JP2000057605A - 光ヘッド装置 - Google Patents

光ヘッド装置

Info

Publication number
JP2000057605A
JP2000057605A JP10223241A JP22324198A JP2000057605A JP 2000057605 A JP2000057605 A JP 2000057605A JP 10223241 A JP10223241 A JP 10223241A JP 22324198 A JP22324198 A JP 22324198A JP 2000057605 A JP2000057605 A JP 2000057605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
division line
light
photoelectric conversion
difference signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10223241A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshizawa
▲隆▼ 吉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10223241A priority Critical patent/JP2000057605A/ja
Publication of JP2000057605A publication Critical patent/JP2000057605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トラックエラー信号中に含まれるオフセット成
分を確実に除去可能な光ヘッド装置を提供する。 【解決手段】この発明の光ヘッド装置は、反射光ビーム
がフォトディテクタ23に投射されて移動する方向に対
して略直交する方向に規定される少なくとも1つの分割
線23cにより分割された2つの光電変換領域23a,
23bと、分割線23cに平行な第2の分割線23dと
分割線23cにより挟まれる受光領域24aと、分割線
23cに平行な第3の分割線23eと分割線23cによ
り挟まれる受光領域24bからなるフォトディテクタ2
3の出力を、[{(23aの出力+24aの出力)−
(23bの出力+24bの出力)}−(24bの出力−
24aの出力)]により定義される処理に基づいて、オ
フセット信号が低減されたトラッキングエラー信号を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、記録媒体として
の光ディスクに情報を記録し、また、光ディスクから情
報を再生するための光ヘッド装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、記録媒体としての光
ディスクの記録面に、断面ビーム径が所定の大きさに設
定された光ビームを照射する対物レンズを有する光ヘッ
ド装置を含み、記録面に光ビームを照射することで、光
ディスクに記録されている情報に対応する反射光を取り
出して情報を再生する。
【0003】上述した光ヘッド装置は、光ビームを発生
する光源としての半導体レーザ素子(以下、単にレーザ
素子と示す)と、レーザ素子から放射された光ビームを
記録媒体としての光ディスクの記録面に収束させるとと
もに記録面で反射された反射光ビームを取り出す対物レ
ンズと、対物レンズにより取り出された反射光ビームを
光電変換して光ディスクに記録されている情報に対応す
る再生信号を出力するフォトディテクタと、それぞれの
要素の間で、光ビームの光路を構成する複数の光学部材
等により形成されている。なお、光ヘッド装置は、高速
度のアクセスを可能とするために、対物レンズをアクチ
ェータ(可動部)に搭載し、レーザ素子、フォトディテ
クタおよび光路を構成する光学部材は、アクチェータと
分離された固定ユニット(固定部)に配置する例が広く
利用されている。
【0004】ところで、光ディスクの記録面には、対物
レンズにより集光された光ビームの集光スポットが常に
所定の半径位置を追従し得るようにするために、グルー
ブと呼ばれる案内溝が設けられている。
【0005】このグルーブの中心に対物レンズにより集
光された集光スポットの中心を常に一致させるために、
周知のトラッキング制御により、対物レンズが光ディス
クの半径方向に移動される。
【0006】この場合、対物レンズを移動すべき量すな
わちトラッキング制御量は、例えば周知のプッシュ−プ
ル法等を用いて得られるトラックエラー信号に基づい
て、設定される。なお、プッシュ−プル法は、グルーブ
で反射・回折された光ビームを、光感受部が2分割され
ている光検出器で受光して光電変換し、その光電変換さ
れた信号の差をトラックエラー信号として用いる方式で
あり、例えば、「光ディスク技術」(村山登ほか,19
89年ラジオ技術社)の第86頁ないし88頁および図
1・99ほかに説明されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たプッシュ−プル法を用いてトラックエラー信号を得る
場合、「光ディスク技術」にも示されているように、ト
ラックエラー信号のオフセット成分に起因して、トラッ
キングエラーが生じていないにもかかわらず、あたかも
トラッキングがずれているようなトラックずれ信号が出
力される問題がある。
【0008】このオフセットは、例えば光ディスク上の
他の半径位置にある情報を読み出すあるいは他の半径位
置に新たに情報を記録するという必要が生じた場合に、
対物レンズすなわちアクチェータを、現在集光スポット
が当たっている半径位置から目標とする半径位置に高速
度に移動することにより、対物レンズの中心がずれるこ
とにより生じる。なお、この対物レンズの中心のずれ
は、レンズシフトと呼ばれている。
