JPH1184906A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH1184906A
JPH1184906A JP9252726A JP25272697A JPH1184906A JP H1184906 A JPH1184906 A JP H1184906A JP 9252726 A JP9252726 A JP 9252726A JP 25272697 A JP25272697 A JP 25272697A JP H1184906 A JPH1184906 A JP H1184906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer material
transfer
image
voltage
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9252726A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tomizawa
岳志 冨沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9252726A priority Critical patent/JPH1184906A/ja
Publication of JPH1184906A publication Critical patent/JPH1184906A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気中の水分量が少ない低湿環境下での転写
材分離時の剥離放電を防止するコロナ帯電器を、大気中
の水分量が多い高湿環境下で用いて、転写材上のトナー
像からのトナーによる帯電器の汚染を防止し、しかもト
ナー像の過剰除電を生じることがない画像形成装置を提
供することである。 【解決手段】 分離爪42は導電性部材で形成され、ア
ースに接地されている。分離爪42の上方に剥離放電防
止用のコロナ帯電器14が設置され、転写シート34上
に担持した画像を転写後の転写材Pを分離爪42により
分離する際、高圧電源100により交流電圧が印加され
る。この高圧電源100は交流電圧の振幅を変更可能と
してあり、画像形成時、装置の温湿度計で環境の水分量
を測定して、予め作成した環境の水分量とこれに対する
適切な交流電圧の振幅の対応を定めたテーブルに基づ
き、交流電圧の振幅を変更してコロナ帯電器14に印加
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式ある
いは静電記録方式を採用した画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置の一例としてカラー
複写機を図2に示す。
【0003】図2に示すように、カラー複写機は、像担
持体である感光ドラム3が回転自在に軸支され、矢印方
向に回転される。その周囲に一次帯電器4等の画像形成
手段が配置されている。
【0004】感光ドラム3は一次帯電器4により均一に
帯電され、たとえばレーザビーム露光装置等からなる露
光手段により、色分解された光像またはこれに相当する
光像Lが照射され、感光ドラム3の表面に静電潜像が形
成される。本例の場合、一次帯電器4により感光ドラム
3の表面が−700Vに帯電されるが、この電位は、装
置の置かれている環境または感光ドラム3の劣化具合、
あるいは画像の濃度により変化する。
【0005】感光ドラム3の表面は、画像を形成する場
所がレーザビーム等により露光されるが、最大の濃度を
出す点を最大発光光量で発光する。この最大発光光量を
FFhレベルとする。感光ドラム3の表面の画像を形成
しない場所は、レーザビームを発光せず、この発光量を
00hレベルとする。
【0006】画像は、このような発光光量を00hレベ
ルからFFhレベルまで画像の濃淡に応じて発光させる
ことにより、階調性を有する画像を形成することができ
る。上記露光により形成された感光ドラム1上の静電潜
像は、現像装置1によって現像してトナー像として可視
化される。
