JPH1179631A - セーフティーシューのシュー引き込み装置 - Google Patents

セーフティーシューのシュー引き込み装置

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JPH1179631A
JPH1179631A JP24561697A JP24561697A JPH1179631A JP H1179631 A JPH1179631 A JP H1179631A JP 24561697 A JP24561697 A JP 24561697A JP 24561697 A JP24561697 A JP 24561697A JP H1179631 A JPH1179631 A JP H1179631A
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JP
Japan
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pulley
shoe
door
driving
stopper
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Application number
JP24561697A
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English (en)
Inventor
Isao Sano
功 佐野
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、荷の出し入れや人の出入り時に
セーフティーシューへの衝突を防止することができるセ
ーフティーシューのシュー引き込み装置を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 戸5が開き始めると、滑車12は内蔵し
ている渦巻きばねの復元力により駆動用Vベルト13を
巻き取り、駆動プーリー21は戸5の進行方向へ回転を
始め、引き込みプーリー22も駆動プーリー21と共に
回転を始めてストッパ軸24及び連動ロープ14を介し
てシュー7aが戸5の進行方向へ引き込まれる。戸5が
さらに開いてストッパ軸24が戸開側ストッパ27に当
接すると、引き込みプーリー22の回転が停止して駆動
プーリー21のみが回転し、シュー7aは、引き込まれ
た状態で、戸開動作が終了するまでこの状態を保持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、セーフティーシ
ューのシュー引き込み装置に係り、特にエレベータのか
ご扉の前縁に設けられたセーフティーシューのシューを
引き込む装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に、従来のエレベータの2枚戸片開
きのかご扉を乗場側から見た概略正面図を示す。かご室
1の上部のレール2と下部の敷居10との間で高速側の
戸5と低速側の戸6とが開閉自在に設けられている。戸
5の上部に固定された吊り手3及び3aがレール2の上
を転動すると共に下部に固定された脚4及び4aが敷居
10に掘られた溝内を摺動する。同様に、戸6の上部に
固定された吊り手3b及び3cがレール2の上を転動す
ると共に下部に固定された脚4bび4cが敷居10に掘
られた溝内を摺動する。これらの戸5及び6は、図示し
ない連動装置を介して互いに連結されている。
【0003】高速側の戸5の前縁部付近にはセーフティ
ーシュー7が取り付けられている。このセーフティーシ
ュー7は、下部腕8と上部腕9により戸5に支持された
シュー7aを有している。下部腕8及び上部腕9は、そ
れぞれ下軸8a及び9aを介して戸5に回転自在に取り
付けられ、上軸8b及び9bを介してシュー7aに回転
自在に取り付けられており、シュー7aに対して平行リ
ンクを構成している。下部腕8は、下軸8aよりも下方
へ延出しており、この延出部の近傍において戸5にスト
ッパ19が固設されている。そして、下部腕8の延出部
がストッパ19に接する方向に下部腕8の下端が引張り
ばね20により付勢されている。また、ストッパ19の
近傍にはマイクロスイッチ15が配置され、下部腕8の
下端に設けられた作動ボルト17により作動されるよう
に構成されている。通常時は、シュー7aの自重及び引
張りばね20の付勢力によって下部腕8の延出部がスト
ッパ19に接触し、作動ボルト17がマイクロスイッチ
15に接した状態となっている。
【0004】高速側の戸5には図示しない駆動装置が連
結されており、エレベータの戸開信号あるいは戸閉信号
に基づいて駆動装置は戸5を移動させる。このとき、戸
5に固定された吊り手3及び3aがレール2上を転動す
ると共に脚4及び4aが敷居10の溝内を摺動して戸5
は円滑に開閉される。さらに、戸5に図示しない連動装
置を介して連結された低速側の戸6が戸5の開閉に従動
して円滑に開閉される。
【0005】高速側の戸5の前縁部付近に取り付けられ
たセーフティーシュー7は、戸閉動作中に戸5の進路上
