JPH1182769A - 四方切換弁 - Google Patents
四方切換弁Info
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- JPH1182769A JPH1182769A JP24142197A JP24142197A JPH1182769A JP H1182769 A JPH1182769 A JP H1182769A JP 24142197 A JP24142197 A JP 24142197A JP 24142197 A JP24142197 A JP 24142197A JP H1182769 A JPH1182769 A JP H1182769A
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- JP
- Japan
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- valve
- valve body
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- ball
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- Details Of Valves (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 流入口と三つの流出口とを択一的に連通させ
得、しかも、性状の異なる流体を極力混じり合わせない
シール構造を持つとともに、組み立て及び保守点検を容
易に行えて製造コストを低く抑えられる合理的で簡素な
構造の四方切換弁を提供する。 【解決手段】 ボール状や円柱状等の弁体30に断面L
字状を呈するように流入路31及び流出路32を形成
し、この弁体30をモーター20で回転させて、弁ケー
ス12に設けられた流入口1に対して三つの流出口2、
3、4を前記弁体30を介して択一的に連通させるよう
になす。
得、しかも、性状の異なる流体を極力混じり合わせない
シール構造を持つとともに、組み立て及び保守点検を容
易に行えて製造コストを低く抑えられる合理的で簡素な
構造の四方切換弁を提供する。 【解決手段】 ボール状や円柱状等の弁体30に断面L
字状を呈するように流入路31及び流出路32を形成
し、この弁体30をモーター20で回転させて、弁ケー
ス12に設けられた流入口1に対して三つの流出口2、
3、4を前記弁体30を介して択一的に連通させるよう
になす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、24時間
風呂等と称される追い焚き機能付きユニットバスの給湯
系等に組み込んで使用するのに好適な四方切換弁に関す
る。
風呂等と称される追い焚き機能付きユニットバスの給湯
系等に組み込んで使用するのに好適な四方切換弁に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、24時間いつでも入浴できるよう
に、浴槽の湯水を給湯器で加熱昇温させながら循環させ
て湯温を常時適温(40°C前後)に保つようにした、
24時間風呂等と称される追い焚き機能付きユニットバ
スが普及しつつある。かかるユニットバスにおいては、
湯水をいつも清潔に保っておくため、その循環路に湯水
を浄化するフィルタを介装することが多い。このように
湯水の循環路にフィルタを介装すると、当然ながら、そ
のフィルタには湯水に混じる湯あかや塵埃等が付着し、
不衛生になるおそれがある。そこで、前記フィルタに高
温の湯水を通してフィルタを洗浄することが考えられて
いる。
に、浴槽の湯水を給湯器で加熱昇温させながら循環させ
て湯温を常時適温(40°C前後)に保つようにした、
24時間風呂等と称される追い焚き機能付きユニットバ
スが普及しつつある。かかるユニットバスにおいては、
湯水をいつも清潔に保っておくため、その循環路に湯水
を浄化するフィルタを介装することが多い。このように
湯水の循環路にフィルタを介装すると、当然ながら、そ
のフィルタには湯水に混じる湯あかや塵埃等が付着し、
不衛生になるおそれがある。そこで、前記フィルタに高
温の湯水を通してフィルタを洗浄することが考えられて
いる。
【0003】これを、さらに詳細に説明すると、図10
にその一例が簡略図示されているように、浴槽90の湯
水をヒーター、ポンプ、湯温・流量調節部等を備えた給
湯ユニット92を介して循環させるメイン循環路(その
流れを太い一点鎖線矢印で示す)にフィルタ95を介装
するとともに、四方切換弁Vを介装し、通常時には、前
記四方切換弁Vの流入口1と戻し用メイン流出口3とを
連通させて、前記給湯ユニット92により昇温された湯
水を浴槽90に戻して循環させる。
にその一例が簡略図示されているように、浴槽90の湯
水をヒーター、ポンプ、湯温・流量調節部等を備えた給
湯ユニット92を介して循環させるメイン循環路(その
流れを太い一点鎖線矢印で示す)にフィルタ95を介装
するとともに、四方切換弁Vを介装し、通常時には、前
記四方切換弁Vの流入口1と戻し用メイン流出口3とを
連通させて、前記給湯ユニット92により昇温された湯
水を浴槽90に戻して循環させる。
【0004】そして、適当な時期をみはらかって、例え
ば1週間に一度、フィルタを洗浄する。この洗浄にあた
っては、前記四方切換弁Vを上記通常時から切り換えて
流入口1と洗浄用流出口2とを連通させ、湯水を浴槽9
0に戻すことなく四方切換弁Vから給湯ユニット92に
導き、該給湯ユニット92で昇温させながらフィルタ9
5を通る洗浄用循環路(その流れを細い二点鎖線矢印で
示す)を所要時間循環させる。これにより、フィルタ9
5が高温の湯水で洗浄される。この洗浄が終了すると、
今度は、前記四方切換弁Vを上記洗浄時から切り換えて
流入口1と排出用流出口4とを連通させ、その洗浄に使
用した湯水を外部に排出する。
ば1週間に一度、フィルタを洗浄する。この洗浄にあた
っては、前記四方切換弁Vを上記通常時から切り換えて
流入口1と洗浄用流出口2とを連通させ、湯水を浴槽9
0に戻すことなく四方切換弁Vから給湯ユニット92に
導き、該給湯ユニット92で昇温させながらフィルタ9
5を通る洗浄用循環路(その流れを細い二点鎖線矢印で
示す)を所要時間循環させる。これにより、フィルタ9
5が高温の湯水で洗浄される。この洗浄が終了すると、
今度は、前記四方切換弁Vを上記洗浄時から切り換えて
流入口1と排出用流出口4とを連通させ、その洗浄に使
用した湯水を外部に排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、例え
ば、追い焚き機能付きユニットバスの給湯系にフィルタ
の浄化機能を付加する場合には、前記した如くの、一つ
の流入口1に対して三つの流出口2、3、4を択一的に
連通させ得る機能を持つ四方切換弁を組み込むことが必
要となるが、従来、上記機能を持つ適当な四方切換弁は
