JPH1183847A - 血清分取補助具およびこの補助具を用いた血清分取装置ならびに検体からの血清分取方法 - Google Patents

血清分取補助具およびこの補助具を用いた血清分取装置ならびに検体からの血清分取方法

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JPH1183847A
JPH1183847A JP25754497A JP25754497A JPH1183847A JP H1183847 A JPH1183847 A JP H1183847A JP 25754497 A JP25754497 A JP 25754497A JP 25754497 A JP25754497 A JP 25754497A JP H1183847 A JPH1183847 A JP H1183847A
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JP25754497A
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Teruaki Ito
照明 伊藤
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I D S KK
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I D S KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分取分注用チップより、チップ詰まりや分
取残しなく血清を分取できる血清領域を拡大し、分取中
の血清分取補助具の浮きやガタつきを防止する。 【解決手段】 血清分取補助具11の補助具本体12
を、遠心分離後の検体容器1内の血清分離剤4へ押し付
けるので、血清2中に浮遊するフィブリン5を分取分注
用チップ20が吸って生じるチップ詰まりを防止でき
る。かつチップ20により、チップ詰まりや分取残しな
く血清2を分取可能な血清領域を拡大できる。分取時、
チップ20の吸い込み口23を補助具本体12に付けて
血清2を吸引できるので、領域内のチップ挿入限界位置
に簡単にこの口23を配置できる。検体容器1内では補
助具本体12を弾性支持部材4で位置固定するので、分
取中の補助具11の浮きやガタつきを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、遠心分離された
検体(血液)から血清だけを分取するとき、殊に血清を
自動分取するときに好都合となる血清分取補助具および
この補助具を用いた血清分取装置ならびに検体からの血
清分取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の血液検査を行う前には、遠心分離
により検体容器内の血液である検体を血清と血餅とに分
離し、このうちの上澄み液である血清だけを分取後、複
数本の検査容器に分注するという前処理が施されてい
る。なお、遠心分離された採血管内に注入された検体
は、通常、血清と血餅との境界を明確化するため、シリ
コーン(silicone)を主成分とする血清分離剤
を中間にして、上部の血清と下部の血餅とに分けられて
いる。すなわち、遠心分離された検体は3層構造になっ
ている。
【0003】ところで、近年、この検体前処理中の検体
の取り違えや、検体接触による作業者の感染などを防ぐ
ために、このような検体前処理を自動化した自動検体前
処理搬送システムが開発されている。この自動検体前処
理搬送システムによる血清の分注工程は、搬送中の検体
の採血管が分注ユニットの分取位置に達した際に、光セ
ンサにより血清分離剤の血清との境界面の高さを検出
し、その後、この光センサからの検出信号に基づいて、
ピペット状の分取分注用チップを下降し、チップ先端を
採血管内の血清中へ差し込んで、血清だけをチップ内へ
吸引する。次いで、分取分注用チップを分注位置まで移
動させ、セットされた複数本の検査管内へ血清を吐出し
て分注する、という作業工程である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来法によ
る検体からの血清の分取方法によれば、光センサにより
血清分離剤の血清との境界面の高さを検出することが必
須となる。しかしながら、血清分離剤の境界面は、常に
採血管の軸線に対して平行な整然とした層状態が保たれ
ているとは限らず、ときには例えば図11(a)〜図1
1(c)に示すような異常な態様となる場合がある。
【0005】図11(a)は血清分離剤の血清との境界
面が波うっている遠心分離後の採血管の説明図であり、
図11(b)は血清分離剤の血清との境界面が傾斜して
いる遠心分離後の採血管の説明図であり、図11(c)
は血清中にフィブリンが存在している遠心分離後の採血
管の説明図である。すなわち、図11(a)に示すよう
