JPH1183608A - 電子体重計 - Google Patents

電子体重計

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JPH1183608A
JPH1183608A JP19517298A JP19517298A JPH1183608A JP H1183608 A JPH1183608 A JP H1183608A JP 19517298 A JP19517298 A JP 19517298A JP 19517298 A JP19517298 A JP 19517298A JP H1183608 A JPH1183608 A JP H1183608A
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JP
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load measuring
load
electronic
scale
measuring unit
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JP19517298A
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Takahiko Sato
隆彦 佐藤
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定者の体重を分散状態のまま正確に測定
し、手軽に収納できる非侵襲性に優れた電子体重計を提
供すること。 【解決手段】 体重計本体に収納部を持ち、その収納部
に巻き取ることで収納可能なシート状の導電ゴムからな
る荷重測定部で、測定者の体重を分散荷重のまま正確に
測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子体重計、更に詳
しくはシート状の荷重測定部で体重を測定するととも
に、非使用時にはその荷重測定部を本体筺体内部に収納
できる構成とすることを特徴とする電子体重計に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から歪みゲージを利用した電子体重
計があった。この電子体重計は歪みゲージに加わる荷重
によるゲージ歪みに相当した電気抵抗変化を電子回路で
測定し体重計に加わる荷重として測定表示するものであ
る。このような電子体重計は単一の歪みゲージのみを使
用するため、例えば測定者の両足の面積に示されるよう
に体重計の天板に分散して加わる荷重を、鋼材からなる
荷重集中梁を利用して歪みゲージの歪み測定箇所の一点
に荷重を集中させることによって測定者の体重を測定す
る電子体重計である。
【0003】またバスマットに線状の電気抵抗体を織り
込んで荷重による抵抗変化から測定者の体重を測定表示
する電子体重計も提示されている。この体重計ではバス
マット面に電気的には直列である線状の電気抵抗体が配
置され測定者はそのバスマット面上の電気抵抗体の上に
正確に乗ることで体重を測定する電子体重計である。
【0004】また壁面に本体収納カバーを固定し、ちょ
うつがいでカバーに接続された体重計を非使用時にはち
ょうつがい部で屈曲しカバーにしまい込む構成からなる
体重計も提示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来から
ある歪みゲージを利用した電子体重計には、電子体重計
の天板に分散して加わる荷重を歪みゲージの歪み測定箇
所の一点に集中させてなくては測定することができず、
そのため鋼材からなる荷重集中梁を用いて分散荷重を一
点に集中する構成をとることが体重測定の必須条件とな
っている。このため歪みゲージを利用した電子体重計本
体は非常に重く、かつ大きな占有面積、大きな占有体積
が必要となっている。
【0006】家庭用体重計は浴室の脱衣所床面に常時設
置し使用される場合が多いが、上記の理由によるその大
きな面積により脱衣所内で足場のじゃまになることが多
い。さらにまた上記の理由によるその大きな体積により
脱衣中に足をぶつけたり、特に老人などでは体重計に足
をとられて転倒する場合もあり、家庭の狭い脱衣所に大
きな体積を持つ体重計を常時床に設置することはじゃま
どころか危険さえもともなうことがある。さらに歪みゲ
ージを利用した電子体重計は非常に重いので、脱衣所内
の清掃時その移動にも全く困難を要する。また歪みゲー
ジを利用した電子体重計は金属材料からなる歪みゲージ
と鋼材からなる荷重集中梁が必要不可欠であるため湿度
の多い脱衣所に長時間放置した場合その金属部分にサビ
が生じることもあり、それらサビにより体重測定が困難
になるばかりか脱衣所をサビで汚したり人体に有毒な物
質を排出することさえある。
【0007】またバスマットに線状の電気抵抗体を織り
込んで荷重による抵抗変化から測定者の体重を測定表示
する体重計も提示されていが、この体重計ではバスマッ
ト面に電気的には直列である線状の電気抵抗体が配置さ
れているので、測定者がバスマット上に任意にのると電
気抵抗体が存在しない箇所にも乗ってしまうことがあ
る。すると測定者の両足の面積内において電気抵抗体が
存在しない箇所にも体重による荷重が加わり電気抵抗体
への体重による荷重は分散した成分しか存在しなく測定
者の体重は正しく測定できないことが起こりうる。バス
マット面上の電気抵抗体が存在する箇所を測定者の足裏
面積と同程度の面積でかつ両足が乗るであろう位置に集
中しさらに図示したとしても、測定者は複数の人間があ
りえ色々な足裏の形状、大きさがあるので、やはり電気
抵抗体上に正確に乗ることは不可能にちかく、同様な理
由により測定者の体重は正しく測定できないことが起こ
りうる。
【0008】また壁面に本体収納カバーを固定し、ちょ
うつがいでカバーに接続された体重計を非使用時にはち
ょうつがい部で屈曲しカバーにしまい込む構成からなる
体重計は、測定者の体重を正しく測定するために荷重を
受ける面積は少なくとも測定者の両足の面積以上になけ
ればならず、体重計の荷重測定面積が大きくなりその結
果体重計本体も非常に大きな体積を取らざるおえなくな
る。
【0009】脱衣所内の清掃時など体重計の移動が必要
な場合、確かに本体収納カバー内に収納できる構成は有
効である。しかしこのように大きな体積を有する体重計
を収納カバー内に収納すること自体非常に煩雑な操作で
あり、さらに収納時でもなんらかの振動や体重計への接
触、例えば清掃に用いるほうきや掃除機、によりこのよ
うな大きな体重計がカバーより飛び出すようなことがあ
れば非常に危険である。さらに本体収納カバーを壁面に
固定し使用するため根本的に固定された壁面は外部にさ
らされることが少なくなる。これにより隠された壁面に
はほこり等が付着しやすくゴミがたまりやすい。まして
脱衣所等の絶えず湿度の高い場所の壁面に体重計が固定
された場合それらゴミにカビが発生することも多いにあ
りえ、非常に不潔である。
【0010】そこで本発明の電子体重計は、分散されて
加えられる荷重を分散状態のまま集中することなく正確
に測定することが可能で、荷重測定部が非使用時には本
体筺体内部に手軽に収納でき、かつ収納時のサイズを非
常に小型にすることが可能で、体重計本体も軽量小型で
移動しやすく使用時には手軽に設置でき、脱衣所等の高
温多湿になりやすい場所での長時間の放置や、また同場
所での長時間の使用に際しても非侵襲性に優れた電子体
重計を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、測定者の体重を荷重測定部
の一箇所に集中することなく分散荷重として測定する電
子体重計において、電子体重計筺体側から伸延される荷
重測定部がシート状の形態からなり、該荷重測定部は前
記電子体重計筺体側に巻き取ることができ、該電子体重
計筺体は、前記荷重測定部を巻き取った状態で前記電子
体重計筐体に保持する保持手段を有することを特徴とす
る。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明
において、荷重測定部の巻き取り状態を検出する収納ス
イッチを有することを特徴とする。さらに、請求項3記
載の発明は、請求項1または2記載の発明において、荷
重測定部の電子体重計筺体側から伸延される端辺に荷重
測定部を巻き取るための軸中心となる巻き取り軸を有す
ることを特徴とする。さらに、請求項4記載の発明は、
請求項3記載の発明において、巻き取り軸の内部に電子
体重計の電源を格納することを特徴とする。さらに、請
求項5記載の発明は、請求項3または4記載の発明にお
いて、所定の操作により荷重測定部を自動的に巻き取る
自動巻き取り手段を有するを特徴とする。さらに、請求
項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、自動
巻き取り手段は、巻き取り軸に収容されたモーターと、
電子体重計が設置される床面などに対して前記モーター
の回転子に反力を発生させる反力発生手段から構成され
ることを特徴とする。さらに、請求項7記載の発明は、
請求項6記載の発明において、反力発生手段は、モータ
ーの回転子の回転軸に固定する固定部と、体重計が設置
される面に押接する押接部を有する案内棒であることを
特徴とする。さらに、請求項8記載の発明は、請求項2
〜7記載の発明において、収納スイッチが荷重測定部を
巻き取った状態を検出することにより、電子体重計の電
力供給を自動停止する自動停止手段を有することを特徴
とする。さらに、請求項9記載の発明は、請求項6〜8
記載の発明において、収納スイッチが荷重測定部を巻き
取った状態を検出することにより、所定時間モーターを
荷重測定部を巻き取る方向と逆方向に回転させるモータ
ー制御手段を有することを特徴とする。さらに、請求項
10記載の発明は、請求項1〜9記載の発明において、
保持手段は、巻き取り状態の荷重測定部を覆う収納状態
と覆わない非収納状態とに開閉可能である収納フタであ
ることを特徴とする。さらに、請求項11記載の発明
は、請求項10記載の発明において、収納フタは、収納