見当たらなかった。
ば、追い焚き機能付きユニットバスの給湯系にフィルタ
の浄化機能を付加する場合には、前記した如くの、一つ
の流入口1に対して三つの流出口2、3、4を択一的に
連通させ得る機能を持つ四方切換弁を組み込むことが必
要となるが、従来、上記機能を持つ適当な四方切換弁は
見当たらなかった。
【0006】そこで、本件の発明者等は、上記した如く
の機能を持つ四方切換弁の開発を進めているが、この四
方切換弁には、上記した機能の他、洗浄に使用した汚
れた湯水と浴槽に戻して循環させる湯水とが混じり合わ
ないようにする、言い換えれば、前記流入口及び三つの
流出口相互間での弁体を介さない流体の流通・漏れを確
実に防ぎ得るシール構造が要求されるとともに、組み
立て及び保守点検を容易に行えて製造コストを低く抑え
られる合理的で簡素な構造が望まれる。
の機能を持つ四方切換弁の開発を進めているが、この四
方切換弁には、上記した機能の他、洗浄に使用した汚
れた湯水と浴槽に戻して循環させる湯水とが混じり合わ
ないようにする、言い換えれば、前記流入口及び三つの
流出口相互間での弁体を介さない流体の流通・漏れを確
実に防ぎ得るシール構造が要求されるとともに、組み
立て及び保守点検を容易に行えて製造コストを低く抑え
られる合理的で簡素な構造が望まれる。
【0007】本発明は、上記した如くの課題を達成すべ
くなされたもので、その目的とするところは、流入口と
三つの流出口とを択一的に連通させ得、しかも、性状の
異なる流体を極力混じり合わせないシール構造を持つと
ともに、組み立て及び保守点検を容易に行えて製造コス
トを低く抑えられる合理的で簡素な構造の四方切換弁を
提供することにある。
くなされたもので、その目的とするところは、流入口と
三つの流出口とを択一的に連通させ得、しかも、性状の
異なる流体を極力混じり合わせないシール構造を持つと
ともに、組み立て及び保守点検を容易に行えて製造コス
トを低く抑えられる合理的で簡素な構造の四方切換弁を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る四方切換弁は、概略的には、弁体をモ
ーターで回転させる電動弁であり、ボール状や円柱状等
の弁体に断面L字状を呈するように流入路及び流出路を
形成し、この弁体をモーターで回転させて、弁ケースに
設けられた流入口に対して三つの流出口を前記弁体を介
して択一的に連通させるようにしたものである。
く、本発明に係る四方切換弁は、概略的には、弁体をモ
ーターで回転させる電動弁であり、ボール状や円柱状等
の弁体に断面L字状を呈するように流入路及び流出路を
形成し、この弁体をモーターで回転させて、弁ケースに
設けられた流入口に対して三つの流出口を前記弁体を介
して択一的に連通させるようにしたものである。
【0009】具体的には、相互に直交する方向に伸びて
中心部付近で合流する1本の流入路と少なくとも1本の
流出路とを有する弁体と、この弁体が回動可能に収納さ
れる弁室を有する弁ケースと、前記弁体を弁軸を介して
回転駆動するモーターと、を備え、前記弁体におけるそ
の回転軸線上に前記流入路が位置せしめられるととも
に、該流入路に常時連通するように前記弁ケースに流入
口が設けられ、前記弁体におけるその回転軸線に直交す
る平面上に前記流出路が位置せしめられるとともに、こ
の流出路に択一的に連通し得るように前記弁ケースに三
つの流出口が設けられてなる。
中心部付近で合流する1本の流入路と少なくとも1本の
流出路とを有する弁体と、この弁体が回動可能に収納さ
れる弁室を有する弁ケースと、前記弁体を弁軸を介して
回転駆動するモーターと、を備え、前記弁体におけるそ
の回転軸線上に前記流入路が位置せしめられるととも
に、該流入路に常時連通するように前記弁ケースに流入
口が設けられ、前記弁体におけるその回転軸線に直交す
る平面上に前記流出路が位置せしめられるとともに、こ
の流出路に択一的に連通し得るように前記弁ケースに三
つの流出口が設けられてなる。
【0010】本発明の好ましい態様の一つでは、前記弁
体がボール状であり、前記弁室に、前記流入口及び三つ
の流出口相互間での前記弁体を介さない流体の流通・漏
れを防ぐべく、前記ボール状弁体に対接せしめられてそ
れを保持する球面受座状のパッキンが配設される。ま
た、他の好ましい態様では、前記弁体が円柱状であり、
その底面が前記弁室に配設されたリング状の弁支承シー
トが摺動自在に圧接せしめられるとともに、その周側面
が前記弁室の内周面に摺動自在に対接せしめられる。
体がボール状であり、前記弁室に、前記流入口及び三つ
の流出口相互間での前記弁体を介さない流体の流通・漏
れを防ぐべく、前記ボール状弁体に対接せしめられてそ
れを保持する球面受座状のパッキンが配設される。ま
た、他の好ましい態様では、前記弁体が円柱状であり、
その底面が前記弁室に配設されたリング状の弁支承シー
トが摺動自在に圧接せしめられるとともに、その周側面
が前記弁室の内周面に摺動自在に対接せしめられる。
【0011】さらに、好ましい態様では、前記弁体と前
記パッキン、シート等のシール材とは、前記弁室の開口
部を通じて該弁室内に挿入され、前記弁体に前記パッキ
ン、シート等のシール材が前記開口部に螺入された押さ
え部材により所定の圧接力をもって押し付けられる。ま
た、前記弁体に3本の流出路がY字状に形成されている
ものも好ましい態様として挙げられる。
記パッキン、シート等のシール材とは、前記弁室の開口
部を通じて該弁室内に挿入され、前記弁体に前記パッキ
ン、シート等のシール材が前記開口部に螺入された押さ
え部材により所定の圧接力をもって押し付けられる。ま
た、前記弁体に3本の流出路がY字状に形成されている
ものも好ましい態様として挙げられる。
【0012】上記した如くの構成とされた本発明に係る
四方切換弁は、例えば、前述した図10に示される如く
の、追い焚き機能付きユニットバスの給湯系にフィルタ
の洗浄機能を付加する場合の通路切り換え用の弁(四方
切換弁V)として組み込まれて使用される。この場合を
例にとって説明すると、浴槽90の湯水を給湯ユニット
92を介して循環させる、フィルタ95付きのメイン循
環路に介装された本発明の四方切換弁(V)は、通常時
は、例えば、その弁体の位置(回転角度)が基準位置
(回転角度が0度)とされて、弁体に形成された流出路
が戻し用メイン流出口3に連通せしめられる。これによ
り、流入口1から弁室内に流入した、給湯ユニット92
により昇温された湯水は弁体の流入路及び流出路を通っ
て前記戻し用メイン流出口3から浴槽90に戻されて循
環せしめられる。
四方切換弁は、例えば、前述した図10に示される如く
の、追い焚き機能付きユニットバスの給湯系にフィルタ
の洗浄機能を付加する場合の通路切り換え用の弁(四方
切換弁V)として組み込まれて使用される。この場合を
例にとって説明すると、浴槽90の湯水を給湯ユニット
92を介して循環させる、フィルタ95付きのメイン循
環路に介装された本発明の四方切換弁(V)は、通常時
