JPH1181125A - 立体刺繍、その形成方法、その形成装置及び立体刺繍用記録媒体 - Google Patents

立体刺繍、その形成方法、その形成装置及び立体刺繍用記録媒体

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JPH1181125A
JPH1181125A JP26096697A JP26096697A JPH1181125A JP H1181125 A JPH1181125 A JP H1181125A JP 26096697 A JP26096697 A JP 26096697A JP 26096697 A JP26096697 A JP 26096697A JP H1181125 A JPH1181125 A JP H1181125A
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JP
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embroidery
dimensional
pattern
dimensional embroidery
sheet
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JP26096697A
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Tomoyo Koga
知代 古賀
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Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、生地に弾性シートを積層したものをミ
シンで刺繍縫製し立体刺繍を形成する技術では、上糸の
張力の強さについての考慮がなく、通常刺繍を形成する
ように刺繍縫製すると、上糸の張力が強すぎて刺繍縫目
の過度の引締めが生じ、仕上がりの綺麗な立体感のある
立体刺繍を形成できない。 【解決手段】 加工布2の表面に厚みのある弾性シート
3を積層してなる縫製可能な立体刺繍用シート4に、刺
繍ミシンMにより刺繍模様「B」を上糸5の張力を弛め
た状態で刺繍縫製して、刺繍縫目6の内側に弾性シート
3の一部分を表面側へ膨らむように縫い込んで立体刺繍
1を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は立体刺繍とその形
成方法とその形成装置と立体刺繍用記録媒体に関し、特
に、シート状の基材の表面に厚みのある弾性シートを積
層してなる縫製可能な立体刺繍用シートに、上糸の張力
を弛めた状態で刺繍縫製し、刺繍縫目の内側に弾性シー
トの一部分を表面側へ膨らむように縫い込む技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、立体感のある立体刺繍を形成す
る技術として、特開平2−277869号公報には、刺
繍可能な生地にスポンジ等の弾性シートを積層しその上
からミシンで刺繍縫製して、刺繍縫目の内側に弾性シー
トの一部分を縫い込んだ技術が記載されている。この公
報においては、ミシンで刺繍縫製するときの上糸の張力
の強さについての記載はなく、上糸の張力は弾性シート
の弾性反力により均一に保持され、立体刺繍が形成され
るようになっている。
【0003】一方、種々の刺繍模様の縫製が可能な刺繍
機能付きの電子制御式刺繍ミシンが実用に供されてお
り、この種の一般的な刺繍ミシンにおいては、制御装置
のROMや制御装置に着脱自在に装着されるROMカー
ドのROMに多数の刺繍模様の模様データが格納され、
前記制御装置のROMに格納されている制御プログラム
により、多数の刺繍模様の中の所望の刺繍模様を選択し
て編集処理し、その模様データを読出して模様データに
基づいて刺繍模様を加工布に刺繍縫製できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 特開平2−2778
69号公報の技術では、生地に弾性シートを積層したも
のをミシンで刺繍縫製するとき、上糸の張力は弾性シー
トの弾性反力により均一に保持されるが、上糸の張力の
強さについては考慮されておらず、通常刺繍を形成する
ように刺繍縫製すると、上糸の張力が強すぎて刺繍縫目
の過度の引締めが生じ、刺繍縫目の内側に弾性シートの
一部分を表面側へ大きく膨らむように縫い込むことがで
きないし、糸の太さや縫製速度等の縫製条件に応じて、
刺繍縫目の内側に弾性シートの一部分を表面側へ均一に
膨らむように縫い込むことも困難である。つまり、従来
の技術では、立体感のある仕上がりの綺麗な立体刺繍を
形成することができないという問題がある。
【0005】一方、既述のように、刺繍ミシンは多数の
刺繍模様を縫製可能であり、それら刺繍模様の立体刺繍
を形成したいという要請はあるが、通常刺繍を形成する
ように刺繍縫製するのでは、上記と同様に、刺繍縫目の
内側に弾性シートの一部分を表面側へ大きく膨らむよう
に縫い込むことができないし、糸の太さや縫製速度等の
縫製条件に応じて、刺繍縫目の内側に弾性シートの一部
分を表面側へ均一に膨らむように縫い込むことも困難で
あり、立体感のある仕上がりの綺麗な立体刺繍を形成す
ることができない。このように、現在のところ、刺繍模
様の模様データを有効活用し立体刺繍を形成する技術は
提案されていない。
【0006】本発明の目的は、立体刺繍、その形成方
法、その形成装置及び立体刺繍用記録媒体において、刺
繍縫目の過度の引締めを防止して、刺繍縫目の内側に弾
性シートの一部分を大きく均一に膨らむように縫い込
み、立体感のある仕上がりの綺麗な立体刺繍を形成する
こと、既存の刺繍ミシンを適用して立体刺繍を形成する
こと、等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の立体刺繍
は、シート状の基材の表面に厚みのある弾性シートを積
層してなる縫製可能な立体刺繍用シートに、任意の刺繍
模様を上糸の張力を弛めた状態で刺繍縫製して、刺繍縫
目の内側に弾性シートの一部分を表面側へ膨らむように
縫い込んだものである。シート状の基材としては、織布
や不織布等の加工布を適用するのが望ましいが、厚紙や
合成樹脂製のシート材等を適用してもよい。
【0008】弾性シートとしては、合成樹脂発泡体であ
るスポンジを適用するのが望ましいが、構成された立体
刺繍用シートが縫製可能であれば、ゴム製の弾性シート
を適用することも可能である。上糸の張力を弛めた状態
で立体刺繍用シートに刺繍縫製することで、刺繍縫目の
過度の引締めがなくなり、その刺繍縫目の内側に弾性シ
ートの一部分が表面側へ大きく均一に膨らむように縫い
込まれ、立体感のある仕上がりの綺麗な立体刺繍が形成
される。
