JPH1182008A - 車両の車体構造 - Google Patents

車両の車体構造

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Publication number
JPH1182008A
JPH1182008A JP23948397A JP23948397A JPH1182008A JP H1182008 A JPH1182008 A JP H1182008A JP 23948397 A JP23948397 A JP 23948397A JP 23948397 A JP23948397 A JP 23948397A JP H1182008 A JPH1182008 A JP H1182008A
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JP
Japan
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silencer
vehicle
floor panel
vehicle body
seat
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Application number
JP23948397A
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English (en)
Inventor
Masaya Watanabe
雅也 渡辺
Takaki Kirita
貴己 切田
Hirokazu Yamazaki
博和 山崎
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サイレンサの容量を小さくすることなく、かつ
最低地上高さを確保しつつ、フロアパネルを低くできる
ようにする。後方衝突時の衝撃をサイレンサで緩和す
る。 【解決手段】フロアパネル8の下方に、排気音を低減す
るためのサイレンサ33が配置される。サイレンサ33
は、車幅方向においては、従動輪としての左右後輪1
5、15の略中間位置に、また前後方向においては後輪
15同士を結ぶ中心軸線上に位置するように配置され
る。サイレンサ33の長手方向が車体前後方向となるよ
うにされ、サイレンサ33の直後方にはスペアタイア1
0が直列に配置され、サイレンサ33の直前方にはクロ
スメンバ46が位置される。フロアパネル8が上方へ隆
起した隆起部8bとされ、この隆起部8b内にサイレン
サ33の上部が挿入されている。サイレンサ33は、サ
スペンションアーム取付用のサブフレーム35を介して
車体に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車体構造に
関し、特に排気音低減のためのサイレンサの配設構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】前席および後席がそれぞれ車室内に配設
された車両においては、スペアタイア、サイレンサが、
後席よりも後方に配置される。この場合、スペアタイア
とサイレンサとは上下方向にかなりの高さを有するの
で、互いに略水平方向に並列に配置されることになる。
特開平5−58174号公報には、スペアタイアの側方
にサイレンサを配置したものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
フロアパネルを低い位置とした低床式車両が、乗降や荷
物の積み降ろしの容易化のため、あるいはフロアパネル
の上方空間を極力上下方向に大きく確保する等の観点か
ら望まれるようになっており、乗用車タイプの車両でも
このような低床式車両が望まれるようになっている。こ
のような低床式とする場合、上下方向にかなりの高さを
有するサイレンサをどのように配置するかが問題とな
る。すなわち、サイレンサはフロアパネルの下方に配置
される関係上、フロアパネルの高さを低くすれば、サイ
レンサと路面との間隔が小さくなり過ぎてしまうことに
なり、必要な最低地上高さを確保することが難しくな
る。
【0004】一方、最近では、衝突時の安全性が強く要
望されるようになっているが、後方衝突時において、い
かに車室の変形を防止するか(車室へ向けて衝撃緩和)
ということが重要になる。この後方衝突を考えたとき、