に、採血管1内において、血清2と血餅3とを仕切る血
清分離剤4の血清2との境界面が波うっている場合があ
る。また、図11(b)に示すように、血清分離剤4が
採血管1の軸心に対して傾斜している場合もある。さら
に、図11(c)に示すように、血清分離剤4の境界面
は比較的平坦だが、血清2中にフィブリン5という浮遊
物が存在している場合もある。
【0006】このうち、図11(a),図11(b)の
検体の分離態様においては、血清分離剤4の血清との境
界面が曖昧となる。したがって、図外の光センサによ
り、この境界面の高さ位置を検出した際の値も曖昧とな
る。これにより、検出された境界面の高さ位置付近のチ
ップ挿入限界位置まで図外の分取分注用チップを下降さ
せると、この先端部が血清分離剤4に突入して、チップ
に詰まりが生じるおそれがあった。そこで、これを解消
するために、従来では、分取分注用チップの挿入限界位
置を検出された境界面の高さ位置より、かなり高い位置
に設定していた。これにより、チップの詰まりは解消で
きるものの、有効利用されずに採血管に残ってしまう血
清2の量が比較的多くなるという問題点があった。ま
た、図11(c)の場合には、血清2中にフィブリン5
が浮遊しているので、仮にこのように分取分注用チップ
の挿入限界位置を比較的高く設定しても、分取分注用チ
ップにより血清2を吸引する際に、フィブリン5を吸い
込んで詰まってしまうという問題点があった。
【0007】そこで、この発明者らは、血清を分取する
際、予め検体容器内の血清分離剤へ血清分取補助具を押
さえ付ければ、血清中のフィブリンの浮遊が解消され、
しかも検体容器内の検体上部に、血清分取補助具を底部
として区画された血清領域を確保し、これにより血清分
取時において、分取分注用チップの先端部を、チップ挿
入限界位置となる補助具本体の底部付近まで下降させて
も、これらのフィブリンや血清分離剤の吸い込みを原因
としたチップ内の詰まりが発生しにくい点に着目し、こ
の発明を完成させた。
【0008】
【発明の目的】そこで、この発明は、分取分注用チップ
により良好に分取できる血清領域を拡大でき、しかも血
清中に浮遊するフィブリンの吸い込みによる分取分注用
チップの詰まりを削減できる血清分取補助具およびこの
補助具を用いた血清分取装置ならびに検体からの血清分
取方法を提供することを、その目的とする。また、血清
分離剤を吸い込まない血清領域のチップ挿入限界位置に
簡単に吸い込み口を配置でき、かつ血清領域内の血清を
残さず分取できる血清分取補助具およびこの補助具を用
いた血清分取装置ならびに検体からの血清分取方法を提
供することを、その目的とする。さらに、血清の分取
中、血清分取補助具が浮き上がったり、分取分注用チッ
プの先端が接触してもガタつきにくい血清分取補助具お
よびこの補助具を用いた血清分取装置を提供すること
を、その目的とする。また、血清の分取時に、血清分離
剤の血清との境界面を容易かつ確実に平坦化できて、補
助具本体を底部とした血清領域をより拡大できる血清分
取補助具を提供することを、その目的とする。そして、
検体容器内に血清分取補助具を位置的に偏りのない安定
した内張り状態で補助具本体を位置固定できる血清分取
補助具を提供することを、その目的とする。また、補助
具本体を正確に血清分離剤の押し付け位置に停止できる
血清分取装置を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、遠心分離された検体容器内の血清と血餅との境界部
で層化された血清分離剤へ押し付けられて、血清領域の
底部を確保する血清分取用の補助具本体と、該補助具本
体を、前記検体容器の内部に内張り状態で位置固定する
弾性支持部材と、を備えた血清分取補助具である。ここ
でいう検体容器とは、例えば試験管、採血管など、検体
が扱える容器であればその種類、大きさ、形状、材質な
ど限定されない。補助具本体の形状は、検体容器内へ挿
入できる大きさであれば、板状、塊状、皿状などどのよ
うな形状でもよい。しかも、補助具本体の底面も平坦面
に限らず、湾曲面であってもよい。
【0010】また、弾性支持部材は、検体容器内で内張
り状態となり、連結された補助具本体を検体容器内で位
置固定可能な弾性力を有していれば、形状や大きさは限
定されない。さらに、弾性支持部材としては、例えば金
属製または合成樹脂製の各種ばねや、発泡性合成樹脂体
など、弾性を有するものであれば限定されない。なお、
補助具本体と弾性支持部材とは、各々別体でも一体物で
もよい。さらにまた、補助具本体に対しての弾性支持部
材の連結位置は、補助具本体の周側面、上周縁、下周
縁、上面や下面など限定されない。また、弾性支持部材
を含む血清分取補助具の長さは限定されないものの、比
較的短尺な方がコンパクトで、しかも経済的であるので
好ましい。この血清分取補助具を検体容器内へ挿填する
方法としては、例えば作業員が長い棒などを用いて手動
