを供
給するための半導体レーザと、前記半導体レーザから出
射された光ビームを前記記録媒体に集光させるための対
物レンズと、前記記録媒体から反射・回折された反射光
ビームを電気信号に変換するための第一および第二の光
電変換手段とを、少なくとも有する光ヘッドにおいて、
前記第一の光電変換手段は、前記対物レンズによって収
束されて得られる集光スポットが前記記録媒体の半径方
向に移動したときに、前記第一の光電変換手段上で前記
反射光ビームが移動する方向と略直交する方向に一致さ
れている直線状の分割線により少なくとも2つの光検出
領域に分割された光電変換領域を有し、前記反射光ビー
ムを各々の光検出領域で光電変換して得られる光電変換
信号の差をとった第一の差信号を生成し、前記第二の光
電変換手段は、前記対物レンズによって収束されて得ら
れる集光スポットが前記記録媒体の半径方向に移動した
ときに、前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビーム
が移動する方向と略直交する方向に一致されている直線
状の分割線により少なくとも2つの光検出領域に分割さ
れた光電変換領域を有し、前記記録媒体で回折された光
ビームのうち0次光成分、1次光成分および−1次光成
分のすべてが重なっている光ビームを各々の光検出領域
で光電変換して得られる光電変換信号の差をとった第二
の差信号を生成し、前記第一の差信号から前記第二の差
信号差し引いた信号を、卜ラッキング誤差信号とするこ
とを特徴とする光ヘッド装置を提供するものである。
題点に基づきなされたもので、記録媒体に光ビームを供
給するための半導体レーザと、前記半導体レーザから出
射された光ビームを前記記録媒体に集光させるための対
物レンズと、前記記録媒体から反射・回折された反射光
ビームを電気信号に変換するための第一および第二の光
電変換手段とを、少なくとも有する光ヘッドにおいて、
前記第一の光電変換手段は、前記対物レンズによって収
束されて得られる集光スポットが前記記録媒体の半径方
向に移動したときに、前記第一の光電変換手段上で前記
反射光ビームが移動する方向と略直交する方向に一致さ
れている直線状の分割線により少なくとも2つの光検出
領域に分割された光電変換領域を有し、前記反射光ビー
ムを各々の光検出領域で光電変換して得られる光電変換
信号の差をとった第一の差信号を生成し、前記第二の光
電変換手段は、前記対物レンズによって収束されて得ら
れる集光スポットが前記記録媒体の半径方向に移動した
ときに、前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビーム
が移動する方向と略直交する方向に一致されている直線
状の分割線により少なくとも2つの光検出領域に分割さ
れた光電変換領域を有し、前記記録媒体で回折された光
ビームのうち0次光成分、1次光成分および−1次光成
分のすべてが重なっている光ビームを各々の光検出領域
で光電変換して得られる光電変換信号の差をとった第二
の差信号を生成し、前記第一の差信号から前記第二の差
信号差し引いた信号を、卜ラッキング誤差信号とするこ
とを特徴とする光ヘッド装置を提供するものである。
【0012】また、この発明は、記録媒体に光ビームを
供給するための半導体レーザと、前記半導体レーザから
出射された光ビームを前記記録媒体に集光させるための
対物レンズと、前記記録媒体から反射・回折された光ビ
ームを電気信号に変換するための第一および第二の光電
変換手段とを、少なくとも有する光ヘッドにおいて、前
記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された光ビー
ムを受けるための少なくとも2つの直線状の受光領域か
ら成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくとも1つ
は、前記対物レンズによって収束されて得られる集光ス
ポットが前記記録媒体の半径方向に移動したときに、前
記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移動する
方向と略直交する方向となっていて、前記第二の光電変
換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも2つの
直線状の受光領域から成り、かつその領域を分かつため
の分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変換手段
上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交する方向
となっていて、前記反射光ビームを前記第一の光電変換
手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変換した光
電変換信号の差をとった第一の差信号を生成し、前記記
録媒体で回折された光のうち0次光成分、1次光成分お
よび−1次光成分のすべてが重なっている部分の光ビー
ムを前記第二の光電変換手段の分割線で分かたれる各々
の部分で光電変換した光電変換信号の差をとった信号を
所定値だけ増幅または減少させた第二の差信号を求め、
前記第一の差信号から前記第二の差信号を差し引いた信
号をトラッキング誤差信号とすることを特徴とする光ヘ
ッド装置を提供するものである。
供給するための半導体レーザと、前記半導体レーザから
出射された光ビームを前記記録媒体に集光させるための
対物レンズと、前記記録媒体から反射・回折された光ビ
ームを電気信号に変換するための第一および第二の光電
変換手段とを、少なくとも有する光ヘッドにおいて、前
記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された光ビー
ムを受けるための少なくとも2つの直線状の受光領域か
ら成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくとも1つ
は、前記対物レンズによって収束されて得られる集光ス
ポットが前記記録媒体の半径方向に移動したときに、前
記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移動する
方向と略直交する方向となっていて、前記第二の光電変
換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも2つの
直線状の受光領域から成り、かつその領域を分かつため
の分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変換手段
上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交する方向
となっていて、前記反射光ビームを前記第一の光電変換
手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変換した光
電変換信号の差をとった第一の差信号を生成し、前記記
録媒体で回折された光のうち0次光成分、1次光成分お
よび−1次光成分のすべてが重なっている部分の光ビー
ムを前記第二の光電変換手段の分割線で分かたれる各々
の部分で光電変換した光電変換信号の差をとった信号を
所定値だけ増幅または減少させた第二の差信号を求め、
前記第一の差信号から前記第二の差信号を差し引いた信
号をトラッキング誤差信号とすることを特徴とする光ヘ
ッド装置を提供するものである。
【0013】さらに、この発明は、記録媒体に光ビーム
を供給するための半導体レーザと、前記半導体レーザか
ら出射された光ビームを前記記録媒体に集光させるため
の対物レンズと、前記記録媒体から反射・回折された光
ビームを電気信号に変換するための第一および第二の光
電変換手段とを、少なくとも有する光ヘッドにおいて、
前記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された光ビ
ームを受けるための少なくとも2つの直線状の受光領域
から成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくとも1
つは、前記対物レンズによって収束されて得られる集光
スポットが前記記録媒体の半径方向に移動したときに、
前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移動す
る方向と略直交する方向となっていて、前記第二の光電
変換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも2つ
の直線状の受光領域から成り、かつその領域を分かつた
めの分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変換手
段上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交する方
向となっていて、前記反射光ビームを前記第一の光電変
換手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変換した
光電変換信号の差をとった第一の差信号を生成し、前記
記録媒体で回折された光のうち0次光成分、1次光成分
および−1次光成分のすべてが重なっている部分の光ビ
ームを前記第二の光電変換手段の分割線で分かたれる各
々の部分で光電変換した光電変換信号の差をとった信号
の一方の信号を所定値だけ増幅または減少させた第二の
差信号を求め、前記第一の差信号から前記第二の差信号
を差し引いた信号をトラッキング誤差信号とすることを
特徴とする光ヘッド装置を提供するものである。
を供給するための半導体レーザと、前記半導体レーザか
ら出射された光ビームを前記記録媒体に集光させるため
の対物レンズと、前記記録媒体から反射・回折された光
ビームを電気信号に変換するための第一および第二の光
電変換手段とを、少なくとも有する光ヘッドにおいて、
前記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された光ビ
ームを受けるための少なくとも2つの直線状の受光領域
から成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくとも1
つは、前記対物レンズによって収束されて得られる集光
スポットが前記記録媒体の半径方向に移動したときに、
前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移動す
る方向と略直交する方向となっていて、前記第二の光電
変換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも2つ
の直線状の受光領域から成り、かつその領域を分かつた
めの分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変換手
段上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交する方
向となっていて、前記反射光ビームを前記第一の光電変
換手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変換した
光電変換信号の差をとった第一の差信号を生成し、前記
記録媒体で回折された光のうち0次光成分、1次光成分
および−1次光成分のすべてが重なっている部分の光ビ
ームを前記第二の光電変換手段の分割線で分かたれる各
々の部分で光電変換した光電変換信号の差をとった信号
の一方の信号を所定値だけ増幅または減少させた第二の
差信号を求め、前記第一の差信号から前記第二の差信号
を差し引いた信号をトラッキング誤差信号とすることを
特徴とする光ヘッド装置を提供するものである。
【0014】またさらに、この発明は、記録媒体に光ビ
ームを供給するための半導体レーザと、前記半導体レー
ザから出射された光ビームを前記記録媒体に集光させる
ための対物レンズと、前記記録媒体から反射・回折され
た光ビームを電気信号に変換するための第一および第二
の光電変換手段とを、少なくとも有する光ヘッドにおい
て、前記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された
光ビームを受けるための少なくとも2つの直線状の受光
領域から成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくと
も1つは、前記対物レンズによって収束されて得られる
集光スポットが前記記録媒体の半径方向に移動したとき
に、前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移
動する方向と略直交する方向となっていて、前記第二の
光電変換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも
2つの直線状の受光領域から成り、かつその領域を分か