衝撃を緩和する手法として、車体そのものの徐々なる変
形を利用した衝撃緩和というものが当然に考えられる
が、車体以外の部材を利用して衝撃緩和を行えるように
することができればより好ましいものである。
【0005】本発明は以上のような事情を勘案してなさ
れたもので、その第1の目的は、サイレンサの容量を特
別に小さくすることなく、また必要な最低地上高さを確
保できるようにしつつ、フロアパネルを低くできるよう
にした車両の車体構造を提供することにある。本発明の
第2の目的は、サイレンサを有効に利用して、後方衝突
時の衝撃を緩和できるようにした車両の車体構造を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明における第1の解決手法にあっては、次
のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における
請求項1に記載のように、フロアパネル下方に、排気音
を低減するためのサイレンサを配置した車両において、
車両が前輪駆動車とされて、後輪の駆動軸を有しないも
のとされ、前記サイレンサの配設位置が、車幅方向にお
いては左右後輪の略中間位置で、かつ車体前後方向にお
いては左右後輪の中心同士を結ぶ中心軸線上に位置する
ように設定されている、ようにしてある。上記解決手法
を前提とした本発明の好ましい態様は、特許請求の範囲
における請求項2、請求項3に記載のとおりである。
【0007】前記第1の目的を達成するため、本発明に
おける第2の解決手法にあっては、次のようにしてあ
る。すなわち、特許請求の範囲における請求項4に記載
のように、フロアパネル下方に、排気音を低減するため
のサイレンサを配置した車両において、前記フロアパネ
ルに、前記サイレンサの位置に対応した位置において、
上方へ隆起された隆起部が形成され、前記隆起部内に前
記サイレンサ少なくとも上部が挿入された状態とされて
いる、ようにしてある。上記解決手法を前提とした本発
明の好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項5
に記載のとおりである。
【0008】前記第2の目的を達成するため、本発明に
あっては次のような解決手法を採択してある。すなわ
ち、特許請求の範囲における請求項6に記載のように、
フロアパネル下方に、排気音を低減するためのサイレン
サを配置した車両において、前記フロアパネル下面に、
それぞれ前後方向に伸びる左右一対のサイドフレームが
接合され、前記左右のサイドフレームは、車体後部にお
いて互いの間隔が広がった拡大部を有するように設定さ
れ、前記拡大部間において、スペアタイアが配置され、
前記スペアタイアの前方において該スペアタイアと直列
になるように前記サイレンサが配置され、前記サイレン
サの前方に、車室後部付近に位置されるクロスメンバが
配設されている、ようにしてある。上記解決手法を前提
とした本発明の好ましい態様は、特許請求の範囲におけ
る請求項7に記載のとおりである。
【0009】
【発明の効果】請求項1によれば、駆動軸を有しないで
従動輪とされた左右後輪の間は、上下および左右にかな
り大きな空間を有することになるが、この大きな空間を
サイレンサの配設空間として利用することにより、サイ
レンサの容量を小さくすることなくかつ最低地上高さを
確保しつつ、フロアパネルを低くすることが可能にな
る。とりわけ、走行中に車体がローリングしても、左右
後輪の中間位置はローリングに起因して車高変化の小さ
い部分であり、走行中での最低地上高さの確保という点
からも好ましいものとなる。
【0010】請求項2によれば、サイレンサを直接車体
に取付けた場合に比して、走行中にサイレンサが振動し
ても、車体にこの振動が伝達されにくいものとなる。請
求項3によれば、サイレンサと左右後輪との間の間隔を
十分確保して、車幅方向に伸びるサスペンションアーム
を十分長くする上で好ましいものとなる。
【0011】請求項4によれば、フロアパネルのうちサ
イレンサに対応した部分を上方へ隆起させることによ
り、隆起部以外の他の部分のフロアパネルを所望により
十分低く設定することが可能になり、請求項1に対応し
た効果と同様の効果を得ることができる。請求項5によ
れば、リアシートのシートクッションやその足下部分
を、リアシートを収納位置とすることにより、低床の荷
室として選択的に利用することが可能になる。
