JPH1182032A - 内燃エンジン及び携帯型動力作業機 - Google Patents

内燃エンジン及び携帯型動力作業機

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JPH1182032A
JPH1182032A JP24380097A JP24380097A JPH1182032A JP H1182032 A JPH1182032 A JP H1182032A JP 24380097 A JP24380097 A JP 24380097A JP 24380097 A JP24380097 A JP 24380097A JP H1182032 A JPH1182032 A JP H1182032A
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JP
Japan
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cylinder
internal combustion
combustion engine
engine
air
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Application number
JP24380097A
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English (en)
Inventor
Akira Nagashima
彬 長島
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B63/00Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices
    • F02B63/02Adaptations of engines for driving pumps, hand-held tools or electric generators; Portable combinations of engines with engine-driven devices for hand-held tools
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/02Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
    • F02B2075/022Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
    • F02B2075/027Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle four

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェーンソー等の携帯型動力作業機に、従来
の一般的な2サイクルエンジンに代えて、その本体ハウ
ジングを大幅に改造することを要しないで合理的に搭載
することのできる頭部1バルブ式2サイクルもしくは4
サイクルエンジンの形態をとる内燃エンジン、及びそれ
が搭載された携帯型動力作業機を提供する。 【解決手段】 点火プラグ43と排気バルブ51の実質
的に全部を、シリンダ21の頭部23における中心軸線
Oよりクランク軸27に直交する一方の側に偏らせて配
設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダの頭部に
点火プラグと排気バルブとが配設され、空気ないし混合
気供給系のポートは前記シリンダの頭部以外の部位に形
成されている比較的小型の空冷2サイクル又は4サイク
ルの電気火花点火式内燃エンジン及びそれが搭載された
チェーンソー等の携帯型動力作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】チェーンソー、エンジンカッター、ヘッ
ジトリマー等の携帯型動力作業機にあっては、その動力
源として、通常、汎用空冷4サイクル内燃エンジンに比
して構造が簡単で製造コストが安くて済み、また、小型
軽量で対比重量出力も大きい空冷2サイクル内燃エンジ
ン(以下、単に2サイクルエンジンと称す)が搭載され
る場合が多い。
【0003】従来より携帯型動力作業機に使用されてい
る一般的な2サイクルエンジンは、図8にチェーンソー
200にシリンダ縦置きで搭載されている例が部分的に
示されているように、通常、シリンダ221の頭部22
3には点火プラグ243が配設され、前記シリンダ22
1の胴部222にはピストン230により開閉される吸
気ポート252、掃気ポート(図示せず)、排気ポート
253が形成され、吸気、排気のためだけの独立した行
程はなく、前記ピストン230の2行程で1サイクルを
完了するようになっている。
【0004】より詳細には、前記ピストン230の上昇
動作により前記吸気ポート252から前記ピストン23
0下方のクランク室226に混合気を吸入するととも
に、該混合気を前記ピストン230の下降動作により予
圧縮し、燃焼廃ガスの前記排気ポート253への排出
を、前記掃気ポートから前記予圧縮された混合気を前記
ピストン230上方の燃焼作動室(燃焼室、作動室、シ
リンダ室等とも呼ばれるが本明細書ではこれらを総称し
て燃焼作動室とする)250に吹き出すことにより行
う、言い換えれば、混合気のガス流動を利用して燃焼廃
ガスの掃気を行うようになっている関係上、燃焼廃ガス
