JPH11805A - ねじ切りバイト - Google Patents

ねじ切りバイト

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JPH11805A
JPH11805A JP15420897A JP15420897A JPH11805A JP H11805 A JPH11805 A JP H11805A JP 15420897 A JP15420897 A JP 15420897A JP 15420897 A JP15420897 A JP 15420897A JP H11805 A JPH11805 A JP H11805A
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JP
Japan
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thread
blade
thread cutting
cutting tool
length
Prior art date
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Pending
Application number
JP15420897A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyoshi Fujii
昭好 藤井
Akio Wakamatsu
秋生 若松
Kiyoharu Oide
清春 生出
Nobuo Morimoto
信雄 森元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Publication of JPH11805A publication Critical patent/JPH11805A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ切削加工時におけるさらい刃とねじ溝と
の間での切屑の噛み込みを確実に回避して、該切屑の溶
着を防止する。 【解決手段】 シャンクの先端部に取り付けられるほぼ
三角形状の平板状チップ本体15の各角部に1山のねじ
切り刃部16を設ける。また、このねじ切り刃部の側部
にねじ山頂部12aに発生するばり等をさらうさらい刃
部19が設けられている。そして、前記さらい刃部の側
部とチップ本体の側壁に、ほぼく字形に切り欠された凹
状の逃げ部22を設けると共に、さらい刃部の長さをね
じ山頂部12aからねじ溝12bの上部位置付近までの
必要最小限に短く設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば筒状ワーク
の内周面に雌ねじを切削加工するねじ切りバイトの改良
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のねじ切りバイトとしては、例え
ば、特開平5−177415号公報に記載されているも
のが知られている。
【0003】図4に基づいて概略を説明すれば、このね
じ切りバイトは、2山ねじ切り方式のものを前提として
切屑処理性能を左右するブレーカ形状を改善したもので
ある。すなわち、シャンクの先端部に取り付けられるほ
ぼ三角形の平坦板状のチップ本体1の各角部に夫々2つ
のねじ切り刃部2,3が設けられていると共に、該両ね
じ切り刃部2,3が位置するチップ本体1の上面にラン
ド部内側の凹部4a,4bに連結する凹部5a,5bが
形成され、この凹部5a,5bの後方ブレーカ壁6a,
6bに沿って切屑案内溝7a,7bが形成されている。
また、前記両凹部5a,5bの間には、0.1〜0.3
mmの段差が形成されている。
【0004】このように、切屑案内溝7a,7bや段差
を形成したことにより、切屑が絡みにくくなり、切屑が
一定方向に安定して処理することを可能としたものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のねじ切りバイトにあっては、前述のようにねじ切り
刃部2,3の切削によって発生する切屑の絡み抑制や一
定方向の安定化処理が可能になるものの、切屑のさらい
刃部8とねじ溝との間への噛み込みによる切屑の溶着等
の問題については何等考慮されていない。すなわち、初
期のねじ山を決定するねじ切れ刃部2とブレーカ壁6a
の外端縁6cとの間に有する直線状のさらい刃部8がブ
レーカ壁6aの外端縁6c側へ比較的長く形成されてい
るため、雌ねじ加工における切削中の切屑がさらい刃部
8の刃先とねじ溝との間に噛み込まれて逃げ場を失い高
い摩擦熱によって溶着してしまうおそれがある。
【0006】そこで、さらい刃部8の長さのみを管理し
てその長さを短くすることも考えられるが、単に長さを
短くするだけはシャンクに設けられたチップ本体1保持
用の図外の保持溝との確実な係合性が得られず、シャン
クへの取り付けが困難になる。また、たとえ、取り付け
が可能であるとしてもさらい刃部8とブレーカ壁6aと
の間のはさみ角θが大きくなってしまうため、切屑が噛
み込まれ易くなり、前述と同様に溶着してしまうおそれ
がある。
【0007】また、かかる問題は、前記2山ねじ切り方
式の場合ばかりではなく1山ねじ切り方式の場合も同様
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来のね
じ切りバイトの実情に鑑みて案出されたもので、請求項
1記載の発明は、シャンクの先端部に取り付けられるほ
ぼ三角形状の平板状のチップ本体と、該チップ本体の各
角部に設けられたねじ切り刃部と、該ねじ切り刃部の側
部に形成されて、切り出されたねじ山頂部の切屑をさら
うさらい刃部とを備えたねじ切りバイトにおいて、前記
さらい刃部の側部と該側部に連なるチップ本体の側壁に
前記切屑を逃がす凹状の逃げ部を切欠形成し、前記さら
い刃部の長さを必要最小限に短く形成したことを特徴と
している。
【0009】請求項2記載の発明は、前記逃げ部を、ほ
ぼく字形状に切欠形成したことを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、前記さらい刃部の
長さを、前記ねじ山の頂部からねじ溝のほぼ上部位置ま
での長さに設定したことを特徴としている。
【0011】前記構成の本発明によれば、例えば筒状ワ
ーク内周面のねじ切り加工時に、ねじ切り刃部で切削さ
れた切屑はワークの回転に伴いさらい刃部とねじ溝との
間に噛み込まれようとするが、短かなさらい刃部の端縁