は、例えば、その弁体の位置(回転角度)が基準位置
(回転角度が0度)とされて、弁体に形成された流出路
が戻し用メイン流出口3に連通せしめられる。これによ
り、流入口1から弁室内に流入した、給湯ユニット92
により昇温された湯水は弁体の流入路及び流出路を通っ
て前記戻し用メイン流出口3から浴槽90に戻されて循
環せしめられる。
【0013】また、フィルタの洗浄時には、前記弁体が
前記基準位置から所定角度(例えば90度)回転せしめ
られ、その流出路が洗浄用流出口2に連通せしめられ
る。これにより、流入口1から弁室内に流入した湯水
は、弁体の流入路及び流出路を通って洗浄用流出口2か
ら、浴槽90に戻されることなく給湯ユニット92に導
かれ、該給湯ユニット92で昇温(80°C前後まで)
されながらフィルタ95を通る洗浄用循環路を所要時間
(例えば、1〜2時間程度)循環せしめられる。これに
より、フィルタ95が高温の湯水で洗浄される。
前記基準位置から所定角度(例えば90度)回転せしめ
られ、その流出路が洗浄用流出口2に連通せしめられ
る。これにより、流入口1から弁室内に流入した湯水
は、弁体の流入路及び流出路を通って洗浄用流出口2か
ら、浴槽90に戻されることなく給湯ユニット92に導
かれ、該給湯ユニット92で昇温(80°C前後まで)
されながらフィルタ95を通る洗浄用循環路を所要時間
(例えば、1〜2時間程度)循環せしめられる。これに
より、フィルタ95が高温の湯水で洗浄される。
【0014】この洗浄が終了すると、今度は、前記弁体
が前記洗浄位置からさらに所定角度(例えば90度)回
転せしめられ、その流出路が排出用流出口4に連通せし
められる。これにより、流入口1から弁室内に流入した
高温の汚れた湯水は、弁体の流入路及び流出路を通って
排出用流出口4から外部に排出される。
が前記洗浄位置からさらに所定角度(例えば90度)回
転せしめられ、その流出路が排出用流出口4に連通せし
められる。これにより、流入口1から弁室内に流入した
高温の汚れた湯水は、弁体の流入路及び流出路を通って
排出用流出口4から外部に排出される。
【0015】上記のように、本発明の四方切換弁におい
ては、弁体をモーターで所定角度づつ回転させることに
より、流入口に対して三つの流出口を前記弁体に形成さ
れた流入路及び流出路を介して択一的に連通させること
ができるので、これを前記した追い焚き機能付きユニッ
トバスの給湯系に組み込むことで、比較的簡単にフィル
タの浄化機能を付加することができる。
ては、弁体をモーターで所定角度づつ回転させることに
より、流入口に対して三つの流出口を前記弁体に形成さ
れた流入路及び流出路を介して択一的に連通させること
ができるので、これを前記した追い焚き機能付きユニッ
トバスの給湯系に組み込むことで、比較的簡単にフィル
タの浄化機能を付加することができる。
【0016】また、弁体としてボール状のものを使用し
た場合、このボール状弁体に対接せしめられてそれを保
持する球面受座状のパッキンを弁室に配設することによ
り、前記流入口及び三つの流出口相互間での弁体を介さ
ない流体の流通・漏れが防止され、このため、例えば、
洗浄に使用した汚れた湯水と浴槽に戻して循環させる湯
水とが混じり合わないようにされるので、衛生上の観点
等においても優れるとともに、パッキンが弁体保持材と
シール材とを兼用することになるので、合理的で簡素な
構造になし得、製造コストを低く抑えることができる。
た場合、このボール状弁体に対接せしめられてそれを保
持する球面受座状のパッキンを弁室に配設することによ
り、前記流入口及び三つの流出口相互間での弁体を介さ
ない流体の流通・漏れが防止され、このため、例えば、
洗浄に使用した汚れた湯水と浴槽に戻して循環させる湯
水とが混じり合わないようにされるので、衛生上の観点
等においても優れるとともに、パッキンが弁体保持材と
シール材とを兼用することになるので、合理的で簡素な
構造になし得、製造コストを低く抑えることができる。
【0017】一方、弁体として円柱状のものを使用した
場合、その弁体の底面を弁室に配設されたリング状の弁
シートに摺動自在に圧接させるとともに、その周側面を
前記弁室の内周面に摺動自在に対接させることにより、
前記流入口及び三つの流出口相互間での弁体を介さない
流体の流通・漏れが殆ど防止され、このため、例えば、
洗浄に使用した汚れた湯水と浴槽に戻して循環させる湯
水とが混じり合い難くできるので、衛生上の観点等にお
いても優れるとともに、弁体保持材や弁体用のパッキン
を不要とできるので、安価に製造できるという利点が得
られる。
場合、その弁体の底面を弁室に配設されたリング状の弁
シートに摺動自在に圧接させるとともに、その周側面を
前記弁室の内周面に摺動自在に対接させることにより、
前記流入口及び三つの流出口相互間での弁体を介さない
流体の流通・漏れが殆ど防止され、このため、例えば、
洗浄に使用した汚れた湯水と浴槽に戻して循環させる湯
水とが混じり合い難くできるので、衛生上の観点等にお
いても優れるとともに、弁体保持材や弁体用のパッキン
を不要とできるので、安価に製造できるという利点が得
られる。
【0018】また、前記弁体と前記パッキン、シート等
のシール材とは、前記弁室の開口部を通じて該弁室内に
挿入され、前記弁体に前記パッキン、シート等のシール
材が前記開口部に螺入された押さえ部材により所定の圧
接力をもって押し付けられるようにされることにより、
合理的で簡素な構造になし得、組み立て及び保守点検を
容易に行えて製造コストを低く抑えられる。
のシール材とは、前記弁室の開口部を通じて該弁室内に
挿入され、前記弁体に前記パッキン、シート等のシール
材が前記開口部に螺入された押さえ部材により所定の圧
接力をもって押し付けられるようにされることにより、
合理的で簡素な構造になし得、組み立て及び保守点検を
容易に行えて製造コストを低く抑えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1〜図4は、本発明に係る
四方切換弁の第1実施形態を示し、図1は、その外観を
示す斜視図、図2はその分解斜視図、図3はその縦断面
図、図4はその横断面図(図3のIV−IV矢視断面図)で
ある。
を参照しながら説明する。図1〜図4は、本発明に係る
四方切換弁の第1実施形態を示し、図1は、その外観を
示す斜視図、図2はその分解斜視図、図3はその縦断面
図、図4はその横断面図(図3のIV−IV矢視断面図)で
ある。
【0020】図示実施形態の四方切換弁10は、前述し
た図10に示される如くの、追い焚き機能付きユニット
バスの給湯系にフィルタの洗浄機能を付加する場合の通
路切り換え用の弁(四方切換弁V)として組み込まれて
使用されるもので、概略的には、弁体として、断面略L
字状を呈するように流入路31及び流出路32が形成さ
れたボール状弁体30が使用され、このボール状弁体3
0をギアードモーター20で回転させて、弁ケース12
に設けられた流入口1に対して三つの流出口2、3、4