状態から非収納状態にすることにより、荷重測定部を巻
き取る方向と反対方向に案内棒を回転させる案内棒回転
手段を有することを特徴とする。さらに、請求項12記
載の発明は、請求項1〜9記載の発明において、保持手
段は、巻き取った状態の荷重測定部の少なくとも一部
を、電子体重計筺体に着脱可能に固着する固着手段であ
ることを特徴とする。さらに、請求項13記載の発明
は、請求項7〜13記載の発明において、巻き取った荷
重測定部を電子体重計筐体に保持した状態で、案内棒を
電子体重計筐体に固定する案内棒固定手段を有すること
を特徴とする。さらに、請求項14記載の発明は、請求
項1〜13記載の発明において、荷重測定部の測定者の
体重が加わる面と、電子体重計が設置される床面などに
接する面とに、保護シートが張設されていることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電子体重計の
一実施例を図面に基づき説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態による電子体重計の全体図である。図1を
用いて本発明の第1の実施の形態による電子体重計の構
成を説明する。本発明の第1の実施の形態による電子体
重計は、少なくとも複数の荷重測定単位からなるシート
状の荷重測定部1と、その荷重測定部1と電気的かつ可
動的に接続し、荷重測定部1からの電気的な荷重信号を
読みとり各荷重測定単位の荷重信号から算出される各荷
重の合計から荷重測定部1に加わる体重を算出する体重
計演算回路を納めた回路筺体部2と、その回路筺体部2
と収納部軸4により可動的に接合されている収納部3
と、から構成されている。回路筺体部2には、本発明の
電子体重計の電源の接続、遮断操作を行う電源スイッチ
5と、測定体重を表示する表示部6と、が配置されてい
る。荷重測定部1の回路筺体部2側と反対の端辺には荷
重測定部1を巻き取る軸中心となる巻き取り軸7があ
る。巻き取り軸7内部には本発明の電子体重計の電源が
格納されている。
【0013】図2は荷重測定部1を巻き取り軸7を軸中
心に回路筺体部2側に巻き取った状態である。8は収納
スイッチであり、荷重測定部1の巻き取り状態を検出す
る。後述するように、収納スイッチ8は、荷重測定部1
を伸延した状態では荷重測定部1の側面により収納スイ
ッチ8が押下され、荷重測定部1を巻き取った状態では
収納スイッチ8の押下状態が解除されるように回路筺体
部2に付設されている。図2において収納スイッチ8の
押下は解除されている。図1において収納スイッチ8は
押下されている。本発明による電子体重計は荷重測定部
1の端辺にこの巻き取り軸7を持っているため、荷重測
定部1を巻き取る時、巻き取り軸7が巻き取りの軸中心
となり荷重測定部1の巻き取りが容易になる。また巻き
取り軸7内部には電子体重計の電源となる電池12が格
納されているため、巻き取りの中心軸となる部分の重量
が増加し荷重測定部1の巻き取りが容易に行える。さら
に巻き取り軸7は荷重測定部1が必要以上に小さな曲率
で巻かれることで生じる荷重測定部1内の配線の断線
や、荷重測定部1を構成する部材の亀裂を防ぐ。また、
図2のように荷重測定部1を巻き取った状態では、荷重
測定部1は、荷重測定部1が伸延した状態に戻るような
弾性力を有している。
【0014】図3は本発明の本発明の第1の実施の形態
による電子体重計の荷重測定部1を巻き取り、収納部3
が荷重測定部1を覆っている収納状態である。収納部3
は収納部軸を回転中心に荷重測定部1を覆い、図2に明
示される回路筺体部2の固定ツメ受け2aと、収納部3
の収納部固定ツメ3aと、が図3に示すように勘合する
ことで固定される。
【0015】図2に示した、巻き取った状態の荷重測定
部を収納部が覆わない非収納状態から、図3に示した収
納状態にするには、図2に示した状態で、荷重測定部1
が弾性力で伸延した状態に戻らないように、荷重測定部
1を手で押さえながら収納部3を閉めて荷重測定部1を
覆う。すると、荷重測定部1は、収納部3内で弾性力に
より多少広がるが、収納部3に押さえられ、それ以上は
伸延されない。また、図3の状態から図1に示した状態
にするには、収納部3を開けるだけでよい。図3の状態
から収納部3を開けると荷重測定部1は荷重測定部1自
身の弾性力により自動的に伸延して図1に示した状態に
なる。従って、電子体重計を使用するための荷重測定部
1の伸延作業が非常に容易に行える。
【0016】このように、収納部3は、巻き取り状態の
荷重測定部1を覆う収納状態と覆わない非収納状態とに
開閉可能な収納フタであり、荷重測定部1を巻き取った
状態で回路筐体部2に保持する保持手段としての機能を
有している。
【0017】また図3のように荷重測定部1を巻き取
り、収納部3を閉じた状態で移動する時、電子体重計の
中心部に電源となる電池12が位置するようになり重心
が電子体重計の中心位置に近くになるので持ち運び移動
が容易になる。図4は本発明の第1の実施の形態による
電子体重計の荷重測定部1が伸延された使用時に収納部
3が閉じた状態である。荷重測定部1が伸延した状態で
不意に収納部3が閉まるようなことがあっても、収納部
3には荷重測定部1用の保護切り欠き3bが施されてい
るので荷重測定部1を収納部3の側辺で傷つけない。
【0018】図5は本発明の第1の実施の形態による電
子体重計を設置する設置板9である。図6は本発明の第
1の実施の形態による電子体重計を設置板9に設置した
状態図である。荷重測定部1を構成する少なくとも複数
の荷重測定単位は弾性材料からなり電子体重計が設置さ
れた床面等と、測定者の体重が加わる足裏面等と、で押
圧された状態で荷重信号を出力する。このため電子体重
計を設置する床面は荷重測定単位が体重に即して適切に
押圧されるようにある程度の剛性を持つ平坦面でなけれ
ばならない。もし電子体重計を設置する床面等が剛性の
小さい材質であったり平坦面でない場合、この設置板9
に電子体重計を設置し使用することで測定者の体重を正
しく測定出来る。また傷や出っ張りがある床面に電子体
重計を設置する場合も、この設置板9を使用することで
電子体重計の床面に接する荷重測定部1や回路筺体部2
を保護することが出来る。また設置板9の設置板固定ツ
メ9aが回路筺体部2の固定ツメ受け2aと勘合するの
で、電子体重計を設置板9に安定して設置した状態で使
用することが可能となる。
【0019】図7は本発明の第1の実施の形態による電
子体重計の荷重測定部1と巻き取り軸7の破断図であ
る。荷重測定部1は弾性材料からなる少なくとも複数の
荷重測定単位10からなり、その面上に荷重測定部1の
巻き取りに影響を及ぼさない充分に柔軟性が高い保護シ
ート11を張設している。保護シート11は荷重測定単
位10を保護するとともに、荷重測定単位10どうしを
区切る隙間へのゴミや埃等の侵入を防いでいる。巻き取
り軸7内部には電子体重計の電源となる電池12を格納
するとともに巻き取り軸7端部の電池フタ7aで電池1
2を支えている。
【0020】図8は荷重測定単位斜視断面図である。図
9は荷重測定単位正面断面図である。図10は荷重測定
単位感圧抵抗コンタクト透視図である。図11は荷重測
定単位薄膜コンタクト立面図である。荷重測定単位10
は、加圧による変形歪みで電気抵抗が変化する図10に
示される形状の導電ゴムからなる感圧抵抗コンタクト1
0aと、それに対向する導電性材料からなる図11に示
される形状の薄膜コンタクト10bと、を感圧抵抗コン
タクト10aと接続する荷重測定部1の全面で連続する
が測定単位毎にヘッド部分が分割された絶縁性材料から
なる荷重伝達ヘッド10cと、薄膜コンタクト10bと
接続する荷重測定部1の全面で平坦なシート形状をなす
絶縁性材料からなるフレキシブルシート10dと、で図
8、図9で示される位置関係において挟み込む状態で構
成される。図9で示す保護シート11は荷重測定単位1
0(つまり荷重測定部1)の面上には接着されず、巻き
取り軸7と、荷重測定部1が回路筺体部2と接続する部
位と、で張設しているので荷重測定部1を巻き取る時、
荷重測定単位10の保護シート11と接する巻き取りの
中心側の面と、外周側の面と、保護シート11と、は曲
率に応じてずれが生じる。このずれがあるために、荷重
測定部1が伸延状態でも、巻き取り状態でも荷重測定単
位10と、保護シート11と、で適切な接触状態が保た
れる。保護シート11と、荷重伝達ヘッド10cと、感
圧抵抗コンタクト10aと、薄膜コンタクト10bと、
フレキシブルシート10dと、は上記電子体重計の巻き
取り軸7で荷重測定部1を巻き取った状態でも部材の亀
裂や配線の断線が生じない程度の柔軟性を有す材質から
作られている。また図11に示すコンタクト電極10e
から回路筺体部2内の体重計演算回路に配線(図示せ
ず)されている。
【0021】図12は感圧抵抗コンタクト10aの加圧
変形歪みによる電気抵抗変化を示す関係図である。ある
程度の以上加圧すると電気抵抗は飽和しそれ以上変化し
なくなる。荷重測定単位10は荷重測定部1内に複数構
成されているがひとつの荷重測定単位10には、測定者
の体重を足裏の荷重測定部1に接する面積に応じた荷重
測定単位10の数で割った荷重が加わわり荷重測定単位
10の感圧抵抗コンタクト10aを加圧する。この時ひ
とつの荷重測定単位10に加わる荷重による歪みが、そ
の感圧抵抗コンタクト10aの電気抵抗が飽和しない範
囲でなくては正しく荷重を測定できなくなり、測定者の
体重計が正しく測定することが出来なくなる。よって荷
重測定単位10は上記に説明したように感圧抵抗コンタ
クト10aの電気抵抗が飽和しない可変範囲に収まる歪
みを与える荷重範囲内に測定者の体重を分散する充分な
数だけ荷重測定部1内に構成している。
【0022】図13は図12の対応関係から逆に電気抵
抗変化から歪み変化を求めた曲線である。本発明の電子
体重計は荷重測定単位10の感圧抵抗コンタクト10a
の電気抵抗変化から図13に示される歪みを読みとり、
その値から荷重測定単位10に加わる荷重を算出し荷重
測定部1に分散された個々の荷重を合計することで測定
者の体重を測定する構成となっている。つまり図13の
