JPH1183205A - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JPH1183205A
JPH1183205A JP25029697A JP25029697A JPH1183205A JP H1183205 A JPH1183205 A JP H1183205A JP 25029697 A JP25029697 A JP 25029697A JP 25029697 A JP25029697 A JP 25029697A JP H1183205 A JPH1183205 A JP H1183205A
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JP
Japan
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expansion valve
electronic expansion
discharge pipe
cut
temperature
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JP25029697A
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English (en)
Inventor
Seiya Kira
誠也 吉良
Tsugunori Inoue
世紀 井上
Nobuhiro Imada
信宏 今田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2500/00Problems to be solved
    • F25B2500/15Hunting, i.e. oscillation of controlled refrigeration variables reaching undesirable values

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子膨張弁の閉動作の動作量に足切りを設けた
ものにおいて、吐出管温度が過度に降下する急激な過渡
運転状態時に、該電子膨張弁の迅速な閉動作を確保し、
より迅速に最適な運転状態に移行し得るようにする。 【解決手段】 電子膨張弁5が閉弁方向に動作する場合
で且つ吐出管温度T2が所定値以上であるとともに熱源
側熱交換器3への供給風量が急減し、迅速に上記電子膨
張弁5を閉動作させて素早く最適な運転状態に移行させ
る必要がある場合に、上記電子膨張弁5を、目標動作量
「Pfzy」を足切りして得られる足切り動作量
「P1」の値に拘わらず、該電子膨張弁5の現在の開度
「ΣP」から、該現在の開度「ΣP」に所定の補正係数
「β」を乗じて得られる算出開度「ΣP・β」まで閉動
作される。これにより、該上記電子膨張弁5の閉動作が
より迅速となり、素早く短時間で冷凍装置の運転状態を
最適な運転状態に移行させて吐出管温度T2の過度の降
下を抑制するとともに、電子膨張弁5の緩慢な閉動作に
基づく吐出管温度T2のハンチングの発生を未然に防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、冷凍装置の運転
制御装置に関し、さらに詳しくは電子膨張弁の動作量を
足切りするようにしたものにおいて、該電子膨張弁の閉
動作時における動作量の設定制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和機等の冷凍装置にお
いては、電子膨張弁による冷媒の減圧量、即ち、開閉動
作量を、当該冷凍装置において最大の冷凍能力及び運転
効率が得られるように算出するとともに、その動作量
(即ち、目標動作量(パルス数))の算出を、冷媒の過
熱度あるいは湿り度をより的確に反映する圧縮機の吐出
管温度を基準として行うようにしている。
【0003】また一方、この電子膨張弁の動作量は、こ
れが過度に大きくなると急激な開度変化によって圧縮機
の信頼性が損なわれることになるため、圧縮機の信頼性
の確保の観点から、冷凍装置の能力確保等の観点から求
められる上記目標動作量に、開動作方向及び閉動作方向