【0009】請求項2の立体刺繍の形成方法は、シート
状の基材の表面に厚みのある弾性シートを積層してなる
縫製可能な立体刺繍用シートを用い、その立体刺繍用シ
ートに上糸の張力を弛めた状態で刺繍模様を縫製処理し
て、刺繍縫目の内側に弾性シートの一部分を表面側へ膨
らむように縫い込んだ立体刺繍を形成する方法である。
立体刺繍用シートに、刺繍ミシンで刺繍模様を縫製処理
することが望ましいが、通常のミシンで刺繍模様を縫製
処理してもよい。
【0010】ミシンにより糸調子器を介して糸調子を弛
めるように制御し、立体刺繍用シートに上糸の張力を弛
めた状態で刺繍模様を縫製処理すると、刺繍縫目の過度
の引締めが生じなくなり、その刺繍縫目の内側に弾性シ
ートの一部分を表面側へ大きく均一に膨らむように縫い
込んで、立体感のある仕上がりの綺麗な立体刺繍を形成
できる。
【0011】請求項3の立体刺繍の形成装置は、複数の
刺繍模様の模様データを格納した模様データ記憶手段か
ら受ける模様データに基づいて、シート状の基材の表面
に厚みのある弾性シートを積層してなる縫製可能な立体
刺繍用シートに、刺繍縫製して立体刺繍を形成する立体
刺繍縫製手段を備えたものである。立体刺繍縫製手段に
より、模様データ記憶手段から受ける模様データに基づ
いて立体刺繍用シートに刺繍縫製し、刺繍縫目の内側に
弾性シートの一部分を表面側へ膨らむように縫い込んだ
立体刺繍を形成することができる。
【0012】前記模様データ記憶手段は、立体刺繍の形
成装置の制御装置内に設けてもよいし、その制御装置に
着脱可能に装着されるROMカード等の外部記憶手段と
して設けてもよい。一般的な刺繍ミシンは、模様データ
記憶手段と刺繍縫製手段とを備えているので、立体刺繍
用シートに上糸の張力を弛めた状態で刺繍模様を縫製処
理することで、立体刺繍の形成装置として適用すること
ができ、刺繍縫目の過度の引締めをなくし、刺繍縫目の
内側に弾性シートの一部分を表面側へ大きく均一に膨ら
むように縫い込み、立体感のある仕上がりの綺麗な立体
刺繍を形成することができる。そして、刺繍ミシンで刺
繍可能な多数の刺繍模様の模様データを有効活用し、種
々の立体刺繍を形成することが可能になる。
【0013】請求項4の立体刺繍の形成装置は、請求項
3の発明において、前記立体刺繍縫製手段は、上糸に張
力を付与する糸調子器と、立体刺繍を形成するときに糸
調子器を介して糸調子を弛めるように制御する糸調子制
御手段を備えたことを特徴とするものである。立体刺繍
用シートに刺繍縫製するとき、糸調子制御手段により糸
調子器を介して糸調子を弛めるように制御することで、
刺繍縫目の過度の引締めが生じなくなり、立体感のある
仕上がりの綺麗な立体刺繍を形成できる。その他請求項
3と同様の作用を奏する。
【0014】請求項5の立体刺繍の形成装置は、請求項
4の発明において、前記模様データ記憶手段に格納され
ている各刺繍模様の模様データは、1又は複数の立体刺
繍模様部のデータと1又は複数の通常刺繍模様部のデー
タとを含み、前記立体刺繍縫製手段は、1又は複数の立
体刺繍模様部を刺繍縫製した後、1又は複数の通常刺繍
模様部を刺繍縫製することを特徴とするものである。
【0015】立体刺繍縫製手段により、立体刺繍用シー
トに1又は複数の立体刺繍模様部を刺繍縫製し、刺繍縫
目の内側に弾性シートの一部分を表面側へ膨らむように
縫い込んだ後、刺繍縫目の内側に縫い込まれていない不
要な弾性シートを取除いてから、シート状の基材に1又
は複数の通常刺繍模様部を刺繍縫製し、立体刺繍と通常
刺繍とを組合わせた刺繍模様を形成することができる。
刺繍枠に装着された立体刺繍用シートの基材を、前記不
要な弾性シートを取除く際に装着し直す必要がなく、仕
上がりの綺麗な刺繍模様を確実に形成することができ
る。その他請求項4と同様の作用を奏する。
【0016】請求項6の立体刺繍の形成装置は、請求項
5の発明において、各立体刺繍模様部のデータは、立体
刺繍用シートに対する針落ち位置を規定するデータと立
体刺繍を指定する立体刺繍指定データとを含み、各通常
刺繍模様部のデータは、立体刺繍用シートに対する針落
ち位置を規定するデータを含むことを特徴とするもので
ある。立体刺繍指定データに基づいて糸調子器を介して
糸調子を弛めるように制御し、立体刺繍用シートに対す
る針落ち位置を規定するデータに基づいて刺繍縫製し、
各立体刺繍模様部を形成することができる。また、糸調
子器を介して糸調子を弛めるように制御しないで、立体
刺繍用シートに対する針落ち位置を規定するデータに基
づいて刺繍縫製することで、各通常刺繍模様部を形成す
ることができる。その他請求項5と同様の作用を奏す
る。
【0017】請求項7の立体刺繍の形成装置は、請求項
4の発明において、前記模様データ記憶手段に格納され
ている各刺繍模様の模様データは複数の刺繍模様部のデ
ータであって立体刺繍用シートに対する針落ち位置を規
定するデータを有し、複数の刺繍模様部のうちの所望の
ものを立体刺繍するように指定する立体刺繍指定手段を
設け、前記立体刺繍縫製手段は、立体刺繍指定手段で指
定された刺繍模様部を刺繍縫製した後残りの刺繍模様部
を刺繍縫製することを特徴とするものである。
【0018】立体刺繍指定手段により複数の刺繍模様部
のうちの所望のものを立体刺繍するように指定できる。
糸調子制御手段により糸調子器を介して糸調子を弛める
ように制御し、立体刺繍用シートに対する針落ち位置を
規定するデータに基づいて刺繍縫製して指定した立体刺
繍を形成した後、刺繍縫目の内側に縫い込まれていない
不要な弾性シートを取除いてから、立体刺繍用シートに
対する針落ち位置を規定するデータに基づいて残りの刺
繍模様部を刺繍縫製して通常刺繍を形成し、立体刺繍と
通常刺繍とを組合わせた刺繍模様を形成することができ
る。刺繍枠に装着された立体刺繍用シートの基材を、前
記不要な弾性シートを取除く際に装着し直す必要がな
く、仕上がりの綺麗な刺繍模様を確実に形成することが
できる。その他請求項4と同様の作用を奏する。
【0019】請求項8の立体刺繍の形成装置は、請求項
7の発明において、前記立体刺繍指定手段は、立体刺繍
するように指定する各刺繍模様部に対して立体刺繍指定
データを設定するように構成されたことを特徴とするも
のである。設定された立体刺繍指定データに基づいて、
糸調子器を介して糸調子を弛めるように制御し、指定し
た立体刺繍を刺繍縫製し形成できる。その他請求項7と
同様の作用を奏する。
【0020】請求項9の立体刺繍用記録媒体は、複数の
刺繍模様の模様データと、シート状の基材の表面に厚み
のある弾性シートを積層してなる縫製可能な立体刺繍用
シートに刺繍模様を刺繍縫製して立体刺繍を形成する際
に、糸調子器を介して糸調子を弛めるように制御する糸
調子制御プログラムを記録したものである。この立体刺
繍用記録媒体はROMカードやCDROM、磁気ディス