【0012】請求項6によれば、左右一対のサイドフレ
ームの後部の間隔を広げることにより車体後部の収納空
間が拡大される。そして、後方衝突時において、スペア
タイアおよびサイレンサは前後方向に直列状態で前方へ
変位されようとするが、サイレンサの前方に位置するク
ロスメンバによってこの前方への変位が規制される結
果、スペアタイアおよびサイレンサが変形して衝撃緩和
が得られることになる。勿論、後方衝突時におけるサイ
レンサの車室側へ向けての変位は、上記クロスメンバに
よって規制されることになる。請求項7によれば、重心
位置の設定により、後方衝突時において、スペアタイア
の前端部は上方へ、またサイレンサの後端部は上方へ向
くような座屈を生じさせることになるが、このことは、
スペアタイアとサイレンサとが前後方向において必要以
上に大きく突っ張るような作用を解除する働きとなり、
スペアタイアとサイレンサとによる適度な衝撃緩和を得
る上で好ましいものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1において、車両Sは、前輪駆
動式の4ドアセダンタイプとされて、車体前部にエンジ
ンEが配置されたエンジンルーム1とされ、車体後部に
トランクルーム2が形成され、中間部分が車室3とされ
ている。車室3内には、前席4と後席(リアシート)5
とが配置され、前席4は既知のように左右に並列配置さ
れた運転席4Aと助手席4B(図5参照)とからなる。
そして、前席用の前サイドドアが符号6で示され、後席
用の後サイドドアが符号7で示される。
【0014】車室3の底壁となるフロアパネル8は、前
席3に対応した部分が上方へ隆起された隆起部8aを有
し、この隆起部8aは、図4に示すように車幅方向ほぼ
全長に渡って伸びて、その上面はほぼ平坦面とされてい
る。そして、この隆起部8a上に前席4(のシートクッ
ション)が取付けられている。なお、図4に示すよう
に、隆起部8aの両端角部には、ボックス状の補強部材
Gが接合されて、この部分の強度(剛性)向上が図られ
ている。
【0015】フロアパネル8は、上記隆起部8aの後方
部分が、後席5用の足下部分(足置き部分)となるよう
にされているが、全体として低くかつ大きな面積を有す
るフラット状とされている。フロアパネル8は、後席4
の後端部付近において上方へ隆起した隆起部8bとされ
ており、この隆起部8b後方は、十分に低くされてい
る。このようなフロアパネル8は、前側の隆起部8aよ
りも前側部分8cと、2つの隆起部8aとの間の中間部
分8dと、後側の隆起部8bよりも後側部分8eとが、
低くてほぼ同じ高さ位置されている。
【0016】上述の前側部分8cが前席4用の足下部分
となるものであり、中間部分8dが前述のように後席5
用の足下部分となるものであり、さらに後側部分8eの
上方空間が、トランクルーム2となっている。トランク
ルーム2内は、隆起部8bとほぼ同じ高さ位置において
水平方向に配設される開閉可能な仕切板9によって、下
方側に位置するスペアタイア10用の収納空間11と、
上方側に位置する荷室12との上下に仕切られている。
すなわち、トランクリッド13を開いて、かつ仕切板9
を開くことにより、収納空間11に接近可能であり、仕
切板9でもって収納空間11が覆われた図1の状態にお
いて、仕切板9の上方空間となる荷室12に荷物13が
収納される(仕切板9が荷室12の底壁を構成する)。
【0017】車両Sの下面の様子を、図2、図3を参照
しつつ説明するが、以下の説明において、左右の同一部
材のうち左側は「L」の符号を付して、また右側は
「R」の符号を付して区別するものとし、特に左右区別
する必要のないときは、L、Rの符号は用いないものと
する。以上のことを前提として、まず図2において、駆
動輪としての前輪14と従動輪としての後輪15との間
において、フロアパネル8の車幅方向端部は、前後方向
に伸びるサイドシル16に接合されている。サイドシル
16は、既知のように、前後方向に伸びる閉断面状とさ
れて、車体の強度部材とされている。フロアパネル8の
下面には、左右のサイドシル16Lと16Rとの間にお
いて、左右一対のサイドフレーム17L、17Rが接合
されている。この各サイドフレーム17は、閉断面状と
されて、車体の強度部材となる。
【0018】各サイドフレーム17は、車体のほぼ全長