(排ガス)中に未燃混合気が混入しやすく、燃焼に供せ
られることなく排出される混合気量、いわゆる吹き抜け
損出が大きく、4サイクルエンジンに比して燃費が悪い
だけでなく、排ガス中に有害成分であるHC(燃料の未
燃成分)やCO(燃料の不完全燃焼成分)等が多く含ま
れ、小型とはいえ、環境汚染が懸念されている。
【0005】そこで、本発明の出願人は、前記携帯型動
力作業機に前記した従来の一般的な2サイクルエンジン
に代えて搭載することのできる、小型軽量で燃費の向上
及び有害成分排出量の低減化等を図り得るエンジンの開
発を進めており、これまでにも一応の成果が得られてい
る。
【0006】その一つは、ユニフロー式の2サイクルエ
ンジンであって、特公平3−9288号公報、同じく特
公平3−37007号公報、及び特公平3−38408
号公報等にも所載のように、シリンダの頭部に点火プラ
グを配設することに加えて、排気ポートを形成するとと
もにこれを開閉する排気バルブを配設し、空気ないし混
合気供給系のポート(吸気ポート、掃気ポート等)はピ
ストン等により開閉すべく前記シリンダの頭部以外の部
位に形成し、例えば、クランク室に吸入された流体(空
気又は混合気)を該クランク室内でピストンの下降動作
によって加圧し、該加圧流体を前記シリンダの胴部の全
周に設けた環状掃気室に圧送してそこで蓄圧するととも
に、前記ピストンの下降行程の終期において前記排気バ
ルブを開くとともに、前記環状掃気室から前記蓄圧流体
を掃気流体として前記シリンダの胴部に形成された複数
の掃気ポートから前記ピストン上方の燃焼作動室に噴出
させて旋回を伴うユニフローを生成することにより、燃
焼廃ガスを排気ポートから効率良く外部に追い出すよう
にしたものである。
【0007】このように、シリンダの頭部に排気バルブ
が設けられた頭部1バルブ式ユニフロー2サイクルエン
ジンにおいては、前記排気バルブは、クランク軸により
回転駆動されるカム軸を有する動弁機構により、あるい
は、前記排気バルブを開方向に付勢する付勢手段の付勢
力と前記燃焼作動室の圧力との差により開閉するように
なっており、前記排気バルブを開くタイミングを適切に
設定することにより、前記従来の2サイクルエンジンに
比して、掃気効率が高められて吹き抜け損出が低減さ
れ、燃費の向上及び有害成分排出量の低減化等が図られ
る。しかも、前記した従来の2サイクルエンジンと略同
程度の重量、大きさで所要の出力が得られるので、前記
携帯型動力作業機に従来の2サイクルエンジンに代えて
搭載することが可能となる。
【0008】一方、本発明の出願人が開発している他の
一つのエンジンは、前記頭部1バルブ式ユニフロー2サ
イクルエンジンに類似した構造を持つが、前記ピストン
の4行程で1サイクルが完了するものであって、特願平
9−65362号の出願明細書にも所載のように、シリ
ンダの頭部に点火プラグを配設することに加えて、排気
ポートを形成するとともにこれを開閉する排気バルブを
配設し、前記シリンダの胴部にピストンにより開閉され
る吸入ポート(第一ポート)及び混合気吐出ポート(第
二ポート)を形成し、例えば、ピストンの上昇動作によ
り前記吸入ポートからクランク室に混合気を吸入する一
方、前記ピストン上方の燃焼作動室内の混合気を圧縮す
るとともに点火して爆発燃焼させ、その燃焼ガスの膨張
作用により下降せしめられる前記ピストンの下降行程の
終期において前記排気バルブを開き、続く前記ピストン
の上昇動作により燃焼廃ガスを前記排気ポートから外部
へ押し出すとともに、前記クランク室に混合気を吸入
し、最後に前記ピストンの次回の下降動作により前記燃
焼作動室に前記クランク室で予圧縮された混合気を前記
混合気吐出ポートから燃焼作動室内へ噴出させるように
したものである。
【0009】この頭部1バルブ式4サイクルエンジンに
おいては、排気行程には、実質的に排気ポートのみが開
けられて他のポート(吸入ポート、混合気吐出ポート)
は閉じられ、燃焼廃ガスをガス流動ではなくピストンに
より機械的に排気ポートへ押し出すようにされているの
で、燃焼廃ガス(排ガス)中に未燃混合気が混入しにく
く、燃焼廃ガスのみを略完全かつ確実に外部に排出する
ことができる。このため、前記従来の一般的な2サイク
ルエンジンはおろか前記頭部1バルブ式ユニフロー2サ
イクルエンジンに比しても、燃費が向上するとともに、
有害成分排出量が大幅に低減される。しかも、前記した
従来の一般的な2サイクルエンジンと略同程度の重量、
大きさで所要の出力が得られるので、前記携帯型動力作
業機に従来の2サイクルエンジンに代えて搭載すること
が可能となる。
【0010】また、上に述べた如くの頭部1バルブ式ユ
ニフロー2サイクルエンジン及び4サイクルエンジン
は、それぞれシリンダの頭部に排気ポート、排気バルブ
を備えること以外は、従来の一般的な2サイクルエンジ
ンと大きさ(寸法形状)及び重量が同一排気量のもとで
は略同じとなり、共通ないし類似の部品を使用すること
ができるので、既存の製造ラインをそのまま流用するこ
とが可能となり、それらを新たに設計して製造する場合
に比して開発コスト・製造コストを大幅に低くすること
ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た如くの頭部1バルブ式ユニフロー2サイクルもしくは
4サイクルエンジンを前記携帯型動力作業機に搭載する
にあたっては、次のような問題が生じることが明らかに
なった。
【0012】すなわち、携帯型動力作業機として前記し
た図8に示されるチェーンソー200を例にとって説明
