JPH1181915A - 発電所における負荷選択遮断/投入装置 - Google Patents

発電所における負荷選択遮断/投入装置

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JPH1181915A
JPH1181915A JP23627797A JP23627797A JPH1181915A JP H1181915 A JPH1181915 A JP H1181915A JP 23627797 A JP23627797 A JP 23627797A JP 23627797 A JP23627797 A JP 23627797A JP H1181915 A JPH1181915 A JP H1181915A
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JP
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load
power
input
power consumption
signal
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JP23627797A
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Takeshi Machino
毅 町野
Hiroshi Ono
浩史 小野
Tetsuya Matsumoto
哲也 松本
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電ユニットの事故発生時に全ての負荷が停
止に到らないように、適正かつ迅速に負荷の遮断器の選
択遮断を実行することによって、負荷全体の消費電力を
供給電力よりも低下させることができる発電所における
負荷選択遮断/投入装置を提供する。 【解決手段】 負荷選択遮断/投入手段1が、非常事態
信号S1の入力時に供給電力が負荷全体の消費電力より
も低下した場合、消費電力入力信号S4から認識できる
負荷全体の消費電力が上記低下した供給電力内となるよ
うに負荷の重要度を示す優先順位の低い方から極力少数
の負荷を選択遮断するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば火力発電
であれば、ボイラ、タービン、発電機といった発電設備
の最も重要な機器である主機により構成される複数の発
電ユニットに対して、その主機の機能を実現するための
複数台の部分容量であるポンプやファンなどの補機が共
通設備として存在する場合に、発電ユニットや補機の異
常事態に対応して供給可能な電力量内に負荷を選択遮断
すると共に、その異常が除去され、供給可能な電力量が
増大したときに負荷を選択投入する発電所における負荷
選択遮断/投入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の発電所における負荷選択遮
断/投入装置のブロック構成図であり、例えば特公昭6
2−19565号公報に示された従来のエマージェンシ
ー処理装置の概念を簡略化したものである。図9におい
て、1は主機及び補機からなる自家発電設備を持つ工場
群などに設置され、発電設備の異常により発電電力量が
減少し、プラント20に供給できる電力が消費電力より
下回った場合、プラント20の負荷設備全体が停止する
ことのないよう緊急に優先度の低い負荷から選択遮断
し、また、買電している場合は発電電力量の減少により
受電電力量が契約電力を超えないよう、緊急に優先度の
低い負荷から選択遮断するものであり、入出力部2、処
理部3及びインタフェース部4を備えて構成され、図示
せぬプラント制御用コントローラと並列に設置されてい
るエマージェンシー処理装置である。
【0003】2はプラント20における発電設備の事故
ケースを示す非常事態信号S1と、プラント20の負荷
遮断器の開閉及び他のプラントを制御するためのプラン
ト制御信号S2とを発受信し、処理部3などで処理可能
なように変換する入出力部、3は計算機により構成さ
れ、入出力部2から上記事故ケースを示す信号が入力さ
れると、予め定められた負荷の優先度の低い順に、負荷
の遮断器を選択して遮断するための信号を入出力部2を
介してプラント20へ出力する処理部、4は入出力部2
との信号授受に応じてユーザ装置へ負荷の遮断/投入状
態などを示す情報信号S3を提供するインタフェース部
である。
【0004】20は例えば図10に示すように、四角枠
で示す遮断器21を介して母線22,23に接続された
上記発電設備である4組の発電ユニット24と、上記選
択遮断の対象となる共通負荷群25とから成るプラント
26と、買電している他の系統27と、プラント26と
同様に発電ユニットと共通負荷が遮断器を介して母線2
2,23に接続されて構成された他のプラント28との
何れか、或いはそれらを総合したものから構成されるプ
ラントである。
【0005】次に動作について説明する。例えば事故ケ
ースとして、プラント20において、プラント26又は
他のプラント28の発電ユニット24の内のボイラ、タ
ービン、発電機のトリップや、補機の異常及びその異常
による遮断器21のトリップや、他の系統27の受電遮
断器や母線遮断器のトリップが発生した場合に、その事
故ケースを示す非常事態信号S1がエマージェンシー処
理装置1の入出力部2へ入力される。
【0006】入出力部2は、入力された非常事態信号S
1を処理部3などで処理可能なように変換したのち処理
部3へ出力する。処理部3は、入出力部2から事故ケー
スを示す信号が入力されると、予め定められた負荷の優
先度の低い順に、負荷の遮断器21を選択遮断するため
の信号を入出力部2へ出力する。
【0007】入出力部2は、処理部3で決定された遮断
器の遮断順序を示す信号をプラント20で処理可能なよ
うに変換し、この変換されたプラント制御信号S2を送
出する。これによってプラント20において、プラント
制御信号S2に応じて遮断器21が順次選択されて遮断
される。
【0008】また、入出力部2からインタフェース部4
を介してユーザ装置へ負荷の遮断状態を示す情報信号S
3が送出され、これによってユーザがその負荷の遮断状
