JPH1184297A - 走査光学装置 - Google Patents

走査光学装置

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JPH1184297A
JPH1184297A JP9238318A JP23831897A JPH1184297A JP H1184297 A JPH1184297 A JP H1184297A JP 9238318 A JP9238318 A JP 9238318A JP 23831897 A JP23831897 A JP 23831897A JP H1184297 A JPH1184297 A JP H1184297A
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light
scanning
polygon mirror
transmitting member
light beam
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JP9238318A
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Shinji Morita
真次 森田
Atsushi Fujita
厚 藤田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 (1)回転多面鏡の回転に伴って発生する風
の吹き溜まりを低減し、風切り音、風損、発熱を低く抑
え、これにより回転多面鏡の熱変形による面精度の低下
や、駆動モータの回転変動を防止する。また、光透過部
材の透過光量低下による画像の画質劣化を抑制する。
(2)回転多面鏡の反射面に入出射する光ビームを透過
可能にする光透過部材を、光偏向ユニットの筺体の開口
部の周囲に確実かつ容易に接着して開口部を封止する。 【解決手段】 (1)光透過部材291の出射面と走査
レンズ23の光ビーム走査面の延長面とが当接して形成
される直線Yと、走査レンズ23の光軸L2とのなす角
度θが、63〜83°になるように光透過部材291を
配置した走査光学装置。(2)回転多面鏡22の反射面
に入出射する光ビームを透過可能にする光透過部材29
1を、両面接着テープ292を介して前記開口部の周囲
に接着して、筺体101の開口部101Aを封止した走
査光学装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
レーザ複写機、レーザファクシミリ等の電子写真方式の
画像形成装置において、光ビームを回転多面鏡により偏
向させて、走査レンズにより感光体上を走査する走査光
学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタ等の画像形成装置
においては、その画像の書き込み手段として読み取った
情報を基にレーザ光を高速回転する回転多面鏡(ポリゴ
ンミラー)に入光させ、反射光を走査させて感光体面に
投影し画像記録を行っている。
【0003】図10は、回転多面鏡を回転駆動させるこ
とにより、光ビームを偏向走査させる従来の走査光学装
置の構成を示す断面図、図11は従来の走査光学装置の
水平断面図である。
【0004】回転多面鏡は低速回転の場合には、駆動モ
ータの回転軸に直接固定して使用されるが、高速回転と
なると回転多面鏡をラジアル軸外筒に固定し、ラジアル
軸内筒に対して触れることなく浮き上がった形で回転す
る空気ベアリングを用いての駆動回転が行われる。本出
願人は動圧軸受を有する光偏光装置について、特開平7
−243437号、特開平7−259849号、特開平
8−114219号、特開平8−121471号等の各
公報によって技術開示を行っている。
【0005】図10は、上スラスト板111、下スラス
ト板112及びラジアル軸内筒113等よりなる動圧軸
受110を有する光偏光装置(光偏向ユニット、ポリゴ
ンモータ)100の断面構成を示す図である。図におい
て、筐体101の中心軸114と一体にラジアル軸内筒
113と、それと同心に下スラスト板112と、モータ
の静止磁界を構成するコイル115とが取り付けられて
動圧軸受110が構成されている。また、回転磁界用の
リング状のマグネット(永久磁石)121とアルミ製の
外輪部122とセラミック製のラジアル軸外筒123と
回転多面鏡124とミラー押さえ125とは外輪部12
2とミラー押さえ125とで回転多面鏡124をサンド
イッチ状に挟持し、同心で一体に組み立てられてロータ
120が構成されている。ロータ120は前記ラジアル
