JPH1184217A - クリック機構および該クリック機構を用いた電動レボルバ装置 - Google Patents

クリック機構および該クリック機構を用いた電動レボルバ装置

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JPH1184217A
JPH1184217A JP24549997A JP24549997A JPH1184217A JP H1184217 A JPH1184217 A JP H1184217A JP 24549997 A JP24549997 A JP 24549997A JP 24549997 A JP24549997 A JP 24549997A JP H1184217 A JPH1184217 A JP H1184217A
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JP24549997A
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Hiroyuki Okahira
裕幸 岡平
Akimasa Morita
晃正 森田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、安定したクリック動作が得られるク
リック機構および該クリック機構を用いた電動レボルバ
装置を提供する。 【解決手段】固定部材4に対し、モータギア部5を介し
てステップモータ6により複数の対物レンズ2を装着し
た回転部材1が回転される間、クリック部8のバイモル
フ材81には、電源12より電圧が印加され、変形され
ていて、クリックボール10をクリック溝7の上方に位
置させ、ステップモータ6が停止した後の対物レンズ2
の位置決めの時のみ、バイモルフ材81への電源12か
らの電圧の印加を断ってクリック部8のクリックボール
10をクリック溝7に落とし込むようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学顕微鏡などの
光学機器に用いられるクリック機構および該クリック機
構を用いた電動レボルバ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学機器である光学顕微鏡は、複数の対
物レンズを観察光軸に挿脱可能に切換える対物レンズレ
ボルバに着脱可能に保持しており、この対物レンズレボ
ルバを回転して観察光軸上の対物レンズを切換えること
により所望する倍率の観察を行うようにしている。ま
た、このようなレボルバの回転操作は、検鏡作業のスピ
ードアップを始め、レボルバ操作による試料付近へのご
みの落下などを防止するため、最近では、電動機を用い
て電気的にレボルバを回転制御する電動レボルバ装置が
用いられている。
【0003】ところで、このような電動レボルバ装置で
は、電動機の駆動により所望の対物レンズを観察光軸に
位置させた状態で、さらに正確にレンズの位置決めをす
るため、クリック機構が用いられている。
【0004】しかして、従来、この種のクリック機構を
採用した電動レボルバ装置として、図9〜図11に示す
ように構成したものがある。図9において、101は回
転部材で、この回転部材101は、複数の対物レンズ1
02を装着したもので、ボール103を介して固定部材
104に回転自在に支持している。また、回転部材10
1は、モータギア部105を介してモータ106に連結
し、このモータ106により所望する対物レンズ102
を観察光軸上に位置させるように回転駆動されるように
なっている。固定部材104には、クリックバネ107
を設けている。このクリックバネ107は、先端にクリ
ックボール108を一体に設けていて、クリックバネ1
07の弾性力によりクリックボール108を回転部材1
01周縁部のクリック溝109に落とし込むことで、対
物レンズ102の観察光軸m上の位置決めを行うクリッ
ク機構を構成している。
【0005】この場合、クリック溝109は、図10に
示すように回転部材101周縁部に沿って等間隔に形成
し、また、図11に示すようにクリック溝109の周辺
のみを山形部110にするとともに、これら山形部11
0の間を平坦部111に形成して、対物レンズ102が
観察光軸mから外れているときは、クリックバネ107
のクリックボール108を平坦部111上に非接触状態
で位置させて回転部材101の回転力量を軽くし、対物
レンズ102が観察光軸mに、ある距離まで近付くと、
クリックボール108を山形部110に接触させ回転部
材101の回転にブレーキをかけた後、クリックボール
108をクリック溝109に落とし込むようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構成によると、クリックボール108は、回転部材10
1周縁部の山形部110を点接触状態で摺接しながらク