態を知ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の発電所における
負荷選択遮断/投入装置は以上のように構成されている
ので、プラント20の発電ユニット24に事故が発生し
た場合、予め定められた優先度の低い順に負荷25の遮
断器21が選択遮断され、これによってプラント20の
負荷群の消費電力が稼働中の発電ユニット24の供給電
力を下回るようになされるが、上記した優先度は予め定
められたもので、事故発生時の負荷群の運転状況には対
応していないことから、優先度の低い順であっても消費
電力の小さい負荷25の遮断器21を多く選択遮断した
場合、その選択遮断動作に時間がかかり、その間に全て
の負荷が停止に到るなどの課題があった。
【0010】また、ボイラの蒸気条件による負荷の遮断
制御を行う場合もあるが、この場合は、流体力学など三
次元的な予測計算による評価が必要なため、その精度を
確保するのが困難であるなどの課題があった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、発電ユニットの事故発生時に全て
の負荷が停止に到らないように、適正かつ迅速に負荷の
遮断器の選択遮断を実行することによって、負荷全体の
消費電力を供給電力よりも低下させることができる発電
所における負荷選択遮断/投入装置を得ることを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る発電所に
おける負荷選択遮断/投入装置は、負荷選択遮断/投入
手段が、非常事態信号の入力時に供給電力が負荷全体の
消費電力よりも低下した場合、消費電力入力信号から認
識できる負荷全体の消費電力が上記低下した供給電力内
となるように負荷の重要度を示す優先順位の低い方から
極力少数の負荷を選択遮断するものである。
【0013】この発明に係る発電所における負荷選択遮
断/投入装置は、負荷選択遮断/投入手段が、シミュレ
ーション信号の入力時に、負荷全体の消費電力が事故に
より低下した供給電力内となるように優先順位の低い方
から極力少数の負荷を選択遮断するシミュレーション動
作を行うものである。
【0014】この発明に係る発電所における負荷選択遮
断/投入装置は、負荷選択遮断/投入手段が、負荷制限
電力信号の入力時に、負荷全体の消費電力と目標電力と
の差の電力内となるように優先順位の低い方から極力少
数の負荷を選択遮断するものである。
【0015】この発明に係る発電所における負荷選択遮
断/投入装置は、負荷選択遮断/投入手段が、負荷の投
入を許可するモード入力信号の供給時に、復旧入力信号
が入力された場合、復旧後の供給電力から負荷全体の消
費電力を差し引いた電力内となるように優先順位の高い
方から負荷を選択投入するものである。
【0016】この発明に係る発電所における負荷選択遮
断/投入装置は、負荷選択遮断/投入手段が、負荷の投
入を許可するモード入力信号の供給時に、シミュレーシ
ョン信号が入力された場合、復旧後の供給電力から負荷
全体の消費電力を差し引いた電力内となるように優先順
位の高い方から負荷を選択投入するものである。
【0017】この発明に係る発電所における負荷選択遮
断/投入装置は、負荷選択遮断/投入手段が、負荷回復
電力信号の入力時に、負荷全体の消費電力と目標電力と
の差の電力内となるように優先順位の高い方から負荷を
選択投入するものである。
【0018】この発明に係る発電所における負荷選択遮
断/投入装置は、負荷選択遮断/投入手段が、遮断/投
入モード入力信号の供給時、供給電力変動入力信号が入
力された場合に、負荷全体の消費電力が供給電力を上回
った場合、負荷全体の消費電力と供給電力との差の電力
内となるように優先順位の低い方から極力少数の負荷を
選択遮断し、下回った場合、上記差の電力内となるよう
に優先順位の高い方から負荷を選択投入するものであ
る。
【0019】この発明に係る発電所における負荷選択遮
断/投入装置は、負荷選択遮断/投入手段が、非常事態
信号の入力時に供給電力が負荷全体の消費電力よりも低
下した場合、負荷全体の消費電力が上記低下した供給電
力内となるように優先順位の低い方から極力少数の負荷
を選択遮断する動作を優先的に行うものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による発
電所における負荷選択遮断/投入装置のブロック構成図
である。但し、この図1において図9に示した従来例の
各部に対応する部分には同一符号を付す。図1におい
て、1は従来例で図10を参照して説明した複数の発電
ユニットを持つ工場群などに設置され、発電ユニットの
事故により発電電力量が減少し、図10を参照して説明
したプラント20に供給できる電力が消費電力より下回
った場合、プラント20の負荷設備全体が停止すること
のないように負荷を選択遮断すると共に、その事故によ
る異常が除去され、供給可能な電力量が増大したときに
負荷を選択投入するものであり、入出力部2、処理部3
及びインタフェース部4を備えて構成され、図示せぬプ
ラント制御用コントローラと並列に設置されているエマ
ージェンシー処理装置(負荷選択遮断/投入手段)であ
る。
【0021】2はプラント20の事故ケースを示す非常
事態信号S1と、負荷の消費電力入力信号S4と、プラ
ント20の負荷遮断器(図10参照)の開閉及び他のプ
ラントを制御するためのプラント制御信号S2とを発受
信し、処理部3などで処理可能なように変換する入出力
部である。
【0022】3は計算機により構成された処理部であっ
て、入出力部2を介してプラント20の事故ケースを示
す信号及び負荷の消費電力を示す信号が入力されると、
予め定められた負荷の優先度(優先順位)に運転中の負
荷の消費電力を加味して、どのような順序で負荷の遮断
器を選択遮断すれば緊急に負荷設備全体の消費電力を供
給電力量内に抑えることができるかを決定し、この結果
を入出力部2へ出力する。4は入出力部2との信号授受
に応じてユーザ装置へ負荷の遮断/投入状態などを示す
情報信号S3を提供するインタフェース部である。
【0023】但し、非常事態信号S1は、発電ユニット
の保護リレー装置などがどのような事故が発生したかを
出力することで発生されるものであり、例えば発電ユニ
ットの発電機の短絡事故であるとか、ある地点で地絡事