軸内筒113に嵌入された後、上スラスト板111がラ
ジアル軸内筒113に同心に固定される。そして該ラジ
アル軸内筒113、下スラスト板112及び上スラスト
板111と、ラジアル軸外筒123の上下面及び嵌入内
周面との間には3〜10μm程度の隙間Sが形成され、
ロータ120の回転時には、ロータ120は動圧軸受1
10に触れることなく、空中に浮き上がって円滑な回転
が持続される。
【0006】即ち、ロータ120の回転に伴って回転多
面鏡124も回転し、レーザユニットから射出されたレ
ーザビームは図示しない感光体に向けて偏向走査する。
【0007】前記回転多面鏡124と動圧軸受110と
ロータ120を内蔵する筺体101には、回転多面鏡1
24の反射面に入出射する光ビームを通過可能にする開
口部101Aが穿設されている。該開口部101Aは回
転多面鏡124の反射面に入出射する光ビームLを透過
可能にする光透過部材104により封止されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(第1の課題)上記の走査光学装置を使用して、ロータ
120を回転させてレーザ発信器から射出されるレーザ
ビームを感光体上に走査させる際に、回転多面鏡124
及びロータ120の回転による気流の乱れが発生し、そ
れに伴って耳障りな風切り音が生じたり、筺体101が
振動することによる騒音発生等の問題が生じる。特に、
静粛が要求されるオフィス等では、騒音防止、静音化対
策が必要である。
【0009】図11は従来の光偏向ユニット100の光
透過部材104の取り付け角度を示す水平断面図であ
る。図において、L1は回転多面鏡124への入射光、
L2は回転する回転多面鏡124からの出射光の主走査
方向の中心線(走査光軸)を示す。
【0010】従来の光偏向ユニット100では、光透過
部材104の平面Yと、出射光の走査光軸L2とのなす
傾き角度ψが、ほぼ90°である。このような光透過部
材104の取り付け傾き角度ψでは、光透過部材104
の内側で、筺体101と回転多面鏡124とにより囲ま
れる空間部Z1が形成される。この空間部Z1は他の内
周部の空間部に比して大きな容積を占めるため、回転多
面鏡124の高速回転により吹き溜まり部となって、回
転多面鏡124のコーナにより生じる風切り音が大きく
なる。
【0011】また、この空間部Z1の空気容量が大きい
と、回転多面鏡124の高速回転時に、風損を生じ、回
転多面鏡124の発熱により、熱変形による面精度の低
下や、ロータ120の回転変動等を発生し、画面上では
走査むらや画像歪みとなって画像品質を低下させる。こ
のことは回転多面鏡124を高速回転し記録密度を高め
る場合に特に顕著となる。
【0012】また、光透過部材104の取り付け傾き角
度ψが大きすぎると、光透過部材104の透過光量が低
下して、光ビームの走査により形成される画像の画質低
下を生じる。
【0013】本発明の第1の課題は、回転多面鏡124
の回転に伴って発生する風損、発熱を低く抑えるととも
に、光透過部材104の透過光量の低下を抑制する走査
光学装置を提供することを目的とする。
【0014】(第2の課題)従来の走査光学装置では、
光偏向ユニット100の筺体101の側壁の一部には、
光ビーム入出射用の開口部101Aが穿設されていて、
この開口部101Aは透明な窓ガラス(光透過部材)1
04により遮蔽されている。光透過部材104は開口部
101Aの周辺に接着剤を用いて固着されている。
【0015】この接着剤としては、一般に、シリコーン
ゴム系、エポキシ樹脂系等が使用されている。このよう
な接着剤は、取り扱いが面倒で、かつ、接着剤の硬化に
長時間を要する等の組立性に問題がある。また、接着剤
の塗布ムラがあると、接合面に空隙を生じて、光偏向ユ
ニット100内部の気密性が低下して、回転多面鏡12
4の回転時の風切り音が外部に漏出して騒音発生とな
る。
【0016】本発明の第2の課題は、光偏向ユニット1
00の開口部101Aを封止する光透過部材104接着
作業性を向上させるとともに、接合面での気密性を確実
にする光偏向ユニット100を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の第1の課題は、駆
動回転することにより光ビームを偏向走査する回転多面
鏡と、前記回転多面鏡の反射面から出射した光ビームを
透過可能にする光透過部材と、前記光透過部材を透過し
た光ビームを走査する走査レンズとを有する走査光学装
置において、前記光透過部材の出射面と前記走査レンズ