で押し込んだり、駆動源を有する自動挿填装置により押
し込んでもよい。
【0011】請求項2に記載した発明は、前記補助具本
体の形状が、碗状または底面が平坦な受け皿状である請
求項1に記載の血清分取補助具である。
【0012】請求項3に記載した発明は、前記補助具本
体および前記弾性支持部材は合成樹脂製であり、複数個
の前記弾性支持部材が前記補助具本体の外周に放射状に
一体成形された請求項1または2に記載の血清分取補助
具である。ここでいう補助具本体は、円板、碗状、円筒
受け皿状などの平面視すれば円形のものの方が、弾性支
持部材を所定角度で均等に配置できて好ましい。弾性支
持部材の個数は、例えば8個、10個など、2個以上あ
ればよい。
【0013】請求項4に記載した発明は、遠心分離され
た検体容器内の血清と血餅との境界部で層化された血清
分離剤に押し付けられて、血清領域の底部を確保する血
清分取用の補助具本体、および、該補助具本体を、前記
検体容器の内部に内張り状態で位置固定する弾性支持部
材を有する血清分取補助具と、該血清分取補助具を、前
記検体容器内の血清分離剤に前記補助具本体が押し付け
られるまで下降させる装填手段と、前記補助具本体が、
前記血清分離剤に押し付けられたことを検出する検出手
段と、を備えた血清分取装置である。ここでいう挿填手
段としては、例えば駆動源を有して、分取分注用チップ
やロッドなどの長尺物を検体容器内へ下降させること
で、血清分取補助具を検体容器内の血清分離剤まで押し
込むものなどが採用できる。なお、この駆動源として
は、例えばパルスモータ、サーボホータなどの各種モー
タの他、エアシリンダや電動シリンダなどの各種シリン
ダなどが採用できる。また、補助具本体の血清分離剤へ
の押し付け状態を検出する検出手段としては、例えば圧
力センサなどが採用できる。
【0014】請求項5に記載した発明は、遠心分離され
た検体容器内の血清と血餅との境界部で層化された血清
分離剤に、血清領域の底部を確保する血清分取補助具を
押し付ける工程と、該工程後、前記検体容器内の検体上
部に前記血清分取補助具を底部として区画された血清領
域から、分取分注用チップにより血清を分取する工程
と、を備えた検体からの血清分取方法である。ここでい
う血清分取補助具は、検体容器内へ挿入でき、かつ血清
分離剤に押し付け可能なものであれば限定されない。例
えば、請求項1〜請求項3に記載された補助具本体と弾
性支持部材とを有するものでもよく、またこの補助具本
体だけのものでもよい。なお、血清分取補助具の底面も
平坦面に限らず、湾曲面であってもよい。また、ここで
いう分取分注用チップとは、血清を吸引して分取できれ
ば、その形状や大きさなどは限定されない。なお、通常
の形状はピペット状である。分取分注用チップの先端の
吸い込み口は、分取分注用チップの軸線に直交する面に
対して若干傾斜させた方が、血清分取補助具の底部に分
取分注用チップの先端を当接して血清を吸い込む際に、
血清分取補助具の底部がこのチップの吸い込み口に密着
することなく、最後まで残さず吸い込めるので好まし
い。
【0015】
【作用】請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、遠
心分離された検体容器内の血清と血餅との境界部にある
血清分離剤へ補助具本体が押し付けられるので、血清分
取補助具を底部として区画された血清領域が確保され
る。しかも、この血清領域は、血清分離剤上に血清分取
補助具が積層されて、チップ挿入下限位置が下がること
で、補助具を用いない場合に比べて拡大される。このよ
うに、血清領域の底部を補助具本体により確保すること
で、血清分取時において、分取分注用チップの先端部
を、チップ挿入限界位置となる補助具本体の底部付近ま
で下降させても、これらのフィブリンや血清分離剤の吸
い込みを原因としたチップ内の詰まりが発生しにくく、
かつこの血清領域内の血清をほとんど残らずチップ内へ
吸い込める。
【0016】すなわち、血清分取時には、下降している
補助具本体によって血清中に浮遊するフィブリンが血清
分離剤側へ押し下げられるので、その後、分取分注用チ
ップにより血清を分取する際に、浮遊するフィブリンを
吸い込んで分取分注用チップが詰まるおそれが減少す
る。さらに、分取分注用チップは、吸い込み口がある先
端を補助具本体に当接して血清を吸い込めるので、血清
分離剤の吸い込みのおそれが少ない血清領域のチップ挿
入限界位置に簡単に吸い込み口を配置できる。よって、
血清分離剤を吸い込むことなく、かつ血清領域内の血清
を略残さずチップ内に吸い込んで分取できる。また、こ
の血清分離剤に押し付けられた補助具本体は、弾性支持
部材によって検体容器に内張り状態で位置固定されるの
で、分取中、血清分取補助具が浮き上がったり、分取分
注用チップの先端が接触してもガタつきにくい。
【0017】特に、請求項2に記載の発明によれば、補
助具本体の形状が碗状の場合には、血清分離剤に補助具