【0009】ところで、上述したレンズシフトは、アク
チェータを光ディスクの半径方向に高速度に移動するこ
とにより生じることから、情報の読み出しあるいは書き
込みの速度を高めるという観点からは、レンズシフトを
実質的に除去することは困難である。このことから、ト
ラックずれ信号中に含まれるオフセット成分を確実に除
去しなければならない問題がある。
【0010】この発明の目的は、トラックずれ信号中に
含まれるオフセット成分を確実に除去可能で、安定なト
ラッキング特性が得られる光ヘッド装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した問
題点に基づきなされたもので、光ビームを放射する光源
と、この光源を出射された光ビームを記録媒体の記録面
に集光させる集光手段と、上記記録媒体の記録面で反
射、あるいは反射および回折された反射光ビームを電気
信号に変換する光電変換手段とを有する光ヘッド装置に
おいて、前記光電変換手段は、前記集光手段によって収
束されて得られる集光スポットが前記記録媒体の半径方
向に移動したとき、前記記録媒体が前記集光スポットを
反射した反射光ビームが前記光電変換手段に投射されて
移動する方向に対して略直交する方向に規定される少な
くとも1つの分割線により複数の受光領域に分割された
光電変換領域を有し、前記第1の分割線で分かれたれる
それぞれの部分からの全光電変換信号の差信号である第
1の差信号を生成し、かつ前記情報記録媒体で回折され
た光のうち、0次光成分、1次光成分および−1次光成
分の全てが重なっている部分を区分する第2および第3
の分割線により前記第1の分割線により区分されたそれ
ぞれの領域をさらに区分し、前記第2の分割線と前記第
1の分割線により挟まれる領域からの光電変換信号と前
記第3の分割線と前記第1の分割線により挟まれる領域
からの光電変換信号とにより前記第1の差信号に対して
逆極性の差信号である第2の差信号を生成し、前記第1
の差信号から前記第2の差信号を差し引いた第3の差信
号を、前記記録媒体の記録面に予め形成されている案内
溝の中心と前記集光手段を通過した光ビームの中心を一
致させるために前記集光手段を案内溝を横切る方向に移
動させるトラッキング制御に利用可能なトラッキング誤
差信号とすることを特徴とする光ヘッド装置を提供する
ものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を詳細に説明する。図1は、この発明の実施
の形態である光ヘッド装置が組み込まれる光ディスク装
置を概略的に説明するブロック図である。
【0013】図1に示されるように、光ディスク装置1
は、記録媒体としての光ディスクDの記録面に情報を記
録し、または記録面に既に記録されている情報を読み出
す光ヘッド装置3と、光ヘッド装置3に向けて記録すべ
き情報に対応する信号を送出するとともに光ヘッド装置
3により読み出された情報を電気信号に変換する信号処
理部5と、光ヘッド装置3および光ディスクDを所定の
速度で回転するモータ7を制御する制御部9とを有す
る。なお、信号処理部5には、図示しないインタフェー
スを介して、ホストコンピュータ等の外部装置99が接
続されている。
【0014】図1に示した光ディスク装置1において
は、まず、信号処理部5が、外部装置99から、光ディ
スクDに対する情報の再生、もしくは記録について命令
信号を受ける。
【0015】この命令信号に基づいて、信号処理部5
は、光ヘッド装置3との間で電気信号のやりとりをする
とともに、制御部9に制御信号を伝送する。この伝送さ
れた制御信号をもとに、制御部9は、光ヘッド装置3に
よって照射される光ディスクDへの光ビームの照射位置
と、モータ7の回転速度を制御する。
【0016】このように、制御部9から制御を受けなが
ら、光ヘッド装置3は、信号処理部5との間でやりとり
される電気信号に基づいて光ディスクDとの間で光ビー
ムを授受することによって、情報の再生もしくは記録を
行う。
【0017】この情報の再生もしくは記録にともなっ
て、光ヘッド装置3は、光ディスクDに記録されていた
情報および光ビーム照射位置に関する情報に対応した電
気信号を得て、この電気信号を信号処理部5に伝送す
る。
【0018】信号処理部5は、この電気信号から光ビー
ム照射位置に関する情報に対応した電気信号に基づい
て、光ヘッド装置3の位置を変化させる制御信号を制御
部9に送るとともに、光ディスクDに記録されていた情
報に対応した電気信号に復号等の処理を施した後に、こ
の処理済みの電気信号(再生信号)を、外部装置99へ
伝送する。
【0019】信号処理部5から再生信号を受けた外部装
置99は、この再生信号を参照して、光ディスク装置1
に対し、次の指示である指示信号を、信号処理部5に再
び伝送する。
【0020】次に、図2ないし図5を参照しながら光ヘ
ッド装置3におけるレーザビームの流れについて説明す
る。半導体レーザ11から出射されたレーザビームRf
は、コリメータレンズ12により平行光束に変換され、
楕円補正プリズム13により断面形状が概ね円形に補正
されて、ビームスプリッタ14を透過する。
【0021】ビームスプリッタ14を透過したレーザビ
ームRfは、1/4波長板15を通過することにより偏
光の方向が直線偏光から円偏光に変換されて、アクチェ
ータ3bの立ち上げミラー35に向けて出射される。
【0022】立ち上げミラー35に案内されたレーザビ
ームRfは、立ち上げミラー35により、概ね90゜折
り曲げられ、レンズホルダ37に保持されている対物レ
ンズ36に案内される。
【0023】レーザビームRfは、対物レンズ36に導
かれ収束された後、スポットとして光ディスクDへ照射
される。光ディスクDに照射されたレーザビームRfが
光ディスクDの記録面の案内溝すなわちグルーブgで反
射された反射レーザビームRrは、対物レンズ36およ
び立ち上げミラー35を順に戻され、1/4波長板15