【0007】上記現像装置1は、マゼンタ、シアン、イ
エロー、ブラックの4色のトナーを格別に収納する4個
の現像器1M、1C、1Y、1Kを有しており、感光ド
ラム3上に形成した潜像に応じて所望の現像器1M〜1
Kを、感光ドラム3の外周面と対向するそれぞれの現像
位置に着脱して、潜像の現像を行なう。
【0008】現像の際、現像器1M〜1Kには現像バイ
アスを印加し、画像の白地かぶりを防止する。本例で
は、白地部の電位が−700V、FFhの像露光を行な
った部位の電位が−100Vになり、これに対し現像バ
イアスとして、電位−550V、周波数2kHz、振幅
2kVppを印加する。このときの|−700−(−55
0)|=150Vをかぶり取り電位、|−550−(−
100)|=450Vをコントラスト電位と呼び、この
コントラスト電位の大小により、画像濃度を決定して作
像を行なう。従って、コントラスト電位が大の場合には
画像濃度が濃く、コントラスト電位が小の場合には画像
濃度が薄くなる。
【0009】画像濃度の調整は、一次帯電器4による感
光ドラム3表面の帯電の電位変更によって行なわれる。
画像濃度を薄くしたい場合には、一次帯電器4による感
光ドラム3の帯電量を減少し、たとえば感光ドラム3の
表面電位を−500Vと低くする。このとき、かぶり取
り電位(150V)等から計算して、コントラスト電位
を250V、かぶり取り電位150Vと設定して、現像
バイアスとして電位−350Vを印加する。
【0010】以下、他の最大濃度に設定する際にも、上
述のように、一次帯電器4による感光ドラム3の表面電
位の変更、および印加する現像バイアス電位の変更によ
り、コントラスト電位を変えて、画像濃度を変える。
【0011】現像によって感光ドラム3上に形成された
トナー像は、転写分離装置13の構成要素である転写材
担持体に担持されて、図示矢印方向に搬送される転写材
Pに転写される。
【0012】転写分離装置13について図3〜図6を参
照して説明する。転写分離装置13の一部を構成する転
写ドラム30は、両端に配置された円柱形のリング3
1、32を連結部33で連結してドラム枠体30aを形
成し、そのドラム枠体30aの外周面の空域にポリカー
ボネート等からなる転写シート34を巻装して構成され
る。本例では、転写ドラム30の直径はたとえば180
mmとされ、その周長はA4横サイズの転写材の長さの
2倍以上とされている。
【0013】転写分離装置13の他の一部を構成する分
手段40は、転写ドラム30の軸線方向に沿って設けら
れた分離爪支持体41と、この支持体41に固着された
分離爪42とを有し、分離爪42の先端には分離用押し
当てコロ42aが一体的に設けられている。
【0014】分離爪支持体41の両端には、適当な支持
板43、44を介して突き当てコロ45、46が設けら
れている。この突き当てコロ45、46は、図示しない
分離爪動作クラッチが作動すると、転写ドラム30の円
柱形リング31、32に当接し、かつリング31、32
に形成された案内溝35、36により案内されて、分離
爪42の先端を下方(つまり、転写ドラム30の法線方
向)へと回動させる。
【0015】転写ドラム30の連結部33には、転写シ
ート34とこの転写シート34に吸着担持された転写材
Pとの間に分離爪42が入りやすくするために、切欠き
37が形成されている。また転写シート34の先端に
は、連結部33の切欠き37に沿って転写材の非画像領
域まで切れ目34aが入っており、転写シート34の先
端は、図5の斜線部の曲率が局所的に大きくなるように
して、連結部33に固定されている。
【0016】転写材Pは、図2に示すように、給紙カセ
ット20aまたは20bから取り出され、搬送ガイド5
a、レジストローラ6および搬送ガイド5bを経て転写
ドラム30へと給紙されるが、この給紙はレジストロー
ラ6によって画像と同期して行なわれる。転写ドラム3
0の給紙部の近くには、給紙された転写材Pを転写シー
ト34に吸着保持させるために、転写材吸着手段が設け
られている。
【0017】転写材吸着手段は転写ドラム30の内部に
設けられ、この転写材吸着手段は、感光ドラム3上のト