を前記弁体30を介して択一的に連通させる電動弁の形
態をとるものである。
た図10に示される如くの、追い焚き機能付きユニット
バスの給湯系にフィルタの洗浄機能を付加する場合の通
路切り換え用の弁(四方切換弁V)として組み込まれて
使用されるもので、概略的には、弁体として、断面略L
字状を呈するように流入路31及び流出路32が形成さ
れたボール状弁体30が使用され、このボール状弁体3
0をギアードモーター20で回転させて、弁ケース12
に設けられた流入口1に対して三つの流出口2、3、4
を前記弁体30を介して択一的に連通させる電動弁の形
態をとるものである。
【0021】以下、より詳細に説明するに、本実施形態
の四方切換弁10は、左右端の球冠部分が面取りされた
欠切球体(欠切面30a、30b)からなるボール状弁
体30と、このボール状弁体30が回動可能に収納され
る直方体状の弁室15を有する弁ケース12と、前記ボ
ール状弁体30を弁軸25を介して回転駆動するギアー
ドモーター20と、を備えている。
の四方切換弁10は、左右端の球冠部分が面取りされた
欠切球体(欠切面30a、30b)からなるボール状弁
体30と、このボール状弁体30が回動可能に収納され
る直方体状の弁室15を有する弁ケース12と、前記ボ
ール状弁体30を弁軸25を介して回転駆動するギアー
ドモーター20と、を備えている。
【0022】前記ボール状弁体30には、図3を参照す
ればよくわかるように、中心部付近で合流するように断
面円形の流入路31と流出路32とがドリル等により穿
設されている。前記流入路31は、前記弁体30の中心
Oを通るZ軸線を中心軸線として下から上へ伸びてお
り、また、前記流出路32は、前記中心Oを通るX軸線
を中心軸線として左から右へと伸びていて、それらは相
互に直交するようにされている。
ればよくわかるように、中心部付近で合流するように断
面円形の流入路31と流出路32とがドリル等により穿
設されている。前記流入路31は、前記弁体30の中心
Oを通るZ軸線を中心軸線として下から上へ伸びてお
り、また、前記流出路32は、前記中心Oを通るX軸線
を中心軸線として左から右へと伸びていて、それらは相
互に直交するようにされている。
【0023】前記弁室15には、図2に加えて図4を参
照すればよくわかるように、前記ボール状弁体30に対
接せしめられてそれを保持する球面受座状の一対づつ二
組のパッキン41と42及び43と44が配設されてい
る。言い換えれば、前記ボール状弁体30は、左右方向
(X軸線方向)において、前記弁室15の右側面側に設
けられた凹所19に嵌着された第1のパッキン41と前
記弁室15の左側面開口部15aに螺入された押さえシ
ート36に嵌着された第2のパッキン42とにより摺動
回転自在に挟圧保持され、また、前後方向(前記中心O
を通るY軸線方向)において、前記弁室15の前側面側
に設けられた凹所21に嵌着された第3のパッキン43
と前記弁室15の後側面側に設けられた雌ねじ開口部1
6に螺入された六角穴45a付きの押さえナット45に
嵌着された第4のパッキン44とにより摺動回転可能に
挟圧保持されている。
照すればよくわかるように、前記ボール状弁体30に対
接せしめられてそれを保持する球面受座状の一対づつ二
組のパッキン41と42及び43と44が配設されてい
る。言い換えれば、前記ボール状弁体30は、左右方向
(X軸線方向)において、前記弁室15の右側面側に設
けられた凹所19に嵌着された第1のパッキン41と前
記弁室15の左側面開口部15aに螺入された押さえシ
ート36に嵌着された第2のパッキン42とにより摺動
回転自在に挟圧保持され、また、前後方向(前記中心O
を通るY軸線方向)において、前記弁室15の前側面側
に設けられた凹所21に嵌着された第3のパッキン43
と前記弁室15の後側面側に設けられた雌ねじ開口部1
6に螺入された六角穴45a付きの押さえナット45に
嵌着された第4のパッキン44とにより摺動回転可能に
挟圧保持されている。
【0024】前記ボール状弁体30、前記第1及び第2
のパッキン41、42、及び押さえシート36は、前記
弁室15の左側面開口部15aを通じて、また、前記第
3及び第4のパッキン43、44及び押さえナット45
は、前記弁室15の雌ねじ開口部16を通じて、それぞ
れ前記X軸線及びY軸線を中心軸線として、前記弁室1
5内に挿入ないし螺入され、前記押さえシート36及び
押さえナット45の螺入量を調節することによって、前
記ボール状弁体30に対する前記パッキン41〜44の
圧接力が調節されるようになっている。なお、前記押さ
えナット45にはOリング46が外嵌されていて、この
Oリング46により前記押さえナット45と前記雌ねじ
開口部16との間が封止されている。
のパッキン41、42、及び押さえシート36は、前記
弁室15の左側面開口部15aを通じて、また、前記第
3及び第4のパッキン43、44及び押さえナット45
は、前記弁室15の雌ねじ開口部16を通じて、それぞ
れ前記X軸線及びY軸線を中心軸線として、前記弁室1
5内に挿入ないし螺入され、前記押さえシート36及び
押さえナット45の螺入量を調節することによって、前
記ボール状弁体30に対する前記パッキン41〜44の
圧接力が調節されるようになっている。なお、前記押さ
えナット45にはOリング46が外嵌されていて、この
Oリング46により前記押さえナット45と前記雌ねじ
開口部16との間が封止されている。
【0025】一方、前記弁ケース12の左側面開口部1
5aには、それを塞ぐように弁カバー13が4本のビス
14で取り付けられている。この弁カバー13の弁室1
5側に突出する内筒部13aはOリング35が外嵌され
ていて、このOリング35により前記弁カバー13と前
記左側面開口部15aとの間が封止されている。また、
前記弁ケース12の上面側には、前記Z軸線を回転軸線
とする弁軸25が回転摺動自在に嵌挿される段付きの弁
軸嵌挿穴18が形成された軸受筒部12aが突設される
とともに、この軸受筒部12a上に矩形平板上のモータ
ー取付台17が連設され、このモーター取付台17にギ
アードモーター20がその出力軸(図示せず)を下向き
にして4本のビス22により取り付けられている。
5aには、それを塞ぐように弁カバー13が4本のビス
14で取り付けられている。この弁カバー13の弁室1
5側に突出する内筒部13aはOリング35が外嵌され
ていて、このOリング35により前記弁カバー13と前
記左側面開口部15aとの間が封止されている。また、
前記弁ケース12の上面側には、前記Z軸線を回転軸線
とする弁軸25が回転摺動自在に嵌挿される段付きの弁
軸嵌挿穴18が形成された軸受筒部12aが突設される
とともに、この軸受筒部12a上に矩形平板上のモータ
ー取付台17が連設され、このモーター取付台17にギ
アードモーター20がその出力軸(図示せず)を下向き
にして4本のビス22により取り付けられている。
【0026】前記軸受筒部12aの弁軸嵌挿穴18に嵌
