JPH1180196A - LckSH3ドメイン結合蛋白質及びそれをコードするDNA - Google Patents

LckSH3ドメイン結合蛋白質及びそれをコードするDNA

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JPH1180196A
JPH1180196A JP9237447A JP23744797A JPH1180196A JP H1180196 A JPH1180196 A JP H1180196A JP 9237447 A JP9237447 A JP 9237447A JP 23744797 A JP23744797 A JP 23744797A JP H1180196 A JPH1180196 A JP H1180196A
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protein
ser
pro
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amino acid
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JP9237447A
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Shinobu Mitsuta
忍 光田
Makio Iwashima
牧夫 岩島
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LckSH3ドメインに結合する蛋白質を見
出し、それをコードする遺伝子を取得してその一次配列
を明らかにし、さらにその遺伝子を利用して前記蛋白質
を産生させる。 【解決手段】 下記の(A)又は(B)の蛋白質。 (A)配列番号2に示すアミノ酸配列を有する蛋白質。 (B)配列番号2に示すアミノ酸配列において、1若し
くは複数のアミノ酸の置換、欠失、挿入又は転移を有す
るアミノ酸配列を有し、かつLckSH3ドメインに結
合する性質を有する蛋白質。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLckSH3ドメイ
ンに結合しT細胞受容体からの信号伝達の制御に関与す
る新規な蛋白質及びそれをコードする遺伝子、並びに該
遺伝子を含有する形質転換体による該蛋白質の生産方
法、当該蛋白質あるいは遺伝子を用いた特異的抗体産生
法に関する。
【0002】
【従来の技術】T細胞受容体からの細胞内情報伝達は、
液性免疫から細胞性免疫まで多岐にわたる様々なエフェ
クター反応の引き金としての大切な役割を担っている。
このT細胞受容体からの細胞内情報伝達系を修飾するこ
とにより、これまで治療が困難であった癌、自己免疫疾
患といった病気に対処が可能になると思われる。すなわ
ち癌の治療としては、T細胞受容体からの細胞内情報伝
達を増強することによって免疫系の癌細胞に対する応答
を高めるといったことが考えられる。また、多発性硬化
症、リュウマチ性関節炎、全身性エリテマトーデスなど
といった自己免疫疾患においては、T細胞受容体からの
細胞内情報伝達を遮断することで免疫系の過剰な反応を
抑制することができる。
【0003】T細胞に特異的に発現するプロテインチロ
シンキナーゼLckは、T細胞受容体からの細胞内情報
伝達系において中心的な役割を果たすことが知られてお
り(Cell 70:585−593,1992)、S
H2ドメイン、SH3ドメイン、キナーゼドメインと呼
ばれる3つの領域より構成されている。このうち、キナ
ーゼドメインがT細胞の活性化に必須であることが示さ
れて以来(Science 263:1136−113
8,1994)、免疫抑制剤としてのLckのチロシン
キナーゼ阻害剤の探索が進められてきたが、未だ特異的
な化合物は発見されていない。本発明者らは先に、T細
胞活性化情報伝達経路の詳細な機構の解明を目指して鋭
意研究をおこなってきた結果、T細胞の活性化にはLc
kのSH3ドメインも同様に必要不可欠であることを見
いだしている(Mol.Cell.Biol.16:7
151−7160,1996)。その機能として、T細
胞活性化情報伝達に関与する分子を、SH3ドメインを
介してT細胞受容体直下のチロシンンキナーゼを主体と
する複合体へ導入する可能性が示唆されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特異性の高
いT細胞受容体からの情報伝達経路の作用機序を利用し
た医薬開発、およびその情報伝達蛋白質の変異に起因す
る異常を検出する遺伝子診断に利用するための遺伝子配
列の情報を得ることを目的とし、そのためにLckSH
3ドメインに結合する蛋白質を見出し、それをコードす
る遺伝子を取得してその一次配列を明らかにし、さらに
はその遺伝子を利用して前記蛋白質を産生させることを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、かかる目
的に有用な新規な蛋白質、すなわちPal1を見いだ
し、当該蛋白質をコードする遺伝子を初めて単離した。
さらに、そのDNA塩基配列およびそれにより推定され
るアミノ酸配列を明らかにし、またこの遺伝子の一部あ
るいは全体を発現ベクターに組み込み形質転換体を得
て、その形質転換体により本蛋白質を産生させることに
成功した。さらに、産生させた蛋白質をウサギに免疫す
ることで本蛋白質に対する抗体を取得することに成功
し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明の要旨
は、下記の(A)又は(B)の蛋白質に存する。
【0006】(A)配列番号2に示すアミノ酸配列を有
する蛋白質。 (B)配列番号2に示すアミノ酸配列において、1若し
くは複数のアミノ酸の置換、欠失、挿入又は転移を有す
るアミノ酸配列を有し、かつLckSH3ドメインに結
合する性質を有する蛋白質。
【0007】また本発明は、下記の(A)又は(B)の
いずれかの蛋白質をコードするDNA断片を提供する。 (A)配列番号2に示すアミノ酸配列を有する蛋白質。 (B)配列番号2に示すアミノ酸配列において、1若し
くは複数のアミノ酸の置換、欠失、挿入又は転移を有す
るアミノ酸配列を有し、かつLckSH3ドメインに結
合する性質を有する蛋白質。
【0008】上記DNA断片として具体的には、下記の
(a)又は(b)に示すDNA断片が挙げられる。 (a)配列番号1に示す塩基配列を有するDNA断片。 (b)配列番号1に示す塩基配列を有するDNAとスト
リンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつLck
SH3ドメインに結合する性質を有する蛋白質をコード
するDNA断片。
【0009】また本発明は、上記DNA断片又はその一
部を含む組換え発現ベクター、及びさらにタグ配列をコ
ードするDNA断片を含み、前記DNA断片又はその一
部がコードするポリペプチドとタグ配列との融合蛋白質
を発現する組み換え発現ベクター、を提供する。
【0010】本発明はさらに、上記組み換え発現ベクタ
ーで、宿主細胞を形質転換させて得られた形質転換体、
及び上記形質転換体を培養し、その培養物から前記ポリ
ペプチド又は融合蛋白質を採取することを特徴とする、
LckSH3ドメイン結合蛋白質の生産方法を提供す
る。
【0011】本発明はまた、前記(A)又は(B)の蛋
白質又はその一部に結合する抗体を提供する。さらに本
発明は、配列番号1に示す塩基配列の少なくとも一部に
相補的な配列を有する10塩基以上の長さからなるDN
A断片又はRNA断片であって、前記(A)又は(B)
の蛋白質のmRNAを検出し得る核酸プローブを提供す
る。
【0012】本発明はまた、上記抗体及び/又は核酸プ
ローブを用いてLckSH3ドメイン結合蛋白質の発現
を調べることを特徴とする免疫系の病態の評価法を提供
する。以下、上記(A)又は(B)の蛋白質を「Pal
1」又は「本発明の蛋白質」、該蛋白質をコードするD
NA断片を「本発明のDNA断片」ということがある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の蛋白質Pal1は、配列表配列番号2に示すア
ミノ酸配列を有する。Pal1は、例えば、本発明によ
りPal1をコードするDNA断片が得られたので、こ
のDNA断片を微生物や培養細胞等に導入して発現させ
ることによって得ることができる。
【0014】Pal1をコードするDNAは、例えば、
次のような方法によって、ヒトのcDNAライブラリー
から得られる。cDNAライブラリーは、Jurkat
細胞(ATCC TIB 152;J.Immunol.
