JPH1182492A - 通電軸受 - Google Patents
通電軸受Info
- Publication number
- JPH1182492A JPH1182492A JP25758397A JP25758397A JPH1182492A JP H1182492 A JPH1182492 A JP H1182492A JP 25758397 A JP25758397 A JP 25758397A JP 25758397 A JP25758397 A JP 25758397A JP H1182492 A JPH1182492 A JP H1182492A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- current
- ring
- inner ring
- carrying
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軌道輪に対するブラシの摺接部に耐摩耗性を
付与した通電軸受を提供すること。 【解決手段】 内輪と、外輪と、内外輪間に配置された
転動体とを有し、内輪および外輪の対向周面のいずれか
一方に金属製輪形ブラシが嵌合固定され、同他方にこの
ブラシの一部が摺接させられている通電軸受において、
上記ブラシ6と内輪1との摺接部8が通電部材にてコー
ティングされていることを特徴とする。
付与した通電軸受を提供すること。 【解決手段】 内輪と、外輪と、内外輪間に配置された
転動体とを有し、内輪および外輪の対向周面のいずれか
一方に金属製輪形ブラシが嵌合固定され、同他方にこの
ブラシの一部が摺接させられている通電軸受において、
上記ブラシ6と内輪1との摺接部8が通電部材にてコー
ティングされていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、通電性を備えた
転がり軸受に関する。
転がり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通電軸受は、例えば実開昭62−
170829号公報のものが知られている。すなわち、
このものには、内輪と、外輪と、内外輪間に配置された
転動体とを有し、外輪内周面に金属製の止め輪形ブラシ
が嵌合固定され、内輪周面に固定された円筒状のリング
に上記ブラシの一部が摺接させられている通電軸受の構
成が記載されている。
170829号公報のものが知られている。すなわち、
このものには、内輪と、外輪と、内外輪間に配置された
転動体とを有し、外輪内周面に金属製の止め輪形ブラシ
が嵌合固定され、内輪周面に固定された円筒状のリング
に上記ブラシの一部が摺接させられている通電軸受の構
成が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記通電軸受において
は、金属製の止め輪形ブラシが直接内輪の円筒リングに
摺接させられ、しかも、摺接部が潤滑性あるいは耐摩耗
性の配慮がされていないため、摺接部が早期に摩耗し
て、通電機能に支障が出たり、摩耗粉が軸受あるいは軸
受が使用される周囲雰囲気に悪影響を及ぼすことがあ
り、摺接部の摩耗防止に十分な管理が必要とされてい
る。このことは、通電軸受が真空中で使用される場合、
特に問題となりやすい。
は、金属製の止め輪形ブラシが直接内輪の円筒リングに
摺接させられ、しかも、摺接部が潤滑性あるいは耐摩耗
性の配慮がされていないため、摺接部が早期に摩耗し
て、通電機能に支障が出たり、摩耗粉が軸受あるいは軸
受が使用される周囲雰囲気に悪影響を及ぼすことがあ
り、摺接部の摩耗防止に十分な管理が必要とされてい
る。このことは、通電軸受が真空中で使用される場合、
特に問題となりやすい。
【0004】そこで、この発明の目的は、軌道輪に対す
るブラシの摺接部に耐摩耗性を付与した通電軸受を提供
することにある。
るブラシの摺接部に耐摩耗性を付与した通電軸受を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1においては、内輪と、外輪と、
内外輪間に配置された転動体とを有し、内輪および外輪
の対向周面のいずれか一方に金属製輪形ブラシが嵌合固
定され、同他方にこのブラシの一部が摺接させられてい
る通電軸受において、上記ブラシと軌道輪との摺接部が
通電部材にてコーティングされていることを特徴とす
る。
の手段として、請求項1においては、内輪と、外輪と、
内外輪間に配置された転動体とを有し、内輪および外輪
の対向周面のいずれか一方に金属製輪形ブラシが嵌合固
定され、同他方にこのブラシの一部が摺接させられてい
る通電軸受において、上記ブラシと軌道輪との摺接部が
通電部材にてコーティングされていることを特徴とす
る。
【0006】また、請求項2においては、上記コーティ
ング部材が、通電性を有する固体潤滑剤であることを特
徴とする。
ング部材が、通電性を有する固体潤滑剤であることを特
徴とする。
【0007】さらにまた、請求項3においては、上記コ