リック溝109のエッヂ部からクリック溝109内に落
ち込むようになるため、クリックボール108の接触部
分の硬度を上げたり、グリスを注入して接触摩擦を軽減
するものの、いずれは磨耗が進み、クリックボール10
8の変形やクリック溝109のエッヂ部の磨耗が顕著に
なる。これら部分の磨耗は、クリックバネ107の弾性
力をもってしても、回転部材101の回転停止位置を決
める力が弱くなり、さらに磨耗が進むと、クリックボー
ル108とクリック溝109の間に隙間が生じ、ガタと
なって位置決め精度が悪化してしまう。また、クリック
ボール108とクリック溝109の磨耗が少ない間は、
モータ106の停止位置の微妙なばらつきをクリック機
構が吸収していたが、これらの磨耗が進むにつれて、こ
れらのばらつきを吸収しきれなくなり、クリックボール
108がクリック溝109に落ち込まない位置で停止し
てしまうこともある。
【0007】さらに、クリックボール108をクリック
溝109から脱出させるには、クリックボール108を
クリック溝109から這い上げるための脱出トルクを必
要とするため、回転部材101の回転トルクは、通常回
転させる場合に比べて大きくしなければならず、モータ
106やモータギア部105に過大な負担がかかる。こ
のため、予めモータ106としてトルクの大きい高出力
のものやモータギア部105として特殊処理を施した高
耐性のものなどが必要となり、コスト的に不利となり、
特に、高速で多くの繰り返し動作を行う工業用自動機な
どに用いられるものでは、必要とする耐久性を満たせ
ず、長期にわたっての安定した動作を期待できない。
【0008】そこで、クリックボール108をベアリン
グなどの転がり摩擦を利用した機構に置き換えること
で、磨耗を大幅に軽減することが考えられるが、このよ
うにすると、ベアリングのラジカルガタにより位置決め
精度が悪化してしまい、実用に耐えない。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、安定したクリック動作が得られるクリック機構およ
び該クリック機構を用いた電動レボルバ装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
固定部材に対し可動部材を位置決めするクリック機構に
おいて、前記可動部材に設けられたクリック溝またはク
リックボールと、前記固定部材に設けられ、前記クリッ
ク溝またはクリックボールに係合されるクリックボール
または係合穴を有するクリック部材と、前記可動部材の
位置決め時に前記クリック部材を前記可動部材側に変形
させて係合状態を保持するとともに、前記可動部材が可
動される間は、前記クリック部材を前記可動部材から離
間する方向に変形させて係合状態を解除する切換え手段
とにより構成している。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載にお
いて、前記クリック部材は、電歪性を有するバイモルフ
材とバネ材を張り合わせてなり、切換え手段は、前記バ
イモルフ材に接続された電源をオンオフ制御するように
している。
【0012】請求項3記載の発明は、固定部材と、この
固定部材に回転可能に支持されるとともに、複数の対物
レンズを装着した回転部材と、この回転部材の前記対物
レンズの装着位置に対応して設けられたクリック溝また
はクリックボールと、前記回転部材を回転駆動する駆動
手段と、前記固定部材に設けられ、前記クリック溝また
はクリックボールに係合されるクリックボールまたは係
合穴を有するクリック部材と、前記回転部材の位置決め
時に前記クリック部材を前記回転部材側に変形させて係
合状態を保持するとともに、前記前記駆動手段により前
記回転部材が回転駆動される間は、前記クリック部材を
前記回転部材から離間する方向に変形させて係合状態を
解除する切換え手段とにより構成している。
【0013】この結果、請求項1記載の発明によれば、
固定部材に対し、前記可動部材が可動される間、クリッ
ク部を変形してクリックボールとクリック溝(または係
合穴とクリックボール)の間の係合を解除し、可動部材
の位置決めの時に、これら間を係合するようになるの
で、可動部材の可動の際の騒音をなくすことができると
ともに、クリックボールや溝エッヂでの磨耗を大幅に軽
減できる。また、クリックボールをクリック溝(または
係合穴をクリックボールから)脱出する際も、クリック
部を変形させるのみで対応でき、大きな脱出トルクを必
要でなくなる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、クリック部
材として、電歪性を有するバイモルフ材とバネ材を張り
合わせたものを用いたので、クリック機構として構成が
簡単で、しかも設置スペースも最小限のものにできる。
【0015】請求項3記載の発明によっても、固定部材