するに、該チェーンソー200は、動力源として、前記
したように、一般的な2サイクル内燃エンジン220が
本体ハウジング212の中央部付近にシリンダ縦置きで
搭載されている。そして、前記本体ハウジング212の
平面視で前部右側部に、ガイドバー101とこれに摺動
自在に掛け回されるソーチェーン102とからなるソー
チェーンセット100が取り付けられ、前記ソーチェー
ン102を前記エンジン220により回転駆動するよう
にされている。
【0013】前記本体ハウジング212の後部には、前
記エンジン220を制御するためのトリガー215、2
16が配置された後ハンドル214が配設され、前記本
体ハウジング212の中央部付近外周には概略C字ない
しループ状の前ハンドル217が、そのグリップ部21
7aを前記エンジン220の前寄り斜め上方に位置させ
た状態で配設されている。この前ハンドル217のグリ
ップ部217aは、前記本体ハウジング212をその後
方から見て左右方向に略水平に横断するようになってお
り、当該チェーンソー200を使用するときの作業性、
操作性を考慮して、機体全体の重心位置等に基づいてそ
の位置が設定されている。この場合、前記グリップ部2
17aの周囲には図の仮想線で示される如くの円柱状の
握り空間Kが、作業者の手で楽に把持して作業ができる
ように必要とされる。
【0014】そのため、前記本体ハウジング212にお
ける前記エンジン220上方の上面部212Aを形成す
る、前カバー部212aと気化器235及びエアークリ
ーナ237のカバー部212bの前端側部分とは断面逆
「へ」の字状に連接されており、この上面部212Aと
の干渉を避けるように、前記エンジン220において
は、キャップ244付きの前記点火プラグ43が前記シ
リンダ221の頭部223におけるシリンダ中心軸線O
より前記吸気ポート252及び前記気化器235側、言
い換えれば、図示していないクランク軸に直交する方向
の一側で前記本体ハウジング212の後方側に位置せし
められるとともに、前記後方側に傾斜した姿勢で前記燃
焼作動室250内に臨むように配設されている。
【0015】なお、図中の参照符号260、261は、
前記排気ポート253からの排ガスが導入されるマフラ
ーとその排出口、同じく219は、前記グリップ部21
7aを握る手を保護するためのプロテクター、同じく2
86は、リコイルスタータのグリップである。
【0016】ところが、上記のような構成のチェーンソ
ー200の本体ハウジング212に、従来の一般的な2
サイクルエンジン220に代えて前記した如くの頭部1
バルブ式ユニフロー2サイクルもしくは4サイクルエン
ジンを搭載するには格別の工夫が必要となる。すなわ
ち、前記頭部1バルブ式ユニフロー2サイクルもしくは
4サイクルエンジンにおいては、シリンダの頭部に点火
プラグが配設されることに加えて、排気ポートが形成さ
れるとともに該排気ポートを開閉する排気バルブが配設
される。この排気バルブは、前記公報等にも示されてい
るように、シリンダの頭部の中央部ないし点火プラグと
は反対側に配設され、そのステム部が前記シリンダ頭部
から上方に大きく突出する。このため、そのままでは、
前記排気バルブが本体ハウジング212の上面部212
Aに当たり、その中に収納することができない。
【0017】したがって、前記頭部1バルブ式ユニフロ
ー2サイクルもしくは4サイクルエンジンをそのまま前
記チェーンソー等の携帯型動力作業機に搭載するには、
その本体ハウジングを改造しなければならないが、本体
ハウジングを改造するには膨大なコストがかかり、経済
的に得策ではないことに加えて、前ハンドルのグリップ
部の位置や全体の重心位置等との兼ね合いから、作業性
や操作性が劣ることになるおそれもあり、実際的ではな
い。
【0018】また、シリンダ頭部に高温の排ガスが通る
排気ポートを含む排気通路が設けられることから、該排
気通路部分の冷却にも従来の一般的な2サイクルエンジ
ンとは異なる格別の態様が要求される。
【0019】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、チェーンソ
ー等の携帯型動力作業機に、従来の一般的な2サイクル
エンジンに代えて、その本体ハウジングを大幅に改造す
ることを要しないで合理的に搭載することのできる頭部
1バルブ式ユニフロー2サイクルもしくは4サイクルエ
ンジンの形態をとる内燃エンジン、及びそれが搭載され
た携帯型動力作業機を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係る内燃エンジンは、基本的には、シリン
ダの頭部に点火プラグが配設されることに加えて、排気
ポートが形成されるとともに該排気ポートを開閉する排
気バルブが配設され、空気ないし混合気供給系のポート
は前記シリンダの頭部以外の部位に形成されている、頭
部1バルブ式ユニフロー2サイクルもしくは4サイクル
エンジンの形態をとり、前記点火プラグと前記排気バル
ブの実質的に全部が、前記シリンダの頭部におけるシリ
ンダ中心軸線よりクランク軸に直交する方向の一側に偏
って配設されていることを特徴としている。
【0021】本発明の内燃エンジンの好ましい態様で
は、前記シリンダの胴部にピストンにより開閉される前
記空気ないし混合気供給系のポートが少なくとも一つ形
成され、より好ましい態様では、前記シリンダの胴部に
おける前記シリンダ中心軸線より前記クランク軸に直交
する方向の一側に、気化器等の混合気生成手段からの混
合気を前記ピストン下方のクランク室に導入する前記吸