故が発生しているなどの内容を認識することができるも
のである。
【0024】プラント制御信号S2は、エマージェンシ
ー処理装置1が選択した遮断器に対する遮断/投入を指
示するためのものであり、消費電力入力信号S4は、プ
ラント主回路側に取り付けられ、電流、電圧、電力等の
各種計測を行う計器(変換器経由)より発生されるもの
である。
【0025】また、このような構成の発電所における負
荷選択遮断/投入装置の詳細構成を、図2を参照して説
明する。但し、ここでは実施の形態1に係る要素のみ説
明する。
【0026】入出力部2において、故障信号回路30に
は、プラント20からの非常事態信号S1が入力され、
運転状態信号回路31には、プラント20の各負荷の遮
断器の状態を示す運転状態信号S5が入力され、処理部
3を構成する主計算機33及び主計算機33のバックア
ップ用の副計算機34への入力信号に変換されるように
なっている。
【0027】また、図1ではプラント20から出力され
る消費電力入力信号S4が入出力部2に入力されるよう
に示したが、この図2ではプラント20から出力される
消費電力入力信号(図には電力パルス信号と記載)S4
はアナログ信号S6と共に、既にプラント20の変換器
で主計算機33へ入力できる信号形式に変換されている
ものとしてあり、直接入力として示してある。処理部3
を構成する計算機は二重化されており、信頼性を上げる
ことを図っている。
【0028】各計算機33,34からの負荷の遮断器を
遮断/投入するための信号は、入出力部2の遮断信号受
信回路36,37で受信され、更に切換回路38で選択
された後、電気磁気的なリレー回路用の出力として出力
リレー回路39で変換され、この変換によるプラント制
御信号S2がプラント20へ出力されるようになってい
る。また、エマージェンシー処理装置1としての動作は
操作パネル41のランプや画面上に表示されるようにな
っている。
【0029】次に動作について説明する。プラント20
において、例えば発電ユニットにおいて発電機の短絡事
故が発生したとすると、その事故ケースを示す非常事態
信号S1及びその事故時の負荷群の消費電力を示す消費
電力入力信号S4がエマージェンシー処理装置1の入出
力部2へ入力される。
【0030】入出力部2は、入力された非常事態信号S
1及び消費電力入力信号S4を処理部3などで処理可能
なように変換したのち処理部3へ出力する。処理部3
は、入出力部2からプラント20の事故ケースを示す信
号及び負荷の消費電力を示す信号が入力されると、予め
定められた負荷の優先度に運転中の負荷の消費電力を加
味して、どのような順序で負荷の遮断器を選択遮断すれ
ば緊急に負荷設備全体の消費電力を供給電力量内に抑え
ることができるかを決定する。例えば負荷の重要優先度
がやや上でも、その負荷を遮断すれば、即座に消費電力
が供給電力量内となるのであれば、その負荷を先に遮断
するように決定する。
【0031】この決定によって、負荷の遮断器を順次選
択遮断するためのプラント制御信号S2を入出力部2を
介してプラント20へ送出する。これによってプラント
20では、プラント制御信号S2に応じて遮断器21が
順次選択されて遮断される。
【0032】また、入出力部2からインタフェース部4
を介してユーザ装置へ負荷の遮断状態を示す情報信号S
3が送出され、これによってユーザがその負荷の遮断状
態を知ることができる。
【0033】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、プラント20の発電ユニットで事故が発生した場合
に、予め定められた負荷の優先度に運転中の負荷の消費
電力を加味して、どのような順序で負荷の遮断器を選択
遮断すれば緊急に負荷設備全体の消費電力を供給電力量
内にできるかを決定するようにしたので、適正に負荷の
選択遮断を行うことができ、これによって迅速に負荷全
体の消費電力を供給電力よりも低下させることができ、
負荷設備全体が停止することを防止できる効果が得られ
る。
【0034】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2による発電所における負荷選択遮断/投入装置のブ
ロック構成図である。但し、この図3において図1に示
した実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0035】図3において、S7はシミュレーション種
類選択・キック信号(シミュレーション信号)であっ
て、エマージェンシー処理装置1に取り付けられた図示
せぬ操作スイッチ等の設定に応じてインタフェース部4
へ入力されるか、或いは図示せぬ他の装置から動作信号
を受けることによる遠隔操作に応じて入力されるもので
あり、実施の形態1で説明したと同様に、発電ユニット
に事故が発生した場合に、その事故ケースに応じた負荷
の遮断器の遮断/投入が行われる場合のシミュレーショ
ン動作を開始する。
【0036】即ち、シミュレーション種類選択・キック
信号S7がインタフェース部4及び入出力部2を介して
処理部3に入力されることにより、処理部3が、予め定
められた負荷の優先度に運転中の負荷の消費電力を加味
して、どのような順序で負荷の遮断器を選択遮断すれば
緊急に負荷設備全体の消費電力を供給電力量内に抑える
ことができるかを決定し、この決定した動作でプラント
20を制御するためのプラント制御信号を出力するよう
になっている。
【0037】また、そのプラント制御信号は、入出力部
2でカットされ、実際にプラント20へ送出されないよ
うになっている。更に、シミュレーション動作は、イン
タフェース部4を介して情報信号S3でユーザ装置へ送
出され、CRT画面のグラフィカルユーザインタフェー
ス上に表示されるようになっている。更に、シミュレー
ション動作中に非常事態信号S1が入力された場合は、
シミュレーション動作が中断され、実施の形態1で説明
した実際の動作が行われるようになっている。
【0038】また、このような実施の形態2の詳細構成
を、図2を参照して説明する。シミュレーション時は、
操作パネル41からモードSW(スイッチ)及びケース
SWにより想定する状況を設定することによってシミュ
レーションを行うようになっている。主計算機33は実
際の事故時と同様に動作し、この動作時の信号を入出力
部2へ出力し、この出力された信号は、入出力部2にお
けるプラント20への出力の最終段である出力リレー回
路39でカットされ、これによってプラント20への影
響が出ないようになっている。
【0039】この他、事故ケースの追加及び削除はプロ
パネ42から手動設定で行うようになっている。また、
周波数バックアップ回路43は、プラント20からの周
波数低信号を受けてソフトウェア(主計算機33)でな
くハードウエアで即遮断出力するためのものである。更
に、モード判定回路44は、メイン制御、バックアップ
制御、手動制御、シミュレーション制御のいずれである
かを判定するものである。
【0040】次に動作について説明する。エマージェン
シー処理装置1に取り付けられた操作スイッチ等の設
定、或いは図示せぬ他の装置からの遠隔操作に応じて、
インタフェース部4及び入出力部2を介してシミュレー
ション種類選択・キック信号S7が処理部3に入力され
ると、処理部3が、予め定められた負荷の優先度に運転
中の負荷の消費電力を加味して、どのような順序で負荷
の遮断器を選択遮断すれば緊急に負荷設備全体の消費電
力を供給電力量内に抑えることができるかを決定し、こ
の決定した動作でプラント20を制御するシミュレーシ
ョン動作を行う。
【0041】この際、シミュレーション動作時のプラン
ト制御信号は、入出力部2でカットされ、実際にプラン
ト20へ送出されることはない。また、シミュレーショ
ン動作は、インタフェース部4を介して情報信号S3で
ユーザ装置へ送出され、CRT画面のグラフィカルユー
ザインタフェース上に表示され、これによってユーザが
シミュレーション動作を確認する。このシミュレーショ
ン動作中に非常事態信号S1が入力された場合、シミュ
レーション動作が中断され、実施の形態1で説明した実
際の動作が行われる。
【0042】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、プラント20の発電ユニットで事故が発生した場合
に実行される負荷遮断器の選択遮断を、プラント20に
影響を与えることなくシミュレーションによって確認す
ることができる効果が得られる。これによってユーザが
事故の対策準備を行うことができる効果が得られる。
【0043】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3による発電所における負荷選択遮断/投入装置のブ
ロック構成図である。但し、この図4において図1に示
した実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0044】図4において、S8は負荷制限電力・キッ
ク信号(負荷制限電力信号)であって、エマージェンシ
ー処理装置1に取り付けられた図示せぬ操作スイッチ等
の設定に応じてインタフェース部4へ入力されるか、或
いは図示せぬ他の装置から動作信号を受けることによる
遠隔操作に応じて入力されるものであり、負荷の消費電
力を絞って目標電力量に消費電力を制限する。
【0045】即ち、負荷制限電力・キック信号S8がイ
ンタフェース部4及び入出力部2を介して処理部3に入
力されることにより、処理部3が、負荷の優先度に、そ
の時点で入力されている消費電力入力信号S4から認識
できる運転中の負荷の消費電力を加味して、負荷全体の
消費電力と負荷制限電力・キック信号S8で示される目
標電力量との差の電力内に優先度の低い順に負荷の遮断
器の選択遮断を決定し、この決定した動作で遮断器の遮
断を制御するためのプラント制御信号S2を入出力部2
を介してプラント20へ出力するようになっている。ま
た、この動作中に非常事態信号S1が入力された場合
は、実施の形態1で説明した実際の動作が優先して行わ
れるようになっている。
【0046】次に動作について説明する。エマージェン
シー処理装置1に取り付けられた操作スイッチ等の設
定、或いは図示せぬ他の装置からの遠隔操作に応じて、
インタフェース部4及び入出力部2を介して負荷制限電
力・キック信号S8が処理部3に入力されると、処理部
3が、負荷の優先度に、その時点で入力されている消費
電力入力信号S4から認識できる運転中の負荷の消費電
力を加味して、負荷全体の消費電力と負荷制限電力・キ
ック信号S8で示される目標電力量との差の電力内に優
先度の低い順に負荷の遮断器の選択遮断を決定し、この
決定した動作で遮断器の遮断を制御するためのプラント
制御信号S2を入出力部2を介してプラント20へ出力
する。
【0047】これによって、プラント20ではプラント
制御信号S2に応じて遮断器が選択遮断される。また、
この動作は、インタフェース部4を介して情報信号S3
でユーザ装置へ送出され、CRT画面のグラフィカルユ
ーザインタフェース上に表示され、これによってユーザ
が確認する。更に、負荷制限電力・キック信号S8の入
力に応じた動作中に非常事態信号S1が入力された場合
は、その動作が中断され、実施の形態1で説明した動作
が行われる。
【0048】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、負荷の消費電力を所望電力量に絞る場合に、優先度
が低くかつ負荷全体の消費電力と負荷制限電力・キック
信号S8で示される目標電力量との差に最も近い消費電
力の負荷の遮断器の選択遮断を行うようにしたので、事
故でなくとも安全かつ迅速に負荷の選択遮断を行って目
標消費電力量とすることができる効果が得られる。
【0049】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4による発電所における負荷選択遮断/投入装置のブ
ロック構成図である。但し、この図5において図1に示
した実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0050】図5において、S9は復旧入力信号であっ
て、プラント20における停止中の発電ユニットが再起
動し、定常レベルまで達し、更に安全上・運用上遮断器
を投入しても問題無い条件がそろった場合に発電ユニッ
トにおける主機の制御装置などから出力される。
【0051】S10はモード入力信号であって、エマー
ジェンシー処理装置1に取り付けられた図示せぬ操作ス
イッチ等の設定に応じてインタフェース部4へ入力され
るか、或いは図示せぬ他の装置から動作信号を受けるこ
とによる遠隔操作に応じて入力されるものであり、復旧
入力信号S9の入力時にエマージェンシー処理装置1に
遮断器の選択投入動作を実行することを許可する。
【0052】即ち、モード入力信号S10がインタフェ
ース部4を介して入出力部2に入力されている場合に、
復旧入力信号S9が入出力部2に入力されると、入出力
部2が復旧入力信号S9を処理部3へ出力し、処理部3
が、負荷の優先度に、その時点で入力されている消費電
力入力信号S4から認識できる運転中の負荷の消費電力
を加味して、優先度が高くかつ負荷全体の消費電力と発
電ユニット復旧後の供給電力との差の電力内にある消費
電力の負荷遮断器の選択投入を決定し、この決定した遮
断器の投入を制御するためのプラント制御信号S2を入
出力部2を介してプラント20へ出力するようになって
いる。また、この動作中に非常事態信号S1が入力され
た場合は、実施の形態1で説明した実際の動作が優先し
て行われるようになっている。
【0053】次に動作について説明する。エマージェン
シー処理装置1に取り付けられた操作スイッチ等の設
定、或いは図示せぬ他の装置からの遠隔操作に応じて、
インタフェース部4を介してモード入力信号S10が入
出力部2に入力されている場合に、復旧入力信号S9が
入出力部2に入力されると、入出力部2が復旧入力信号
S9を処理部3へ出力し、処理部3が、負荷の優先度
に、その時点で入力されている消費電力入力信号S4か
ら認識できる運転中の負荷の消費電力を加味して、優先
度が高くかつ負荷全体の消費電力と発電ユニット復旧後
の供給電力との差の電力内にある消費電力の負荷遮断器
の選択投入を決定し、この決定した遮断器の投入を制御
するためのプラント制御信号S2を入出力部2を介して
プラント20へ出力する。
【0054】これによって、プラント20ではプラント
制御信号S2に応じて遮断器が選択投入される。この動
作は、インタフェース部4を介して情報信号S3でユー
ザ装置へ送出され、CRT画面のグラフィカルユーザイ
ンタフェース上に表示され、これによってユーザが確認
する。更に復旧入力信号S9の入力に応じた動作中に非
常事態信号S1が入力された場合は、その動作が中断さ
れ、実施の形態1で説明した動作が行われる。
【0055】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、発電ユニットが復旧した場合に、優先度が高くかつ
負荷全体の消費電力と発電ユニット復旧後の供給電力と
の差の電力内にある消費電力の負荷遮断器の選択投入を
行うようにしたので、優先度の高い順に安全かつ迅速に
負荷の選択投入を行うことができる効果が得られる。
【0056】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5による発電所における負荷選択遮断/投入装置のブ
ロック構成図である。但し、この図6において図3及び
図5に示した実施の形態2及び実施の形態4の各部に対
応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図6において、S10はモード入力信号であって、実施
の形態4で説明した機能に加え、シミュレーション種類
選択・キック信号S7の入力時に遮断器の選択投入動作
を実行するシミュレーション動作を許可する。
【0057】即ち、モード入力信号S10がインタフェ
ース部4を介して入出力部2に入力されている場合に、
シミュレーション種類選択・キック信号S7が入出力部
2に入力されると、入出力部2がシミュレーション種類
選択・キック信号S7を処理部3へ出力し、処理部3
が、負荷の優先度に、その時点で入力されている消費電
力入力信号S4から認識できる運転中の負荷の消費電力
を加味して、優先度が高くかつ負荷全体の消費電力と発
電ユニット復旧後の供給電力との差の電力内にある消費
電力の負荷遮断器の選択投入を決定し、この決定した動
作でプラント20を制御するためのプラント制御信号を
出力するようになっている。
【0058】また、そのプラント制御信号は、入出力部
2でカットされ、実際にプラント20へ送出されないよ
うになっている。更に、シミュレーション動作は、イン
タフェース部4を介して情報信号S3でユーザ装置へ送
出され、CRT画面のグラフィカルユーザインタフェー
ス上に表示されるようになっている。更に、シミュレー
ション動作中に非常事態信号S1が入力された場合は、
シミュレーション動作が中断され、実施の形態1で説明
した実際の動作が行われるようになっている。
【0059】次に動作について説明する。エマージェン
シー処理装置1に取り付けられた操作スイッチ等の設
定、或いは図示せぬ他の装置からの遠隔操作に応じて、
インタフェース部4を介してモード入力信号S10が入
出力部2に入力されている場合に、シミュレーション種
類選択・キック信号S7がインタフェース部4を介して
入出力部2に入力されると、入出力部2がシミュレーシ
ョン種類選択・キック信号S7を処理部3へ出力する。
【0060】そして、処理部3が、負荷の優先度に、そ
の時点で入力されている消費電力入力信号S4から認識
できる運転中の負荷の消費電力を加味して、優先度が高
くかつ負荷全体の消費電力と発電ユニット復旧後の供給
電力との差の電力内にある消費電力の負荷遮断器の選択
投入を決定し、この決定した動作でプラント20を制御
するシミュレーション動作を行う。
【0061】この際、シミュレーション動作時のプラン
ト制御信号は、入出力部2でカットされ、実際にプラン
ト20へ送出されることはない。また、シミュレーショ
ン動作は、インタフェース部4を介して情報信号S3で
ユーザ装置へ送出され、CRT画面のグラフィカルユー
ザインタフェース上に表示され、これによってユーザが
シミュレーション動作を確認する。このシミュレーショ
ン動作中に非常事態信号S1が入力された場合、シミュ
レーション動作が中断され、実施の形態1で説明した実
際の動作が行われる。
【0062】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、プラント20の発電ユニットが復旧した場合に実行
される負荷遮断器の選択投入を、プラント20に影響を
与えることなくシミュレーションによって確認すること
ができる効果が得られる。
【0063】実施の形態6.図7はこの発明の実施の形
態6による発電所における負荷選択遮断/投入装置のブ
ロック構成図である。但し、この図7において図1に示
した実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。図7において、S11は負
荷回復電力・キック信号(負荷回復電力信号)であっ
て、エマージェンシー処理装置1に取り付けられた図示
せぬ操作スイッチ等の設定に応じてインタフェース部4
へ入力されるか、或いは図示せぬ他の装置から動作信号
を受けることによる遠隔操作に応じて入力されるもので
あり、負荷の消費電力を上げて目標電力量に消費電力を
回復する。
【0064】即ち、負荷回復電力・キック信号S11が
インタフェース部4及び入出力部2を介して処理部3に
入力されることにより、処理部3が、負荷の優先度に、
その時点で入力されている消費電力入力信号S4から認
識できる運転中の負荷の消費電力を加味して、負荷全体
の消費電力と負荷回復電力・キック信号S11で示され
る目標電力量との差の電力内に優先度の高い順に負荷の
遮断器の選択投入を決定し、この決定した動作で遮断器
の投入を制御するためのプラント制御信号S2を入出力
部2を介してプラント20へ出力するようになってい
る。また、この動作中に非常事態信号S1が入力された
場合は、実施の形態1で説明した実際の動作が優先して
行われるようになっている。
【0065】次に動作について説明する。エマージェン
シー処理装置1に取り付けられた操作スイッチ等の設
定、或いは図示せぬ他の装置からの遠隔操作に応じて、
インタフェース部4及び入出力部2を介して負荷回復電
力・キック信号S11が処理部3に入力されると、処理
部3が、負荷の優先度に、その時点で入力されている消
費電力入力信号S4から認識できる運転中の負荷の消費
電力を加味して、負荷全体の消費電力と負荷回復電力・
キック信号S11で示される目標電力量との差の電力内
に優先度の高い順に負荷の遮断器の選択投入を決定し、
この決定した動作で遮断器の投入を制御するためのプラ
ント制御信号S2を入出力部2を介してプラント20へ
出力する。
【0066】これによって、プラント20ではプラント
制御信号S2に応じて遮断器が選択遮断される。また、
この動作は、インタフェース部4を介して情報信号S3
でユーザ装置へ送出され、CRT画面のグラフィカルユ
ーザインタフェース上に表示され、これによってユーザ
が確認する。更に、負荷回復電力・キック信号S11の
入力に応じた動作中に非常事態信号S1が入力された場
合は、その動作が中断され、実施の形態1で説明した動
作が行われる。
【0067】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、負荷の消費電力を所望電力量に回復する場合に、負
荷全体の消費電力と負荷回復電力・キック信号S11で
示される目標電力量との差の電力内に優先度の高い順に
負荷の遮断器の選択投入を行うようにしたので、事故復
旧後に安全かつ迅速に負荷の選択投入を行って目標消費
電力量とすることができる効果が得られる。
【0068】実施の形態7.図8はこの発明の実施の形
態7による発電所における負荷選択遮断/投入装置のブ
ロック構成図である。但し、この図8において図1に示
した実施の形態1の各部に対応する部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0069】図8において、S12は遮断/投入モード
入力信号であって、エマージェンシー処理装置1に取り
付けられた図示せぬ操作スイッチ等の設定に応じてイン
タフェース部4へ入力されるか、或いは図示せぬ他の装
置から動作信号を受けることによる遠隔操作に応じて入
力されるものであり、供給電力変動入力信号S13の入
力時にエマージェンシー処理装置1に遮断器の選択遮断
/投入動作を実行することを許可する。S13は供給電
力変動入力信号であって、プラント20の供給電力が変
動したことを示す。
【0070】即ち、遮断/投入モード入力信号S12が
インタフェース部4を介して入出力部2に入力されてい
る場合に、供給電力変動入力信号S13が入出力部2に
入力されると、入出力部2が供給電力変動入力信号S1
3を処理部3へ出力し、処理部3が、消費電力入力信号
S4から認識できる運転中の負荷の消費電力が供給電力
を上回った場合に、負荷全体の消費電力と供給電力との
差の電力内にある消費電力の負荷遮断器の選択遮断を優
先度の低い順に決定し、また、運転中の負荷の消費電力
が供給電力を下回った場合に、負荷全体の消費電力と供
給電力との差の電力内にある消費電力の負荷遮断器の選
択投入を優先度の高い順に決定し、この決定した遮断器
の遮断/投入を制御するためのプラント制御信号S2を
入出力部2を介してプラント20へ出力するようになっ
ている。また、この動作中に非常事態信号S1が入力さ
れた場合は、実施の形態1で説明した実際の動作が優先
して行われるようになっている。
【0071】次に動作について説明する。エマージェン
シー処理装置1に取り付けられた操作スイッチ等の設
定、或いは図示せぬ他の装置からの遠隔操作に応じて、
インタフェース部4を介して遮断/投入モード入力信号
S12が入出力部2に入力されている場合に、供給電力
変動入力信号S13が入出力部2に入力されると、入出
力部2が供給電力変動入力信号S13を処理部3へ出力
する。
【0072】これによって処理部3が、消費電力入力信
号S4から認識できる運転中の負荷の消費電力が供給電
力を上回った場合に、負荷全体の消費電力と供給電力と
の差の電力内にある消費電力の負荷遮断器の選択遮断を
優先度の低い順に決定し、また、運転中の負荷の消費電
力が供給電力を下回った場合に、負荷全体の消費電力と
供給電力との差の電力内にある消費電力の負荷遮断器の
選択投入を優先度の高い順に決定し、この決定した遮断
器の遮断/投入を制御するためのプラント制御信号S2
を入出力部2を介してプラント20へ出力する。
【0073】これによって、プラント20ではプラント
制御信号S2に応じて遮断器が選択遮断/投入される。
この動作は、インタフェース部4を介して情報信号S3
でユーザ装置へ送出され、CRT画面のグラフィカルユ
ーザインタフェース上に表示され、これによってユーザ