に対し、駆動手段により複数の対物レンズを装着した回
転部材が回転される間、クリック部を変形してクリック
ボールとクリック溝(または係合穴とクリックボール)
の間の係合を解除し、駆動手段による回転部材の位置決
めの時に、これら間を係合するようになるので、回転部
材の回転の際のクリック機構での騒音の発生なくすこと
ができるとともに、クリック機構でのクリックボールや
溝エッヂでの磨耗を大幅に軽減できる。また、クリック
ボールをクリック溝から(または係合穴をクリックボー
ルから)脱出する際も、クリック部を変形させるのみで
対応できるので、駆動手段に大きな脱出トルクを必要で
なくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明が適用される電動
レボルバ装置の概略構成を示している。図において、1
は回転部材で、この回転部材1は、ボール3を介して固
定部材4に回転自在に支持している。固定部材4は、図
示しない顕微鏡の鏡体に取り付けられている。
【0017】回転部材1は、観察光軸mと交わる円周方
向に沿って複数の対物レンズ2を装着し、固定部材4に
対する回転により所望する対物レンズ2を観察光軸m上
に位置決めできるようにしている。また、回転部材1
は、周面にギア部1aを形成し、このギア部1aをモー
タギア部5を介してステップモータ6に連結し、このス
テップモータ6により回転部材1を回転駆動可能にして
いる。
【0018】回転部材1の周縁部に沿って対物レンズ2
の装着位置に対応して複数のクリック溝7を形成してい
る。そして、このクリック溝7に対応するクリック部材
8を固定部材4に設けている。このクリック部材8は、
図2に示すように電圧の印加により伸び縮みする、いわ
ゆる電歪性を有するバイモルフ材81と通常のバネ材8
2を張り合わせた構造を有するもので、基端部を2本の
ビス9により固定部材4に固定し、先端部にクリックボ
ール10を溶接、接着または圧入などにより一体に設け
ていて、このクリックボール10をクリック溝7に落と
し込むことで、対物レンズ2の観察光軸m上の位置決め
を行うクリック機構を構成している。
【0019】この場合、クリック部材8は、バイモルフ
材81にスイッチ11を介して電源12を接続してい
て、スイッチ11の投入により電源12の電圧を印加す
ると、バネ材82に対しバイモルフ材81のみが伸びる
ため、クリック部材8として図示矢印方向に湾曲しクリ
ックボール10をクリック溝7の上方に位置させ、ま
た、スイッチ11の開放して電源12の電圧を印加を断
つと、バネ材82の復帰力によりバイモルフ材81が元
の状態に戻って、クリックボール10をクリック溝7に
落とし込むようになっている。また、スイッチ11は、
ステップモータ6の起動とともに投入され、ステップモ
ータ6の停止により開放されるようになっている。
【0020】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。いま、ステップモータ6が起動されてい
ない場合は、スイッチ11が開放して電源12の電圧が
クリック部材8のバイモルフ材81に印加されないの
で、バイモルフ材81は、バネ材82により元の状態を
保持され、クリックボール10をクリック溝7に落とし
込んでいる。
【0021】この状態から、対物レンズ2の切換えのた
め電動レボルバ装置の駆動が指示されると、図3に示す
フローが実行される。まず、ステップ301で、ステッ
プモータ6を起動する。すると、ステップ302で、ス
イッチ11が投入され、電源12の電圧がクリック部材
8のバイモルフ材81に印加される。これにより、ステ
ップ303で、バネ材82に対しバイモルフ材81のみ
が伸びるため、クリック部材8は、図示矢印方向に湾曲
され、クリックボール10をクリック溝7の上方に移動
させる。
【0022】この状態から、ステップ304で、所望の
対物レンズ2を観察光軸m上に位置させるに必要な回転
量だけ回転部材1を回転させる。次いで、ステップ30
5で、ステップモータ6を停止する。すると、ステップ
306で、スイッチ11が開放され、電源12の電圧の
印加が断たれるので、クリック部材8は、バネ材82の
復帰力によりバイモルフ材81が元の状態に戻って、ク
リックボール10がクリック溝7に落とし込まれ、位置
決めが行われる。
【0023】従って、このようにすれば、固定部材4に
対し、モータギア部5を介してステップモータ6により
複数の対物レンズ2を装着した回転部材1が回転される
間、クリック部8のバイモルフ材81には、電源12よ
り電圧が印加され、変形されていて、クリックボール1
0をクリック溝7の上方に位置させ、ステップモータ6
が停止し対物レンズ2の位置決めを行う時に、バイモル
フ材81への電源12からの電圧の印加を断ってクリッ
ク部8のクリックボール10をクリック溝7に落とし込
むようにしたので、回転部材1の回転の際のクリック機