に渡って前後方向に長く伸び、その前端部分はエンジン
ルーム1内に伸びて、エンジンEが取付けられるフロン
トフレームとして機能される。サイドフレーム17は、
少なくともサイドシル16と並行する部分が、当該サイ
ドシル16と平行に伸びるように形成されている。そし
て、フロアパネル8の後側部分8e部分では、左右一対
のサイドフレーム17Lと17Rとの間隔が広がるよう
に形成されており、これにより、トランクルーム2の容
量が確保、つまり収納空間10が車幅方向に大きく確保
されるようになっている。
【0019】左側のサイドシル16Lとサイドフレーム
17Lとは近い位置にあり、同様に、右側のサイドシル
16Rとサイドフレーム17Rとは近い位置にあり、こ
れにより、左右一対のサイドフレーム17Lと17Rと
の間は、かなり大きな間隔を有することになる。そし
て、フロアパネル8の下方には、左右一対のサイドフレ
ーム17Lと17Rとの間において、燃料タンク20が
配置されている。
【0020】燃料タンク20は、図1から理解されるよ
うに、前側の隆起部8aの下方に位置され、かつ隆起部
8aの後方にまで延長されている。すなわち、燃料タン
ク20は、その下面が前後方向ほぼ全長に渡ってほぼ平
坦面とされて、路面からの高さ位置が、そのほぼ全面積
に渡ってほぼ同じとなるように設定されている。そし
て、燃料タンク2はその前半分が、隆起部8a内に突出
するように部分的に高くなっており、隆起部8aの後方
に位置する部分が、隆起部8a内に突出する部分よりも
低い偏平形状とされている。このような燃料タンク20
は、車幅方向に長く伸びて、前席となる運転席4Aと助
手席4Bとに渡って伸びている(図5参照)。
【0021】燃料タンク20の近くにおいて、その前後
には、車幅方向に伸びるクロスメンバ21、22が配設
されている。すなわち、前側のクロスメンバ21は、燃
料タンク20の前直近において左右のサイドフレーム1
7L、17Rとを連結するように伸びていて、当該サイ
ドフレーム17L、17Rに接合されている。後側のク
ロスメンバ22は、燃料タンク20の後直近において左
右のサイドフレーム17L、17Rとを連結するように
伸びていて、当該サイドフレーム17L、17Rに接合
されている。つまり、燃料タンク20は、左右一対のサ
イドフレーム17L、17Rと、前後一対のクロスメン
バ21、22によって囲まれる4角形の空間K内に収納
された形式とされている。そして、燃料タンク20は、
取付具としての取付バンド23によって車体に固定され
ている。このように、燃料タンク20は、前後がクロス
メンバ21、22によって保護されて、前後の衝突に強
いものとなり、また左右がサイドシル16およびサイド
フレーム27によって2重に保護されて、側方衝突に強
いものとなっている。
【0022】前クロスメンバ21と同一軸線上におい
て、サブクロスメンバ24L、24Rが配設されてい
る。左側のサブクロスメンバ24Lは、左側のサイドシ
ル16Lとサイドフレーム17Lとを連結して、当該1
6L、17Lに接合されている。同様に、右側のサブク
ロスメンバ24Rは、右側のサイドシル16Rとサイド
フレーム17Rとを連結して、当該16R、17Rに接
合されている。
【0023】後クロスメンバ22と同一軸線上におい
て、サブクロスメンバ25L、25Rが配設されてい
る。左側のサブクロスメンバ25Lは、左側のサイドシ
ル16Lとサイドフレーム17Lとを連結して、当該1
6L、17Lに接合されている。同様に、右側のサブク
ロスメンバ25Rは、右側のサイドシル16Rとサイド
フレーム17Rとを連結して、当該16R、17Rに接
合されている。このような前後左右のサブクロスメンバ
24L、24R、25L、25Rによって、サイドシル
16とサイドフレーム17とが車幅方向により剛性の優
れたものとなり、燃料タンク20を保護する上でより一
層好ましいものとなっている。
【0024】燃料タンク20の一側面(実施形態では左
側面)から、燃料パイプ26が伸び、この燃料パイプ2
6は、左サイドフレーム17Lの下面に形成された切欠
凹部27を通った後、左サイドシル16L内から左のセ
ンタピラー28内に伸びている。左センタピラー28に
は、外面に凹部29が形成され、この凹部29内に、燃
料パイプ26の先端開口26aが開口されている。凹部
29は、後述するように、燃料リッドにより開閉される
ものである。