ナー像とは逆極性の電荷を転写シート34の背面に与え
る吸着用ブラシ帯電器23と、転写ドラム30の外側に
設けられた導電ローラ18とを有している。導電ローラ
18は接地され、吸着用ブラシ帯電器23の対向極にな
るとともに、転写材Pに電荷を注入して、転写材Pを転
写シート34に静電吸着させる作用をなす。
【0018】導電ローラ18は、転写材Pの吸着時にた
とえば転写シート34とのギャップが0〜100μmと
なるように配置されており、好ましくは、転写材Pはそ
の先端が転写シート34の切れ目34aとオーバーラッ
プし、かつ画像領域に入らないように供給される。
【0019】図示しない操作パネルによって連続複写が
指定されたとき、転写材Pの搬送方向の長さが転写ドラ
ム30の周長から連結部33の幅を引いた長さの半分以
下の場合には、2枚目の転写材Pを1枚目の転写材Pに
引き続いて給紙し、1枚目の転写材Pと対称位置に2枚
目の転写材Pを転写シート34に吸着させる。すなわ
ち、転写シート34に同時に転写材Pを2枚吸着させて
搬送する。これにより、転写シート34に1枚しか吸着
させないで複写動作を行なうときよりも、約2倍の複写
速度が得られる。
【0020】感光ドラム3上の第1色目のトナー像、た
とえばマゼンタトナー像を1枚目の転写材Pに転写する
ために、転写シート34の背面に転写用ブラシ帯電器1
0を用いてトナーと逆極性の電荷を与える。このため、
帯電器10には20μAの電流を流す。
【0021】引き続いて、感光ドラム3上に同じ潜像を
形成し現像して、第1色目のトナー像を形成し、同様
に、2枚目の転写材に第1色目のトナー像を転写する。
1枚目の転写材Pが2度目に導電ローラ18の位置に来
るまでに、導電ローラ18は転写シート34との当接が
解除され、転写されたトナー像を乱さない位置、たとえ
ば転写シート34から2mm以上離される。第1色目の
トナー像が転写された1枚目の転写材Pに、同期をとっ
て感光ドラム3上に作像された第2色目のトナー像(こ
こでは、シアントナー像)を転写用ブラシ帯電器10を
用いて転写する。
【0022】同様に、2枚目の転写材Pにも第2色目の
トナー像を転写する。以下、同様にして、2枚の転写材
に4色のトナー像を転写する。
【0023】転写行程および以下に説明する分離工程終
了後、吸着、転写行程で帯電した転写シート34を除電
するために、転写シート34を挟んで対向した一対のA
Cコロナ帯電器48を用いる。
【0024】1枚目の転写材Pを転写シート34から分
離するために、図4に示したリング31、32の溝3
5、36により案内される分離爪42と一体になって従
動する外側分離用押し当てコロ42を転写シート34に
押し当てることにより、連結部33の切れ目34aに沿
って外側分離用押し当てコロ42aが移動し、転写シー
ト34の曲率が局所的に小さくなっているところで、1
枚目の転写材Pの先端と転写シート34の間に分離爪4
2が入り、転写材Pが転写シート34から分離される。
【0025】2枚目の転写材Pを転写シート34から分
離する場合は、図7に示すように、従動する内側分離用
押し当てコロ53が転写シート34に押し当てられ、ま
た外側分離用押し当てコロ42aも切れ目34aに案内
されて転写シート34に押し当てられ、局所的に転写シ
ート34の曲率を小さくして、転写材Pの先端を曲率分
離し、転写材Pと転写シート34の間に分離爪42を入
れることにより、転写材Pを転写シート34から分離す
る。転写材Pと転写シート34を分離する際、剥離放電
が起こって画像が乱れるのを防止するために、コロナ放
電器14を用いてACコロナ放電を行なう。
【0026】転写材Pの搬送方向の長さが、前述の長さ
よりも長い場合は、1枚複写、連続複写にかかわらず、
転写材Pの先端を前述の1枚目の転写材の先端と同じ位
置で転写シート34に吸着させ、前述の1枚目の転写材
の場合と同様に転写・分離工程を行なう。このとき、内
側分離用押し当てコロ53は駆動させない。転写・分離
工程の終了後、転写材Pは搬送ベルト16を経由して、
定着装置17へ送られる。
【0027】定着装置17について図7を用いて説明す
る。定着装置17は、定着ローラ121と加圧ローラ1