つための分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変
換手段上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交す
る方向となっていて、前記反射光ビームを前記第一の光
電変換手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変換
した光電変換信号の差をとった第一の差信号を生成し、
前記記録媒体で回折された光のうち0次光成分、1次光
成分および−1次光成分のすべてが重なっている部分の
光ビームを前記第二の光電変換手段の分割線で分かたれ
る各々の部分で光電変換した光電変換信号の差をとった
信号の一方の信号を所定値だけ増幅または減少させたの
ちに差信号を求め、さらにこの差信号を所定値だけ増幅
または減少させた第二の差信号を求め、前記第一の差信
号から前記第二の差信号を差し引いた信号をトラッキン
グ誤差信号とすることを特徴とする光ヘッド装置を提供
するものである。
ームを供給するための半導体レーザと、前記半導体レー
ザから出射された光ビームを前記記録媒体に集光させる
ための対物レンズと、前記記録媒体から反射・回折され
た光ビームを電気信号に変換するための第一および第二
の光電変換手段とを、少なくとも有する光ヘッドにおい
て、前記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された
光ビームを受けるための少なくとも2つの直線状の受光
領域から成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくと
も1つは、前記対物レンズによって収束されて得られる
集光スポットが前記記録媒体の半径方向に移動したとき
に、前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移
動する方向と略直交する方向となっていて、前記第二の
光電変換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも
2つの直線状の受光領域から成り、かつその領域を分か
つための分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変
換手段上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交す
る方向となっていて、前記反射光ビームを前記第一の光
電変換手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変換
した光電変換信号の差をとった第一の差信号を生成し、
前記記録媒体で回折された光のうち0次光成分、1次光
成分および−1次光成分のすべてが重なっている部分の
光ビームを前記第二の光電変換手段の分割線で分かたれ
る各々の部分で光電変換した光電変換信号の差をとった
信号の一方の信号を所定値だけ増幅または減少させたの
ちに差信号を求め、さらにこの差信号を所定値だけ増幅
または減少させた第二の差信号を求め、前記第一の差信
号から前記第二の差信号を差し引いた信号をトラッキン
グ誤差信号とすることを特徴とする光ヘッド装置を提供
するものである。
【0015】さらにまた、この発明は、光ビームを放射
する光源と、この光源から放射された光ビームを記録媒
体に向けて案内する偏光性ビームスプリッタと、この偏
光性ビームスプリッタを通過された光ビームに所定の結
像特性を与えて記録媒体の記録面に収束させる対物レン
ズと、この対物レンズを記録媒体に固有の案内溝と直交
する方向に移動するための推進力を発生するトラック制
御コイルと、前記対物レンズにより記録媒体の記録面に
収束され、前記記録面で反射されて再び前記対物レンズ
を通過された光ビームが前記偏光性ビームスプリッタで
反射されて前記対物レンズに向かう光ビームから分離さ
れた光ビームを概ね等しい光強度の2つの光ビームに分
割するハーフミラーとして機能する第1のビームスプリ
ッタと、この第1のビームスプリッタにより概ね等しい
光強度で分割された2つの光ビームの一方をさらに概ね
等しい光強度の2つの光ビームに分割するハーフミラー
として機能する第2のビームスプリッタと、記録媒体に
固有の案内溝の影が投影される方向に沿って延出された
分割線により分割された2つの受光領域を有し、前記第
2のビームスプリッタにより分割された光ビームの一方
を受光して光電変換して、記録媒体に固有の案内溝の中
心と前記対物レンズにより収束される光ビームの中心と
のずれの程度を示すトラックエラー信号を生成するため
に利用される直線上に形成された受光領域を有する第1
のフォトディテクタと、記録媒体に固有の案内溝の影が
投影される方向に沿って延出された中央分割線と記録媒
体の記録面で反射された光ビームの0次回折光と1次回
折光と−1次回折光のそれぞれが重なり合う領域に対応
された外郭分割線により分割された2つの受光領域を有
し、前記第2のビームスプリッタにより分割された光ビ
ームのうちの前記第1のフォトディテクタに案内される
光ビームとは異なる光ビームを受光して光電変換して、
記録媒体に固有の案内溝の中心と前記対物レンズにより
収束される光ビームの中心とのずれの程度を示すトラッ
クエラー信号中に含まれるオフセット成分に対応する信
号を生成するために利用される直線上に形成された受光
領域を有する第2のフォトディテクタと、この第2のフ
ォトディテクタの出力と前記第1のフォトディテクタの
出力との差を求めることで記録媒体に固有の案内溝の中
心と前記対物レンズにより収束される光ビームの中心と
の間の実際のずれの程度を求めるトラックずれおよびオ
フセット検出回路と、このトラックずれおよびオフセッ
ト検出回路により得られたトラックずれ信号に基づい
て、前記トラック制御コイルに所定方向の電流を供給す
るトラッキング制御回路と、を有することを特徴とする
光ヘッド装置を提供するものである。
する光源と、この光源から放射された光ビームを記録媒
体に向けて案内する偏光性ビームスプリッタと、この偏
光性ビームスプリッタを通過された光ビームに所定の結
像特性を与えて記録媒体の記録面に収束させる対物レン
ズと、この対物レンズを記録媒体に固有の案内溝と直交
する方向に移動するための推進力を発生するトラック制
御コイルと、前記対物レンズにより記録媒体の記録面に
収束され、前記記録面で反射されて再び前記対物レンズ
を通過された光ビームが前記偏光性ビームスプリッタで
反射されて前記対物レンズに向かう光ビームから分離さ
れた光ビームを概ね等しい光強度の2つの光ビームに分
割するハーフミラーとして機能する第1のビームスプリ
ッタと、この第1のビームスプリッタにより概ね等しい
光強度で分割された2つの光ビームの一方をさらに概ね
等しい光強度の2つの光ビームに分割するハーフミラー
として機能する第2のビームスプリッタと、記録媒体に
固有の案内溝の影が投影される方向に沿って延出された
分割線により分割された2つの受光領域を有し、前記第
2のビームスプリッタにより分割された光ビームの一方
を受光して光電変換して、記録媒体に固有の案内溝の中
心と前記対物レンズにより収束される光ビームの中心と
のずれの程度を示すトラックエラー信号を生成するため
に利用される直線上に形成された受光領域を有する第1
のフォトディテクタと、記録媒体に固有の案内溝の影が
投影される方向に沿って延出された中央分割線と記録媒
体の記録面で反射された光ビームの0次回折光と1次回
折光と−1次回折光のそれぞれが重なり合う領域に対応
された外郭分割線により分割された2つの受光領域を有
し、前記第2のビームスプリッタにより分割された光ビ
ームのうちの前記第1のフォトディテクタに案内される
光ビームとは異なる光ビームを受光して光電変換して、
記録媒体に固有の案内溝の中心と前記対物レンズにより
収束される光ビームの中心とのずれの程度を示すトラッ
クエラー信号中に含まれるオフセット成分に対応する信
号を生成するために利用される直線上に形成された受光
領域を有する第2のフォトディテクタと、この第2のフ
ォトディテクタの出力と前記第1のフォトディテクタの
出力との差を求めることで記録媒体に固有の案内溝の中
心と前記対物レンズにより収束される光ビームの中心と
の間の実際のずれの程度を求めるトラックずれおよびオ
フセット検出回路と、このトラックずれおよびオフセッ
ト検出回路により得られたトラックずれ信号に基づい
て、前記トラック制御コイルに所定方向の電流を供給す
るトラッキング制御回路と、を有することを特徴とする
光ヘッド装置を提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を詳細に説明する。図1は、この発明の実施
の形態である光ヘッド装置が組み込まれる光ディスク装
置を概略的に説明するブロック図である。
実施の形態を詳細に説明する。図1は、この発明の実施
の形態である光ヘッド装置が組み込まれる光ディスク装
置を概略的に説明するブロック図である。
【0017】図1に示されるように、光ディスク装置1
は、記録媒体としての光ディスクDの記録面に情報を記
録し、または記録面に既に記録されている情報を読み出
す光ヘッド装置3と、光ヘッド装置3に向けて記録すべ
き情報に対応する信号を送出するとともに光ヘッド装置
3により読み出された情報を電気信号に変換する信号処
理部5と、光ヘッド装置3および光ディスクDを所定の
速度で回転するモータ7を制御する制御部9とを有す
る。なお、信号処理部5には、図示しないインタフェー
スを介して、ホストコンピュータ等の外部装置99が接
続されている。
は、記録媒体としての光ディスクDの記録面に情報を記
録し、または記録面に既に記録されている情報を読み出
す光ヘッド装置3と、光ヘッド装置3に向けて記録すべ
き情報に対応する信号を送出するとともに光ヘッド装置
3により読み出された情報を電気信号に変換する信号処
理部5と、光ヘッド装置3および光ディスクDを所定の
速度で回転するモータ7を制御する制御部9とを有す
る。なお、信号処理部5には、図示しないインタフェー
スを介して、ホストコンピュータ等の外部装置99が接
続されている。
【0018】図1において、光ヘッド装置3は、制御部
9からの制御信号により光ディスクDに照射する光ビー
ムの照射位置が制御されながら、信号処理部5との電気
信号の授受にともなって、光ディスクDとの間で光ビー
ムの授受を行う。
9からの制御信号により光ディスクDに照射する光ビー
ムの照射位置が制御されながら、信号処理部5との電気
信号の授受にともなって、光ディスクDとの間で光ビー
ムの授受を行う。
【0019】信号処理部5は、外部装置99からの指示
に基づいて光ヘッド装置3により光ディスクDからの読
み出された情報を電気信号に変換し、さらに記録情報と
して再生するとともに、光ディスクDに記録すべき情報
を光ヘッド装置3が出射する光ビームの光強度の変化に
対応させるために記録信号を生成する。
に基づいて光ヘッド装置3により光ディスクDからの読
み出された情報を電気信号に変換し、さらに記録情報と
して再生するとともに、光ディスクDに記録すべき情報
を光ヘッド装置3が出射する光ビームの光強度の変化に
対応させるために記録信号を生成する。
【0020】制御部9は、光ヘッド装置3から光ディス
クDに照射される光ビームの光強度、光ビームの光ディ
スク上での位置およびモータ7によって回転される光デ
ィスクDの回転速度等を制御する。
クDに照射される光ビームの光強度、光ビームの光ディ
スク上での位置およびモータ7によって回転される光デ
ィスクDの回転速度等を制御する。
【0021】以下、図1に示した光ディスク装置1の動
作を簡単に説明する。まず、信号処理部5が外部装置9
9からの光ディスクDに対する情報の再生、もしくは記
録について命令信号を受ける。
作を簡単に説明する。まず、信号処理部5が外部装置9
9からの光ディスクDに対する情報の再生、もしくは記
録について命令信号を受ける。
【0022】この命令信号に基づいて、信号処理部5
は、光ヘッド装置3との間で電気信号のやりとりをする
とともに、制御部9に制御信号を伝送する。この伝送さ
れた制御信号をもとに、制御部9は、光ヘッド装置3に
よって照射される光ディスクDへの光ビームの照射位置
と、モータ7の回転速度を制御する。
は、光ヘッド装置3との間で電気信号のやりとりをする
とともに、制御部9に制御信号を伝送する。この伝送さ
れた制御信号をもとに、制御部9は、光ヘッド装置3に
よって照射される光ディスクDへの光ビームの照射位置
と、モータ7の回転速度を制御する。
【0023】このように、制御部9から制御を受けなが
ら、光ヘッド装置3は、信号処理部5との間でやりとり
される電気信号に基づいて光ディスクDとの間で光ビー
ムを授受することによって、情報の再生もしくは記録を
行う。
ら、光ヘッド装置3は、信号処理部5との間でやりとり
される電気信号に基づいて光ディスクDとの間で光ビー