の双方にそれぞれ一定の足切り値を設定している。即
ち、例えば図5に示すように、目標動作量「Pfzy」
を開動作方向の値「+8(パルス)」と閉動作方向の値
「−3(パルス)」とにより区画し、目標動作量「Pf
zy」が「+8〜−3」の範囲内である場合には、該目
標動作量をそのまま実動作量「P」として採用するが、
目標動作量「Pfzy」が「Pfzy>+8」の範囲で
ある場合には一律にこれを実動作量「+8」として足切
りする。また、目標動作量「Pfzy」が「Pfzy<
−3」の範囲である場合には、該目標動作量「Pfz
y」を一律に実動作量「−3」として足切りするととも
に、特に目標動作量「Pfzy」が「−8以下」である
場合には該目標動作量「Pfzy」を一律に実動作量
「−5」として足切りするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
電子膨張弁の動作量を足切りするようにした場合、特に
該電子膨張弁の閉動作時においては次のような問題があ
った。即ち、例えば、暖房運転時に、蒸発器として機能
する室外熱交換器に付設したファンのタップが「Lタッ
プ」から「OFF」に切り換わったような場合には、該
室外熱交換器における冷媒の蒸発性能が低下し冷媒が過
度に湿り状態となって吐出管温度が過度に降下し液バッ
クによる圧縮機の損傷が懸念されるため、かかる吐出管
温度の急激な降下に対して、電子膨張弁は吐出管温度の
過度の降下を防止して最適な運転状態に迅速に復帰すべ
く閉動作をする。
【0005】ところが、この電子膨張弁の閉動作は、そ
の動作量に上述の如き足切りがあることから、その閉動
作が緩慢となり、最適な運転状態に移行するまでに時間
がかかるとともに、場合によってはかかる電子膨張弁の
閉動作の緩慢により吐出管温度がハンチングし、これら
により空調特性が損なわれるという問題があった。
【0006】そこで本願発明では、電子膨張弁の閉動作
の動作量に足切りを設けたものにおいて、何らかの原因
により吐出管温度が過度に降下する急激な過渡運転状態
時に、該電子膨張弁の迅速な閉動作を確保し、より迅速
に最適な運転状態に移行し得るようにした冷凍装置の運
転制御装置を提供せんとしてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願の第1の発明では、圧縮機と四路切換
弁と凝縮器又は蒸発器として機能する熱源側熱交換器と
レシーバと電子膨張弁と凝縮器又は蒸発器として機能す
る利用側熱交換器とを冷媒管路で順次接続してなる冷媒
回路を備え、通常の冷・暖房運転時には、上記圧縮機の
吐出管温度を最適値とする上記電子膨張弁の目標動作量
を算出するとともに、該目標動作量が予め設定した足切
り値を越える場合には該目標動作量を該足切り値に足切
りしてこれを実動作量とし、該実動作量だけ上記電子膨
張弁を動作させるようにした冷凍装置の運転制御装置に
おいて、上記電子膨張弁が閉弁方向に動作する場合で且
つ吐出管温度が所定値以下であると共に上記熱源側熱交
換器への供給風量が急減した場合には、上記電子膨張弁
を、上記足切り動作量の値に拘わらず、該電子膨張弁の
現在の開度から、該現在の開度に所定の補正係数を乗じ
て得られる算出開度まで閉動作させることを特徴として
いる。
【0009】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる冷凍装置の運転制御装置において、上記補正係数
を、冷凍装置の複数の運転エリアのそれぞれに対応して
複数個設定したことを特徴としている。
【0010】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0011】 本願の第1の発明にかかる冷凍装置の
運転制御装置によれば、電子膨張弁が閉弁方向に動作す
る場合で且つ吐出管温度が所定値以下であるとともに熱
源側熱交換器への供給風量が急減した場合、即ち、吐出
管温度が過度に降下し圧縮機の信頼性が損なわれる虞れ
があり、迅速に上記電子膨張弁を閉動作させて素早く最
適な運転状態に移行させる必要がある場合には、上記電
子膨張弁が、目標動作量を足切りして得られる足切り動
作量の値に拘わらず、該電子膨張弁の現在の開度から、