133:123−128,1985)等のヒト細胞から
mRNAを調製し、このmRNAからcDNAを作製
し、ファージベクターあるいはプラスミドベクター等の
適当なベクターに連結することにより得られる。mRN
Aの精製及びcDNAライブラリーの調製は、公知の方
法によって行うことができる。また、ZAP Expr
ess Vector Kit(Stratagene
社)のような市販のキットを用いることもできる。
【0015】ベクターとしてλファージベクターを用い
た場合は、例えばギガパック・ゴールド(プロメガ・バ
イオテック社)などのイン・ビトロ・パッケージング・
キットを説明書に従い使用し、いわゆるイン・ビトロ・
パッケージングを行えば、組換えλファージDNAを有
するλファージ粒子を得ることができる。上記のZAP
Express Vector Kitには、イン・
ビトロ・パッケージング用の試薬も含まれている。ま
た、ベクターとしてプロモーターを有する発現ベクター
を用い、ライブラリーDNAで適当な宿主を形質転換す
ると、cDNAがコードするポリペプチドを発現させる
ことができる。例えば、ZAP Expressベクタ
ーは、lacプロモーター及びβ−ガラクトシダーゼの
構造遺伝子(lacZ)の一部を含み、EcoRI部位
にcDNAがlacZと同一のフレームで挿入される
と、cDNAがコードするポリペプチドとβ−ガラクト
シダーゼの一部との融合蛋白質がlacプロモーター制
御下で発現する。
【0016】cDNAライブラリーから、LckSH3
ドメインに結合する性質を有する蛋白質をコードするク
ローンを選択するには、ファーウェスタンブロットを行
えばよい。すなわち、例えば、λcDNAライブラリー
のプラークをメンブレンにレプリカし、これにLckS
H3ドメインと適当な蛋白質(タグ蛋白質)との融合蛋
白質、タグ蛋白質に対する抗体、この抗体に対する標識
化二次抗体を、順次結合させ、標識を検出することによ
って、LckSH3ドメインに結合するポリペプチドを
産生するクローンを選択することができる。このような
プローブとしては、LckSH3ドメインとグルタチオ
ン S−トランスフェラーゼ(GST)との融合蛋白質
が挙げられる。
【0017】選択されたクローンから、目的のクローン
をさらに選択するには、上記プローブ(ワイルドタイ
プ)の他に、例えばLckの112番目のプロリンをロ
イシンに置換した変異体とGSTの融合蛋白質、及びG
ST蛋白質をプローブとしてファーウェスタンブロット
を行い、ワイルドタイプのLckSH3ドメインとGS
Tの融合蛋白質とのみ結合するクローンを選択すればよ
い。Lckの112番目のプロリンをロイシンに置換し
たLckSH3ドメインの遺伝子を導入したJurka
t細胞は、T細胞受容体からの情報伝達を著しく阻害さ
れる。このLckの112番目のプロリンは、SH3ド
メインにリガンドが結合するポケットの位置に相当する
ので、この変異によりリガンドが結合できなくなり、そ
の後の情報伝達が阻害されると考えられる。したがっ
て、前記変異体を使用することにより、SH3ドメイン
の真のリガンド結合部位に結合するタンパク質を選択す
ることが可能となると考えられる。
【0018】次に、得られたクローンからcDNA断片
を回収し、塩基配列を決定する。塩基配列の決定は、Sa
ngerらのジデオキシ法[Proc. Natl. Acad. Sci. USA,
Vol.74, 5463(1977)]によって行うことができる。配列
の決定はABI373A(アプライド・バイオ・システ
ムズ社)のような自動シークエンサーによって行うこと
もできる。その結果、オープンリーディングフレームが
得られない場合には、さらに完全長を有するcDNAク
ローン又は全長に満たない部分を補完するcDNAクロ
ーンを再度選択する。これらのクローンの選択は、上記
にようにして得られたcDNAクローンをプローブと
し、前記と同様にして調製したcDNAライブラリー又
は市販のヒトcDNAライブラリー等の公知のライブラ
リーから、ハイブリダイゼーションにより選択すること
によって行うことができる。
【0019】上記のようにして、後記実施例で取得され
たPal1をコードするDNA断片の塩基配列、及びこ
のDNA断片がコードするPal1のアミノ酸配列を、
配列番号1及び2に示す。
【0020】本発明の蛋白質は、配列番号2に示すアミ
ノ酸配列を有する蛋白質の他、LckSH3ドメインに
結合する性質を有する限り、配列番号2に示すアミノ酸
配列において、1若しくは数個のアミノ酸の置換、欠
失、挿入又は転移を有するアミノ酸配列を有するものも
包含する。ここで数個のアミノ酸の欠失とは、本発明の
蛋白質は、配列番号2に示すアミノ酸配列を有する蛋白
質の部分ペプチドであってもよいことを含む。例えば、
配列番号2に示すアミノ酸配列を有する蛋白質は、プロ
セシングを受けてPal1成熟タンパク質を生成する可
能性が高いが、本発明のタンパク質には、このようなプ
ロセシングを受けたPal1も含まれる。
【0021】また、本発明のDNAは、配列番号2に示
すアミノ酸配列を有する蛋白質の他、LckSH3ドメ
インに結合する性質を有する限り、配列番号2に示すア
ミノ酸配列において、1若しくは数個のアミノ酸の置
換、欠失、挿入又は転移を有するアミノ酸配列を有する
蛋白質をコードするDNAを包含する。このようなDN
Aは、配列番号2に示すアミノ酸配列を有するDNA又
はこれを有する細胞に変異処理を行い、これらのDNA
若しくは細胞又は自然突然変異株若しくは変種から、例
えば配列表の配列番号1に記載の塩基配列又はその一部
の塩基配列を有するDNAとストリンジェントな条件下
でハイブリダイズするDNAを選択することによって、
得ることができる。ここでいう「ストリンジェントな条
件」とは、いわゆる特異的なハイブリッドが形成され、
非特異的なハイブリッドが形成されない条件をいう。こ
の条件を明確に数値化することは困難であるが、一例を
示せば、相同性が高い核酸同士、例えば90%以上の相
同性を有するDNA同士がハイブリダイズし、それより
相同性が低い核酸同士がハイブリダイズしない条件が挙
げられる。
【0022】上記のようにして得られる、特定の部位又
は未知の部位が変異した改変DNA断片を、適当な細胞
で発現させ、その発現産物について、LckSH3ドメ
インに結合する性質を調べ、そのような性質を有するタ
ンパク質をコードするDNAを選択することにより、目
的のDNAを取得することができる。また、アミノ酸配
列が改変されたPal1をコードするDNAは、例えば
部位特異的変異法によって、特定の部位のアミノ酸が欠
失、置換若しくは付加されるように本発明のDNAの塩
基配列を改変することによっても得られる。
【0023】上記のようにして得られるPal1をコー
ドするDNA断片又はその一部を発現ベクターに挿入
し、得られる組換え発現ベクターを用いて宿主細胞を形
質転換し、その形質転換体を培養し、その培養物からP
al1を採取することによって、Pal1を生産するこ
とができる。Pal1をコードするDNA断片の全長を
用いた場合には完全なPal1が、Pal1をコードす
るDNA断片の一部を用いた場合には、Pal1の部分
ペプチドが得られる。さらに、前記組換え発現ベクター
が、Pal1をコードするDNA断片又はその一部に加
えて、タグ配列をコードするDNA断片を同一フレーム
で含む場合には、Pal1又はその部分ペプチドとタグ
配列との融合蛋白質が得られる。このような融合蛋白質
は、タグ配列に対する特異的なリガンドを用いることに
より、容易に精製することができる。例えば、タグ配列
としてGSTを用いた場合は、Pal1とGSTとの融
合蛋白質は、グルタチオンセファロース4B(ファルマ
シア社)を用いて精製することができ、精製された融合