ムを授受することによって、情報の再生もしくは記録を
行う。
【0024】この情報の再生もしくは記録にともなっ
て、光ヘッド装置3は、光ディスクDに記録されていた
情報および光ビーム照射位置に関する情報に対応した電
気信号を得て、この電気信号を信号処理部5に伝送す
る。
て、光ヘッド装置3は、光ディスクDに記録されていた
情報および光ビーム照射位置に関する情報に対応した電
気信号を得て、この電気信号を信号処理部5に伝送す
る。
【0025】信号処理部5は、この電気信号から光ビー
ム照射位置に関する情報に対応した電気信号に基づい
て、光ヘッド装置3の位置を変化させる制御信号を制御
部9に送るとともに、光ディスクDに記録されていた情
報に対応した電気信号に復号等の処理を施した後に、こ
の処理済みの電気信号(再生信号)を、外部装置99へ
伝送する。
ム照射位置に関する情報に対応した電気信号に基づい
て、光ヘッド装置3の位置を変化させる制御信号を制御
部9に送るとともに、光ディスクDに記録されていた情
報に対応した電気信号に復号等の処理を施した後に、こ
の処理済みの電気信号(再生信号)を、外部装置99へ
伝送する。
【0026】信号処理部5から再生信号を受けた外部装
置99は、この再生信号を参照して、光ディスク装置1
に対し、次の指示である指示信号を、信号処理部5に再
び伝送する。
置99は、この再生信号を参照して、光ディスク装置1
に対し、次の指示である指示信号を、信号処理部5に再
び伝送する。
【0027】以上のような一連の動作の繰り返しによ
り、光ディスク装置1は、光ディスクDに記録されてい
る情報を再生し、もしくは光ディスクDに情報を記録す
る。次に、図2ないし図5を参照しながら光ヘッド装置
3の構造を説明する。
り、光ディスク装置1は、光ディスクDに記録されてい
る情報を再生し、もしくは光ディスクDに情報を記録す
る。次に、図2ないし図5を参照しながら光ヘッド装置
3の構造を説明する。
【0028】図2に示されるように、光ヘッド装置3
は、ベース31上に固定されたレーザ光発光受光ユニッ
ト(以下、固定光学系と示す)3aと、固定光学系3a
からのレーザビームを光ディスクDの記録面に照射する
とともに光ディスクDの記録面で反射された反射レーザ
ビームを再び固定光学系3aに導くアクチェータ3bと
を有している。なお、アクチェータ3bは、図3に示す
ように、光ディスクDの半径方向に延出された一対のガ
イドレール32,32上を移動可能に形成されたキャリ
ッジ33を含み、キャリッジ33に一体に形成された一
対のラジアル駆動コイル34,34と図示しない磁界供
給機構から供給される磁界とによりガイドレール32,
32上を、光ディスクDの径方向に移動可能に形成され
ている。
は、ベース31上に固定されたレーザ光発光受光ユニッ
ト(以下、固定光学系と示す)3aと、固定光学系3a
からのレーザビームを光ディスクDの記録面に照射する
とともに光ディスクDの記録面で反射された反射レーザ
ビームを再び固定光学系3aに導くアクチェータ3bと
を有している。なお、アクチェータ3bは、図3に示す
ように、光ディスクDの半径方向に延出された一対のガ
イドレール32,32上を移動可能に形成されたキャリ
ッジ33を含み、キャリッジ33に一体に形成された一
対のラジアル駆動コイル34,34と図示しない磁界供
給機構から供給される磁界とによりガイドレール32,
32上を、光ディスクDの径方向に移動可能に形成され
ている。
【0029】固定光学系3aは、図4に示すように、例
えばアルミニウムにより形成されたハウジング10を有
している。ハウジング10の一端には、所定の波長のレ
ーザビームを発生するレーザ素子(半導体レーザ)11
が固定されている。
えばアルミニウムにより形成されたハウジング10を有
している。ハウジング10の一端には、所定の波長のレ
ーザビームを発生するレーザ素子(半導体レーザ)11
が固定されている。
【0030】半導体レーザ11から出射されたレーザビ
ームRfが進行する方向には、発散性のレーザビームR
fをコリメートするコリメータレンズ12が配置されて
いる。
ームRfが進行する方向には、発散性のレーザビームR
fをコリメートするコリメータレンズ12が配置されて
いる。
【0031】コリメータレンズ12によりコリメートさ
れたレーザビームRfが案内される方向には、レーザビ
ームRfに固有のアスペクト比に関連して楕円で出射さ
れたレーザビームRfの断面ビーム形状を楕円から円形
に補正する楕円補正プリズム13および楕円補正プリズ
ム13と一体に形成され、断面形状が概ね円形に補正さ
れたレーザビームRfをアクチェータ3bすなわち光デ
ィスクDに向けて通過させるとともに光ディスクDの図
示しない記録面で反射された反射レーザビームRrを光
ディスクDに向かうレーザビームRfと分離するビーム
スプリッタ14およびビームスプリッタ14を通過され
てアクチェータ3bに向けられたレーザビームRfの偏
光面の方向を直線偏光から円偏光に変換するとともに光
ディスクDで反射された反射レーザビームRrの偏光面
の方向を円偏光からアクチェータ3bに向けられたレー
ザビームRfの偏光面の方向に対して偏光の方向が90
°回転された直線偏光に変換するλ/4板(位相遅延
板)15が、順に配置されている。なお、ビームスプリ
ッタ14は、偏光ビームスプリッタである。
れたレーザビームRfが案内される方向には、レーザビ
ームRfに固有のアスペクト比に関連して楕円で出射さ
れたレーザビームRfの断面ビーム形状を楕円から円形
に補正する楕円補正プリズム13および楕円補正プリズ
ム13と一体に形成され、断面形状が概ね円形に補正さ
れたレーザビームRfをアクチェータ3bすなわち光デ
ィスクDに向けて通過させるとともに光ディスクDの図
示しない記録面で反射された反射レーザビームRrを光
ディスクDに向かうレーザビームRfと分離するビーム
スプリッタ14およびビームスプリッタ14を通過され
てアクチェータ3bに向けられたレーザビームRfの偏
光面の方向を直線偏光から円偏光に変換するとともに光
ディスクDで反射された反射レーザビームRrの偏光面
の方向を円偏光からアクチェータ3bに向けられたレー
ザビームRfの偏光面の方向に対して偏光の方向が90
°回転された直線偏光に変換するλ/4板(位相遅延
板)15が、順に配置されている。なお、ビームスプリ
ッタ14は、偏光ビームスプリッタである。
【0032】ビームスプリッタ14により光ディスクD
に向かうレーザビームRfから分離された反射レーザビ
ームRrが案内される方向には、反射レーザビームRr
を、さらに2つのレーザビームRraおよびRrbに分
割するハーフミラータイプのビームスプリッタ16が配
置されている。
に向かうレーザビームRfから分離された反射レーザビ
ームRrが案内される方向には、反射レーザビームRr
を、さらに2つのレーザビームRraおよびRrbに分
割するハーフミラータイプのビームスプリッタ16が配
置されている。
【0033】ビームスプリッタ16により2つに分割さ
れたレーザビームRraが導かれる方向には、光ディス
クDで反射された反射レーザビームRraに所定の結像
特性および収束性を与える収束レンズ17が配置されて
いる。
れたレーザビームRraが導かれる方向には、光ディス
クDで反射された反射レーザビームRraに所定の結像
特性および収束性を与える収束レンズ17が配置されて
いる。
【0034】収束レンズ17により収束性を与えられた
反射レーザビームRraが進行する方向には、収束レン
ズ17により反射レーザビームRraに与えられた収束
性による収差を改善する凹レンズ18、凹レンズ18を
通過された反射レーザビームRraに、後段に説明する
フォーカスずれ検出のための所定の結像特性を与えるシ
リンドリカルレンズ19、シリンドリカルレンズ19に
より所定の結像特性が与えられた反射レーザビームRr
aを受光して受光した反射レーザビームRraの光強度
に対応する出力信号を出力するフォトディテクタ20が
順に配置されている。
反射レーザビームRraが進行する方向には、収束レン
ズ17により反射レーザビームRraに与えられた収束
性による収差を改善する凹レンズ18、凹レンズ18を
通過された反射レーザビームRraに、後段に説明する
フォーカスずれ検出のための所定の結像特性を与えるシ
リンドリカルレンズ19、シリンドリカルレンズ19に
より所定の結像特性が与えられた反射レーザビームRr
aを受光して受光した反射レーザビームRraの光強度
に対応する出力信号を出力するフォトディテクタ20が
順に配置されている。
【0035】ビームスプリッタ16により2つに分割さ
れた反射レーザビームRrbが導かれる方向には、光デ
ィスクDで反射された反射レーザビームRrbを所定の
方向に導くミラー21が配置されている。
れた反射レーザビームRrbが導かれる方向には、光デ
ィスクDで反射された反射レーザビームRrbを所定の
方向に導くミラー21が配置されている。
【0036】ミラー21により折り曲げられた反射レー
ザビームRrbが進行する方向には、反射レーザビーム
Rrbに、所定の収束性を与える収束レンズ22が配置
されている。
ザビームRrbが進行する方向には、反射レーザビーム
Rrbに、所定の収束性を与える収束レンズ22が配置
されている。
【0037】収束レンズ22により所定の収束性が与え
られた反射レーザビームRrbが導かれる方向には、反
射レーザビームRrbをさらに2つの反射レーザビーム
Rrb1およびRrb2に分割するハーフミラータイプ
のビームスプリッタ23が設けられている。
られた反射レーザビームRrbが導かれる方向には、反
射レーザビームRrbをさらに2つの反射レーザビーム
Rrb1およびRrb2に分割するハーフミラータイプ
のビームスプリッタ23が設けられている。
【0038】ビームスプリッタ23により分割されたそ
れぞれのレーザビームが案内される方向には、後段に説
明するトラックずれの検出およびオフセット量の検出に
利用される2つのフォトディテクタ24および25が、
配置されている。なお、2つのフォトディテクタは、そ
れぞれ、収束レンズ22から、収束レンズ22によりレ
ーザビームRrbに与えられた収束性により各レーザビ
ームが収束される距離に、概ね一致する距離に配置され
る。
れぞれのレーザビームが案内される方向には、後段に説
明するトラックずれの検出およびオフセット量の検出に
利用される2つのフォトディテクタ24および25が、
配置されている。なお、2つのフォトディテクタは、そ
れぞれ、収束レンズ22から、収束レンズ22によりレ
ーザビームRrbに与えられた収束性により各レーザビ
ームが収束される距離に、概ね一致する距離に配置され
る。
【0039】アクチェータ3bのキャリッジ33には、
図5に示すように、固定光学系3aのビームスプリッタ
14およびλ/4板15を通過されて固定光学系3aを
出射されたレーザビームRfを、以下に説明する対物レ
ンズに入射させるために折り曲げる立上げミラー35が
配置されている。
図5に示すように、固定光学系3aのビームスプリッタ
14およびλ/4板15を通過されて固定光学系3aを
出射されたレーザビームRfを、以下に説明する対物レ
ンズに入射させるために折り曲げる立上げミラー35が
配置されている。
【0040】立上げミラー35に案内されて立上げミラ
ー35で概ね90°折り曲げられたレーザビームRfが
向かう方向すなわち立上げミラー35と光ディスクDと
の間には、光ディスクDの記録面の所定の深さすなわち
図示しない記録層に、立上げミラー35で折り曲げられ
たレーザビームRfを収束させるとともに光ディスクD
の記録層で反射された反射レーザビームRrを取り出す
対物レンズ36が配置されている。なお、対物レンズ3
6は、図5を用いて以下に説明するレンズホルダにより
光ディスクDの記録面と平行な方向であって光ディスク
Dに予め形成されている案内溝すなわちグルーブgと概
ね直交するトラッキング方向および光ディスクDの記録
面と直交するフォーカス方向のそれぞれに移動可能に保
持されている。
ー35で概ね90°折り曲げられたレーザビームRfが
向かう方向すなわち立上げミラー35と光ディスクDと
の間には、光ディスクDの記録面の所定の深さすなわち
図示しない記録層に、立上げミラー35で折り曲げられ
たレーザビームRfを収束させるとともに光ディスクD
の記録層で反射された反射レーザビームRrを取り出す
対物レンズ36が配置されている。なお、対物レンズ3
6は、図5を用いて以下に説明するレンズホルダにより
光ディスクDの記録面と平行な方向であって光ディスク
Dに予め形成されている案内溝すなわちグルーブgと概
ね直交するトラッキング方向および光ディスクDの記録
面と直交するフォーカス方向のそれぞれに移動可能に保
持されている。
【0041】図5に示されるように、レンズホルダ37
は、軸受部37aを概ね中央に有し、軸受部37aを中
心とした所定半径の同心円の円周上に対物レンズ36を
保持するレンズ保持面37bとレンズ保持面37bに対