【0025】燃料タンク20の高い位置からは、ブリー
ザパイプ30が伸び、このブリーザパイプ30は、左サ
イドフレーム17Lの上部を貫通して、左サイドシル1
6L内から左のセンタピラー28内に伸びて、燃料パイ
プ26の先端開口付近において当該燃料パイプ26内に
開口されている。ブリーザパイプ30は、燃料タンク2
0の呼吸機能確保のために、燃料タンク20(の最高液
面)よりも高い位置を通るように配設される(一旦高い
位置を経由した後は、燃料タンク20よりも低い位置を
通るように配設することは可能)。
【0026】図中、31は排気管である。この排気管3
1は、前クロスメンバ21の前方において排気ガス浄化
触媒32が接続され、また、左右後輪15の中間位置に
おいてサイレンサ(消音器)33が接続されている。触
媒32とサイレンサ33との間の排気管31は、前クロ
スメンバ21の車幅方向略中間部下面に形成された切凹
部21aを通った後、燃料タンク20の前方において略
直角に右側(つまり燃料パイプ26、ブリーザパイプ3
0とは反対側)に折曲され、その後、再び後方へ向けて
略直角に折曲されて、燃料タンク20の右側方を通るよ
うに配設されている。排気管31は、燃料タンク20の
直後方位置において、車幅方向内方側に向うように折曲
された後、車幅方向略中間部において再び略直角に折曲
されて後方へ伸び、後クロスメンバ22の下面に形成さ
れた切欠凹部22aを通過した後、サイレンサ33に連
なっている。このように、排気管31は、その発生する
高熱が極力燃料パイプ26やブリーザパイプ30に影響
を与えないように配設されている。
【0027】左右後輪15の間には、フロアパネル8下
方でかつ左右一対のサイドフレーム17L、17Rとの
間において、サブフレーム35が配設されている。この
サブフレーム35は、実施形態では、パイプ材を加工し
て、下方から見たときに、車幅方向に細長く伸びる略楕
円形の環状として形成されている。そして、車幅方向に
細長く伸びている部分のうち、前方部分よりも後方部分
の方が低くされている。このサブフレーム35の位置に
対応して、左右一対のサイドフレーム17Lと17Rと
を連結するように当該17L、17Rに接合されたクロ
スメンバ36が設けられている。そして、サブフレーム
35は、クロスメンバ36に対して、ゴム等の緩衝部材
を介して取付けられている。なお、サブフレーム35
は、クロスメンバ36以外に、サイドフレーム17にも
取付けるようにすることもできる。
【0028】後輪15は、マルチリンク式のサスペンシ
ョンによって、車体に上下方向に揺動自在に保持されて
いる。サスペンションについて説明すると、1つの後輪
15に対して、前後方向に伸びる1本のトレーリングア
ーム41と、それぞれほぼ車幅方向に伸びる1本のアッ
パアーム42、2本のロアアーム43、44を有する。
トレーリングアーム41は、その前端が車体に対して上
下方向に揺動自在に連結されて、その後端部に対して後
輪支持部材に連結される。アッパアーム42、ロアアー
ム43、44は、それぞれその車幅方向内端側がサブフ
レーム35に上下方向に揺動自在に取付けられ、その車
幅方向外端側が後輪支持部材に連結される。なお、各ア
ーム41〜44の車体側連結部分を、アームの符号に
「a」の符号を付加して示し、各アーム41〜44の後
輪支持部材側連結部分を、アームの符号に「b」の符号
を付加して示して、これ以上の詳細な説明は省略する。
なお、図中Dはダンパである。
【0029】前記サイレンサ33は、細長い筒状とされ
て、その長手方向が車体前後方向となるようにして、左
右後輪15の間の中間に位置されている。このようなサ
イレンサ33は、サブフレーム35の直下方に位置され
て、マウントラバーを含む取付具45によって、サブフ
レーム35に取付、保持されている。このサイレン33
の長手方向が前後方向に伸びるように配置することによ
り、サイレンサ33の車幅方向に占める容積が小さくな
り、サスペンションアーム(実施形態の場合は後方の長
いロアアームアーム44)の長さを十分長く確保する上
で好ましいものとなる。また、サイレンサ33はかなり
大きな断面積を有する関係上、路面からの最低高さがか
なり低いものとなるが、その長手方向が車体前後方向と
なるようにして車幅方向略中心位置に配置することによ
り、車体がロールしても、サイレンサの路面からの最低
高さを十分高いものとして、サイレンサ33と路面との