構での騒音の発生なくすことができるとともに、クリッ
ク機構のクリックボール10や溝7のエッヂでの磨耗を
大幅に軽減でき,長期にわたって安定したレボルバ動作
を期待できる。また、クリックボール10をクリック溝
7から脱出する際も、クリック部8のバイモルフ材81
に電源12より電圧を印加して変形させるのみで対応で
き、大きな脱出トルクを必要でなくなるので、ステップ
モータ6に高出力のものを必要としないばかりか、モー
タギア部5の負担も軽減できる。
【0024】また、クリック部材8として、電歪性を有
するバイモルフ材81とバネ材82を張り合わせたもの
を用いたので、クリック機構として構成が簡単で、しか
も設置スペースも最小限のものを実現することができ
る。
【0025】なお、上述した第1の実施の形態では、回
転部材1の周縁部に沿ってクリック溝7を設け、クリッ
ク部材8にクリックボール10を設け、このクリックボ
ール10をクリック溝7に落とし込むようにしたが、回
転部材1の周縁部に沿ってクリックボールを設け、クリ
ック部材8にクリック穴部を形成して、このクリック穴
部をクリックボールに係合させるようにした構造でもよ
い。また、上述では、ステップモータ6を用いたが、こ
れに代えてセンサとDC(AC)モータの組み合わせた
ものを用いてもよい。また、ステップモータ6の回転伝
達にギアトレインを用いたが、タイミングベルトを用い
た回転伝達も可能である。また、このような回転伝達手
段を用いず回転部材1を直接回転させるダイレクトドラ
イブでも可能である。 (第2の実施の形態)図4は、本発明の第2の実施の形
態の要部の概略構成を示すもので、図1と同一部分に
は、同符号を付している。
【0026】この場合、回転部材1の周縁部に沿って設
けられた複数のクリック溝7に対応するクリック部材1
3は、熱膨脹の異なる2種類の金属を張り合わせたバイ
メタル131と発熱抵抗体132を組み合わせた構造を
有するもので、基端部をビス9により固定部材4に固定
し、先端部にクリックボール10を一体に設けていて、
このクリックボール10をクリック溝7に落とし込むこ
とで、対物レンズ2の観察光軸m上の位置決めを行うク
リック機構を構成している。また、クリック部材13
は、発熱抵抗体132にスイッチ14を介して電源15
を接続していて、スイッチ14の投入により電源15よ
り発熱抵抗体132に電流を流しバイメタル131を図
示矢印方向に湾曲させることで、クリックボール10を
クリック溝7の上方に位置し、また、スイッチ14の開
放して電源15からの電流を断つと、バイメタル131
が元の状態に戻って、クリックボール10をクリック溝
7に落とし込むようになっている。また、スイッチ14
は、ステップモータ6の起動とともに投入され、ステッ
プモータ6の停止により開放されるようになっている。
【0027】従って、このようにしても、回転部材1が
回転される間は、電源15より発熱抵抗体132に電流
を流しバイメタル131を図示矢印方向に湾曲させるこ
とで、クリックボール10をクリック溝7の上方に位置
させ、回転部材1の回転が停止した後は、電源15から
の電流を断って、バイメタル131を元の状態に戻して
クリックボール10をクリック溝7に落とし込み、位置
決めできるので、この場合も、上述した第1の実施の形
態と同様な効果を期待できる。 (第3の実施の形態)図5(a)(b)は、本発明の第
3の実施の形態の要部の概略構成を示すもので、図1と
同一部分には、同符号を付している。
【0028】この場合、回転部材1の周縁部に沿って設
けられた複数のクリック溝7に対応するクリック部材1
6は、板バネ161からなっている。この板バネ161
は、図6に示すように三角形状をなしていて、基端部側
の底辺の2点をビス9、9により回転部材1に固定し、
先端部にクリックボール10を一体に設け、このクリッ
クボール10をクリック溝7に落とし込むことで、対物
レンズ(2)の観察光軸(m)上の位置決めを行うクリ
ック機構を構成している。また、この板バネ161の上
方に電磁石17を配置している。この電磁石17は、ス
ペーサ18を介して固定部材4に固定している。
【0029】電磁石17には、ヒンジ19を介して強磁
性体からなる吸着片20を回動自在に設けている。この
吸着片20は、図7に示すように1対の引っ掛け爪部2
01201を有し、これら引っ掛け爪部201、201
により図6に示す三角形状の板バネ161の先端部近傍
を引っ掛けるようにしている。また、電磁石17は、図
7に示すようにスイッチ21を介して電源22を接続し
ていて、スイッチ21の投入により電源22より電磁石
17を付勢すると、図5(b)に示すように吸着片20
を電磁石17に吸着し、引っ掛け爪部201、201に
より三角形状の板バネ161を引上げることでクリック
ボール10をクリック溝7の上方に位置し、また、スイ
ッチ21を開放して電源22の電圧の印加を断って、電