して直交する方向に、一部を切り欠いた円筒状に形成さ
れた円筒面37cを有し、キャリッジ33の所定の位置
に固定されたレンズホルダベース38の概ね中央から延
出されている軸39に軸受部37aが係合されること
で、軸39の回りを、回動自在に形成されている。
は、軸受部37aを概ね中央に有し、軸受部37aを中
心とした所定半径の同心円の円周上に対物レンズ36を
保持するレンズ保持面37bとレンズ保持面37bに対
して直交する方向に、一部を切り欠いた円筒状に形成さ
れた円筒面37cを有し、キャリッジ33の所定の位置
に固定されたレンズホルダベース38の概ね中央から延
出されている軸39に軸受部37aが係合されること
で、軸39の回りを、回動自在に形成されている。
【0042】レンズホルダ37の円筒面37cには、円
筒面37cの外周を、軸受部37aを通る軸線に沿って
概ね4等分するよう規定される位置に、2組のコイル4
0,40および41,41が設けられている。
筒面37cの外周を、軸受部37aを通る軸線に沿って
概ね4等分するよう規定される位置に、2組のコイル4
0,40および41,41が設けられている。
【0043】レンズホルダベース38には、軸39を中
心軸としてレンズホルダ37の円筒面37cに比較して
半径が増大された任意の半径で同心円の円周上に対応す
る位置で、円筒の一部を切り欠いた形状のヨーク42が
形成されている。なお、ヨーク42の内壁の所定の位置
には、レンズホルダ37の円筒面37cに向けて所定方
向の磁界を提供する2組の磁石43,43および44,
44が設けられている。また、磁石43,43は、対物
レンズ36の光軸と直交する面で2分割される形でN極
とS極の着磁がなされていて、磁石44,44は、対物
レンズ36の光軸と平行な面で2分割される形でN極と
S極の着磁がなされている。
心軸としてレンズホルダ37の円筒面37cに比較して
半径が増大された任意の半径で同心円の円周上に対応す
る位置で、円筒の一部を切り欠いた形状のヨーク42が
形成されている。なお、ヨーク42の内壁の所定の位置
には、レンズホルダ37の円筒面37cに向けて所定方
向の磁界を提供する2組の磁石43,43および44,
44が設けられている。また、磁石43,43は、対物
レンズ36の光軸と直交する面で2分割される形でN極
とS極の着磁がなされていて、磁石44,44は、対物
レンズ36の光軸と平行な面で2分割される形でN極と
S極の着磁がなされている。
【0044】次に、図2ないし図5を用いて説明した光
ヘッド装置3におけるレーザビームの流れについて説明
する。半導体レーザ11から出射されたレーザビームR
fは、コリメータレンズ12により平行光束に変換さ
れ、楕円補正プリズム13により断面形状が概ね円形に
補正されて、ビームスプリッタ14を透過する。
ヘッド装置3におけるレーザビームの流れについて説明
する。半導体レーザ11から出射されたレーザビームR
fは、コリメータレンズ12により平行光束に変換さ
れ、楕円補正プリズム13により断面形状が概ね円形に
補正されて、ビームスプリッタ14を透過する。
【0045】ビームスプリッタ14を透過したレーザビ
ームRfは、1/4波長板15を通過することにより偏
光の方向が直線偏光から円偏光に変換されて、アクチェ
ータ3bの立ち上げミラー35に向けて出射される。
ームRfは、1/4波長板15を通過することにより偏
光の方向が直線偏光から円偏光に変換されて、アクチェ
ータ3bの立ち上げミラー35に向けて出射される。
【0046】立ち上げミラー35に案内されたレーザビ
ームRfは、立ち上げミラー35により、概ね90゜折
り曲げられ、レンズホルダ37に保持されている対物レ
ンズ36に案内される。
ームRfは、立ち上げミラー35により、概ね90゜折
り曲げられ、レンズホルダ37に保持されている対物レ
ンズ36に案内される。
【0047】レーザビームRfは、対物レンズ36に導
かれ収束された後、スポットとして光ディスクDへ照射
される。光ディスクDで反射された反射レーザビームR
rは、対物レンズ36および立ち上げミラー35を順に
戻され、1/4波長板15で再び円偏光から直線偏光に
偏光状態が変換されてビームスプリッタ14に案内され
る。反射レーザビームRrの偏光方向は、半導体レーザ
11から出射された当初のレーザビームRfの偏光方向
に対してちょうど90゜異なる向きに回転されているか
ら、反射レーザビームRrは、ビームスプリッタ14の
偏光面により、今度は反射される。
かれ収束された後、スポットとして光ディスクDへ照射
される。光ディスクDで反射された反射レーザビームR
rは、対物レンズ36および立ち上げミラー35を順に
戻され、1/4波長板15で再び円偏光から直線偏光に
偏光状態が変換されてビームスプリッタ14に案内され
る。反射レーザビームRrの偏光方向は、半導体レーザ
11から出射された当初のレーザビームRfの偏光方向
に対してちょうど90゜異なる向きに回転されているか
ら、反射レーザビームRrは、ビームスプリッタ14の
偏光面により、今度は反射される。
【0048】ビームスプリッタ14により、半導体レー
ザ11から対物レンズ36に向かうレーザビームRfと
分離された反射レーザビームRfは、ビームスプリッタ
16により、概ね等しい光強度を有する2つの反射レー
ザビームRraおよびRrbに、分割される。
ザ11から対物レンズ36に向かうレーザビームRfと
分離された反射レーザビームRfは、ビームスプリッタ
16により、概ね等しい光強度を有する2つの反射レー
ザビームRraおよびRrbに、分割される。
【0049】ビームスプリッタ16を透過した反射レー
ザビームRraは、収束レンズ17により所定の結像特
性および収束性が与えられた後、凹レンズ18により収
差特性が改善され、さらにシリンドリカルレンズ19に
よりフォーカスずれ検出のための非点収差性が付与され
て、フォトディテクタ20に照射される。
ザビームRraは、収束レンズ17により所定の結像特
性および収束性が与えられた後、凹レンズ18により収
差特性が改善され、さらにシリンドリカルレンズ19に
よりフォーカスずれ検出のための非点収差性が付与され
て、フォトディテクタ20に照射される。
【0050】フォトディテクタ20に照射された反射レ
ーザビームRraは、フォトディテクタ20により、光
強度に対応した大きさの電気信号に変換され、フォーカ
スエラー信号および再生信号に利用される。なお、フォ
ーカスエラー信号の検出は、この例では、周知の非点収
差方式であるので詳細な説明は省略する。
ーザビームRraは、フォトディテクタ20により、光
強度に対応した大きさの電気信号に変換され、フォーカ
スエラー信号および再生信号に利用される。なお、フォ
ーカスエラー信号の検出は、この例では、周知の非点収
差方式であるので詳細な説明は省略する。
【0051】フォトディテクタ20により生成されたフ
ォーカスエラー信号をもとに、対物レンズ36で収束さ
れたスポットの焦点と光ディスクDの記録面の光軸方向
のずれをなくすためのフォーカス制御すなわちフォーカ
シングが実施される。なお、フォーカシングにおいて
は、フォーカスエラー信号に基づいてコイル40,40
に所定の方向の電流が供給されることで、磁石43,4
3により提供されている磁界との電磁界相互作用による
吸引または反発の結果、レンズホルダ37(対物レンズ
36)が光ディスクDの記録面に近づく方向または離れ
る方向のいづれかに移動される。
ォーカスエラー信号をもとに、対物レンズ36で収束さ
れたスポットの焦点と光ディスクDの記録面の光軸方向
のずれをなくすためのフォーカス制御すなわちフォーカ
シングが実施される。なお、フォーカシングにおいて
は、フォーカスエラー信号に基づいてコイル40,40
に所定の方向の電流が供給されることで、磁石43,4
3により提供されている磁界との電磁界相互作用による
吸引または反発の結果、レンズホルダ37(対物レンズ
36)が光ディスクDの記録面に近づく方向または離れ
る方向のいづれかに移動される。
【0052】ビームスプリッタ16で反射された残りの
反射レーザビームRfbは、ミラー21により光路を9
0゜折り曲げられ、収束レンズ22で所定の収束性が与
えられて、ビームスプリッタ23によりさらに2つの概
ね等しい光強度の反射レーザビームRrb1とRrb2
に分割される。
反射レーザビームRfbは、ミラー21により光路を9
0゜折り曲げられ、収束レンズ22で所定の収束性が与
えられて、ビームスプリッタ23によりさらに2つの概
ね等しい光強度の反射レーザビームRrb1とRrb2
に分割される。
【0053】このようにして得られた2つの反射レーザ
ビームRrb1およびRrb2は、それぞれ、トラック
ずれの検出とオフセット量の検出に利用されるフォトデ
ィテクタ24と25に案内される。
ビームRrb1およびRrb2は、それぞれ、トラック
ずれの検出とオフセット量の検出に利用されるフォトデ
ィテクタ24と25に案内される。
【0054】フォトディテクタ24は、図7に示すよう
に、光受光面が分割線24cにより2つの受光領域24
aと24bとに分割されたフォトディテクタであって、
周知のプッシュ−プル法によりトラックずれの程度を示
す差信号を生成するための光電変換信号を出力する。な
お、フォトディテクタ24の分割線24cは、光ディス
クDのグルーブgの影が投影される方向と概ね平行にな
るよう配列される。
に、光受光面が分割線24cにより2つの受光領域24
aと24bとに分割されたフォトディテクタであって、
周知のプッシュ−プル法によりトラックずれの程度を示
す差信号を生成するための光電変換信号を出力する。な
お、フォトディテクタ24の分割線24cは、光ディス
クDのグルーブgの影が投影される方向と概ね平行にな
るよう配列される。
【0055】フォトディテクタ24により生成されたト
ラックずれ信号を基に、対物レンズ36で収束されたス
ポットの焦点と光ディスクDの記録面のグルーブgの中
心との間のずれをなくすためのトラック制御すなわちト
ラッキングが実施される。なお、トラッキングにおいて
は、トラックずれ信号に基づいてコイル41,41に所
定の方向の電流が供給されることで、磁石44,44に
より提供されている磁界との電磁界相互作用による吸引
または反発の結果、レンズホルダ37(対物レンズ3
6)が光ディスクDの記録面に沿ってグルーブgと直交
する方向の光ディスクDの半径方向の中心寄りまたは外
周寄りのいづれかに移動される。
ラックずれ信号を基に、対物レンズ36で収束されたス
ポットの焦点と光ディスクDの記録面のグルーブgの中
心との間のずれをなくすためのトラック制御すなわちト
ラッキングが実施される。なお、トラッキングにおいて
は、トラックずれ信号に基づいてコイル41,41に所
定の方向の電流が供給されることで、磁石44,44に
より提供されている磁界との電磁界相互作用による吸引
または反発の結果、レンズホルダ37(対物レンズ3
6)が光ディスクDの記録面に沿ってグルーブgと直交
する方向の光ディスクDの半径方向の中心寄りまたは外
周寄りのいづれかに移動される。
【0056】フォトディテクタ25は、図8に示すよう
に、光受光面が分割線25cにより2つの受光領域25
aと25bとに分割されたフォトディテクタであって、
周知のプッシュ−プル法によりトラックずれ信号に含ま
れるオフセット成分の程度を示す信号を生成するための
光電変換信号を出力する。なお、フォトディテクタ25
の分割線25cは、光ディスクDのグルーブgの影が投
影される方向と概ね平行になるよう配列される。また、
受光領域25aおよび25bの外郭は、以下に説明する
反射レーザビームRrの0次回折光と1次回折光と−1
次回折光の全てが重なる領域であって、1次回折光の外
周円の接線と−1次回折光の外周円の接線を分割線25
cに沿って延長した形状に設定されている。なお、受光
領域25aおよび25bの長さ方向は、少なくとも反射
レーザビームRrの0次回折光の直径を含む長さに設定
される。
に、光受光面が分割線25cにより2つの受光領域25
aと25bとに分割されたフォトディテクタであって、
周知のプッシュ−プル法によりトラックずれ信号に含ま
れるオフセット成分の程度を示す信号を生成するための
光電変換信号を出力する。なお、フォトディテクタ25
の分割線25cは、光ディスクDのグルーブgの影が投
影される方向と概ね平行になるよう配列される。また、
受光領域25aおよび25bの外郭は、以下に説明する
反射レーザビームRrの0次回折光と1次回折光と−1
次回折光の全てが重なる領域であって、1次回折光の外
周円の接線と−1次回折光の外周円の接線を分割線25
cに沿って延長した形状に設定されている。なお、受光
領域25aおよび25bの長さ方向は、少なくとも反射
レーザビームRrの0次回折光の直径を含む長さに設定
される。
【0057】フォトディテクタ25により生成されたオ
フセット信号を基に、トラッキングにおいて、コイル4
1,41に供給される電流の大きさが補正される。すな