対応関係に規定するための元の図12に示される歪み変
化範囲が小さいと電気抵抗変化範囲も小さくなり、上記
の体重測定原理による本発明の電子体重計の体重測定分
解能が悪くなる。荷重測定単位10は図9に断面を示す
構成となっているが測定者が体重を測定する時、電子体
重計の設置した床面等と、測定者の足裏面と、で2枚の
保護シート11と、荷重伝達ヘッド10cと、感圧抵抗
コンタクト10aと、薄膜コンタクト10bと、フレキ
シブルシート10dと、の全てを挟み込み加圧すること
になる。測定者の体重を測定者の足裏に接する荷重測定
単位10の数で割った荷重が荷重を受ける任意のひとつ
の荷重測定単位10の感圧抵抗コンタクト10aにかか
り、感圧抵抗コンタクト10aには荷重に相当する歪み
が生じる。この歪みの値は感圧抵抗コンタクト10aの
みに同程度の荷重が加わった時に生じる値とは異なり、
荷重測定単位10内の感圧抵抗コンタクト10a以外の
部材の弾性の影響を受けたよりやや小さな値となる。し
かし保護シート11や、フレキシブルシート10dや、
荷重伝達ヘッド10cや、感圧抵抗コンタクト10a自
身に、感圧抵抗コンタクト10aの弾性(つまり荷重が
加わった時生じる歪み)に与えるまたは受ける影響が出
来るだけ小さくなりかつ荷重測定部1としての巻き取り
への影響が小さくなる材質を用い、さらに上記保護シー
ト11と、フレキシブルシート10dと、荷重伝達ヘッ
ド10cと、感圧抵抗コンタクト10aと、のそれぞれ
の厚みを感圧抵抗コンタクト10aに生じる歪みに与え
る影響が出来るだけ小さくなり、かつ荷重測定部1とし
ての巻き取りへの影響が小さくなる値に調整すること
で、感圧抵抗コンタクト10aが荷重変化により生じる
歪み変化の幅を出来るだけ大きくすることは可能であ
る。これは図8、図9、図10、図11に示す荷重測定
単位10を構成し実験的に値を突き止めることで出来
る。この時荷重測定単位10に加わる歪み値と電気抵抗
値の関係も決定されるので、図13に示す電気抵抗値と
歪み値の対応も数値的に決定される。
【0023】歪みをε、ヤング率をE、応力をσ、荷重
をW、荷重の加わる面積をS、とするとσ=ε×Eの関
係が成り立ちまたσ=W/Sであるので、W=S×ε×
Eの関係が導き出される。感圧抵抗コンタクト10aに
ついてこの関係を当てはめると、面積Sは図10に示す
通り一定であり感圧抵抗コンタクト10aのヤング率E
も一定である。よって感圧抵抗コンタクト10aに生じ
る歪みεが求まると感圧抵抗コンタクト10aに加わる
荷重Wは一意的に求められることが分かる。上記のよう
に荷重測定単位10の電気抵抗値から歪み値への対応が
数値的に決定されると、同様に電気抵抗値から荷重を一
意的に決定出来ることは自明である。
【0024】図14は本発明の第1の実施の形態による
電子体重計の体重計演算回路のブロック図である。実線
矢印は信号の送信を表し、波線矢印は電源部18からの
電源の供給とグランドの接続を表している。電源は電源
部18から全てのブロックに供給されている。CPU
(中央演算装置)13のプログラム記憶装置(図示せ
ず)には、上記の電気抵抗値と荷重の対応情報をソフト
ウェアーデ−タとして数値的に格納している。荷重測定
単位10は荷重測定部1内でマトリックス状に配置され
ているので、そのマトリックスの中のひとつの荷重測定
単位10を選択するためのライン選択デコード部14
と、スイッチ選択デコード部15と、でCPU13から
荷重測定単位選択信号を受け、荷重測定単位マトリック
ス16内のある一つの荷重測定単位10を選択する。選
択された荷重測定単位10内の薄膜コンタクト10bの
二つのコンタクト電極10eからの配線が抵抗値検出部
17に接続され、荷重測定単位10に生じる歪みに対応
した抵抗値信号としてCPU13に入力される。CPU
13はこの抵抗値信号から上記の数値的な電気抵抗値と
荷重対応関係情報から、選択されたただ一つの荷重測定
単位10に加わる荷重を算出する。CPU13は全ての
荷重測定単位10を選択しそれぞれの荷重を合計し表示
部6に測定体重を表示させる。この表示部6は電子式時
計や電子式メータ等の電子機器の表示装置として広く一
般的に採用されているものと同様なもので本発明の電子
体重計を構成できるので説明は省略する。またCPU1
3も外部出力ポートを持つ広く一般的に採用されている
ものと同等品で本発明の電子体重計を構成できるので説
明は省略する。
【0025】図15は電源部18の回路図である。電源
となる電池12のマイナス側のグランド線は図14の各
ブロックのグランドに接続されている。電池12のプラ
ス側は電源スイッチ5の一方の端子に接続され、電源ス
イッチ5のもう一方の端子から収納スイッチ8の一方の
端子に接続され、収納スイッチ8のもう一方の端子から
各部ブロックの電源線に接続されている。図16は収納
スイッチ8の配置箇所断面図である。電源スイッチ5が
接続状態の時、押下接続スイッチである収納スイッチ8
のスイッチヘッド8aが、荷重測定部1の伸延状態で押
下され電源線に電力が供給され、荷重測定部1の巻き取
り状態で押下が解除され電源線からの電力供給が停止す
る。荷重測定部1は巻き取り可能な柔軟な材質から構成
されるため収納スイッチ8の押下を補助するため荷重測
定部1の側面の収納スイッチ8のスイッチヘッド8aに
対向する箇所にスイッチ補助板(図示せず)が取り付け
られている。本発明の電子体重計の回路筺体部2の荷重
測定部1に接する箇所には上記の収納スイッチ8が付設
されているので、電源スイッチ5の遮断を忘れた状態で
荷重測定部1を巻き取った場合、巻き取り状態を収納ス
イッチ8が自動的に感知し電子体重計の電力供給を自動
停止させるので、無駄な電力消費をなくし電源である電
池12の寿命をのばす。
【0026】図17は上記で荷重測定単位マトリックス
16と表されている荷重測定部1内の荷重測定単位10
のマトリックス配置図である。ここで標記される各荷重
測定単位10の添え数字の前半はライン選択信号で選択
されるライン番号を表し、後半はスイッチ選択信号で選
択されるスイッチ番号を表す。荷重測定単位10は荷重
測定単位マトリックス16内で、任意のライン選択信号
と、前記任意のライン選択信号と独立して選択される任
意のスイッチ選択信号と、でただ一つ選択され処理され
る。図17でライン番号は1から32、スイッチ番号は
1から8で、図17の横方向に16、縦方向に16の計
256個の荷重測定単位10の配置を示している。荷重
測定単位10としてライン番号が32、スイッチ番号が
8の256個としているのは、マトリックス配置からあ
る一つの荷重測定単位10を選択する方法を分かりやす
く説明するための値である。よって上記に説明した通り
測定者の体重測定が正しく行うに必要な荷重測定単位1
0の数に応じてマトリックスを構成するライン番号、ス
イッチ番号は増減する。またここでスイッチ番号を1か
ら8の8ビット構成としたのは、体重計演算回路の演算
装置としてCPU13に8ビット演算品のCPUを採用
し、8ビット分の出力ポートの出力でスイッチ番号選択
が直結制御可能であるという便宜性を考慮しての値であ
る。無論CPUの演算ビット数に関わらずCPUの1出
力ポートのビット数が、少なくとも1ビットから、演算
ビット数以上の複数ビット数で出力可能なCPUも存在
する。よって1出力ポートの出力でスイッチ番号選択を
直結制御する時、上記と同様に体重測定が正しく行うに
必要な荷重測定単位10の数に応じてライン番号は増減
する。以降はライン番号は32、スイッチ番号は8で制
御する場合について説明する。
【0027】図18は荷重測定単位10内の感圧抵抗コ
ンタクト10aの電気抵抗変化を電圧変換、または、電
流変換することで荷重測定単位10に加わる荷重として
算出するための荷重測定単位選択回路Aの回路図であ
る。可変抵抗19として示しているのは荷重測定単位1
0内の感圧抵抗コンタクト10aと、薄膜コンタクト1
0bと、コンタクト電極10eと、で構成されている。
以後、この可変抵抗19をコンタクト電極10eを端子
とする可変抵抗体と呼ぶ。可変抵抗体は8個毎にその一
方の端子が図18の横方向に互いに接続されトランスミ
ッションゲート(TG−L1〜TG−L32)のような
アナログスイッチを介してそれぞれグランド線(GN
D)に接続される。ここでトランスミッションゲートは
制御端子に”ハイ”信号が印加された場合スイッチが接
続され(ハイアクティブ)、その制御はそれぞれライン
選択信号(L1〜L32)で行われる。なおライン番号
4から31に属する回路群は他回路群と同様なため図1
8では省略している。8個毎に接続された可変抵抗体の
もう一方の端子は回り込み防止のそれぞれのダイオード
20のカソードに接続され、ダイオード20のアノード
は32個毎に図18の縦方向に互いに接続され、それぞ
れスイッチ選択信号(S1〜S8)に制御されるハイア
クティブのトランスミッションゲート(TG−S1から
TG−S8)の一方の入力出力端子にそれぞれ接続され
ている。TG−S1からTG−S8のもう一方の入力出
力端子はそれぞれ互いに接続され、以下の操作によりた
だ一つ選択される可変抵抗体に接続し信号出力(SEN
S)となる。
【0028】図19は、図18のTG−L1〜TG−L
32のスイッチ接続、遮断を制御する端子に接続するラ
イン選択信号をCPU13の出力ポート信号(LINE
1〜LINE5)からデコードして出力する回路の回路
図である。例えば、LINE1〜LINE5に全て”ロ
ー”の信号をCPU13が出力するとライン選択信号L
1のみが”ハイ”出力となり、他のライン選択信号L2
〜L32は全て”ロー”出力となる。この時図18に示
されるTG−L1のみが接続状態となり、TG−L1に
それぞれ接続する8個の可変抵抗体が選択されSENS
への出力準備状態になる。32個のライン選択信号を出
力するにはCPU13の出力ポートの5個の出力端子の
みで制御可能であるが、ライン選択信号が荷重測定単位
10の増減によって変更される場合、それに応じて図1
9に示される回路群と同様な回路群の数が増減される。
この時CPU13の出力ポートの使用される出力端子の
