JPH1185590A - 排他制御システム、排他制御方法および排他制御プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

排他制御システム、排他制御方法および排他制御プログラムを記録した記録媒体

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JPH1185590A
JPH1185590A JP9245305A JP24530597A JPH1185590A JP H1185590 A JPH1185590 A JP H1185590A JP 9245305 A JP9245305 A JP 9245305A JP 24530597 A JP24530597 A JP 24530597A JP H1185590 A JPH1185590 A JP H1185590A
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Murasaki Yoshioka
紫 吉岡
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排他制御システムの性能を向上させる。 【解決手段】 本発明の排他制御システムは複数の排他
制御装置21および22を組にし排他制御装置21およ
び22にファイルシステム3の互いに異なる記憶領域の
排他制御を担わせて負荷を分散した。排他制御装置21
は自装置用の排他制御に係る情報のみならず、対の排他
制御装置22の排他制御に係る情報の写しをも格納す
る。排他制御に係る情報のやりとりは組の排他制御装置
22との間で更新された情報のみ直接送出されるばかり
でなく、該更新情報を書き込むためのアドレス指定を送
出先の排他制御装置22内のアドレス表示で行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排他制御システム
に関し、特に共有ファイルの排他制御を行う複数の排他
制御装置を有する排他制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の排他制御システムの排他制
御装置はその使用目的からシステムにただ一つだけ設け
られていた。しかしながら、排他制御装置を単一の装置
で実現した場合、該排他制御装置が障害により故障する
とシステム全体が障害状態に陥ってしまうという問題が
あった。
【0003】このような問題を解決するため、排他制御
装置を二重化し、フォールトトレラントコンピュータの
ように2台の排他制御装置を設け該2台の排他制御装置
の各々に全く同じ処理を行わせていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
ホストから排他制御装置への要求が2台の排他制御装置
の両方に対して行われるため性能が低下してしまうとい
う問題がある。
【0005】本発明の目的は、排他制御システムの性能
を向上させることにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、排他制御シス
テムの信頼性や可用性が高い排他制御システム、すなわ
ち、1つの排他制御装置に障害が発生してもシステムを
停止させることなく他の排他制御装置によりシステムを
運用させることができる排他制御システムを提供するこ
とにある。
【0007】さらに、本発明の他の目的は、排他制御装
置内に設けられた対の排他制御装置用のロック管理テー
ブルの更新が高速に行われる排他制御システムを提供す
ることにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、排他制御に係
る情報の写しの格納位置が元の排他制御装置における格
納位置と異なっていても支障をきたさない排他制御シス
テムを提供することにある。
【0009】さらに、本発明の他の目的は、システムの
運用に影響を与えず任意のタイミングで全排他制御装置
の排他制御プログラムの更新が可能な排他制御システム
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の排他制御システムは、記憶装置と、それぞれ
が前記記憶装置に接続された複数の処理装置と、この複
数の処理装置からの前記記憶装置に対する排他制御要求
に応じた排他制御を該記憶装置の記録領域の互いに異な
る部分に対してそれぞれ行う第1および第2の排他制御
手段と、前記第2の排他制御手段内に設けられ該第2の
排他制御手段による排他制御に関する情報を格納する第
1の格納手段と、前記第1の排他制御手段内に設けられ
前記第2の排他制御手段による排他制御に関する前記情
報の写しを格納する第2の格納手段とを含む。
【0011】また、本発明の他の排他制御システムは、
前記第2の排他制御手段は、前記第2の格納手段に格納
された前記第2の情報が更新された場合に、前記第1の
排他制御手段に更新情報を送出する送出手段を含む。
【0012】さらに、本発明の他の排他制御システム
は、前記送出手段は、前記更新情報が前記第2の格納手
段において格納されているアドレスを前記第1の格納手
段内におけるアドレスに変換し、該変換されたアドレス
と該更新情報とを送出することを特徴とする。
【0013】また、本発明の他の排他制御システムは、
前記第1の排他制御手段は、前記第2の排他制御手段の
前記送出手段が送出した前記アドレスと前記更新情報と
を受け取り、該アドレスを用いて該更新情報を前記第3
の格納手段に書き込む書込手段を含む。
【0014】さらに、本発明の他の排他制御システム
は、前記送出手段は、前記第2の格納手段における前記
第2の情報の格納領域の第1の先頭アドレスを用いて前
記更新情報のアドレスの相対アドレスを算出し、該相対
アドレスと前記第1の格納手段における前記第2の情報
の写しの格納領域の第2の先頭アドレスとを加算して該
第2の格納手段におけるアドレスに変換することを特徴