ク等からなり、種々の電子制御式刺繍ミシン等に適用可
能である。立体刺繍を形成するときには、糸調子制御プ
ログラムを読出しそれに基づいて糸調子器を介して糸調
子を弛めた状態で刺繍縫製されるので、刺繍縫目の過度
の引締めが生じなくなり、立体感のある仕上がりの綺麗
な立体刺繍を形成することができる。
【0021】請求項10の立体刺繍用記録媒体は、請求
項9の発明において、前記各刺繍模様は1又は複数の刺
繍模様部からなり、立体刺繍に供する各刺繍模様部につ
いて立体刺繍するように指定する立体刺繍指定データを
記録したことを特徴とするものである。記録された立体
刺繍指定データに基づいて、糸調子器を介して糸調子を
弛めるように制御し、指定した立体刺繍を刺繍模様部ご
とに刺繍縫製し形成することができる。その他請求項9
と同様の作用を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、立体刺繍、
その形成方法、その形成装置の説明を含み、立体刺繍の
形成装置として、種々の刺繍模様の縫製が可能な電子制
御式の刺繍ミシンを適用したものである。
【0023】先ず、立体刺繍1及びその形成方法につい
て図1〜図5を参照して説明する。立体刺繍1は、加工
布2(シート状の基材に相当する)の表面に厚みのある
弾性シート3を積層してなる縫製可能(即ち、刺繍ミシ
ンMの縫針26が挿通可能)な立体刺繍用シート4(図
3参照)に、刺繍ミシンMにより刺繍模様「B」を張力
を弛めた状態の上糸5で刺繍縫製して、刺繍縫目6の内
側に弾性シート3の一部分を表面側へ膨らむように縫い
込んだものである。
【0024】加工布2としては、織布や不織布を適用す
るのが望ましいが、厚紙や合成樹脂製のシート材等を適
用することも可能である。弾性シート3としては、合成
樹脂発泡体であるスポンジを適用するのが望ましいが、
構成された立体刺繍用シート4が縫製可能であれば、ゴ
ム製の弾性シートを適用することも可能である。
【0025】立体刺繍1の形成方法について説明する
と、図3に示すように、加工布2の表面に厚みのある弾
性シート3を積層して、止め針等の止め具4aで加工布
2と弾性シート3を一体化して縫製可能な立体刺繍用シ
ート4を構成し、次に、図4、図5に示すように、刺繍
ミシンMにより立体刺繍用シート4に張力を弛めた状態
の上糸5で刺繍模様「B」を縫製処理し刺繍縫目6を形
成する。
【0026】刺繍縫目6の内側には弾性シート3の一部
分が表面側へおおきく均一に膨らむように縫い込まれ、
文字「B」の立体刺繍1が形成される。立体刺繍1が形
成されると、弾性シート3の刺繍縫目6の内側に縫い込
まれた部分とそれ以外の残りの部分とは、刺繍ミシンM
の縫針が微小送り毎に複数回上下動して切断され、切離
し可能な状態になり、弾性シート3の残りの不要な部分
を加工布2から取外すと、図1、図2に示す立体感のあ
る仕上がりの綺麗な立体刺繍1が現れる。
【0027】本実施形態の場合の立体刺繍1は文字
「B」の立体刺繍であるが、立体刺繍としては文字
「B」に限定されず、後述の刺繍ミシンMのROM42
やROMカード20内のROM60に格納されている種
々の刺繍模様のうちの1つの模様または複数の模様で形
成することができる。尚、立体刺繍1を形成する場合、
刺繍ミシンを適用するのが望ましいが、通常のミシンで
も適用可能である。
【0028】次に、電子制御式の刺繍ミシンMについて
説明する。図6に示すように、刺繍ミシンMは、ベッド
部11と、ベッド部11の右端部から立設された脚柱部
12と、脚柱部12の上端からベッド部11に対向する
ように左方へ延びるアーム部13を有する。ベッド部1
1には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示
略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)、下
糸ボビンを収容し縫針26と協働する糸輪捕捉器(例え
ば、水平釜)等が設けられている。
【0029】脚柱部12には、複数の刺繍模様の模様デ
ータが格納されたROMカード20を、内部のカード用
コネクタ61(図9参照)に接続する為のカード用スロ
ット12aが形成されている。ベッド部12の前面には
種々の縫目模様や各種のメッセージ等を表示する液晶デ
ィスプレイ21が設けられ、その下側には複数のキーや
スイッチ類を備えた操作パネル22が設けられ、液晶デ
ィスプレイ21の表面部のタッチパネルには複数のタッ
チキー50(図9参照)が設けられている。
【0030】アーム部13には、下端に縫針26を装着
した針棒25を上下動させる針棒駆動機構、針棒25を
布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺動機構
(図示略)、天秤を針棒25の上下動に同期して上下動
させる天秤駆動機構(図示略)、糸駒から天秤を経て縫
針26に供給される上糸5の糸張力を調整する糸調子器
34(図7、図8参照)等が設けられている。
【0031】尚、送り歯上下動機構と針棒駆動機構と天
秤駆動機構とはミシンモータ52で駆動され、針棒揺動
機構は針棒揺動用ステッピングモータ53で駆動され、
送り歯前後動機構は送り歯前後駆動用ステッピングモー
タ54で駆動され、糸調子器34は糸調子用ステッピン
グモータ55で駆動される(図9参照)。アーム部13
の頭部14には、縫製作業の起動と停止を指令する起動
・停止スイッチ27が設けられている。
【0032】ベッド部11の左端側部分には、通称フリ
ーアームと称されるフリーベッド部が形成され、フリー
ベッド部に刺繍装置30が着脱可能に装着される。刺繍
装置30は、その本体ケース31と、前記加工布2を着
脱自在に装着する刺繍枠32と、刺繍枠32をY方向
(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構を内蔵した収容
ケース33と、収容ケース33とその内部のY方向駆動
機構をX方向(左右方向)へ駆動するX方向駆動機構で
あって本体ケース31内に収容されたX方向駆動機構と
を備えており、X方向駆動機構は第1ステッピングモー
タ57で駆動され、Y方向駆動機構は第2ステッピング
モータ58で駆動される(図9参照)。
【0033】刺繍装置30がフリーベッド部に装着され
ると、第1,第2ステッピングモータ57,58が、コ
ネクタ59を介して刺繍ミシンMの制御装置Cに電気的
に接続され、制御装置Cにより第1,第2ステッピング
モータ57,58が駆動制御され、刺繍枠32と加工布
2とをX方向とY方向とに独立に移動駆動しつつ刺繍縫
製できる状態になる。
【0034】前記糸調子器34について図7、図8を参
照して説明する。糸調子器34は、刺繍ミシンMの機枠
に植設された軸部材35に外嵌固定された固定糸調子皿
36aと、軸部材35に移動自在に外嵌された可動糸調