本体が押さえ付けられると、例えば補助具本体の湾曲す
る外周面が血清分離剤中に埋まった状態となる。これに
より、血清分離剤の血清との境界面から補助具本体の上
縁までの高さが低くなる。この結果、検体容器の内周面
と補助具本体の外周面との間に溜まる血清の量が減少
し、したがって分取できずに採血管内に残る血清の量が
さらに少なくなる。また、分取分注用チップにより血清
を吸い込む際、補助具本体の形状が碗状であるので、こ
の窪んだ底面に分取分注用チップの先端部を配置してお
くだけで、血清を残さず吸い込める。また、補助具本体
の形状が平坦な底面を有する受け皿状である場合には、
血清の分取時に、血清分離剤の血清との境界面を容易か
つ確実に平坦化でき、これにより補助具本体を底部とし
た血清領域をより拡大できる。
【0018】また、請求項3に記載の発明によれば、弾
性支持部材が補助具本体の外周に放射状に一体成形され
ているので、血清分離剤に押し付けられた血清分取補助
具は、検体容器内でその内周面との間隔が略一定とな
り、バランスのとれた内張り状態(言い換えれば、検体
容器の軸線と補助具本体の軸線とが略合致した位置的に
偏りのない内張り状態)で、補助具本体が検体容器内で
固定される。殊に、底面が平坦な補助具本体の場合に
は、押し付けられた血清分離剤の血清との境界面を正し
く平坦な状態で保持できて好ましい。このように良好な
位置バランスで補助具本体が内張りされるので、吸い込
み中の血清の残量が減っても、例えば分取分注用チップ
を傾斜する等の手段を講ずることなく、比較的円滑に、
残った血清を吸い込むことができる。
【0019】そして、請求項4に記載の発明によれば、
挿填手段により補助具本体が、検体容器の上方からこの
容器内へと、血清中に浮遊しているフィブリンを上から
押さえ込みながら下降する。これにより、血清の分取時
に、分取分注用チップがフィブリンを吸い込んで詰まる
のを防げる。その後、補助具本体が、検体容器内の血清
と血餅との境にある血清分離剤へ押し付けられたのを検
出手段が検出すると、この検出手段からの検出信号に基
づいて、挿填手段による補助具本体の押し込みが停止す
る。よって、補助具本体を正確に血清分離剤の押し付け
位置に停止できる。このとき、補助具本体上には、分取
分注用チップにより良好に分取可能な広い血清領域が確
保されることになる。しかも、補助具本体は、弾性支持
部材の自己の弾性力により、検体容器内に内張り状態で
位置固定されるので、この分取中の血清分取補助具の浮
きや、分取分注用チップの接触によるガタつきなどが抑
えられる。また、血清の分取時には、このチップの吸い
込み口を補助具本体に接触させて血清を吸引できるの
で、血清分離剤を吸い込まない血清領域のチップ挿入限
界位置に簡単に吸い込み口を配置できるとともに、血清
領域内の血清を残さず分取できる。
【0020】請求項5に記載の発明によれば、遠心分離
された検体容器内の血清と血餅との境界部で層化された
血清分離剤に血清分取補助具を押し付けるので、分取分
注用チップにより良好に分取可能な血清領域が拡大でき
る。また、検体容器内の血清中を下降する血清分取補助
具によって、この血清中に浮遊するフィブリンが押し下
げられるので、分取分注用チップによる血清の分取時
に、このチップがフィブリンを吸い込んで詰まるおそれ
が減少する。さらに、血清の分取時には、分取分注用チ
ップの吸い込み口を補助具本体に接触させて血清を吸引
できるので、血清分離剤を吸い込まない血清領域のチッ
プ挿入限界位置に簡単に吸い込み口を配置できるととも
に、血清領域内の血清を残さず分取できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る血清分取補
助具およびこの補助具を用いた血清分取装置ならびに検
体からの血清分取方法を図面を参照して説明する。図1
〜図6はこの発明に係る血清分取補助具およびこの補助
具を用いた血清分取装置ならびに検体からの血清分取方
法の第1実施例を示している。なお、前述の図11に記
載されたものと同じものには、同一符号を付して説明を
省略する。図1(a)は第1実施例の血清分取装置によ
る血清分取補助具の検体容器内への挿填中を示す説明図
であり、図1(b)は同血清分取補助具の挿填完了状態
を示す説明図であり、図2(a)は同分取分注用チップ
による血清の分取中を示す説明図であり、図2(b)は
同血清の分注中を示す説明図である。
【0022】図1,図2には、第1実施例に係る血清分
取装置を示している。10は第1実施例の血清分取装置
であり、この血清分取装置10は、遠心分離された採血
管1内の血清2と血餅3との境界部で層化された血清分
離剤4の血清2との境界面に、血清分取補助具11の一
部を構成しかつ血清領域の底部を確保する血清分取用の
補助具本体12を押し付ける装置である。具体的には、
減速機14に連結されたパルスモータ15を駆動源とし