入ポートが形成され、前記シリンダの胴部における他側
に、前記ピストンにより前記クランク室内で予圧縮され
た混合気を前記ピストン上方の燃焼作動室に導く混合気
通路が設けられる。
【0022】また、他の好ましい態様では、前記シリン
ダの頭部及び胴部外周に多数の冷却フィンがそれぞれ前
記シリンダ中心軸線に直交する方向に突設され、前記排
気ポートを含む排気通路と前記燃焼作動室との間に、前
記クランク軸により回転駆動される冷却ファンにより生
成される冷却風を通す冷却空間が形成される。一方、本
発明に係る携帯型動力作業機は、前記した如くの構成を
有する内燃エンジンが動力源として本体ハウジング内に
縦置きで搭載されてなる。
【0023】本発明の携帯型動力作業機の好ましい態様
では、前記本体ハウジングの後部に後ハンドルが配設さ
れ、前記本体ハウジングの中央部付近に前記内燃エンジ
ンが前記点火プラグ及び排気バルブを前記シリンダ中心
軸線より前記本体ハウジングの後方側に位置させた姿勢
で搭載され、かつ、前記内燃エンジンの前寄り斜め上方
に前ハンドルのグリップ部が位置せしめられる。
【0024】また、他の好ましい態様では、前記本体ハ
ウジングの前端部に冷却空気取り入れ用開口が形成され
るとともに、前記本体ハウジングにおける後方から見て
右側部に冷却空気排出口が形成され、前記内燃エンジン
の前記シリンダ中心軸線より左側に前記点火プラグが配
設されるとともに、前記中心軸線より右側に前記排気バ
ルブが配設される。
【0025】前記の如くに、頭部1バルブ式ユニフロー
2サイクルもしくは4サイクルエンジンの形態をとる内
燃エンジンにおいて、点火プラグと排気バルブの実質的
に全部を、シリンダの頭部におけるシリンダ中心軸線よ
りクランク軸に直交する方向の一側に偏らせて配設する
ことにより、この内燃エンジンを携帯型動力作業機に、
従来の一般的な2サイクルエンジンに代えて、その本体
ハウジングを大幅に改造することを要しないで合理的に
搭載することが可能となる。
【0026】より詳しく説明すれば、前記内燃エンジン
を本体ハウジングの中央部付近に、前記点火プラグ及び
排気バルブをシリンダの中心軸線より前記本体ハウジン
グの後方側に位置させた姿勢で縦置きで収納するように
なせば、前記点火プラグ及び排気バルブが前記本体ハウ
ジングの上面部より下側に位置することなり、従来の一
般的な2サイクルエンジンの収納スペース内に収まる。
このため、本体ハウジングの上面部と前ハンドルのグリ
ップ部との間には従来と同様に所要の握り空間が確保さ
れ、作業性や操作性を損なうこともない。
【0027】したがって、本発明の内燃エンジン及び携
帯型動力作業機は、それぞれ従来の一般的な2サイクル
エンジン及びそれが搭載された携帯型動力作業機と大き
さ(寸法形状)及び重量が略同じとなり、共通ないし類
似の部品を使用することができるので、既存の製造ライ
ンをそのまま流用することが可能となり、それらを新た
に設計して製造する場合に比して開発コスト・製造コス
トを格段に低くすることができる。その他の作用効果
は、以下に述べる本発明の好ましい実施形態の説明から
明らかにされよう。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る内
燃エンジンの一実施形態及びそれが搭載された携帯型動
力作業機の一つであるチェーンソーの一実施形態を示し
ている。図示のチェーンソー10は、動力源として、頭
部1バルブ式4サイクルエンジン20が合成樹脂からな
る本体ハウジング12の中央部付近にシリンダ縦置きで
搭載されている。前記本体ハウジング12の平面視で右
側部12R(図5参照)の前部側に、ガイドバー101
とこれに摺動自在に掛け回されるソーチェーン102と
からなるソーチェーンセット100が取り付けられ、前
記ソーチェーン102を後述するように前記エンジン2
0により回転駆動するようにされている。
【0029】前記本体ハウジング12の後部には、前記
エンジン20を制御するためのトリガー15、16が配
置された後ハンドル14が配設され、前記本体ハウジン
グ12の中央部付近外周には概略C字ないしループ状の
前ハンドル17が、そのグリップ部17aを前記エンジ
ン20の前寄り斜め上方に位置させた状態で配設されて
いる。この前ハンドル17のグリップ部17aは、前記
本体ハウジング12をその後方から見て左右方向に略水
平に横断するようになっており、当該チェーンソー10
を使用するときの作業性、操作性を考慮して機体全体の
重心位置等に基づいてその位置が設定されている。ここ
では、前記グリップ部17aの周囲には図1及び図2に
おいて仮想線で示される如くの、作業者が前記グリップ
部17aを把持するための円柱状の握り空間Kが必要と
されることから、前記本体ハウジング12における前記
エンジン20上方の上面部12Aを形成する、前カバー
部12aと気化器35及びエアークリーナ37部を覆う
後カバー部12bの前端側部分とは断面逆「へ」の字状
に連接されている。以上の本体ハウジング12とその外
周廻りの構成は前記した図8に示される従来のものと実
質的に同じである。
【0030】前記本体ハウジング12内にシリンダ縦置
きで搭載された頭部1バルブ式4サイクルエンジン20
は、排気量20cc〜30ccの比較的小型の空冷ガソ
リンエンジンであり、図1に加えて図2及び図3を参照
すればよくわかるように、アルミダイキャストにより胴
部22と頭部23が一体成型されたシリンダ21と、そ
の下部に気密的に連結された半円筒状のクランクケース