数も回路群の数に応じて変更される。
【0029】図20は、図18のTG−S1〜TG−S
8のスイッチ接続、遮断を制御する端子に接続するスイ
ッチ選択信号を、CPU13の出力ポート信号(SEL
1〜SEL3)からデコードして出力するスイッチ選択
デコード回路Aの回路図である。例えば、SEL1〜S
EL3に全て”ロー”の信号をCPU13が出力する
と、スイッチ選択信号S1のみが”ハイ”出力となり他
のスイッチ選択信号S2〜S8は全て”ロー”出力とな
る。この時図18に示されるTG−S1のみが接続状態
となり、TG−S1にそれぞれダイオード20を介して
接続する32個の可変抵抗体が選択され出力準備状態に
なる。この時、上記のようにライン選択信号L1により
出力準備状態となっている8個の可変抵抗体のうち、ス
イッチ選択信号S1によっても選択されているただ一つ
の可変抵抗体のみだけがSENSへの出力可能状態にな
る。図18でSENSには選択されたただ一つの可変抵
抗体の電気抵抗値を調べるためGNDより電位の高い電
圧が印加されている。よって可変抵抗体への通電で生じ
るSENS、GND間の電位差や、貫通電流を計測する
ことで可変抵抗体の電気抵抗値を調べることが可能とな
る。図20ではCPU13の出力ポートの出力端子3個
分で8個のスイッチ選択信号の出力制御を行っている
が、出力ポートから同時に8個分の出力制御可能なCP
Uを採用すれば図20に示す回路は不要になりCPUの
出力ポート信号を直接スイッチ選択信号として使うこと
が出来る。また複数の出力ポートが利用可能で8個分の
スイッチ選択信号の出力制御可能となるCPUを採用す
れば同様に図20の回路は不要となる。また可変抵抗体
はそれぞれダイオード20と接続されているが、これら
ダイオード20が接続されていないとスイッチ選択信号
とライン選択信号とに選択されたただ一つの可変抵抗体
以外にも、SENSに印加された電圧がスイッチ選択信
号で出力準備状態になった他31個(図18の縦方向に
並ぶ)の可変抵抗体を通じて、ライン選択信号で非選択
状態にあるはずのそれぞれ他7個(図18の横方向に並
ぶ)の可変抵抗体を通じ、ライン選択信号で選択状態に
ある他の7個の可変抵抗体をそれぞれ通じてGNDに接
続される。よって選択されたただ一つの可変抵抗体の電
気抵抗値のみを調べることができなくなる。このためこ
れらダイオード20は回り込みの防止を行う上で必要で
ある。
【0030】図21、図22は、図14の抵抗値検出部
17について、具体的回路を2例示すもので、それぞれ
ただ一つ選択された可変抵抗体に接続するSENSによ
って、可変抵抗体の電気抵抗値を電圧に変換し調べる抵
抗電圧変換回路の回路図と、可変抵抗体の電気抵抗値を
電流に変換し調べる抵抗電流変換回路の回路図と、であ
る。図21でSENSはA/Dコンバータ21の入力端
子に接続し、かつ、分圧抵抗22を介して電源線(Vc
c)に接続されている。可変抵抗体は荷重測定単位10
に加わる荷重によってその電気抵抗値が変化するのでA
/Dコンバータ21の入力電位は可変抵抗体の電気抵抗
に応じて増減する。荷重測定単位10に荷重が加わらな
ければ可変抵抗体は大きな電気抵抗値を示し電源電位か
ら分圧抵抗22とともに分圧された大きな電圧がA/D
コンバータ21の入力端子に印加し、荷重測定単位10
に荷重が加わわれば可変抵抗体は小さな電気抵抗値を示
し電源電位から分圧抵抗22とともに分圧された小さな
電圧がA/Dコンバータ21の入力端子に印加する。こ
の印加電圧は可変抵抗体の電気抵抗値と相関関係で変化
するものであり、この印加電圧を入力端子に受けたA/
Dコンバータ21の出力は可変抵抗体の電気抵抗値を電
圧デ−タとして表したものである。この場合、図14の
抵抗値検出部17からこの電圧デ−タがCPU13に入
力されていることを示す。また、A/Dコンバータを内
蔵したCPUを採用すれば図21で、分圧抵抗22を介
して電源線に接続したSENSを前記CPUのA/Dコ
ンバータの入力端子に直接接続するだけで電圧デ−タは
CPUに入力されるので、CPUの外部にA/Dコンバ
ータは不要になる。図22でSENSはCPU13に接
続可能なデジタル出力を行うデジタル電流計23を介し
て電源線(Vcc)に接続されている。可変抵抗体は荷
重測定単位10に加わる荷重によってその電気抵抗値が
変化するのでデジタル電流計23を貫通する電流は可変
抵抗体の電気抵抗に応じて上下する。荷重測定単位10
に荷重が加わらなければ可変抵抗体は大きな電気抵抗値
を示しデジタル電流計23を貫通する電流は小さな値と
なり、荷重測定単位10に荷重が加わわれば可変抵抗体
は小さな電気抵抗値を示しデジタル電流計23を貫通す
る電流は大きな値となる。この貫通電流は可変抵抗体の
電気抵抗値と相関関係で変化するものであり、デジタル
電流計23から出力されるこの貫通電流の値は可変抵抗
体の電気抵抗値を電流デ−タとして表したものである。
この場合、図14の抵抗値検出部17からこの電流デ−
タがCPU13に入力されていることを示す。
【0031】図23は荷重測定単位10内の感圧抵抗コ
ンタクト10aの電気抵抗変化を、感圧抵抗コンタクト
10aの電気抵抗とコンデンサからなる積分回路の時定
数の変化に変換し、その積分回路の信号入力に対する信
号出力の遅延時間を測定することで荷重測定単位10に
加わる荷重として算出するための荷重測定単位選択回路
Bの回路図である。可変抵抗24として示しているのは
上記で説明したのと同様に可変抵抗体である。可変抵抗
体は8個毎にその一方の端子が回り込み防止のダイオー
ド25を介して図23の横方向に互いに接続されトラン
スミッションゲート(TG−L1〜TG−L32)のよ
うなアナログスイッチを介してそれぞれ電源線(Vc
c)に接続される。ここでトランスミッションゲートは
上記と同様にハイアクティブであり、その制御はそれぞ
れライン選択信号(L1〜L32)で行われる。なおラ
イン番号4から31に属する回路群は他回路群と同様な
ため図23では省略している。8個毎に接続された可変
抵抗体のもう一方の端子は32個毎に図23の縦方向に
互いに接続され、それぞれのスイッチ選択信号(S1〜
S8)に制御されるハイアクティブのトランスミッショ
ンゲート(TG−S1からTG−S8)の一方の入力出
力端子に接続されている。TG−S1からTG−S8の
もう一方の入力出力端子はそれぞれ互いに接続され、以
下の操作によりただ一つ選択される可変抵抗体の信号出
力(SENS)となる。
【0032】図23のライン選択信号(L1〜L32)
は図19に示す回路と同一な回路においてCPU13の
出力ポート信号からデコードして入力される。ここで説
明している荷重測定単位10に加わる荷重測定方法は図
23に示す回路でただ一つ選択された可変抵抗体とコン
デンサからなる積分回路の時定数変化による、その積分
回路の信号入力に対する信号出力の遅延時間変化を測定
することで行うため、それぞれの荷重測定単位10内の
可変抵抗体をただ一つ選択し、その可変抵抗体からなる
積分回路に信号を入力する前にコンデンサに蓄えられた
電荷を放電しなければならない。その放電を行うためた
だ一つ選択された可変抵抗体と接続するSENSはコン
デンサ放電信号(S0)に制御されるハイアクティブの
トランスミッションゲート(TG−S0)を介してグラ
ンド線(GND)にも接続されている。図24は図20
とほぼ同様な回路で、図23のTG−S1〜TG−S8
のスイッチ接続、遮断を制御する端子に接続するスイッ
チ選択信号と、図23のTG−S0のスイッチ接続、遮
断を制御する端子に接続するコンデンサ放電信号と、を
CPU13の出力ポート信号(SEL0〜SEL3)か
らデコードして出力するスイッチ選択デコード回路Bの
回路図である。図25も図20とほぼ同様な回路で、図
23のTG−S1〜TG−S8のスイッチ接続、遮断を
制御する端子に接続するスイッチ選択信号と、図23の
TG−S0のスイッチ接続、遮断を制御する端子に接続
するコンデンサ放電信号と、をCPU13の出力ポート
信号(SEL1〜SEL4)からデコードして出力する
スイッチ選択デコード回路Cの回路図である。S0およ
びS1〜S8はそれぞれ排他的に出力されるが、図24
は図20と全く同様な回路にS0を出力するためSEL
0のCPU13の出力ポートの出力(S0に直結)を追
加した回路である。SEL0はSEL1〜SEL3と排
他的にCPU13から出力を行えば良く、SEL1〜S
EL3のポート出力設定に対するS1〜S8の出力は図
20のデコード出力と全く同じである。図25はCPU
13の出力ポートのSEL1〜SEL4でデコードし、
S0〜S8を出力する回路である。例えば、SEL1〜
SEL4に全て”ロー”の信号をCPU13が出力する
と、コンデンサ放電信号S0のみが”ハイ”出力とな
り、他のスイッチ選択信号S1〜S8は全て”ロー”出
力となる。この時図23に示されるTG−S0のみが接
続状態となり、SENSはグランド線に直結し、ただ一
つ選択された可変抵抗体と積分回路を構成するコンデン
サの電荷は放電される。またSEL1のみが”ハイ”
で、SEL2〜SEL4が全て”ロー”の信号をCPU
13が出力するとスイッチ選択信号S1のみが”ハイ”
出力となり、他のスイッチ選択信号S2〜S8と、コン
デンサ放電信号S0と、は全て”ロー”出力となる。こ
の時図23に示されるTG−S1のみが接続状態とな
り、TG−S1にそれぞれ接続する32個の可変抵抗体
が選択され出力準備状態になる。同時にライン選択信号
L1のみが”ハイ”となり、L2〜L32の全てが”ロ
ー”となると、TG−L1が接続状態になりそれぞれの
ダイオード25を介して電源線(Vcc)の電圧が加わ
り出力準備状態となっている8個の可変抵抗体のうち、
スイッチ選択信号S1にも選択されているただ一つの可
変抵抗体のみだけがSENSへの出力可能状態になる。
【0033】図26はただ一つ選択された可変抵抗体と
コンデンサからなる積分回路の時定数変化による、その
積分回路の信号入力に対する信号出力の遅延時間変化を
測定する遅延測定ブロック図である。S0に同期して発
生するリセット信号(RESET)によりカウンター