干渉を防止する上で好ましいものとなる。
【0030】サイレンサ33の直前方において、左右一
対のサイドフレーム17L、17Rとを連結してこれに
接合されたクロスメンバ46が配設されている。また、
サイレンサ33の後方には、サイレンサ33と直列に前
述のスペアタイア10が位置されている。さらに、サイ
レンサ33の重心位置αが、前記スペアタイア10の重
心位置βよりも低くなるように設定されている。これに
より、後方衝突時に、大きく左右に離間したサイドフレ
ーム17L、17Rの間にあるスペアタイア10、サイ
レンサ33によって衝撃が受け止められる一方、必要以
上にサイレンサ33が前方へ変位することが、クロスメ
ンバ46によって規制される。
【0031】後方衝突時に、上述の重心位置設定によっ
て、スペアタイア10はその前端部が上方へ向けて、ま
たサイレンサ33の後端部が上方へ向うように(サイレ
ンサ33の前端部は下方へ向うように)、つまり両者1
0と3とがその境部分で座屈を生じたような格好で後方
衝突時の衝撃が効果的に吸収されることになる。勿論、
サイレンサ33の前端部が下方へ向うということは、サ
イレンサ33の車室3へ向けての変位を規制するという
点でも好ましいものとなる。なお、サイレンサ33をサ
ブフレーム35を介して車体に支持させることにより、
直接車体に支持させた場合に比して、車体への振動防止
上有利となる。
【0032】後席5は、既知のように、シートクッショ
ン5Aとシートバック5Bとからなり、シートクッショ
ン5Aの後端部が、隆起部8b上に位置されているが、
その大部分は、フロアパネル8のうち平坦かつ低床とさ
れた中間部分8d上方に位置されている。そして、シー
トクッション5Aの前端部は、折りたたみ式の脚部61
によって8d部分に支承されている。シートバック5B
は、シートクッション5Aに対して前後方向に揺動可能
に連結、保持されており、シートクッション5A上に完
全に倒伏する姿勢をもとり得る。シートクッション5A
の後端部は、その若干後方において、隆起部8bに対し
て車幅方向に伸びる軸線を中心にして回動自在に連結さ
れている。
【0033】図1に示す状態は使用状態であり、側方か
ら見たとき、シートクッション5Aは前後方向に長く伸
びている。一方、図1の一点鎖線で示す状態が、収納状
態とされ、側方から見たときに、隆起部8b上において
シートクッション5Aが上下方向に伸びている。この収
納状態とすることにより、平坦かつ低床とされたフロア
パネル8の中間部分8dを、荷室として有効利用できる
ことになる。
【0034】使用状態から収納状態にするには、まずシ
ートバック5Bをシートクッション5A上に重なるよう
な倒伏状態とする。次いで、隆起部8bに設けた前述の
回動中心を中心として、当該シートクッション5Aの前
端部を上方にはね上げる動作を行えばよい。なお、脚部
61のシートクッション5Aの下面側への折りたたみ
は、上記はね上げ動作の前あるいは後に行えばよい。収
納状態から使用状態に変更するには、上記手順と逆の手
順で行えばよい。
【0035】前記燃料パイプ26の先端開口を覆う燃料
リッド部分の一例が、図9〜図11に示される(各図共
に、燃料パイプ26およびブリーザパイプ30は図示
略)。すなわち、センタピラー28に形成されて燃料パ
イプ26およびブリーザパイプ30が開口される凹部2
9が、燃料リッド51によって開閉自在に覆われ、燃料
リッド51を開閉自在にセンタピラー28に連結する取
付具が符号52で示される。前後のサイドドア6および
7はそれぞれ後開きとされて、後サイドドア7の前端部
が、センタピラー28に対してヒンジ53によって連結
される。ヒンジ53は、後サイドドア7(のドアパネル
7a)の上端部および下端部に一対設けられ、この上下
一対のヒンジ53の上下方向の間に位置するように、凹
部29つまり燃料リッド51が設けられている。
【0036】各サイドドア6、7が閉のときに、そのド
アパネル6aと7aとの間に、前後方向所定長さをもっ
てセンタピラー29が外部へ露出するように設定され
て、各ドアパネル6a、7a、センタピラー29、燃料
リッド51の各外面が面一となるようにされている。
【0037】図12〜図14は、図9〜図11の変形例
を示すものであり、各サイドドア6、7が閉のときに、
ドアパネル6a、7aによってセンタピラー29を外部