とする。
【0015】また、本発明の他の排他制御システムは、
前記第2の排他制御手段は、前記更新情報が前記第2の
格納手段において格納されているアドレスを前記第1の
格納手段内におけるアドレスに変換する変換手段をさら
に含み、前記送出手段は該変換手段により変換されたア
ドレスと前記更新要求とを送出することを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の他の排他制御システム
は、前記第1および第2の排他制御手段の各々は、前記
排他制御要求に係る排他制御処理の処理先を決定し該当
する排他制御手段に該排他制御要求を送出する処理先決
定手段を含む。
【0017】また、本発明の他の排他制御システムは、
記憶装置と、それぞれが前記記憶装置に接続された複数
の処理装置と、この複数の処理装置からの前記記憶装置
に対する排他制御要求に応じた排他制御を該記憶装置の
記録領域の互いに異なる部分に対してそれぞれ行う第1
および第2の排他制御手段と、前記第2の排他制御手段
内に設けられ該第2の排他制御手段による排他制御に関
する情報を格納する第1の格納手段と、前記第1の排他
制御手段内に設けられ前記第2の排他制御手段による排
他制御に関する前記情報の写しを格納する第2の格納手
段と、前記第1の排他制御手段内に設けられ前記第2の
格納手段に格納された前記情報の写しを該第1の排他制
御手段により利用可能な形態に変換する変換手段とを含
む。
【0018】さらに、本発明の他の排他制御システム
は、前記第2の格納手段に格納された前記情報の写しに
含まれるアドレス情報を該第2の格納手段内におけるア
ドレスに変換することを特徴とする。
【0019】また、本発明の他の排他制御システムは、
前記第1の排他制御手段は、前記第1の格納手段におい
て前記情報が格納されている第1の先頭アドレスを保持
する保持手段をさらに含み、前記変換手段は前記保持手
段に保持された前記第1の先頭アドレスを用いて前記第
2の格納手段に格納された前記情報の写しに含まれるア
ドレス情報を相対アドレスに変換し、該相対アドレスに
前記第2の格納手段における前記情報の写しの格納領域
の第2の先頭アドレスを加え該第2の格納手段における
アドレスを求めることを特徴とする。
【0020】また、本発明の他の排他制御システムは、
記憶装置と、それぞれが前記記憶装置に接続された複数
の処理装置と、この複数の処理装置からの前記記憶装置
に対する排他制御要求に応じた排他制御を該記憶装置の
記録領域の互いに異なる部分に対してそれぞれ行う複数
の排他制御手段とを含み、前記複数の排他制御手段のう
ちの1つの排他制御処理に関する情報の写しが、他の前
記複数の排他制御手段のうち少なくとも1つに所有され
ていることを特徴とする。
【0021】本発明の排他制御方法は、複数の処理装置
から記憶装置の第1の記憶領域に対する排他制御要求に
応じた排他制御を行い、該排他制御に関する情報を格納
手段に格納するとともに該排他制御に関する情報の写し
を前記記憶装置の第2の記録領域に対する第2の排他制
御処理を行う他のコンピュータに送出することを特徴と
する。
【0022】本発明の排他制御プログラムを記録したこ
とを特徴とする記録媒体は、複数の処理装置から記憶装
置の第1の記憶領域に対する排他制御要求に応じた排他
制御を行う第1の排他制御処理と、第1の排他制御処理
による排他制御に関する情報を格納手段に格納する格納
処理と、前記第1の排他制御処理による排他制御に関す
る前記情報の写しを前記記憶装置の第2の記憶領域に対
する第2の排他制御処理を行う他のコンピュータに送出
する送出処理とをコンピュータに実行させる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の排他制御システムの
実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】図1を参照すると、本発明の排他制御シス
テムの第一の実施の形態は、複数のホスト11〜1n
と、1組の排他制御装置21および22と、ファイルシ
ステム3とを含む。ファイルシステム3は複数のホスト
11〜1nから共有して使用される。本実施の形態では
複数のホスト11〜1nおよびファイルシステム3によ
り疎結合システムが形成されている。
【0025】排他制御装置21および22の各々はファ
イルシステム3の全記憶領域の半分づつを分担してそれ
ぞれの排他処理を行っている。すなわち、1台の排他制
御装置がファイルシステム3の全領域の排他制御処理を
行う場合に比べて排他制御装置21および22の排他制
御処理の負荷は分散されている。
【0026】複数のホスト11〜1nはファイルシステ
ム3の各ブロックに対し排他制御要求を行ってアクセス
する。排他制御要求には、排他制御の対象のブロックを
指定するブロック識別子が含まれる。ブロック識別子
は、当該ブロックが排他制御装置21および22のうち
何れの排他制御装置に排他制御が分担されているのかを
示す情報を含む。
【0027】図2を参照すると、排他制御装置21は、
ロック管理テーブル格納領域211、テーブルアドレス
送信手段212、テーブルアドレス受信手段213、処
理先決定手段214、データ更新手段215、データ送
信手段216、データ受信手段217およびアドレス算
出手段218を含む。以下、本実施の形態では、排他制
御装置21について説明するが、排他制御装置22も同
様の構成を有し、同様の動作を行う。
【0028】ロック管理テーブル格納領域211にはロ
ック管理テーブル2111および2112が格納されて
いる。ロック管理テーブル格納領域211は自装置であ
る排他制御装置21用のロック管理テーブル2111を
格納する格納領域と、対の装置である排他制御装置22
用のロック管理テーブル2112を格納する格納領域と
を含む。
【0029】テーブルアドレス送信手段212は、シス
テムの立ち上げ時に排他制御装置21内のロック管理テ