挿された弁軸25は、図2及び図3を参照すればよくわ
かるように、下側から順次、前記ボール状弁体30の頂
部に形成された断面矩形の嵌合溝部34に嵌合せしめら
れる角形嵌合部25a、大径部25b、Oリング27、
27の装着部、及び、前記ギアードモータ20の出力軸
に一体回転可能に嵌合連結される欠切円形断面の入力連
結部25cとからなっている。この弁軸25の大径部2
5bと前記弁軸嵌挿穴18の下部段部との間にはリング
状のパッキン26が介装されている。従って、前記弁軸
25と弁軸嵌挿穴18との間は、前記Oリング27、2
7とパッキン26とにより封止されている。
挿された弁軸25は、図2及び図3を参照すればよくわ
かるように、下側から順次、前記ボール状弁体30の頂
部に形成された断面矩形の嵌合溝部34に嵌合せしめら
れる角形嵌合部25a、大径部25b、Oリング27、
27の装着部、及び、前記ギアードモータ20の出力軸
に一体回転可能に嵌合連結される欠切円形断面の入力連
結部25cとからなっている。この弁軸25の大径部2
5bと前記弁軸嵌挿穴18の下部段部との間にはリング
状のパッキン26が介装されている。従って、前記弁軸
25と弁軸嵌挿穴18との間は、前記Oリング27、2
7とパッキン26とにより封止されている。
【0027】本実施形態において、前記弁軸25は、前
記ギアードモータ20によりZ軸線回りを正逆両方向に
回転せしめられ、この弁軸25の回転に伴って前記ボー
ル状弁体30が回転し、それに形成された流出路32が
前記X軸線を含む平面上を回転せしめられることにな
る。
記ギアードモータ20によりZ軸線回りを正逆両方向に
回転せしめられ、この弁軸25の回転に伴って前記ボー
ル状弁体30が回転し、それに形成された流出路32が
前記X軸線を含む平面上を回転せしめられることにな
る。
【0028】前記弁カバー13を含む弁ケース12に
は、その下面側に前記X軸線を中心軸線とした流入口1
が突設され、その前側面に前記Y軸線を中心軸線とした
洗浄用流出口2が突設され、その左側面に前記X軸線を
中心軸線とした戻し用メイン流出口3が突設され、その
右側面に前記X軸線を中心軸線とした排出用流出口4が
突設されている。
は、その下面側に前記X軸線を中心軸線とした流入口1
が突設され、その前側面に前記Y軸線を中心軸線とした
洗浄用流出口2が突設され、その左側面に前記X軸線を
中心軸線とした戻し用メイン流出口3が突設され、その
右側面に前記X軸線を中心軸線とした排出用流出口4が
突設されている。
【0029】したがって、前記流入口1は常時ボール状
弁体30に形成された流入路31に連通せしめられ、三
つの流出口2、3、4は、ボール状弁体30に形成され
た流入路32と同一平面上に位置せしめられている。
弁体30に形成された流入路31に連通せしめられ、三
つの流出口2、3、4は、ボール状弁体30に形成され
た流入路32と同一平面上に位置せしめられている。
【0030】このような構成とされた本実施形態の四方
切換弁10の動作、機能、作用、効果を、前述した図1
0に示される如くの、追い焚き機能付きユニットバスの
給湯系にフィルタの洗浄機能を付加する場合の通路切り
換え用の弁(四方切換弁V)として組み込んで使用する
場合を例にとって以下に説明する。
切換弁10の動作、機能、作用、効果を、前述した図1
0に示される如くの、追い焚き機能付きユニットバスの
給湯系にフィルタの洗浄機能を付加する場合の通路切り
換え用の弁(四方切換弁V)として組み込んで使用する
場合を例にとって以下に説明する。
【0031】図10に示される如くの、浴槽90の湯水
を給湯ユニット92を介して循環させる、フィルタ95
付きのメイン循環路(その流れを太い一点鎖線矢印で示
す)に介装された本実施形態の四方切換弁10は、通常
時は、そのボール状弁体30の位置(回転角度)が図3
及び図4に示される如くの基準位置(回転角度が0度)
とされて、該ボール状弁体30に形成された流入路31
が流入口1に連通せしめられることに加えて、流出路3
2が戻し用メイン流出口3に連通せしめられる。これに
より、流入口1から弁室15内に流入した、給湯ユニッ
ト92により昇温された湯水はボール状弁体30の流入
路31及び流出路32を通って前記戻し用メイン流出口
3から浴槽90に戻されて循環せしめられる。
を給湯ユニット92を介して循環させる、フィルタ95
付きのメイン循環路(その流れを太い一点鎖線矢印で示
す)に介装された本実施形態の四方切換弁10は、通常
時は、そのボール状弁体30の位置(回転角度)が図3
及び図4に示される如くの基準位置(回転角度が0度)
とされて、該ボール状弁体30に形成された流入路31
が流入口1に連通せしめられることに加えて、流出路3
2が戻し用メイン流出口3に連通せしめられる。これに
より、流入口1から弁室15内に流入した、給湯ユニッ
ト92により昇温された湯水はボール状弁体30の流入
路31及び流出路32を通って前記戻し用メイン流出口
3から浴槽90に戻されて循環せしめられる。
【0032】また、フィルタの洗浄時には、前記モータ
ー20により弁軸25を介して前記ボール状弁体30が
前記基準位置から、図4において反時計回りに90度回
転せしめられ、その流出路32が洗浄用流出口2に連通
せしめられる。これにより、流入口1から弁室15内に
流入した湯水は、ボール状弁体30の流入路31及び流
出路32を通って洗浄用流出口2から、浴槽90に戻さ
れることなく給湯ユニット92に導かれ、該給湯ユニッ
ト92で昇温(80°C前後まで)されながらフィルタ
95を通る洗浄用循環路(その流れを細い二点鎖線矢印
で示す)を所要時間(例えば、1〜2時間程度)循環せ
しめられる。これにより、フィルタ95が高温の湯水で
洗浄される。
ー20により弁軸25を介して前記ボール状弁体30が
前記基準位置から、図4において反時計回りに90度回
転せしめられ、その流出路32が洗浄用流出口2に連通
せしめられる。これにより、流入口1から弁室15内に
流入した湯水は、ボール状弁体30の流入路31及び流
出路32を通って洗浄用流出口2から、浴槽90に戻さ
れることなく給湯ユニット92に導かれ、該給湯ユニッ
ト92で昇温(80°C前後まで)されながらフィルタ
95を通る洗浄用循環路(その流れを細い二点鎖線矢印
で示す)を所要時間(例えば、1〜2時間程度)循環せ
しめられる。これにより、フィルタ95が高温の湯水で
洗浄される。
【0033】この洗浄が終了すると、今度は、前記ボー
ル状弁体30が前記洗浄位置から、図4において反時計
回りにさらに90度回転せしめられ、その流出路32が
排出用流出口4に連通せしめられる。これにより、流入
口1から弁室15内に流入した高温の汚れた湯水は、ボ
ール状弁体30の流入路31及び流出路32を通って排
出用流出口4から外部に排出される。その後は、前記ボ
ール状弁体30が時計回りに180度回転せしめられて
元の基準位置に戻される。
ル状弁体30が前記洗浄位置から、図4において反時計