ーティング部材が、通電性を有する耐摩耗性部材である
ことを特徴とする。
ーティング部材が、通電性を有する耐摩耗性部材である
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施例に
ついて図面を参照して説明する。内輪1と、外輪2と、
内外輪1,2間に配置された玉3と、玉3が保持された
保持器4とを有している。さらに、外輪2の内周面2a
に形成された周溝5に金属製輪形ブラシ6が嵌合固定さ
れており、このブラシ6の両端部には、径方向に対向し
てかつ平行に折返しされた折曲部6a,6bが形成され
ている。そして、上記内輪1の外周面1aにこのブラシ
6の折曲部6a,6bが摺接させられている。なお、周
溝5にはブラシ6を挾持する状態でシール9が嵌着され
ている。
ついて図面を参照して説明する。内輪1と、外輪2と、
内外輪1,2間に配置された玉3と、玉3が保持された
保持器4とを有している。さらに、外輪2の内周面2a
に形成された周溝5に金属製輪形ブラシ6が嵌合固定さ
れており、このブラシ6の両端部には、径方向に対向し
てかつ平行に折返しされた折曲部6a,6bが形成され
ている。そして、上記内輪1の外周面1aにこのブラシ
6の折曲部6a,6bが摺接させられている。なお、周
溝5にはブラシ6を挾持する状態でシール9が嵌着され
ている。
【0009】上記軸受は、真空中で使用されることを考
慮して、各部品の材料は選定されている。例えば、内外
輪1,2はステンレス鋼、工具鋼等で、玉3はステンレ
ス鋼、工具鋼、セラミック等で、保持器4はふっ素樹
脂、ステンレス鋼にふっ素樹脂のコーティング等で、上
記ブラシ6はばね鋼、ステンレス鋼等で形成されてい
る。
慮して、各部品の材料は選定されている。例えば、内外
輪1,2はステンレス鋼、工具鋼等で、玉3はステンレ
ス鋼、工具鋼、セラミック等で、保持器4はふっ素樹
脂、ステンレス鋼にふっ素樹脂のコーティング等で、上
記ブラシ6はばね鋼、ステンレス鋼等で形成されてい
る。
【0010】さらに、上記ブラシ6の折曲部6a,6b
の内輪1外周面1aに対する摺接部8には、金、銀、鉛
等の通電性のある固体潤滑剤がコーティング7されてい
る。このコーティング7により、摺接部8の潤滑性が向
上する結果、摺接部8の摩耗が防止されることになる。
の内輪1外周面1aに対する摺接部8には、金、銀、鉛
等の通電性のある固体潤滑剤がコーティング7されてい
る。このコーティング7により、摺接部8の潤滑性が向
上する結果、摺接部8の摩耗が防止されることになる。
【0011】また、上記コーティング7として、固体潤
滑剤の代わりに、通電性のあるかつ耐摩耗性を有する金
属部材、例えば窒化チタン、炭化チタン、炭化ジルコニ
ウム等が使用されて、摺接部8の耐摩耗性を向上させ、
結果として、摺接部8の摩耗が防止される。
滑剤の代わりに、通電性のあるかつ耐摩耗性を有する金
属部材、例えば窒化チタン、炭化チタン、炭化ジルコニ
ウム等が使用されて、摺接部8の耐摩耗性を向上させ、
結果として、摺接部8の摩耗が防止される。
【0012】なお、上記実施例では、ブラシ6の摺接部
8部分にコーティング7が施されているが、ブラシ全体
にコーティングしてもよい。また、ブラシ6の代わりに
ブラシ6に対する内輪1の外周面1aの摺接部にコーテ
ィングを施してもよいし、必要によりブラシ6と内輪1
の両方にコーティングしてもよい。さらに、ブラシ6を
外輪2に固定し内輪1に摺接させたが、逆に内輪1に固
定し外輪2に摺接させる構成としてもよい。さらにま
た、従来技術として既述した実開昭62−170829
号公報のように円筒状リングを軌道輪に嵌合してブラシ
と円筒状リングとの間を摺接部としてもよく、この場合
は円筒状リングは軌道輪の一部とされる。
8部分にコーティング7が施されているが、ブラシ全体
にコーティングしてもよい。また、ブラシ6の代わりに
ブラシ6に対する内輪1の外周面1aの摺接部にコーテ
ィングを施してもよいし、必要によりブラシ6と内輪1
の両方にコーティングしてもよい。さらに、ブラシ6を
外輪2に固定し内輪1に摺接させたが、逆に内輪1に固
定し外輪2に摺接させる構成としてもよい。さらにま
た、従来技術として既述した実開昭62−170829
号公報のように円筒状リングを軌道輪に嵌合してブラシ
と円筒状リングとの間を摺接部としてもよく、この場合
は円筒状リングは軌道輪の一部とされる。
【0013】さらにまた、上記ブラシ6が摺接する軌道
輪の周面を転動体軌道と同程度の粗さである0.2Rz
として摺接部の摩耗を防止することも上記コーティング
との組合せとして有効である。
輪の周面を転動体軌道と同程度の粗さである0.2Rz
として摺接部の摩耗を防止することも上記コーティング
との組合せとして有効である。
【0014】
【発明の効果】以上詳述したように、ブラシと軌道輪と
の摺接部に、通電性のある固体潤滑剤あるいは通電性の
ある耐摩耗性のある金属部材にてコーティングしたた
め、摺接部の摩耗が防止され、長期にわたって通電を確
保できる。
の摺接部に、通電性のある固体潤滑剤あるいは通電性の