25とを備えており、該クランクケース25が前記本体
ハウジング12の半円筒状据え付け部12Uに載置固定
されている。
【0031】前記シリンダ21の前記胴部22内にはピ
ストン30が上下摺動自在に嵌挿され、また、前記シリ
ンダ21と前記クランクケース25との境目部分を通る
ようにクランク軸27が回転自在に軸支され、該クラン
ク軸27に連接ロッド29を介して前記ピストン30が
連結されている。
【0032】また、前記シリンダ21の前記胴部22に
おけるシリンダ中心軸線Oより前記クランク軸27に直
交する方向の一側、言い換えれば、前記本体ハウジング
12の後部側に、前記気化器35からの混合気を前記ピ
ストン30下方のクランク室26に導入するための吸入
ポート33を含む吸入通路32が形成され、前記シリン
ダ21の前記胴部22における前記吸入ポート33とは
反対側、言い換えれば、前記本体ハウジング12の前部
側に、前記ピストン30により前記クランク室26内で
予圧縮された混合気を前記ピストン30上方の燃焼作動
室50に導く混合気通路40が設けられている。
【0033】なお、前記気化器35には、前記本体ハウ
ジング12の前記上面部12Aを形成する前記後カバー
部12bの後部寄りの内部に配置された前記エアークリ
ーナ37から接続管36を介して清浄化された空気が導
かれるとともに、前記本体ハウジング12の後部側の底
部に設けられた燃料タンク38から潤滑油を混入した燃
料が供給され、この潤滑油を混入した燃料が前記気化器
35により霧化された混合気となって、前記吸入通路3
2を通じて前記クランク室26に導かれるようになって
いる。したがって、本実施形態のエンジン20において
は、潤滑油が燃料と一緒に前記クランク室26に供給さ
れ、この潤滑油によりエンジン内部の潤滑が行われるの
で、一般的な構成の4サイクルエンジンで一般的なオイ
ルパンが不要となる。
【0034】前記混合気通路40は、前記シリンダ21
の前記胴部23とこれに気密的かつ一体的に取り付けら
れた断面コ字状の通路形成用カバー部材45とにより画
成されており、その下端に位置する導出ポート41は前
記クランク室26に開口せしめられ、また、その上端に
位置する混合気吐出ポート42は、前記ピストン30が
下死点近傍まで下降せしめられたとき前記燃焼作動室5
0に開口せしめられるようになっている(図3参照)。
【0035】また、前記燃焼作動室50内の燃焼廃ガス
と前記クランク室26に待機する混合気とを機械的に隔
離すべく、前記混合気通路40内には、図2に示される
如くに、その導出ポート41を内外の圧力差に応じて開
閉するように、ゴム等の弾性材料からなる舌状のリード
バルブ47が設けられている。このリードバルブ47
は、その上端部がすり割り付き丸小ネジ48、48等に
より前記シリンダ21の前記胴部22に固定されてお
り、全体が平板状となる自然状態ではその下半分で前記
導出ポート41を閉じ、前記燃焼作動室50側の圧力が
前記クランク室26側の圧力より小さくなったときに初
めて、全体が外方に湾曲して前記導出ポート41を開く
ようになっている。
【0036】そして、前記シリンダ21の前記頭部23
には、キャップ44付きの点火プラグ43が配設される
ことに加えて、排気ポート53を含む排気通路52が形
成されるとともに、前記排気ポート53を開閉する排気
バルブ51が配設されている。
【0037】ここで、図2及び図3に加えて図5及び図
6を参照しながら前記点火プラグ43と前記排気バルブ
51の配置態様を詳しく説明するに、前記点火プラグ4
3と前記排気バルブ51の全部もしくは大部分は、前記
シリンダ21の前記頭部23におけるシリンダ中心軸線
Oより前記クランク軸27に直交する方向の一側、言い
換えれば、前記本体ハウジング12の後部側に偏って配
設されており、後方から見て前記シリンダ中心軸線Oよ
り左側に前記点火プラグ43が配設されるとともに、前
記シリンダ中心軸線Oより右側に前記排気バルブ51が
配設されており、また、前記点火プラグ43は従来と同
様に後方側に傾斜した姿勢で前記燃焼作動室50内に臨
むように配設されている。
【0038】前記排気バルブ51により開閉される前記
排気ポート53を含む前記排気通路52は、前記本体ハ
ウジング12の前端側に向けて略水平に伸びており、図
2に示される如くに、この排気通路52と前記燃焼作動
室50との間に、後述するように、前記クランク軸27
の左端部に取り付けられて回転駆動される冷却ファン6
3により生成される冷却風を通す冷却空間Sが形成され
ている。
【0039】前記排気通路52の下流側端部にはフラン
ジ部52aが設けられており、このフランジ部52a
に、ガスケット54を介して概略く字状で断面小判形の
排気管55の前端フランジ部56が、前記本体ハウジン
グ12の前後方向に沿って水平にねじ込まれた二本の六
角穴付きボルト57、57により締め付け固定されてい
る。
【0040】前記排気管55の後半分は、前記本体ハウ
ジング12の前部側の底部に設けられたソーチェーン用
の潤滑油タンク65の上方に配置されたマフラー60内
に挿入されて該マフラー60に溶接等により一体的に接
合されている。前記マフラー60における前記本体ハウ
ジング12の内方側(前記エンジン20側)の外周面の
下部中央には、図2に示される如くに、ステー62が溶
接等により一体に接合されており、このステー62の下
端部が、前記シリンダ21の前記胴部22に取り付けら
れた前記通路形成用カバー部材45に突設された凸部4
9に、前記本体ハウジング12の前後方向に沿って水平
にねじ込まれた六角穴付きボルト59により締め付け固