25とを有し、両ローラ121、125は互に圧接して
矢印方向に回転駆動される。
【0028】定着ローラ121は、アルミニウム製の芯
金122の表面にHTVシリコーンゴム(高温加硫タイ
プシリコーンゴム)123を0.8mmの厚さに被覆
し、さらにその外側にLTVシリコーンゴム(低温加硫
タイプシリコーンゴム)124を200μmの厚さに被
覆してなっている。芯金122内には加熱ヒータ128
が内蔵されている。加圧ローラ125は、アルミニウム
製の芯金126の表面にHTVシリコーンゴム127を
所定の厚さに被覆し、さらにその表面に樹脂被膜12
7′を被覆してなっている。同様に、芯金126内には
加熱ヒータ128が内蔵されている。
【0029】定着ローラ121と加圧ローラ125の表
面は、たとえば加圧ローラ125の表面温度をサーミス
タ129により検出して、それぞれのヒータ128への
通電量を制御することにより、転写材P上のトナー像を
定着させるのに好適な温度、たとえば170℃に維持さ
れるようになっている。
【0030】定着ローラ121からの離型性を向上させ
るために、定着装置17の所定箇所には離型剤塗布装置
132が設置されている。この塗布装置132は、オイ
ルタンク132a内のシリコーンオイル133(たとえ
ば信越化学(株)製のジメチルシリコーンオイルKF9
6、300cs)をローラ群134、135によって汲
み上げ、この汲み上げられたシリコーンオイル133を
塗布量調整ブレード140によって一定量に規制してか
ら、プランジャー142とバネ143からなるオンオフ
装置により、シリコーンオイル133を定着ローラ12
1に塗布する。
【0031】トナー像を担持した転写材Pは、定着ロー
ラ121と加圧ローラ125との間に挿入され、これら
によって挟持して搬送される間に、トナー像が熱および
圧力を受けて転写材Pに定着される。
【0032】図7に示すカラー複写機は、両面画像形成
のための再給紙ローラ40と搬送通路41とを備えてい
る。転写材の両面カラーコピーをする場合は、上記の1
面目にトナー像を形成し、定着した片面コピーの記録材
Pを、定着装置17から排紙ローラ42を経て排紙トレ
イ37に一旦排紙した後、転写材Pの後端を先頭にし
て、排紙ローラ42下方の搬送通路41に送り込み、再
給紙ローラ40等のローラによって転写材Pを搬送通路
41を通って搬送して、前述したカセット2a等からの
搬送経路に導き、搬送ガイド5a、レジストローラ6、
搬送ガイド5bを経て、転写ドラム30に給紙する。
【0033】このようにして転写ドラム30に給紙され
た転写材Pは、1面目の画像形成時と前後および表裏が
逆になっており、この2面目が表側になった転写材Pに
対して、上記と同様にして画像形成を行ない、2面目に
転写されたトナー像を定着することにより2面目の画像
形成が終了し、両面カラーコピーが得られる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置では、転写ドラム30からの転写材P
の分離時に、以下に示すような問題があった。
【0035】すなわち、上述したように、転写材Pと転
写シート34を分離する際、剥離放電が起こって画像が
乱れるのを防止するために、コロナ放電器14を用いて
ACコロナ放電を行なう。このコロナ放電には、たとえ
ば周波数500Hz、振幅5kVのサイン波の交流電圧
が使用される。
【0036】画像形成装置を使用する環境の大気中の単
位体積あたりの水分量が5.8g/m3 以下の環境(た
とえば気温23℃、湿度5%)下では、上記のACコロ
ナ放電によって、転写材Pと転写シート34との間で生
じる剥離放電による画像乱れや分離爪跡を防止すること
ができる。しかし、大気中の単位体積あたりの水分量が
10.5g/m3 以上の環境(たとえば気温30℃、湿
度80%)下でACコロナ放電を行なうと、転写材上の
トナー像を構成するトナーが過剰に除電されて転写材と
の鏡映力を失い、定着装置の前を流れる気流によってト
ナーが転写材上を転がり、尾引き状の画像を乱れを生じ
ることであった。
【0037】そこで、従来は、大気中の水分量が10.