磁石17の付勢を解くと、図5(a)に示すように吸着
片20を電磁石17より離間して、引っ掛け爪部20
1、201による三角形状の板バネ161の引上げも解
除し、クリックボール10をクリック溝7に落とし込む
ようになっている。また、スイッチ21は、ステップモ
ータ6の起動とともに投入され、ステップモータ6の停
止により開放されるようになっている。
【0030】しかして、このような構成とすると、対物
レンズ切換えのため電動レボルバ装置の駆動が指示さ
れ、ステップモータ6が起動されると、スイッチ21が
投入され、電源22により電磁石17が付勢される。す
ると、図5(b)に示すように吸着片20が電磁石17
に吸着され、引っ掛け爪部201、201により三角形
状の板バネ161が引上げられクリックボール10をク
リック溝7の上方に移動させる。
【0031】この状態で、所望の対物レンズを観察光軸
m上に位置させるに必要な回転量だけ回転部材1を回転
させ、その後、ステップモータ6を停止する。すると、
スイッチ21が開放され、電源22の電圧の印加が断た
れるので、電磁石17の付勢が解かれ、図5(a)に示
すように吸着片20が電磁石17より離間して、引っ掛
け爪部201、201による三角形状の板バネ161の
引上げも解除され、クリックボール10をクリック溝7
に落とし込まれ、位置決めが行われる。
【0032】従って、このようにしても、回転部材1が
回転される間は、電磁石17より吸着片20を吸着する
ことで、クリックボール10をクリック溝7の上方に位
置させ、回転部材1の回転が停止した後は、電磁石17
よりる吸着片20を吸着を解いて離間させ、クリックボ
ール10をクリック溝7に落とし込み、位置決めできる
ので、この場合も、上述した第1の実施の形態と同様な
効果を期待できる。 (第4の実施の形態)図8は、本発明の第4の実施の形
態の要部の概略構成を示すもので、図1と同一部分に
は、同符号を付している。
【0033】この場合、回転部材1の周縁部に沿って設
けられた複数のクリック溝7に対応するクリック部材2
3は、板バネ231からなっている。この板バネ231
は、基端部をビス24により固定部材4に固定し、先端
部にクリックボール10を一体に設け、このクリックボ
ール10をクリック溝7に落とし込むことで、対物レン
ズの観察光軸m上の位置決めを行うクリック機構を構成
している。また、この板バネ231の下方に固定部材4
に固定したエアシリンダ25を配置している。このエア
シリンダ25は、供給される圧搾空気の圧力を利用して
ピストン251を駆動するもので、圧搾空気のオンオフ
によりピストン251の動きが制御され、圧搾空気のオ
ンによりピストン251を押し出すことで、クリックボ
ール10をクリック溝7の上方に位置し、また、圧搾空
気のオフによりピストン251を引き込むことで、クリ
ックボール10をクリック溝7に落とし込むようになっ
ている。この場合、エアシリンダ25は、ステップモー
タ6の起動とともに圧搾空気のオンで、ステップモータ
6の停止により圧搾空気のオフになるようにしている。
【0034】従って、このようにしても、回転部材1が
回転される間は、エアシリンダ25の圧搾空気のオンに
よりピストン251を押し出すことで、クリックボール
10をクリック溝7の上方に位置させ、回転部材1の回
転が停止した後は、エアシリンダ25の圧搾空気のオフ
によりピストン251を引き込むことで、クリックボー
ル10をクリック溝7に落とし込み、位置決めできるの
で、この場合も、上述した第1の実施の形態と同様な効
果を期待できる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、固
定部材に対し、少なくとも前記可動部材が可動される
間、クリック部を変形してクリックボールとクリック溝
(または係合穴とクリックボール)の間の係合を解除
し、可動部材が停止した位置決め時に、これら間を係合
するようになるので、可動部材の可動の際の騒音をなく
すことができるとともに、クリックボールや溝エッヂで
の磨耗を大幅に軽減でき、長期にわたって安定したクリ
ック動作を期待できる。また、クリックボールをクリッ
ク溝(または係合穴をクリックボールから)脱出する際
も、クリック部を変形させるのみで対応でき、大きな脱
出トルクを必要でなくなるので、可動部材の駆動源など
に高出力のものを必要としないばかりか、駆動力伝達機
構の負担も軽減できる。
【0036】また、クリック部材として、電歪性を有す
るバイモルフ材とバネ材を張り合わせたものを用いたの
で、クリック機構として構成が簡単で、しかも設置スペ
ースも最小限のものを実現することができる。
【0037】さらに、固定部材に対し、駆動手段により
複数の対物レンズを装着した回転部材が回転される間、
クリック部を変形してクリックボールとクリック溝(ま
たは係合穴とクリックボール)の間の係合を解除し、駆