で再び円偏光から直線偏光に偏光状態が変換されてビー
ムスプリッタ14に案内される。反射レーザビームRr
の偏光方向は、半導体レーザ11から出射された当初の
レーザビームRfの偏光方向に対してちょうど90゜異
なる向きに回転されているから、反射レーザビームRr
は、ビームスプリッタ14の偏光面により、今度は反射
される。
【0024】ビームスプリッタ14により、半導体レー
ザ11から対物レンズ36に向かうレーザビームRfと
分離された反射レーザビームRrは、ビームスプリッタ
16により、概ね等しい光強度を有する2つの反射レー
ザビームRraおよびRrbに、分割される。
【0025】ビームスプリッタ16を透過した反射レー
ザビームRraは、収束レンズ17により所定の結像特
性および収束性が与えられた後、凹レンズ18により収
差特性が改善され、さらにシリンドリカルレンズ19に
よりフォーカスずれ検出のための非点収差性が付与され
て、フォトディテクタ20に照射される。
【0026】フォトディテクタ20に照射された反射レ
ーザビームRraは、フォトディテクタ20により、光
強度に対応した大きさの電気信号に変換され、フォーカ
スエラー信号および再生信号に利用される。なお、フォ
ーカスエラー信号の検出は、この例では、周知の非点収
差方式であるので詳細な説明は省略する。
【0027】フォトディテクタ20により生成されたフ
ォーカスエラー信号をもとに、対物レンズ36で収束さ
れたスポットの焦点と光ディスクDの記録面の光軸方向
のずれをなくすためのフォーカス制御すなわちフォーカ
シングが実施される。なお、フォーカシングにおいて
は、フォーカスエラー信号に基づいてコイル40,40
に所定の方向の電流が供給されることで、磁石43,4
3により提供されている磁界との電磁界相互作用による
吸引または反発の結果、レンズホルダ37(対物レンズ
36)が光ディスクDの記録面に近づく方向または離れ
る方向のいづれかに移動される。
【0028】ビームスプリッタ16で反射された残りの
反射レーザビームRrbは、ミラー21により光路を9
0゜折り曲げられ、収束レンズ22で所定の収束性が与
えられて、トラックずれの検出とオフセット量の検出に
利用されるフォトディテクタ23に案内される。なお、
フォトディテクタ23は、図7を用いて後段に説明する
ように、2つの受光領域24a,24bとその外側を取
り囲むさらに2つの受光領域23a,23bを含む。
【0029】フォトディテクタ23の2つの受光領域2
3aと23bにより光電変換された各信号は、図8を用
いて後段に詳述するように、周知のプッシュ−プル法が
適用されて、トラックずれ信号の生成に利用される。別
の2つの受光領域24aと24bにより光電変換された
各信号は、同様に周知のプッシュ−プル法が適用され
て、トラックずれ信号に含まれるオフセット成分の程度
を示す信号の生成に利用される。
【0030】フォトディテクタ23により生成されたト
ラックずれ信号およびオフセット信号を基に、図8に示
す信号処理部によりトラックエラー信号が生成されて、
対物レンズ36で収束されたスポットの焦点と光ディス
クDの記録面のグルーブgの中心との間のずれをなくす
ためのトラック制御すなわちトラッキングが実施され
る。なお、トラッキングにおいては、フォトディテクタ
23の受光領域23aおよび23bの出力の差であるト
ラックずれ信号に基づいてコイル41,41に所定の方
向の電流が供給されることで、磁石44,44により提
供されている磁界との電磁界相互作用による吸引または
反発の結果、レンズホルダ37(対物レンズ36)が光
ディスクDの記録面に沿ってグルーブgと直交する方向
の光ディスクDの半径方向の中心寄りまたは外周寄りの
いづれかに移動される。また、2つの受光領域24aお
よび24bの出力の差であるオフセット信号を基に、同
コイル41,41に供給される電流の大きさが補正され
る。
【0031】ところで、今日、従来から利用されている
音楽用の光ディスク(CD)に比較して記録密度が高く
映像情報も記録されている高密度ディジタル記録向けの
光ディスク(DVD、グルーブg相互間距離は概ね1.
48マイクロメートル(以下、μmと示す))が実用化
され、またDVDと同等の記録密度での情報の書き込み
および再生が可能なDVD−RAMが実用化されつつあ
り、隣接するグルーブg相互間の距離が狭められたこと
により、オフセットの発生は、隣のグルーブgとの間の
クロストークを増大させることから、トラックずれ信号
中に含まれるオフセット成分は、確実に除去されなけれ
ばならない。なお、フォトディテクタ23の中央寄りの
2つの受光領域24a,24bは、それぞれ、0次回折
光成分と1次回折光成分が重なり合う領域の全てまたは
一部および0次回折光成分と−1次回折光成分が重なり
合う領域の全てまたは一部のレーザビームのみを光電変
換することから、フォトディテクタ23により得られる
トラックずれ信号中に含まれるオフセッ卜成分を補正す
るために有益である。
【0032】より詳細には、フォトディテクタ23に照
射される反射レーザビームRrbの0次回折光は、対物
レンズ36により外周部分がけられるものの、図6を用
いて以下に説明するように、反射レーザビームRrbの
概ね中心に相当するレーザビームであるから、十分な光
強度を有している。
【0033】すなわち、フォトディテクタ23の2つの
中央寄りの受光領域24a,24bの受光面積は、例え
ば受光領域23a,23bの受光面積に比較して小さい
ものの、それぞれの中央寄りの受光領域24a,24b
から得られる光電変換信号は、対物レンズ36の中心を
通過した反射レーザビームRrbとグルーブgの中心が
僅かにずれた場合であっても、各中央寄りの受光領域2
4aおよび24bの一方の出力の急峻な増減として反映
される。ここで、受光領域24a,24bの面積を規定
する受光領域の幅すなわち分割線からの距離は、光ディ
スクDの仕様、半導体レーザ11が出射するレーザビー