た挿填手段16を有している。なお、図示しないが挿填
手段16は、採血管1上の分取位置とその側部にある退
避位置との間を移動可能になっている。減速機14に
は、長尺な昇降ロッド17が、分注ステージに達した採
血管1上で昇降可能に取り付けられている。昇降ロッド
17は、減速機14の下方に設けられた肉厚板のガイド
部材18に穿孔されたガイド孔18aに垂直ガイドされ
て昇降する。また、減速機14には、昇降ロッド17の
先端側からの圧力を受けて、補助具本体12が血清分離
剤4に押し付けられたことを検出する検出手段の一例で
ある圧力センサ19が内蔵されている。図中、30は挿
填手段16の制御部である。次に、図3,図4を参照し
て、血清分取補助具11を詳細に説明する。
【0023】図3は同血清分取補助具の拡大正面図であ
り、図4は同血清分取補助具の拡大平面図である。図
3,図4に示すように、血清分取補助具11は、前述し
た血清分離剤4へ押し付けられて、血清領域の底部を確
保する円筒受け皿状の補助具本体12と、補助具本体1
2の上縁に等角度で放射状に連結された可撓性の弾性支
持部材13とを有している。補助具本体12と各弾性支
持部材13とは、合成樹脂により一体成形されている。
また、各弾性支持部材13の先端部どうしは、各弾性支
持部材13がバラけずにしかも補強も兼ねるように、直
径0.2〜0.3mmの連結紐13aにより連結されて
いる。ただし、この連結紐13aは必ずしも必要ではな
い。
【0024】補助具本体12の底板12aの底面は平坦
面である。これにより、補助具本体12の押し付けによ
って、血清分離剤4の血清2との境界面を容易かつ確実
に平坦化でき、この結果、補助具本体12を底部とした
血清領域をより拡大できる。また、補助具本体12の底
板12aの外周部には、血清分取補助具11を血清2中
で押し下げる際に、血清分取補助具11を比較的抵抗な
く下降できるように、比較的小さな血清2の通過孔12
bが90°毎に穿孔されている。この補助具本体12の
直径は、血清分取補助具11を採血管1内へ挿填する前
に、採血管1の軸線と血清分取補助具11の軸線とを合
致させる位置決めが比較的楽になるように、この補助具
本体12の直径より小径となっている。弾性支持部材1
3は、比較的短幅でかつ薄肉なばね板状の部材であり、
それぞれ補助具本体12の上周縁から上方へ向かって徐
々に外方へ反るように36°間隔で10本配設されてい
る。したがって、各弾性支持部材13の先端同士を結ん
でできる架空円の直径は、採血管1の内径より大径とな
っている。この第1実施例における血清分取補助具11
の長さは、採血管1の長さの約4分の1となっている。
これにより、通常において、分注後に採血管1と一緒に
処分される血清分取補助具11を、経済的に有利なコン
パクトに作製できる。
【0025】図5,図6は採血管1内の血清2を分取す
る分取分注用チップの具体例を示す。この分取分注用チ
ップは、図外の自動昇降機構により昇降可能であり、し
かも採血管1上の分取位置と、この分取位置の近傍にあ
って、多数本の検査容器の一例である検査管31が配置
された分注位置との間を横移動可能になっている。図5
は第1実施例に使用される分取分注用チップの一部断面
図を含む正面図であり、図6は他の態様の分取分注用チ
ップの一部断面図を含む正面図である。
【0026】図5に示すように、この第1実施例で使用
する分取分注用チップ20は、上側部の比較的大径な血
清貯液部21の下部に、比較的小径な血清2の吸い上げ
部22が、耐薬品性の素材により一体成形されている。
吸い上げ部22の先端部22aは先細りしており、この
先端部22aに血清2の吸い込み口23が形成されてい
る。この吸い込み口23は、分取分注用チップ20の軸
線に直交する面に対して角度α(具体的には10°程
度)だけ傾斜している。血清貯液部21の開口部を図外
のバキューム装置からの配管に接続し、この装置の負圧
力により吸い込み口23から血清2を吸い込む。また、
この分取分注用チップ20に代えて、例えば図6に示す
ような他の分取分注用チップ24を採用してもよい。分
取分注用チップ24は、血清貯液部25が短く、その分
だけ吸い上げ部26が長く、しかも吸い上げ部26の先
端部26aが段差的に小径化されている。その他の構成
および使用方法は、分取分注用チップ20の場合と同様
である。
【0027】次に、図1,図2に基づいて、この第1実
施例の血清分取装置10を用いた検体からの血清分取方
法を説明する。図1(a)に示すように、搬送中の検体
の採血管1が分注ユニットの分取位置へ達すると、パル
スモータ15の回転力が減速機14へ伝達され、昇降ロ
ッド17がガイド部材18のガイド孔18aに垂直ガイ
ドされながら、採血管1の中へと下降して行く。昇降ロ
ッド17の下端部には、補助具本体12を下にした血清
分取補助具11が装着されている。したがって、血清分
取補助具11が採血管1内に達すると、補助具本体12
上の10本の弾性支持部材13が、その弾性力によって
採血管1の内周面に内張り状態となり、その状態のまま
下降する。血清分取補助具11が血清2中を下がるのに
伴って、補助具本体12は血清2中に浮遊しているフィ
ブリン(図11(c)参照)を押し下げて行くので、血
清2の分取時に、分取分注用チップ20がフィブリンを
吸い込んで詰まるのを防止できる。
【0028】この下降が進み、補助具本体12の底面が
血清分離剤4に当接すると、このときのわずかな圧力変
化を減速機14内の圧力センサ19が検出し、その検出
信号が図外の制御部30へ送られる。この結果、制御部
30からパルスモータ15へ停止指令が出される。これ
により、補助具本体が正確に血清分離剤の押し付け位置
に停止される。この際、フィブリンは補助具本体12に
より血清分離剤4の血清との境界面に押し付けられる。
しかもこの境界面は補助具本体12の平坦な底面により
均されるので、仮にこの境界面が図11(a)に示す波
面だったり、図11(b)に示す傾斜面だったりと非平
坦面であっても、容易かつ正確に平坦化される。よっ
て、補助具本体12を底部とした血清領域がより拡大す
る。
【0029】その後、図1(b)に示すように、制御部
30からパルスモータ15へ昇降ロッド17の引き上げ
指令が出され、この結果パルスモータ15の回転軸が逆
回転し、減速機14を介して昇降ロッド17が所定高さ
位置まで引き上げられる。これにより、10本の弾性支
持部材13の作用によって、採血管1の軸線と補助具本
体12の軸線とが略合致した偏りのない内張り状態で、
補助具本体12が血清分離剤4の血清2との境界面上に
位置固定される。このような弾性支持部材13による位
置固定により、分取時における血清分取補助具11の浮
きや、分取分注用チップ20の接触によるガタつきなど
が抑制される。
【0030】次いで、図2(a)に示すように、挿填手
段16自体を退避位置へ退避させると、これに代わっ
て、分取分注用チップ20が、採血管1の上方にある分
取位置へと移動してくる。分取分注用チップ20のセッ
ト後、図外の昇降手段により分取分注用チップ20を下
降し、最終的に、このチップ20の先端を補助具本体1
2の底部上に当接させる。この当接を、前記挿填手段1
6の圧力センサ19と同型の圧力センサ(図外)が検出
し、分取分注用チップ20の下降を停止する。それか
ら、図外のバキューム装置を作動させて、吸い込み口2
3から分取分注用チップ20内へ血清2を吸い込む。こ
のように、分取分注用チップ20が、その先端を補助具
本体12の底部に当接した状態で血清2を吸い込める構
成としたので、例えばこのような圧力センサを用いない
分取時(例えば手作業による分取時)でも、血清分離剤
4を吸い込まない血清領域のチップ挿入限界位置に簡単
に吸い込み口23を配置できるとともに、血清領域内の
血清2を残さず分取できる。
【0031】このとき、血清2の領域は、平坦な底面を
有する補助具本体12の血清分離剤4の血清2との境界
面への押し付けにより、さらに拡大された状態で確保さ
れている。したがって、この領域内の血清2をほとんど
余すことなく分取分注用チップ20内へ吸い込める。し
かも、吸い込み口20がチップ20の軸線に直交する面
に対してα(10°程度)傾斜しているので、血清分取
補助具12の底部がこの吸い込み口23に密着すること
なく、最後まで残さず血清2を吸い込むことができる。
分取後の分取分注用チップ20は、昇降手段により所定
高さまで上昇し、そこから分注位置まで横移動する。分
注位置に達すると、分取分注用チップ20の昇降および
横移動を繰り返しながら、3本ある各検査管31内へチ
ップ20が吸い込んだ血清2を、順次、分注する。
【0032】次に、図7〜図10を参照して、この発明
の第2実施例に係る血清分取補助具およびこの補助具を
用いた血清分取装置ならびに検体からの血清分取方法を
説明する。図7は第2実施例の血清分取補助具の拡大正
面図であり、図8は同血清分取補助具の拡大平面図であ
り、図9(a)は同血清分取装置による血清分取補助具
の検体容器内への挿填中を示す説明図であり、図9
(b)は同血清分取補助具の挿填完了状態を示す説明図
であり、図10(a)は同分取分注用チップによる血清
の分取中を示す説明図であり、図10(b)は同血清の
分注中を示す説明図である。
【0033】この第2実施例は、第1実施例の血清分取
補助具11に代えて、図7,図8に示すような血清分取
補助具40を採用した例である。血清分取補助具40
は、碗状の補助具本体41の上周縁に、比較的厚肉な8
本の弾性支持部材42を45°間隔で周設した例であ
る。比較的厚肉にしたので、第1実施例の血清分取補助
具11の弾性支持部材13のように、補助具本体上に1
0本配置しなくても、略これと同等の内張り力で補助具
本体41を採血管1内に位置固定できる。また、各弾性
支持部材42の先端部どうしは、各弾性支持部材42が