動手段による回転部材の位置決め時に、これら間を係合
するようになるので、回転部材の回転の際のクリック機
構での騒音の発生なくすことができるとともに、クリッ
ク機構でのクリックボールや溝エッヂでの磨耗を大幅に
軽減でき、長期にわたって安定したレボルバ動作を期待
できる。また、クリックボールをクリック溝から(また
は係合穴をクリックボールから)脱出する際も、クリッ
ク部を変形させるのみで対応でき、大きな脱出トルクを
必要でなくなるので、駆動手段に高出力のものを必要と
しないばかりか、駆動力伝達機構の負担も軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態の要部の概略構成を示す図。
【図3】第1の実施の形態の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態の要部の概略構成を
示す図。
【図5】本発明の第3の実施の形態の要部の概略構成を
示す図。
【図6】第3の実施の形態に用いられる板バネを説明す
るための図。
【図7】第3の実施の形態の引っ掛け爪部による板バネ
の引っ掛け状態を示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態の要部の概略構成を
示す図。
【図9】従来のクリック機構を採用した電動レボルバ装
置の概略構成を示す図。
【図10】従来のクリック機構を採用した電動レボルバ
装置の回転部材を示す図。
【図11】従来のクリック機構を採用した電動レボルバ
装置を説明するための図。
【符号の説明】
1…回転部材、 1a…ギア部、 2…対物レンズ、 3…ボール、 4…固定部材、 5…モータギア部、 6…ステップモータ、 7…クリック溝、 8…クリック部材、 81…バイモルフ材、 82…バネ材、9…ビス、 10…クリックボール、 11…スイッチ、 12…電源、 13…クリック部材、 131…バイメタル、 132…発熱抵抗体、 14…スイッチ、 15…電源、 16…クリック部材、 17…電磁石、 18…スペーサ、 19…ヒンジ、 20…吸着片、 201…引っ掛け爪部、 21…スイッチ、 22…電源、 23…クリック部材、 231…板バネ、 24…ビス、 25…エアシリンダ、 251…ピストン。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材に対し可動部材を位置決めする
    クリック機構において、 前記可動部材に設けられたクリック溝またはクリックボ
    ールと、 前記固定部材に設けられ、前記クリック溝またはクリッ
    クボールに係合されるクリックボールまたは係合穴を有
    するクリック部材と、 前記可動部材の位置決め時に前記クリック部材を前記可
    動部材側に変形させて係合状態を保持するとともに、前
    記可動部材が可動される間は、前記クリック部材を前記
    可動部材から離間する方向に変形させて係合状態を解除
    する切換え手段とを具備したことを特徴とするクリック
    機構。
  2. 【請求項2】 前記クリック部材は、電歪性を有するバ
    イモルフ材とバネ材を張り合わせてなり、切換え手段
    は、前記バイモルフ材に接続された電源をオンオフ制御
    することを特徴とする請求項1記載のクリック機構。
  3. 【請求項3】 固定部材と、 この固定部材に回転可能に支持されるとともに、複数の
    対物レンズを装着した回転部材と、 この回転部材の前記対物レンズの装着位置に対応して設
    けられたクリック溝またはクリックボールと、 前記回転部材を回転駆動する駆動手段と、 前記固定部材に設けられ、前記クリック溝またはクリッ
    クボールに係合されるクリックボールまたは係合穴を有
    するクリック部材と、 前記回転部材の位置決め時に前記クリック部材を前記回
    転部材側に変形させて係合状態を保持するとともに、前
    記前記駆動手段により前記回転部材が回転駆動される間
    は、前記クリック部材を前記回転部材から離間する方向
    に変形させて係合状態を解除する切換え手段とを具備し
    たことを特徴とする電動レボルバ装置。
JP24549997A 1997-09-10 1997-09-10 クリック機構および該クリック機構を用いた電動レボルバ装置 Withdrawn JPH1184217A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002196254A (ja) * 2000-12-27 2002-07-12 Nikon Corp 顕微鏡用レボルバ及び顕微鏡用レボルバを備える顕微鏡

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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