回りにさらに90度回転せしめられ、その流出路32が
排出用流出口4に連通せしめられる。これにより、流入
口1から弁室15内に流入した高温の汚れた湯水は、ボ
ール状弁体30の流入路31及び流出路32を通って排
出用流出口4から外部に排出される。その後は、前記ボ
ール状弁体30が時計回りに180度回転せしめられて
元の基準位置に戻される。
【0034】上記のように、本実施形態の四方切換弁1
0においては、ボール状弁体30をモーター20で所定
角度(ここでは90度)づつ回転させることにより、流
入口1に対して三つの流出口2、3、4を前記ボール状
弁体30に形成された流入路31及び流出路32を介し
て択一的に連通させることができるので、これを前記し
た追い焚き機能付きユニットバスの給湯系に組み込むこ
とで、比較的簡単にフィルタの浄化機能を付加すること
ができる。
0においては、ボール状弁体30をモーター20で所定
角度(ここでは90度)づつ回転させることにより、流
入口1に対して三つの流出口2、3、4を前記ボール状
弁体30に形成された流入路31及び流出路32を介し
て択一的に連通させることができるので、これを前記し
た追い焚き機能付きユニットバスの給湯系に組み込むこ
とで、比較的簡単にフィルタの浄化機能を付加すること
ができる。
【0035】また、弁体30としてボール状のものを使
用し、このボール状弁体30に対接せしめられてそれを
保持する球面受座状のパッキン41〜44を弁室15に
配設することにより、前記流入口1及び三つの流出口
2、3、4相互間でのボール状弁体30を介さない流体
の流通・漏れが防止され、このため、例えば、洗浄に使
用した汚れた湯水と浴槽に戻して循環させる湯水とが混
じり合わないようにされるので、衛生上の観点等におい
ても優れるとともに、パッキン41〜44が弁体保持材
とシール材とを兼用することになるので、合理的で簡素
な構造になし得、製造コストを低く抑えることができ
る。
用し、このボール状弁体30に対接せしめられてそれを
保持する球面受座状のパッキン41〜44を弁室15に
配設することにより、前記流入口1及び三つの流出口
2、3、4相互間でのボール状弁体30を介さない流体
の流通・漏れが防止され、このため、例えば、洗浄に使
用した汚れた湯水と浴槽に戻して循環させる湯水とが混
じり合わないようにされるので、衛生上の観点等におい
ても優れるとともに、パッキン41〜44が弁体保持材
とシール材とを兼用することになるので、合理的で簡素
な構造になし得、製造コストを低く抑えることができ
る。
【0036】さらに、前記ボール状弁体30、前記第1
及び第2のパッキン41、42、及び押さえシート36
は、前記弁室15の左側面開口部15aを通じて、ま
た、前記第3及び第4のパッキン43、44及び押さえ
ナット45は、前記弁室15の雌ねじ開口部16を通じ
て、それぞれ前記X軸線及びY軸線を中心軸線として、
前記弁室15内に挿入ないし螺入され、前記押さえシー
ト36及び押さえナット45の螺入量を調節することに
よって、前記ボール状弁体30に対する前記パッキン4
1〜44の圧接力が調節されるようになっているので、
合理的で簡素な構造となり、組み立て及び保守点検を容
易に行えて製造コストを低く抑えられる。
及び第2のパッキン41、42、及び押さえシート36
は、前記弁室15の左側面開口部15aを通じて、ま
た、前記第3及び第4のパッキン43、44及び押さえ
ナット45は、前記弁室15の雌ねじ開口部16を通じ
て、それぞれ前記X軸線及びY軸線を中心軸線として、
前記弁室15内に挿入ないし螺入され、前記押さえシー
ト36及び押さえナット45の螺入量を調節することに
よって、前記ボール状弁体30に対する前記パッキン4
1〜44の圧接力が調節されるようになっているので、
合理的で簡素な構造となり、組み立て及び保守点検を容
易に行えて製造コストを低く抑えられる。
【0037】図4、図5は本発明に係る四方切換弁の第
2実施形態を示している。図示実施形態の四方切換弁1
0Aについては、前述した第1実施形態の四方切換弁1
0の各部に対応する部分には同一又はAを付記した符号
を付してそれらの詳細な説明を省略し、以下においては
相違点を重点的に説明する。
2実施形態を示している。図示実施形態の四方切換弁1
0Aについては、前述した第1実施形態の四方切換弁1
0の各部に対応する部分には同一又はAを付記した符号
を付してそれらの詳細な説明を省略し、以下においては
相違点を重点的に説明する。
【0038】この実施形態の四方切換弁10Aは、弁体
として円柱状のものが使用されており、この円柱状弁体
40に、前記したボール状弁体30と略同様な流入路3
1Aと流出路32Aとが形成されている。そして、その
円柱状弁体40の底面が、弁室15Aの下面側に形成さ
れた雌ねじ開口部16Aに螺入された弁ホルダ11に嵌
着された金属製でリング状の弁支承シート38が対接せ
しめられるとともに、その周側面が前記弁室15の内周
面に摺動自在に対接せしめられている。
として円柱状のものが使用されており、この円柱状弁体
40に、前記したボール状弁体30と略同様な流入路3
1Aと流出路32Aとが形成されている。そして、その
円柱状弁体40の底面が、弁室15Aの下面側に形成さ
れた雌ねじ開口部16Aに螺入された弁ホルダ11に嵌
着された金属製でリング状の弁支承シート38が対接せ
しめられるとともに、その周側面が前記弁室15の内周
面に摺動自在に対接せしめられている。
【0039】かかる構成の四方切換弁10Aにおいて
も、円柱状弁体40をモーター20で所定角度(ここで
は90度)づつ回転させることにより、流入口1に対し
て三つの流出口2、3、4を流入路31A及び流出路3
2Aを介して択一的に連通させることができるので、こ
れを前記した追い焚き機能付きユニットバスの給湯系に
組み込むことで、比較的簡単にフィルタの浄化機能を付
加することができる。
も、円柱状弁体40をモーター20で所定角度(ここで
は90度)づつ回転させることにより、流入口1に対し
て三つの流出口2、3、4を流入路31A及び流出路3
2Aを介して択一的に連通させることができるので、こ
れを前記した追い焚き機能付きユニットバスの給湯系に
組み込むことで、比較的簡単にフィルタの浄化機能を付
加することができる。
【0040】また、前記円柱状弁体40は、前記弁支承
シート38及び弁室15Aの内周面に圧接ないし対接せ
しめられてそれらに実質的に密着しているので、前記流
入口1及び三つの流出口2、3、4相互間での円柱状弁
体40を介さない流体の流通・漏れが殆ど防止され、こ
のため、例えば、洗浄に使用した汚れた湯水と浴槽に戻
して循環させる湯水とが混じり合い難くできるので、衛
生上の観点等においても優れるとともに、弁体保持材や
ボール状弁体30用のパッキンを不要とできるので、安
価に製造できるという利点が得られる。
シート38及び弁室15Aの内周面に圧接ないし対接せ
しめられてそれらに実質的に密着しているので、前記流