(COUNTER)はリセットされ後、改めて発信器
(OSC)の発振パルスをカウントする。その後、積分
回路の遅延された出力信号の立ち上がりに同期して発生
するラッチ信号(LATCH)により、データラッチ
(DATA LATCH)がカウンターのカウント値を
ラッチし、データラッチからカウントデ−タをCPU1
3に出力する。図28はただ一つ選択された可変抵抗体
とコンデンサからなる積分回路の遅延された出力信号の
立ち上がりに同期してラッチ信号を発生する回路の回路
図である。上記で述べられていた積分回路とは、図23
のライン選択信号とスイッチ選択信号とでただ一つ選択
されて電源線の電位が加わる可変抵抗体と、図28の遅
延コンデンサ26と、で構成される。図27はS1〜S
8と排他的に出力するS0に同期してリセット信号を発
生するリセット信号発生回路の回路図である。
【0034】図29は図27、図28の回路への入力信
号と、処理過程信号と、出力信号と、の電位レベルの関
係を表す遅延測定信号の波形図である。以下に図29の
波形図をもとに図27と図28の回路の信号処理過程を
説明する。上記で説明した通りS0とSn(S1〜S8
のいずれか)は排他的に出力され、図29で示すように
S0が”ハイ”の時Snは”ロー”であり、Snが”ハ
イ”の時S0は”ロー”である。S0が”ハイ”となる
時、SENSがグランド線に接続され”ロー”となり、
同時に遅延コンデンサ26の電荷も放電される。そして
Snが”ハイ”となると可変抵抗体のただ一つが選択さ
れ、その可変抵抗体と遅延コンデンサ26とで構成され
る積分回路に電源線の電圧という形の入力信号が入力さ
れ出力信号となるSENSの信号は積分処理され、その
電位は徐々に電源線の電位まで上がる。なおSnが”ハ
イ”となる以前にL1〜L32のいずれかは”ハイ”と
なっており、ライン選択された8個の可変抵抗体は出力
準備状態となっている。図27はS0の立ち下がりに同
期してRESETを出力する回路である。S0はインバ
ータゲートA27に入力し反転出力される(S0−
B)。またS0は前記インバータゲートA27との出力
タイミングを合わせるバッファA28を介して遅延抵抗
A29と遅延コンデンサA30からなる積分回路で積分
処理される(S0−D)。S0−Dは閾値で出力電位を
確定をするバッファB31に入力されその出力(S0−
D1)と、S0−Bと、をアンドゲートA32に入力し
AND出力を行うことでRESETは発生する。図28
はSENSを閾値で出力電位を確定するバッファC33
に入力し出力電位が確定した信号(SENS1)の立ち
上がりに同期してLATCHを出力する回路である。S
ENS1は出力タイミングを合わせるバッファD34に
入力され、またSENS1は前記バッファD34と出力
タイミングを合わせるバッファE35を介して遅延抵抗
B36と遅延コンデンサB37からなる積分回路で積分
処理される(SENS1−D)。SENS1−Dはイン
バータゲートB38に入力されその出力(SENS1−
D1)と、バッファD34の出力と、をアンドゲートB
39に入力しAND出力を行うことでLATCHは発生
する。
【0035】図26でリセット入力がハイアクティブで
あるCOUNTER、ラッチ入力がハイアクティブであ
るDATA LATCHをそれぞれ採用している。以上
で説明した出力タイミングの関係にあるRESETとL
ATCHをそれぞれをCOUNTER、DATA LA
TCHに入力すると、ただ一つ選択された可変抵抗体と
遅延コンデンサ26からなる積分回路の時定数変化によ
る、その積分回路の信号入力に対する信号出力の遅延時
間変化を、OSCから発生するパルスのカウント値をラ
ッチしたカウントデ−タの変化として測定することが可
能となる。この遅延時間は前記時定数により定まり、こ
の時定数の変化量は遅延コンデンサB37の容量は一定
であるため可変抵抗体の電気抵抗値の変化量のみに左右
される。つまり遅延時間は可変抵抗体の電気抵抗値と相
関関係で変化するものであり、この遅延時間量を示すカ
ウントデ−タは可変抵抗体の電気抵抗値をカウントデ−
タとして表したものである。この場合、図14では抵抗
値検出部17からこのカウントデ−タがCPU13に入
力されていることを示す。
【0036】図30は測定者の体重を測定する本発明の
電子体重計内での処理過程を示す体重測定流れ図であ
る。可変抵抗体は荷重が加わる以前からある値の電気抵
抗値を示す。図30の初期荷重測定ではこの状態での個
々の可変抵抗体の電気抵抗値を測定し無負荷での荷重と
して算出する。その後、体重は0であると表示し、測定
者はこの体重0表示を確認し体重計に乗る。そして負荷
が加わり電気抵抗値が変化する可変抵抗体から負荷荷重
を算出し、無負荷荷重と負荷荷重の差から真荷重を決定
し、その真荷重の合算からなる真体重を測定体重として
表示する。
【0037】図31は初期荷重測定の流れ図である。ラ
イン選択信号とスイッチ選択信号をそれぞれ変化させな
がら全ての可変抵抗体を一つづつ選択し、可変抵抗体に
加わる荷重(無負荷荷重)をそれぞれの可変抵抗体毎に
測定し記憶しておく。まず図31で「L」として表され
るライン選択信号の番号を1とする。それがLMAX
(この説明では32)を越えない範囲でライン選択信号
として「L」を出力する。そして「S」として表される
スイッチ選択信号の番号を1とする。それがSMAX
(この説明では8)を越えない範囲でスイッチ選択信号
として「S」を出力する。これら「L」、「S」に対応
し図17に示される荷重測定単位マトリックス16内の
ただ一つの可変抵抗体が選択される。選択された可変抵
抗体の抵抗値信号は電圧デ−タ、または電流デ−タ、ま
たはカウントデ−タ、の形でCPU13に入力され無負
荷荷重である荷重値に算出される。この無負荷荷重の荷
重値デ−タをライン選択信号の「L」、スイッチ選択信
号の「S」、のふたつの添え字をもって表される配列デ
−タとして記憶する。「S」はSMAXになるまで繰り
返した後、1増加した次の「L」でも「S」は1からS
MAXまで繰り返し、「L」がLMAXを越えれば処理
を終了する。
【0038】図32は荷重測定の流れ図である。ライン
選択信号とスイッチ選択信号をそれぞれ変化させながら
全ての可変抵抗体を一つづつ選択し、可変抵抗体に加わ
る荷重(負荷荷重)をそれぞれの可変抵抗体毎に測定
し、同様にそれぞれの可変抵抗体毎に記憶されていた無
負荷荷重との差分からそれぞれの真荷重を決定し、それ
ら真荷重の合算から真体重を算出する。まず図31で
「T」として表される体重を0とする。また「L」とし
て表されるライン選択信号の番号を1とする。それがL
MAX(この説明では32)を越えない範囲でライン選
択信号として「L」を出力する。そして「S」として表
されるスイッチ選択信号の番号を1とする。それがSM
AX(この説明では8)を越えない範囲でスイッチ選択
信号として「S」を出力する。これら「L」、「S」に
対応し図17に示される荷重測定単位マトリックス16
内のただ一つの可変抵抗体が選択される。選択された可
変抵抗体の抵抗値信号は電圧デ−タ、または電流デ−
タ、またはカウントデ−タ、の形でCPU13に入力さ
れ負荷荷重である荷重値に算出される。そして添え字
が、その時点の「L」、「S」と同じ値である予め記憶
していた配列デ−タの無負荷荷重との差分を取り真荷重
を決定する。その真荷重の値を「T」に順次加算してい
く。「S」はSMAXになるまで繰り返した後、1増加
した次の「L」でも「S」は1からSMAXまで繰り返
し、「L」がLMAXを越えれば処理を終了する。この
時、真荷重の合算である「T」には真体重の値が示され
ているので測定体重として表示部6で表示する。
【0039】次に、図33から図38を用いて本発明の
第2の実施の形態を説明する。図33は本発明の第2実
施の形態による電子体重計の全体図、図34は本発明の
第2の実施の形態による電子体重計の巻き取り軸と案内
棒の斜視図、図35は本発明の第2の実施の形態による
電子体重計の巻き取り軸と案内棒の側面図、図36は本
3発明の第2の実施の形態による電子体重計の荷重測定
部巻き取り状態図、図37は本発明の第2の実施の形態
による電子体重計の回路ブロック図、図38は本発明の
第2の実施の形態による電子体重計の電源部の回路図で
ある。
【0040】第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ
番号を付けてその説明を省略する。図33において、1
07は巻き取り軸、107aは巻き取り軸に取付けられ
た電池フタ、101は案内棒、101aは案内棒の先端
に取り付けられた回転子である。また、105は電源ス
イッチ、104は荷重測定部1を自動的に巻き取るとき
に操作する巻き取りスイッチである。また、106a、
106bはマジックテープであり、106aは荷重測定
部1の回路筐体部側102に固定されている部分の表面
に設けられ、マジックテープ106bは荷重測定部1の
裏面のほぼ中央に設けられている。
【0041】図34において、12は、巻き取り軸10
7内に収納された電池であり、110は巻き取り軸10
7内に固着されたモーターである。電池12は、巻き取
り軸に取り付けられた電池フタ107aを取り外すこと
によって巻き取り軸から取り出して交換することが可能
である。モーター110のローターの軸110aの先端
は巻き取り軸の端面から突出し、この突出した巻き取り
軸の端部には案内棒101の一方の端部に設けられた固
定部101c固着されている。さらに、案内棒101の
他方の端部には、回転子101aが回転軸101bによ
って回転可能に軸支されている。
【0042】次に、図37を用いて、本発明の第2の実
施の形態による電子体重計の回路ブロックを説明する。
図37では、図15に示した回路図と同様に、実線矢印
は信号の送信を表し、波線矢印は電源部118からの電
源の供給とグランドの接続を示している。図37におい
て、110はモーターであり、120はモーター110
の回転動作を制御するモーター制御回路である。モータ
ー制御回路120には電源部118から電源線とグラン
ド線が接続され、モーター制御回路120からモータ1
