JPH1179779A - ガラス繊維製造用紡糸炉 - Google Patents
ガラス繊維製造用紡糸炉Info
- Publication number
- JPH1179779A JPH1179779A JP25422497A JP25422497A JPH1179779A JP H1179779 A JPH1179779 A JP H1179779A JP 25422497 A JP25422497 A JP 25422497A JP 25422497 A JP25422497 A JP 25422497A JP H1179779 A JPH1179779 A JP H1179779A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- spinning furnace
- spinning
- screen
- supply port
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/08—Bushings, e.g. construction, bushing reinforcement means; Spinnerettes; Nozzles; Nozzle plates
- C03B37/085—Feeding devices therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Geochemistry & Mineralogy (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 糸切れが起こらないガラス繊維製造用紡糸炉
を提供する。 【解決手段】 ガラス供給口10から供給されるガラス
を紡糸可能な粘度に調整し、底部に設けられたブッシン
グノズル21から繊維状に引き出すガラス繊維製造用紡
糸炉であって、ガラス供給口10の直下に無孔領域32
aが形成されたスクリーン30aが紡糸炉内を横断して
取り付けられてなることを特徴とする。
を提供する。 【解決手段】 ガラス供給口10から供給されるガラス
を紡糸可能な粘度に調整し、底部に設けられたブッシン
グノズル21から繊維状に引き出すガラス繊維製造用紡
糸炉であって、ガラス供給口10の直下に無孔領域32
aが形成されたスクリーン30aが紡糸炉内を横断して
取り付けられてなることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維製造用紡糸
炉に関するものである。
炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】間接溶融型のガラス繊維製造用紡糸炉
は、図3に示すように、上部にカレット等のガラス素材
が供給されるガラス供給口10を有し、底部には多数の
ブッシングノズル21が設けられたブッシングプレート
20を有している。また多数の孔31が形成されたスク
リーン30が紡糸炉内を横断するように取り付けられて
いる。なお図中、40はレベラー口を示している。
は、図3に示すように、上部にカレット等のガラス素材
が供給されるガラス供給口10を有し、底部には多数の
ブッシングノズル21が設けられたブッシングプレート
20を有している。また多数の孔31が形成されたスク
リーン30が紡糸炉内を横断するように取り付けられて
いる。なお図中、40はレベラー口を示している。
【0003】ガラス供給口10から供給されたガラス素
材は、紡糸炉内で通電加熱されて溶融し、スクリーン3
0を通過する。スクリーンを通過した溶融ガラスは、紡
糸可能な粘度に調整されてブッシングプレート20に設
けられたブッシングノズル21から引き出され、図示し
ない巻取機によって延伸、繊維化され、ガラス繊維とな
る。ここでスクリーン30は、液面レベルの変動による
ヘッド圧(ブッシングプレート20にかかる圧力)の変
化をスクリーン30の孔31の圧損で緩和し、また紡糸
炉内の温度分布を均一にする働きをしている。
材は、紡糸炉内で通電加熱されて溶融し、スクリーン3
0を通過する。スクリーンを通過した溶融ガラスは、紡
糸可能な粘度に調整されてブッシングプレート20に設
けられたブッシングノズル21から引き出され、図示し
ない巻取機によって延伸、繊維化され、ガラス繊維とな
る。ここでスクリーン30は、液面レベルの変動による
ヘッド圧(ブッシングプレート20にかかる圧力)の変
化をスクリーン30の孔31の圧損で緩和し、また紡糸
炉内の温度分布を均一にする働きをしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
紡糸炉では、ブッシングプレート付近の温度分布が不均
一になり易く、糸切れが起こり易いという問題がある。
紡糸炉では、ブッシングプレート付近の温度分布が不均
一になり易く、糸切れが起こり易いという問題がある。
【0005】本発明の目的は、糸切れが起こらないガラ
ス繊維製造用紡糸炉を提供するものである。
ス繊維製造用紡糸炉を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々の検討
を行った結果、糸切れがガラス供給口側のブッシングノ
ズルで起こり易いこと、この現象は供給されたガラス素
材の一部が十分に加熱されないうちにスクリーンを通過
してブッシングノズルに到達する、いわゆる早流れに起
因することを見い出し、本発明を提案するに至った。
を行った結果、糸切れがガラス供給口側のブッシングノ
ズルで起こり易いこと、この現象は供給されたガラス素
材の一部が十分に加熱されないうちにスクリーンを通過
してブッシングノズルに到達する、いわゆる早流れに起
因することを見い出し、本発明を提案するに至った。
【0007】即ち、本発明のガラス繊維製造用紡糸炉
は、ガラス供給口から供給されるガラスを紡糸可能な粘
度に調整し、底部に設けられたブッシングノズルから繊
維状に引き出すガラス繊維製造用紡糸炉であって、ガラ
ス供給口の直下に無孔領域が形成されたスクリーンが紡
糸炉内を横断して取り付けられてなることを特徴とす
る。
は、ガラス供給口から供給されるガラスを紡糸可能な粘
度に調整し、底部に設けられたブッシングノズルから繊
維状に引き出すガラス繊維製造用紡糸炉であって、ガラ