定されている。
【0041】一方、前記排気バルブ51は、その上端部
に取り付けられたバネ受け58と前記シリンダ21の前
記頭部23上面との間に縮装されたコイルバネ78の付
勢力により常時閉じる方向(上方)に付勢されており、
前記クランク軸27により回転駆動されるカム軸73を
有する動弁機構70により、前記コイルバネ78の付勢
力に抗して所定のタイミングで開かれるようになってい
る。
【0042】前記動弁機構70は、図3及び図7を参照
すればよくわかるように、前記排気バルブ51を下方に
押し下げるべく、前記シリンダ21の前記頭部23上に
おいて支軸82に揺動自在に支持されたロッカーアーム
80と、このロッカーアーム80の反バルブ側端部に螺
合せしめられた調節ねじ81にその上端が当接せしめら
れた、上下方向に伸びるプッシュロッド79と、前記ク
ランク軸27の中央部より右側の部位に外嵌固定された
小径歯車72と、この小径歯車72に噛合するように前
記カム軸73に外嵌固定された、前記小径歯車72の二
倍の歯数を持つ大径歯車74と、前記カム軸73に外嵌
固定型されたカム75と、このカム75のカム面に従っ
て上下方向に揺動するように支軸84(図7参照)に支
持された従動部材77と、を備えており、前記クランク
軸27の1/2の回転速度で回転せしめられる前記カム
75のカム面の動きを前記従動部材77、前記プッシュ
ロッド79、及び前記ロッカーアーム80を介して前記
排気バルブ51に伝達することによって、該排気バルブ
51を開く方向に所定のタイミングで押し下げるように
なっている。
【0043】なお、本実施形態においては、前記ロッカ
ーアーム80と前記支軸82との摺接面の潤滑を行うた
め、それらを覆うように封止カバー83が取り付けられ
てその中に潤滑油(グリース)を封入するようになって
おり、また、前記カム軸73や前記支軸84周りの潤滑
を行うべくそれらを覆うように潤滑油封止部93が設け
られている。
【0044】さらに、本実施形態においては、前記動弁
機構70の前記排気バルブ51に対する開弁動作を利用
して、前記本体ハウジング12の前部側の底部に一体的
に設けられたソーチェーン用の前記潤滑油タンク65に
配設されたレシプロ式の給油ポンプ120を駆動するポ
ンプ駆動機構110が付設されている。
【0045】このポンプ駆動機構110は、上下方向に
揺動自在に支軸116に支持された揺動アーム115を
有し、この揺動アーム115のC字状一端部115aを
前記プッシュロッド79に垂直に取り付けられたローラ
ー状の嵌合部112に摺動自在に緩く嵌合させることに
よって、前記プッシュロッド79の上下運動を前記揺動
アーム115の揺動運動に変換し、該揺動アーム115
の他端部115bにより前記給油ポンプ120のピスト
ンロッド122をコイルバネ124の付勢力に抗して押
し下げることにより、前記給油ポンプ120に給油動作
を行わせて、前記潤滑油タンク65内の潤滑油を前記ソ
ーチェーン102とガイドバー101との摺接面等に供
給するようになっている。
【0046】また、前記クランク軸27の右端部には、
図3に示される如くに、遠心クラッチのクラッチドラム
105と、これに一体回転可能に取り付けられたスプロ
ケットホイール106とが配設されており、該スプロケ
ットホイール106には前記ソーチェーン102が掛け
回されている。前記遠心クラッチのクラッチドラム10
5、前記スプロケットホイール106、前記ソーチェー
ンセット100の基端部はガード部材95により覆われ
ている。
【0047】さらに、前記クランク軸27の左端部に
は、フライホイールを兼用する冷却ファン63が取り付
けられ、この冷却ファン63にはマグネット92が配設
され、該マグネット92と対面し得るようにその上方に
点火コイル91が配設されている。また、前記冷却ファ
ン63の左側にはリコイルスタータ85が配設されてい
る。
【0048】前記冷却ファン63は、前記本体ハウジン
グ12の前端部と前記マフラー60との間に形成された
空気取り入れ用開口97から冷却空気を取り込むように
されており、取り込まれた冷却空気は、前記シリンダ2
1の前記頭部23及び前記胴部22に水平に突設された
多数の冷却フィン24、24、…に案内されながら前記
シリンダ21を左側から右側へと横切り、その間に該シ
リンダ21の、特に高温となる前記燃焼作動室50の外
周部分、前記頭部23、及び、前記排気通路52を効果
的に冷却した後、前記本体ハウジング12の右側部12
Rに設けられた吹出口89(図3)から外部に放出され
るようになっている。
【0049】前記のような構成とされた本実施形態の頭
部1バルブ式4サイクルエンジン20においては、前記
ピストン30の上昇動作により前記吸入ポート33から
前記クランク室26に混合気を吸入する一方、前記ピス
トン30上方の前記燃焼作動室50内の混合気を圧縮す
るとともに前記点火プラグ43により点火して爆発燃焼
させ、その燃焼ガスの膨張作用により下降せしめられる
前記ピストン30の下降行程の終期において前記排気バ
ルブ51を開き、続く前記ピストン30の上昇動作によ
り燃焼廃ガスを前記排気ポート53へ押し出すととも
に、前記クランク室26に新しい混合気を吸入し、最後
に前記ピストン30の下降動作により前記燃焼作動室5
0に前記クランク室26で予圧縮された混合気を前記混
合気通路40の吐出ポート42から前記燃焼作動室50
内に噴出させるようになされる。
【0050】この頭部1バルブ式4サイクルエンジン2
0においては、排気行程には、実質的に排気ポート53