わち、これまでのトラッキング機構においては、トラッ
クずれ信号の発生原因がレンズシフトによるものなの
か、あるいは本来のトラックずれによるものなのかは区
別できないことから、上述したフォトディテクタ24の
出力のみを用いてトラックずれに対して対物レンズ36
の位置を補償しようとした場合、例えばフォーカス用の
フォトディテクタ20から得られる再生信号が不安定に
なる。また、今日、従来から利用されている音楽用の光
ディスク(CD)に比較して記録密度が高く映像情報も
記録されている高密度ディジタル記録向けの光ディスク
(DVD)が実用化され、また高記録密度での情報の書
き込みおよび再生が可能なDVD−RAM(グルーブg
相互間距離は概ね1.48マイクロメートル(以下、μ
mと示す))が実用化されつつある。従来のグルーブを
有する光ディスクのグルーブ相互間距離が概ね1.6μ
mであることを考えると、隣接するグルーブg相互間の
距離が狭められたことにより、オフセットの発生は、隣
のグルーブgとの間のクロストークを増大させることか
ら、トラックずれ信号中に含まれるオフセット成分は、
十分に除去されなければならない。
フセット信号を基に、トラッキングにおいて、コイル4
1,41に供給される電流の大きさが補正される。すな
わち、これまでのトラッキング機構においては、トラッ
クずれ信号の発生原因がレンズシフトによるものなの
か、あるいは本来のトラックずれによるものなのかは区
別できないことから、上述したフォトディテクタ24の
出力のみを用いてトラックずれに対して対物レンズ36
の位置を補償しようとした場合、例えばフォーカス用の
フォトディテクタ20から得られる再生信号が不安定に
なる。また、今日、従来から利用されている音楽用の光
ディスク(CD)に比較して記録密度が高く映像情報も
記録されている高密度ディジタル記録向けの光ディスク
(DVD)が実用化され、また高記録密度での情報の書
き込みおよび再生が可能なDVD−RAM(グルーブg
相互間距離は概ね1.48マイクロメートル(以下、μ
mと示す))が実用化されつつある。従来のグルーブを
有する光ディスクのグルーブ相互間距離が概ね1.6μ
mであることを考えると、隣接するグルーブg相互間の
距離が狭められたことにより、オフセットの発生は、隣
のグルーブgとの間のクロストークを増大させることか
ら、トラックずれ信号中に含まれるオフセット成分は、
十分に除去されなければならない。
【0058】詳細には、フォトディテクタ25は、0次
回折光成分、1次回折光成分および−1次回折光成分の
すべてが重なって入射するレーザビームのみを光電変換
することから、フォトディテクタ24により得られるト
ラックずれ信号中に含まれるオフセッ卜成分を補正する
ために利用可能である。
回折光成分、1次回折光成分および−1次回折光成分の
すべてが重なって入射するレーザビームのみを光電変換
することから、フォトディテクタ24により得られるト
ラックずれ信号中に含まれるオフセッ卜成分を補正する
ために利用可能である。
【0059】より詳細には、フォトディテクタ25に照
射される反射レーザビームRrb2の0次回折光は、対
物レンズ36により外周部分がけられるものの、図6に
より以下に説明するように、反射レーザビームRrの概
ね中心に相当するレーザビームであるから、十分な光強
度を有している。
射される反射レーザビームRrb2の0次回折光は、対
物レンズ36により外周部分がけられるものの、図6に
より以下に説明するように、反射レーザビームRrの概
ね中心に相当するレーザビームであるから、十分な光強
度を有している。
【0060】すなわち、フォトディテクタ25の受光領
域25aおよび25bの受光面積は、フォトディテクタ
24の受光領域24aおよび24bの受光面積に比較し
て小さいものの、フォトディテクタ25から得られる光
電変換信号は、対物レンズ36の中心を通過した光強度
の大きな部分から生成されるものであり、その構成成分
は、0次回折光が支配的となっている。一方、0次回折
光は、集光スポットとグルーブgとの相対的な位置関係
によらず、光ディスクの仕様および光ヘッドの仕様など
で定まる一定強度の光として、光ディスクより反射され
てくるものである。従って、デトラックがなく、レンズ
シフトのみの場合に受光領域25aおよび25bの一方
で発生する出力の急峻な増減は、レンズシフト量を強く
反映したものとなっていて、オフセット成分の除去をす
る際の補助手段として有効なものとなる。
域25aおよび25bの受光面積は、フォトディテクタ
24の受光領域24aおよび24bの受光面積に比較し
て小さいものの、フォトディテクタ25から得られる光
電変換信号は、対物レンズ36の中心を通過した光強度
の大きな部分から生成されるものであり、その構成成分
は、0次回折光が支配的となっている。一方、0次回折
光は、集光スポットとグルーブgとの相対的な位置関係
によらず、光ディスクの仕様および光ヘッドの仕様など
で定まる一定強度の光として、光ディスクより反射され
てくるものである。従って、デトラックがなく、レンズ
シフトのみの場合に受光領域25aおよび25bの一方
で発生する出力の急峻な増減は、レンズシフト量を強く
反映したものとなっていて、オフセット成分の除去をす
る際の補助手段として有効なものとなる。
【0061】なお、受光領域25aおよび25bの幅お
よび面積は、光ディスクDの仕様、半導体レーザ11が
出射するレーザビームRfの波長、対物レンズ36の開
口率および結像特性ならびに固定光学系3aの光学的設
計仕様などから、容易に求められる。一例を示すと、光
ディスクDの記録面に形成されているグルーブgの中心
間(相互間)距離が概ね1.48μmである場合、光デ
ィスクDで反射された反射レーザビームのビームスポッ
ト径(0次回折光成分)の概ね1/3に設定される。な
お、この設定は、光ディスクDの記録面に情報が記録さ
れる場合に、グルーブg相互間またはグルーブgの中心
のいづれにも、情報を記録可能とする。
よび面積は、光ディスクDの仕様、半導体レーザ11が
出射するレーザビームRfの波長、対物レンズ36の開
口率および結像特性ならびに固定光学系3aの光学的設
計仕様などから、容易に求められる。一例を示すと、光
ディスクDの記録面に形成されているグルーブgの中心
間(相互間)距離が概ね1.48μmである場合、光デ
ィスクDで反射された反射レーザビームのビームスポッ
ト径(0次回折光成分)の概ね1/3に設定される。な
お、この設定は、光ディスクDの記録面に情報が記録さ
れる場合に、グルーブg相互間またはグルーブgの中心
のいづれにも、情報を記録可能とする。
【0062】このようにして得られたオフセット信号
を、フォトディテクタ24により出力されるトラックず
れ信号から引き算して補正トラックエラー信号を生成し
て対物レンズ36の位置を補正することにより、適正な
トラック制御が可能となる。
を、フォトディテクタ24により出力されるトラックず
れ信号から引き算して補正トラックエラー信号を生成し
て対物レンズ36の位置を補正することにより、適正な
トラック制御が可能となる。
【0063】この結果、対物レンズ36の中心を通過し
たレーザビームRfと光ディスクDのグルーブgの中心
を正確に一致させることができる。図6は、DVD−R
AM向けの高密度光ディスクDの記録面で反射されたレ
ーザビームRrの0次回折光、1次回折光および−1次
回折光のそれぞれが対物レンズ36に案内される状態を
概略的に説明する模式図である。
たレーザビームRfと光ディスクDのグルーブgの中心
を正確に一致させることができる。図6は、DVD−R
AM向けの高密度光ディスクDの記録面で反射されたレ
ーザビームRrの0次回折光、1次回折光および−1次
回折光のそれぞれが対物レンズ36に案内される状態を
概略的に説明する模式図である。
【0064】図6に示されるように、光ディスクDの記
録面のグルーブgで反射された反射レーザビームRr
は、対物レンズ36の概ね全域を通過する0次回折光
と、0次回折光と一部が重なり合う1次回折光および−
1次回折光ならびに図示しない2次回折光および−2次
回折光の集合体として、対物レンズ36に入射される。
録面のグルーブgで反射された反射レーザビームRr
は、対物レンズ36の概ね全域を通過する0次回折光
と、0次回折光と一部が重なり合う1次回折光および−
1次回折光ならびに図示しない2次回折光および−2次
回折光の集合体として、対物レンズ36に入射される。
【0065】図6から明らかなように、1次回折光およ
び−1次回折光のそれぞれは、0次回折光と重なり合う
部分を有する。すなわち、上述したように、DVD−R
AM向け高密度光ディスクにおいては、周知の音楽用C
D等に比較して隣接するグルーブg相互間の距離が狭く
構成されていることから、1次回折光および−1次回折
光のそれぞれは、0次回折光と一部が重なり合うととも
に、さらに相互の一部分が重なり合う。なお、0次回折
光、1次回折光および−1次回折光のそれぞれが重なり
合う領域においては、0次回折光は、上述したように反
射レーザビームRrの概ね中心に相当するレーザビーム
であるから、十分な光強度を有しているので、対物レン
ズ36の中心を通過したレーザビームRfとグルーブg
との中心が僅かにずれた場合には、0次回折光と1次回
折光とが重なり合う領域および0次回折光と−1次回折
光とが重なり合う領域のそれぞれにおける光強度の急峻
な変動を提供できる。
び−1次回折光のそれぞれは、0次回折光と重なり合う
部分を有する。すなわち、上述したように、DVD−R
AM向け高密度光ディスクにおいては、周知の音楽用C
D等に比較して隣接するグルーブg相互間の距離が狭く
構成されていることから、1次回折光および−1次回折
光のそれぞれは、0次回折光と一部が重なり合うととも
に、さらに相互の一部分が重なり合う。なお、0次回折
光、1次回折光および−1次回折光のそれぞれが重なり
合う領域においては、0次回折光は、上述したように反
射レーザビームRrの概ね中心に相当するレーザビーム
であるから、十分な光強度を有しているので、対物レン
ズ36の中心を通過したレーザビームRfとグルーブg
との中心が僅かにずれた場合には、0次回折光と1次回
折光とが重なり合う領域および0次回折光と−1次回折
光とが重なり合う領域のそれぞれにおける光強度の急峻
な変動を提供できる。
【0066】より詳細には、0次回折光、1次回折光お
よび−1次回折光はのそれぞれは、対物レンズ36の開
口により一部が遮られるため、反射レーザビームRrの
一部のみが対物レンズ36を通って固定光学系3aに戻
される。
よび−1次回折光はのそれぞれは、対物レンズ36の開
口により一部が遮られるため、反射レーザビームRrの
一部のみが対物レンズ36を通って固定光学系3aに戻
される。
【0067】すなわち、0次回折光は、例えば対物レン
ズ36の入射前の反射レーザビームの周辺部がけられた
状態で、図7に示すフォトディテクタ24の2つの受光
領域24a、24bへ導かれる。
ズ36の入射前の反射レーザビームの周辺部がけられた
状態で、図7に示すフォトディテクタ24の2つの受光
領域24a、24bへ導かれる。
【0068】一方、1次回折光および−1次回折光のそ
れぞれは、0次回折光と重なり合う一部の部分のみが、
フォトディテクタ24の2つの受光領域24a、24b
に、入射される。
れぞれは、0次回折光と重なり合う一部の部分のみが、
フォトディテクタ24の2つの受光領域24a、24b
に、入射される。
【0069】この2つの受光領域24a,24bからの
光電変換信号の差がトラックエラー信号となる。従っ
て、対物レンズ36により光ディスクDに収束されたレ
ーザビームの集光スポットの中心とグルーブgの中心と
が一致する位置に、集光スポットがある場合には、グル
ーブgにおいて半径方向に対称な回折光が生じるため、
2つの受光領域からの出力信号の差信号は、0レベルと
なり、一致していない場合には、どちらかの回折光の強
度が大きくなり、差信号レベルが0からずれることにな
る。
光電変換信号の差がトラックエラー信号となる。従っ
て、対物レンズ36により光ディスクDに収束されたレ
ーザビームの集光スポットの中心とグルーブgの中心と
が一致する位置に、集光スポットがある場合には、グル
ーブgにおいて半径方向に対称な回折光が生じるため、
2つの受光領域からの出力信号の差信号は、0レベルと
なり、一致していない場合には、どちらかの回折光の強
度が大きくなり、差信号レベルが0からずれることにな
る。
【0070】図7は、フォトディテクタ24の受光面を
示す平面図である。図7に示されるように、フォトディ
テクタ24は、周知のトラックエラー信号の生成に利用
されるものであり、分割線24cにより分割された2つ
の受光領域24a,24bを有する。
示す平面図である。図7に示されるように、フォトディ
テクタ24は、周知のトラックエラー信号の生成に利用
されるものであり、分割線24cにより分割された2つ
の受光領域24a,24bを有する。
【0071】図8は、フォトディテクタ25の受光面を