ーブル2111および2112の各々が格納されている
各格納領域の先頭アドレスを求めて排他制御装置22に
送信する。
【0030】テーブルアドレス受信手段213は、排他
制御装置22から送られてくるアドレス情報を受け取り
保持する。このアドレス情報は排他制御装置22におけ
るロック管理テーブル2211および2212が格納さ
れている各格納領域の先頭アドレスである。
【0031】処理先決定手段214は、複数のホスト1
1〜1nのうち少なくとも1つから排他制御要求を受け
取り、この排他制御要求に係る排他制御を排他制御装置
21および22の何れに処理させるのかを決定し、該当
する排他制御装置に排他制御要求を送出する。より具体
的には、複数のホスト11〜1nからの排他制御要求に
含まれ排他制御対象のブロックを指定するブロック識別
子の一部を用いて該当する排他制御装置を決定する。排
他制御装置21と決定された場合にはデータ更新手段2
15に排他制御要求を送出する。排他制御装置22と決
定された場合には排他制御装置22に排他制御要求を送
出する。
【0032】データ更新手段215は、排他制御要求は
処理先決定手段214または排他制御装置22から排他
制御要求を受け取りロック管理テーブル2111の内容
を更新する。
【0033】データ送信手段216は、データ更新手段
215により更新されたロック管理テーブル2111の
更新情報を排他制御装置22に送信する。データ送信手
段216は、対の排他制御装置22におけるロック管理
テーブル2212への格納アドレスをロック管理テーブ
ル格納領域221内の絶対アドレスで算出し、算出され
たアドレス情報と更新情報とを共に送信する。
【0034】データ受信手段217は、排他制御装置2
2から送られてきた更新情報とアドレス情報とを受け取
り排他制御装置22用のロック管理テーブル2112を
更新する。データ受信手段217は、排他制御装置22
から送られてきた更新情報とアドレス情報とを用いて該
アドレス情報が指定するロック管理テーブル2112内
の位置にリカバリ情報を格納する。
【0035】アドレス算出手段218は、排他制御装置
22を切り離し排他制御装置21のみでファイルシステ
ム3の全記憶領域に対する排他制御処理を行わせると
き、ロック管理テーブル2112内に含まれるアドレス
情報をロック管理テーブル格納領域211内におけるア
ドレスで表されたアドレス情報に変更する。ロック管理
テーブル2112の内容は排他制御装置22内のロック
管理テーブル2211の内容の写しであるため、内部の
アドレス情報は排他制御装置22のロック管理テーブル
格納領域221内のアドレスで表されているからであ
る。
【0036】図3を参照すると、ロック管理テーブル2
111は、ブロック情報31〜32とタスク情報313
0〜3170とロック情報3111〜3223とから構
成される。ブロック情報31〜32はファイルシステム
3の排他制御対象の最小単位であるブロックの各々に対
応して設けられている。タスク情報3130〜3170
は、ブロックをロックしているか、または、ロック待ち
しているタスクを示す情報である。
【0037】図4を参照すると、ブロック情報31に
は、ブロック情報列311および312が接続されてい
る。ブロック情報列311はブロック情報31に対応す
るブロックをロックしているブロック情報の列である。
ブロック情報列311は、ブロック情報31に対応する
ブロックをロックしているロック情報3111からな
る。ブロック情報列312はブロック情報31に対応す
るブロックをロック待ち中のブロック情報からなるブロ
ック情報列である。ブロック情報列312は、ロック待
ちしているタスクのロック情報3121〜3123がす
べてリンクされている。
【0038】図3および図5を参照すると、ロック管理
テーブル2111はタスク情報列313〜317を有し
ている。タスク情報列313〜317は、ロック情報3
111、3121〜3123、3211および3221
〜3223と、これらをリンクする情報を含むタスク情
報3130、3140、3150、3160および31
70とから形成されている。タスク情報列313はその
タスクがロック中あるいはロック待ち中のすべてのロッ
ク情報3111および3221をリンクしている。
【0039】図6を参照すると、ブロック情報31はブ
ロック識別子31−1および3つのポインタ31−2〜
31−4からなる。第1のポインタ31−2にはブロッ
ク情報31に対応するブロックをロックしているブロッ
ク情報列311の先頭のロック情報3111のアドレス
が格納されている。第2のポインタ31−3にはブロッ
ク情報31に対応するブロックに対しロック待ち中のブ
ロック情報列312の先頭ロック情報3121のアドレ
スが格納されている。第3のポインタには次のブロック
情報32のアドレスが格納されている。
【0040】ロック中またはロック待ち中のロック情報
が存在しない場合は、第1または第2のポインタには0
が格納される。次のブロック情報が存在しない場合には
第3のポインタに0が格納される。
【0041】図7を参照すると、ロック情報3111は
4つのポインタ3111−1〜3111−4からなる。
第1のポインタ3111−1は、自身を含むブロック情
報列311における前ロック情報へのポインタへのポイ
ンタである。2のポインタ3111−2は、自身を含む
ブロック情報列311における次ロック情報へのポイン
タである。また、第3のポインタ3111−3は、自身
を含むタスク情報列における前ロック情報へのポインタ
である。第4のポインタ3111−4は、自身を含むタ
スク情報列における次ロック情報へのポインタである。
【0042】図8を参照すると、タスク情報3130は
タスク識別子3130−1と2つのポインタ3130−
2および3130−3とからなる。第1のポインタ31
30−2は次のタスク情報を指すポインタであり、第2
のポインタ3130−3はロック中あるいはロック待ち