のみが開けられて他のポート(吸入ポート33、吐出ポ
ート42)は閉じられ、燃焼廃ガスをガス流動ではなく
前記ピストン30により機械的に排気ポート53へ押し
出すようにされているので、燃焼廃ガス(排ガス)中に
未燃混合気が混入しにくく、燃焼廃ガスを略完全かつ確
実に外部に排出することができる。このため、前記した
従来の一般的な2サイクルエンジンはおろか前記した頭
部1バルブ式ユニフロー2サイクルエンジンに比して
も、燃費が向上するとともに、有害成分排出量が大幅に
低減される。
【0051】そして、点火プラグ43と排気バルブ51
の実質的に全部を、前記シリンダ21の頭部23におけ
るシリンダ中心軸線Oよりクランク軸27に直交する方
向の一側に偏らせて配設したので、前記したように、当
該エンジン20をチェーンソー20等に、従来の一般的
な2サイクルエンジンに代えて、その本体ハウジング1
2に大幅な改造を施すことを要しないで搭載することが
できる。
【0052】より詳細には、前記エンジン20を本体ハ
ウジング12の中央部付近に、前記点火プラグ43及び
排気バルブ51を前記シリンダ中心軸線Oより前記本体
ハウジング12の後方側に位置させた姿勢でシリンダ縦
置きで収納するようにしたことで、前記点火プラグ43
及び排気バルブ51が前記本体ハウジング12の上面部
12Aの下側後方に位置することなり、従来の一般的な
2サイクルエンジンの収納スペース内に収まる。このた
め、前記本体ハウジング12の上面部12Aと前記前ハ
ンドル17のグリップ部17aとの間には、従来と同様
に所要の握り空間Kが確保され、作業性や操作性を損な
うこともない。
【0053】したがって、本実施形態のエンジン20及
びチェーンソー10は、それぞれ従来の一般的な2サイ
クルエンジン及びそれが搭載されたチェーンソーと大き
さ(寸法形状)及び重量が実質的に同じとなり、共通な
いし類似の部品を使用することができるので、既存の製
造ラインをそのまま流用することが可能となり、それら
を新たに設計して製造する場合に比して開発コスト・製
造コストを格段に低くすることができる。
【0054】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱
しない範囲で、設計において適宜変更できるものであ
る。例えば、前記実施形態においては、内燃エンジンと
して頭部1バルブ式4サイクルエンジンをチェーンソー
に搭載した場合を説明したが、内燃エンジンとして頭部
1バルブ式ユニフロー2サイクルエンジンにも本発明を
同様に適用でき、また、携帯型動力作業機としてエンジ
ンカッターやヘッジトリマー等にも本発明を同様に適用
できる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明によれば、頭部1バルブ式ユニフロー2サイクルもし
くは4サイクルエンジンの形態をとる内燃エンジンをチ
ェーンソー等の携帯型動力作業機に、従来の一般的な2
サイクルエンジンに代えて、その本体ハウジングに大幅
な改造を施すことを要しないで、また、作業性や操作性
を損なうことなく合理的に搭載することができる。
【0056】また、本発明に係る内燃エンジン及び携帯
型動力作業機は、それぞれ従来の一般的な2サイクルエ
ンジン及びそれが搭載された携帯型動力作業機と大きさ
(寸法形状)及び重量が略同じとなり、共通ないし類似
の部品を使用することができるので、既存の製造ライン
をそのまま流用することが可能となり、それらを新たに
設計して製造する場合に比して開発コスト・製造コスト
を格段に低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る内燃エンジンの一実施形態を搭載
したチェーンソーの一実施形態を示す部分切欠左側面
図。
【図2】図1に示されるチェーンソーの要部を拡大して
示す図。
【図3】図1に示されるチェーンソーの後方から見た縦
断面図。
【図4】図1に示されるチェーンソーの部分切欠前面
図。
【図5】図1に示されるチェーンソーの部分切欠平面
図。
【図6】図1に示されるチェーンソーの中央部拡大平面
図。
【図7】図1に示されるチェーンソーに搭載された内燃
エンジンの右側面周辺を示す拡大図。
【図8】従来のチェーンソーの一例を示す部分切欠左側
面図。
【符号の説明】
10 チェーンソー(携帯型動力作業機) 12 本体ハウジング 12R 右側部 14 後ハンドル 17 前ハンドル 17a グリップ部 20 頭部1バルブ式4サイクルエンジン(内燃エンジ
ン) 21 シリンダ 22 胴部 23 頭部 24 冷却フィン 26 クランク室 27 クランク軸 30 ピストン 33 吸入ポート 35 気化器 42 吐出ポート 43 点火プラグ 50 燃焼作動室 51 排気バルブ 53 排気ポート 63 冷却ファン 89 冷却空気排出口 100 ソーチェーンセット 101 ガイドバー 102 ソーチェーン O シリンダ中心軸線 S 冷却空間

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ(21)の頭部(23)に点火
    プラグ(43)が配設されることに加えて、排気ポート
    (53)が形成されるとともに該排気ポート(53)を
    開閉する排気バルブ(51)が配設され、空気ないし混
    合気供給系のポート(33)、(42)は前記シリンダ
    (21)の頭部(23)以外の部位に形成されている内
    燃エンジン(20)において、 前記点火プラグ(43)と前記排気バルブ(51)の実