バラけずにしかも補強も兼ねるように、直径0.2〜
0.3mmの連結紐42aにより連結されている。な
お、この連結紐24aは必ずしも必要ではない。
【0034】次に、この血清分取補助具40を用いての
第2実施例の検体からの血清分取方法を説明する。な
お、血清分取装置には、第1実施例の血清分取装置10
を採用している。図9(a)に示すように、分取位置に
採血管1が達するとパルスモータ15により昇降ロッド
17が下降されて、このロッド17の先端部に装着され
た血清分取補助具40が、採血管1内へ挿入される。こ
の下降が進んで行き、補助具本体41の湾曲した底部が
血清分離剤4中に埋まるように押し込まれると、その圧
力変化を圧力センサ19が検出して、昇降ロッド17の
下降が停止する。この際、8本の弾性支持部材42が採
血管1内の内周面に内張りされているので、補助具本体
41はこの血清分離剤4中への埋設状態で位置固定され
る。
【0035】これにより、以下の効果が得られる。すな
わち、第1実施例の場合には、血清分離剤4の血清2と
の境界面から補助具本体12の上縁までの高さ範囲にお
いて、採血管1の内周面と補助具本体11の外周面との
間に溜まった若干量の血清2は、最終的に分取分注用チ
ップ20により分取できずに残ってしまう。しかしなが
ら、第2実施例では、このように碗状の補助具本体41
が血清分離剤4中へ埋設されるので、採血管1の内周面
と補助具本体11の外周面との間に溜まる血清2の量が
減少する。この結果、分取できずに採血管1内に残って
しまう血清2の量をさらに少なくできる。また、分取分
注用チップ20により血清2を吸い込む際、補助具本体
41の形状が碗状であるので、この窪んだ底面に分取分
注用チップ20の先端部22aを配置しておくだけで、
血清2を残さず吸い込める。
【0036】その後、パルスモータ15を逆転させて昇
降ロッド17を所定位置まで引き上げ(図9(b)参
照)、次いで挿填手段16に代えて、分取分注用チップ
20の昇降手段(図外)を分取位置へ配置し、その後、
分取分注用チップ20を下降して血清2を分取し(図1
0(a)参照)、それから分取分注用チップ20を分注
位置へ横移動させ、この分注位置で分取分注用チップ2
0を昇降および横移動させながら、配置されている3本
の検査管31内に、吸引した血清2を分注する(図10
(c)参照)。なお、その他の構成、作用および効果
は、前述した第1実施例と同様であるので説明を省略す
る。
【0037】
【発明の効果】請求項1〜請求項3に記載の発明によれ
ば、血清分取補助具の補助具本体を、遠心分離後の検体
容器内の血清分離剤へ押し付けるようにしたので、血清
中に浮遊するフィブリンを下降させて、これを分取分注
用チップが吸引することでのチップの詰まりを防止で
き、かつ分取分注用チップにより良好に分取できる血清
領域を拡大できる。また、血清の分取時には、このチッ
プの吸い込み口を補助具本体に接触させて血清を吸引で
きるので、血清分離剤を吸い込まない血清領域のチップ
挿入限界位置に簡単に吸い込み口を配置できるととも
に、血清領域内の血清を残さず分取できる。さらに、弾
性支持部材により検体容器内で補助具本体を内張り状態
で位置固定するようにしたので、分取中、血清分取補助
具が浮き上がったり、分取分注用チップの先端が接触し
てもガタつきにくい。
【0038】特に、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1の効果に加えて、補助具本体を碗状にすると、血
清分離剤に押さえ付けられた際に、補助具本体の底部が
例えば血清分離剤中に埋まり、血清の分取後、検体容器
の内周面と補助具本体の外周面との間に残る血清量を減
少できる。しかも、碗状の補助具本体の窪んだ底面に分
取分注用チップの先端部を配置しておくだけで、血清を
残さず吸い込むことができる。また、補助具本体を平坦
な底面を有する受け皿状にすると、血清の分取時に、血
清分離剤の血清との境界面を容易かつ確実に平坦化でき
て、補助具本体を底部とした血清領域をより拡大でき
る。
【0039】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1、請求項2の効果に加えて、弾性支持部材を補
助具本体の外周に放射状に一体成形したので、検体容器
内に血清分取補助具を挿填した際に、検体容器の軸線と
補助具本体の軸線とが略合致した偏りのない内張り状態
で、補助具本体を位置固定できる。これにより、吸い込
み中の血清の残量が減っても、例えば分取分注用チップ
を傾斜する等の手段を講ずることなく、比較的円滑に、
残った血清を吸い込むことができる。
【0040】そして、請求項4に記載の発明によれば、
請求項1の効果に加えて、血清分取時に、補助具本体の
血清分離剤への押し付け状態を検出手段により検出し
て、このときの検出信号に基づき、血清分取補助具の押
し込みを中止するようにしたので、補助具本体を正確に