が確認する。更に復旧入力信号S9の入力に応じた動作
中に非常事態信号S1が入力された場合は、その動作が
中断され、実施の形態1で説明した動作が行われる。
【0074】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、負荷の消費電力が変動した場合に、その変動により
供給電力よりも上下する消費電力を負荷遮断器の選択遮
断/投入を行うことによって常時供給電力に近い効率の
良い電力量とすることができる効果が得られる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、負荷
選択遮断/投入手段が、非常事態信号の入力時に供給電
力が負荷全体の消費電力よりも低下した場合、消費電力
入力信号から認識できる負荷全体の消費電力が上記低下
した供給電力内となるように負荷の重要度を示す優先順
位の低い方から極力少数の負荷を選択遮断するように構
成したので、迅速に負荷全体の消費電力を供給電力より
も低下させることができ、負荷設備全体が停止すること
を防止できる効果がある。
【0076】また、この発明によれば、負荷選択遮断/
投入手段が、シミュレーション信号の入力時に、負荷全
体の消費電力が事故により低下した供給電力内となるよ
うに優先順位の低い方から極力少数の負荷を選択遮断す
るシミュレーション動作を行うように構成したので、発
電ユニットで事故が発生した場合に実行される負荷遮断
器の選択遮断をシミュレーションによって確認すること
ができる効果がある。
【0077】さらに、この発明によれば、負荷選択遮断
/投入手段が、負荷制限電力信号の入力時に、負荷全体
の消費電力と目標電力との差の電力内となるように優先
順位の低い方から極力少数の負荷を選択遮断するように
構成したので、事故でなくとも安全かつ迅速に負荷の選
択遮断を行って目標消費電力量とすることができる効果
がある。
【0078】さらに、この発明によれば、負荷選択遮断
/投入手段が、負荷の投入を許可するモード入力信号の
供給時に、復旧入力信号が入力された場合、復旧後の供
給電力から負荷全体の消費電力を差し引いた電力内とな
るように優先順位の高い方から負荷を選択投入するよう
に構成したので、優先度の高い順に安全かつ迅速に負荷
の選択投入を行うことができる効果がある。
【0079】さらに、この発明によれば、負荷選択遮断
/投入手段が、負荷の投入を許可するモード入力信号の
供給時に、シミュレーション信号が入力された場合、復
旧後の供給電力から負荷全体の消費電力を差し引いた電
力内となるように優先順位の高い方から負荷を選択投入
するように構成したので、発電ユニットが復旧した場合
に実行される負荷遮断器の選択投入をシミュレーション
によって確認することができる効果がある。
【0080】さらに、この発明によれば、負荷選択遮断
/投入手段が、負荷回復電力信号の入力時に、負荷全体
の消費電力と目標電力との差の電力内となるように優先
順位の高い方から負荷を選択投入するように構成したの
で、事故復旧後に安全かつ迅速に負荷の選択投入を行っ
て目標消費電力量とすることができる効果がある。
【0081】さらに、この発明によれば、負荷選択遮断
/投入手段が、遮断/投入モード入力信号の供給時、供
給電力変動入力信号が入力された場合に、負荷全体の消
費電力が供給電力を上回った場合、負荷全体の消費電力
と供給電力との差の電力内となるように優先順位の低い
方から極力少数の負荷を選択遮断し、下回った場合、上
記差の電力内となるように優先順位の高い方から負荷を
選択投入するように構成したので、常時供給電力に近い
効率の良い電力量とすることができる効果が得られる。
【0082】さらに、この発明によれば、負荷選択遮断
/投入手段が、非常事態信号の入力時に供給電力が負荷
全体の消費電力よりも低下した場合、負荷全体の消費電
力が上記低下した供給電力内となるように優先順位の低
い方から極力少数の負荷を選択遮断する動作を優先的に
行うように構成したので、負荷の消費電力が変動した場
合に常時供給電力に近い効率の良い電力量とすることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による発電所におけ
る負荷選択遮断/投入装置のブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1及び実施の形態2に
よる発電所における負荷選択遮断/投入装置を詳細に説
明するブロック構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による発電所におけ
る負荷選択遮断/投入装置のブロック構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による発電所におけ
る負荷選択遮断/投入装置のブロック構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による発電所におけ
る負荷選択遮断/投入装置のブロック構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による発電所におけ
る負荷選択遮断/投入装置のブロック構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による発電所におけ
る負荷選択遮断/投入装置のブロック構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態7による発電所におけ
る負荷選択遮断/投入装置のブロック構成図である。
【図9】 従来の発電所における負荷選択遮断/投入装
置のブロック構成図である。
【図10】 図1から図9に示すプラントの一構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1 エマージェンシー処理装置(負荷選択遮断/投入手
段)、S1 非常事態信号、S4 消費電力入力信号、
S7 シミュレーション種類選択・キック信号(シミュ
レーション信号)、S8 負荷制限電力・キック信号
(負荷制限電力信号)、S9 復旧入力信号、S10
モード入力信号、S11 負荷回復電力・キック信号
(負荷回復電力信号)、S12 遮断/投入モード入力