蛋白質を、トロンビンで消化することによってPal1
を切り出すことができる。また、タグ配列として、ヒス
チジンが6個以上並んだアミノ酸配列、いわゆるヒスチ
ジンタグを用いる場合には、TEVプロテアーゼや第1
0因子により特異的に切断される配列をヒスチジンタグ
とPal1の間に組み込むことにより、キレートカラム
で融合蛋白質を精製した後に、TEVプロテアーゼ又は
第10因子で消化して、Pal1を切り出すことができ
る。プロテアーゼによる切断後は、Pal1をHPLC
等により分離、精製することができる。
【0024】発現ベクター及び組換え発現ベクターを導
入する宿主は、通常の遺伝子組換え技術を用いたヒト蛋
白質の生産に用いられるものであれば特に制限されない
が、宿主細胞に適したプロモーターを含むものが用いら
れる。例えば、宿主がCos7細胞、Jurkat等の
ヒト細胞の場合にはpBK−CMV phagemid
vector、pDR2等が、大腸菌(エシェリヒア
・コリ(Escherichia coli))等の細菌の場合には、pF
T−3a等が、サッカロマイセス・セレビシエ等の酵母
の場合にはpBI101等が挙げられる。また、発現ベ
クターは、宿主細胞に形質転換した際の選択マーカーを
含んでいてもよい。
【0025】組換え発現ベクターによる宿主細胞の形質
転換は、宿主細胞が動物細胞の場合には、DEAE−デ
キストラン法、リン酸カルシウムによるトランスフェク
ション法等が用いられる。上記のようにして得られる形
質転換体を培養し、その培養物からPal1又はその部
分ペプチドを採取することによって、Pal1又はその
部分ペプチドが得られる。このPal1又はその部分ペ
プチドを抗原として用い、通常の抗体の取得法と同様に
してウサギ等の動物を免疫し、その動物から血清を調製
するか、又はその動物の抗体産生細胞とミエローマ細胞
とを融合してハイブリドーマを得、そのハイブリドーマ
を培養し、培養液から免疫グロブリンを採取することに
よって、Pal1又はその部分ペプチドに結合するポリ
クローナル抗体又はモノクローナル抗体が得られる。ま
た、Pal1又はその部分ペプチドで鳥類を免疫し、該
鳥類が産卵した卵の卵黄から免疫グロブリンを採取する
ことによっても、Pal1又はその部分ペプチドに結合
する抗体が得られる。
【0026】上記のようにして得られる抗体を用いる
と、Pal1を免疫学的に測定することができる。測定
法としては、抗原を免疫学的に測定するのに通常用いら
れている方法、例えば競合法やサンドイッチ法等による
酵素免疫測定法(EIA法、ELISA法)、蛍光免疫
測定法(FIA法)またはラジオイムノアッセイ(RI
A法)、あるいは凝集法等を適用することができる。こ
れらの各方法の操作、手順等は常法に従って行えばよ
い。Pal1の測定に用いる試料としては、リンパ節、
末梢血リンパ球、脾臓等が挙げられる。
【0027】また、Pal1をコードするDNA配列の
少なくとも一部に相補的な配列を有する10塩基以上の
長さからなるDNA断片又はRNA断片をハイブリダイ
ゼーション用のプローブとして用いることにより、細胞
中に発現しているmRNAを検出することができる。対
照とする細胞としては、末梢血リンパ球が挙げられる。
【0028】上記のようにして、免疫学的に、又はハイ
ブリダイゼーションにより、Pal1の発現を調べるこ
とにより、免疫系の病態を評価することができる。
【0029】
【実施例】以下の実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例によって限定されるものではない。
【0030】
【実施例1】 cDNAライブラリーの調製 リンパ系白血病細胞株であるJurkat細胞(ATC
C TIB 152;J.Immunol.133:12
3−128,1985)のcDNAライブラリーを調製
した。cDNAライブラリーの調製は、ZAP Exp
ress Vector Kit(Stratagen
e社)を用いて行った。すなわち、Jurkat細胞か
ら常法によって調製したポリA+RNAをオリゴdTを
プライマーとして用いてcDNAを合成し、続いて常法
に従い二本鎖cDNA合成を行った。この二本鎖DNA
にNotI,EcoRIアダプターを結合し、これをZ
AP ExpressベクターのEcoRI部位に組み
込み、インビトロでパッケージングし、組換えラムダフ
ァージを得た。得られたcDNAライブラリーのバンク
サイズは約3×105の独立クローンであった。尚、前
記ベクター及びインビトロ・パッケージングに用いた試
薬類は、前記ZAP Express Vector
Kitに含まれている。
【0031】前記ZAP Expressベクターは、
lacプロモーター及びβ−ガラクトシダーゼの構造遺
伝子(lacZ)の一部を含み、EcoRI部位にコー
ド配列がlacZと同一のフレームで挿入されると、該
コード配列がコードする蛋白質とβ−ガラクトシダーゼ
の一部との融合蛋白質が発現する。
【0032】
【実施例2】 ファーウェスタンブロットによるLck
SH3ドメイン結合蛋白質をコードするcDNAクロー
ンの単離 上記cDNAライブラリーからファーウェスタンブロッ
トによりLckSH3ドメイン結合蛋白質をコードする
cDNAクローンを選択するために、スクリーニング用
プローブとしてLckSH3ドメインとグルタチオン
S−トランスフェラーゼ(GST)との融合蛋白質を作
製した。
【0033】LckSH3ドメインをコードするDNA
を含むプラスミドpMELck(Mol.Cell.B
iol.16:7151−7160、1996)を鋳型
とし、配列番号3、4に示す塩基配列を有する合成オリ
ゴヌクレオチドをプライマーとするPCRを行い、Lc
kSH3ドメインをコードするDNA断片を取得した。
このDNA断片をBamHI、EcoRIで切断し、プ
ラスミドpGEX−4T−3(ファルマシア社)のBa
mHI、EcoRI部位に挿入した。得られたプラスミ
ドで大腸菌BL21(DE3)株(J. Mol. B
iol.,189, 113−130 (1986))
を形質転換し、LckSH3ドメインとGSTとの融合
蛋白質を大量に発現する形質転換体を得た。次に、この
形質転換体を1mM IPTG(イソプロピルチオ−β
−D−ガラクトシド)を含むLB培地中で培養した後、
菌体を破砕し、この菌体破砕液の遠心上清からグルタチ
オンセファロース4B(ファルマシア社)を用いたアフ
ィニティークロマトグラフィーにより、LckSH3ド
メインとGSTとの融合蛋白質を精製した。
【0034】上記のようにして得られたプローブを用い
て、ファーウェスタンブロットを行った。宿主大腸菌X
L1−Blue MRF’(Stratagene社)
を0.2%マルトース、10mM MgSO4を含むL
B培地中に植え、30℃で一晩振とう培養した。この大
腸菌を集菌し、10mM MgSO4を含むSM(5.
8g NaCl, 2g MgSO4・7H2O, 50
mlの1M Tris−HCl(pH7.5),0.1
g ゼラチン/1L 水)に懸濁した。この大腸菌の懸
濁液を、実施例1で作製したZAP Expressの
cDNA発現ライブラリーのファージ溶液と、1チュー
ブあたり50000PFUで混ぜ、さらにトップアガー
10mlを加えた後、150mmシャーレ中のLB寒天
培地に重層した。このシャーレを42℃の恒温器で、6
〜8時間インキュベートし、プラークを形成させた。こ
のシャーレの培地上に、1mM IPTG水溶液に浸し
た後乾燥させたニトロセルロースフィルター(Schl
eicher & Schuell)をかぶせ、さらに
37℃でインキュベートすることにより、発現した蛋白
質をフィルターにレプリカした。
【0035】上記フィルターをTBST(0.05%
Tween20、20mM Tris−HCl(pH7.
