JPH1182545A - トランスミッションにおけるクラッチドラムへの圧油の供給構造 - Google Patents

トランスミッションにおけるクラッチドラムへの圧油の供給構造

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JPH1182545A
JPH1182545A JP9250039A JP25003997A JPH1182545A JP H1182545 A JPH1182545 A JP H1182545A JP 9250039 A JP9250039 A JP 9250039A JP 25003997 A JP25003997 A JP 25003997A JP H1182545 A JPH1182545 A JP H1182545A
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clutch drum
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transmission
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整治 神永
Yoshiyasu Murakami
嘉康 村上
Toshio Yamaguchi
俊夫 山口
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Aichi Machine Industry Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Aichi Machine Industry Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランスミッションにおけるクラッチドラム
への圧油の供給構造において回転軸の磨耗を減少させ
る。 【解決手段】 回転軸5とともに回転するクラッチドラ
ム22とピストン23との間に油圧室25を形成し、回
転軸5の周囲の固定壁24に設けられた油路17からの
油をクラッチドラム22に設けられた供給穴22aを介
して油圧室25に導入するようにしたトランスミッショ
ンにおけるクラッチドラム22への圧油の供給構造にお
いて、クラッチドラム22の供給穴22aと固定壁24
に設けられた油路とを回転軸5と平行な油路部分17b
を介して連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トランスミッション
におけるクラッチドラムへの圧油の供給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスミッションの要部の構造
が図3に示してある。同図に示すようにケーシング1内
にトルクコンバータ2、前後進切換機構3及びVベルト
式無段変速機構4が配設されており、図示しないエンジ
ンの出力軸の回転はトルクコンバータ2から回転軸5を
介して前後進切換機構3からVベルト式無段変速機構4
の駆動軸6へと伝達される。Vベルト式無段変速機構4
において駆動軸6の回転はVベルト7を介して従動軸8
に伝達され、さらに図示しない差動装置のドライブ軸へ
と伝達される。ここで、トルクコンバータ2はロックア
ップ機構付きのものであり、ロックアップ(油圧除去)
及びアンロックアップ(油圧負荷)のたびに回転軸5が
前後に移動する。また、前後進切換機構3は遊星歯車機
構9と、前進用クラッチ10と、後進用ブレーキ11と
からなっている。遊星歯車機構9はサンギヤ、ピニオン
キャリア、インターナルギヤから構成されており、イン
ターナルギヤは、回転軸5と共に回転するクラッチドラ
ム12と一体で回転可能に連結され、サンギヤは前進用
クラッチ10を介して回転軸5と連結可能であり、ピニ
オンキャリアは後進用ブレーキ11によって静止部に対
して固定可能であり、またサンギヤは駆動軸6と連結さ
れている。前進用クラッチ10はクラッチドラム12と
該クラッチドラム12に対してスライド可能に装着され
たピストン13とを有しており、クラッチドラム12は
回転軸5を取り囲んで配置された固定壁14と軸方向で
対向しており、この固定壁14はまたクラッチドラム1
2を内周側から軸方向にスライド可能に支持している。
なお、クラッチドラム12はその内周部において回転軸
5に一体で連結されている。
【0003】このクラッチドラム12への圧油の供給構
造が本発明の対象とするものであり、図3の一部の拡大
図である図4に示すように、クラッチドラム12とピス
トン13との間には油圧室15が形成され、この油圧室
15には固定壁14に設けた油路17からの油がクラッ
チドラム12に設けた供給穴12aを介して供給され
る。圧油が油圧室15に供給されるとピストン13がス
プリング18に抗して図中左方に移動し、クラッチが切