該現在の開度に所定の補正係数を乗じて得られる算出開
度まで閉動作される。
【0012】この結果、例えば、かかる算出開度を設定
せず、足切り動作量によって上記電子膨張弁が閉動作さ
れる場合に比して、該電子膨張弁の閉動作がより迅速と
なり、それだけ素早く短時間で冷凍装置の運転状態が最
適な運転状態に移行され、吐出管温度の過度の降下が可
及的に抑制されるとともに、電子膨張弁の緩慢な閉動作
に基づく吐出管温度のハンチングの発生が未然に防止さ
れ、これらの結果、電子膨張弁の閉動作の動作量に足切
りを設けている構成にも拘わらず、良好な運転特性が実
現されるものである。
【0013】 本願の第2の発明にかかる冷凍装置の
運転制御装置によれば、上記第1の発明にかかる冷凍装
置の運転制御装置において、上記補正係数を、冷凍装置
の複数の運転エリアのそれぞれに対応して複数個設定し
ているので、吐出管温度に基づく上記電子膨張弁の閉動
作の制御がより緻密に行われることとなり、それだけ上
記に記載の効果がさらに顕著となるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる冷凍装置
の運転制御装置を、空気調和機の運転制御装置を例にと
って具体的に説明する。
【0015】図1には、本願発明の運転制御装置が適用
される空気調和機の全体システムを示している。この空
気調和機は、圧縮機1と四路切換弁2と冷房運転時には
疑縮器として作用し暖房運転時には蒸発器として作用す
る室外熱交換器3(特許請求の範囲中の「熱源側熱交換
器」に該当する)とレシーバ4と減圧機構として作用す
る電子膨張弁5と冷房運転時には蒸発器として作用し暖
房運転時には凝縮器として作用する室内熱交換器6(特
許請求の範囲中の「利用側熱交換器」に該当する)とを
冷媒配管を介して順次接続してなる冷媒回路Aを備えて
おり、上記四路切換弁2の切換作動により、冷房運転時
には実線矢印で示す方向に、暖房運転時には破線矢印で
示す方向に冷楳を可逆流通させ得るようにされている。
尚、符号7は室外熱交換器3に送風する室外ファン、8
は室内熱交換器6に送風する室内ファンである。
【0016】上記冷媒回路Aには、4個の逆止弁9A〜
9Dからなる冷媒流通制御機構9が付設されており、該
冷媒流通制御機構9により、冷房運転時には室外熱交換
器3からの液冷媒がレシーバ4及び上記電子膨張弁5を
経て室内熱交換器6へ流れ、暖房運転時には室内熱交換
器6からの液冷媒がレシーバ4及び電子膨張弁5を経て
室外熱交換器3へ流れるように冷楳流通方向が制御され
る。
【0017】また、上記レシーバ4の上部と上記電子膨
張弁5の下流側とは、キャピラリチューブ20を介設し
たガス抜き通路19により連通されている。このガス抜
き通路19により上記レシーバ4内のガスを抜き取るこ
とで該レシーバ4への液冷媒の溜め込み量を最大とする
ことができるようになっている。
【0018】また、上記冷媒回路Aには、圧縮機1の吸
入圧力が所定値以下となった時に動作する低圧スイッチ
10と、圧縮機1の吐出圧力が所定値以上となった時に
動作する高圧スイッチ11と、圧縮機1の吐出管温度
「T2」を検出する吐出管温度センサー12と、外気温
度を検出する外気温センサー13と、室外熱交換器3の
冷媒温度を検出する外熱交温度センサー14と、室内熱
交換器6の冷媒温度を検出する内熱交温度センサー15
と、室内空気温度を検出する室温センサー16とが付設
されている。
【0019】上記圧縮機1と上記四路切換弁2と上記室
外熱交換器3と上記レシーバ4と上記電子膨張弁5及び
上記室外ファン7とで室外ユニットXが構成され、ま
た、上記室内熱交換器6と上記室内ファン8とで室内ユ
ニットYが構成される。尚、符号24は液側閉鎖弁、2
5はガス側閉鎖弁である。
【0020】上記室外ユニットXには、上記低圧スイッ
チ10,高圧スイッチ11,吐出管温度センサー12,
外気温センサー13及び外熱交温度センサー14のそれ
ぞれからの信号を受けて各種の演算処理を行って、上記
圧縮機1,四路切換弁2,室外ファン7及び上記電子膨
張弁5のそれぞれに制御信号を出力する室外制御ユニッ
ト21が設けられている。
【0021】一方、上記室内ユニットYには、上記内熱