6)、150mM NaCl)で洗浄し、2%スキムミル
ク含有TBSTでブロッキング後、前記プローブ蛋白質
を1μg/ml、スキムミルクを1%の濃度で含むTB
ST中で、4℃で一晩インキュベートした。この後、フ
ィルターに結合したプローブを可視化するために、抗G
STモノクローナル抗体(三菱化学生命科学研究所 藤
田 忍先生より恵与)を溶解したTBSTに室温で2.
5時間、続いて抗マウスIg抗体−HRP(ホースラデ
ィッシュパーオキシダーゼ)(ZIMED社)溶液(T
BST中、10000倍希釈)に室温で30分、浸漬、
洗浄し、さらに、基質としてBCIP(5−ブロモ−4
−クロロ−3−インドリルホスフェート)/NBT(ニ
トロブルーテトラゾリウム)を加えて、発色反応させ
た。その結果、フィルター上にいくつかの陽性スポット
が形成され、LckSH3ドメイン結合蛋白質をコード
するcDNAクローン候補株が得られた。
【0036】
【実施例3】 実施例2で得られたクローンのcDNA
断片のサブクローニング及びその遺伝子産物のファーウ
ェスタンブロット 実施例2で得られた陽性クローンを純化し、各クローン
からcDNA断片を単離し、プラスミドベクターpBK
−CMVへ挿入した。これらの操作は、ZAPExpr
ess Vector Kitのマニュアルに従いヘル
パーファージを使って行った。構築したプラスミドによ
る大腸菌株XLOLR(Stratagene社)の形
質変換体を1mM IPTGを添加したLB培地中で培
養し、その破砕液についてファーウェスタンブロットを
行った。非変性状態での結合はドットブロットで、変性
状態での結合はSDS−PAGE後のブロットで調べ
た。プローブとしては、前述のワイルドタイプのLck
SH3ドメインとGSTの融合蛋白質、Lckの112
番目のプロリンをロイシンに置換した変異体とGSTの
融合蛋白質(実施例2のプローブ蛋白質と同様にして作
製した)、及びGST蛋白質を用いた。その結果、いく
つか得られたクローンの内ただ一つ(クローンγ)が、
ワイルドタイプのLckSH3ドメインとGSTの融合
蛋白質と、変性、非変性両状態で結合を示した。クロー
ンγはその他のプローブとは変性、非変性両状態でも結
合しなかった(図1、2)。尚、図1は、菌体破砕液を
フィルターに直接ブロットしたもの(非変性条件)であ
り、図2は、SDS−PAGE後にゲルからフィルター
に蛋白質を移したもの(変性条件)である。こうして、
クローンγを目的とするLckSH3ドメイン結合蛋白
質cDNAクローンと特定した。このLckSH3ドメ
イン結合蛋白質をPal1と命名した。
【0037】
【実施例4】 塩基配列の決定 クローンγを挿入したプラスミドを常法(「モレキュラ
ークローニング」、コールドスプリングハーバーラボラ
トリー、86−96(1982))に従って調製し、制
限酵素地図の作成など、常法に従い解析した。また適当
な長さのcDNA断片を適宜制限酵素により調製し、p
Bluescript KS+ (Stratagen
e社)にサブクローニングした。塩基配列の決定はダイ
デオキシ法のキット(アマシャム社)を用いて、添付の
マニュアルに従って行った。この結果、得られたクロー
ンには開始コドンが存在しなかった。このため、5’側
のcDNA断片をプローブとして、さら上流のスクリー
ニングを行った。
【0038】
【実施例5】 Pal1の完全長cDNAクローンの取
得 宿主大腸菌XL1−Blue MRF’またはY109
0r-を0.2%マルトース、10mM MgSO4を含
むLB培地中に植え、37℃で振とう培養した。大腸菌
を集菌し、10mM MgSO4を含むSMに懸濁し
た。この大腸菌の懸濁液を、実施例1で作製したZAP
ExpressのcDNA発現ライブラリーまたはλ
gt11をベクターとするJurkat由来のcDNA
ライブラリー(HL5008b,クローンテック社)の
ファージ溶液と、1チューブあたり50000PFUで
混ぜ、さらにトップアガー10mlを加えた後、150
mmシャーレ中のLB寒天培地上に重層した。これらの
シャーレを37℃の恒温器でインキュベートし、プラー
クを形成させ、培地上にナイロンフィルター(Colo
ny/Plaque Screen, NEN社)をか
ぶせ、出現したプラークをフィルターにレプリカした。
【0039】フィルターをアルカリ変性し、80℃でベ
ークすることによりDNAを固定した。100μg/m
lの鮭精子DNAを含むプレハイブリダイゼーション液
でブロッキング後、プローブ(32P標識したクローン
λ)を1×106cpm/mlの濃度で含むハイブリダ
イゼーション中で、一晩ハイブリダイズさせた。この後
フィルターを取り出し、0.1×SSC中での洗浄を6
5℃で数時間おこなった後にオートラジオグラフィーを
行った。この結果、フィルター上にいくつかの陽性スポ
ットが形成された。新しく取得したクローンの5’側の
cDNA断片をプローブとしてさらにスクリーニングを
行うことを繰り返し、さらに2つのクローン(クローン
γ1、クローンγ13)を実施例1で示したライブラリ
ーより、1つ(クローンγm3)をクローンテック社の
ライブラリーより得た。この新たに取得した3つのクロ
ーンにより、オープンリーディングフレームがカバーさ
れ、完全長cDNAが取得されたと判断した(図3)。
このcDNAの塩基配列の決定は実施例3の方法によっ
た。決定された塩基配列及びこの塩基配列がコードする
Pal1蛋白質のアミノ酸配列を、配列番号1及び2に
示す。
【0040】
【実施例6】 Pal1蛋白質のホモロジー解析 Pal1蛋白質のアミノ酸配列またPal1蛋白質をコ
ードするDNA配列をEMBLデータベースに対してホ
モロジー検索を行ったところ、上皮成長因子受容体、血
小板由来成長因子受容体によってチロシンリン酸化を受
けるEps15(EGFR pathway subs
trate clone no.15)中に含まれるE
Hドメイン(Eps15 homology doma
in)にホモロジーを持つことがわかった。この領域の
アミノ酸レベルでのホモロジーは42.4%であった。
また、Eps15はCrkのSH3ドメインとも結合す
ることがわかっており、機能面でのPal1との類似性
も示唆された。
【0041】
【実施例7】 Pal1の完全長クローンの構築および
蛋白質発現用ベクターへの組み込み 実施例3及び実施例5に示したクローンγ、クローンγ
m3、及び配列番号5、6に示す塩基配列を有する合成
オリゴヌクレオチドをアニーリングしたもの(9706
23+−)を用いて、完全長クローンのC末にFlag
エピトープを連結した配列を得、これをSRαプロモー
ターを有する発現用プラスミドベクターpME18S
(Proc. Natl. Acad. Sci.US
A 90:8957−8961,1993)に組み込ん
だ。詳細には以下のとおりである。
【0042】実施例4でシークエンス用に構築したプラ
スミド2つを利用した。一つはPal1コーディング領
域をγ−pBKからHindIIIで切り出し、pBl
uescript KS+のHindIII部位に挿入
したもの(γ2−KS)であり、もう一つはPal1コ
ーディング領域をγ−pBKからPstIとClaIで
切り出し、pBluescript KS+のPstI
−ClaI部位に挿入したもの(800−KS)であ
る。Pal1コーディング領域をγm3−KSからCl
aIで切り出したものをγ2−KSからPal1コーデ
ィング領域の5’側をClaIで切断することにより排
除したベクター側に挿入しプラスミドPal15’−K
Sを得た。また、Pal1コーディング領域を800−
KSからPstIとXmnIで切り出したもの及び97
0623+−をpME18SのPstI−XbaI部位
に挿入しプラスミドPal13’−Flag−pMEを
得た。最後に、Pal1コーディング領域の5’側をを
Pal15’−KSからEagIとSpeIで切り出し
たものとPal13’−Flag−pME18SからP
al1コーディング領域の3’側およびFlagエピト
ープコーディング部位、ポリAシグナルをSpeIとS
acIで切り出したものをpME18Sからスタッファ
ーを除いたベクターにEagI、SacIサイトで挿入
し、プラスミドPal1−Flag−pMEを得た。
【0043】
【実施例8】 形質転換体を用いたPal1蛋白質の産
生 実施例7で構築した発現ベクター(Pal1−Flag
−pME)を用いて、DEAE−デキストラン法により
Cos7細胞を形質転換した。この形質転換細胞をDM
EM培地で培養し、培養上清について抗Flag抗体M
2(コダック社)を用いたウェスタンブロットを行い、
Pal1蛋白質が産生していることを確認した。
【0044】
【実施例9】 抗Pal1抗体の取得 抗Pal1抗体を得るための抗原を作製するために、P
al1−部分(EHドメイン)とGSTとの融合蛋白質
を産生する大腸菌形質転換体を作製した。γ−pBKか
らPal1のEHドメインを含む部分を、はじめにHi
ndIIIで切断し突出末端をクレノー酵素で平滑末端