5g/m3 以上の環境下では、コロナ帯電器14へのA
C電圧の印加をオフして、ACコロナ放電は行なわない
ことで対処していたが、コロナ帯電器14をオフしてお
くと、分離時に転写材上のトナーが、コロナ帯電器14
のシールド板14aや帯電ワイヤ14bに飛翔して付着
し、シールド板14a等がトナーにより汚染するという
問題があった。
【0038】大気中の水分量が10.5g/m3 以上の
環境下で、コロナ帯電器14へのAC電圧の印加をオフ
した状態で多量のコピーを実行し、コロナ帯電器14が
十分にトナー汚染してしまった後、大気中の水分量が
5.8g/m3 以下の環境下で、剥離放電による画像乱
れや分離爪跡の画像乱れを防止するために、コロナ帯電
器14へのAC電圧をオンしても、十分にその機能を果
たせなくなってしまう。
【0039】本発明の目的は、大気中の水分量が少ない
低湿環境下での転写材分離時の剥離放電を防止するコロ
ナ帯電器を、大気中の水分量が多い高湿環境下で用い
て、転写材上のトナー像からのトナーによる帯電器の汚
染を防止し、しかもトナー像の過剰除電を生じることが
ない画像形成装置を提供することである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にか
かる画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、転写材担持体上に担持して回転される転写材に画像
を転写後、転写材と転写材担持体との間に挿入して、転
写材を転写材担持体から分離する分離爪と、前記分離爪
の上方に設置され、交流電圧を印加することによってコ
ロナ放電を発生して、転写材担持体から分離される転写
材の剥離の際の剥離放電を防止するコロナ帯電器とを有
する画像形成装置において、前記コロナ帯電器に印加す
る交流電圧の振幅を変更可能にしたことを特徴とする画
像形成装置である。
【0041】本発明によれば、前記コロナ帯電器に印加
する交流電圧に直流電圧を重畳することができる。前記
画像形成装置が使用される環境の湿度を検知する検知手
段を有し、検知した環境の湿度に応じて前記交流電圧の
振幅を変化させることができる。前記転写材の種類に応
じて前記交流電圧の振幅を変化させることができる。あ
るいは、前記画像を構成する色数に応じて前記交流電圧
の振幅を変化させることができる。前記交流電圧の振幅
変更範囲の下限が、前記コロナ帯電器のコロナ放電開始
電圧とすることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0043】実施例1 図1は、本発明の画像形成装置の一実施例における転写
・分離装置の分離部を示す拡大図である。
【0044】本発明は、転写・分離装置13に設置した
剥離放電防止用のコロナ帯電器14に交流電圧を印加す
る際、環境の湿度や転写材の種類に応じて交流電圧の振
幅を変更して印加するようにしたことが大きな特徴であ
る。本発明の画像形成装置自体の構成は、図2に示した
従来の画像形成装置と基本的に同様なので、以下、必要
に応じて図2を援用して説明する。
【0045】図1に示すように、剥離放電防止用のコロ
ナ帯電器14は、分離部の転写ドラム30の転写シート
34に開口部を向けて、転写シート34の外側に設置さ
れる。本実施例では、コロナ帯電器14は、開口部が幅
20mmに形成され、分離爪42の先端より上方に1
6.4mmの位置に、シールド板14a内の放電ワイヤ
14bが位置するように配置した。放電ワイヤ14bに
は、接地した高圧電源100のプラス側が接続されてい
る。
【0046】上記の高圧電源100は、転写材Pの分離
時、放電ワイヤ14bにサイン波の交流電圧を印加す
る。この高圧電源100は、周波数をたとえば500H
zに固定したまま、振幅を変更してサイン波を出力でき
るように構成されている。コロナ帯電器14のコロナ放
電開始電圧は、振幅で3kVであった。
【0047】また分離爪42は導電性とされ、分離爪4
2を102 〜103 Ωcmの固有抵抗値を有する導電性
ポリアセタールで形成した。この分離爪42は、これを
取付けた支持体41を介してアースに接地される。な
お、分離爪42は絶縁性、高抵抗性および中抵抗性のい
ずれでもよく、また接地しなくてもよい。図1におい
て、符号41′は両翼の分離爪42の外側に配置した転
写材Pの案内部材である。
【0048】さて、転写材Pの分離時、コロナ帯電器1
4のコロナ放電により、低湿環境下では、転写材分離の
際の剥離放電による画像乱れおよび分離爪跡を防止でき
るが、高湿環境下では、トナー像の過剰除電が生じて、
定着器前の画像乱れを招き、またコロナ放電を行なわな
ければ、トナーの付着による帯電器14の汚染を招く。
【0049】そこで、本実施例では、高湿環境下でもコ
ロナ放電を行なって、コロナ帯電器14のトナー汚染を
防ぎ、その際、トナー像の過剰除電を防止できるように
するために、環境の湿度、つまり大気中の単位体積あた
りの水分量に応じて、コロナ帯電器14に印加する交流
電圧(サイン波)の振幅を変更するようにした。