示す平面図である。図8に示されるように、フォトディ
テクタ25は、上述したオフセット成分の検出に利用さ
れるものであり、分割線25cにより分割された受光領
域25a,25bを有する。なお、受光領域25a,2
5bを定義する分割線25dおよび25eは、図6に示
したように、0次回折光と1次回折光とが重なる領域お
よび0次回折光と−1次回折光とが重なる領域におい
て、1次回折光の外周円の接線と−1次回折光の外周円
の接線を分割線25cに沿って延長されている。また、
受光領域25aおよび25bの長さ方向は、少なくとも
反射レーザビームRrの0次回折光の直径を含む長さに
設定される。
示す平面図である。図8に示されるように、フォトディ
テクタ25は、上述したオフセット成分の検出に利用さ
れるものであり、分割線25cにより分割された受光領
域25a,25bを有する。なお、受光領域25a,2
5bを定義する分割線25dおよび25eは、図6に示
したように、0次回折光と1次回折光とが重なる領域お
よび0次回折光と−1次回折光とが重なる領域におい
て、1次回折光の外周円の接線と−1次回折光の外周円
の接線を分割線25cに沿って延長されている。また、
受光領域25aおよび25bの長さ方向は、少なくとも
反射レーザビームRrの0次回折光の直径を含む長さに
設定される。
【0072】図9は、図1に示した光ディスク装置1の
信号処理部5および制御部9に利用可能な信号処理部お
よび制御部の一例を示す概略ブロック図である。図9に
示すように、信号処理部5は、主制御回路50に接続さ
れ、フォトディテクタ20の図示しない4つの受光領域
からの出力に基づいて、光ディスクDに記録されている
情報を再生する情報再生回路51を有している。なお、
情報再生回路51は、例えば図示しないスレショルド回
路、2値化回路、データ伸張回路およびバッファメモリ
等を有し、後段に詳細に説明する電流−電圧変換回路、
差動増幅器および加算器により電圧信号に変換された各
受光領域からの出力に対応する情報を、主制御回路50
を経由して、外部装置99に出力する。
信号処理部5および制御部9に利用可能な信号処理部お
よび制御部の一例を示す概略ブロック図である。図9に
示すように、信号処理部5は、主制御回路50に接続さ
れ、フォトディテクタ20の図示しない4つの受光領域
からの出力に基づいて、光ディスクDに記録されている
情報を再生する情報再生回路51を有している。なお、
情報再生回路51は、例えば図示しないスレショルド回
路、2値化回路、データ伸張回路およびバッファメモリ
等を有し、後段に詳細に説明する電流−電圧変換回路、
差動増幅器および加算器により電圧信号に変換された各
受光領域からの出力に対応する情報を、主制御回路50
を経由して、外部装置99に出力する。
【0073】一方、制御部9は、アクチェータ3bを光
ディスクDの半径方向に移動させるためにラジアル駆動
コイル34に所定方向の電流を供給するリニアモータ制
御回路61、対物レンズ36を光ディスクDの記録面と
直交する方向に移動するためにレンズホルダ37の円筒
面の2つのコイル40,40に供給すべき電流値を設定
するフォーカスエラー検出回路62、フォーカスエラー
検出回路62により検出されたフォーカスエラーを除去
するためにコイル40,40にフォーカス制御電流を供
給するフォーカス制御回路63、対物レンズ36を光デ
ィスクDの記録面のグルーブgの接線と交差する方向に
移動するためにレンズホルダ37の円筒面の2つのコイ
ル41,41に供給すべき電流値を設定するトラックず
れおよびオフセット検出回路64、トラックずれおよび
オフセット検出回路64から出力されたトラックずれお
よびオフセットを除去するためにコイル41,41に、
トラック制御電流を供給するトラック制御回路65およ
び半導体レーザ11から放射されるレーザビームの光強
度を所定の強度に設定するレーザ駆動回路66を有して
いる。なお、それぞれの回路は、主制御回路50に接続
されている。
ディスクDの半径方向に移動させるためにラジアル駆動
コイル34に所定方向の電流を供給するリニアモータ制
御回路61、対物レンズ36を光ディスクDの記録面と
直交する方向に移動するためにレンズホルダ37の円筒
面の2つのコイル40,40に供給すべき電流値を設定
するフォーカスエラー検出回路62、フォーカスエラー
検出回路62により検出されたフォーカスエラーを除去
するためにコイル40,40にフォーカス制御電流を供
給するフォーカス制御回路63、対物レンズ36を光デ
ィスクDの記録面のグルーブgの接線と交差する方向に
移動するためにレンズホルダ37の円筒面の2つのコイ
ル41,41に供給すべき電流値を設定するトラックず
れおよびオフセット検出回路64、トラックずれおよび
オフセット検出回路64から出力されたトラックずれお
よびオフセットを除去するためにコイル41,41に、
トラック制御電流を供給するトラック制御回路65およ
び半導体レーザ11から放射されるレーザビームの光強
度を所定の強度に設定するレーザ駆動回路66を有して
いる。なお、それぞれの回路は、主制御回路50に接続
されている。
【0074】情報再生回路51には、フォトディテクタ
20の図示しない4つの受光領域のそれぞれに接続さ
れ、各受光領域から出力された出力電流を電圧に変換す
る第1ないし第4の電流−電圧変換器71a〜71dの
それぞれからの出力である電圧信号の総和を求める加算
器72の加算出力が入力される。
20の図示しない4つの受光領域のそれぞれに接続さ
れ、各受光領域から出力された出力電流を電圧に変換す
る第1ないし第4の電流−電圧変換器71a〜71dの
それぞれからの出力である電圧信号の総和を求める加算
器72の加算出力が入力される。
【0075】フォーカスエラー検出回路62には、第1
ないし第4の電流−電圧変換器71a〜71dのそれぞ
れから出力された出力電圧のうちの所定の2出力同士の
差動出力を求める第1および第2の差動増幅器73a,
73bのそれぞれの出力を、加算器74で加算した出力
が入力される。
ないし第4の電流−電圧変換器71a〜71dのそれぞ
れから出力された出力電圧のうちの所定の2出力同士の
差動出力を求める第1および第2の差動増幅器73a,
73bのそれぞれの出力を、加算器74で加算した出力
が入力される。
【0076】トラックずれおよびオフセット検出回路6
4およびリニアモータ制御回路61のそれぞれには、フ
ォトディテクタ25の受光領域25aから出力された電
流を第5の電流−電圧変換器81aにより電流−電圧変
換して得られた信号、フォトディテクタ25の受光領域
25bから出力された電流を第6の電流−電圧変換器8
1bにより電流−電圧変換して得られた信号、フォトデ
ィテクタ24の受光領域24aから出力された電流を第
7の電流−電圧変換器81cにより電流−電圧変換して
得られた信号およびフォトディテクタ24の受光領域2
4bから出力された電流を第8の電流−電圧変換器81
dにより電流−電圧変換して得られた信号のそれぞれ
を、所定の組み合わせにより処理して得られる合成信号
が入力される。例えば、図示されるように、第5の電流
−電圧変換器81aの出力と第6の電流−電圧変換器8
1bの出力を加算器82aで加算して得られる第1差信
号と第7の電流−電圧変換器81cの出力と第8の電流
−電圧変換器81dの出力を加算器82bで加算して得
られる第2の差信号を差動増幅器83でさらに加算して
第3の差信号とすることにより、トラックずれ信号から
オフセット成分を除去したトラックエラー信号が得られ
る。
4およびリニアモータ制御回路61のそれぞれには、フ
ォトディテクタ25の受光領域25aから出力された電
流を第5の電流−電圧変換器81aにより電流−電圧変
換して得られた信号、フォトディテクタ25の受光領域
25bから出力された電流を第6の電流−電圧変換器8
1bにより電流−電圧変換して得られた信号、フォトデ
ィテクタ24の受光領域24aから出力された電流を第
7の電流−電圧変換器81cにより電流−電圧変換して
得られた信号およびフォトディテクタ24の受光領域2
4bから出力された電流を第8の電流−電圧変換器81
dにより電流−電圧変換して得られた信号のそれぞれ
を、所定の組み合わせにより処理して得られる合成信号
が入力される。例えば、図示されるように、第5の電流
−電圧変換器81aの出力と第6の電流−電圧変換器8
1bの出力を加算器82aで加算して得られる第1差信
号と第7の電流−電圧変換器81cの出力と第8の電流
−電圧変換器81dの出力を加算器82bで加算して得
られる第2の差信号を差動増幅器83でさらに加算して
第3の差信号とすることにより、トラックずれ信号から
オフセット成分を除去したトラックエラー信号が得られ
る。
【0077】以上説明したように、トラックずれ量とオ
フセット量からトラックずれおよびオフセット検出回路
64によりトラックエラー信号が演算されることで、対
物レンズ36のレンズシフトに起因して、あたかもトラ
ックエラーとして振る舞われるオフセット量、すなわち
トラックずれ信号中に含まれるオフセット成分の影響を
補償できる。従って、DVD−RAM向け光ディスクに
代表される高密度光ディスクにおけるクロストークを大
幅に低減できる。
フセット量からトラックずれおよびオフセット検出回路
64によりトラックエラー信号が演算されることで、対
物レンズ36のレンズシフトに起因して、あたかもトラ
ックエラーとして振る舞われるオフセット量、すなわち
トラックずれ信号中に含まれるオフセット成分の影響を
補償できる。従って、DVD−RAM向け光ディスクに
代表される高密度光ディスクにおけるクロストークを大
幅に低減できる。
【0078】図10および図11は、それぞれ、図7お
よび図8に示したフォトディテクタからの出力と図9に
示した信号処理部および制御部から提供されるトラック
エラー信号を示すグラフである。
よび図8に示したフォトディテクタからの出力と図9に
示した信号処理部および制御部から提供されるトラック
エラー信号を示すグラフである。
【0079】図11から明らかなように、フォトディテ
クタ25の受光領域25aと25bとの出力を用いてフ
ォトディテクタ24の受光領域24aと24bとから出
力されるトラックずれ信号中に含まれるオフセット成分
を、トラックずれおよびオフセット検出回路64により
除去することで、図11に点線で示したレンズシフトの
影響を含む従来のトラックエラー信号に比較して、トラ
ック制御回路65に入力されるトラックずれ信号の中心
値が、0に接近することが認められる。
クタ25の受光領域25aと25bとの出力を用いてフ
ォトディテクタ24の受光領域24aと24bとから出
力されるトラックずれ信号中に含まれるオフセット成分
を、トラックずれおよびオフセット検出回路64により
除去することで、図11に点線で示したレンズシフトの
影響を含む従来のトラックエラー信号に比較して、トラ
ック制御回路65に入力されるトラックずれ信号の中心
値が、0に接近することが認められる。
【0080】図12は、図9に示した信号処理部および
制御部の別の例を示す概略ブロック図である。図12に
示すように、加算器82aと差動増幅器83との間に、
加算器82aの出力と差動増幅器83との間の出力信号
レベルを整合させるゲインコントローラ88を設け、ト
ラックずれ信号中に含まれるオフセット成分の大きさが
フォトディテクタ24の受光領域24aと24bの出力
信号レベルとフォトディテクタ25の受光領域25aと
25bの出力信号レベルの差に起因して、あたかもオフ
セットが生じているあるいは存在しないような出力が出
力されることを防止できる。
制御部の別の例を示す概略ブロック図である。図12に
示すように、加算器82aと差動増幅器83との間に、
加算器82aの出力と差動増幅器83との間の出力信号
レベルを整合させるゲインコントローラ88を設け、ト
ラックずれ信号中に含まれるオフセット成分の大きさが
フォトディテクタ24の受光領域24aと24bの出力
信号レベルとフォトディテクタ25の受光領域25aと
25bの出力信号レベルの差に起因して、あたかもオフ
セットが生じているあるいは存在しないような出力が出
力されることを防止できる。
【0081】図13は、図9に示した信号処理部および
制御部の別の例を示す概略ブロック図である。図13に
示すように、受光領域25aおよび25bのそれぞれの
出力を電流−電圧変換する第5または第6の電流−電圧
変換回路81aまたは81bのいづれかの出力に対し、
ゲインコントローラ89を接続することで、受光領域2
5aと25bとの間の面積の差または光ヘッド装置3に
固有の組立時の誤差等に起因する出力レベルの差を補正
することが可能となる。すなわち、図13に示した信号
処理部および制御部を用いることで、トラックエラー信
号中に含まれるオフセット成分を、フォトディテクタ2
5の受光領域25aと25bが製造される際に生じる面
積の差または光ヘッド装置3に固有の組立時の誤差等に
起因する各受光領域の出力信号の差に起因して、あたか