ムRfの波長、対物レンズ36の開口率および結像特性
ならびに固定光学系3aの光学的設計仕様などから、容
易に求められる。一例を示すと、光ディスクDの記録面
に形成されているグルーブgの中心間(相互間)距離が
概ね1.48μmである場合、光ディスクDで反射され
た反射レーザビームのビームスポット径(0次回折光成
分)の概ね1/3に設定される。なお、この設定は、光
ディスクDの記録面に情報が記録される場合に、グルー
ブg相互間またはグルーブgの中心のいづれにも、情報
を記録可能とする。
【0034】このようにして得られたオフセット信号
を、フォトディテクタ23の受光領域23aおよび23
bにより出力されるトラックずれ信号から引き算して補
正トラックずれ信号すなわちトラックエラー信号を生成
して対物レンズ36の位置を補正することにより、適正
なトラック制御が可能となる。
【0035】この結果、対物レンズ36の中心を通過し
た反射レーザビームRrbと光ディスクDのグルーブg
の中心を正確に一致させることができる。図6は、DV
DおよびDVD−RAM向けの高密度光ディスクDの記
録面で反射された反射レーザビームRrの0次回折光、
1次回折光および−1次回折光のそれぞれが対物レンズ
36に案内される状態を概略的に説明する模式図であ
る。
【0036】図6に示されるように、光ディスクDの記
録面のグルーブgで反射された反射レーザビームRr
は、対物レンズ36の概ね全域を通過する0次回折光
と、0次回折光と一部が重なり合う1次回折光および−
1次回折光ならびに図示しない2次を含む高次回折光お
よび−2次を含む高次回折光の集合体として、対物レン
ズ36に入射される。
【0037】図6から明らかなように、1次回折光およ
び−1次回折光のそれぞれは、0次回折光と重なり合う
部分を有する。すなわち、上述したように、DVDある
いはDVD−RAM向け高密度光ディスクにおいては、
周知の音楽用CD等に比較して隣接するグルーブg相互
間の距離が狭く構成されていることから、1次回折光お
よび−1次回折光のそれぞれは、0次回折光と一部が重
なり合うとともに、さらに相互の一部分が重なり合う。
なお、0次回折光、1次回折光および−1次回折光のそ
れぞれが重なり合う領域においては、0次回折光は、上
述したように反射レーザビームRrの概ね中心に相当す
るレーザビームであるから、十分な光強度を有している
ので、対物レンズ36の中心を通過した反射レーザビー
ムRrとグルーブgとの中心が僅かにずれた場合には、
0次回折光と1次回折光とが重なり合う領域および0次
回折光と−1次回折光とが重なり合う領域のそれぞれに
おける光強度の急峻な変動を提供できる。
【0038】より詳細には、0次回折光、1次回折光お
よび−1次回折光はのそれぞれは、対物レンズ36の開
口により一部が遮られるため、反射レーザビームRrの
一部のみが対物レンズ36を通って固定光学系3aに戻
される。
【0039】すなわち、0次回折光は、例えば対物レン
ズ36の入射前の反射レーザビームの周辺部がけられた
状態で、図7に示すフォトディテクタ23の2つの受光
領域23a、23bへ導かれる。一方、1次回折光およ
び−1次回折光のそれぞれは、0次回折光と重なり合い
ながら、同様にフォトディテクタ23の2つの受光領域
23a、23bに、入射される。すなわち、この2つの
受光領域23a,23bからの光電変換信号の差がトラ
ックずれ信号となる。
【0040】従って、対物レンズ36により光ディスク
Dに収束されたレーザビームの集光スポットの中心とグ
ルーブgの中心とが一致する位置に、集光スポットがあ
る場合には、グルーブgにおいて半径方向に対称な回折
光が生じるため、2つの受光領域からの出力信号の差信
号は、0レベルとなり、一致していない場合には、どち
らかの回折光の強度が大きくなり、差信号レベルが0か
らずれることになる。この差信号レベルの0からのずれ
は、トラッキングエラー信号として利用可能である。
【0041】図7は、フォトディテクタ23の受光面を
示す平面図である。図7に示されるように、フォトディ
テクタ23は、周知のトラックエラー信号の生成に利用
されるものであり、分割線23cにより分割された2つ
の受光領域23a,23bと分割線23cを対称軸とし
て設定される直線状の分割線23dおよび23eにより
分割線23cに対して対称に配列される2つの帯状受光
領域24aおよび24bを有する。なお、帯状受光領域
24a,24bの分割線23cと反対側に規定される分
割線23dと分割線23eは、反射レーザビームRrの
0次回折光、1次回折光および−1次回折光の全てが重
なる領域の反射レーザビームの一部または全部を光電変
換可能に形成される。また、分割線23cは、光ディス
クDのグルーブgの影が投影される方向と概ね平行にな
るよう配列される。
【0042】なお、受光領域23a+24a,23b+
24bは、いづれも、光ディスクDからの反射光のうち
の0次回折光、1次回折光および−1次回折光の全ての
成分を含む光ビームをできるだけ多くを受光するための
領域であり、より詳しくは、光ディスクDの仕様、光ヘ
ッド装置3に適用される半導体レーザ11が放射するレ
ーザ光の波長、信号処理部5の設計仕様などからその形
状および寸法を定めることができる。また、受光領域2
4a,24bは、それぞれ、光ディスクDからの反射光
のうちの0次回折光と1次回折光および0次回折光と−
1次回折光が重なっている部分の光ビームを受光するた
めの領域である。
【0043】図8は、図1に示した光ディスク装置1の
信号処理部5および制御部9に利用可能な信号処理部お
よび制御部の一例を示す概略ブロック図である。図8に
示すように、信号処理部5は、主制御回路50に接続さ
れ、フォトディテクタ20の図示しない4つの受光領域
からの出力に基づいて、光ディスクDに記録されている
情報を再生する情報再生回路51を有している。なお、
情報再生回路51は、例えば図示しないスレショルド回