の光ビーム走査面の延長面とが当接して形成される直線
と、前記走査レンズの光軸とのなす角度が、63〜83
°になるように前記光透過部材を配置したことを特徴と
する走査光学装置(請求項1の発明)によって達成され
る。
【0018】また、上記の第2の課題は、駆動回転する
ことにより光ビームを偏向走査する回転多面鏡と、前記
回転多面鏡を内蔵する筺体に穿設され、前記回転多面鏡
の反射面に入出射する光ビームを通過可能にする開口部
とを有する走査光学装置において、前記回転多面鏡の反
射面に入出射する光ビームを透過可能にする光透過部材
を、弾性を有する両面接着テープを介して前記開口部の
周囲に接着して、前記開口部を封止したことことを特徴
とする走査光学装置(請求項2の発明)によって達成さ
れる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による走査光学装置
及び画像形成装置の実施の形態を添付図面に基づいて説
明する。
【0020】図1は、本発明に係わるデジタル画像形成
装置の全体構成を示す図である。
【0021】画像形成装置本体1は、画像読み取り部
A、画像処理部B、画像記憶部C、画像書き込み部D、
画像形成部E、給紙部F等から構成されている。
【0022】画像読み取り部Aにおいて、原稿台ガラス
(プラテンガラス)11上に載置された原稿dは、スラ
イドレール上を移動するキャリッジに設けられたハロゲ
ンランプ12により照明される。原稿dからの反射光
は、第1ミラー13、第2ミラー14、第3ミラー15
で反射され、結像レンズ16を通り、CCDイメージセ
ンサ17によりライン状の光学像が順次電気信号に光電
変換される。
【0023】CCDイメージセンサ17により光電変換
されたアナログ信号は、画像処理部において、アナログ
処理されたのち、A/D変換され、シェーディング補
正、輝度/濃度変換、EE処理、文字/網点判別、フィ
ルタ/変倍処理、コピーγ補正、書き込み濃度補正、2
ビーム制御、誤差拡散処理、データ圧縮処理等が施され
た後、画像記憶部Cを経て画像書き込み部Dに出力され
る。
【0024】画像書き込み部Dにおいては、画像処理後
の画像データが、半導体レーザによって出力される。こ
の半導体レーザからの出力は、駆動モータ21により回
転される回転多面鏡(ポリゴンミラー)22で回転走査
され、fθレンズ23を経て、第1ミラー24、第2ミ
ラー25、シリンドリカルレンズ26、第3ミラー27
を通過して、カバーガラス28から射出して、感光体ド
ラム31上に照射される。
【0025】画像形成部Eは、感光体ドラム31の周囲
に配置された、帯電器32、現像器33、転写器34、
分離器35、クリーニング装置36等から成る。さら
に、分離器35の下流側には、搬送部37、定着部3
8、排紙部39が配置されている。
【0026】給紙部Fは、転写紙pを収容する給紙カセ
ット41と、給紙カセット41内の転写紙pを分離して
給送する給紙手段42から成る。
【0027】図2は複数ビーム走査光学装置の一実施の
形態を示す斜視図、図3は該複数ビーム走査光学装置の
平面図である。
【0028】これらの図において、200A,200B
は半導体レーザ、201A,201Bはコリメートレン
ズ(ビーム整形用光学系)、202A,202Bは高さ
調整用の圧縮プリズム、203Aは主走査方向微調整用
の1組のプリズムセット、203Bは副走査方向ピッチ
微調整用の1組のプリズムセット、204は2ビームを
合成するビーム合成プリズム、205は第1シリンドリ
カルレンズ、22は回転多面鏡、23A,23Bはfθ
レンズ、26は第2シリンドリカルレンズ、27は第3
ミラー、28はカバーガラス、31は感光体ドラムをそ
れぞれ示している。なお、29はタイミング検出用のイ
ンデックスミラー、29Sは同期検知用のインデックス
センサ、21は上記回転多面鏡22の駆動モータであ
る。
【0029】半導体レーザ200Aから出射したビーム
光は、コリメートレンズ201Aにより平行光になり、
次いでビーム合成プリズム204に入射する。前記半導
体レーザ200Aに対して直交配置された半導体レーザ
200Bから出射したビーム光も同様に、コリメートレ
ンズ201Bにより平行光となり、その後、ビーム合成
プリズム204に入射する。なお、この半導体レーザ2
00Bから出射したビーム光は、副走査方向には、前記
半導体レーザ200Aから出射したビーム光と所定のピ
ッチ量だけずらせて配置してある。
【0030】上記両ビーム光は第1結像光学系の第1シ
リンドリカルレンズ205を経て回転多面鏡22に入射
する。この反射光は、fθレンズ23A,23B、第2