子皿36bと、可動糸調子皿36bを固定糸調子皿36
a側(右側)へ弾性付勢する圧縮コイルバネ37と、可
動糸調子皿36bを固定糸調子皿36aから離れる側
(左側)へ押動する押動部材38と、ラック・ピニオン
機構38aを介して押動部材38を左右方向へ移動駆動
する糸調子用ステッピングモータ55を有する。
【0035】軸部材35の左端部にはバネ受け部39が
設けられ、このバネ受け部39と可動糸調子皿36bの
間において、軸部材35に圧縮コイルバネ37が外装さ
れている。図7に示すように、圧縮コイルバネ37によ
り可動糸調子皿36bが固定糸調子皿36aに圧接した
状態では、それらの間を通る上糸5に所定の張力が付与
され、図7の状態から糸調子用ステッピングモータ55
により押動部材38を左側へ移動駆動すると、図8に示
すように、1対の糸調子皿36a,36bが離れた状態
になり、上糸5の張力が弛められる。
【0036】次に、刺繍ミシンMの制御系について説明
する。図9に示すように、制御装置Cは、入力インター
フェース40と、CPU41とROM42とRAM43
とを含むコンピュータと、出力インターフェース44
と、これらを接続するバス45とを有する。入力インタ
ーフェース40には、起動・停止スイッチ27、複数の
タッチキー50、ミシン主軸の複数の回転位相を検出す
るタイミング信号発生器51、操作パネル22が夫々接
続されている。
【0037】出力インターフェース44には、ミシンモ
ータ52、針棒揺動用ステッピングモータ53、送り歯
前後駆動用ステッピングモータ54、糸調子用ステッピ
ングモータ55、液晶ディスプレイであるLCD21の
為のディスプレイコントローラ(LCDC)56と、刺
繍装置30の第1,第2ステッピングモータ57,58
が夫々接続されたコネクタ59等が続され、出力インタ
ーフェース44には、モータ52〜55,57,58の
為の複数の駆動回路も設けられている。ROMカード2
0のROM60は、コネクタ61を介してバス45に接
続されている。
【0038】制御装置CのROM42には、複数の実用
縫目の縫目データと、比較的使用頻度の高い多数の刺繍
模様の模様データとが格納され、多数の刺繍模様の模様
データは、図10に示すように、第1番目の模様デー
タ、第2番目の模様データ、第3番目の模様データ・・
・の順に格納されている。ROMカード20のROM6
0には、比較的使用頻度の低い多数の刺繍模様の模様デ
ータが格納され、多数の刺繍模様の模様データは、RO
M42と同様に格納されている。
【0039】各刺繍模様の模様データは、複数の刺繍模
様部のデータと模様表示データとその付随データからな
り、各模様データの複数の刺繍模様部のデータは、図1
1に示すように、第1番目の刺繍模様部部のデータ、第
2番目の刺繍模様部のデータ、第3番目の刺繍模様部の
データ・・・の順に格納されている。模様表示データ
は、刺繍模様とそれに含まれる複数の刺繍模様部等を表
示する為のデータであり、ビットマップデータ(ドット
イメージデータ)の形で格納され、付随データは、各模
様データの刺繍模様部の数n等のデータである。
【0040】尚、模様としては、種々の種類の文字、図
形や形象、マーク、キャラクタ(例えば、テレビや映画
等に登場する著名な人物、動物、ロボット等)等があ
る。尚、この刺繍ミシンMには、複数のROMカード2
0が装備されており、これらROMカード20のうちの
1つをカード用スロット2aに装着し使用できる。
【0041】各刺繍模様部のデータは、図11に示すよ
うに、立体刺繍する刺繍模様部を指定する立体刺繍指定
データと、針落ち位置を規定する落ち位置データ(座標
データ)とを含み、この実施形態の場合、立体刺繍する
各刺繍模様部においては立体刺繍指定データが予め設定
されている。例えば、図19、図20の刺繍模様「犬」
は、輪郭75と目76と鼻77と耳78の4種の刺繍模
様部からなり、輪郭75と目76と鼻77の各刺繍模様
部においては立体刺繍指定データが予め設定され、耳7
8の刺繍模様部においては2ヶ所とも立体刺繍指定デー
タは設定されていない。
【0042】制御装置CのROM42には、さらに、実
用縫目を縫製するのに必要な縫製制御や表示制御の一般
的な制御プログラムに加えて、刺繍模様をディスプレイ
21に表示させながら、所望の刺繍模様群を選択する刺
繍模様群処理と、選択された模様群のうちから所望の模
様を選択する模様選択処理と、選択した刺繍模様に対し
てディスプレイ21を介してサイズ設定や位置設定等の
編集処理を施す編集処理と、選択された刺繍模様を縫製
する縫製処理とを含む模様選択編集縫製処理の制御プロ
グラムが格納されている。
【0043】更に、制御装置CのROM42には、後述
の立体刺繍モードの設定を切換える立体刺繍モード切換
え制御の制御プログラム、立体刺繍モードのときに糸調
子器34を介して糸調子を弛めるように制御する糸調子
制御のプログラムが格納されている。前記RAM43に
は、前記種々の制御に必要なメモリ類(フラグやポイン
タやカウンタ等のメモリ、レジスタやバッファ等)が設
けられている。
【0044】刺繍模様群並びに刺繍模様の選択について
簡単に説明すると、刺繍ミシンMの電源を投入し、RO
Mカード20を装着した状態又は装着しない状態におい
て、ディスプレイ21にメニュー画面が表示され、その
メニュー画面において刺繍模様群を選択するモードを設
定すると、図12に示すように、刺繍模様群を選択する
為の初期画面がディスプレイ21に表示される。
【0045】その初期画面において、例えば、キーマー
ク「ABC」を押圧して大文字アルファベットの模様群
を選択すると、ディスプレイ21には図13のように複
数の大文字アルファベットの刺繍模様(文字模様)が表
示され、その画面に表示されている所望の文字を押圧す
るとその文字が画面の上部に表示される。こうして順々
に文字「H」、「A」、「P」、「P」、「Y」の刺繍
模様を押圧し、図13のように表示させた状態で、キー
マーク「確定」を押圧すると、指定した5つの文字
「H」、「A」、「P」、「P」、「Y」の選択が確定
し、それら刺繍模様の模様データがROM42又は60
から読み出されてRAM43のメモリに格納される。但
し1文字だけ選択することもある。
【0046】一方、図12の初期画面において、例え
ば、パンダ等が表示された模様群のキーマークを押圧す
ると、ディスプレイ21には図14のような動物や人間
や乗り物等の模様群の複数の刺繍模様が表示され、その
画面に表示されている所望の模様を押圧して選択した
後、キーマーク「確定」を押圧するとその刺繍模様の選
択が確定し、その模様の模様データがROM42又はR
OM60から読み出されてRAM43のメモリに格納さ
れる。
【0047】尚、キーマーク「前ページ」や「次ペー
ジ」を押圧することで、別の複数の刺繍模様を表示した
前頁の画面や次頁の画面を表示させることができる。刺
繍模様の選択の後、キーマーク「編集」を押圧すること
で、図示していないが、編集画面(図示略)に切換わ
り、その画面に表示される種々のキーマークを押圧操作
することで、縫製領域内において、その刺繍模様を移動
させたり、拡大したり縮小したりして刺繍サイズを変更
したり、90度反転したり180度反転したりすること
ができる。
【0048】立体刺繍モードとは、前記立体刺繍用シー
ト4に刺繍縫製して、刺繍縫目6の内側に弾性シート3
の一部分を縫い込んで立体刺繍1を形成するモードであ
り、刺繍模様選択から縫製処理開始時までの間におい
て、ディスプレイ21に「立体刺繍」と「取消」のキー
マークが表示され、キーマーク「立体刺繍」を押圧する
ことで立体刺繍モードが設定され、キーマーク「取消」
を押圧することにより設定されていた立体刺繍モードが
解除される。
【0049】立体刺繍モードが設定された状態で、起動
スイッチ27をONすると、立体刺繍指定データが設定
されている1又は複数の刺繍模様部(立体刺繍模様部)
が刺繍縫製された後、一旦刺繍ミシンMの作動が停止
し、続いて起動スイッチ27をONすると、立体刺繍指
定データが設定されていない刺繍模様部(通常刺繍模様
部)が刺繍縫製される。立体刺繍モード以外の刺繍縫製
処理では、起動スイッチ27をONすると、刺繍模様の
複数の刺繍模様部が連続的(但し、不連続的でもよい)
に刺繍縫製され通常刺繍が形成される。
【0050】次に、前記刺繍模様選択編集縫製処理のル
ーチンと、立体刺繍モード切換え制御のルーチンについ
て、図15〜図18のフローチャートを参照して説明す
る。尚、図中符号Si(i=1、2、3・・・)は各ス
テップを示す。
【0051】図15に示すように、電源の投入により刺
繍模様選択編集縫製処理の制御が開始されると、最初に
RAM43のメモリ類をクリアする等の初期設定が実行
され(S1)、次に既述のような刺繍模様群選択処理が
実行され(S2)、次に選択さた模様群のうちから1つ
又は複数の刺繍模様を選択する刺繍模様選択処理が実行
され(S3)、選択した刺繍模様に対する編集処理が実
行される(S4)。一方、電源の投入により初期設定が
実行された以降においては、図16に示すように、微小
時間毎のインターバル割り込み処理による立体刺繍モー
ド切換え制御が実行される。
【0052】立体刺繍モード切換え制御が開始される
と、先ず立体刺繍キー(キーマーク「立体刺繍」に対応
するタッチキー50)が操作されONされたときには
(S10:Yes)、立体刺繍フラグFが1に設定され(S1
1)、次に取消キー(キーマーク「取消」に対応するタ
ッチキー50)が操作されONされたときに(12:Yes)
、立体刺繍フラグFが設定されているときに限って
(S13:Yes)、立体刺繍フラグFが解除され(S1
4)、メインルーチンにリターンする。
【0053】再び、図15において、S4の模様編集処
理の終了後、起動スイッチ27がONされたときには
(S5:Yes)、縫製処理(図19参照)が実行される
(S6)。この縫製処理が開始されると、立体刺繍フラ
グFが設定されているとき(つまり、立体刺繍モードの
とき)には(S20:Yes)、RAM43に格納しておいた
刺繍データ(座標データ)と刺繍模様部の数nと立体刺
繍データ等が読み込まれ(S21)、これらのデータに
基づいて、糸調子器34を介して糸調子が布厚や移動量
に加え立体刺繍用シートの厚さを考慮して弛めるように
制御され(S22)、刺繍縫製(図18参照)が実行さ
れる(S23)。
【0054】この刺繍縫製が開始されると、先ず刺繍模
様部カウンタPに初期値「1」がセットされ(S3
0)、第P番目の刺繍模様部の立体刺繍指定データが設
定されているときには(S31:Yes)、第P番目の刺繍模
様部が縫製処理される(S32)。次に、刺繍模様部カ
ウンタPが1つインクリメントされ(S33)、その刺
繍模様部カウンタPが刺繍模様部の数nよりも小さいと
きには(S34:No )、S31にリターンする。一方、立
体刺繍指定データが設定されていいないときには(S3
1:No )、S33以降が実行される。このようにして、
先ず立体刺繍模様部が刺繍縫製される。
【0055】ところで、刺繍模様部カウンタPが刺繍模
様部の数nよりも大きいときには(S34:Yes)、刺繍ミ
シンMの作動を停止し、糸調子制御を解除し、刺繍模様
部カウンタPに初期値「1」が再びセットされ、その
後、起動・停止スイッチ27がONされると(S36:Ye
s)、第P番目の刺繍模様部の立体刺繍指定データが設
定されていないときには(S37:Yes)、第P番目の刺繍
模様部が縫製処理される(S38)。第P番目の刺繍模
様部の立体刺繍指定データが設定されているときには
(S37:No )、S39以降が実行される。その後、Pを
1つインクリメントして(S39)、その刺繍模様部カ
ウンタPが刺繍模様部の数nよりも小さいときには(S
39:No )、S37以降が再度実行され、刺繍模様部カウ
ンタPが刺繍模様部の数nよりも大きいときには(S4
0:Yes)リターンする。このようにして、立体刺繍模様
部が刺繍縫製された後、使用者によって立体刺繍用シー
ト(非縫製部や不要部)が取り除かれ、通常刺繍模様部
が刺繍縫製される。
【0056】再び、図17の縫製処理において、立体刺
繍モードのフラグFが解除されているときには(S20:N
o )、RAM43に格納しておいた刺繍データ(座標デ
ータ)が読込まれ(S24)、その刺繍データに基づい
て、糸調子を制御せずに刺繍模様部を連続的に刺繍縫製
し、通常刺繍部で構成された刺繍模様が形成される(S
25)。尚、立体刺繍モードの設定については、操作パ
ネル22に立体刺繍モード切換えスイッチを設け、この
スイッチのON・OFF操作により、立体刺繍モードを
切換えられるように構成してもよい。
【0057】例えば、図19、図20の刺繍模様「犬」
は、輪郭75と目76と鼻77からなる立体刺繍71
と、耳78の通常刺繍78を組合わせた立体通常混合刺
繍70であり、前記刺繍ミシンMにより、そのROM4
2又はROM60に予め格納されている刺繍模様を構成
する複数の刺繍模様部のデータに基づいて、立体刺繍用
シート4に刺繍縫製することで形成することができる。
【0058】上述した実施の形態においては、刺繍装置
30によって布と縫針26とを相対的に移動させて刺繍
を行うが、送り歯で布と縫針26とを相対的に移動させ
てもよい。また、刺繍(図形や文字)を、折り返し点が
縫い方向に接近し縫目が縫い方向に交差するサテン縫い
(図23参照)で形成したが、弾性シート3を加工布2
に保持できる縫目であればよい。
【0059】特に、サテン縫いでは、刺繍縫目6の内側
に縫い込まれ凸部となる弾性シート3が加工布2に安定
して保持されるとともに、折り返し点即ち縫針26の貫
通部が縫い方向に接近しているので、弾性シート3の不
要な部分をハサミやカッター等を用いなくても、手で引
っ張るだけで容易に分離することが可能になる。縫目の
種類としては、サテン縫いのように縫目が縫い方向に交
差するものでえればよい。上述したサテン縫いでは、ハ
サミやカッター等を用いなくてもよいが、縫目が縫い方
向に交差する他の縫い方(たちめかがり、まつり縫い、
クロスステッチ、飾り縫い等)にして、ハサミやカッタ
ーで弾性シート3の不要な部分を取り除いてもよい。
【0060】更に、上述した実施の形態では、スポンジ
状の弾性シート3を用いているため、輪郭部を最初に縫
ってもその弾性シート3の針貫通部がわずかに加工布2
に引っかかり、弾性シート3が加工布2から容易には分
離しないので、その輪郭部の後に立体部分を安定した状
態で縫うことができる。また、スポンジ状であれば、縫
針26への負荷も少なくてすむし、縫針26の貫通に伴
って上糸が下降し、立体の針落ち付近の弾性シート3は
上下に縮み、断面が略円弧状になるので、立体部が柔ら
かい感じとなる。
【0061】輪郭部は、通常の刺繍縫いでは最後に縫う
ことが多く、また立体刺繍では立体部とされることが多
いので、立体刺繍モードと指定された場合には、平坦な
通常刺繍を終えた後に、輪郭を刺繍するように縫製順位
を自動的に変えてもよい。この場合、平坦な刺繍領域を
縫製した後にスポンジを装着する。または、逆に平坦な
刺繍領域を後に縫製するならば、平坦部が露出し押え足
の邪魔にならないように不要な弾性シート3を取り除
く。尚、刺繍においては一般的に小さな押え足が用いら
れる。
【0062】上述した実施形態においては、糸を挟持す
る力(抵抗)の強弱に応じて糸調子を制御したが、糸の
繰り出し量を決定して糸調子を決定するミシンにおいて
本発明を適用してもよい。また、上述した実施形態にお
いては、立体部分を刺繍するのに際して自動的に糸が弛
められるが、使用者が手動にて糸調子を弛めるようにし
てもよい。そのような手動操作の場合、その旨を音声や
メッセージ、ブザー等で使用者に報知してもよい。例え
ば、「糸調子を最大限弛めて下さい。」というメッセー
ジを画面上に表示してもよい。
【0063】更に、立体部の刺繍時においては、通常の
実用縫時や刺繍時の手動操作を越えたきわめて弛い糸調
子になるように自動的に弛めるように構成してもよい。
使用者の操作においても同様に、立体刺繍モード時に
は、例えば、糸調子ダイヤルを最大弛めた状態に回動す
ると、同じ回動位置であっても、通常の実用縫時や刺繍
時の手動操作を越えた極めて弛い糸調子としてCPUは
その設定値を検出する。また、上述した刺繍ミシンにお
ける押え足は同出願人の特開平8−308511号に記
載されたような針棒の上下動とそれに取り付けられたバ
ネの弾性力によって上下動するタイプのものである。
【0064】図24に示すように、この押え足80は、
アーム部13の頭部14に設けられた押え棒81の下端
部に、溝部82を通してネジ82aを締めつけることに
より着脱可能に取付けられている。図24の押え足80
は、加工布のうちの特にキルトに対してフリーモーショ
ン縫いを行う場合に使用されるフリーモーション縫い用
のものが取付けられている。押え足80は、溝部82を
有するホルダー部83と、このホルダー部83に上下に
離れて設けられた上下1対の孔部84(下方側のみ表示
する)に挿通される軸部85と、この軸部85の下端に
設けられた押え面部87とから構成されている。軸部8
5には1対の孔部84間において圧縮コイルバネ86が
外装され、この圧縮コイルバネ86により、押え面部8
7が下方へ付勢された状態になっている。この押え面部
87には、縫針26が挿通する孔88が、針振りに対応
した長穴状に形成されている。
【0065】また、軸部85の上端には係止部89が設
けられており、この係止部89は、押え棒85に押え足
80が取付けられたとき、針棒25の針止めネジ90の
上にくるように構成されている。これにより、押え足8
0は、針棒25が所定位置から上方へ移動したときに、
圧縮コイルバネ86のバネ力に抗して上昇し、針棒25
が所定位置から下方に位置した状態では、圧縮コイルバ
ネ86のバネ力により加工布を所定の力で押さえつける
ようになっている。尚、この押え足80を用いる刺繍縫
いの場合には、CPUは実際に用いられる布ではなく、
予め決められた厚さの布が用いられたものと認識する。
【0066】次に、別実施形態について説明する。別実
施形態は、前記実施形態の刺繍ミシンMにおいて、RO
M42又はROM60に予め格納されている、各刺繍模
様を構成する複数の刺繍模様部のうちの所望のものを立
体刺繍するように指定できるようにしたものである。但
し、前記実施形態と同じものには同一符号を付し説明す
る。
【0067】制御装置CのROM42には、実用模様を
縫製するのに必要な縫製制御や表示制御の一般的な制御
プログラムと、刺繍模様をディスプレイ21に表示させ
ながら、所望の刺繍模様群を選択する刺繍模様群処理、
選択された模様群のうちから所望の模様を選択する模様
選択処理、選択した刺繍模様に対してディスプレイ21
を介してサイズ設定や位置設定等の編集処理を施す編集
処理、選択された刺繍模様を縫製する縫製処理とを含む
模様選択編集縫製処理の制御プログラムの他、選択した
刺繍模様の複数の刺繍模様部のうちの所望のものを立体
刺繍するように指定する立体刺繍指定制御のプログラ
ム、立体刺繍するように指定された刺繍模様部を刺繍縫
製するときに糸調子器34を介して糸調子を弛めるよう
に制御する糸調子制御のプログラム等が格納されてい
る。
【0068】例えば、ROM42又はROM60に予め
格納されている複数の刺繍模様のうちから刺繍模様
「犬」を選択したものとする。その後、図21に示すよ
うに、ディスプレイ21上のキーマーク「立体刺繍指
定」を押圧すると立体刺繍設定モードに切換わり、ディ
スプレイ21には、画面中央上部に刺繍模様「犬」が表
示され、その下側に「犬」を構成する刺繍模様部であ
る、輪郭75、目76、鼻77、耳78が表示される。
全ての刺繍模様部75〜78は当初通常刺繍されるよう
になっており、複数の刺繍模様部のうちの所望の刺繍模
様部に対応するタッチキー50を押圧することで、その
刺繍模様部を立体刺繍するように指定できる。
【0069】図示していないが、指定された刺繍模様部
の近傍に「指定」のマークを表示したり、刺繍模様部を
太枠で囲むように表示することで、指定された立体刺繍
模様部を認識できるようにしてもよい。キーマーク「取
消」を押圧することにより設定されていた立体刺繍設定
モードが解除される。
【0070】本実施形態では、輪郭75、目76、鼻7
7を立体刺繍するように指定し、耳78だけが通常刺繍
するようにする。立体刺繍設定モードを設定した状態