化した後、さらにEcoRIで切り出し、pGEX−4
T−3のEcoRI−SmaI部位に挿入した。このプ
ラスミドDNAを用いて大腸菌BL21(DE3)株
(J. Mol. Biol.,189, 113−1
30 (1986))を形質転換し、Pal1のEHド
メインとGSTの融合蛋白質(EH−GST)を大量に
発現する形質転換体を得た。
【0045】次に、上記形質転換体を1mM IPTG
を含むLB培地中で培養した後、菌体を破砕し、破砕液
の遠心上清からグルタチオンセファロース4Bを用いて
EH−GSTを精製した。さらに得られたEH−GST
をPBS中で一晩トロンビンで切断することによりEH
ドメインを得、SDS−PAGEで精製後、ウサギに2
回免疫した。最後の免疫1週間後血液を採取し、その血
清中に誘導されたPal1に対する抗体の存在をEHド
メインに対するウェスタンブロットによって確認した
(図4)。
【0046】
【発明の効果】本発明により、新規なLckSH3ドメ
イン結合蛋白質、及び該蛋白質をコードするDNAが提
供される。本発明のDNAは、LckSH3ドメイン結
合蛋白質の生産、該蛋白質に結合する抗体の製造に用い
ることができる。
【0047】本発明の蛋白質を利用することにより、T
細胞が主役を担っている免疫反応の抑制あるいは強化を
特異的に制御する医薬の創製が可能になると期待され
る。また、当該蛋白質をコードする遺伝子の配列を利用
することにより、本蛋白質の遺伝子異常が原因となる疾
病の遺伝子診断が可能となると考えられる。
【0048】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:3176 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 起源 生物名:ヒト セルライン:Jurkat 配列の特徴 特徴を表わす記号:CDS 存在位置:577..2967 配列 GCCGCTGTCA CTGTTGGTGC GGGCGCGTCG GGGCCGGGCC GGGGCACTGT AAATGGCGGC 60 GGAGGGAGGC GGAGCGGCGG CCACGCTCAG CCCAGATCCC CCGAAACTTT AGGTTCGAAG 120 CCCCACAACT TTCCGGGAAG CGCTGCCGCT CCGGAGGCGT GGACGGAAGG GGAAGCCGAG 180 GCGGGAAGTC TGGGGGAATC GGCAGGGAGC CGGGGAGACT CGAACCCGCG GCGGGGCGGA 240 GTCCGCCAGT GCCTCGCGCC TCCGCGGCCC CCGCCTCTTT CTCTGCACCC TCCCCGCGGC 300 CGGAGCCGGA GCCGGAGCCG GAGCCGTAGT CGCAGCCGCA GCCGCAGCCG CGCGCCGGGC 360 CTCGCAGGCA GCGGCGCGGC GAGCGCAGCC GGGCCCCCTC CTCGCGACCT CCGGGCCCTG 420 TTGCTCGGGC GCACCTGGCG CGTGTGAGGC CGGGGCCGGC GTTTTCGGGA AGCTAGCAGG 480 AGGCCGGGCC ACGCGCAGCC CCTGCCGGCC CAGGTTCCTG GGGCCGGGCC CCGAGTAGTG 540 CATGCGGGGC GGGGCGGCCG TGAGCCGGAG GCGAAG ATG GAA GGC TTA ACG CTG 594 Met Glu Gly Leu Thr Leu 1 5 AGC GAT GCG GAG CAG AAA TAC TAT TCA GAT CTC TTC TCC TAC TGC GAC 642 Ser Asp Ala Glu Gln Lys Tyr Tyr Ser Asp Leu Phe Ser Tyr Cys Asp 10 15 20 ATT GAG AGC ACC AAG AAG GTG GTG GTC AAC GGG CGG GTG CTG GAG CTG 690 Ile Glu Ser Thr Lys Lys Val Val Val Asn Gly Arg Val Leu Glu Leu 25 30 35 TTC CGG GCC GCG CAG CTG CCG AAC GAC GTG GTC CTA CAG ATC ATG GAG 738 Phe Arg Ala Ala Gln Leu Pro Asn Asp Val Val Leu Gln Ile Met Glu 40 45 50 CTT TGT GGT GCA ACA AGA CTT GGT TAT TTT GGA AGA AGT CAG TTC TAC 786 Leu Cys Gly Ala Thr Arg Leu Gly Tyr Phe Gly Arg Ser Gln Phe Tyr 55 60 65 70 ATT GCT TTG AAA CTT GTA GCT GTT GCC CAG TCT GGT TTC CCT TTA AGA 834 Ile Ala Leu Lys Leu Val Ala Val Ala Gln Ser Gly Phe Pro Leu Arg 75 80 85 GTG GAA AGT ATA AAT ACA GTA AAG GAC CTT CCT CTG CCA AGA TTT GTT 882 Val Glu Ser Ile Asn Thr Val Lys Asp Leu Pro Leu Pro Arg Phe Val 90 95 100 GCT TCA AAG AAT GAA CAG GAA TCT CGC CAT GCA GCC TCA TAT TCT TCA 930 Ala Ser Lys Asn Glu Gln Glu Ser Arg His Ala Ala Ser Tyr Ser Ser 105 110 115 GAT TCT GAA AAT CAA GGG TCG TAT TCT GGT GTA ATT CCC CCA CCA CCT 978 Asp Ser Glu Asn Gln Gly Ser Tyr Ser Gly Val Ile Pro Pro Pro Pro 120 125 130 GGC AGG GGG CAA GTG AAA AAG GGA TCC GTA AGC CAT GAT ACG GTT CAG 1026 Gly Arg Gly Gln Val Lys Lys Gly Ser Val Ser His Asp Thr Val Gln 135 140 145 150 CCT CGT ACA TCT GCA GAT GCA CAG GAA CCT GCA TCC CCA GTA GTT TCA 1074 Pro Arg Thr Ser Ala Asp Ala Gln Glu Pro Ala Ser Pro Val Val Ser 155 160 165 CCA CAG CAA TCC CCA CCA ACT TCT CCA CAC ACA TGG AGG AAG CAC AGC 1122 Pro Gln Gln Ser Pro Pro Thr Ser Pro His Thr Trp Arg Lys His Ser 170 175 180 CGT CAT CCC AGC GGT GGG AAT AGT GAG AGG CCT CTC GCG GGA CCT GGG 1170 Arg His Pro Ser Gly Gly Asn Ser Glu Arg Pro Leu Ala Gly Pro Gly 185 190 195 CCA TTT TGG TCT CCC TTT GGT GAA GCA CAA TCA GGT TCT TCT GCT GGT 1218 Pro Phe Trp Ser Pro Phe Gly Glu Ala Gln Ser Gly Ser Ser Ala Gly 200 205 210 GAT GCA GTG TGG TCA GGG CAT TCC CCA CCT CCA CCT CAA GAA AAC TGG 1266 Asp Ala Val Trp Ser Gly His Ser Pro Pro Pro Pro Gln Glu Asn Trp 215 220 225 230 GTC AGT TTT GCA GAT ACT CCA CCA ACC AGT ACT CTT TTA ACC ATG CAT 1314 Val Ser Phe Ala Asp Thr Pro Pro Thr Ser Thr Leu Leu Thr Met His 235 240 245 CCT GCT TCT GTC CAG GAC CAG ACA ACA GTA CGA ACT GTA GCA TCA GCT 1362 Pro Ala Ser Val Gln Asp Gln Thr Thr Val Arg Thr Val Ala Ser Ala 250 255 260 ACA ACT GCC ATT GAA ATT CGT AGG CAA TCC AGT AGT TAT GAT GAT CCC 1410 Thr Thr Ala Ile Glu Ile Arg Arg Gln