シリンドリカルレンズ26から成る第2結像光学系を透
過し、第3ミラー27、カバーガラス28を介して感光
体ドラム31の周面上に、所定のスポット径で、副走査
方向に所定ピッチ量だけずらせた状態で、2ライン同時
に走査する。なお、主走査方向は図示しない調整機構に
より、既に微調整してある。1ライン毎の同期検知は、
走査開始前の光束をインデックスミラー29を介してイ
ンデックスセンサ29Sに入射させる。
【0031】図4は本発明に係わる走査光学装置の断面
図、図5は該走査光学装置の光偏向ユニット100近傍
の拡大断面図である。なお、これらの図面に使用されて
いる符号について、図10と同じ機能を有する部分に
は、同符号を付している。
【0032】回転多面鏡22を駆動回転させる駆動モー
タ21は、筺体101側の複数のコイル115から成る
ステータと、回転多面鏡22側のマグネット121から
成るロータとから構成されている。複数のコイル115
は、絶縁性の基板114上に固定配置されている。該複
数のコイル115は直列配線され、コネクタ116、リ
ード線117を介して図示しない電源装置に接続されて
いる。絶縁性の基板114の下方の筺体101面には、
珪素鋼板から成るステータヨーク118が固定設置され
ている。
【0033】複数のコイル115の上面は、リング形状
の永久磁石から成るマグネット121の下面に所定の間
隙を保って近接している。マグネット121の上面は、
薄板鋼板から成るマグネットヨーク126を介して回転
多面鏡22に接着固定されている。回転多面鏡22の内
周面の一部は、ラジアル軸外筒123の外周面に当接し
て位置決めされたのち、凹部に接着剤が注入されて固定
される。従って、マグネット121、マグネットヨーク
126、回転多面鏡22は、ラジアル軸外筒123と一
体化され、動圧軸受110に対して回転可能である。
【0034】また、回転多面鏡22には、凹部が穿設さ
れていて、マグネット121、マグネットヨーク126
を埋設配置することにより、回転多面鏡22を含む回転
部材を薄型化した。これにより回転多面鏡22の回転精
度の向上と、光偏向ユニットの小型化に有効である。
【0035】光偏向ユニット100の筺体101の上端
面は、蓋部材(内蓋)102と弾性シール部材103と
により圧接され、筺体101の上部開放空間は密封され
ている。弾性シール部材103は、発泡性樹脂部材又は
ゴム板等で形成され、蓋部材102の内面に貼着されて
おり、騒音防止に効果的である。
【0036】動圧軸受110の上スラスト板111は回
転多面鏡22の上面より突出し、また上スラスト板11
1、下スラスト板112、ラジアル軸内筒113を固定
するネジ119等が上スラスト板111上面より更に突
出している。蓋部材102は、アルミニウム合金板等か
ら成り、中央部付近が凸状に絞り加工されている。この
絞り加工された凸部102Aは、上スラスト板111、
ネジ119等が回転多面鏡22の上面から突出した形状
に応じて、ほぼ等間隔の狭い空間を形成するような高さ
及び傾斜した円錐面に形成されている。このように、上
スラスト板111及び回転多面鏡22と蓋部材102と
の間隔をほぼ等間隔の狭い空間を形成することにより、
光偏向ユニット100の筺体101内の空気容量を適正
化し、高速回転する回転多面鏡22による、風損、発
熱、風切り音の発生を低減できる。
【0037】走査光学装置の光学部材を収容する光学装
置本体(画像書き込み部ケーシング)20のうち、光偏
向ユニット100を収容固定する壁体20Aの壁面の上
端面は、壁体20Aの上部空間を密封する天蓋部材20
6と、弾性シール部材207とにより圧接され、壁体2
0Aの上部開放空間は密封されている。天蓋部材206
は、ABS樹脂等の振動減衰特性を有する樹脂部材で形
成されている。
【0038】弾性シール部材207は、発泡ウレタンゴ
ム又は発泡エチレンプロピレンゴム(EPDM)等の発
泡性樹脂部材から成る吸振材で形成され、天蓋部材20
6の内面に貼着されており、騒音防止に効果的である。
【0039】天蓋部材206の中央部付近は凸状に突出
した形状に形成されていて、天蓋部材(外蓋)206の
内面と蓋部材(内蓋)102の外面との間は、ほぼ等間
隔の狭い空間を形成している。
【0040】天蓋部材206の内面に貼着された弾性シ
ール部材207は、蓋部材102の外面に圧接されて密
封状態にする。蓋部材102と天蓋部材206との間隙
に介挿され充填された弾性シール部材207は、回転多
面鏡22による風切り音の外部漏出を防止するととも
に、振動減衰に有効である。