から逃げ部内に吸収される形で入り込み、ここから外部
へ排出される。要するに、切屑は長さの短いさらい刃部
によってさらわれた直後に逃げ部内に入り込むため、さ
らい刃部とねじ溝との間での噛み込みが確実に回避され
るのである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明に係るねじ
切りバイトの一実施形態を示している。このねじ切りバ
イトは、図3に示すように円筒状のワーク11の内周面
に雌ねじ12を切削加工する1山ねじ切り方式のもので
あって、切削時のホルダー13に着脱自在に取り付けら
れるストレートのシャンク14と、該シャンク14の先
端部に取り付けられたほぼ三角形状の平板状のチップ本
体15と、該チップ本体15の各角部に夫々有する3つ
のねじ切り刃部16,16,16とを備えている。
【0013】前記チップ本体15は、図1及び図2に示
すようにシャンク14の先端部に形成されたほぼ三角形
状の保持溝17内に嵌合保持されていると共に、中央の
取付用孔18を介してボルトによりシャンク14に着脱
自在に取り付けられている。
【0014】前記各ねじ切り刃部16は、回転するワー
ク11の内周面に雌ねじ12を連続的に切削加工する単
一の切刃であって、そのシャンク14側の一側部には、
ねじ切り刃部16で切削された雌ねじ12の頂部12a
に発生するばり等をさらうさらい刃19,19,19が
夫々形成されている。また、各ねじ切り刃部16のチッ
プ本体15側の上面には、雌ねじ12加工により発生し
た切屑20のカール状態と排出方向を決定するチップブ
レーカ21,21,21が形成されている。
【0015】そして、前記各さらい刃部19のシャンク
14側側部と該側部に連なるチップ本体15の一側壁1
5aには、凹状の逃げ部22,22,22が切欠形成さ
れている。具体的に説明すれば、この各逃げ部22は、
さらい刃部19の側部とチップ本体15の一側壁15a
の一点鎖線に示す部位をほぼく字形状に切欠して形成さ
れ、各さらい刃部19の端縁19aから保持溝17の周
壁17aの端縁17bよりも若干内側へ入り込む長さに
設定されて、各さらい刃部19の長さL1が通常の長さ
Lから必要最小限度の長さに設定されている。つまり、
この長さL1は、図1に示すように雌ねじ12の2つの
ねじ山頂部12a,12a間である1つのねじ頂部12
aからねじ溝12bの上部ほぼ中央位置までの長さに設
定されている。また、各逃げ部22の溝深さDはシャン
ク14への取り付け時に、底壁面22aが保持溝17の
各周壁17aに干渉しない程度の深さに設定されてい
る。
【0016】したがって、この実施形態によれば、図2
に示すようにワーク11内周面11aに雌ねじ12の切
削加工を行った際、ねじ切り刃部16で切削された切屑
20は、ワーク11の回転に伴いさらい刃部19とねじ
溝12bとの間に噛み込まれようとするが、さらい刃部
19の端縁19aから逃げ部22内に吸収される形で入
り込む。このため、さらい刃部19とねじ溝12bとの
間での噛み込みが確実に回避され、この結果、切屑の溶
着が防止される。
【0017】さらに、逃げ部22によって切屑の切粉処
理性が向上すると共に、切削加工の自動化または無人化
における信頼性が向上する。
【0018】しかも、チップ本体15の側壁15aに単
に逃げ部22を切欠形成するだけであるから、ねじ切り
バイトの製造作業能率の低下を抑制できると共に、単純
な構造で優れた切屑処理性能を発揮する。
【0019】さらに、シャンク14の保持溝17形状を
変更することなく、チップ本体15を安定かつ確実に保
持することができるため、この点でもねじ切りバイトの
製造作業能率の低下を抑制できる。
【0020】尚、本発明は、前記実施形態の構成に限定
されるものではなく、例えば雄ねじ切削加工に用いるこ
とも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係るねじ切りバイトによれば、ねじの切削加工時に発生
する切屑を逃げ部内に効果的に入れることが可能になる
ため、該切屑のさらい刃部とねじ溝との間での噛み込み
が確実に回避され、この結果、摩擦熱による切削の溶着
が防止される。
【0022】さらに、逃げ部によって切屑の切粉処理性
が向上すると共に、切屑加工の自動化または無人化にお
ける信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねじ切りバイトの一実施形態を示す要
部正面図。
【図2】本実施形態のねじ切りバイトによってワークを
切削加工している状態を示す要部正面図。
【図3】同切削加工状態を示す概略図。
【図4】従来のねじ切りバイトの要部正面図。
【符号の説明】
11…ワーク 12…雌ねじ 12a…ねじ山頂部 12b…ねじ溝 14…シャンク 15…チップ本体 15a…側壁 16…ねじ切り刃部 17…保持溝 19…さらい刃部 19a…端縁 20…切屑 22…逃げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森元 信雄 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャンクの先端部に取り付けられるほぼ
    三角形状の平板状のチップ本体と、該チップ本体の各角
    部に設けられたねじ切り刃部と、該ねじ切り刃部の側部
    に形成されて、切り出されたねじ山頂部の切屑をさらう
    さらい刃部とを備えたねじ切りバイトにおいて、 前記さらい刃部の側部と該側部に連なるチップ本体の側
    壁に前記切屑を逃がす凹状の逃げ部を切欠形成し、前記
    さらい刃部の長さを必要最小限に短く形成したことを特
    徴とするねじ切りバイト。
  2. 【請求項2】 前記逃げ部を、ほぼく字形状に切欠形成
    したことを特徴とする請求項1記載のねじ切りバイト。
  3. 【請求項3】 前記さらい刃部の長さを、前記ねじ山の
    頂部からねじ溝のほぼ上部位置までの長さに設定したこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のねじ切りバイ
    ト。
JP15420897A 1997-06-12 1997-06-12 ねじ切りバイト Pending JPH11805A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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