状態のロック情報3111を指すポインタである。
【0043】ブロック情報31、32、…、3n、ロッ
ク情報3111、3121〜3123、3211、32
21〜3223およびタスク情報3130〜317に含
まれるポインタは、高速な処理が要求されているためい
ずれも絶対アドレスで表されている。
【0044】図9を参照すると、排他制御装置21はロ
ック管理テーブル2111と排他制御装置22用のロッ
ク管理テーブル2112とを有する。排他制御装置22
はロック管理テーブル2211と排他制御装置21用の
ロック管理テーブル2212とを有する。排他制御装置
21内のロック管理テーブル2112の内容は排他制御
装置22内のロック管理テーブル2211の内容と同一
である。排他制御装置22内のロック管理テーブル22
12の内容は排他制御装置21内のロック管理テーブル
2111の内容と同一である。
【0045】排他制御装置21は、通常運用時は自装置
用のロック管理テーブル2111の情報を使用して排他
制御を行っている。対である排他制御装置22から送ら
れてきた更新情報は排他制御装置22用のロック管理テ
ーブル2112に格納される。排他制御装置21が排他
制御装置22に対して更新情報を送信するときには、送
信する更新情報が格納されているロック管理テーブル格
納領域211上のアドレスaをロック管理テーブル21
11の先頭アドレスAからの相対アドレス(a-A)に変換す
る。既に排他制御装置22から受信済みの排他制御装置
22内の排他制御装置21用のロック管理テーブル22
12の先頭アドレス(絶対アドレス)A'と相対アドレス
(a-A)とを加算し、排他制御装置22のロック管理テー
ブル格納領域221における格納先の絶対アドレス(a-
A)+A'を算出する。このアドレス(a-A)+A'を用いて更新
情報の格納先を指定する。ここで、リカバリ情報とはブ
ロック毎のブロック情報とロック情報とタスク情報とか
らなる。
【0046】図10を参照すると、障害等の理由により
排他制御装置22が切り離された場合には、排他制御装
置21が排他制御装置22の分の排他制御の処理をも行
う。すなわち、排他制御装置21がファイルシステム3
の全記憶領域に対する排他制御処理を行う。この場合、
排他制御装置22に分担されていた分の排他制御処理は
排他制御装置21内の排他制御装置22用のロック管理
テーブル2112を使用して行われる。
【0047】次に、本実施の形態の動作について説明す
る。
【0048】図2および図11を参照すると、ステップ
111において、テーブルアドレス送信手段212は、
立ち上げ時に立ち上げ処理の一部として起動され、自装
置用のロック管理テーブル2111の先頭アドレスを取
得する。テーブルアドレス送信手段212は対となる排
他制御装置22用のロック管理テーブル2112の先頭
アドレス(絶対アドレス)を取得する(ステップ11
2)。ステップ113において、テーブルアドレス送信
手段212はロック管理テーブル2111の先頭アドレ
スとロック管理テーブル2112の先頭アドレスとを排
他制御装置22に送信して終了する。
【0049】図2および12を参照すると、テーブルア
ドレス受信手段213は、排他制御装置22からテーブ
ルアドレスが送信されてきた場合に起動され、排他制御
装置22のロック管理テーブル2211および2212
の先頭アドレスを受信する(ステップ121)。
【0050】図2を参照すると、処理先決定手段214
は、複数のホスト11〜1nのうち少なくとも1つから
の排他制御要求に含まれ排他制御対象のブロックを指定
するブロック識別子の一部を用いて当該排他制御求に係
る排他制御を排他制御装置21および22の何れに処理
させるのかを決定する。排他制御装置21と決定された
場合にはデータ更新手段215に排他制御要求を送出す
る。排他制御装置22と決定された場合には排他制御装
置22に排他制御要求を送出する。
【0051】図2、6、7、8および13を参照する
と、データ更新手段215はタスクからのロック要求に
より起動され、新たなロック情報を作成する(ステップ
131)。ステップ132において、ロック要求された
ブロックに該当するブロック情報を探索する。見つけら
れたブロック情報の第1ポインタを調べ、既に他タスク
がロック中であるかを調べる(ステップ133)。ステ
ップ133において、ロック中でなければ作成したロッ
ク情報のアドレスをブロック情報の第1ポインタに格納
する(ステップ134)。すなわち、このロック情報に
かかるタスクがブロックをロックする。ロック情報の第
1ポインタにはこのブロック情報のアドレスを格納して
おく(ステップ135)。
【0052】ステップ133において、ロック中であれ
ばブロック情報の第2ポインタを調べ、他にロック待ち
中のタスクが存在するかを調べる(ステップ131
0)。ステップ1310において、他にロック待ち中の
タスクが存在しなければ、作成したロック情報のアドレ
スをブロック情報の第2ポインタに格納する(ステップ
1311)。すなわち、このロック情報に係るタスクが
ロック待ち状態になる。ステップ135に移行し、ロッ
ク情報の第1ポインタにこのブロック情報のアドレスを
格納する。
【0053】ステップ1310において、他に待ち状態
のタスクが存在した場合には、このブロック情報の第2
ポインタから順にロック待ち中のブロック情報列に含ま
れるロック情報をたどり(ステップ1315)、列の最
後のロック情報の第2ポインタに作成したロック情報の
アドレスを格納する(ステップ1316)。ステップ1
317において、作成したロック情報の第1ポインタに
前のロック情報のアドレスを格納する。
【0054】次に、ロックを要求したタスクのタスク情
報にロック情報をリンクさせるために、ロックを要求し
てきたタスク情報を探索し(ステップ136)、見つけ
られたタスク情報の第2ポインタを調べ他のブロックを
ロック中あるいはロック待ち中であるか否かを判定する