路、2値化回路、データ伸張回路およびバッファメモリ
等を有し、後段に詳細に説明する電流−電圧変換回路、
差動増幅器および加算器により電圧信号に変換された各
受光領域からの出力に対応する情報を、主制御回路50
を経由して、外部装置99に出力する。
【0044】一方、制御部9は、アクチェータ3bを光
ディスクDの半径方向に移動させるためにラジアル駆動
コイル34に所定方向の電流を供給するリニアモータ制
御回路61、対物レンズ36を光ディスクDの記録面と
直交する方向に移動するためにレンズホルダ37の円筒
面の2つのコイル40,40に供給すべき電流値を設定
するフォーカスエラー検出回路62、フォーカスエラー
検出回路62により検出されたフォーカスエラーを除去
するためにコイル40,40にフォーカス制御電流を供
給するフォーカス制御回路63、対物レンズ36を光デ
ィスクDの記録面のグルーブgの接線と交差する方向に
移動するためにレンズホルダ37の円筒面の2つのコイ
ル41,41に供給すべき電流値を設定するトラックず
れおよびオフセット検出回路64、トラックずれおよび
オフセット検出回路64から出力されたトラックずれお
よびオフセットを除去するためにコイル41,41に、
トラック制御電流を供給するトラック制御回路65およ
び半導体レーザ11から放射されるレーザビームの光強
度を所定の強度に設定するレーザ駆動回路66を有して
いる。なお、それぞれの回路は、主制御回路50に接続
されている。
【0045】情報再生回路51には、フォトディテクタ
20の図示しない4つの受光領域のそれぞれに接続さ
れ、各受光領域から出力された出力電流を電圧に変換す
る第1ないし第4の電流−電圧変換器71a〜71dの
それぞれからの出力である電圧信号の総和を求める加算
器72の加算出力が入力される。
【0046】フォーカスエラー検出回路62には、第1
ないし第4の電流−電圧変換器71a〜71dのそれぞ
れから出力された出力電圧のうちの所定の2出力同士の
差動出力を求める第1および第2の差動増幅器73a,
73bのそれぞれの出力を、加算器74で加算した出力
が入力される。
【0047】トラックずれおよびオフセット検出回路6
4およびリニアモータ制御回路61のそれぞれには、フ
ォトディテクタ23の受光領域23a,24aおよび2
3b,24bのそれぞれから出力された電流を第5ない
し第8の電流−電圧変換器81a〜81dのそれぞれに
より電流−電圧変換して得られた信号を、所定の組み合
わせにより処理して得られる合成信号が入力される。
【0048】なお、組み合わせの一例は、図示されるよ
うに、フォトディテクタ23の受光領域23aからの出
力すなわち第5の電流−電圧変換器81aの出力に直線
状の受光領域24aからの出力すなわち第6の電流−電
圧変換器81bの出力を加算器82aで加算した出力
と、受光領域23bからの出力すなわち第7の電流−電
圧変換器81cの出力に直線状の受光領域24bからの
出力すなわち第8の電流−電圧変換器81dの出力を加
算器82bで加算した出力と、を加算器83でさらに
加算して第1の差信号を生成し、加算器84により2
つの直線状受光領域24aおよび24bの出力の差すな
わち第6および第7の電流−電圧変換器81b,81c
の出力の差である第2の差信号を求め、差動増幅器8
5により、加算器83で生成した第1の差信号と加算
器84の出力との差を求めた第2の差信号がさらに加
算される。この場合、分割線23cにより分割された左
右各2つの受光領域すなわち23aと24aおよび23
bと24bのそれぞれから得られる差信号の極性を、プ
ッシュ−プル信号{(23a+24a)−(23b+2
4b)}と補正信号(24a−24b)との間で逆向き
(逆極性)である。すなわち、上述した第1の差信号
と第2の差信号を加算する際に、第2の差信号を、
差動増幅器85に反転入力するか、図9に示すように、
加算器84に入力される第6および第7の電流−電圧変
換器81b,81cの出力の極性を反転させることによ
り、以下に示すトラッキングエラー信号中のオフセット
の大きさを低減することができる。
【0049】すなわち、図8から明らかなように、補正
信号(24a−24b)は、分割線23cと分割線23
dにより区分される受光領域24aからの出力信号から
分割線23cと分割線23eにより区分される受光領域
24bからの出力信号を差し引く(図8の紙面におい
て、左側の出力から右側の出力を差し引く)状態に定義
されている。
【0050】一方、プッシュ−プル信号{(23a+2
4a)−(23b+24b)}は、分割線23cと分割
線23dにより区分される受光領域24aからの出力信
号と分割線23dよりも左側の全ての受光領域23aか
らの出力信号との和から、分割線23cと分割線23e
により区分される受光領域24bからの出力信号と分割
線23eよりも右側の全ての受光領域23bからの出力
信号との和を差し引く(すなわち紙面上で分割線23c
を境界として右側の出力から左側の出力を差し引く)状
態に定義されている。
【0051】図10は、図7に示したフォトディテクタ
23と図8(または図9)に示した信号処理回路により
得られるトラッキングエラー信号の実測値(曲線A)お
よび対物レンズ36に、0.4mmのレンズシフトが生
じている場合に相当する数値計算シミュレーションの結
果(曲線B)を示すもので、曲線Bより、0.4mmの
レンズシフトが生じている場合のトラッキングエラー信
号のオフセットは、 {1/2(α−β)}×100/(α+β)=(α−
β)×50/(α+β)=9.5% となる。なお、図10において、トラッキングエラー信
号のスケールは、理論上の最大値を「1」として正規化
したものである。また、0.4mmというレンズシフト
量は、対物レンズ36の開口径のほぼ10%に相当し、
CD(コンパクトディスク)以降、実用化されたこれま
での光ディスクシステムの全てにおいて、発生を見込ん
でおくべきレンズシフト量の概ね最大値に相当する大き