入口1及び三つの流出口2、3、4相互間での円柱状弁
体40を介さない流体の流通・漏れが殆ど防止され、こ
のため、例えば、洗浄に使用した汚れた湯水と浴槽に戻
して循環させる湯水とが混じり合い難くできるので、衛
生上の観点等においても優れるとともに、弁体保持材や
ボール状弁体30用のパッキンを不要とできるので、安
価に製造できるという利点が得られる。
【0041】さらに、前記円柱状弁体40、前記弁体支
承シート38、及び弁ホルダ11は、前記弁室15Aの
雌ねじ開口部16Aを通じて、それぞれZ軸線を中心軸
線として、前記弁室15A内に挿入ないし螺入され、前
記弁ホルダ11の螺入量を調節することによって、前記
円柱状弁体40に対する弁体支承シート38の圧接力が
調節されるようになっているので、合理的で簡素な構造
となり、組み立て及び保守点検を容易に行えて製造コス
トを低く抑えられる。
承シート38、及び弁ホルダ11は、前記弁室15Aの
雌ねじ開口部16Aを通じて、それぞれZ軸線を中心軸
線として、前記弁室15A内に挿入ないし螺入され、前
記弁ホルダ11の螺入量を調節することによって、前記
円柱状弁体40に対する弁体支承シート38の圧接力が
調節されるようになっているので、合理的で簡素な構造
となり、組み立て及び保守点検を容易に行えて製造コス
トを低く抑えられる。
【0042】図7、図8は本発明に係る四方切換弁の第
3実施形態を示している。図示実施形態の四方切換弁1
0Bについては、前述した第1実施形態の四方切換弁1
0の各部に対応する部分には同一又はAを付記した符号
を付してそれらの詳細な説明を省略し、以下においては
相違点を重点的に説明する。
3実施形態を示している。図示実施形態の四方切換弁1
0Bについては、前述した第1実施形態の四方切換弁1
0の各部に対応する部分には同一又はAを付記した符号
を付してそれらの詳細な説明を省略し、以下においては
相違点を重点的に説明する。
【0043】この実施形態の四方切換弁10Bは、弁体
として前記第1実施形態のものと同様にボール状のもの
が使用されているが、このボール状弁体50には、Z軸
線を中心軸線として下から上へ流入路51が形成される
とともに、X軸線を含む平面上に、図8に示される如く
に、中心部付近で合流するように3本の流出路52、5
3、54がY字状に穿設されている。ここでは、流出路
53と流出路54との開き角度はが90度とされ、流出
路52と流出路53及び流出路54との開き角度が13
5度とされている。また、流入口1及び三つの流出口
2、3、4の位置等は前記第1実施形態のものと同様で
ある。
として前記第1実施形態のものと同様にボール状のもの
が使用されているが、このボール状弁体50には、Z軸
線を中心軸線として下から上へ流入路51が形成される
とともに、X軸線を含む平面上に、図8に示される如く
に、中心部付近で合流するように3本の流出路52、5
3、54がY字状に穿設されている。ここでは、流出路
53と流出路54との開き角度はが90度とされ、流出
路52と流出路53及び流出路54との開き角度が13
5度とされている。また、流入口1及び三つの流出口
2、3、4の位置等は前記第1実施形態のものと同様で
ある。
【0044】この実施形態の四方切換弁10Bにおいて
は、ボール状弁体50が図示の基準位置にあるときに
は、その流出路53が戻し用メイン流出口3に連通せし
められ、前記基準位置から、図8において時計回りに角
度β(45度)回転せしめられると、その流出路52が
洗浄用流出口2に連通せしめられ、また、図示の基準位
置から、図8において時計回りに角度α(90度)回転
せしめられると、その流出路54が排出用流出口4に連
通せしめられる。この場合、流出路52と洗浄用流出口
2とを連通させて浄化を行った後、さらにボール状弁体
50を時計回りに45度回転させることで、流出路54
と排出用流出口4とを連通させることになり、前記第1
実施形態のものに比してボール状弁体の回転角度を小さ
くすることができる。他の構成は、前記第1実施形態と
略同様であり、従って、前記第1実施形態と略同様な作
用効果が得られる。
は、ボール状弁体50が図示の基準位置にあるときに
は、その流出路53が戻し用メイン流出口3に連通せし
められ、前記基準位置から、図8において時計回りに角
度β(45度)回転せしめられると、その流出路52が
洗浄用流出口2に連通せしめられ、また、図示の基準位
置から、図8において時計回りに角度α(90度)回転
せしめられると、その流出路54が排出用流出口4に連
通せしめられる。この場合、流出路52と洗浄用流出口
2とを連通させて浄化を行った後、さらにボール状弁体
50を時計回りに45度回転させることで、流出路54
と排出用流出口4とを連通させることになり、前記第1
実施形態のものに比してボール状弁体の回転角度を小さ
くすることができる。他の構成は、前記第1実施形態と
略同様であり、従って、前記第1実施形態と略同様な作
用効果が得られる。
【0045】図9は、四方切換弁の他の別の実施形態を
示している。図示実施形態の四方切換弁10Cは、弁ケ
ース60のX軸線上及びY軸線上にそれぞれ洗浄用流出
口2、戻し用メイン流出口3、流入口1、排出用流出口
4が設けられ、Z軸線(中心Oを通りXY平面に直交す
る軸線)上にギアードモータ20(図示せず)により正
逆両方向に回転せしめられる弁軸25が位置せしめられ
ており、短円柱状の弁室62内に欠切円盤形の板状弁体
70が摺動回転自在に配設されている。この板状弁体7
0は、円形板の両端から泉月状部分を削除した形状をし
ており、その中央部に直径方向に貫通路61が形成され
るとともに、両端が弧状面75、76となっている。
示している。図示実施形態の四方切換弁10Cは、弁ケ
ース60のX軸線上及びY軸線上にそれぞれ洗浄用流出
口2、戻し用メイン流出口3、流入口1、排出用流出口
4が設けられ、Z軸線(中心Oを通りXY平面に直交す
る軸線)上にギアードモータ20(図示せず)により正
逆両方向に回転せしめられる弁軸25が位置せしめられ
ており、短円柱状の弁室62内に欠切円盤形の板状弁体
70が摺動回転自在に配設されている。この板状弁体7
0は、円形板の両端から泉月状部分を削除した形状をし
ており、その中央部に直径方向に貫通路61が形成され
るとともに、両端が弧状面75、76となっている。
【0046】かかる四方切換弁10Cにおいては、図示
位置では板状弁体70の貫通路61を介して流入口1と
排出用流出口4とが連通せしめられ、板状弁体70を図
示位置から反時計回りに45度回転させると(仮想線で
示す)、流入口1と戻し用メイン流出口3とが連通し、
板状弁体70を図示位置から時計回りに45度回転させ
ると、流入口1と洗浄用流出口2とが連通する。従っ
て、この四方切換弁10Cにおいても、流入口1に対し
て三つの流出口2、3、4を板状弁体70を介して択一
的に連通させることができるので、これを前記した追い
焚き機能付きユニットバスの給湯系に組み込むことで、
比較的簡単にフィルタの浄化機能を付加することができ