(ステップ137)。ステップ137において、他のブ
ロックをロック中あるいはロック待ち中でないことが判
別された場合には、作成したロック情報の先頭アドレス
を、タスク情報の第2ポインタに格納する(ステップ1
38)。ステップ139において、ロック情報の第3ポ
インタにタスク情報のアドレスを格納する。
【0055】ステップ137において、他のブロックを
ロック中あるいはロック待ち中であることが判別された
場合には、タスク情報の第2ポインタからロック情報を
たどっていく(ステップ1312)。ステップ1313
において、一番最後のロック情報の第4ポインタに作成
したロック情報のアドレスを格納する。そして、作成し
たロック情報の第3ポインタに、前のロック情報のアド
レスを格納する(ステップ1314)。
【0056】この処理をより具体的に説明する。
【0057】図3および14を参照すると、複数のホス
ト11〜1nの少なくとも1つからファイルシステム3
のブロック情報32に対応するブロックに対してロック
が要求された場合、空きプールを使用してロック情報3
224が作成される。ロック管理テーブル2111のブ
ロック情報、ロック情報またはタスク情報は、いずれも
立ち上げ時に確保してあるメモリ上の空きプールを必要
に応じて使用して作成される。
【0058】指定ブロックのブロック情報32の第1ポ
インタを調べると他のタスクのロック情報3211への
ポインタが格納されている。すなわち、既に他のタスク
がロック中であるので、ブロック情報32の第2ポイン
タを参照しロック待ち中のタスクがあるかを調べる。ブ
ロック情報32の第2ポインタにも他のタスクのロック
情報3221へのポインタが格納されている。すなわ
ち、他にロック待ち中のタスクが存在するので、次のロ
ック情報3221をたどる。第1ポインタが0のロック
情報が発見されるまでたどっていく。そして、第1ポイ
ンタが0のロック情報3223を見つけたら、そのロッ
ク情報3223の第1ポインタに作成したロック情報3
224の先頭アドレスを格納し、作成したロック情報3
224の第2ポインタに前のロック情報3222へのポ
インタを格納する。
【0059】また、作成したロック情報3224をタス
ク情報とリンクする必要があるので、指定タスクのタス
ク情報をチェックする。指定タスクのタスク情報317
0の第2ポインタには他のブロックのロック情報312
4へのアドレスが格納されている。すなわち、指定タス
クは既に他のブロックをロック中か、またはロック待ち
中であるので、タスク情報3170の第2ポインタから
ロック情報3124をたどる。タスク情報列内のロック
情報のうち、第4ポインタが0のものを見つける。ロッ
ク情報3124の第4ポインタは0なので、該第4ポイ
ンタに作成したロック情報3224の先頭アドレスを格
納し、作成したロック情報3224の第3ポインタに前
のロック情報3124のアドレスを格納する。
【0060】図2、9および15を参照すると、データ
送信手段216は、ステップ151において、送信する
更新情報のロック管理テーブル2111の先頭アドレス
からの相対アドレス(a-A)を算出する。データ送信手段
216は、テーブルアドレス受信手段213から既に受
信済みの排他制御装置22のロック管理テーブル221
2の先頭アドレスA'を用いてそれぞれの情報の格納場所
の絶対アドレス、つまり排他制御装置22のロック管理
テーブル2212上の絶対アドレス(a-A)+ A'を算出し
(ステップ152)、更新情報とともに送信する。(ス
テップ153) 図16を参照すると、データ受信手段217は、ステッ
プ161において、排他制御装置22から更新情報を受
信し起動される。データ受信手段217は受け取った更
新情報、すなわち、ブロック情報、ロック情報およびタ
スク情報をそのまま排他制御装置22用のロック管理テ
ーブル2112に格納する(ステップ162)。この格
納のための格納先アドレスは更新情報と一緒に受け取っ
たアドレスがそのまま使用される。
【0061】次に、障害時等のような一方の排他制御装
置を切り離し、他方の排他制御装置のみでファイルシス
テム3の全記憶領域に対する排他制御処理を行わせる場
合の動作について説明する。
【0062】図2、10および17を参照すると、アド
レス算出手段218は、排他制御装置22に故障が発生
した等のような場合に排他制御装置22を切り離して動
作するときのリカバリ処理の一部として起動される。リ
カバリ処理開始時は、排他制御装置22用ロック管理テ
ーブル2112内の情報のすべてのアドレス情報(ポイ
ンタ)は、排他制御装置22のロック管理テーブル22
11上の絶対アドレスのままである。ステップ171に
おいて、アドレス算出手段218は、テーブルアドレス
受信手段から排他制御装置22のロック管理テーブル2
211の先頭アドレス(絶対アドレス)を入手する。リ
カバリ情報内のすべてのポインタを、一旦、ロック管理
テーブル2211の先頭アドレスからの相対アドレスに
修正する(ステップ172)。ステップ173におい
て、排他制御装置22用ロック管理テーブル2112の
先頭アドレス(絶対アドレス)をその相対アドレスに加
え、絶対アドレスを算出する。
【0063】このように、本実施の形態では、排他制御
装置21内に自装置用のロック管理テーブル2111だ
けでなく、排他制御装置22のロック管理テーブル22
11の写しであるロック管理テーブル2112を格納さ
せるようにしたため、一方の排他制御装置21を切り離
しても他方の排他制御装置22により排他制御処理を行
うことができる。
【0064】また、排他制御装置22から更新情報を排
他制御装置21に送出するときに、更新情報の格納先を
指定するアドレスをロック管理テーブル2112内にお
けるアドレスで指定するようにしたため、排他制御装置
21内で格納先のアドレスを計算する必要がなく、この
結果、ロック管理テーブル2112の更新処理を高速に
行うことができる。