さである。
【0052】比較のため、従来形のフォトディテクタ
(すなわちプッシュ−プル信号のみを生成可能なもの
で、図7に示したディテクタ23の分割線23dおよび
23eを除去した状態に相当するディテクタ)を用いた
場合のトラッキングエラー信号の実測値(曲線C)およ
び対物レンズ36に、0.4mmのレンズシフトが生じ
ている場合に相当する数値計算シミュレーションの結果
(曲線D)を、図11に示す。なお、図11において、
トラッキングエラー信号のスケールは、理論上の最大値
を「1」として正規化したものである。
【0053】図11から明らかなように、曲線Dより、
0.4mmのレンズシフトが生じている場合のトラッキ
ングエラー信号のオフセットは、 {1/2(α−β)}×100/(α+β)=(α−
β)×50/(α+β)=17% となる。
【0054】従って、図11および図10を比較する
と、レンズシフトが生じることにより、オフセットの大
きさすなわち正側振幅と負側振幅のアンバランスの程度
が大きくなるものの、図7に示したフォトディテクタを
用いて、プッシュ−プル信号中に含まれるオフセット信
号の程度を低減することにより、トラッキング信号のオ
フセット量(大きさ)を、概ね1/2にできる。
【0055】いま、オフセットの定義として、信号振幅
に対する振幅中心の出力の0レベルからのずれ量として
定義すると、レンズシフト0.4mm時には、従来例で
は、約17%であったオフセットは、この発明の光ヘッ
ド装置3を用いた結果として、約9.5%に低減されて
いることが認められる。このことは、オフセット低減に
関して、大きな改善効果を提供できる。
【0056】次に、上記したオフセットを低減可能なメ
カニズムについて説明する。図12(a)および図12
(c)は、それぞれ、従来のプッシュ−プル信号のみを
出力するフォトディテクタを用いた場合において、レン
ズシフトが0およびレンズシフトが0.4mmである場
合のトラッキングエラー信号(グルーブ横断信号)を模
式的に示したものであり、図12(b)および図12
(d)は、それぞれ、図7に示した4分割形のフォトデ
ィテクタおよび図8(図9)に示した信号処理系からな
るこの発明の光ヘッド装置3により得られる補正信号中
のレンズシフトが0時および0.4mm時の場合のグル
ーブ横断信号を模式的に示したものである。
【0057】図12(a)ないし図12(d)から、レ
ンズシフトの有無によらず、プッシュ−プル信号と補正
信号とでは、その位相が、ほぼ180゜ずれているこ
と、レンズシフトが生じると、プッシュ−プル信号には
大きなオフセットが発生しているのに対して、補正信号
に発生するオフセットは、比較的小さい、ということが
認められる。
【0058】詳細には、プッシュ−プル信号および補正
信号のそれぞれに、レンズシフトがないときの正側およ
び負側の信号振幅を、それぞれ、AおよびB(A,B
は、ともに正の量)とし、両信号において、レンズシフ
トの発生に伴って発生する信号ずれ量を、それぞれΔA
およびΔB(ΔA,ΔBはともに正の量)とすると、従
来のプッシュ−プル法で生じるオフセットの大きさは、
信号振幅2Aに対する振幅ずれ量ΔAの値であるから、 (ΔA)/(2A) ・・・(1) となる。
【0059】この定義に従うと、プッシュ−プル信号と
補正信号とでは、両者の位相は、ほぼ180゜ずれるこ
とが認められる。このことから、プッシュ−プル信号か
ら補正信号を差し引いて得られるこの発明のトラッキン
グエラー信号の振幅は、(2A+2B)となり、信号ず
れ量は、(ΔA+ΔB)となる。
【0060】従って、オフセットの大きさは、 (ΔA+ΔB)/(2A+2B) ・・・(2) と表される。
【0061】(2)式の値を(1)式と比較すると、分
母は、2Aから(2A+2B)と増加しているから、全
体の分数値は(1)式に比較して小さくなる。このこと
は、オフセットが低減する可能性を有している。しかし
ながら、同時に分子もΔAから(ΔA+ΔB)と増加し
ているので、これらの諸量の間の定量的な関係を細かく
見なければならない。
【0062】いま、AとΔAおよびBとΔBとの間のレ
ンズシフト量について、 ΔA=α・A ・・・(3) ΔB=β・B(α,βはともに係数)・・・(4) なる関係があるものとし、AとBとの間には、 B=γ・A(γは係数) ・・・(5) という関係があるものとする。すなわち、(1)および
(2)式は、(3)ないし(5)式より、それぞれ、 と書き表すことができる。
【0063】ここで、オフセットが低減するための条件
は、 であるから、(6)式および(7)式を(8)式に代入
して整理すれば、 α≧β ・・・(10) という関係が得られる。
【0064】(10)式の関係は、従来のプッシュ−プ
ル法でのトラッキングエラー信号上のオフセットより
も、補正信号のオフセットが少なければ、オフセット量
を低減できることを意味している。
【0065】前記したように、実測値および数値シミュ
レーションの結果から補正信号のオフセットは、プッシ
ュ−プル信号のオフセットよりも少ないので、この発明
の光ヘッド装置により得られるトラッキングエラー信号
に含まれるオフセット成分の大きさは、レンズシフトが
ある場合であっても少なくなる。
【0066】図13は、図8に示した信号処理部および
制御部の別の実施の形態を説明する概略ブロック図であ
る。図13に示す信号処理部は、フォトディテクタ23
の受光領域23aからの出力すなわち第5の電流−電圧
変換器81aの出力に直線状の受光領域24aからの出
力すなわち第6の電流−電圧変換器81bの出力を加算
器82aで加算した出力と受光領域23bからの出力
すなわち第7の電流−電圧変換器81cの出力に直線状
の受光領域24bからの出力すなわち第8の電流−電圧
変換器81dの出力を加算器82bで加算した出力の
それぞれに含まれる受光領域24a,24bのいづれか
一方の出力(この例では受光領域24b)の出力ゲイン