る。
位置では板状弁体70の貫通路61を介して流入口1と
排出用流出口4とが連通せしめられ、板状弁体70を図
示位置から反時計回りに45度回転させると(仮想線で
示す)、流入口1と戻し用メイン流出口3とが連通し、
板状弁体70を図示位置から時計回りに45度回転させ
ると、流入口1と洗浄用流出口2とが連通する。従っ
て、この四方切換弁10Cにおいても、流入口1に対し
て三つの流出口2、3、4を板状弁体70を介して択一
的に連通させることができるので、これを前記した追い
焚き機能付きユニットバスの給湯系に組み込むことで、
比較的簡単にフィルタの浄化機能を付加することができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、流入口と三つの流出口とを択一的に連通さ
せ得、しかも、性状の異なる流体を極力混じり合わせな
いシール構造を持つとともに、組み立て及び保守点検を
容易に行えて製造コストを低く抑えられる合理的で簡素
な構造の四方切換弁を提供することができる。
明によれば、流入口と三つの流出口とを択一的に連通さ
せ得、しかも、性状の異なる流体を極力混じり合わせな
いシール構造を持つとともに、組み立て及び保守点検を
容易に行えて製造コストを低く抑えられる合理的で簡素
な構造の四方切換弁を提供することができる。
【図1】本発明に係る四方切換弁の第1実施形態の外観
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図2】前記第1実施形態の四方切換弁の分解斜視図。
【図3】前記第1実施形態の四方切換弁の縦断面図。
【図4】図3のIV−IV矢視断面図。
【図5】本発明に係る四方切換弁の第2実施形態の縦断
面図。
面図。
【図6】図5のVI−VI矢視断面図。
【図7】本発明に係る四方切換弁の第3実施形態の縦断
面図。
面図。
【図8】前記第3実施形態の四方切換弁に使用されてい
るボール状弁体の横断面図。
るボール状弁体の横断面図。
【図9】他の別の実施形態の四方切換弁の縦断面図。
【図10】本発明に係る四方切換弁が使用される追い焚
き機能付きユニットバスの給湯系の概略図。
き機能付きユニットバスの給湯系の概略図。
【符号の説明】 1 流入口 2 洗浄用流出口 3 戻し用メイン流出口 4 排出用流出口 10 四方切換弁(第1実施形態) 10A四方切換弁(第2実施形態) 10B四方切換弁(第3実施形態) 12 弁ケース 15 弁室 20 ギアードモータ 25 弁軸 30 弁体 31 流入路 32 流出路 36 押さえシート 41〜44 パッキン
Claims (5)
- 【請求項1】 相互に直交する方向に伸びて中心部付近
で合流する1本の流入路と少なくとも1本の流出路とを
有する弁体と、この弁体が回動可能に収納される弁室を
有する弁ケースと、前記弁体を弁軸を介して回転駆動す
るモーターと、を備え、前記弁体におけるその回転軸線
上に前記流入路が位置せしめられるとともに、該流入路
に常時連通するように前記弁ケースに流入口が設けら
れ、前記弁体におけるその回転軸線に直交する平面上に
前記流出路が位置せしめられるとともに、この流出路に
択一的に連通し得るように前記弁ケースに三つの流出口
が設けられてなる四方切換弁。 - 【請求項2】 前記弁体がボール状であり、前記弁室
に、前記流入口及び三つの流出口相互間での前記弁体を
介さない流体の流通・漏れを防ぐべく、前記ボール状弁
体に対接せしめられてそれを保持する球面受座状のパッ
キンが配設されていることを特徴とする請求項1に記載
の四方切換弁。 - 【請求項3】 前記弁体と前記パッキン、シート等のシ
ール材とは、前記弁室の開口部を通じて該弁室内に挿入
され、前記弁体に前記パッキン、シート等のシール材が
前記開口部に螺入された押さえ部材により所定の圧接力
をもって押し付けられていることを特徴とする請求項1
又は2に記載の四方切換弁。 - 【請求項4】 前記弁体に3本の流出路がY字状に形成
されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
一項に記載の四方切換弁。 - 【請求項5】 前記弁体が円柱状であり、その底面が前
記弁室に配設されたリング状の弁支承シートに摺動自在
に圧接せしめられるとともに、その周側面が前記弁室の
内周面に摺動自在に対接せしめられていることを特徴と
する請求項1に記載の四方切換弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24142197A JPH1182769A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 四方切換弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24142197A JPH1182769A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 四方切換弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182769A true JPH1182769A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17074054
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24142197A Abandoned JPH1182769A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 四方切換弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1182769A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-09-05 JP JP24142197A patent/JPH1182769A/ja not_active Abandoned
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Effective date: 20040820 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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Effective date: 20070418 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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Effective date: 20070625 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |