JPH1179888A - 気相成長装置 - Google Patents

気相成長装置

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JPH1179888A
JPH1179888A JP25137197A JP25137197A JPH1179888A JP H1179888 A JPH1179888 A JP H1179888A JP 25137197 A JP25137197 A JP 25137197A JP 25137197 A JP25137197 A JP 25137197A JP H1179888 A JPH1179888 A JP H1179888A
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JP
Japan
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susceptor
wafer
gas
vapor phase
purge gas
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JP25137197A
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Kinji Hoshi
金治 星
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INOTETSUKU KK
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INOTETSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ下面への気相成長を防止することので
きる気相成長装置を提供する。 【解決手段】 チャンバと、反応ガス導入手段とを有
し、前記チャンバの内部には回転可能な支持体に保持さ
れた、ウエハを載置するためのサセプタが配置されてい
る気相成長装置において、前記サセプタの下部から水素
ガス、窒素ガス、アルゴンガス及びヘリウムガスからな
る群から選択される少なくとも1種類のパージガスを送
入し、このパージガスにより反応ガスがウエハ下面へ廻
り込むことを防止することによりウエハ下面での気相成
長の発生を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体材料からな
るウエハを加熱して、これに半導体原子を含むガスを吹
きつけて該ウエハの表面に結晶薄膜を成長(エピタキシ
ャル成長)させる気相成長装置に関する。更に詳細に
は、本発明は、半導体超LSIの基板材料であるシリコ
ンエピタキシャルウエハ製造装置に有効な技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6および図7に従来もっとも広く用い
られてきた半導体メモリ用途を主とする枚葉式エピタキ
シャルウエハ製造用の気相成長装置を示す。図6におい
て、符号100は上部石英製ドーム、102は下部石英
製ドーム、104は上部赤外線ランプ、105は下部赤
外線ランプ、106はサセプタ、108はサセプタリン
グを示す。サセプタは回転可能な軸110により支持さ
れており、サセプタ上にウエハ1が載置される。また、
図7において、符号112は石英管、114は上部直管
式赤外線ランプ、116は下部直管式赤外線ランプ、1
18はサセプタ、120はサセプタリングをそれぞれ示
し、図6の装置と同様に、サセプタ118は回転可能な
軸122により支持され、サセプタ118上にウエハ1
が載置される。
【0003】図6及び図7に示された装置に共通する点
は、ウエハの上下に配置された赤外線ランプで加熱す
ることによってウエハ厚さ方向の温度差を小さくし、昇
温時に発生する熱応力を抑止してスリップの発生を防ぐ
こと、及び反応ガス(原料を含むガス)をウエハと平
行に比較的狭い間隙を高速度で流し、膜の高速成長に有
利にしたことである。
【0004】さらにこれらの装置は枚葉式のために、3
〜5μm/分程度の高速膜成長が経済的に成り立つ条件
となる。このため、一般に反応ガスとして高速膜成長に
適したトリクロロシラン(SiHCl3)を水素ガスに
混入して使用し、膜成長温度も1100〜1200℃と
比較的に高かった。
【0005】従来の半導体メモリ用基板に使われてきた
シリコンエピタキシャルウエハは、主として高濃度のボ
ロンをドープした0.005〜0.01Ωcm程度の低
抵抗率P+サブストレートの上に5〜20ΩcmのP-
ピタキシャル層を約5〜10μmの厚さに成長させたも
のであった。
【0006】従来の装置で成膜処理すると、ウエハの表
面上に所期のシリコン膜が生成されるのに加えて、ウエ
ハの裏面へ反応ガスが廻り込み、ウエハ裏面でも膜成長
が起こることがある。その結果、ウエハ裏面の厚さにバ
ラツキが発生し、平坦度が低下する。
【0007】半導体集積回路、特に超LSI用の基板ウ
エハの平坦度はデバイスのデザインルールが微細化する
にしたがって厳しくなってくる。たとえばデザインルー
ルが0.25μmの場合にはSite TIR (Site Ttotal In
dicator Reading)が22.5mm×22.5mmの範囲
で0.3μm以下が要求されている。平坦度の測定はデ
バイス製造のリングラフィー工程への適応を想定して平
面板の上にウエハを載せ、裏面から真空で吸引して行
う。したがって前述のようにウエハ裏面の周辺に気相成
長が起こったウエハを真空で吸引すれば中央部が凹み、
表面の平坦度を著しく損なう。ウエハ表面の平坦度はリ
ソグラフィーの生命であり、デバイスの歩留まりに大き
く影響する。したがってウエハ裏面への気相成長防止は
超LSI生産上の緊急の課題である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ウエハ裏面への気相成長を防止することのできる気
相成長装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】チャンバと、反応ガス導
入手段とを有し、前記チャンバの内部には回転可能な支
持体に保持された、ウエハを載置するためのサセプタが
配置されている気相成長装置において、前記サセプタの
下部から水素ガス又は不活性ガスを送入する手段を配設
することにより前記課題は解決される。
【0010】
【発明の実施の態様】図1は本発明の気相成長装置の一
例の部分概要断面図である。図1において、ウエハ1
は、例えば、SiCでコーティングしたグラファイト製
サセプタ3の上面に載置されている。サセプタ3は回転
軸5により支持され、自転される。サセプタ3の下側に
は加熱手段7が配設されている。加熱手段7は高周波誘
導加熱又は赤外線ランプ加熱若しくはニクロム線加熱な
どの常用の手段を適宜選択して使用することができる。
図示されていないが、ウエハの上面にも同様な加熱手段
を配設し、ウエハを上下両側から加熱することもでき
る。一般的に、この両側加熱によってウエハ内部に生じ
る熱応力が減少し、ウエハのスリップ発生の抑制ができ
る。しかし、ウエハ温度が1000℃以下の場合は、熱
応力が小さいので、上下面何れかからだけの加熱で十分
に対応できることが多い。
【0011】サセプタ3及び加熱手段7はチャンバ(反
応室)9内に配置されている。チャンバ9の底部には排
気ダクト11が配設されている。排気ダクト11は、チ
ャンバ内に送入された反応ガスが一定の方向へ流れるよ
うにしたり、チャンバ内の不要反応ガスをチャンバ外へ
排出するために使用される。図示されていないが、排気
ダクト11の途中には排気ポンプなどの適宜の手段が接
続されていることもある。
【0012】反応ガスはウエハ1の上方又は側方からウ
エハに向かって吹き付けられる。図1では上方から反応
ガスを吹き付ける方式が図示されている。反応ガスの供
給手段は公知慣用のものを適宜使用できるので、図示は
省略した。
【0013】サセプタ3は、その周囲が囲い板13によ
り包囲されている。従って、下部の加熱手段7とこの囲
い板7とにより、サセプタ3の下部には閉塞空間15が
形成される。囲い板13の上部内壁とサセプタ3の外周
縁との間には空隙21が存在する。これは、サセプタ3
を回転可能にするためばかりか、この空隙21から下記
のパージガスを吹き出させるために使用される。
【0014】この閉塞空間15内へ水素ガス又は不活性
ガス(例えば、アルゴン、ヘリウム、窒素)を送入する
ためのパージガス供給パイプ17が配設されている。パ
ージガスの供給パイプ17は少なくとも1本以上配設す
る。パージガスをウエハ外周縁から均等に流すために、
パージガス供給パイプ17は均等な間隔で3本以上配設
することが望ましい。供給パイプ17の配設箇所は図1
に示された位置に限定されない。例えば、サセプタ回転
支持軸5と加熱手段支持軸19との隙間を介してパージ
ガスを閉塞空間15内に送入することもできる。
【0015】供給パイプ17により閉塞空間15内に送
入されたパージガスは、囲い板13上部内壁とサセプタ
3の外周縁との間に存在する空隙21からチャンバ9内
に吹き出される。この際、サセプタ3の上面に載置され
たウエハ1の外周縁に沿ってパージガスカーテンが形成
される。このパージガスカーテンの存在によりウエハ1
の裏面へ反応ガスが廻り込むことを防止することがで
き、ウエハ裏面における気相成長をほぼ完全に防止でき
る。
【0016】パージガスの供給量は特に限定されない。
パージガスの供給量は空隙21の半径方向の幅に応じて
変化させることもできるが、一般的に、チャンバ9が常
圧の場合、空隙21の上部出口端において0.5〜1.
0リットル/分の範囲内であることが望ましい。ガス流
量が0.5リットル/分未満の場合、オートドーピング
防止効果を高めることができないばかりか、反応ガスが
ウエハ裏面に廻り込むことを防止できないこともある。
一方、ガス流量が1.0リットル/分超の場合、ウエハ
外周の周辺で反応ガスの濃度が薄くなり、ウエハ外周周
辺の成長層が薄くなる恐れがある。
【0017】図2は本発明の気相成長装置の別の例の部
分概要断面図である。この実施態様では、チャンバ9の
内部には、回転可能な中空状支持体23と、この支持体
上面に定着されたサセプタ25が配設されている。サセ
プタ25の上面には複数個の突起27が設けられてお
り、この突起によりウエハ1を点状に支持する。図2に
はウエハの下部加熱手段が図示されていないが、所望に
より、あるいは、必要に応じて、中空状支持体23の内
部又は外部など適当な箇所に下部加熱手段を配設するこ
ともできる。同様に、この中空状支持体の内部又は外部
に温度計などの計測手段を配設することもできる。
【0018】図2に示された、ウエハ1を支持するサセ
プタ25と、このサセプタを支持する支持体23の形状
の一例を図3に示す。図示されているように、サセプタ
25の上面には複数個の突起27が設けられている。こ
の突起27によりウエハ1は点状に支持される。これに
より、全体の熱容量を減少させることができる。突起2
7の個数は特に限定されない。ウエハを安定的に保持で
きれば、2個でもよい。また、4個以上の突起でウエハ
を保持することもできる。しかし、突起の個数が多い場
合、ウエハと接する突起上端面の総表面積が増大しすぎ
ないように注意すべきである。突起の形状も特に限定さ
れない。図示されたような上端面が平面状の突起に限ら
ず、曲面、尖状など様々な上端面を有する突起を使用で
きる。
【0019】図2及び図3に示されるように、中空状支
持体23の下部から水素ガス又は不活性ガス(例えば、
アルゴンガス、ヘリウムガス又は窒素ガス)を送入する
ことにより、中空状サセプタ25の上面に載置されたウ
エハ1の裏面(下面)及びサセプタ表面は常にこれらガ
スによって覆われ、反応ガスの廻り込みが阻止される。
その結果、サセプタ表面ばかりかウエハの裏面における
膜成長も殆ど起こらない。水素ガス又は不活性ガスの流
量は特に限定されない。ウエハ裏面およびサセプタ表面
に反応ガスが回り込まないようにするのに必要十分な流
量であればよい。ウエハがサセプタから浮き上がてしま
うほどの過大な流量は使用すべきではない。この流量は
ウエハのサイズに応じて変化することもある。このよう
な流量は当業者により実験的に容易に決定することがで
きる。
【0020】ウエハ1を支持するサセプタ25は、炭化
珪素(SiC)、炭化珪素で被覆したグラファイト又は
石英などの素材で構成することが好ましい。サセプタ2
5を支持する支持体23も、サセプタと同様の素材で構
成することが好ましい。
【0021】前記のように、図2及び図3に示された構
造のサセプタの場合、ウエハ下方から送られる新鮮な水
素または不活性ガスが常にウエハ下面を蔽い、周辺から
流れ出るので、ウエハ下面とサセプタへの気相成長が起
こらない。このために多点支持などの熱容量の小さいサ
セプタが使用できるばかりか、サセプタへの気相成長が
起こらないことによってサセプタクリーニングを省略で
きるためにサイクルタイムの減少に大きく寄与する。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明の気相成長装置の
効果を更に詳細に例証する。
【0023】実施例1 図1に示されるような構造のサセプタを有する本発明の
気相成長装置と図7に示されるような構造のサセプタを
有する従来の気相成長装置を用い、下記の成膜条件に従
って成膜処理を行った。 本発明 従来装置 反応(原料)ガス トリクロロシラン トリクロロシラン ドーパント ジボラン ジボラン キャリアガス(リットル/分) 水素(90) 水素(90) パージガス 水素(2) 無し 成膜温度(℃) 1150 1150 成膜速度(μm/分) 2 3.75 設定膜厚(μm) 10 10 設定抵抗率(Ωcm) 10 10 ウエハ直径(mm) 200 200 ウエハドーパント リン リン ウエハ抵抗率(Ωcm) 15〜20 15〜20 ウエハ反り(μm) 53(凹状) 51(凹状)
【0024】前記の条件に従って、本発明の気相成長装
置と従来の気相成長装置により成膜処理を行った後に、
当該ウエハの裏面における成膜の有無について調べた。
現在、シリコンウエハ上の0.1μm以下の厚さの気相
成長膜の存在の有無を直接測定する適当な手段が無いの
で、この実験では、サブストレートにN型15〜20Ω
cmのウエハを用い、表面にP型約10Ωcmの膜を成
長させた時の、裏面への膜成長の有無を熱探針(ホット
プローブ)によるPN判定器で行った。この方法によれ
ば、僅か数十原子層の厚さの成膜の有無を検出すること
ができる。測定結果を図4及び図5に示す。