交温度センサー15及び上記室温センサー16からの信
号入力により各種の演算処理を行って、上記室内ファン
8へ制御信号を出力する室内制御ユニット23が設けら
れている。尚、上記室内制御ユニット23は、リモート
コントローラ22との間で信号の授受が行われる。ま
た、上記室外制御ユニット21と室内制御ユニット23
との間においても信号の授受が行われる。
【0022】ところで、このような空気調和機等の冷凍
装置においては、従来より、電子膨張弁の開閉動作量
を、当該冷凍装置において最大の冷凍能力及び運転効率
が得られるように算出するとともに、その目標とすべき
動作量の算出を、冷媒の過熱度あるいは湿り度をより的
確に反映する圧縮機の吐出管温度を基準として行うよう
にする一方、さらにこれに加えて、電子膨張弁の動作量
が過度に大きくなると急激な開度変化によって圧縮機の
信頼性が損なわれることから圧縮機の信頼性確保の観点
から、上記電子膨張弁の目標動作量に一定の足切り値を
設定し、目標動作量が過大である場合にはこれを足切り
して電子膨張弁が急激な開度変化をしないようにしてい
るが、このように電子膨張弁の動作量に足切りを設けた
場合、例えば、室内空調用の空気調和機において、暖房
運転途中で室外ファン7のタップが「L」から「OF
F」となり該室外ファン7の風量が急減すると、室外熱
交換器3における蒸発能力の低下によって冷媒が突然に
湿り状態となり吐出管温度が過度に降下し、これを受け
て、最適な運転状態に移行させるべく上記電子膨張弁5
が閉動作する場合に、上記動作量の足切りにより上記電
子膨張弁5の閉動作が緩慢となり、吐出管温度の過度の
降下、あるいは閉動作の緩慢さに起因して吐出管温度に
ハンチングが発生し空調特性が損なわれるおそれがある
ことは既述の通りである。
【0023】かかる従来の問題点を解決すべくこの実施
形態では、従来と同様に電子膨張弁の動作量に一定の足
切りを設けたものにおいて、上記の如き不具合が発生す
る虞れのある場合、即ち、上記室外ファン7が減速して
上記室外熱交換器3への供給風量が急減し吐出管温度が
所定値以下に降下した場合には、足切り動作量(即ち、
従来ならば、そのまま実際の動作量として出力される
値)の値の如何に拘わらず、上記電子膨張弁5を現在の
開度から、この現在の開度に所定の補正係数を乗じて得
られる算出開度まで一気に絞ることで、吐出管温度の過
度の低下を的確に抑えることができるようにしている。
以下、この電子膨張弁の閉動作制御の内容を図2〜図4
を参照して説明する。
【0024】図2のフローチャートにおいて、制御開始
後、先ず最初に、現在の運転状態が通常の冷房あるいは
暖房運転時がどうかを判定する(ステップS1)。ここ
で、通常運転時でない場合、例えば起動制御時とかサー
モオフ制御時等においては足切り制御等は行わないので
そのままリターンする。
【0025】これに対して、通常運転時であると判定さ
れた場合には、さらにステップS2において、現在の吐
出管温度「T2」、外気温度「Ta」等のデータを読み
込むとともに、ステップS3においては現在の電子膨張
弁5の開度「ΣP」を読み込み且つ該開度「ΣP」を記
憶する。
【0026】しかる後、ステップS4において、最適吐
出管制御により電子膨張弁5の目標動作量「Pfzy」
を求める。尚、この目標動作量「Pfzy」は、最大の
冷暖房能力及び運転効率等が得られるように、吐出管温
度、外気温度、室内及び室外の各熱交換器の温度等に基
づいて演算により算出されるものであり、その算出方法
は従来周知であるためここでの説明は省略する。
【0027】次に、ステップS5において、上記目標動
作量「Pfzy」を一定の足切り条件の下で(例えば、
図5に示す如き足切り値の設定の下で)足切りし、足切
り後の動作量、即ち、足切り動作量「P1」を求める。
【0028】次に、ステップS6において、上記足切り
動作量「P1」の値の正負から上記電子膨張弁5の動作
方向(動作させるべき方向)を判定する。ここで、「P
1>0」と判定された場合、即ち、上記電子膨張弁5を
開方向に動作させるべきと判定された場合には、上記足
切り動作量「P1」をそのまま実動作量「P」として採