ス供給口の直下に無孔領域が形成されたスクリーンが紡
糸炉内を横断して取り付けられてなることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明のガラス繊維製造用紡糸炉は、ガラス供
給口の直下にスクリーンの無孔領域が存在する結果、全
ての溶融ガラスがブッシングノズルに到達するまでに相
当の時間を要し、この間に紡糸に適した粘度に調整され
るとともに十分に均質化される。このためブッシングプ
レート付近での温度分布が均一になり、糸切れが防止さ
れる。
給口の直下にスクリーンの無孔領域が存在する結果、全
ての溶融ガラスがブッシングノズルに到達するまでに相
当の時間を要し、この間に紡糸に適した粘度に調整され
るとともに十分に均質化される。このためブッシングプ
レート付近での温度分布が均一になり、糸切れが防止さ
れる。
【0009】紡糸炉内に取り付けられるスクリーンは1
つに限られるものではなく、2つ以上あってもよい。こ
の場合、溶融ガラスの滞留時間をより長くするために、
2段目以下のスクリーンは無孔領域の位置をずらしてお
くことが望ましい。また溶融開始時に紡糸炉内の空気を
抜き易くするために、スクリーンにはV字型又はU字型
の断面形状を有するものを使用することが好ましい。
つに限られるものではなく、2つ以上あってもよい。こ
の場合、溶融ガラスの滞留時間をより長くするために、
2段目以下のスクリーンは無孔領域の位置をずらしてお
くことが望ましい。また溶融開始時に紡糸炉内の空気を
抜き易くするために、スクリーンにはV字型又はU字型
の断面形状を有するものを使用することが好ましい。
【0010】なお、本発明のガラス繊維製造用紡糸炉
は、ガラス供給口からカレット等のガラス素材を供給
し、再溶融する間接溶融型の紡糸炉(ポット)について
説明したが、これ以外にもタンク窯から溶融ガラスが供
給される直接溶融型の紡糸炉(ブッシング)としても使
用することも可能である。
は、ガラス供給口からカレット等のガラス素材を供給
し、再溶融する間接溶融型の紡糸炉(ポット)について
説明したが、これ以外にもタンク窯から溶融ガラスが供
給される直接溶融型の紡糸炉(ブッシング)としても使
用することも可能である。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明のガラス繊維
製造用紡糸炉を説明する。
製造用紡糸炉を説明する。
【0012】まず、図1及び図2に示すようなカレット
溶融型のガラス繊維製造用紡糸炉を用意した。この紡糸
炉は、容量10kg、流量4kg/hrであり、上部に
ガラス供給口10及びレベラー口40を有し、底部には
多数のブッシングノズル21が設けられたブッシングプ
レート20を有している。また多数の孔31が形成さ
れ、断面がV字型のスクリーン30a、30bが紡糸炉
内を横断するように取り付けられている。上方のスクリ
ーン30aにはガラス供給口10側に、また下方のスク
リーン30bには中央部分に、それぞれスクリーンの面
積の約半分を占める無孔領域32a、32bが形成され
ている。
溶融型のガラス繊維製造用紡糸炉を用意した。この紡糸
炉は、容量10kg、流量4kg/hrであり、上部に
ガラス供給口10及びレベラー口40を有し、底部には
多数のブッシングノズル21が設けられたブッシングプ
レート20を有している。また多数の孔31が形成さ
れ、断面がV字型のスクリーン30a、30bが紡糸炉
内を横断するように取り付けられている。上方のスクリ
ーン30aにはガラス供給口10側に、また下方のスク
リーン30bには中央部分に、それぞれスクリーンの面
積の約半分を占める無孔領域32a、32bが形成され
ている。
【0013】この紡糸炉を用いてトレーサーテストを行
った。テストはEガラスの溶融紡糸中に、着色剤として
Coを1重量%添加して青色に着色したEガラスのカレ
ットをガラス供給口10に100g投入し、ブッシング
ノズル21から着色ガラスが引き出されるまでに要する
時間を測定する方法により行った。なお比較のために、
無孔領域がなく、他は本発明の紡糸炉と全く同一の構造
を有する紡糸炉を用意し、同様のテストを行った。
った。テストはEガラスの溶融紡糸中に、着色剤として
Coを1重量%添加して青色に着色したEガラスのカレ
ットをガラス供給口10に100g投入し、ブッシング
ノズル21から着色ガラスが引き出されるまでに要する
時間を測定する方法により行った。なお比較のために、
無孔領域がなく、他は本発明の紡糸炉と全く同一の構造
を有する紡糸炉を用意し、同様のテストを行った。
【0014】その結果、スクリーンに無孔領域のない紡
糸炉では、約20分後にガラス供給口側のブッシングノ
ズルから着色ガラスが現れた。これに対して本発明の紡
糸炉では着色ガラスが引き出されたのは約2時間後であ
り、早流れが起こらないことが確認された。
糸炉では、約20分後にガラス供給口側のブッシングノ
ズルから着色ガラスが現れた。これに対して本発明の紡
糸炉では着色ガラスが引き出されたのは約2時間後であ
り、早流れが起こらないことが確認された。
【0015】
【発明の効果】本発明のガラス繊維製造用紡糸炉を用い
れば、糸切れを起こすことなく紡糸することができ、ガ
ラス繊維を歩留まり良く製造することが可能である。
れば、糸切れを起こすことなく紡糸することができ、ガ
ラス繊維を歩留まり良く製造することが可能である。
【図1】本発明のガラス繊維製造用紡糸炉の一実施例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図2】図1のガラス繊維製造用紡糸炉におけるA−
A’概略断面図である。
A’概略断面図である。
【図3】従来のガラス繊維製造用紡糸炉を示す説明図で
ある。
ある。
10 ガラス供給口 20 ブッシングプレート 21 ブッシングノズル 30、30a、30b スクリーン 31 孔 32a、32b 無孔領域
Claims (2)
- 【請求項1】 ガラス供給口から供給されるガラスを紡
糸可能な粘度に調整し、底部に設けられたブッシングノ
ズルから繊維状に引き出すガラス繊維製造用紡糸炉であ
って、ガラス供給口の直下に無孔領域が形成されたスク
リーンが紡糸炉内を横断して取り付けられてなることを