【0050】交流電圧の振幅を変更して印加するために
は、予め、表1に示すような環境の水分量と、これに対
し適切な交流電圧の振幅の対応を定めたテーブルを作成
しておく。そして画像形成装置に設置した温湿度計によ
って環境の水分量を検出して、検出した水分量から表1
に従って交流電圧の振幅を変更して、コロナ帯電器14
に交流電圧を印加する。
【0051】
【表1】
【0052】本実施例によれば、4色のトナー像の転写
が行なわれた転写材Pは、転写シート34に吸着された
状態で分離部に搬送され、転写材Pの先端が分離部にく
ると、転写ドラム30の内側に配置された内側分離用押
し当てコロ53が転写シート34を押し上げ、転写シー
ト34の外側位置に配置された分離爪42の先端にある
外側分離用押し当てコロ42aが転写シート34を押し
下げることによって、転写シート34に局所的に小さい
曲率を形成し、こにより転写材Pが転写シート34から
曲率分離される。これと同時に、転写材Pと転写シート
34の間に分離爪42を進入させ、転写材Pを転写シー
ト34から機械的に分離する。
【0053】このとき、転写材Pが分離爪42と接触す
る直前から高圧電源110によりコロナ帯電器100に
交流電圧を印加し始め、転写材Pの後端が分離爪42上
を完全に通過し終るまで交流電圧を印加し続ける。
【0054】本実施例において、転写材Pとして坪量6
4g/m2 と80g/m2 の2種の普通紙を用いて画像
形成を行ない、トナー像の転写後、転写シートから紙を
分離する試験を行なって、環境の水分量とこれに対する
適切なコロナ帯電器14への印加交流電圧の振幅とを検
討した。
【0055】その結果が先の表1のテーブルであり、表
1に示すように、環境の水分量と交流電圧の振幅との関
係を定めて、転写材分離時、交流電圧をコロナ帯電器1
4に印加すれば、コロナ帯電器14のコロナ放電によ
り、低湿環境下での転写材分離の際の剥離放電による画
像乱れおよび分離爪跡を防止し、高湿環境下でのトナー
像の過剰除電による定着器前の画像乱れを防止できた。
勿論、高湿環境下での帯電器14のトナー汚染は、コロ
ナ放電を行なうためない。
【0056】実施例2 画像を転写した転写材Pを図2の定着装置17で定着す
る際、画像形成の条件によっては、定着性の確保の観点
から定着速度が遅くなる場合がある。
【0057】転写材Pが坪量64〜105g/m2 であ
る普通紙の場合、定着速度は、転写時の転写材搬送速度
と同様の200mm/秒であるのに対し、坪量105g
/m2 を超える厚紙やOHPシートなどの場合は、定着
性が劣るので、表2に示すように、定着速度を80mm
/秒にまで遅くする。同様に、普通紙に対する両面画像
形成の2面目の定着では120mm/秒、厚紙に対する
両面画像形成の2面目の定着では60mm/秒に、定着
速度を低下させている。
【0058】
【表2】
【0059】定着速度を遅くする場合、普通、転写材P
の分離位置から定着装置17までの距離が十分に長くな
いので、画像の転写終了後、転写材Pを転写ドラム30
に担持させたまま回転を続け、その回転の途中で転写ド
ラム30の回転速度、つまり転写材Pの搬送速度を定着
速度までに低下させてから、転写材Pを転写シート34
から分離している。
【0060】このように、転写材Pが普通紙、厚紙、O
HPであるかの転写材の種類、画像形成が転写材Pの片
面か、両面画像形成の1面目(表面)か、2面目(裏
面)かの画像形成条件の違いによって、定着速度が異な
るために、転写材Pのコロナ帯電器14下を通過する速
度も異なる。従って転写材P上のトナー像がコロナ帯電
器14から受ける除電時間も異なり、たとえば低湿環境
下での剥離放電を防止する効果、高湿環境下での過剰除
電の程度も異なってくる。
【0061】そこで、本実施例では、転写材Pの分離
時、転写材の種類に応じて、コロナ帯電器14に印加す
る交流電圧の振幅を変更するようにした。
【0062】本実施例において、転写材Pとして坪量6
4〜105g/m2 の普通紙と、157〜209g/m
2 の厚紙を用いて両面画像形成を行ない、またOHPシ
ートを用いて片面画像形成を行ない、トナー像の転写
後、転写シートから紙を分離する試験を行なって、転写
材の種類とこれに対する適切なコロナ帯電器14への印
加交流電圧(サイン波)の振幅とを検討した。
【0063】その結果、表3に示すように、転写材Pの
種類に応じて交流電圧の振幅を変えることにより本発明
の効果、すなわち、低湿環境下では剥離放電を防止し、
高湿環境下では過剰除電を防止する効果を有効に得るこ
とができた。
【0064】
【表3】
【0065】以上では、転写材Pの種類に応じてコロナ
帯電器14に印加する交流電圧の振幅を変えるとした
が、既に表3に示されているように、実施例1の環境の
水分量に応じて交流電圧の振幅を変える操作を組合せる
こともでき、本発明の効果を有効に得ることができてい
る。
【0066】実施例3 本実施例では、画像を形成するトナー像の積層数、すな
わち画像を構成する色数に応じて、コロナ帯電器14に
印加する交流電圧の振幅を変更したことが特徴である。