【0025】図4に示されるように、従来装置によるウ
エハでは、ウエハ裏面の周辺から20〜40mmの範囲
でP型の部分が検出され、明らかに裏面への気相成長が
生じていることが確認された。これに対して、図5に示
されるように、本発明の装置によるウエハでは裏面全体
がN型を示しており、裏面への気相成長が全く起こって
いないことが確認された。
【0026】本発明の気相成長装置と従来の気相成長装
置により成膜処理を行ったウエハに対して、当該ウエハ
の裏面における成膜の有無について更に別の方法により
調べた。静電容量法による表面平坦度測定器を用いて成
膜前後の平坦度を測定して、ぞの前後の値からウエハ裏
面への膜成長の程度を間接的に求めた。すなわち、もし
ウエハ裏面の周辺に気相成長が起こっていれば、ウエハ
裏面を真空チャックで吸引した際にウエハ表面に凹みが
生じるので、平坦度はおよそ裏面に成長した厚さ分だけ
悪化する。一方、裏面に成長が無い場合の平坦度は気相
成長の前後で変化しない。平坦度の表し方の一つとし
て、LTV(Local Thickness Variation)がある。これ
はステッパ(逐次露光装置)の1ショットの露光面積と
DRAMのチップサイズを考慮して、ウエハ表面を等サ
イズに分割して、そのサイズの面積の領域(Site)内での
平坦度を定義したものであり、山と谷の高さの差を数値
で表す。このLTVの測定は平坦な真空チャック上にウ
エハを載せ、裏面を真空で吸引して行う。すなわち、裏
面基準で行われる。更に、仕様で定められたLTV値を
満たす領域が、全体の領域数の何%を占めるかを、PU
A(Percent Usable Area)と称して仕様で最低値が定め
られている。この試験では、ウエハ周辺2mmを除き、
22.5mmx22.5mmの領域に等分割し、かつ、
中央の領域の中心をウエハの中心と一致させ、そして、
領域の中心がウエハの周辺2mmの範囲内にあるものを
全て測定した。なお、LTV値は0.3μm以下に設定
した。サンプル数は10ウエハであった。この測定結果
を下記の表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1に示された結果から明らかなように、
従来の装置で成膜を行った後は、LTV値0.3μm以
下の領域を示すPUAが4〜9%低下しているのに対
し、本発明の装置で成膜を行った場合は、その前後にお
いてPUAの変動が殆ど無かった。この場合、±1%程
度の成膜前後の変動は、図5に示された結果から、ウエ
ハ裏面への膜成長が生じたためではなく、ウエハ表面の
成膜中に生じた厚さムラが原因と考えられる。
【0029】実施例2 図2に示されるような構造のサセプタを有する本発明の
気相成長装置と図7に示されるような構造のサセプタを
有する従来の気相成長装置を用い、下記の成膜条件に従
って成膜処理を行った。 従 来 装 置 本発明の装置 気相成長サイクル(秒) ウエハセット 40 40 ガスパージ 5 5 昇 温 35 17 ウエハベーク 15 15 温度安定化 20 15 気相成長 40 75 ガスパージ 10 10 冷 却 15 7 ウエハ取出 48 48 サセプタエッチングサイクル(秒) ガスパージ 5 0 昇 温 20 0 エッチング 115 0 ベーク 10 0 冷 却 10 0 総処理時間(秒) 388 232
【0030】前記の成膜条件において、従来の装置の成
膜速度は3.75μm/分であり、本発明の装置の成膜
速度は2.0μm/分であり、共に膜厚2.5μmの次
世代MOSメモリ用気相成長膜の相当する一例であり、
その他の成膜処理条件は全て実施例1に述べた条件と同
一であった。本発明の装置の成膜速度が小さいのは、反
応ガス流が上から下に向かっているために、従来の装置
の横方向ガス流の場合と異なり、ガス流速を大きくする
とウエハ表面近傍の境界層の厚さが薄くなるので、成膜
速度を大きくすることが困難なためである。
【0031】本発明の気相成長装置では、サセプタが常
に純粋な水素ガス又は不活性ガスなどで覆われているた
め、サセプタ自体の表面でも気相成長が起こらない。こ
のため、前記の成膜条件に示されるように、本発明の装
置のサセプタは、従来の装置と異なり、気相成長サイク
ル終了毎に行われていたサセプタエッチングが省略可能
となり、サイクルタイムは388秒から232秒へ大幅
に短縮することができる。その結果、前記の成膜条件に
おいて、従来の装置のスループット(枚/時)が9.3
であるのに対し、本発明の装置のスループット(枚/
時)は15.5の高い値を示した。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の気相成長
装置によれば、ウエハ裏面への反応ガスの廻り込みが防
止されるので、ウエハ裏面における気相成長の発生を防
止することができる。その結果、ウエハの平坦度が維持
され、デバイス(例えば、半導体メモリ)製造時のリソ
グラフィー工程でのトラブル発生が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気相成長装置の一例の部分概要断面図