もオフセットが生じているあるいは存在しないような出
力が出力されることを防止できる。
制御部の別の例を示す概略ブロック図である。図13に
示すように、受光領域25aおよび25bのそれぞれの
出力を電流−電圧変換する第5または第6の電流−電圧
変換回路81aまたは81bのいづれかの出力に対し、
ゲインコントローラ89を接続することで、受光領域2
5aと25bとの間の面積の差または光ヘッド装置3に
固有の組立時の誤差等に起因する出力レベルの差を補正
することが可能となる。すなわち、図13に示した信号
処理部および制御部を用いることで、トラックエラー信
号中に含まれるオフセット成分を、フォトディテクタ2
5の受光領域25aと25bが製造される際に生じる面
積の差または光ヘッド装置3に固有の組立時の誤差等に
起因する各受光領域の出力信号の差に起因して、あたか
もオフセットが生じているあるいは存在しないような出
力が出力されることを防止できる。
【0082】図14は、図9に示した信号処理部および
制御部の別の例を示す概略ブロック図である。図14に
示すように、加算器82aと差動増幅器83との間に、
加算器82aの出力と差動増幅器83との間の出力信号
レベルを整合させるゲインコントローラ88を設け、さ
らに受光領域25aおよび25bのそれぞれの出力を電
流−電圧変換する電流−電圧変換回路81aまたは81
bのいづれかの出力に対し、ゲインコントローラ89を
接続することで、受光領域25aと25bとの間の面積
の差または光ヘッド装置3に固有の組立時の誤差等に起
因する出力レベルの差を補正することが可能となる。す
なわち、トラックエラー信号中に含まれるオフセット成
分の大きさがフォトディテクタ24および25の出力信
号レベルに起因して、あたかもオフセットが生じている
あるいは存在しないような出力が出力されることおよび
トラックエラー信号中に含まれるオフセット成分がフォ
トディテクタ24および25のそれぞれの受光領域の製
造上の理由により生じる面積の差あるいは光ヘッド装置
3に固有の組立時の誤差等に起因する各受光領域の出力
信号の差に起因して、あたかもオフセットが生じている
あるいは存在しないような出力が出力されることを防止
できる。
制御部の別の例を示す概略ブロック図である。図14に
示すように、加算器82aと差動増幅器83との間に、
加算器82aの出力と差動増幅器83との間の出力信号
レベルを整合させるゲインコントローラ88を設け、さ
らに受光領域25aおよび25bのそれぞれの出力を電
流−電圧変換する電流−電圧変換回路81aまたは81
bのいづれかの出力に対し、ゲインコントローラ89を
接続することで、受光領域25aと25bとの間の面積
の差または光ヘッド装置3に固有の組立時の誤差等に起
因する出力レベルの差を補正することが可能となる。す
なわち、トラックエラー信号中に含まれるオフセット成
分の大きさがフォトディテクタ24および25の出力信
号レベルに起因して、あたかもオフセットが生じている
あるいは存在しないような出力が出力されることおよび
トラックエラー信号中に含まれるオフセット成分がフォ
トディテクタ24および25のそれぞれの受光領域の製
造上の理由により生じる面積の差あるいは光ヘッド装置
3に固有の組立時の誤差等に起因する各受光領域の出力
信号の差に起因して、あたかもオフセットが生じている
あるいは存在しないような出力が出力されることを防止
できる。
【0083】図15および図16は、それぞれ、図7に
示したフォトディテクタからの出力と図14に示した信
号処理部および制御部により提供されるトラックエラー
信号を示すグラフである。
示したフォトディテクタからの出力と図14に示した信
号処理部および制御部により提供されるトラックエラー
信号を示すグラフである。
【0084】図16から明らかなように、フォトディテ
クタ25の受光領域25aと25bとの出力を用いてフ
ォトディテクタ24の受光領域24aと24bとから出
力されるトラックずれ信号中に含まれるオフセット成分
を、トラックずれおよびオフセット検出回路64により
除去し、さらに、フォトディテクタ25の受光領域25
aおよび25bの一方の面積と他方の面積との差、光ヘ
ッド装置3に固有の出力レベルの偏差および受光領域2
4aおよび受光領域24bと受光領域25aおよび25
bとの間の出力レベルの差等に起因する、出力レベルの
大きさを見かけ上変化させる要素に関連する出力を除去
することで、図16に点線で示したレンズシフトの影響
を含む従来のトラックエラー信号に比較して、トラック
制御回路65に入力されるトラックずれ信号の中心値
を、概ね0に近似させることができる。
クタ25の受光領域25aと25bとの出力を用いてフ
ォトディテクタ24の受光領域24aと24bとから出
力されるトラックずれ信号中に含まれるオフセット成分
を、トラックずれおよびオフセット検出回路64により
除去し、さらに、フォトディテクタ25の受光領域25
aおよび25bの一方の面積と他方の面積との差、光ヘ
ッド装置3に固有の出力レベルの偏差および受光領域2
4aおよび受光領域24bと受光領域25aおよび25
bとの間の出力レベルの差等に起因する、出力レベルの
大きさを見かけ上変化させる要素に関連する出力を除去
することで、図16に点線で示したレンズシフトの影響
を含む従来のトラックエラー信号に比較して、トラック
制御回路65に入力されるトラックずれ信号の中心値
を、概ね0に近似させることができる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の光ヘッド
装置によれば、トラックエラー信号を検出するフォトデ
ィテクタに加えてトラックエラー信号中に含まれるオフ
セット成分の出力を除去するためのオフセット成分検出
用のフォトディテクタを用いて光ディスクから反射され
た反射光のうちの0次回折光、1次回折光および−1次
回折光の全てが重なる部分の光を用いて、トラックエラ
ー信号中に含まれるオフセット成分すなわちレンズシフ
トによるトラックエラー信号への影響を除去することが
でき、安定したトラッキング制御が可能となる。
装置によれば、トラックエラー信号を検出するフォトデ
ィテクタに加えてトラックエラー信号中に含まれるオフ
セット成分の出力を除去するためのオフセット成分検出
用のフォトディテクタを用いて光ディスクから反射され
た反射光のうちの0次回折光、1次回折光および−1次
回折光の全てが重なる部分の光を用いて、トラックエラ
ー信号中に含まれるオフセット成分すなわちレンズシフ
トによるトラックエラー信号への影響を除去することが
でき、安定したトラッキング制御が可能となる。
【0086】また、この発明の光ヘッド装置によれば、
オフセット成分検出用のフォトディテクタとトラックエ
ラー検出用のフォトディテクタのそれぞれの出力は、ゲ
インコントローラにより適正な大きさに設定される。従
って、オフセット成分検出用のフォトディテクタを安価
に提供可能で、しかもフォトディテクタの出力に起因し
てオフセット成分が検出されたり大きさが変動すること
が防止される。
オフセット成分検出用のフォトディテクタとトラックエ
ラー検出用のフォトディテクタのそれぞれの出力は、ゲ
インコントローラにより適正な大きさに設定される。従
って、オフセット成分検出用のフォトディテクタを安価
に提供可能で、しかもフォトディテクタの出力に起因し
てオフセット成分が検出されたり大きさが変動すること
が防止される。
【0087】さらに、この発明の光ヘッド装置によれ
ば、オフセット成分検出用のフォトディテクタの2つの
受光領域の面積の差あるいは光ヘッド装置の要素の部品
精度または光ヘッド装置の組立に起因して生じるおそれ
のある固有の差成分は、ゲインコントローラにより適正
な大きさに設定される。従って、オフセット成分の検出
のために組み立てコストおよび部品コストが増大するこ
ともない。
ば、オフセット成分検出用のフォトディテクタの2つの
受光領域の面積の差あるいは光ヘッド装置の要素の部品
精度または光ヘッド装置の組立に起因して生じるおそれ
のある固有の差成分は、ゲインコントローラにより適正
な大きさに設定される。従って、オフセット成分の検出
のために組み立てコストおよび部品コストが増大するこ
ともない。
【図1】この発明の実施の形態である光ヘッド装置を有
する光ディスク装置を示す概略図。
する光ディスク装置を示す概略図。
【図2】図1に示した光ディスク装置に組み込まれる光
ヘッド装置の構成を示す概略図。
ヘッド装置の構成を示す概略図。
【図3】図2に示した光ヘッド装置のアクチェータの一
例を示す概略図。
例を示す概略図。
【図4】図2に示した光ヘッド装置の固定光学系の一例
を示す概略図。
を示す概略図。
【図5】図3に示したアクチェータのレンズホルダとそ
の近傍を説明する概略図。
の近傍を説明する概略図。
【図6】図3および図5に示したアクチェータの対物レ
ンズに戻される光ディスクからの反射レーザビームの状
態を説明する概略図。
ンズに戻される光ディスクからの反射レーザビームの状
態を説明する概略図。
【図7】図4に示した固定光学系において、図6に示し
た反射レーザビームのトラックエラー信号の検出に利用
されるフォトディテクタの受光領域を示す概略平面図。
た反射レーザビームのトラックエラー信号の検出に利用
されるフォトディテクタの受光領域を示す概略平面図。
【図8】図4に示した固定光学系において、図6に示し
た反射レーザビームに含まれるオフセット成分の検出に
利用されるフォトディテクタの受光領域を示す概略平面
図。
た反射レーザビームに含まれるオフセット成分の検出に
利用されるフォトディテクタの受光領域を示す概略平面
図。
【図9】図1に示した光ディスク装置の信号処理部およ
び制御部に利用可能な信号処理部および制御部の一例を
示す概略ブロック図。
び制御部に利用可能な信号処理部および制御部の一例を
示す概略ブロック図。
【図10】図8に示したフォトディテクタにより得られ
るオフセット量を示すグラフ。
るオフセット量を示すグラフ。
【図11】図7および図8に示したフォトディテクタか
らの出力と図9に示した信号処理部および制御部により
提供されるトラックずれ信号を示すグラフ。
らの出力と図9に示した信号処理部および制御部により
提供されるトラックずれ信号を示すグラフ。
【図12】図9に示した信号処理部および制御部の別の
例を示す概略ブロック図。
例を示す概略ブロック図。
【図13】図9に示した信号処理部および制御部のさら
に別の例を示す概略ブロック図。
に別の例を示す概略ブロック図。
【図14】図9に示した信号処理部および制御部のまた
さらに別の例を示す概略ブロック図。
さらに別の例を示す概略ブロック図。
【図15】図8に示したフォトディテクタと図14に示
した信号処理部および制御部により得られるオフセット
量を示すグラフ。
した信号処理部および制御部により得られるオフセット
量を示すグラフ。
【図16】図7および図8に示したフォトディテクタか
らの出力と図14に示した信号処理部および制御部によ
り提供されるトラックずれ信号を示すグラフ。
らの出力と図14に示した信号処理部および制御部によ
り提供されるトラックずれ信号を示すグラフ。
1…光ディスク装置、 3…光ヘッド装置、 3a…固定光学系、 3b…アクチェータ、 5…信号処理部、 7…モータ、 9…制御部、 10…ハウジング、 11…半導体レーザ、 12…コリメータレンズ、 13…楕円補正プリズム、 14…ビームスプリッタ(偏光性)、 15…λ/4板(位相遅延素子)、 16…ビームスプリッタ(ハーフミラー)、 17…収束レンズ、 18…凹レンズ、 19…シリンドリカルレンズ、 20…フォトディテクタ、 21…ミラー、 22…収束レンズ、 23…ビームスプリッタ(ハーフミラー)、 24…フォトディテクタ(トラックエラー検出)、 24a…受光領域、 24b…受光領域、 25…フォトディテクタ(オフセット検出)、 25a…受光領域、 25b…受光領域、 31…ベース、 32…ガイドレール、 33…キャリッジ、 34…ラジアル駆動コイル、 35…立ち上げミラー、 36…対物レンズ、 37…レンズホルダ 38…レンズホルダベース、 39…軸、 40…コイル、 41…コイル、 42…ヨーク、 43…磁石、 44…磁石、 50…主制御回路、 51…情報再生回路、 61…リニアモータ制御回路、 62…フォーカスエラー検出回路、 63…フォーカス制御回路、 64…トラックずれおよびオフセット検出回路、 65…トラック制御回路、 66…レーザ駆動回路、 71a…電流−電圧変換回路、 71b…電流−電圧変換回路、 71c…電流−電圧変換回路、 71d…電流−電圧変換回路、 72…加算器、 73a…差動増幅器、 73b…差動増幅器、 74…加算器、 81a…電流−電圧変換回路、 81b…電流−電圧変換回路、 81c…電流−電圧変換回路、 81d…電流−電圧変換回路、 82a…加算器、 82b…加算器、 83…差動増幅器、 88…ゲインコントローラ、 89…ゲインコントローラ、 99…外部装置、 D…光ディスク、 g…グルーブ。