【0041】208は光学装置本体20の上部空間を覆
うカバー部材であり、内面に弾性シール部材208Aを
有し、防塵、防音に効果がある。
【0042】図6(a)は、蓋部材102を取り外した
状態の光偏向ユニット100の平面図、図6(b)は該
光偏向ユニット100のA矢示側面図、図7は上記の光
偏向ユニット100と光学系の拡大平面図である。
【0043】筺体101の側壁の一部は、切り欠かれて
開口部101Aが穿設されている。この開口部101A
は、回転多面鏡22の回転による光ビームLの射出口で
ある。開口部101Aの外面には、透明な光透過部材
(光入出射用窓ガラス)291が両面接着テープ292
を介して接着されている。
【0044】図6(c)は両面接着テープ292の層構
成を示す拡大断面図である。
【0045】両面接着テープ292としては、接着力、
シール性、耐久性、振動吸収性に優れた部材を使用す
る。例えば、VHB構造用接合テープY−4905J又
はY−4920(何れも住友スリーエム社製)を使用し
て好適であった。接合テープY−4905J又はY−4
920は何れも、弾性を有するアクリルフォーム基材a
の両面にアクリル系粘着材bを積層したもので、使用前
はアクリル系粘着材bの片面に剥離フィルムcを貼着し
て保護している。この両面接着テープ292を使用する
ことにより、従来の接着剤(シリコーンゴム系、又はエ
ポキシ樹脂系等の接着剤)が硬化に多くの時間を要する
のに対し、接着性の向上と、接着作業性の向上が達成さ
れた。
【0046】また、上記の両面接着テープ292は、弾
性を有するアクリルフォーム基材aの両面に形成された
アクリル系粘着材bにより、筺体101の開口部101
A及び光透過部材291に密着接合する。従って、接合
面は均一かつ確実に接着され、空隙を生じることはない
から、光偏向ユニット100内部の気密性が保持され、
回転多面鏡124の回転時の風切り音が外部に漏出して
騒音を発生することはない。
【0047】図8(a)は本発明に係わる光偏向ユニッ
ト100の平面図、図8(b)は該光偏向ユニット10
0の断面図である。
【0048】光偏向ユニット100の筺体101の上部
開口を閉止する蓋部材102の一部は、筺体101の開
口部101A付近の側壁面より突出して庇部102Bを
形成している。この庇部102Bは、光透過部材291
の上方付近を広く覆う保護部分であり、光偏向ユニット
100の作業時に、ドライバ等の作業工具が光透過部材
291に接触して光透過部材291を破損させたり、光
透過部材291に指先が触れて指紋等の汚れが付着する
ことを防止する。
【0049】図9は本発明の光偏向ユニット100の光
透過部材291の取り付け角度を示す水平断面図であ
る。図において、L1は回転多面鏡22への入射光、L
2は回転する回転多面鏡22からの出射光の主走査方向
の中心線(走査光軸)を示す。
【0050】図9に示す本発明に係わる光偏向ユニット
100では、光透過部材291の平面Yが走査光軸L2
に対してなす傾き角度θを63〜83°に傾斜配置した
ことにより、光透過部材291の内面側の開口部101
A付近の空間部Z2を最小かつ他の空間部分とほぼ均一
にした。光透過部材291の傾き角度θを63〜83°
の範囲に設定することにより、空間部Z2において、回
転多面鏡22の高速回転による吹き溜まり部が殆どなく
なり、風切り音が抑えられ、高速回転が可能になった。
【0051】光透過部材291の傾き角度θを83°以
上下に設定すると、空間部Z2が増大し、図11の空間
部Z1に示すように、この空間Z1において、回転多面
鏡22の高速回転によリ吹き溜まり部となって、回転多
面鏡22のコーナによる風切り音が大きくなる。光透過
部材291の傾き角度を63°以下に設定すると、光透
過部材291の表面反射光が増して透過光量低下による
画像劣化が発生する。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる走査光学装置は、光透過部材の出射面と走査レンズ
の光ビーム走査面の延長面とが当接して形成される直線
と、走査レンズの光軸とのなす角度が、63〜83°に
なるように光透過部材を配置したものであるから、回転
多面鏡の回転に伴って発生する風の吹き溜まりが低減さ
れるから、風切り音、風損、発熱を低く抑えることが可
能であり、これにより回転多面鏡の熱変形による面精度
の低下や、駆動モータの回転変動を防止し、画面上での
走査むらや画像歪み等を除去して画像品質向上に優れた
効果を発揮する。このことは回転多面鏡を高速回転し記
録密度を高める場合に特に有効である。また、光透過部