である。
【図2】本発明の気相成長装置の別の例の部分概要断面
図である。
【図3】図2に示された装置における支持体及びサセプ
タの部分拡大斜視図である。
【図4】従来の気相成長装置により成膜処理した場合
の、ウエハ裏面における膜成長の有無を示す特性図であ
る。
【図5】本発明の気相成長装置により成膜処理した場合
の、ウエハ裏面における膜成長の有無を示す特性図であ
る。
【図6】従来の気相成長装置の一例の概要断面図であ
る。
【図7】従来の気相成長装置の別の例の概要断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ウエハ 3 サセプタ 5 回転軸 7 下部加熱手段 9 チャンバ 11 排気ダクト 13 囲い板 15 閉塞空間 17 パージガス供給パイプ 19 下部加熱手段支持軸 21 空隙 23 サセプタ支持体 25 サセプタ 27 突起

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバと、反応ガス導入手段とを有
    し、前記チャンバの内部には回転可能な支持体に保持さ
    れた、ウエハを載置するためのサセプタが配置され、該
    サセプタの上部或いは下部又は上部と下部にウエハ加熱
    手段が配置されている気相成長装置において、 前記サセプタの下部から水素ガス、窒素ガス、アルゴン
    ガス及びヘリウムガスからなる群から選択される少なく
    とも1種類のパージガスを送入する手段を有することを
    特徴とする気相成長装置。
  2. 【請求項2】 サセプタの下部及び外周側壁面を包囲す
    る囲い板がサセプタの周囲に配設されており、この囲い
    板とサセプタとにより形成される閉塞空間内にパージガ
    スを供給する手段が接続されており、囲い板の上部内壁
    とサセプタの外周側壁面との間に空隙が存在し、前記閉
    塞空間内に送入されたパージガスは前記空隙からサセプ
    タ外周縁に沿って吹き出される請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記回転可能な支持体は内部が中空状で
    あり、かつ、前記サセプタは中央部に開口部が形成され
    ており、中空状支持体の下部からパージガスが送入さ
    れ、該パージガスは前記サセプタの開口部から吹き出さ
    れる請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 前記サセプタはその上面に複数個の突起
    が更に設けられている請求項3の装置。
  5. 【請求項5】 前記サセプタは炭化珪素(SiC)、炭
    化珪素で被覆したグラファイト又は石英から形成されて
    いる請求項1〜4の装置。
  6. 【請求項6】 チャンバと、反応ガス導入手段とを有
    し、前記チャンバの内部には回転可能な支持体に保持さ
    れた、ウエハを載置するためのサセプタが配置されてい
    る気相成長装置によりウエハ表面に気相成長膜を生成す
    る方法において、 前記サセプタの下部から水素ガス、窒素ガス、アルゴン
    ガス及びヘリウムガスからなる群から選択される少なく
    とも1種類のパージガスを送入し、気相成長中にウエハ
    下面に反応ガスが廻り込むことを防止し、ウエハ下面で
    気相成長膜の生成が起こらないようにすることを特徴と
    する気相成長膜の生成方法。
  7. 【請求項7】 サセプタの下部及び外周側壁面を包囲す
    る囲い板がサセプタの周囲に配設されており、この囲い
    板とサセプタとにより形成される閉塞空間内にパージガ
    スを供給する手段が接続されており、囲い板の上部内壁
    とサセプタの外周側壁面との間に空隙が存在し、前記閉
    塞空間内に送入されたパージガスを前記空隙からサセプ
    タ外周縁に沿って吹き出すことにより反応ガスがウエハ
    下面へ廻り込むことを防止する請求項6の方法。
  8. 【請求項8】 前記回転可能な支持体は内部が中空状で
    あり、かつ、前記サセプタは中央部にウエハ直径の1/
    3以上の開口部が形成されており、中空状支持体の下部
    からパージガスを送入し、該パージガスを前記サセプタ
    の開口部から吹き出すことにより反応ガスがウエハ下面
    へ廻り込むことを防止する請求項6の方法。
  9. 【請求項9】 前記サセプタはその上面に複数個の突起
    が更に設けられている請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 前記サセプタは炭化珪素(SiC)、
    炭化珪素で被覆したグラファイト又は石英から形成され
    ている請求項6〜9の方法。
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