10に電源線とグランド線が接続されている。さらに、
CPU13からの信号が電源部118とモーター制御回
路120にも送信されるように接続されている。モータ
ー制御回路120は、CPU13からの制御信号によ
り、モーター110の回転動作を制御する。例えば、モ
ーター110を逆回転させる場合は、モーター制御回路
120は、モーター110への電源線とグランド線へ出
力する電源の極性を反転させる。巻き取りスイッチ10
4、電源スイッチ105及び収納スイッチ108aはC
PU13に接続されている。
【0043】次に、図38を用いて、本発明の第2の実
施の形態による電子体重計の電源部の説明をする。図3
8において、118は電源部であり、13は図37に示
したCPUである。電源部118は、電池12と、NP
N型の電源制御トランジスタ118aと、電源制御トラ
ンジスタ118aのベース端子に接続された保護抵抗と
を有している。CPU13には、電池12から直接電源
線とグランド線が接続され、CPU13以外の各部へ
は、電源線は直接接続されているが、グランド線は電源
制御トランジスタ118aのコレクタ端子とエミッタ端
子を介して接続されている。CPU13からの制御信号
線は、保護抵抗を介して電源制御トランジスタ118a
のベース端子に接続されている。従って、CPU13が
電源制御トランジスタ118aのベースにHiレベルの
信号、すなわち電源接続信号を出力すると、電源制御ト
ランジスタ118aがオン状態になり、電池12のグラ
ンド線はCPU以外の各部へも接続され、CPU13が
電源制御トランジスタ118aのベースにLoレベルの
信号、すなわち電源遮断信号を出力すると、電源制御ト
ランジスタ118aがオフ状態になり、電池のグランド
線はCPU以外の各部と遮断される。
【0044】次に、荷重測定部1の自動巻き取り動作に
ついて説明する。図33の状態で、巻き取りスイッチ1
04を押すと、モーター110の回転子が図35の側面
図から見て反時計回りに回転する。すると、モーター1
10のローターは反時計回りに回転しようとするが、案
内棒101の一方の端部に設けられた固定部101cが
ローターの回転軸110aの端部に固定されているた
め、案内棒101もローターと同方向に回転しようとす
る。しかし、案内棒101の他方の端部に設けられた回
転子101aは、体重計が設置される面に押接している
ため、電子体重計が設置される床面に対してモーター1
10の回転子に反力が発生する。従って、案内棒101
及びローターは回転せずに、モーター自体がローターの
回転方向と反対方向、すなわち図35の側面図から見て
時計回りに回転する。その結果、モーターが固定されて
いる巻き取り軸107は、時計回りに回転し、荷重測定
部1を巻き取りながら回路筐体部102の方へ回転して
移動する。案内棒101は巻き取り軸107に引きずら
れて移動するが、案内棒101の床面に押接する部分に
は回転子101aが設けられているため、移動する際の
摩擦力を減らしてスムーズに移動することが可能であ
る。
【0045】荷重測定部1が全て巻き取られると、マジ
ックテープ106aと、マジックテープ106bとが止
着され、荷重測定部1が巻かれた状態で回路筐体部10
2に固定されて図36に示した状態になる。また、図3
6において、回路筐体部102には、荷重測定部1が巻
き取られて上ることが可能なように斜面102cが設け
られている。
【0046】108aは押下接続式の収納スイッチであ
る。収納スイッチ108aは、荷重測定部1が巻き取り
状態か、伸延状態かを検出し、CPU13に荷重測定部
1の状態を示す信号を出力する。図33の状態では収納
スイッチ108aの上に荷重測定部1があるため、収納
スイッチ108aは荷重測定部1によって押下げられ、
図36の状態では収納スイッチ108aの上に荷重測定
部1がないため、収納スイッチ108aは押下げられて
いない。
【0047】前述した操作により、図33の状態から荷
重測定部1を巻き取って図36の状態にすると、収納ス
イッチ108aは押下げられた状態から、押下げが解除
された状態になる。すると、収納スイッチ108aは、
CPU13に荷重測定部1が巻き取り状態であることを
示す信号を出力し、CPU13は、モーター制御回路1
20にモーター110の回転動作を停止させ、続けて所
定時間だけモーター110を逆回転させる信号を出力す
る。その結果、モーター110は、モーター制御回路に
制御され、所定時間だけ荷重測定部1を巻き取る方向と
逆方向に回転する。すると、図36に位置にあった案内
棒101が、所定時間だけ荷重測定部1を巻き取る方向
と逆方向に回転して、案内棒101に設けられた回転子
101aが、回路筐体部102の電源スイッチ105付
近の表面に位置する案内棒収納状態になる。
【0048】CPU13は、前述したようにモーター制
御回路120に所定時間だけモーター110を逆回転さ
せる信号を出力した後、電源制御トランジスタ118a
に電源遮断信号を出力する。すると、電源制御トランジ
スタ118aがオフ状態となり、CPU13を除く各部
への電力の供給が停止される。そして、CPU13は、
CPU13を動作させるためのクロック信号を発生させ
る発振回路の動作を停止させ、CPU13内で用いてい
るメモリの値を保持する状態、すなわち、CPU13自
体の電力の消費を最小限にするHALT状態になる。こ
のように、CPU13とモーター制御回路120は、収
納スイッチ108aが荷重測定部1を巻き取った状態で
あることを検出することにより、所定時間モーター11
0を荷重測定部1を巻き取る方向と逆方向に回転させる
モーター制御手段として動作する。さらにCPU13と
電源制御トランジスタ118aは、収納スイッチ108
aが荷重測定部1を巻き取った状態であることを検出す
ることにより、電子体重計の各部への電力供給を自動停
止する自動停止手段として動作する。
【0049】そして、第1の実施の形態と同様に、収納
部3を閉じて、収納部3の収納部固定ツメ3aと回路筐
体部102の固定ツメ受け102aを勘合させる。この
状態では、荷重測定部1が巻き取られた状態で回路筐体
部102にマジックテープにより固着されており、さら
に、収納部3の内面の円筒状の曲面部により荷重測定部
1が押さえられている。従って、荷重測定部1が巻き取
られた状態で回路筐体部102にマジックテープ106
a、106bと収納部3の内面に固定されているため、
持ち運び移動するときに体重計に振動などの外力が加わ
っても荷重測定部1が動いてしまうことはない。すなわ
ち、マジックテープ106a、106b及び収納部3
は、それぞれが荷重測定部1を巻き取った状態で回路筐
体部102に保持する保持手段であり、いずれか一方だ
けを用いるように構成しても良い。また、マジックテー
プ106a、106bは、第2の実施の形態に示した位
置に限らず、巻き取った状態の荷重測定部1の少なくと
も一部を、回路筺体部102に着脱可能に固着できる位
置及び大きさにして設ければよい。
【0050】次に、収納状態から荷重測定部1を伸延さ
せて体重を測定する方法について説明する。まず、収納
部3を開ける。すると、案内棒101を除き、図36に
示した状態になる。案内棒101は前述した案内棒収納
状態になっている。次に、荷重測定部1を回路筐体部1
02に固定しているマジックテープをはがすように荷重
測定部1を手で押す。すると、荷重測定部1はマジック
テープがはがれると荷重測定部1自身の弾性力により自
動的に伸延して、図33に示した状態になる。案内棒1
01はあらかじめ案内棒収納状態になっているため、荷
重測定部1が伸延するときは、案内棒101は巻き取り
軸107に引きずられて移動する。仮に、案内棒101
が案内棒収納状態ではなく、図36に示した状態で荷重
測定部1が伸延すると、案内棒101は、巻き取り軸1
07に押されて移動するため、床等の体重計設置面の凹
凸に引っかかり、荷重測定部1の伸延を妨げる場合があ
る。このように、荷重測定部1伸延前に、あらかじめ案
内棒101を案内棒収納状態にしておくことで、荷重測
定部1をスムーズに伸延させることができる。
【0051】次に、荷重測定部1が伸延された図33の
状態で、電源スイッチ105を押し下げすると、CPU
13にはHALT状態を解除する信号が出力され、CP
U13のHALT状態が解除される。そして、CPU1
3は収納スイッチ108aが押し下げられているか否か
を確認し、押し下げられている場合は、CPU13は、
電源制御トランジスタ118aに電源接続信号を出力
し、CPU13以外の各部へ電源が供給され、体重測定
が可能な状態になる。仮に、収納スイッチ108aが押
し下げられていない場合には、CPU13は、電源接続
信号を出力せずに、再びHALT状態になる。
【0052】次に、図39を用いて本発明の第3の実施
の形態を説明する。第2の実施の形態と同じ構成要素に
は同じ番号を付けてその説明を省略する。第2の実施の
形態と異なる点は、第一に、巻き取りスイッチ104を
押して荷重測定部1を巻き取ることによって、収納スイ
ッチ108aが荷重測定部1は巻き取り状態であること
を検出すると、CPU13は、モーター制御回路120
に所定時間だけモーター110を逆回転させる信号を出
力せずに、電源制御トランジスタ118aに電源遮断信
号を出力する点である。第二に、収納部3の端面に回動
可能に案内棒回転手段11が設けられている点である。
【0053】図39に示すように、案内棒回転手段11
1は、収納部3の端面に対してほぼ垂直な位置と、この
位置から矢印方向に回動させて収納部3の端面に対して
ほぼ平行な位置の間で回動可能なように設けられてい
る。荷重測定部1を巻き取ると、案内棒101は図39
に示した位置になる。この状態で収納部3を閉じると、
収納部3を閉じる過程で、案内棒回転手段111の先端
は、案内棒101に当たる。さらに収納部3を閉じてい
くと、案内棒回転手段111は、案内棒101に押され
て矢印方向に回動し、やがて案内棒101を乗り越えて
案内棒101の下に入り込む。このように、収納部3を
閉じた状態では、案内棒回転手段111は、案内棒10
1の下に入り込んでいる。