【0065】次に、本発明の第二の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。この第二の実施の
形態の特徴は、切り離していた排他制御装置の再立ち上
げを行うときに、ロック管理テーブルの先頭アドレスを
送信させる点にある。
【0066】図18を参照すると、排他制御装置21を
排他制御システムから切り離す(ステップ181)。こ
れにより、ファイルシステム3の全領域の排他制御処理
が排他制御装置22のみにより行われる。ステップ18
2において、排他制御装置21のロック管理テーブル格
納領域211に記録されている排他制御プログラムを更
新する。排他制御装置21の再立ち上げを行う(ステッ
プ183)。このとき、排他制御装置21および22の
それぞれがロック管理テーブルの先頭アドレスを送信す
る。再び排他制御装置21および22によりファイルシ
ステム3の記録領域が分担され制御処理が行われる。
【0067】このように、本実施の形態では、排他制御
装置21および22をともに停止させることなく、一方
の排他制御装置21を切り離し排他制御装置22のみで
排他制御処理を行わせ、排他制御装置21の排他制御プ
ログラムを更新させることができる。排他制御装置22
の排他制御プログラムの更新は更新済みの排他制御装置
21のみで排他制御処理を行わせている間に実行させ
る。このため、排他制御システムを連続運転させたま
ま、排他制御装置21および22の排他制御プログラム
の更新を行うことができる。また、各排他制御装置で排
他制御プログラムが異なっていてもよい。
【0068】次に、本発明の第三の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。この第三の実施の
形態の特徴は、データ送信手段216が更新情報を送出
するとき、アドレス算出手段218によりアドレス変換
を行わせる点にある。
【0069】図19を参照すると、ステップ191にお
いて、データ送出手段215は更新情報を送出すると
き、ロック管理テーブル2111内のアドレス情報をア
ドレス算出手段218に渡す。すなわち、データ送出手
段はアドレス変換機能を有していない。ステップ192
において、アドレス算出手段218はロック管理テーブ
ル2111内のアドレス情報をロック管理テーブル22
12内のアドレス情報に変換してデータ送出手段215
に返す。データ送出手段215はこのアドレス情報と更
新情報とを排他制御装置22に送出する(ステップ19
3)。
【0070】このように、本実施の形態では、データ送
出手段が更新情報を送出する場合に指定するためのアド
レス変換をアドレス算出手段218を用いるようにし
た。このため、データ送出手段がアドレス変換機能を備
えている必要がなくなる。
【0071】次に、本発明の第四の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。この第四の実施の
形態の特徴は、排他制御処理がプログラムにより制御さ
れたデータ処理装置により実現される点にある。
【0072】図20を参照すると、データ処理装置23
には排他制御プログラムを記録した記録媒体230が接
続されている。この記録媒体230は磁気ディスク、半
導体メモリその他の記録媒体であってよい。
【0073】排他制御プログラムは記録媒体230から
データ処理装置23に読み込まれ、データ処理装置23
の動作を制御する。記憶手段231にはロック管理テー
ブル2311および2312が格納されている。
【0074】データ処理装置23は、排他制御プログラ
ムの制御により、第一の実施の形態における排他制御装
置による処理と同一の処理を実行する。より具体的に
は、データ処理装置23は、システムの立ち上げ時に排
他制御装置21内のロック管理テーブル2311および
2312の各々が格納されている各格納領域の先頭アド
レスを求めて排他制御装置22に送信するテーブルアド
レス送信処理、排他制御装置22から送られてくるアド
レス情報を受け取り保持するテーブルアドレス受信処
理、複数のホスト11〜1nのうち少なくとも1つから
排他制御要求を受け取り該排他制御要求に係る排他制御
を排他制御装置21および22の何れに処理させるのか
を決定して該当する排他制御装置に排他制御要求を送出
する処理先決定処理と、処理先決定処理の結果送られて
きた排他制御要求または排他制御装置22から送られて
きた排他制御要求を用いてロック管理テーブル2311
の内容を更新するデータ更新処理、データ更新処理によ
り更新されたロック管理テーブル2311の更新情報を
排他制御装置22に送信するデータ送信処理、排他制御
装置22から送られてきた更新情報とアドレス情報とを
受け取り排他制御装置22用のロック管理テーブル23
12を更新するデータ受信処理および排他制御装置22
を切り離し排他制御装置21のみでファイルシステム3
の全記憶領域に対する排他制御処理を行わせるときロッ
ク管理テーブル2312内に含まれるアドレス情報を記
憶装置231内におけるアドレスで表されたアドレス情
報に変更するアドレス算出処理を行う。
【0075】本実施の形態では、排他制御装置21およ
び22を別々の装置として構成したが、1つの排他制御
装置の中に上記排他制御装置21および22に相当する
2つの排他制御部を設けるよう構成してもよい。
【0076】また、本実施の形態では排他制御装置を2
つ設ける構成としたが、これに限定されず3つ以上設け
るようにしてもよい。このとき、1つの排他制御装置の
ロック管理テーブルのコピーが他の複数の排他制御装置
のうち少なくとも1つに所有されるように構成すればよ
い。
【0077】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明で
は、複数の排他制御装置を組にし各排他制御装置に互い
に異なる記憶領域の排他制御を担わせて負荷を分散した