で、起動スイッチ27をONすると、先ず、指定された
刺繍模様部(輪郭75、目76、鼻77)が刺繍縫製さ
れた後、刺繍ミシンMが一旦停止し、その後再び起動ス
イッチ27をONすると、残りの刺繍模様部(耳78)
が刺繍縫製される。但し、立体刺繍設定モードを設定し
て1つの刺繍模様部も立体刺繍するように指定しない状
態、及び、立体刺繍設定モードを設定していない状態
で、起動スイッチ27をONすると、全ての刺繍模様部
が通常刺繍される。
【0071】また、図22に示すように、複数の刺繍模
様の模様データと、立体刺繍用シート4に刺繍模様を刺
繍縫製して立体刺繍を形成する際に糸調子器34を介し
て糸調子を布厚や移動量に加え立体刺繍用シートの厚さ
を考慮して弛めるように制御する糸調子制御プログラム
を記録したROMカード42Aであって、刺繍ミシンM
の制御装置Cに着脱可能に装着されるROMカード42
Aを設けてもよい。ROMカード42AのROMに格納
されている複数の刺繍模様の模様データと糸調子制御プ
ログラムに基づいて、既存の刺繍ミシンを利用して立体
刺繍を形成することができる。更に、このROMカード
のROMに前記各刺繍模様は1又は複数の刺繍模様部か
らなり、立体刺繍に供する各刺繍模様部について立体刺
繍するように指定する立体刺繍指定データを記録させて
もよい。複数の刺繍模様部のうちの所望のものを立体刺
繍できるようになる。尚、縫製領域のうち任意の領域を
立体刺繍と指定する場合、平らな通常領域の縫製順序
は、立体刺繍の後に自動的に変更してもよい。
【0072】
【発明の効果】 請求項1の立体刺繍によれば、シート
状の基材の表面に厚みのある弾性シートを積層してなる
縫製可能な立体刺繍用シートに、任意の刺繍模様を上糸
の張力を弛めた状態で刺繍縫製して、刺繍縫目の内側に
弾性シートの一部分を表面側へ膨らむように縫い込んだ
ので、刺繍縫目の過度の引締めをなくし、立体感のある
仕上がりの綺麗な立体刺繍になる。
【0073】請求項2の立体刺繍の形成方法によれば、
シート状の基材の表面に厚みのある弾性シートを積層し
てなる縫製可能な立体刺繍用シートを用い、その立体刺
繍用シートに上糸の張力を弛めた状態で刺繍模様を縫製
処理して、刺繍縫目の内側に弾性シートの一部分を表面
側へ膨らむように縫い込んだ立体刺繍を形成するので、
刺繍縫目の過度の引締めが生じなくなり、立体感のある
仕上がりの綺麗な立体刺繍を形成することができる。
【0074】請求項3の立体刺繍の形成装置によれば、
複数の刺繍模様の模様データを格納した模様データ記憶
手段から受ける模様データに基づいて、シート状の基材
の表面に厚みのある弾性シートを積層してなる縫製可能
な立体刺繍用シートに、刺繍縫製して立体刺繍を形成す
る立体刺繍縫製手段とを備えたので、立体刺繍の形成装
置として刺繍ミシンを適用し、その刺繍ミシンに装備さ
れている多数の刺繍模様の模様データを有効活用し、刺
繍縫製対象の布に種々の立体刺繍を形成することができ
る。立体刺繍用シートに上糸の張力を弛めた状態で刺繍
模様を縫製処理することで、刺繍縫目の過度の引締めを
なくし、立体感のある仕上がりの綺麗な立体刺繍を形成
できる。
【0075】請求項4の立体刺繍の形成装置によれば、
請求項3と同様の効果を奏するが、前記立体刺繍縫製手
段は、上糸に張力を付与する糸調子器と、立体刺繍を形
成するときに糸調子器を介して糸調子を弛めるように制
御する糸調子制御手段を備えたので、立体刺繍用シート
に刺繍縫製するとき、糸調子制御手段により糸調子器を
介して糸調子を弛めるように制御することで、刺繍縫目
の過度の引締めが生じなくなり、立体感のある仕上がり
の綺麗な立体刺繍を確実に形成できる。
【0076】請求項5の立体刺繍の形成装置によれば、
請求項4と同様の効果を奏するが、前記模様データ記憶
手段に格納されている各刺繍模様の模様データは、1又
は複数の立体刺繍模様部のデータと1又は複数の通常刺
繍模様部のデータとを含み、前記立体刺繍縫製手段は、
1又は複数の立体刺繍模様部を刺繍縫製した後、1又は
複数の通常刺繍模様部を刺繍縫製するので、刺繍縫目の
内側に弾性シートの一部分を表面側へ膨らむように縫い
込み立体刺繍を形成した後、弾性シートの不要な部分を
取除いてから、通常刺繍模様部を形成することができ、
立体刺繍と通常刺繍とを組合わせた綺麗な刺繍模様を形
成することができる。
【0077】請求項6の立体刺繍の形成装置によれば、
請求項5と同様の効果を奏するが、各立体刺繍模様部の
データは、立体刺繍用シートに対する針落ち位置を規定
するデータと立体刺繍を指定する立体刺繍指定データと
を含み、各通常刺繍模様部のデータは、立体刺繍用シー
トに対する針落ち位置を規定するデータを含むので、立
体刺繍指定データに基づいて糸調子器を介して糸調子を
弛めるように制御し、立体刺繍用シートに対する針落ち
位置を規定するデータに基づいて刺繍縫製し、各立体刺
繍模様部を形成することができ、立体刺繍用シートに対
する針落ち位置を規定するデータに基づいて刺繍縫製
し、各通常刺繍模様部を形成することができる。
【0078】請求項7の立体刺繍の形成装置によれば、
請求項4と同様の効果を奏するが、前記模様データ記憶
手段に格納されている各刺繍模様の模様データは複数の
刺繍模様部のデータであって立体刺繍用シートに対する
針落ち位置を規定するデータを有し、複数の刺繍模様部
のうちの所望のものを立体刺繍するように指定する立体
刺繍指定手段を設け、前記立体刺繍縫製手段は、立体刺
繍指定手段で指定された刺繍模様部を刺繍縫製した後残
りの刺繍模様部を刺繍縫製するので、立体刺繍指定手段
により複数の刺繍模様部のうちの所望のものを立体刺繍
するように指定し、その刺繍模様部を刺繍縫目の内側に
弾性シートの一部分を表面側へ膨らむように縫い込み立
体刺繍に形成した後、弾性シートの不要な部分を取除い
てから、残りの刺繍模様部を通常刺繍模様部に形成する
ことができる。
【0079】請求項8の立体刺繍の形成装置によれば、
請求項7と同様の効果を奏するが、前記立体刺繍指定手
段を、立体刺繍するように指定する各刺繍模様部に対し
て立体刺繍指定データを設定するように構成したので、
指定された立体刺繍指定データに基づいて、糸調子器を
介して糸調子を弛めるように制御し、指定した立体刺繍
を刺繍縫製し形成することができる。
【0080】請求項9の立体刺繍用記録媒体によれば、
複数の刺繍模様の模様データと、シート状の基材の表面
に厚みのある弾性シートを積層してなる縫製可能な立体
刺繍用シートに刺繍模様を刺繍縫製して立体刺繍を形成
する際に、糸調子器を介して糸調子を弛めるように制御
する糸調子制御プログラムを記録したものであるので、
種々の電子制御式刺繍ミシン等に適用し、立体刺繍を形
成するときには、糸調子制御プログラムを読出しそれに
基づいて糸調子器を介して糸調子を弛めた状態で刺繍縫