材の透過光量低下が少なく、画像の画質劣化も抑制され
る。
【0053】請求項2の発明による走査光学装置は、回
転多面鏡の反射面に入出射する光ビームを透過可能にす
る光透過部材を、弾性を有する両面接着テープを介して
光偏向ユニットの筺体の開口部の周囲に接着して、開口
部を封止したものであるから、光透過部材の接着性の向
上と、接着作業性の向上が達成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるデジタル画像形成装置の全体構
成図。
【図2】複数ビーム走査光学装置の一実施の形態を示す
斜視図。
【図3】複数ビーム走査光学装置の平面図。
【図4】上記走査光学装置の断面図。
【図5】走査光学装置の光偏向ユニット近傍の拡大断面
図。
【図6】蓋部材を取り外した状態の光偏向ユニットの平
面図、該光偏向ユニットのA矢示側面図及び両面接着テ
ープの層構成を示す拡大断面図。
【図7】上記の光偏向ユニットと光学系の拡大平面図。
【図8】光偏向ユニットの平面図及び断面図。
【図9】本発明による光偏向ユニットの光透過部材の取
り付け角度を示す水平断面図。
【図10】従来の動圧軸受を有する光偏光装置の断面構
成図。
【図11】従来の光偏向ユニットの光透過部材の取り付
け角度を示す水平断面図。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体 20 光学装置本体(画像書き込み部ケーシング) 20A 壁体(側壁) 21 駆動モータ 22,124 回転多面鏡(ポリゴンミラー) 23,23A,23B fθレンズ(走査レンズ) 28 カバーガラス 100 光偏向ユニット 101 筺体 101A 開口部 102 蓋部材(内蓋) 102B 庇部 103,207,208A 弾性シール部材 110 動圧軸受 120 ロータ 121 マグネット 206 天蓋部材(外蓋) 208 カバー部材 291 光透過部材(光入出射用窓ガラス) 292 両面接着テープ L,L1,L2 光ビーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動回転することにより光ビームを偏向
    走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡の反射面から出
    射した光ビームを透過可能にする光透過部材と、前記光
    透過部材を透過した光ビームを走査する走査レンズとを
    有する走査光学装置において、前記光透過部材の出射面
    と前記走査レンズの光ビーム走査面の延長面とが当接し
    て形成される直線と、前記走査レンズの光軸とのなす角
    度が、63〜83°になるように前記光透過部材を配置
    したことを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】 駆動回転することにより光ビームを偏向
    走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を内蔵する筺体
    に穿設され、前記回転多面鏡の反射面に入出射する光ビ
    ームを透過可能にする開口部とを有する走査光学装置に
    おいて、前記回転多面鏡の反射面に入出射する光ビーム
    を透過可能にする光透過部材を、弾性を有する両面接着
    テープを介して前記開口部の周囲に接着して、前記開口
    部を封止したことを特徴とする走査光学装置。
  3. 【請求項3】 前記両面接着テープは、アクリルフォー
    ム基材の両面にアクリル系粘着材を積層したものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の走査光学装置。
JP9238318A 1997-09-03 1997-09-03 走査光学装置 Pending JPH1184297A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262320A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Asahi Glass Co Ltd ガラス用両面粘着シートもしくはテープ
JP2010237513A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd 光偏向器、光走査装置および画像形成装置

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