換作動されることとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧油の供給穴12a部
位からの洩れを防止するため、クラッチドラム12の供
給穴12aの周囲をシールするためのシール部材19,
19とこれらを受容するための溝を固定壁14に設ける
必要があるが、従来の構造では固定壁14の油路17が
回転軸5の半径方向すなわち垂直方向に形成された油路
部分17aを介して供給穴12aに接続されているの
で、供給穴12aの径とシール部材19,19或いはこ
れらを受容するための溝の幅を加えた距離を確保するた
めに、固定壁14のクラッチドラム12の内周側に位置
する部分の軸方向長さを大きく取らなければならず、こ
のため固定壁14と回転軸5との間の摺接面積が大きく
なって両者間の磨耗が大きくなる問題点があった。ま
た、上記のような回転軸5はロックアップ、アンロック
アップにより前後に動くため、回転軸5と固定壁14或
いはトルクコンバータ2部位の固定壁等の摺動部、さら
には回転軸5と一体で動くクラッチドラム12のクラッ
チプレート12bと前進用クラッチハブ20との嵌合部
が磨耗を生じ易い問題点があった。このように従来の構
造では圧油の供給構造としては特に磨耗の点において改
善すべき点を有するものであった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は回転軸とともに回転するクラッチ
ドラムとピストンとの間に油圧室を形成し、前記回転軸
の周囲の固定壁に設けられた油路からの油を前記クラッ
チドラムに設けられた供給穴を介して前記油圧室に導入
するようにしたトランスミッションにおけるクラッチド
ラムへの圧油の供給構造であって、前記クラッチドラム
の前記供給穴と前記固定壁に設けられた前記油路とを前
記回転軸と平行な油路部分を介して連結したことを特徴
とする。請求項1の発明では、クラッチドラムの供給穴
が水平方向を向いているため、供給穴が回転軸と直角方
向に向いている場合と比較して、供給穴の分だけ固定壁
の軸方向長さを短くできる。このため、固定壁と回転軸
との間の摺接面積が短くなり、両者の間の磨耗を少なく
することができる。また請求項2の発明は、回転軸とと
もに回転するクラッチドラムとピストンとの間に第1の
油圧室を形成し、前記回転軸の周囲の固定壁に設けられ
た油路からの油を前記クラッチドラムに設けられた供給
穴を介して前記第1の油圧室に導入するようにしたトラ
ンスミッションにおけるクラッチドラムへの圧油の供給
構造であって、前記クラッチドラムと前記固定壁との間
に第2の油圧室を形成し、該第2の油圧室は該第2の油
圧室に導入された圧油により前記クラッチドラムを前記
回転軸の軸方向で前記固定壁から離隔する方向に押圧す
る力が生じるように構成したことを特徴とする。請求項
2の発明では、回転軸への油圧の負荷によりクラッチド
ラムさらには回転軸は固定部(ストッパ)に軸方向で押
し付けられた状態となり、この状態は圧油が除荷されて
も維持される。このため、回転軸とこれが摺接する固定
壁との間あるいはクラッチドラムと例えば前進用クラッ
チハブとの間の磨耗を防止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1及び第2の実施
形態によるクラッチドラムへの圧油の供給構造を図1及
び図2を参照して説明する。なお、第1及び第2実施形
態は従来技術に関連して図3を参照して説明したと同様
なトランスミッションに適用されるものであって、図1
及び図2はそれぞれ図4に対応する拡大図であり、図示
した以外の構造は従来と同様である。従って、同様な部
材には同一符号を付して説明を省略する。
【0007】まず、図1に示した第1実施形態を説明す
ると、本実施形態において、クラッチドラム22は図示
のように、中心部が回転軸5と平行な3つの平行部分2
2A,22B,22Cを有するように3段階で折曲され
ており、ピストン23及び固定壁24もクラッチドラム
22に対応した形状に形成されている。圧油の油圧室2
5への供給穴22aは半径方向外側に位置する平行部分
22Aと22Bとの間の垂直部分22Dに設けられてお
り、固定壁24の油路17は回転軸5と平行な油路部分
17bを介して供給穴22aに接続されている。また、
シール部材29A,29Bは平行部分22A,22Bと
これらに対面する固定壁24の面部分に装着されて供給
穴22aの周囲をシールしている。本実施の形態ではク
ラッチドラム22の供給穴22aが垂直部分22Dに設
けられているため、従来構造と比較して供給穴22aの
分だけ固定壁24の軸方向長さを短くできる。このた
め、固定壁24と回転軸5との間の摺接面積が短くな
り、両者の間の磨耗を少なくすることができる。
【0008】次に第2の実施の形態を図2を参照して説