血清分離剤の押し付け位置に停止できる。
【0041】請求項5に記載の発明によれば、血清の分
取時に、血清分取補助具を血清分離剤へ押し付けるよう
にしたので、血清分取補助具の血清中での下降に伴っ
て、浮遊するフィブリンを血清分離剤側へ押さえ込み、
これを分取分注用チップが吸引することで起きるチップ
の詰まりを防止でき、かつ分取分注用チップにより良好
に分取できる血清領域を拡大できる。また、血清の分取
時には、このチップの吸い込み口を血清分取補助具に接
触させて血清を吸引できるので、血清分離剤を吸い込ま
ない血清領域のチップ挿入限界位置に簡単に吸い込み口
を配置できるとともに、血清領域内の血清を残さず分取
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a):第1実施例の血清分取装置による血清
分取補助具の検体容器内への挿填中を示す説明図であ
る。 (b):同血清分取補助具の挿填完了状態を示す説明図
である。
【図2】(a):同分取分注用チップによる血清の分取
中を示す説明図である。 (b):同血清の分注中を示す説明図である。
【図3】同血清分取補助具の拡大正面図である。
【図4】同血清分取補助具の拡大平面図である。
【図5】第1実施例に使用される分取分注用チップの一
部断面図を含む正面図である。
【図6】他の態様の分取分注用チップの一部断面図を含
む正面図である。
【図7】第2実施例の血清分取補助具の拡大正面図であ
る。
【図8】同血清分取補助具の拡大平面図である。
【図9】(a):同血清分取装置による血清分取補助具
の検体容器内への挿填中を示す説明図である。 (b):同血清分取補助具の挿填完了状態を示す説明図
である。
【図10】(a):同分取分注用チップによる血清の分
取中を示す説明図である。 (b):同血清の分注中を示す説明図である。
【図11】(a):血清分離剤の血清との境界面が波う
っている遠心分離後の採血管の説明図である。 (b):血清分離剤の血清との境界面が傾斜している遠
心分離後の採血管の説明図である。 (c):血清中にフィブリンが存在している遠心分離後
の採血管の説明図である。
【符号の説明】
1 採血管(検体容器)、 2 血清、 3 血餅、 4 血清分離剤、 5 フィブリン、 10 血清分取装置、 11,40 血清分取補助具、 12,41 補助具本体、 13,42 弾性支持部材、 16 挿填手段、 19 圧力センサ(検出手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心分離された検体容器内の血清と血餅
    との境界部で層化された血清分離剤へ押し付けられて、
    血清領域の底部を確保する血清分取用の補助具本体と、 該補助具本体を、前記検体容器の内部に内張り状態で位
    置固定する弾性支持部材と、を備えた血清分取補助具。
  2. 【請求項2】 前記補助具本体の形状が、碗状または底
    面が平坦な受け皿状である請求項1に記載の血清分取補
    助具。
  3. 【請求項3】 前記補助具本体および前記弾性支持部材
    は合成樹脂製であり、複数個の前記弾性支持部材が前記
    補助具本体の外周に放射状に一体成形された請求項1ま
    たは2に記載の血清分取補助具。
  4. 【請求項4】 遠心分離された検体容器内の血清と血餅
    との境界部で層化された血清分離剤に押し付けられて、
    血清領域の底部を確保する血清分取用の補助具本体、お
    よび、該補助具本体を、前記検体容器の内部に内張り状
    態で位置固定する弾性支持部材を有する血清分取補助具
    と、 該血清分取補助具を、前記検体容器内の血清分離剤に前
    記補助具本体が押し付けられるまで下降させる装填手段
    と、 前記補助具本体が、前記血清分離剤に押し付けられたこ
    とを検出する検出手段と、を備えた血清分取装置。
  5. 【請求項5】 遠心分離された検体容器内の血清と血餅
    との境界部で層化された血清分離剤に、血清領域の底部
    を確保する血清分取補助具を押し付ける工程と、 該工程後、前記検体容器内の検体上部に前記血清分取補
    助具を底部として区画された血清領域から、分取分注用
    チップにより血清を分取する工程と、を備えた検体から
    の血清分取方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005096779A3 (en) * 2004-04-05 2006-09-28 Bio Data Corp Clot retainer
WO2018197592A1 (de) * 2017-04-26 2018-11-01 Sarstedt Aktiengesellschaft & Co. Kg Trennkörper

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