製されるので、刺繍縫目の過度の引締めが生じなくな
り、立体感のある仕上がりの綺麗な立体刺繍を形成する
ことができる。
【0081】請求項10の立体刺繍用記録媒体によれ
ば、請求項9と同様の効果を奏するが、前記各刺繍模様
は1又は複数の刺繍模様部からなり、立体刺繍に供する
各刺繍模様部について立体刺繍するように指定する立体
刺繍指定データを記録したので、記録された立体刺繍指
定データに基づいて、糸調子器を介して糸調子を弛める
ように制御し、指定した立体刺繍を刺繍模様部ごとに刺
繍縫製し形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る立体刺繍の斜視図であ
る。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】立体1繍用シートの縦断面図である。
【図4】刺繍縫製された立体刺繍用シートの縦断面図で
ある。
【図5】刺繍縫製された立体刺繍用シートの斜視図であ
る。
【図6】刺繍ミシンの斜視図である。
【図7】糸調子器(通常状態)の正面図である。
【図8】糸調子器(糸調子を弛めた状態)の正面図であ
る。
【図9】刺繍ミシンの制御系のブロック図である。
【図10】ROMに格納された模様データのデータ構造
の説明図である。
【図11】各模様データの複数の刺繍模様部のデータ構
造の説明図である。
【図12】ディスプレイに表示された模様群選択画面を
示す図である。
【図13】ディスプレイに表示された模様選択画面を示
す図である。
【図14】ディスプレイに表示された模様選択画面を示
す図である。
【図15】刺繍模様選択編集縫製処理のルーチンのフロ
ーチャートである。
【図16】立体刺繍モード切換え制御のルーチンのフロ
ーチャートである。
【図17】縫製処理のサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図18】刺繍縫製のサブルーチンのフローチャートで
ある。
【図19】立体刺繍と通常刺繍を組合わせた立体通常混
合刺繍の平面図である。
【図20】図19のXX−XX線断面図である。
【図21】別実施形態に係る立体刺繍設定モード状態に
おけるディスプレイに表示された立体刺繍設切換え画面
を示す図である。
【図22】別の実施形態に係るROMカードのデータ構
造の説明図である。
【図23】サテン縫いを示す図である。
【図24】押え足の斜視図である。
【符号の説明】
M 刺繍ミシン C 制御装置 1 立体刺繍 2 加工布(基材) 3 弾性シート 4 立体刺繍用シート 5 上糸 6 刺繍縫目 20 ROMカード 34 糸調子器 41 CPU 42,42A,60 ROM 43 RAM

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の基材の表面に厚みのある弾性
    シートを積層してなる縫製可能な立体刺繍用シートに、
    任意の刺繍模様を上糸の張力を弛めた状態で刺繍縫製し
    て、刺繍縫目の内側に弾性シートの一部分を表面側へ膨
    らむように縫い込んだことを特徴とする立体刺繍。
  2. 【請求項2】 シート状の基材の表面に厚みのある弾性
    シートを積層してなる縫製可能な立体刺繍用シートを用
    い、その立体刺繍用シートに上糸の張力を弛めた状態で
    刺繍模様を縫製処理して、刺繍縫目の内側に弾性シート
    の一部分を表面側へ膨らむように縫い込んだ立体刺繍を
    形成することを特徴とする立体刺繍の形成方法。
  3. 【請求項3】 複数の刺繍模様の模様データを格納した
    模様データ記憶手段から受ける模様データに基づいて、
    シート状の基材の表面に厚みのある弾性シートを積層し
    てなる縫製可能な立体刺繍用シートに、刺繍縫製して立
    体刺繍を形成する立体刺繍縫製手段を備えたことを特徴
    とする立体刺繍の形成装置。
  4. 【請求項4】 前記立体刺繍縫製手段は、上糸に張力を
    付与する糸調子器と、立体刺繍を形成するときに糸調子
    器を介して糸調子を弛めるように制御する糸調子制御手
    段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の立体刺繍
    の形成装置。
  5. 【請求項5】 前記模様データ記憶手段に格納されてい
    る各刺繍模様の模様データは、1又は複数の立体刺繍模
    様部のデータと1又は複数の通常刺繍模様部のデータと
    を含み、前記立体刺繍縫製手段は、1又は複数の立体刺
    繍模様部を刺繍縫製した後、1又は複数の通常刺繍模様
    部を刺繍縫製することを特徴とする請求項4に記載の立
    体刺繍の形成装置。
  6. 【請求項6】 各立体刺繍模様部のデータは、立体刺繍
    用シートに対する針落ち位置を規定するデータと立体刺
    繍を指定する立体刺繍指定データとを含み、各通常刺繍
    模様部のデータは、立体刺繍用シートに対する針落ち位
    置を規定するデータを含むことを特徴とする請求項5に
    記載の立体刺繍の形成装置。
  7. 【請求項7】 前記模様データ記憶手段に格納されてい
    る各刺繍模様の模様データは、複数の刺繍模様部のデー
    タであって立体刺繍用シートに対する針落ち位置を規定
    するデータを有し、複数の刺繍模様部のうちの所望のも
    のを立体刺繍するように指定する立体刺繍指定手段を設
    け、前記立体刺繍縫製手段は、立体刺繍指定手段で指定
    された刺繍模様部を刺繍縫製した後、残りの刺繍模様部
    を刺繍縫製することを特徴とする請求項4に記載の立体
    刺繍の形成装置。
  8. 【請求項8】 前記立体刺繍指定手段は、立体刺繍する
    ように指定する各刺繍模様部に対して立体刺繍指定デー
    タを設定するように構成されたことを特徴とする請求項
    7に記載の立体刺繍の形成装置。
  9. 【請求項9】 複数の刺繍模様の模様データと、シート
    状の基材の表面に厚みのある弾性シートを積層してなる
    縫製可能な立体刺繍用シートに刺繍模様を刺繍縫製して
    立体刺繍を形成する際に、糸調子器を介して糸調子を弛
    めるように制御する糸調子制御プログラムを記録したこ
    とを特徴とする立体刺繍用記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記各刺繍模様は1又は複数の刺繍模
    様部からなり、立体刺繍に供する各刺繍模様部について
    立体刺繍するように指定する立体刺繍指定データを記録
    したことを特徴とする請求項9に記載の立体刺繍用記録
    媒体。
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