明すると、本実施形態において、クラッチドラム32は
第1の実施の形態と同様に、中心部が回転軸5と平行な
3つの平行部分32A,32B,32Cを有するように
3段階で折曲されており、ピストン33及び固定壁34
もクラッチドラム32に対応した形状に形成されてい
る。但し、本実施形態では第1実施形態とは異なり、圧
油の油圧室35への供給穴32aは中間の平行部分32
Bに形成されており、供給穴32aは従来例と同様固定
壁34に設けられた回転軸5と直角な油路部分17aに
接続されている。但し、シール部材39A,39Bは従
来例とは異なり、平行部分32A,32Bに対面する固
定壁34の面部分に装着されて供給穴32aの周囲をシ
ールしており、しかも平行部分32A,32Bとこれら
に対面する固定壁34の面部及びシール部材39A,3
9Bとにより、クラッチドラム32の外側に第2の油圧
室40を形成している。
【0009】ここで、平行部分32Aの直径をD1 、平
行部分32Bの直径をD2 とし、油の圧力をPとする
と、クラッチドラム32に対し下記の力Fが固定壁34
から遠ざかる方向に加わることとなる。 F=P・π(D1 2−D2 2)/4
【0010】クラッチドラム32は回転軸5に対して一
体で連結されているため、回転軸5は上記力Fを軸方向
に受けることとなる。このため、クラッチドラム32さ
らには回転軸5はストッパSに押し付けられた状態とな
り、この状態は圧油が除荷されても維持される。(なお
ストッパSは例えばVベルト式無段変速機構4の駆動軸
6であり、図では理解を容易にするため単にストッパS
とした。)すなわち、ロックアップ、アンロックアップ
しても回転軸5は常に定位置に保持され、回転軸5と固
定壁34或いはトルクコンバータ2部位の固定壁との
間、回転軸5と一体で動くクラッチドラム32のクラッ
チプレート32bと前進用クラッチハブ20との間の磨
耗を防止できる。
【0011】以上のように、第1実施形態及び第2実施
形態はそれぞれが独立して磨耗の防止効果を有するもの
であるが、これらを組み合わせて利用することも勿論可
能であり、それによって磨耗防止効果がさらに向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるクラッチドラムへ
の圧油の供給構造を示す要部の断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態によるクラッチドラムへ
の圧油の供給構造を示す要部の断面図である。
【図3】従来のトランスミッションの要部を示す断面図
である。
【図4】図3の要部の拡大図である。
【符号の説明】
5 回転軸 16,17 油路 17a,17b 油路部分 22,32 クラッチドラム 22a,32a 供給穴 23,33 ピストン 24,34 固定壁 25,35 油圧室 40 第2の油圧室
フロントページの続き (72)発明者 山口 俊夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸とともに回転するクラッチドラム
    とピストンとの間に油圧室を形成し、前記回転軸の周囲
    の固定壁に設けられた油路からの油を前記クラッチドラ
    ムに設けられた供給穴を介して前記油圧室に導入するよ
    うにしたトランスミッションにおけるクラッチドラムへ
    の圧油の供給構造であって、前記クラッチドラムの前記
    供給穴と前記固定壁に設けられた前記油路とを前記回転
    軸と平行な油路部分を介して連結したことを特徴とする
    トランスミッションにおけるクラッチドラムへの圧油の
    供給構造。
  2. 【請求項2】 回転軸とともに回転するクラッチドラム
    とピストンとの間に第1の油圧室を形成し、前記回転軸
    の周囲の固定壁に設けられた油路からの油を前記クラッ
    チドラムに設けられた供給穴を介して前記第1の油圧室
    に導入するようにしたトランスミッションにおけるクラ
    ッチドラムへの圧油の供給構造であって、前記クラッチ
    ドラムと前記固定壁との間に第2の油圧室を形成し、該
    第2の油圧室は該第2の油圧室に導入された圧油により
    前記クラッチドラムを前記回転軸の軸方向で前記固定壁
    から離隔する方向に押圧する力が生じるように構成した
    ことを特徴とするトランスミッションにおけるクラッチ
    ドラムへの圧油の供給構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020180634A (ja) * 2019-04-24 2020-11-05 本田技研工業株式会社 クラッチの油圧供給構造

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