に存在する障害物を検知し、戸5が障害物に衝突する直
前に戸5を反転動作させるための装置である。例えば、
戸閉動作中にシュー7aが何らかの障害物に当接して戸
開方向へ押し込まれ始めると、平行リンクを構成する下
部腕8及び上部腕9はそれぞれ下軸8a及び下軸9aを
中心として反時計方向へ回転し始める。シュー7aがさ
らに押し込まれると、下部腕8の下端に設けられた作動
ボルト17がマイクロスイッチ15から離れ、マイクロ
スイッチ15に接続された駆動装置の作用により戸閉動
作が中止され、戸開動作へ移行する。このため、戸5が
障害物に衝突することが防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常時
はシュー7aの自重と引張りばね20の付勢力によって
下部腕8の延出部がストッパ19に接触した状態に維持
され、シュー7aは戸閉動作中も戸開動作中も、また戸
5がどの位置にあっても、戸5の前縁より常に一定量だ
け戸閉方向へ突き出た状態にある。このため、例えば、
エレベータのかごに台車等で荷を出し入れする際に台車
や荷がシュー7aに衝突し、下部腕8や上部腕9が破損
する惧れがあった。その場合には、修繕のためにエレベ
ータを長時間停止させなくてはならず、また突発的な修
繕費が必要になるという問題を生じていた。
【0007】また、かごの戸が完全に閉じた位置と完全
に開いた位置において、シューを戸の前縁より内側に引
き込ませる機構を備えたエレベータもあるが、この場合
も、戸開動作中は常にシューが戸の前縁より突き出た状
態にあり、台車等のシューへの衝突の惧れがあった。
【0008】この発明はこのような問題点を解消するた
めになされたもので、荷の出し入れや人の出入り時にセ
ーフティーシューへの衝突を防止することができるセー
フティーシュー引き込み装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るセーフテ
ィーシュー引き込み装置は、エレベータのかご扉の前縁
から前方へ突き出ると共に引き込み可能に設けられたセ
ーフティーシューのシューを引き込む装置であって、か
ご扉に取り付けられた駆動プーリーと、かご扉の開動作
及び閉動作に連動させて駆動プーリーを互いに反対方向
に回転させる回転駆動手段と、駆動プーリーに連結され
ると共に駆動プーリーの回転方向に応じてシューに接近
した第1の位置とシューから離れた第2の位置との間で
移動自在に設けられた操作軸と、操作軸とシューを互い
に連結する連動ロープとを備え、かご扉の閉動作時には
操作軸が第1の位置に移動してシューをかご扉の前縁か
ら前方へ突き出し、かご扉の開動作時には操作軸が第2
の位置に移動して連動ロープを介してシューを引き込む
ものである。
【0010】駆動プーリーと同軸上に回転自在に設けら
れると共にその回転中心から所定の距離を隔てた位置で
操作軸を支持する引き込みプーリーと、駆動プーリーと
引き込みプーリーとの間に挟まれる摩擦クラッチ板と、
引き込みプーリーを駆動プーリーの方向へ付勢する付勢
手段とを備えることもできる。さらに、操作軸の移動を
前記第1の位置及び前記第2の位置でそれぞれ停止させ
るための戸閉側ストッパ及び戸開側ストッパをかご扉に
固定し、引き込みプーリーが駆動プーリーと共に回転し
て操作軸がこれら戸閉側ストッパ及び戸開側ストッパの
一方に当接すると、引き込みプーリーは駆動プーリーと
の同期が解除されて回転を停止するように構成すること
ができる。
【0011】また、回転駆動手段としては、一端がかご
に固定されると共に駆動プーリーに取り回された駆動用
ベルトと、かごに回転自在に取り付けられると共に駆動
用ベルトの他端が巻回された滑車と、駆動用ベルトを巻
き取る方向に滑車を付勢する渦巻きばねとを用いること
ができる。あるいは、一端がかごに固定されると共に駆
動プーリーに巻回された駆動用ベルトと、駆動用ベルト
を巻き取る方向に駆動プーリーを付勢する渦巻きばねと
を用いてもよい。引き込みプーリーに回転中心からの距
離が互いに異なる複数の操作軸保持用取付孔を形成し、
連動ロープにその全長を調整するための長さ調整機構を
取り付け、複数の操作軸保持用取付孔のうちの一つの選
択と長さ調整機構による連動ロープの全長の調整とによ
ってシューの引き込み量を調整可能とすることもでき
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。図1にこの発明の実施の形
態に係るセーフティーシューのシュー引き込み装置が設
けられたエレベータかご扉を乗場側から見た概略正面図
を示す。かご室1の上部のレール2と下部の敷居10と
の間で高速側の戸5と低速側の戸6とが開閉自在に設け
られている。戸5の上部に固定された吊り手3及び3a
がレール2の上を転動すると共に下部に固定された脚4
及び4aが敷居10に掘られた溝内を摺動する。同様
に、戸6の上部に固定された吊り手3b及び3cがレー
ル2の上を転動すると共に下部に固定された脚4bび4
cが敷居10に掘られた溝内を摺動する。これらの戸5
及び6は、図示しない連動装置を介して互いに連結され
ている。