信号、S13供給電力変動入力信号。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷群に電力を供給する複数の発電ユニ
    ットに発生した事故の種類を示す非常事態信号の入力時
    に、予め定められた負荷の重要度を示す優先順位で上記
    負荷群から負荷を選択遮断する負荷選択遮断/投入手段
    を備える発電所における負荷選択遮断/投入装置におい
    て、上記負荷選択遮断/投入手段は、上記非常事態信号
    の入力時に供給電力が負荷全体の消費電力よりも低下し
    た場合、負荷の消費電力を示す消費電力入力信号から全
    ての負荷の消費電力を認識し、この認識により得られる
    負荷全体の消費電力が上記低下した供給電力内となるよ
    うに上記優先順位の低い方から極力少数の負荷を選択
    し、この選択順に負荷の遮断を行う機能を備えたことを
    特徴とする発電所における負荷選択遮断/投入装置。
  2. 【請求項2】 負荷選択遮断/投入手段は、事故の種類
    に応じて負荷の選択遮断を行うシミュレーション動作を
    開始するシミュレーション信号の入力時に、負荷の消費
    電力を示す消費電力入力信号から全ての負荷の消費電力
    を認識し、この認識により得られる負荷全体の消費電力
    が、上記事故の種類に応じて低下する供給電力内となる
    ように優先順位の低い方から極力少数の負荷を選択し、
    この選択順に負荷の遮断を行うシミュレーション動作を
    実際に負荷の選択遮断が行われないように行う機能を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の発電所における負
    荷選択遮断/投入装置。
  3. 【請求項3】 負荷選択遮断/投入手段は、消費電力入
    力信号による負荷全体の消費電力を目標電力に制限する
    ための負荷制限電力信号の入力時に、上記負荷全体の消
    費電力と上記目標電力との差の電力内となるように優先
    順位の低い方から極力少数の負荷を選択し、この選択順
    に負荷の遮断を行う機能を備えたことを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の発電所における負荷選択遮断
    /投入装置。
  4. 【請求項4】 負荷選択遮断/投入手段は、負荷の投入
    を許可するモード入力信号の供給時に、停止中の発電ユ
    ニットが復旧したことを示す復旧入力信号が入力された
    場合、上記復旧後の供給電力から負荷全体の消費電力を
    差し引いた電力内となるように優先順位の高い方から負
    荷を選択し、この選択順に負荷の投入を行う機能を備え
    たことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいず
    れか1項記載の発電所における負荷選択遮断/投入装
    置。
  5. 【請求項5】 負荷選択遮断/投入手段は、負荷の投入
    を許可するモード入力信号の供給時に、シミュレーショ
    ン信号が入力された場合、復旧入力信号の入力時と同様
    に、復旧後の供給電力から負荷全体の消費電力を差し引
    いた電力内となるように優先順位の高い方から負荷を選
    択し、この選択順に負荷の投入を行うシミュレーション
    動作を実際に負荷の選択遮断が行われないように行う機
    能を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4のう
    ちのいずれか1項記載の発電所における負荷選択遮断/
    投入装置。
  6. 【請求項6】 負荷選択遮断/投入手段は、消費電力入
    力信号による負荷全体の消費電力を目標電力に回復する
    ための負荷回復電力信号の入力時に、上記負荷全体の消
    費電力と上記目標電力との差の電力内となるように優先
    順位の高い方から負荷を選択し、この選択順に負荷の投
    入を行う機能を備えたことを特徴とする請求項1から請
    求項5のうちのいずれか1項記載の発電所における負荷
    選択遮断/投入装置。
  7. 【請求項7】 負荷選択遮断/投入手段は、負荷の遮断
    /投入を許可する遮断/投入モード入力信号の供給時
    に、供給電力が変動したことを示す供給電力変動入力信
    号が入力された場合に、消費電力入力信号から認識でき
    る負荷全体の消費電力が供給電力を上回った場合、上記
    負荷全体の消費電力と上記供給電力の差の電力内となる
    ように優先順位の低い方から極力少数の負荷を選択し、
    この選択順に負荷の遮断を行い、負荷全体の消費電力が
    供給電力を下回った場合に、上記負荷全体の消費電力と
    上記供給電力との差の電力内となるように優先順位の高
    い方から負荷を選択し、この選択順に負荷の投入を行う
    機能を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6の
    うちのいずれか1項記載の発電所における負荷選択遮断
    /投入装置。
  8. 【請求項8】 負荷選択遮断/投入手段は、非常事態信
    号の入力時に供給電力が負荷全体の消費電力よりも低下
    した場合、負荷の消費電力を示す消費電力入力信号から
    全ての負荷の消費電力を認識し、この認識により得られ
    る負荷全体の消費電力が上記低下した供給電力内となる
    ように優先順位の低い方から極力少数の負荷を選択し、
    この選択順に負荷の遮断を行う動作を優先的に行う機能
    を備えたことを特徴とする請求項2から請求項7のうち
    のいずれか1項記載の発電所における負荷選択遮断/投
    入装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012500931A (ja) * 2008-08-25 2012-01-12 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト 火力発電所を制御する方法及びデバイス
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