を他方の出力の出力ゲインに合わせてゲインを調整する
ゲインコントローラ89と、差動増幅器85により加算
される第1の差信号と第2の差信号のいづれか一方
(この例では第2の差信号)の差信号の出力レベルを
他方の差信号の出力レベルに整合するようゲインを調整
するゲインコントローラ88と、をさらに有する。
【0067】この構成によれば、図7に示した各次の回
折光の重なり具合が、光ディスクのグルーブのピッチ、
レーザ光の波長および対物レンズの開口数あるいはそれ
ぞれの受光領域の面積の誤差等によって変動した場合に
生じる最適なプッシュ−プル信号振幅および補正信号振
幅の基準値からのずれを、任意に補償できる。これによ
り、トラッキングエラー信号のオフセット低減効果を、
より向上できる。なお、ゲインコントローラ89,88
は、必要に応じて、いづれか一方が省略されてもよいこ
とはいうまでもない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の光ヘッド
装置によれば、トラックエラー信号を検出するフォトデ
ィテクタの受光領域の一部にトラックエラー信号中に含
まれるオフセット成分の出力を除去するためのオフセッ
ト成分検出用の受光領域を設けたことにより、光ディス
クから反射された反射光のうちの0次回折光、1次回折
光および−1次回折光の全てが重なる部分の光を用い
て、トラックエラー信号中に含まれるオフセット成分す
なわちレンズシフトによるトラックエラー信号への影響
を除去することができ、安定したトラッキング制御が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である光ヘッド装置を有
する光ディスク装置を示す概略図。
【図2】図1に示した光ディスク装置に組み込まれる光
ヘッド装置の構成を示す概略図。
【図3】図2に示した光ヘッド装置のアクチェータの一
例を示す概略図。
【図4】図2に示した光ヘッド装置の固定光学系の一例
を示す概略図。
【図5】図3に示したアクチェータのレンズホルダとそ
の近傍を説明する概略図。
【図6】図3および図5に示したアクチェータの対物レ
ンズに戻される光ディスクからの反射レーザビームの状
態を説明する概略図。
【図7】図4に示した固定光学系において、図6に示し
た反射レーザビームに含まれるオフセット成分の検出が
可能なトラックずれ検出に利用されるフォトディテクタ
の受光領域を示す概略平面図。
【図8】図1に示した光ディスク装置の信号処理部およ
び制御部に利用可能な信号処理部および制御部の一例を
示す概略ブロック図。
【図9】図8に示した信号処理部および制御部の変形例
を示す概略ブロック図。
【図10】図7に示したフォトディテクタにより得られ
るオフセット量を示すグラフ。
【図11】従来のフォトディテクタにより得られるオフ
セット量を示すグラフ。
【図12】従来のフォトディテクタと図7に示した4分
割形のフォトディテクタおよび図8(図9)に示した信
号処理系からなるこの発明の光ヘッド装置3のそれぞれ
を用いた場合で、レンズシフトが0mmまたは0.4m
mである場合のトラッキングエラー信号の出力例を示す
グラフ。
【図13】図8に示した信号処理部および制御部の別の
実施の形態を説明する概略ブロック図。
【符号の説明】
1 …光ディスク装置、 3 …光ヘッド装置、 3a…固定光学系、 3b…アクチェータ、 5 …信号処理部、 7 …モータ、 9 …制御部、 11 …半導体レーザ、 23 …フォトディテクタ、 23a…受光領域(トラックエラー検出)、 23b…受光領域(トラックエラー検出)、 24a…直線状受光領域(オフセット検出)、 24b…直線状受光領域(オフセット検出)、 36 …対物レンズ、 50 …主制御回路、 51 …情報再生回路、 61 …リニアモータ制御回路、 62 …フォーカスエラー検出回路、 63 …フォーカス制御回路、 64 …トラックずれおよびオフセット検出回路、 65 …トラック制御回路、 66 …レーザ駆動回路、 72 …加算器、 73a…差動増幅器、 73b…差動増幅器、 74 …加算器、 82a…加算器、 82b…加算器、 83 …差動増幅器、 84 …差動増幅器、 85 …差動増幅器、 86 …差動増幅器、 87 …差動増幅器、 88 …ゲインコントローラ、 89 …ゲインコントローラ、 D …光ディスク、 g …グルーブ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ビームを放射する光源と、この光源を出
    射された光ビームを記録媒体の記録面に集光させる集光
    手段と、上記記録媒体の記録面で反射、あるいは反射お
    よび回折された反射光ビームを電気信号に変換する光電
    変換手段とを有する光ヘッド装置において、 前記光電変換手段は、前記集光手段によって収束されて
    得られる集光スポットが前記記録媒体の半径方向に移動
    したとき、前記記録媒体が前記集光スポットを反射した
    反射光ビームが前記光電変換手段に投射されて移動する
    方向に対して略直交する方向に規定される少なくとも1
    つの分割線により複数の受光領域に分割された光電変換
    領域を有し、前記第1の分割線で分かれたれるそれぞれ
    の部分からの全光電変換信号の差信号である第1の差信
    号を生成し、かつ前記情報記録媒体で回折された光のう
    ち、0次光成分、1次光成分および−1次光成分の全て
    が重なっている部分を区分する第2および第3の分割線
    により前記第1の分割線により区分されたそれぞれの領
    域をさらに区分し、前記第2の分割線と前記第1の分割
    線により挟まれる領域からの光電変換信号と前記第3の
    分割線と前記第1の分割線により挟まれる領域からの光
    電変換信号とにより前記第1の差信号に対して逆極性の
    差信号である第2の差信号を生成し、前記第1の差信号