用し、該実動作量「P=P1」を出力して上記電子膨張
弁5を開動作させる(ステップS10)。
【0029】これに対して、ステップS6において「P
1<0」と判定された場合、即ち、上記電子膨張弁5を
閉方向に動作させるべきと判定された場合には、さらに
ステップS7において起動から5分以内であるかどう
か、またステップS8においては外気温度「Ta」が1
5℃以下かどうかを、それぞれ判定する。そして、起動
から5分以内で且つ外気温度「Ta」が15℃以下であ
る場合には、温度センサの追従遅れが大きく、電子膨張
弁5を閉め過ぎると低圧保護停止とかオイルフォーミン
グが発生するので、これらを回避すべく実動作量「P」
を「P=0」に設定して上記電子膨張弁5の閉動作を禁
止する(ステップS9)。
【0030】一方、起動から5分以上経過している場
合、あるいは外気温度「Ta」が15℃以上である場合
には、本願発明がその要旨とする制御、即ち、吐出管温
度の過度に降下に対する迅速な電子膨張弁の閉動作が要
求される状態が否かの判定制御、及びかかる判定の下で
の電子膨張弁の「足切り値」に依らない迅速な閉動作制
御の実行に移行する。即ち、ステップS11においては
現在の吐出管温度「T2」が判定基準となる基準吐出管
温度である90℃以下であるかどうかを判定し、またス
テップS12においては室外ファン7の起動制御が完了
したかどうかを判定し、さらにステップS13において
は室外ファン7のタップが「L」から「OFF」に切り
換わったことを示す信号が入力されたかどうかを判定す
る。そして、現在の吐出管温度「T2」が90℃以下
で、且つ室外ファン7の起動制御が完了しており、しか
も該室外ファン7のタップが「L」から「OFF」に切
り換わったと判定された場合に初めて、上記電子膨張弁
5を上記足切り動作量「P1」に依らずに、迅速に所定
開度まで閉動作させるための条件が成立したと判断し、
ステップS14において補正係数「β」を決定する。
【0031】ここで、この補正係数「β」の決定制御に
ついて説明すると、この実施形態においては、この補正
係数「β」を暖房運転エリアに対応させて設定してい
る。即ち、例えば空気調和機を暖房運転する場合、より
高能力で且つ効率の良い運転を実現するには、該空気調
和機の各構成機器の制御を一律に行うのではなく、外気
と室内空気の温度条件に応じて該構成機器の制御を行う
のが最適であり、かかる観点から、この実施形態におい
ては、図3に示すように、暖房運転エリアを外気温度と
室内吸込温度とをパラメータとして、エリア1〜エリア
9の9個のエリアを設定し、該各エリアごとに最適な制
御を行うようにしている。従って、ここでは上記補正係
数「β」も最適な運転状態を得るための制御の一環との
位置付けの下、該補正係数「β」を上記各エリア毎にそ
れぞれ設定するようにしている。具体的には、図4に示
すように、各エリア1〜9における補正係数「β」を共
に「0.7」に設定している。尚、この実施形態におい
ては、本件発明者らの実験により求めた値であり、従っ
て他の実施形態においては、上記各エリア1〜9の各補
正係数「β」の値が適宜固有の値として設定され得るこ
とは勿論である。
【0032】再び図2のフローチャートに戻って、ステ
ップS14においては、現在の運転エリアを判定しその
判定エリアに対応した補正係数「β」を選択する。しか
る後、ステップS15において、実際に上記電子膨張弁
5を閉動作させる量、即ち、実動作量「P」を求める。
即ち、現在の電子膨張弁5の開度「ΣP」と上記補正係
数「β」とに基づいて、該電子膨張弁5を現在の開度
「ΣP」から、該現在の「ΣP」に上記補正係数「β」
を乗じて得られる算出開度「ΣP・β」まで閉動作させ
るための実動作量「P」を、その開度差「ΣP・β−Σ
P=ΣP×(β−1)」として求め、この実動作量
「P」を出力して上記電子膨張弁5を、上記足切り動作
量「P1」の値の大小の如何に拘わらず、現在の開度
「ΣP」から算出開度「ΣP・β」まで一気に閉動作さ
せる。
【0033】このように、上記ステップS11〜ステッ
プS13における各条件の成立時、即ち、吐出管温度
「T2」が過度に降下し圧縮機1の信頼性が損なわれる
虞れがあり、迅速に上記電子膨張弁5を閉動作させて素