ある耐摩耗性のある金属部材にてコーティングしたた
め、摺接部の摩耗が防止され、長期にわたって通電を確
保できる。
【図1】この発明の一実施例である通電軸受の断面図で
ある。
ある。
【図2】図1のA−A断面によるブラシの取付状態図で
ある。
ある。
1 内輪 2 外輪 3 玉 4 保持器 5 周溝 6 ブラシ 7 コーティング 8 摺接部
Claims (3)
- 【請求項1】 内輪と、外輪と、内外輪間に配置された
転動体とを有し、内輪および外輪の対向周面のいずれか
一方に金属製輪形ブラシが嵌合固定され、同他方にこの
ブラシの一部が摺接させられている通電軸受において、
上記ブラシと軌道輪との摺接部が通電部材にてコーティ
ングされていることを特徴とする通電軸受。 - 【請求項2】 上記コーティング部材が、通電性を有す
る固体潤滑剤であることを特徴とする請求項1に記載の
通電軸受。 - 【請求項3】 上記コーティング部材が、通電性を有す
る耐摩耗性部材であることを特徴とする請求項1に記載
の通電軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25758397A JPH1182492A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 通電軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25758397A JPH1182492A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 通電軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1182492A true JPH1182492A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17308290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25758397A Pending JPH1182492A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 通電軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1182492A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001011757A1 (en) * | 1999-08-04 | 2001-02-15 | Black & Decker, Inc. | Motor assembly for power tools |
KR20160050134A (ko) * | 2014-10-28 | 2016-05-11 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 조향장치 |
DE102016205049A1 (de) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | Schunk Bahn- Und Industrietechnik Gmbh | Ableitungseinrichtung und Verfahren zur Ableitung elektrostatischer Ladungen |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP25758397A patent/JPH1182492A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001011757A1 (en) * | 1999-08-04 | 2001-02-15 | Black & Decker, Inc. | Motor assembly for power tools |
KR20160050134A (ko) * | 2014-10-28 | 2016-05-11 | 현대모비스 주식회사 | 차량용 조향장치 |
DE102016205049A1 (de) * | 2016-03-24 | 2017-09-28 | Schunk Bahn- Und Industrietechnik Gmbh | Ableitungseinrichtung und Verfahren zur Ableitung elektrostatischer Ladungen |
US10485083B2 (en) | 2016-03-24 | 2019-11-19 | Schunk Bahn— und Industrietechnik GmbH | Discharge device and method for discharging electrostatic charges |
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