【0054】そして、収納部3を開ける動作に伴って、
案内棒回転手段111は、案内棒101の下から押し上
げるため案内棒101は荷重測定部1を巻き取る方向と
反対方向に回動し、収納部3を完全に開けてしまうまで
に案内棒101は第2の実施の形態で説明した案内棒収
納状態になる。このように、第3の実施の形態では、収
納部3を閉じた状態から開ける動作に伴って、案内棒1
01を荷重測定部1を巻き取る方向と反対方向に回転さ
せることにより、案内棒101を案内棒収納状態にす
る。
【0055】次に、図40を用いて本発明の第4の実施
の形態を説明する。第2の実施の形態と同じ構成要素に
は同じ番号を付けてその説明を省略する。第2の実施の
形態と異なる点は、第3の実施の形態と同様に、巻き取
りスイッチ104を押して荷重測定部1を巻き取り、収
納スイッチ108aが収納状態であることを検出する
と、CPU13は、モーター制御回路120に所定時間
だけモーター110を逆回転させる信号を出力せずに、
電源制御トランジスタ118aに電源遮断信号を出力す
る。そして、回路筐体部103には案内棒101を固定
する案内棒固定手段109aが設けられている。巻き取
りスイッチ104を押して図40に示すように荷重測定
部1を巻き取った後は、ユーザーが案内棒101をもっ
て回動させて、案内棒101を案内棒固定手段109a
に固定する。
【0056】案内棒固定手段109aはほぼU字型の形
状であり、先端の開口部部109aが案内棒101より
も広い幅で開口しており、先端部に続く中間部は案内棒
101aよりもやや狭い幅で開口している。さらに中間
部に続く案内棒保持部109bは、回転子101aとほ
ぼ同じ幅で開口している。案内棒固定手段109aは、
案内棒101を図40から見て時計方向に回動させた位
置にあり、先端の開口部109aから案内棒101を押
し込むと、中間部の開口幅が案内棒101の太さまで広
がり、案内棒101が案内棒保持部109bまで押し込
まれると、中間部の開口幅が元に戻り、案内棒101が
案内棒保持部109bに保持される。このように、案内
棒101を固定しておくことにより、体重計に外力が加
わっても案内棒101が収納部内で回動して動いてしま
ったりすることがない。
【0057】また第4の実施の形態では、回路筐体部1
03は、第2の実施の形態のような斜面102cは有し
ておらず、第1の実施の形態のように、荷重測定部1を
乗せる面は、第2の実施の形態のように斜面102cを
設ける必要がない程度に薄い平板状になっている。従っ
て、収納スイッチ108bは、第1の実施の形態と同様
な位置に設けられている。また、回路筐体部103の荷
重測定部1をガイドする一方のガイド部103bと、荷
重測定部1との間隔は、固定ツメ受け103a側が広
く、測定スイッチ104側が狭くなっている。このよう
に構成することで、図40に示すように、荷重測定部1
の厚さよりもガイド部103aの厚さが厚くなる場合に
は、荷重測定部1が中心から一方のガイド部103b側
に偏って巻き取られても、荷重測定部1が固定ツメ受け
103a部分に当たって巻き取られなくなることを防ぐ
ことができる。
【0058】第2の実施の形態から第4の実施の形態で
は巻き取り軸を巻き取るモーターを1個だけ用いたが、
2個のモーターを使って、巻き取り軸の両方の端面から
モーターの回転子の軸を突出させ、両方の軸に案内棒を
取り付けても良い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1記載の発明は、電子体重計の荷重測定部がシート状
の形態であり、荷重測定部を巻き取った状態で電子体重
計筺体に保持することができるので、非使用時における
電子体重計のサイズを非常に小型にすることが可能であ
る。また、電子体重計の移動や収納に際しても持ち運び
が容易で収納スペースも非常に小さくできる。また、体
重計に外力が加わっても荷重測定部が不意に伸延たり、
荷重測定部の巻き取り状態が乱れたりすることはない。
【0060】請求項2記載の発明は、荷重測定部の巻き
取り収納状態を検出する収納スイッチを有しているの
で、荷重測定部を巻き取ったことを検出することによ
り、電子体重計の電力供給を自動停止して、非使用状態
での無駄な電力消費をなくし電源である電池の寿命をの
ばすなどの制御を行うことが可能になる。
【0061】請求項3記載の発明は、荷重測定部の電子
体重計筺体側から伸延される端辺に巻き取り軸を有して
いるので、巻き取り軸が荷重測定部を巻き取るための軸
中心となり、荷重測定部の巻き取りが容易になる。また
巻き取り軸を軸中心として荷重測定部を巻き取るので、
荷重測定部が必要以上に小さな曲率で巻かれることで生
じる荷重測定部内部の配線の断線や、荷重測定部を構成
する部材の亀裂も防ぐことができる。
【0062】請求項4記載の発明は、巻き取り軸内部に
電子体重計の電源となる電池を格納しているので、荷重
測定部を巻き取る時、巻き取りの中心部分の重量が増加
し荷重測定部の巻き取りがなお容易に行うことができ
る。さらに荷重測定部を巻き取り、電子体重計筐体に保
持した状態で、電子体重計筺体での中心位置に電源とな
る電池が位置するので電子体重計の重心も電子体重計筺
体の中心に近くになり、電子体重計を持ち運ぶ移動が安
定して行える。
【0063】請求項5記載の発明は、所定の操作により
荷重測定部を自動的に巻き取る自動巻き取り手段を有し
ているため、巻き取りスイッチを押すような容易な操作
で荷重測定部を巻き取ることができる。
【0064】請求項6記載の発明は、自動巻き取り手段
は、巻き取り軸に収容されたモーターと、電子体重計が
設置される床面などに対して前記モーターの回転子に反
力を発生させる反力発生手段から構成されているため、
自動巻取り手段を設けても体重計が大型化してしまうこ
とがない。
【0065】請求項7記載の発明は、反力発生手段は、
モーターの回転子の回転軸に固定する固定部と、体重計
が設置される面に押接する押接部を有する案内棒である
ため、簡単な構成で電子体重計が設置される床面などに
対してモーターの回転子に反力を発生させることができ
る。
【0066】請求項8記載の発明は、収納スイッチが荷
重測定部を巻き取った状態を検出することにより、電子
体重計の電力供給を自動停止する自動停止手段を有する
ため、体重計の非使用状態での無駄な電力消費をなくし
電源である電池の寿命をのばすことができる。
【0067】請求項9記載の発明は、収納スイッチが荷
重測定部を巻き取った状態を検出することにより、所定
時間モーターを荷重測定部を巻き取る方向と逆方向に回
転させるモーター制御手段を有しているため、荷重測定
部を巻き取り状態から伸延させる前に、あらかじめ案内
棒を、巻き取り軸に引きずられて移動する状態にしてお
くことができる。従って、荷重測定部伸延時に、巻き取
り軸が案内棒を押しながら伸延してしまうことによる案
内棒の床面の凹凸への引っかかっりを防ぐことができ
る。
【0068】請求項10記載の発明は、保持手段は、巻
き取り状態の荷重測定部を覆う収納状態と覆わない非収
納状態とに開閉可能である収納フタであるため、巻き取
り状態の荷重測定部を電子体重計筐体に保持するととも
に、荷重測定部が汚れるのを防ぐことができる。
【0069】請求項11記載の発明は、収納フタは、収
納状態から非収納状態にすることにより、案内棒を荷重
測定部を巻き取る方向に回転させる案内棒回転手段を有
するため、収納フタを開けるだけで、案内棒は、荷重測
定部伸延時に巻き取り軸に引きずられて移動する状態に
なり、体重計を設置する床面などに多少の凹凸があって
も案内棒が凹凸に引っかかって伸延しなくなるようなこ
とを防ぐことができる。
【0070】請求項12記載の発明は、保持手段は、巻
き取った状態の荷重測定部の少なくとも一部を、電子体
重計筺体に着脱可能に固着する固着手段であるため、巻
き取った状態の荷重測定部を容易に電子体重計筺体に保
持することができる。
【0071】請求項13記載の発明は、巻き取った荷重
測定部を電子体重計筐体に保持した状態で、案内棒を電
子体重計筐体に固定する案内棒固定手段を有するため、
巻き取った荷重測定部を案内棒の固定によっても電子体
重計筐体に保持することができる。さらに、電子体重計
を持ち運ぶ際に、電子体重計に外力が加わっても、案内
棒が動いて電子体重計筐体にぶつかり、案内棒や電子体
重計筐体が破損するのを防ぐことができる。
【0072】請求項14記載の発明は、荷重測定部の荷
重が加わる面と、荷重測定部の設置された床面等に接す
る面と、に保護シートが張設されているので、荷重測定
部を保護するとともに荷重測定単位どうしを区切る隙間
へのゴミや埃等の侵入を防ぐことができる。
【0073】さらに、本発明による電子体重計の荷重測
定部は軽量な弾性材料からなる少なくとも複数の荷重測
定単位から構成されていて測定者の体重を荷重測定単位
毎に分散した荷重として個々の荷重測定単位で測定可能
なので、荷重測定部の一箇所に測定者の体重を集中する
ために必要な鋼材からなる荷重集中梁が不要となり体重
計の重量は非常に軽量になる。また測定者の体重を荷重
測定単位に分散した荷重として個々の荷重測定単位で測
定可能なので、荷重測定部の一箇所のみに測定者の全体
重を集中することで生じやすい測定誤差は全く存在せ
ず、測定者の体重はより正確に測定することが可能とな
る。
【0074】さらにまた、本発明による荷重測定部を構
成する少なくとも複数の荷重測定単位を構成する部材の
感圧抵抗コンタクトは導電ゴムからなっており、また荷
重測定部の表面は保護シートが張設されているので、測
定者の体重を測定する荷重測定部の非侵襲性は非常に優
れたものとなり、脱衣所等の高温多湿になりやすい場所
で長時間設置されても測定精度や測定感度の劣化は非常
に僅かな値におさえることが可能となる。
【0075】さらにまた、本発明による収納部には荷重
測定部を保護する切り欠きが施されているので、荷重測
定部を伸延した状態で不意に収納部が閉じる場合でも、
荷重測定部を収納部の側辺で傷つけない。
【0076】さらにまた、本発明による電子体重計は設
置板との接続が可能であるため、電子体重計を設置する