早く最適な運転状態に移行させる必要がある場合に、上
記電子膨張弁5を、上記足切り動作量「P1」の値に拘
わらず、現在の開度「ΣP」から上記算出開度「ΣP・
β」まで閉動作させることで、例えば、かかる算出開度
「ΣP・β」を設定せずに上記足切り動作量「P1」に
よって上記電子膨張弁5を閉動作させる場合に比して、
該電子膨張弁5の閉動作がより迅速となり、それだけ素
早く短時間で空気調和機の運転状態を最適な運転状態に
移行させて吐出管温度の過度の降下を可及的に抑制する
とともに、上記電子膨張弁5の緩慢な閉動作に基づく吐
出管温度「T2」のハンチングの発生が未然に防止さ
れ、これらの結果、上記電子膨張弁5の閉動作の動作量
に足切りを設けている構成にも拘わらず、良好な運転特
性が実現されるものである。
【0034】尚、上記ステップS11〜ステップS13
における各条件が不成立の時には、上記足切り動作量
「P1」をそのまま実動作量「P」として採用し、これ
を出力する(ステップS16)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる運転制御装置が適用される空
気調和機の冷媒回路図である。
【図2】本願発明にかかる運転制御装置における電子膨
張弁の開動作時の制御のフローチャートである。
【図3】暖房運転時のエリア図である。
【図4】電子膨張弁の動作量の補正テーブルである。
【図5】電子膨張弁の動作量の足切り制御の説明図であ
る。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は四路切換弁、3は室外熱交換器、4は
レシーバ、5は電子膨張弁、6は室内熱交換器、7は室
外ファン、8は室内ファン、9は冷媒流通制御機構、9
A〜9Dは逆止弁、10は低圧スイッチ、11は高圧ス
イッチ、12は吐出管温度センサ、13は外気温セン
サ、14は外熱交温度センサ、15は内熱交温度セン
サ、16は室温センサ、19はガス抜き通路、20はキ
ャピラリチューブ、21は室外制御ユニット、22はリ
モートコントローラ、23は室内制御ユニット、24は
液側閉鎖弁、25はガス側閉鎖弁、Xは室外ユニット、
Yは室内ユニット、Zは冷媒回路である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)と四路切換弁(2)と凝縮
    器又は蒸発器として機能する熱源側熱交換器(3)とレ
    シーバ(4)と電子膨張弁(5)と凝縮器又は蒸発器と
    して機能する利用側熱交換器(6)とを冷媒管路で順次
    接続してなる冷媒回路(Z)を備え、通常の冷・暖房運
    転時には、上記圧縮機(1)の吐出管温度(T2)を最適
    値とする上記電子膨張弁(5)の目標動作量(Pfz
    y)を算出するとともに、該目標動作量(Pfzy)が
    予め設定した足切り値を越える場合には該目標動作量
    (Pfzy)を該足切り値に足切りしてこれを足切り動
    作量(P1)とし、該足切り動作量(P1)だけ上記電子
    膨張弁(5)を動作させるようにした冷凍装置の運転制
    御装置であって、 上記電子膨張弁(5)が閉弁方向に動作する場合で且つ
    吐出管温度(T2)が所定値以下であると共に上記熱源側
    熱交換器(3)への供給風量が急減した場合には、上記
    電子膨張弁(5)を、上記足切り動作量(P1)の値に
    拘わらず、該電子膨張弁(5)の現在の開度(ΣP)か
    ら、該現在の開度(ΣP)に所定の補正係数(β)を乗
    じて得られる算出開度(ΣP・β)まで閉動作させるこ
    とを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記補正係数(β)が、冷凍装置の複数の運転エリアの
    それぞれに対応して複数個設定されていることを特徴と
    する冷凍装置の運転制御装置。
JP25029697A 1997-09-16 1997-09-16 冷凍装置の運転制御装置 Pending JPH1183205A (ja)

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