Ser Ser Ser Tyr Asp Asp Pro 265 270 275 TGG AAA ATA ACA GAT GAA CAA AGA CAG TAT TAT GTA AAT CAG TTT AAA 1458 Trp Lys Ile Thr Asp Glu Gln Arg Gln Tyr Tyr Val Asn Gln Phe Lys 280 285 290 ACC ATT CAG CCT GAT CTA AAC GGA TTT ATT CCA GGA TCT GCA GCT AAA 1506 Thr Ile Gln Pro Asp Leu Asn Gly Phe Ile Pro Gly Ser Ala Ala Lys 295 300 305 310 GAG TTT TTT ACA AAA TCA AAA CTT CCT ATT CTT GAA CTT TCT CAT ATT 1554 Glu Phe Phe Thr Lys Ser Lys Leu Pro Ile Leu Glu Leu Ser His Ile 315 320 325 TGG GAA CTC TCA GAC TTT GAT AAA GAT GGT GCA TTG ACA CTG GAT GAG 1602 Trp Glu Leu Ser Asp Phe Asp Lys Asp Gly Ala Leu Thr Leu Asp Glu 330 335 340 TTT TGT GCT GCT TTT CAT CTG GTG GTT GCT AGG AAG AAT GGC TAT GAT 1650 Phe Cys Ala Ala Phe His Leu Val Val Ala Arg Lys Asn Gly Tyr Asp 345 350 355 TTA CCA GAA AAA CTT CCT GAA AGC TTA ATG CCC AAA CTG ATT GAT TTG 1698 Leu Pro Glu Lys Leu Pro Glu Ser Leu Met Pro Lys Leu Ile Asp Leu 360 365 370 GAA GAT TCA GCA GAT GTT GGG GAT CAG CCA GGT GAG GTA GGT TAT TCA 1746 Glu Asp Ser Ala Asp Val Gly Asp Gln Pro Gly Glu Val Gly Tyr Ser 375 380 385 390 GGC TCT CCT GCT GAA GCT CCT CCA AGC AAG TCA CCA TCG ATG CCA TCA 1794 Gly Ser Pro Ala Glu Ala Pro Pro Ser Lys Ser Pro Ser Met Pro Ser 395 400 405 CTA AAC CAG ACA TGG CCT GAG CTG AAT CAG AGC AGT GAG CAG TGG GAG 1842 Leu Asn Gln Thr Trp Pro Glu Leu Asn Gln Ser Ser Glu Gln Trp Glu 410 415 420 ACA TTT AGT GAA CGC TCT TCA AGC TCA CAA ACT CTG ACC CAA TTT GAT 1890 Thr Phe Ser Glu Arg Ser Ser Ser Ser Gln Thr Leu Thr Gln Phe Asp 425 430 435 TCT AAC ATT GCA CCA GCT GAT CCT GAT ACT GCT ATT GTT CAT CCA GTT 1938 Ser Asn Ile Ala Pro Ala Asp Pro Asp Thr Ala Ile Val His Pro Val 440 445 450 CCC ATT CGT ATG ACT CCA AGC AAA ATC CAC ATG CAG GAA ATG GAA CTT 1986 Pro Ile Arg Met Thr Pro Ser Lys Ile His Met Gln Glu Met Glu Leu 455 460 465 470 AAA AGA ACT GGC AGC GAT CAT ACA AAT CCC ACT AGC CCA TTA CTT GTG 2034 Lys Arg Thr Gly Ser Asp His Thr Asn Pro Thr Ser Pro Leu Leu Val 475 480 485 AAA CCA TCT GAC CTT TTA GAA GAA AAT AAG ATA AAT TCA TCA GTG AAA 2082 Lys Pro Ser Asp Leu Leu Glu Glu Asn Lys Ile Asn Ser Ser Val Lys 490 495 500 TTC GCT TCT GGT AAT ACT GTA GCA GAT GGT TAC AGT AGT TCA GAC TCT 2130 Phe Ala Ser Gly Asn Thr Val Ala Asp Gly Tyr Ser Ser Ser Asp Ser 505 510 515 TTT ACT TCT GAC CCA GAA CAG ATC GGG AGC AAT GTA ACT CGT CAA AGG 2178 Phe Thr Ser Asp Pro Glu Gln Ile Gly Ser Asn Val Thr Arg Gln Arg 520 525 530 TCT CAT TCA GGA ACG TCG CCT GAT AAC ACT GCA CCA CCA CCT CCC CCT 2226 Ser His Ser Gly Thr Ser Pro Asp Asn Thr Ala Pro Pro Pro Pro Pro 535 540 545 550 CCA AGG CCA CAG CCC TCT CAT TCT AGA TCA TCA TCT TTA GAT ATG AAT 2274 Pro Arg Pro Gln Pro Ser His Ser Arg Ser Ser Ser Leu Asp Met Asn 555 560 565 CGG ACC TTT ACA GTC ACC ACA GGA CAA CAA CAG GCT GGA GTT GTT GCC 2322 Arg Thr Phe Thr Val Thr Thr Gly Gln Gln Gln Ala Gly Val Val Ala 570 575 580 CAT CCT CCT GCA GTG CCT CCA AGA CCA CAG CCC TCA CAG GCT CCT GGT 2370 His Pro Pro Ala Val Pro Pro Arg Pro Gln Pro Ser Gln Ala Pro Gly 585 590 595 CCT GCT GTG CAT CGC CCA GTG GAT GCC GAT GGC CTC ATA ACT CAC ACT 2418 Pro Ala Val His Arg Pro Val Asp Ala Asp Gly Leu Ile Thr His Thr 600 605 610 AGT ACC TCA CCT CAG CAG ATA CCA GAG CAA CCA AAT TTT GCA GAT TTC 2466 Ser Thr Ser Pro Gln Gln Ile Pro Glu Gln Pro Asn Phe Ala Asp Phe 615 620 625 630 AGT CAG TTT GAA GTA TTT GCT GCA TCA AAT GTA AAC GAC GAA CAA GAT 2514 Ser Gln Phe Glu Val Phe Ala Ala Ser Asn Val Asn Asp Glu Gln Asp 635 640 645 GAT GAA GCC GAG AAA CAT TCA GAA GTC CTG CCG GCT GAA AAA GCT TCT 2562 Asp Glu Ala Glu Lys His Ser Glu Val Leu Pro Ala Glu Lys Ala Ser 650 655 660 GAT CCT GCA AGT TCT CTT CGA GTT GCC AAA ACA GAT AGT AAA ACT GAA 2610 Asp Pro Ala Ser Ser Leu Arg Val Ala Lys Thr Asp Ser Lys Thr Glu 665 670 675 GAA AAG ACA GCT GCT AGT GCT CCT GCC AAT GTG AGC AAA GGC ACA ACA 2658 Glu Lys Thr Ala Ala Ser Ala Pro Ala Asn Val Ser Lys Gly Thr Thr 680 685 690 CCA CTT GCT CCA CCA CCT AAA CCT GTT CGA AGA AGA TTA AAA TCA GAA 2706 Pro Leu Ala Pro Pro Pro Lys Pro Val Arg Arg Arg Leu Lys Ser Glu 695 700 705 710 GAT