特徴とするガラス繊維製造用紡糸炉。 - 【請求項2】 スクリーンがV字型又はU字型の断面形
状を有することを特徴とする請求項1のガラス繊維製造
用紡糸炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25422497A JPH1179779A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | ガラス繊維製造用紡糸炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25422497A JPH1179779A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | ガラス繊維製造用紡糸炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179779A true JPH1179779A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17261995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25422497A Pending JPH1179779A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | ガラス繊維製造用紡糸炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1179779A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1027296A1 (en) * | 1997-08-04 | 2000-08-16 | Owens Corning | Multi-screen system for mixing glass flow in a glass bushing |
FR2870232A1 (fr) * | 2004-05-14 | 2005-11-18 | Saint Gobain Vetrotex | Filiere pour la fabrication de filaments notamment de verre et son installation de fibrage |
JP2008266057A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | ガラス繊維製造装置 |
US7980099B2 (en) | 2007-03-15 | 2011-07-19 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Multiple alloy bushing assembly |
US8001807B2 (en) | 2006-12-14 | 2011-08-23 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Palladium screens for bushing assembly and method of using |
JP2014531394A (ja) * | 2011-10-06 | 2014-11-27 | サン−ゴバン アドフォル | 貴金属含有量を減らしたガラス繊維の供給装置 |
-
1997
- 1997-09-02 JP JP25422497A patent/JPH1179779A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1027296A1 (en) * | 1997-08-04 | 2000-08-16 | Owens Corning | Multi-screen system for mixing glass flow in a glass bushing |
EP1027296A4 (en) * | 1997-08-04 | 2002-10-16 | Owens Corning Fiberglass Corp | MULTIPLE RUST SYSTEM FOR QUANTITY OF MOLTEN GLASS IN A FIBER MELTER |
FR2870232A1 (fr) * | 2004-05-14 | 2005-11-18 | Saint Gobain Vetrotex | Filiere pour la fabrication de filaments notamment de verre et son installation de fibrage |
WO2005113462A1 (fr) * | 2004-05-14 | 2005-12-01 | Saint-Gobain Vetrotex France S.A | Filiere pour la fabrication de filaments notamment de verre et son installation de fibrage |
US8001807B2 (en) | 2006-12-14 | 2011-08-23 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Palladium screens for bushing assembly and method of using |
US7980099B2 (en) | 2007-03-15 | 2011-07-19 | Ocv Intellectual Capital, Llc | Multiple alloy bushing assembly |
JP2008266057A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Tanaka Kikinzoku Kogyo Kk | ガラス繊維製造装置 |
JP2014531394A (ja) * | 2011-10-06 | 2014-11-27 | サン−ゴバン アドフォル | 貴金属含有量を減らしたガラス繊維の供給装置 |
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