Claims (9)
- 【請求項1】記録媒体に光ビームを供給するための半導
体レーザと、前記半導体レーザから出射された光ビーム
を前記記録媒体に集光させるための対物レンズと、前記
記録媒体から反射・回折された反射光ビームを電気信号
に変換するための第一および第二の光電変換手段とを、
少なくとも有する光ヘッドにおいて、 前記第一の光電変換手段は、前記対物レンズによって収
束されて得られる集光スポットが前記記録媒体の半径方
向に移動したときに、前記第一の光電変換手段上で前記
反射光ビームが移動する方向と略直交する方向に一致さ
れている直線状の分割線により少なくとも2つの光検出
領域に分割された光電変換領域を有し、前記反射光ビー
ムを各々の光検出領域で光電変換して得られる光電変換
信号の差をとった第一の差信号を生成し、 前記第二の光電変換手段は、前記対物レンズによって収
束されて得られる集光スポットが前記記録媒体の半径方
向に移動したときに、前記第一の光電変換手段上で前記
反射光ビームが移動する方向と略直交する方向に一致さ
れている直線状の分割線により少なくとも2つの光検出
領域に分割された光電変換領域を有し、前記記録媒体で
回折された光ビームのうち0次光成分、1次光成分およ
び−1次光成分のすべてが重なっている光ビームを各々
の光検出領域で光電変換して得られる光電変換信号の差
をとった第二の差信号を生成し、 前記第一の差信号から前記第二の差信号差し引いた信号
を、卜ラッキング誤差信号とすることを特徴とする光ヘ
ッド装置。 - 【請求項2】記録媒体に光ビームを供給するための半導
体レーザと、前記半導体レーザから出射された光ビーム
を前記記録媒体に集光させるための対物レンズと、前記
記録媒体から反射・回折された光ビームを電気信号に変
換するための第一および第二の光電変換手段とを、少な
くとも有する光ヘッドにおいて、 前記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された光ビ
ームを受けるための少なくとも2つの直線状の受光領域
から成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくとも1
つは、前記対物レンズによって収束されて得られる集光
スポットが前記記録媒体の半径方向に移動したときに、
前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移動す
る方向と略直交する方向となっていて、前記第二の光電
変換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも2つ
の直線状の受光領域から成り、かつその領域を分かつた
めの分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変換手
段上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交する方
向となっていて、 前記反射光ビームを前記第一の光電変換手段の分割線で
分かたれる各々の部分で光電変換した光電変換信号の差
をとった第一の差信号を生成し、前記記録媒体で回折さ
れた光のうち0次光成分、1次光成分および−1次光成
分のすべてが重なっている部分の光ビームを前記第二の
光電変換手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変
換した光電変換信号の差をとった信号を所定値だけ増幅
または減少させた第二の差信号を求め、前記第一の差信
号から前記第二の差信号を差し引いた信号をトラッキン
グ誤差信号とすることを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項3】記録媒体に光ビームを供給するための半導
体レーザと、前記半導体レーザから出射された光ビーム
を前記記録媒体に集光させるための対物レンズと、前記
記録媒体から反射・回折された光ビームを電気信号に変
換するための第一および第二の光電変換手段とを、少な
くとも有する光ヘッドにおいて、 前記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された光ビ
ームを受けるための少なくとも2つの直線状の受光領域
から成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくとも1
つは、前記対物レンズによって収束されて得られる集光
スポットが前記記録媒体の半径方向に移動したときに、
前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移動す
る方向と略直交する方向となっていて、前記第二の光電
変換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも2つ
の直線状の受光領域から成り、かつその領域を分かつた
めの分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変換手
段上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交する方
向となっていて、 前記反射光ビームを前記第一の光電変換手段の分割線で
分かたれる各々の部分で光電変換した光電変換信号の差
をとった第一の差信号を生成し、前記記録媒体で回折さ
れた光のうち0次光成分、1次光成分および−1次光成
分のすべてが重なっている部分の光ビームを前記第二の
光電変換手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変
換した光電変換信号の差をとった信号の一方の信号を所
定値だけ増幅または減少させた第二の差信号を求め、前
記第一の差信号から前記第二の差信号を差し引いた信号
をトラッキング誤差信号とすることを特徴とする光ヘッ
ド装置。 - 【請求項4】記録媒体に光ビームを供給するための半導
体レーザと、前記半導体レーザから出射された光ビーム
を前記記録媒体に集光させるための対物レンズと、前記
記録媒体から反射・回折された光ビームを電気信号に変
換するための第一および第二の光電変換手段とを、少な
くとも有する光ヘッドにおいて、 前記第一の光電変換手段は、前記反射・回折された光ビ
ームを受けるための少なくとも2つの直線状の受光領域
から成り、かつその領域を分かつ分割線の少なくとも1
つは、前記対物レンズによって収束されて得られる集光
スポットが前記記録媒体の半径方向に移動したときに、
前記第一の光電変換手段上で前記反射光ビームが移動す
る方向と略直交する方向となっていて、前記第二の光電
変換手段は、前記反射光ビームを受ける少なくとも2つ
の直線状の受光領域から成り、かつその領域を分かつた
めの分割線の少なくとも1つは、前記第二の光電変換手
段上で前記反射光ビームが移動する方向と略直交する方
向となっていて、 前記反射光ビームを前記第一の光電変換手段の分割線で
分かたれる各々の部分で光電変換した光電変換信号の差
をとった第一の差信号を生成し、前記記録媒体で回折さ
れた光のうち0次光成分、1次光成分および−1次光成
分のすべてが重なっている部分の光ビームを前記第二の
光電変換手段の分割線で分かたれる各々の部分で光電変
換した光電変換信号の差をとった信号の一方の信号を所
定値だけ増幅または減少させたのちに差信号を求め、さ
らにこの差信号を所定値だけ増幅または減少させた第二
の差信号を求め、前記第一の差信号から前記第二の差信
号を差し引いた信号をトラッキング誤差信号とすること
を特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項5】前記第二の光電変換手段の分割線は、前記
1次光成分および−1次光成分が相互に重なり合う領域
の幅に一致されることを特徴とする請求項1ないし4の
いづれかに記載の光ヘッド装置。 - 【請求項6】前記第二の光電変換手段の分割線は、前記
0次光成分、1次光成分および−1次光成分のそれぞれ
が相互に重なり合う領域の幅に一致されることを特徴と
する請求項5記載の光ヘッド装置。 - 【請求項7】光ビームを放射する光源と、 この光源から放射された光ビームを記録媒体に向けて案
内する偏光性ビームスプリッタと、 この偏光性ビームスプリッタを通過された光ビームに所
定の結像特性を与えて記録媒体の記録面に収束させる対
物レンズと、 この対物レンズを記録媒体に固有の案内溝と直交する方
向に移動するための推進力を発生するトラック制御コイ
ルと、 前記対物レンズにより記録媒体の記録面に収束され、前
記記録面で反射されて再び前記対物レンズを通過された
光ビームが前記偏光性ビームスプリッタで反射されて前
記対物レンズに向かう光ビームから分離された光ビーム
を概ね等しい光強度の2つの光ビームに分割するハーフ
ミラーとして機能する第1のビームスプリッタと、 この第1のビームスプリッタにより概ね等しい光強度で
分割された2つの光ビームの一方をさらに概ね等しい光
強度の2つの光ビームに分割するハーフミラーとして機
能する第2のビームスプリッタと、 記録媒体に固有の案内溝の影が投影される方向に沿って
延出された分割線により分割された2つの受光領域を有
し、前記第2のビームスプリッタにより分割された光ビ
ームの一方を受光して光電変換して、記録媒体に固有の
案内溝の中心と前記対物レンズにより収束される光ビー
ムの中心とのずれの程度を示すトラックエラー信号を生
成するために利用される直線状に形成された受光領域を
有する第1のフォトディテクタと、 記録媒体に固有の案内溝の影が投影される方向に沿って
延出された中央分割線と記録媒体の記録面で反射された
光ビームの0次回折光と1次回折光と−1次回折光のそ
れぞれが重なり合う領域に対応された外郭分割線により
分割された2つの受光領域を有し、前記第2のビームス
プリッタにより分割された光ビームのうちの前記第1の
フォトディテクタに案内される光ビームとは異なる光ビ
ームを受光して光電変換して、記録媒体に固有の案内溝
の中心と前記対物レンズにより収束される光ビームの中
心とのずれの程度を示すトラックエラー信号中に含まれ
るオフセット成分に対応する信号を生成するために利用
される直線状に形成された受光領域を有する第2のフォ
トディテクタと、 この第2のフォトディテクタの出力と前記第1のフォト
ディテクタの出力との差を求めることで記録媒体に固有
の案内溝の中心と前記対物レンズにより収束される光ビ
ームの中心との間の実際のずれの程度を求めるトラック
ずれおよびオフセット検出回路と、 このトラックずれおよびオフセット検出回路により得ら
れたトラックずれ信号に基づいて、前記トラック制御コ
イルに所定方向の電流を供給するトラッキング制御回路
と、を有することを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項8】前記第1のフォトディテクタの分割線は、
前記1次光成分および−1次光成分が相互に重なり合う
領域の幅に一致されることを特徴とする請求項7に記載
の光ヘッド装置。 - 【請求項9】前記第2のフォトディテクタの分割線は、
前記0次光成分、1次光成分および−1次光成分のそれ
ぞれが相互に重なり合う領域の幅に一致されることを特
徴とする請求項8記載の光ヘッド装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9245345A JPH1186306A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 光ヘッド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9245345A JPH1186306A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 光ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1186306A true JPH1186306A (ja) | 1999-03-30 |
Family
ID=17132299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9245345A Pending JPH1186306A (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 光ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1186306A (ja) |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP9245345A patent/JPH1186306A/ja active Pending
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