GAA TTA AGG CCA GAA GTT GAT GAA CAT ACA CAA AAG ACG GGT GTC 2754 Asp Glu Leu Arg Pro Glu Val Asp Glu His Thr Gln Lys Thr Gly Val 715 720 725 TTA GCT GCT GTT CTT GCA TCA CAA CCT TCT ATT CCC AGA TCT GTT GGG 2802 Leu Ala Ala Val Leu Ala Ser Gln Pro Ser Ile Pro Arg Ser Val Gly 730 735 740 AAA GAT AAG AAA GCT ATT CAG GCA TCA ATT AGA CGT AAT AAG GAA ACC 2850 Lys Asp Lys Lys Ala Ile Gln Ala Ser Ile Arg Arg Asn Lys Glu Thr 745 750 755 AAC ACC GTT TTG GCC AGA TTG AAT AGC GAA TTG CAG CAA CAA TTA AAG 2898 Asn Thr Val Leu Ala Arg Leu Asn Ser Glu Leu Gln Gln Gln Leu Lys 760 765 770 GAT GTT CTT GAG GAG AGA ATT TCC CTG GAA GTT CAA CTG GAA CAA CTT 2946 Asp Val Leu Glu Glu Arg Ile Ser Leu Glu Val Gln Leu Glu Gln Leu 775 780 785 790 CGA CCA TTC TCT CAC CTA T AAGCCAATTG CCGTTAACTG TGAACATACT 2995 Arg Pro Phe Ser His Leu 795 TGTTTTTAAG TGGTTTTGGG TTCAAAGCCA ATTTGGAGAC CTAGACATTC AGCTCACTGC 3055 TTAACTCAAC ATTAAATTTT ATGATTCTGT TTTGCCCTAT ATGTTCACCG TTGTATTTAA 3115 GTATCTTTTA TTTTTTAATT TCGACAATAA AAAGGTCAGG ATGGCAAAAA AAAAAAAAAA 3175 A 3176
【0049】配列番号:2 配列の長さ:796 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Met Glu Gly Leu Thr Leu Ser Asp Ala Glu Gln Lys Tyr Tyr Ser Asp 1 5 10 15 Leu Phe Ser Tyr Cys Asp Ile Glu Ser Thr Lys Lys Val Val Val Asn 20 25 30 Gly Arg Val Leu Glu Leu Phe Arg Ala Ala Gln Leu Pro Asn Asp Val 35 40 45 Val Leu Gln Ile Met Glu Leu Cys Gly Ala Thr Arg Leu Gly Tyr Phe 50 55 60 Gly Arg Ser Gln Phe Tyr Ile Ala Leu Lys Leu Val Ala Val Ala Gln 65 70 75 80 Ser Gly Phe Pro Leu Arg Val Glu Ser Ile Asn Thr Val Lys Asp Leu 85 90 95 Pro Leu Pro Arg Phe Val Ala Ser Lys Asn Glu Gln Glu Ser Arg His 100 105 110 Ala Ala Ser Tyr Ser Ser Asp Ser Glu Asn Gln Gly Ser Tyr Ser Gly 115 120 125 Val Ile Pro Pro Pro Pro Gly Arg Gly Gln Val Lys Lys Gly Ser Val 130 135 140 Ser His Asp Thr Val Gln Pro Arg Thr Ser Ala Asp Ala Gln Glu Pro 145 150 155 160 Ala Ser Pro Val Val Ser Pro Gln Gln Ser Pro Pro Thr Ser Pro His 165 170 175 Thr Trp Arg Lys His Ser Arg His Pro Ser Gly Gly Asn Ser Glu Arg 180 185 190 Pro Leu Ala Gly Pro Gly Pro Phe Trp Ser Pro Phe Gly Glu Ala Gln 195 200 205 Ser Gly Ser Ser Ala Gly Asp Ala Val Trp Ser Gly His Ser Pro Pro 210 215 220 Pro Pro Gln Glu Asn Trp Val Ser Phe Ala Asp Thr Pro Pro Thr Ser 225 230 235 240 Thr Leu Leu Thr Met His Pro Ala Ser Val Gln Asp Gln Thr Thr Val 245 250 255 Arg Thr Val Ala Ser Ala Thr Thr Ala Ile Glu Ile Arg Arg Gln Ser 260 265 270 Ser Ser Tyr Asp Asp Pro Trp Lys Ile Thr Asp Glu Gln Arg Gln Tyr 275 280 285 Tyr Val Asn Gln Phe Lys Thr Ile Gln Pro Asp Leu Asn Gly Phe Ile 290 295 300 Pro Gly Ser Ala Ala Lys Glu Phe Phe Thr Lys Ser Lys Leu Pro Ile 305 310 315 320 Leu Glu Leu Ser His Ile Trp Glu Leu Ser Asp Phe Asp Lys Asp Gly 325 330 335 Ala Leu Thr Leu Asp Glu Phe Cys Ala Ala Phe His Leu Val Val Ala 340 345 350 Arg Lys Asn Gly Tyr Asp Leu Pro Glu Lys Leu Pro Glu Ser Leu Met 355 360 365 Pro Lys Leu Ile Asp Leu Glu Asp Ser Ala Asp Val Gly Asp Gln Pro 370 375 380 Gly Glu Val Gly Tyr Ser Gly Ser Pro Ala Glu Ala Pro Pro Ser Lys 385 390 395 400 Ser Pro Ser Met Pro Ser Leu Asn Gln Thr Trp Pro Glu Leu Asn Gln 405 410 415 Ser Ser Glu Gln Trp Glu Thr Phe Ser Glu Arg Ser Ser Ser Ser Gln 420 425 430 Thr Leu Thr Gln Phe Asp Ser Asn Ile Ala Pro Ala Asp Pro Asp Thr 435 440 445 Ala Ile Val His Pro Val Pro Ile Arg Met Thr Pro Ser Lys Ile His 450 455 460 Met Gln Glu Met Glu Leu Lys Arg Thr Gly Ser Asp His Thr Asn Pro 465 470 475 480 Thr Ser Pro Leu Leu Val Lys Pro Ser Asp Leu Leu Glu Glu Asn Lys 485 490 495 Ile Asn Ser Ser Val Lys Phe Ala Ser Gly Asn Thr Val Ala Asp Gly 500 505 510 Tyr Ser Ser Ser Asp Ser Phe Thr Ser Asp Pro Glu Gln Ile Gly Ser 515 520 525 Asn Val Thr Arg Gln Arg Ser His Ser Gly Thr Ser Pro Asp Asn Thr 530 535 540 Ala Pro Pro Pro Pro Pro Pro Arg Pro Gln Pro Ser His Ser Arg Ser 545 550 555 560 Ser Ser Leu Asp Met Asn Arg Thr Phe Thr Val Thr Thr Gly Gln Gln 565 570 575 Gln Ala Gly Val Val Ala His Pro Pro Ala Val Pro Pro Arg Pro Gln 580 585 590 Pro Ser Gln Ala Pro Gly Pro Ala Val His Arg Pro