【0067】つまり、単色画像のときの転写材へのトナ
ーの最大載り量を1.0色分(本実施例では、1枚のA
4転写材あたり0.5gのトナー)とすると、複数色の
トナー像を積層するフルカラー画像では、トナーの最大
載り量は2.1色分(本実施例では、1枚のA4転写材
あたり1.05gのトナー)となって、画像の全トナー
層厚が厚くなるので、そのトナー層上層は除電されやす
く、定着前画像乱れを起こしやすい。そこで上記のよう
に、画像の色数に応じて、コロナ帯電器14に印加する
交流電圧の振幅を変更するようにした。
【0068】本実施例において、4色フルカラーおよび
モノの画像形成を行ない、その画像の色数に対する適切
なコロナ帯電器14への印加交流電圧(サイン波)の振
幅とを検討したところ、表4に示すように、画像の色数
に応じて交流電圧の振幅を変えることにより、低湿環境
下では剥離放電を防止し、高湿環境下では過剰除電を防
止する、本発明の効果を有効に得ることができた。
【0069】
【表4】
【0070】以上では、画像の色数に応じてコロナ帯電
器14に印加する交流電圧の振幅を変えるとしたが、既
に表4に示されているように、実施例1の環境の水分量
に応じて交流電圧の振幅を変える操作を組合せることも
できる。さらに、表5に示されるように、実施例1の操
作に加えて、実施例2の操作を組合せることができる。
いずれの場合も、本発明の効果は有効に発揮された。
【0071】
【表5】
【0072】実施例4 大気中の単位体積あたりの水分量が18.0g/m3
上の高湿環境下では、トナーの帯電電荷量が不十分とな
りがちであり、分離帯電器14による転写材Pと転写シ
ート34との分離除電でトナーが過剰に除電されて、定
着前画像乱れを招く場合がある。
【0073】このような場合には、コロナ帯電器14に
印加する交流電圧にトナーと同極性の直流電圧、つま
り、本実施例では負極性の直流電圧を重畳することによ
り、トナーに負の電荷を与えて再帯電することができ
る。ただし、水分量の多い環境下で転写材Pの表面抵抗
が小さくなっているため、この直流電圧の電流値が大き
くなると、コロナ帯電器14から流れてきた負の電荷が
転写材の表面を伝わって転写部に流れ込んでしまい、電
流の干渉を発生して転写不良が起こる。
【0074】そこで、大気中の水分量21.6g/m3
の環境下で、坪量80g/m2 の普通紙を用い、フルカ
ラーの画像形成を行ない、トナー像の転写後、転写シー
トから紙を分離する際、振幅が3.0kVの交流電圧に
−2kVの直流電圧を重畳してコロナ帯電器14に印加
し、コロナ帯電器14に−100μAの電流が流れるよ
うにした。その結果、電流の干渉による転写不良が発生
したので、コロナ帯電器14に−80μAの電流が流れ
るように、−1.6kVの直流電圧を重畳したところ、
電流の干渉による転写不良の発生がなくなり、トナーの
帯電量が不十分となる水分量21.6g/m3 のような
環境下でも、本発明の効果を有効に発揮することができ
た。
【0075】本発明者らが検討した結果によれば、大気
中の水分量、および転写材の種類、画像形成がフルカラ
ーかモノか等の画像形成条件の違いに対し、コロナ帯電
器14への交流電圧に重畳する直流電圧は、電流値が表
6に示すようになるように設定すればよい。
【0076】
【表6】
【0077】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によれ
ば、転写材担持体上に担持した画像を転写後の転写材を
分離爪により分離する際、分離爪の上方に設置された剥
離放電防止用のコロナ帯電器に、環境の湿度、転写材の
種類やフルカラーかモノか等の色数などの画像形成条件
に応じて、交流電圧の振幅を変更して印加し、コロナ放
電を発生するようにしたので、大気中の水分量が少ない
低湿環境下での剥離放電の防止は勿論のこと、大気中の
水分量が多い高湿環境下でのトナー像の過剰除電を防止
することができる。また高湿環境下でのコロナ放電を行
なうので、転写材上のトナー像からのコロナ帯電器のト
ナー汚染を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一実施例における転写
・分離装置の分離部を示す拡大図である。
【図2】従来の画像形成装置を示す構成図である。
【図3】図2の画像形成装置における転写・分離装置を
示す斜視図である。
【図4】図3の転写・分離装置を構成する転写ドラムの
枠体を示す斜視図である。
【図5】転写ドラムの連結部と転写シートとの接続部を
示す斜視図である。
【図6】転写・分離装置の分離爪等による転写材分離の
作用を示す説明図である。
【図7】図2の画像形成装置に設置された定着装置を示
す概略構成図である。
【符号の説明】
13 転写・分離装置 14 コロナ帯電器 30 転写ドラム 34 転写シート 41 支持体 42 分離爪 42a、53 分離用押し当てコロ 100 高圧電源 P 転写材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写材担持体上に担持して回転される転