から覆うようにしたものであり、外観上の見栄えがよい
ものとなる。センタピラー28に設けた燃料リッド51
を開閉可能とするために、後サイドドア7のドアパネル
7aの前端部に切欠部7bを形成し、この切欠部7bに
燃料リッド51が位置するようにしてある。勿論、各サ
イドドア6、7、燃料リッド51が閉のときに、各ドア
パネル6a、7a、燃料リッド51の各外面が面一とさ
れる。なお、燃料リッド51は、ドアパネル7aの上下
方向略中間部に位置させて、ヒンジ53がドアパネル7
aの上端部と下端部というように互いに極力大きく離れ
た位置に設定できるようにしてある。
【0038】図15は、図12の変形例で、燃料リッド
51が、図12場合よりも若干下方に位置されている。
また、一対のヒンジ53が、燃料リッド51よりもそれ
ぞれ上方に位置されている。さらに、切欠部7bが、ド
アパネル7aの下端縁に開口するように下方に長く延長
され、この分、燃料リッド51下方にセンタピラー28
の一部が外部へ露出されたものとなっており、この一部
露出部分の外面は、閉時の燃料リッド51の外面や、各
ドアパネル6a、7aの外面と面一とされている。図1
6は、図15の場合に比して、燃料リッド51を下方に
長く延長させて、センタピラー28の外部への露出を無
くしたものである。
【0039】以上実施形態について説明したが、本発明
はこれに限らず例、えば次のような場合をも含むもので
ある。サブクロスメンバ24、25は、クロスメンバ2
1、22と同一軸線上になくてもよく、若干前後方向に
すれていてもよい。後席5は、常に乗員が着座可能な使
用位置のままとすることもできる。燃料パイプ26、ブ
リーザパイプ30は、通常行われているように、リアフ
ェンダに開口させて、このリアフェンダ部分に燃料リッ
ド51を設けるようにすることもできる。サイレンサ3
0は、その長手方向が左右後輪15同士を結ぶ中心軸線
に対して直交することなく若干傾斜されていたり、長手
方向が車幅方向となるように設定することもできる。
【0040】サスペンション形式としてはストラット式
等、別の形式のものを適宜採択し得る。燃料タンク20
は、隆起部8aの下方にのみ位置させるように設定する
こともできる。また、隆起部8aを別途形成しないで、
この部分をその前後と同一高さの平坦面として、その下
方に燃料タンク20を配置することもできる。燃料タン
ク20の後端位置は、実施形態で示す場合よりもさらに
後方へ延長させたものであってもよい。本発明の目的
は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるい
は利点として表現されたものを提供することをも暗黙的
に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す簡略側面図。
【図2】図1の簡略底面図。
【図3】燃料タンク部分の詳細を示す下方からの要部斜
視図。
【図4】燃料タンク部分の詳細を示す上方からの要部斜
視図。
【図5】燃料タンク部分の詳細を示す後面からの要部断
面図。
【図6】サイレンサとサスペンション部分の一例を示す
簡略底面図。
【図7】サイレンサとサスペンション部分の一例を示す
後面図。
【図8】サイレンサとサスペンション部分の一例を示す
簡略側面図。
【図9】センタピラーに設けた燃料リッドの第1の設定
例を示す斜視図。
【図10】図9のX10−X10線に沿う簡略断面図。
【図11】図9のX11−X11線に沿う簡略断面図。
【図12】センタピラーに設けた燃料リッドの第2の設
定例を示す斜視図。
【図13】図12のX13−X13線に沿う簡略断面
図。
【図14】図9のX14−X14線に沿う簡略断面図。
【図15】センタピラーに設けた燃料リッドの第3の設
定例を示す斜視図。
【図16】センタピラーに設けた燃料リッドの第4の設
定例を示す斜視図。
【符号の説明】
3:車室 4:前席 5:後席(リアシート) 5A:シートクッション 5B:シートバック 8:フロアパネル 8b:隆起部 10:スペアタイア 15:後輪 16:サイドシル 17:サイドフレーム 31:排気管 33:サイレンサ 35:サブフレーム 45:サイレンサ取付具 46:クロスメンバ α:サイレンサ重心位置 β:スペアタイア重心位置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロアパネル下方に、排気音を低減するた