床面等が平坦でなかったり出っ張りがある場合でも、設
置板に電子体重計を接続して使用することで、測定者の
体重を正確に測定することが可能となり、また床面等に
接する荷重測定部や回路筺体部を保護することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による電子体重計の
全体図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による電子体重計の
荷重測定部巻き取り状態図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態による電子体重計の
収納部閉状態図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による電子体重計の
荷重測定部が伸延された使用時における収納部閉状態図
である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による電子体重計を
設置する設置板の外観図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態による電子体重計を
設置板に設置した状態図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態による電子体重計の
荷重測定部と巻き取り軸の破断図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態による電子体重計の
荷重測定単位斜視断面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態による電子体重計の
荷重測定単位正面断面図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の荷重測定単位感圧抵抗コンタクト透視図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の荷重測定単位薄膜コンタクト立面図である。
【図12】感圧抵抗コンタクトの歪み抵抗曲線図であ
る。
【図13】感圧抵抗コンタクトの抵抗歪み曲線図であ
る。
【図14】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の体重計演算回路ブロック図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の電源部の回路図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の収納スイッチ配置箇所断面図である。
【図17】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の荷重測定単位マトリックス配置図である。
【図18】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の荷重測定単位選択回路図Aである。
【図19】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
のライン選択デコード回路図である。
【図20】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
のスイッチ選択デコード回路図Aである。
【図21】抵抗電圧変換回路図である。
【図22】抵抗電流変換回路図である。
【図23】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の荷重測定単位選択回路図Bである。
【図24】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
のスイッチ選択デコード回路図Bである。
【図25】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
のスイッチ選択デコード回路図Cである。
【図26】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の遅延測定ブロック図である。
【図27】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
のリセット信号発生回路図である。
【図28】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
のラッチ信号発生回路図である。
【図29】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の遅延測定信号波形図である。
【図30】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の体重測定流れ図である。
【図31】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の初期荷重測定流れ図である。
【図32】本発明の第1の実施の形態による電子体重計
の荷重測定流れ図である。
【図33】本発明の第2実施の形態による電子体重計の
全体図である。
【図34】本発明の第2の実施の形態による電子体重計
の巻き取り軸と案内棒の斜視図である。
【図35】本発明の第2の実施の形態による電子体重計
の巻き取り軸と案内棒の側面図である。
【図36】本発明の第2の実施の形態による電子体重計
の荷重測定部巻き取り状態図である。
【図37】本発明の第2の実施の形態による電子体重計
の回路ブロック図である。
【図38】本発明の第2の実施の形態による電子体重計
の電源部の回路図である。
【図39】本発明の第3の実施の形態による電子体重計
の荷重測定部巻き取り状態図である。
【図40】本発明の第4の実施の形態による電子体重計
の荷重測定部巻き取り状態図である。
【符号の説明】
1 荷重測定部 2、102、103 回路筺体部 3 収納部 104 巻き取りスイッチ 5、105 電源スイッチ 6 表示部 7、107 巻き取り軸 8、108a、108b 収納スイッチ 10 荷重測定単位 11 保護シート 14 ライン選択デコード部 15 スイッチ選択デコード部 16 荷重測定単位マトリックス 17 抵抗値検出部 18、118 電源部 101 案内棒 101a 回転子 110 モーター 111 案内棒回転手段

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定者の体重を荷重測定部の一箇所に集
    中することなく分散荷重として測定する電子体重計にお
    いて、 電子体重計筺体側から伸延される荷重測定部がシート状
    の形態からなり、該荷重測定部は前記電子体重計筺体側
    に巻き取ることができ、該電子体重計筺体は、前記荷重
    測定部を巻き取った状態で前記電子体重計筐体に保持す
    る保持手段を有することを特徴とする電子体重計。
  2. 【請求項2】 荷重測定部の巻き取り状態を検出する収
    納スイッチを有することを特徴とする請求項1記載の電
    子体重計。
  3. 【請求項3】 荷重測定部の電子体重計筺体側から伸延
    される端辺に荷重測定部を巻き取るための軸中心となる
    巻き取り軸を有することを特徴とする請求項1または2
    記載の電子体重計。
  4. 【請求項4】 巻き取り軸の内部に電子体重計の電源を
    格納することを特徴とする請求項3記載の電子体重計。
  5. 【請求項5】 所定の操作により荷重測定部を自動的に
    巻き取る自動巻き取り手段を有することを特徴とする請
    求項3または4記載の電子体重計。
  6. 【請求項6】 自動巻き取り手段は、巻き取り軸に収容
    されたモーターと、電子体重計が設置される床面などに
    対して前記モーターの回転子に反力を発生させる反力発
    生手段から構成されることを特徴とする請求項5記載の
    電子体重計。
  7. 【請求項7】 反力発生手段は、モーターの回転子の回
    転軸に固定する固定部と、体重計が設置される面に押接
    する押接部を有する案内棒であることを特徴とする請求
    項6記載の電子体重計。
  8. 【請求項8】 収納スイッチが荷重測定部を巻き取った
    状態を検出することにより、電子体重計の電力供給を自
    動停止する自動停止手段を有することを特徴とする請求
    項2〜7記載の電子体重計。
  9. 【請求項9】 収納スイッチが荷重測定部を巻き取った
    状態を検出することにより、所定時間モーターを荷重測
    定部を巻き取る方向と逆方向に回転させるモーター制御
    手段を有することを特徴とする請求項6〜8記載の電子
    体重計。
  10. 【請求項10】 保持手段は、巻き取り状態の荷重測定
    部を覆う収納状態と覆わない非収納状態とに開閉可能で
    ある収納フタであることを特徴とする請求項1〜9記載
    の電子体重計。
  11. 【請求項11】 収納フタは、収納状態から非収納状態
    にすることにより、荷重測定部を巻き取る方向と反対方
    向に案内棒を回転させる案内棒回転手段を有することを
    特徴とする請求項10記載の電子体重計。
  12. 【請求項12】 保持手段は、巻き取った状態の荷重測
    定部の少なくとも一部を、電子体重計筺体に着脱可能に
    固着する固着手段であることを特徴とする請求項1〜9
    記載の電子体重計。
  13. 【請求項13】 巻き取った荷重測定部を電子体重計筐
    体に保持した状態で、案内棒を電子体重計筐体に固定す
    る案内棒固定手段を有することを特徴とする請求項7〜
    13記載の電子体重計。
  14. 【請求項14】 荷重測定部の測定者の体重が加わる面
    と、電子体重計が設置される床面などに接する面とに、
    保護シートが張設されていることを特徴とする請求項1
    〜13記載の電子体重計。
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