ため、排他制御要求は必ず1つの排他制御装置に対して
のみ行われ、この結果、排他制御システムの性能を向上
させることができる。
【0078】また、各排他制御装置内に自装置用の排他
制御に係る情報のみならず、対の排他制御装置の排他制
御に係る情報の写しをも格納させるようにしたため、1
つの排他制御装置を切り離しても他の排他制御装置が当
該切り離された排他制御装置の排他制御に係る情報を使
用することができ、この結果、排他制御システムの信頼
性や可用性が高まるという効果も本願発明にはある。
【0079】さらに、本発明では、排他制御に係る情報
のやりとりは組の排他制御装置との間で直接更新された
情報についてのみ行われるばかりでなく、該更新された
情報を書き込むためのアドレス指定が送出先の排他制御
装置内のアドレス表示で行われるため、更新処理が高速
に行われる。
【0080】また、本発明では、排他制御に係る情報の
写しを使用する場合に該写しに含まれるアドレス情報を
該写しが格納されている格納領域におけるアドレス表示
に変換するアドレス変換手段を設けたため、排他制御に
係る情報の写しが元の排他制御装置における格納位置と
異なっていても支障をきたさない。排他制御に係る情報
の写しを使用する場合としては、例えば、1つの排他制
御装置をシステムから切り離し、他の排他制御装置によ
り排他制御を引き続き行わせる場合などがある。
【0081】さらに、複数の排他制御装置の各々に排他
制御要求の処理先を決定し該当する排他制御装置に該排
他制御要求を送出する処理先決定手段を設けたため、通
常動作時であっても1つの排他制御装置が切り離された
場合であっても要求元の処理装置は排他制御先を指定す
るだけでよく、排他制御処理をどの排他制御装置に行わ
せるかを意識する必要がないという効果も本発明にはあ
る。
【0082】また、本願発明では、切り離されていた排
他制御装置の再立ち上げ時に、排他制御に係る情報の格
納開始アドレスを該情報の写しを持つ排他制御装置に送
出するようにしたため、1つの排他制御装置の排他制御
プログラムが変更されて排他制御に係る情報の格納位置
が変わっても問題なく、この結果、排他制御システムが
稼働中に各排他制御装置の排他制御プログラムを更新す
ることが可能となる。これにより、任意のタイミングで
システムとしての運用に影響を与えず全排他制御装置の
排他制御プログラムの更新が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排他制御システムのブロック図であ
る。
【図2】本発明の排他制御装置21のブロック図であ
る。
【図3】本発明のロック管理テーブルを示す図である。
【図4】本発明のロック管理テーブルの一部を示す図で
ある。
【図5】本発明のロック管理テーブルの一部を示す図で
ある。
【図6】本発明のブロック情報を示す図である。
【図7】本発明のロック情報を示す図である。
【図8】本発明のタスク情報を示す図である。
【図9】本発明の排他制御装置21および22からなる
排他制御システムを示す図である。
【図10】本発明の排他制御装置21からなる排他制御
システムを示す図である。
【図11】本発明のテーブルアドレス送信手段の動作を
示すフローチャートである。
【図12】本発明のテーブルアドレス受信手段の動作を
示すフロチャートである。
【図13】本発明のテーブル更新手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図14】本発明のテーブル更新手段の動作を示す図で
ある。
【図15】本発明のデータ送信手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図16】本発明のデータ受信手段の動作を示すフロー
チャートである。
【図17】本発明のアドレス算出手段の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図18】本発明の第二の実施の形態の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図19】本発明の第三の実施の形態の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図20】本発明の第四の実施の形態の動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
11〜1n ホスト 21、22 排他制御装置 3 ファイルシステム

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶装置と、 それぞれが前記記憶装置に接続された複数の処理装置
    と、 この複数の処理装置からの前記記憶装置に対する排他制
    御要求に応じた排他制御を該記憶装置の記録領域の互い
    に異なる部分に対してそれぞれ行う第1および第2の排
    他制御手段と、 前記第2の排他制御手段内に設けられ該第2の排他制御
    手段による排他制御に関する情報を格納する第1の格納
    手段と、 前記第1の排他制御手段内に設けられ前記第2の排他制
    御手段による排他制御に関する前記情報の写しを格納す
    る第2の格納手段とを含むことを特徴とする排他制御シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記第2の排他制御手段は、前記第2の
    格納手段に格納された前記第2の情報が更新された場合
    に、前記第1の排他制御手段に更新情報を送出する送出
    手段を含むことを特徴とする請求項1記載の排他制御シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記送出手段は、前記更新情報が前記第
    2の格納手段において格納されているアドレスを前記第
    1の格納手段内におけるアドレスに変換し、該変換され