    写材に画像を転写後、転写材と転写材担持体との間に挿
    入して、転写材を転写材担持体から分離する分離爪と、
    前記分離爪の上方に設置され、交流電圧を印加すること
    によってコロナ放電を発生して、転写材担持体から分離
    される転写材の剥離の際の剥離放電を防止するコロナ帯
    電器とを有する画像形成装置において、前記コロナ帯電
    器に印加する交流電圧の振幅を変更可能にしたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記コロナ帯電器に印加する交流電圧に
    直流電圧を重畳した請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置が使用される環境の湿
    度を検知する検知手段を有し、検知した環境の湿度に応
    じて前記交流電圧の振幅を変化させる請求項1または2
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記転写材の種類に応じて前記交流電圧
    の振幅を変化させる請求項1または2の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記画像を構成する色数に応じて前記交
    流電圧の振幅を変化させる請求項1または2の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記交流電圧の振幅変更範囲の下限が、
    前記コロナ帯電器のコロナ放電開始電圧である請求項1
    〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
JP9252726A 1997-09-02 1997-09-02 画像形成装置 Pending JPH1184906A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9252726A JPH1184906A (ja) 1997-09-02 1997-09-02 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9252726A JPH1184906A (ja) 1997-09-02 1997-09-02 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1184906A true JPH1184906A (ja) 1999-03-30

Family

ID=17241417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9252726A Pending JPH1184906A (ja) 1997-09-02 1997-09-02 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1184906A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9170547B2 (en) 2012-01-25 2015-10-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9170547B2 (en) 2012-01-25 2015-10-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3346063B2 (ja) 画像転写装置
JP4051905B2 (ja) 画像形成装置
JP2004118114A (ja) 画像形成装置
JP4059012B2 (ja) 画像形成装置
JPH1184906A (ja) 画像形成装置
JPH11272090A (ja) 画像形成装置
JP2002372828A (ja) 画像形成装置
JP3458202B2 (ja) 画像形成装置
JP2004012926A (ja) 画像形成装置
JP4040964B2 (ja) 画像形成装置
JPH1184905A (ja) 画像形成装置
JP2004252061A (ja) 画像形成装置
JP4445196B2 (ja) 画像形成装置
JP2847005B2 (ja) 画像形成装置
JP2711903B2 (ja) 画像形成装置
JP2000352880A (ja) 画像形成装置
JPH09114337A (ja) 画像形成装置
JP2004020860A (ja) 画像形成装置
JP4680586B2 (ja) 画像形成装置
JP3587955B2 (ja) 静電画像形成方法
JP4451910B2 (ja) 画像形成装置
JPH10207241A (ja) 画像形成装置
JP2003307952A (ja) 画像形成装置
JPH08211753A (ja) 画像形成装置
JP2001337539A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050301