Val Asp Ala Asp 595 600 605 Gly Leu Ile Thr His Thr Ser Thr Ser Pro Gln Gln Ile Pro Glu Gln 610 615 620 Pro Asn Phe Ala Asp Phe Ser Gln Phe Glu Val Phe Ala Ala Ser Asn 625 630 635 640 Val Asn Asp Glu Gln Asp Asp Glu Ala Glu Lys His Ser Glu Val Leu 645 650 655 Pro Ala Glu Lys Ala Ser Asp Pro Ala Ser Ser Leu Arg Val Ala Lys 660 665 670 Thr Asp Ser Lys Thr Glu Glu Lys Thr Ala Ala Ser Ala Pro Ala Asn 675 680 685 Val Ser Lys Gly Thr Thr Pro Leu Ala Pro Pro Pro Lys Pro Val Arg 690 695 700 Arg Arg Leu Lys Ser Glu Asp Glu Leu Arg Pro Glu Val Asp Glu His 705 710 715 720 Thr Gln Lys Thr Gly Val Leu Ala Ala Val Leu Ala Ser Gln Pro Ser 725 730 735 Ile Pro Arg Ser Val Gly Lys Asp Lys Lys Ala Ile Gln Ala Ser Ile 740 745 750 Arg Arg Asn Lys Glu Thr Asn Thr Val Leu Ala Arg Leu Asn Ser Glu 755 760 765 Leu Gln Gln Gln Leu Lys Asp Val Leu Glu Glu Arg Ile Ser Leu Glu 770 775 780 Val Gln Leu Glu Gln Leu Arg Pro Phe Ser His Leu 785 790 795
【0050】配列番号:3 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:No 配列 GGGGGGATCC CAAGACAACC TGGTTATCGC CCTGCAC 37
【0051】配列番号:4 配列の長さ:37 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:YES 配列 GGGGGAATTC TCAAGGTTCA GGCTCCAGGC TGTTTGC 37
【0052】配列番号:5 配列の長さ:50 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:YES 配列 ACTTCGACCA TTCTCTCACC TAGACTACAA GGACGACGAT CACAAGTAAT 50
【0053】配列番号:6 配列の長さ:54 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:他の核酸 合成DNA アンチセンス:NO 配列 CTAGATTACT TCTCATCGTC GTCCTTGTAG TCTAGGTGAG AGAATGGTCG AAGT 54
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のPal1蛋白質クローンγがワイル
ドタイプのLckSH3ドメインとのみ結合することを
示す、非変性状態でのファーウェスタンブロットの結果
を表す図。XLOLRは形質転換前の大腸菌を、γ、
δ、ιはそれぞれの遺伝子で形質転換した大腸菌をあら
わす。プローブとしては、ワイルドタイプのLckSH
3ドメインとGSTの融合蛋白質、Lckの112番目
のプロリンをロイシンに置換した変異体とGSTの融合
蛋白質、及びGST蛋白質を用いた。
【図2】 本発明のPal1蛋白質クローンγがワイル
ドタイプのLckSH3ドメインとのみ結合することを
示す、変性状態でのファーウェスタンブロットの結果を
表す図(電気泳動写真)。プローブは図1と同様であ
る。
【図3】 本発明のPal1蛋白質をコードするcDN
Aおよび得られたクローンを模式的に表した図面であ
る。図中、太線の領域はオープンリーディングフレーム
(Open Reading Frame: ORF)
を表し、白抜きの部分はEHドメインを表す。
【図4】 Pal1のEHドメインをウサギに2回免疫
することにより誘導された抗体の存在をEHドメインに
対するウェスタンブロットによって示した図(電気泳動
写真)。パネルAはEH−GSTを15%SDSポリア
クリルアミドゲル電気泳動で調べた結果を示す。レーン
1:EH−GST、レーン2:EH−GSTのトロンビ
ン消化産物。図面中、EH−GST、EHD、GSTは
それぞれEHドメインとGSTの融合蛋白質、EHドメ
イン、GST蛋白質をさす。パネルBはパネルAのレー
ン2と同等の泳動パターンの蛋白質をニトロセルロース
膜へ転写後、誘導された抗Pal1抗体でウェスタンブ
ロットした結果を示す。レーン3:抗Pal1抗体によ
りブロット、レーン4:無処理ウサギ血清でブロット。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C12P 21/02 C12P 21/08 21/08 C12Q 1/68 A C12Q 1/68 C12N 15/00 ZNAA //(C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(A)又は(B)の蛋白質。 (A)配列番号2に示すアミノ酸配列を有する蛋白質。 (B)配列番号2に示すアミノ酸配列において、1若し
    くは複数のアミノ酸の置換、欠失、挿入又は転移を有す
    るアミノ酸配列を有し、かつLckSH3ドメインに結
    合する性質を有する蛋白質。
  2. 【請求項2】 下記の(A)又は(B)のいずれかの蛋
    白質をコードするDNA断片。 (A)配列番号2に示すアミノ酸配列を有する蛋白質。 (B)配列番号2に示すアミノ酸配列において、1若し
    くは複数のアミノ酸の置換、欠失、挿入又は転移を有す
    るアミノ酸配列を有し、かつLckSH3ドメインに結
    合する性質を有する蛋白質。
  3. 【請求項3】 下記の(a)又は(b)に示すDNA断
    片である請求項2記載のDNA断片。 (a)配列番号1に示す塩基配列を有するDNA断片。 (b)配列番号1に示す塩基配列を有するDNAとスト
    リンジェントな条件下でハイブリダイズし、かつLck
    SH3ドメインに結合する性質を有する蛋白質をコード
    するDNA断片。
  4. 【請求項4】 請求項2もしくは請求項3記載のDNA
    断片又はその一部を含む組換え発現ベクター。
  5. 【請求項5】 さらに、タグ配列をコードするDNA断
    片を含み、請求項2もしくは請求項3記載のDNA断片
    又はその一部がコードするポリペプチドとタグ配列との
    融合蛋白質を発現する組み換え発現ベクター。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の組み換え発現ベク
    ターで、宿主細胞を形質転換させて得られた形質転換
    体。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の形質転換体を培養し、そ
    の培養物から前記ポリペプチド又は融合蛋白質を採取す
    ることを特徴とする、LckSH3ドメイン結合蛋白質
    の生産方法。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の形質転換体が、請求項5
    記載の組換え発現ベクターで形質転換されている場合、
    前記培養物から採取した融合蛋白質を、該融合蛋白質中
    のタグ配列に対する特異的なリガンドを用いて精製する
    ことを特徴とする、請求項7記載のLckSH3ドメイ
    ン結合蛋白質の生産方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の蛋白質又はその一部に結
    合する抗体。
  10. 【請求項10】 配列番号1に示す塩基配列の少なくと
    も一部に相補的な配列を有する10塩基以上の長さから
    なるDNA断片又はRNA断片であって、請求項1記載
    の蛋白質のmRNAを検出し得る核酸プローブ。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の抗体及び/又は請求項
    10記載のプローブを用いてLckSH3ドメイン結合
    蛋白質の発現を調べることを特徴とする免疫系の病態の
    評価法。
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