    質的に全部が、前記シリンダ(21)の頭部(23)に
    おけるシリンダ中心軸線(O)よりクランク軸(27)
    に直交する方向の一側に偏って配設されていることを特
    徴とする内燃エンジン。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ(21)の胴部(22)に
    ピストン(30)により開閉される前記空気ないし混合
    気供給系のポート(33)、(42)が少なくとも一つ
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃
    エンジン。
  3. 【請求項3】 前記シリンダ(21)の胴部(22)に
    おける前記シリンダ中心軸線(O)より前記クランク軸
    (27)に直交する方向の一側に、気化器(35)等の
    混合気生成手段からの混合気を前記ピストン(30)下
    方のクランク室(26)に導入する前記吸入ポート(3
    3)が形成され、前記シリンダ(21)の胴部(22)
    における他側に、前記ピストン(30)により前記クラ
    ンク室(26)内で予圧縮された混合気を前記ピストン
    (30)上方の燃焼作動室(50)に導く混合気通路
    (40)が設けられていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の内燃エンジン。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ(21)の頭部(23)及
    び胴部(22)外周には、多数の冷却フィン(24)、
    (24)、…がそれぞれ前記シリンダ中心軸線(O)に
    直交する方向に突設されていることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれか一項に記載の内燃エンジン。
  5. 【請求項5】 前記排気ポート(53)を含む排気通路
    (52)と前記燃焼作動室(50)との間に、前記クラ
    ンク軸(27)により回転駆動される冷却ファン(6
    3)により生成される冷却風を通す冷却空間(S)が形
    成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れか一項に記載の内燃エンジン。
  6. 【請求項6】 前記ピストン(30)の4行程で1サイ
    クルが完了することを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか一項に記載の内燃エンジン。
  7. 【請求項7】 前記ピストン(30)の2行程で1サイ
    クルを完了することを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか一項に記載の内燃エンジン。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか一項に記載
    の内燃エンジン(20)が動力源として本体ハウジング
    (12)内にシリンダ縦置き搭載されている携帯型動力
    作業機。
  9. 【請求項9】 前記本体ハウジング(12)の後部に後
    ハンドル(14)が配設され、前記本体ハウジング(1
    2)の中央部付近に前記内燃エンジン(20)が前記点
    火プラグ(43)及び排気バルブ(51)を前記シリン
    ダ中心軸線(O)より前記本体ハウジング(12)の後
    方側に位置させた姿勢で搭載され、かつ、前記内燃エン
    ジン(20)の前寄り斜め上方に前ハンドル(17)の
    グリップ部(17a)が位置せしめられていることを特
    徴とする請求項8に記載の携帯型動力作業機。
  10. 【請求項10】 前記本体ハウジング(12)の前端部
    に冷却空気取り入れ用開口(97)が形成されるととも
    に、前記本体ハウジング(12)における後方から見て
    右側部(12R)に冷却空気排出口(89)が形成さ
    れ、前記シリンダ(21)の前記中心軸線(O)より左
    側に前記点火プラグ(43)が配設されるとともに、前
    記シリンダ中心軸線(O)より右側に前記排気バルブ
    (51)が配設されていることを特徴とする請求項8又
    は9に記載の携帯型動力作業機。
  11. 【請求項11】 前記本体ハウジング(12)の前部右
    側部(12R)に、ガイドバー(101)とこれに摺動
    自在に掛け回されるソーチェーン(102)とからなる
    ソーチェーンセット(100)が取り付けられ、前記内
    燃エンジン(20)により前記ソーチェーン(102)
    を回転駆動するようにされていることを特徴とする請求
    項7ないし10のいずれか一項に記載の携帯型動力作業
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011178116A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Makita Corp エンジンカッター
US10344696B2 (en) 2017-02-22 2019-07-09 Yamabiko Corporation Engine knocking detection apparatus

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