    めのサイレンサを配置した車両において、 車両が前輪駆動車とされて、後輪の駆動軸を有しないも
    のとされ、 前記サイレンサの配設位置が、車幅方向においては左右
    後輪の略中間位置で、かつ車体前後方向においては左右
    後輪の中心同士を結ぶ中心軸線上に位置するように設定
    されている、ことを特徴とする車両の車体構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記サイレンサが、サスペンションアームが取付けられ
    るサブフレームを介して車体に取付けられている、こと
    を特徴とする車両の車体構造。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記サイレンサが、細長く形成されていて、その長手方
    向が車体前後方向となるように配設されている、ことを
    特徴とする車両の車体構造。
  4. 【請求項4】フロアパネル下方に、排気音を低減するた
    めのサイレンサを配置した車両において、 前記フロアパネルに、前記サイレンサの位置に対応した
    位置において、上方へ隆起された隆起部が形成され、 前記隆起部内に前記サイレンサ少なくとも上部が挿入さ
    れた状態とされている、ことを特徴とする車両の車体構
    造。
  5. 【請求項5】請求項4において、 前記隆起部上に、シートクッションとシートバックとか
    らなるリアシートが配置され、 前記リアシートは、側方から見たときに、前記シートク
    ッションが前後方向に伸びると共に前記シートバックが
    上下方向に伸びる使用状態と、該使用状態にあるシート
    クッションがその前端部側が上方へはね上げられて全体
    的に上下方向に伸びるようにされた収納状態とをとり得
    るようにされている、ことを特徴とする車両の車体構
    造。
  6. 【請求項6】フロアパネル下方に、排気音を低減するた
    めのサイレンサを配置した車両において、 前記フロアパネル下面に、それぞれ前後方向に伸びる左
    右一対のサイドフレームが接合され、 前記左右のサイドフレームは、車体後部において互いの
    間隔が広がった拡大部を有するように設定され、 前記拡大部間において、スペアタイアが配置され、 前記スペアタイアの前方において該スペアタイアと直列
    になるように前記サイレンサが配置され、 前記サイレンサの前方に、車室後部付近に位置されるク
    ロスメンバが配設されている、ことを特徴とする車両の
    車体構造。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記サイレンサの重心位置が、前記スペアタイアの重心
    位置よりも下方に位置するように設定されている、こと
    を特徴とする車両の車体構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005247177A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Mazda Motor Corp 車両の燃料タンク支持構造
US7383912B2 (en) 2002-10-11 2008-06-10 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust pipe structure
US7823964B2 (en) 2005-11-02 2010-11-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Bottom structure of vehicle body
US8327633B2 (en) 2007-05-21 2012-12-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust pipe for vehicle-mounted engine
JP2018149836A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 マツダ株式会社 車両の下部車体構造

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