    たアドレスと該更新情報とを送出することを特徴とする
    請求項2記載の排他制御システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の排他制御手段は、前記第2の
    排他制御手段の前記送出手段が送出した前記アドレスと
    前記更新情報とを受け取り、該アドレスを用いて該更新
    情報を前記第3の格納手段に書き込む書込手段を含むこ
    とを特徴とする請求項3記載の排他制御システム。
  5. 【請求項5】 前記送出手段は、前記第2の格納手段に
    おける前記第2の情報の格納領域の第1の先頭アドレス
    を用いて前記更新情報のアドレスの相対アドレスを算出
    し、該相対アドレスと前記第1の格納手段における前記
    第2の情報の写しの格納領域の第2の先頭アドレスとを
    加算して該第2の格納手段におけるアドレスに変換する
    ことを特徴とする請求項3記載の排他制御システム。
  6. 【請求項6】 前記第2の排他制御手段は、前記更新情
    報が前記第2の格納手段において格納されているアドレ
    スを前記第1の格納手段内におけるアドレスに変換する
    変換手段をさらに含み、 前記送出手段は該変換手段により変換されたアドレスと
    前記更新要求とを送出することを特徴とする請求項2記
    載の排他制御システム。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2の排他制御手段の各
    々は、前記排他制御要求に係る排他制御処理の処理先を
    決定し該当する排他制御手段に該排他制御要求を送出す
    る処理先決定手段を含むことを特徴とする請求項1記載
    の排他制御システム。
  8. 【請求項8】 記憶装置と、 それぞれが前記記憶装置に接続された複数の処理装置
    と、 この複数の処理装置からの前記記憶装置に対する排他制
    御要求に応じた排他制御を該記憶装置の記録領域の互い
    に異なる部分に対してそれぞれ行う第1および第2の排
    他制御手段と、 前記第2の排他制御手段内に設けられ該第2の排他制御
    手段による排他制御に関する情報を格納する第1の格納
    手段と、 前記第1の排他制御手段内に設けられ前記第2の排他制
    御手段による排他制御に関する前記情報の写しを格納す
    る第2の格納手段と、 前記第1の排他制御手段内に設けられ前記第2の格納手
    段に格納された前記情報の写しを該第1の排他制御手段
    により利用可能な形態に変換する変換手段とを含むこと
    を特徴とする排他制御システム。
  9. 【請求項9】 前記変換手段は、前記第2の格納手段に
    格納された前記情報の写しに含まれるアドレス情報を該
    第2の格納手段内におけるアドレスに変換することを特
    徴とする請求項7記載の排他制御システム。
  10. 【請求項10】 前記第1の排他制御手段は、 前記第1の格納手段において前記情報が格納されている
    第1の先頭アドレスを保持する保持手段をさらに含み、 前記変換手段は前記保持手段に保持された前記第1の先
    頭アドレスを用いて前記第2の格納手段に格納された前
    記情報の写しに含まれるアドレス情報を相対アドレスに
    変換し、該相対アドレスに前記第2の格納手段における
    前記情報の写しの格納領域の第2の先頭アドレスを加え
    該第2の格納手段におけるアドレスを求めることを特徴
    とする請求項8記載の排他制御システム。
  11. 【請求項11】 記憶装置と、 それぞれが前記記憶装置に接続された複数の処理装置
    と、 この複数の処理装置からの前記記憶装置に対する排他制
    御要求に応じた排他制御を該記憶装置の記録領域の互い
    に異なる部分に対してそれぞれ行う複数の排他制御手段
    とを含み、 前記複数の排他制御手段のうちの1つの排他制御処理に
    関する情報の写しが、他の前記複数の排他制御手段のう
    ち少なくとも1つに所有されていることを特徴とする排
    他制御システム。
  12. 【請求項12】 複数の処理装置から記憶装置の第1の
    記憶領域に対する排他制御要求に応じた排他制御を行
    い、該排他制御に関する情報を格納手段に格納するとと
    もに該排他制御に関する情報の写しを前記記憶装置の第
    2の記録領域に対する第2の排他制御処理を行う他のコ
    ンピュータに送出することを特徴とする排他制御方法。
  13. 【請求項13】 複数の処理装置から記憶装置の第1の
    記憶領域に対する排他制御要求に応じた排他制御を行う
    第1の排他制御処理と、 第1の排他制御処理による排他制御に関する情報を格納
    手段に格納する格納処理と、 前記第1の排他制御処理による排他制御に関する前記情
    報の写しを前記記憶装置の第2の記憶領域に対する第2
    の排他制御処理を行う他のコンピュータに送出する送出
    処理とをコンピュータに実行させる排他制御プログラム
    を記録したことを特徴とする記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013196176A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Nec Corp 排他制御システム、排他制御方法および排他制御プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013196176A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Nec Corp 排他制御システム、排他制御方法および排他制御プログラム

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