    から前記第2の差信号を差し引いた第3の差信号を、前
    記記録媒体の記録面に予め形成されている案内溝の中心
    と前記集光手段を通過した光ビームの中心を一致させる
    ために前記集光手段を案内溝を横切る方向に移動させる
    トラッキング制御に利用可能なトラッキング誤差信号と
    することを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 【請求項2】前記第2の分割線と前記第1の分割線によ
    り挟まれる領域からの光電変換信号あるいは前記第3の
    分割線と前記第1の分割線により挟まれる領域からの光
    電変換信号のいづれか一方は、ゲインコントローラによ
    り他の一方からの出力レベルに対して所定の割合となる
    よう制御されることを特徴とする請求項1項記載の光ヘ
    ッド装置。
  3. 【請求項3】前記第2の差信号は、ゲインコントローラ
    により前記第1の差信号のレベルに対して所定の割合と
    なるよう制御されることを特徴とする請求項1項記載の
    光ヘッド装置。
  4. 【請求項4】前記第2の分割線と前記第1の分割線によ
    り挟まれる領域からの光電変換信号あるいは前記第3の
    分割線と前記第1の分割線により挟まれる領域からの光
    電変換信号のいづれか一方は、第1のゲインコントロー
    ラにより他の一方からの出力レベルに対して所定の割合
    となるよう制御され、前記第2の差信号は、第2のゲイ
    ンコントローラにより前記第1の差信号のレベルに対し
    て所定の割合となるよう制御されることを特徴とする請
    求項1項記載の光ヘッド装置。
  5. 【請求項5】前記第1および第2のゲインコントローラ
    は、必要に応じて任意に組み合わせ可能であることを特
    徴とする請求項4項記載の光ヘッド装置。
JP10223241A 1998-08-06 1998-08-06 光ヘッド装置 Pending JP2000057605A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10223241A JP2000057605A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 光ヘッド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10223241A JP2000057605A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 光ヘッド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000057605A true JP2000057605A (ja) 2000-02-25

Family

ID=16795020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10223241A Pending JP2000057605A (ja) 1998-08-06 1998-08-06 光ヘッド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000057605A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7558162B2 (en) Optical pick-up head, optical information apparatus, and optical information reproducing method
JP2000171346A (ja) 収差検出装置および光ピックアップ装置
US5450387A (en) Optical pickup apparatus for phase changing optical disk
KR20020006457A (ko) 광 픽업 장치, 광 디스크 장치 및 트랙 인식 신호 검출방법
US7304920B2 (en) Optical head that detects tilt in an optical disk
JPH11120608A (ja) 光ヘッド装置
KR100312803B1 (ko) 광헤드장치
JPH1186332A (ja) 光ヘッド装置
JP2000057605A (ja) 光ヘッド装置
JP2004334949A (ja) 光ピックアップ及びそれを用いた光学的情報記録再生装置
JPH11110807A (ja) 光ヘッド装置
HU208587B (en) Method for tracking an optical scanner on the track of a data carrier and optical scanner performing said method
JPH1173675A (ja) 光ヘッド装置
US5532477A (en) Optical pickup apparatus having lens group for determining paths of an incident beam and a reflected & beam
JP2628972B2 (ja) 光記録装置
JPH1186305A (ja) 光ヘッド装置
JP4250865B2 (ja) 光ヘッド、受発光素子、及び光記録媒体記録再生装置
JPH11120579A (ja) 光ヘッド装置
JPH1186306A (ja) 光ヘッド装置
JPH1116186A (ja) 光ピックアップ装置
KR100293522B1 (ko) 광픽업장치
JPH11120607A (ja) 光ヘッド装置
JPS6154403A (ja) レンズ位置検出装置
JPH0944891A (ja) 光ピックアップ装置
JPH08203116A (ja) 光ピックアップヘッド