【0013】高速側の戸5の前縁部付近にはセーフティ
ーシュー7が取り付けられている。このセーフティーシ
ュー7は、下部腕8と上部腕9により戸5に支持された
シュー7aを有している。下部腕8及び上部腕9は、そ
れぞれ下軸8a及び9aを介して戸5に回転自在に取り
付けられ、上軸8b及び9bを介してシュー7aに回転
自在に取り付けられており、シュー7aに対して平行リ
ンクを構成している。下部腕8は、下軸8aよりも下方
へ延出しており、この延出部の近傍において戸5にスト
ッパ19が固設されている。そして、下部腕8の延出部
がストッパ19に接する方向に下部腕8の下端が引張り
ばね20により付勢されている。また、ストッパ19の
近傍にはマイクロスイッチ15が配置され、下部腕8の
下端に設けられた作動ボルト17により作動されるよう
に構成されている。通常時は、シュー7aの自重及び引
張りばね20の付勢力によって下部腕8の延出部がスト
ッパ19に接触し、作動ボルト17がマイクロスイッチ
15に接した状態となっている。
【0014】高速側の戸5には引き込み主装置11が取
り付けられ、かご室1には引き込み主装置11とほぼ同
じ高さに滑車12が取り付けられている。また、滑車1
2の近傍のかご室1に一端が固定された駆動用Vベルト
13が引き込み主装置11を経由して滑車12の外周面
に形成された螺旋溝に巻回された後、滑車12に固定さ
れている。滑車12には、図示しない渦巻きばねが内蔵
されており、この渦巻きばねにより、滑車12は常時駆
動用Vベルト13を巻き取る方向に付勢されている。さ
らに、引き込み主装置11とセーフティーシュー7のシ
ュー7aとが連動ロープ14により互いに連結されてい
る。
【0015】図2に示されるように、引き込み主装置1
1は、取付板30を介して戸5に取り付けられており、
駆動用Vベルト13が巻回される駆動プーリー21と、
連動ロープ14が連結される引き込みプーリー22と、
これら駆動プーリー21及び引き込みプーリー22の間
に配置された摩擦クラッチ板23とを有している。図3
に示されるように、取付ボルト31により戸5に固定さ
れた取付板30から垂直に軸11aが突出しており、こ
の軸11aに駆動プーリー21の軸受21aが嵌合され
ると共に摩擦クラッチ板23の中心孔23aが通され、
さらに引き込みプーリー22の軸受22aが嵌合されて
いる。摩擦クラッチ板23の中心孔23aは軸11aの
外径よりわずかに大きく形成されており、駆動プーリー
21、摩擦クラッチ板23及び引き込みプーリー22は
それぞれ軸11aの回りを滑らかに回転できる。また、
引き込みプーリー22の軸受22aは、軸11aの軸方
向にも滑らかに摺動できるように構成されている。軸1
1aの先端外周部に形成された雄ねじに圧力調整ナット
29が螺合され、この圧力調整ナット29と引き込みプ
ーリー22の軸受22aとの間に圧力調整ばね28が嵌
め込まれている。引き込みプーリー22は、圧力調整ば
ね28によって駆動プーリー21の方向へ付勢されてい
る。圧力調整ナット29を回して軸11aの軸方向に移
動させることにより、圧力調整ばね28の付勢力が調整
される。
【0016】図4に示されるように、引き込みプーリー
22には、互いに異なる半径上、すなわち回転中心から
互いに異なる距離を隔てて複数の取付孔22c、22
c′、22c″が形成されており、これらのうちの一つ
にストッパ軸(操作軸)24の一端が挿入固定されてい
る。図2に示されるように、連動ロープ14の両端には
端末スリーブ14a及び14bが固定され、一方の端末
スリーブ14aはシュー7aに設けられた作動軸25
に、他方の端末スリーブ14bはストッパ軸24の他端
に、それぞれ空転自在に取り付けられている。なお、ス
トッパ軸24の他端には、端末スリーブ14bの脱落を
防止するナット24aが取り付けられている。また、連
動ロープ14の中間部には、連動ロープ14の全長を調
整するための長さ調整ナット14cが設けられている。
【0017】取付板30には、ストッパ軸24をシュー
7aに接近した第1の位置で受け止める戸閉側ストッパ
26と、ストッパ軸24をシュー7aから離れた第2の
位置で受け止める戸開側ストッパ27とが固定されてい
る。図3において、駆動プーリー21に巻回された駆動
用Vベルト13は、戸開側ストッパ27に形成された貫
通孔27aを通って滑車12へ至っている。
【0018】図2において、戸5の下部には固定ボルト
18aによって取付金具18が固定され、この取付金具
18の上にセーフティーシュー7の下部腕8及びマイク
ロスイッチ15が設けられている。また、引き込み主装
置11を支持する取付板30の上にもマイクロスイッチ
32が固定され、シュー7aにはマイクロスイッチ32
を作動させるための作動用カム34が取り付けられてい
る。このマイクロスイッチ32は、シュー7aが引き込
まれて下部腕8の作動ボルト17がマイクロスイッチ1
5から離れている状態であっても、さらにシュー7aが
押し込まれた場合に戸閉信号を遮断して戸開動作へ反転
させるためのスイッチである。二つのマイクロスイッチ
15及び32には、それぞれ信号ケーブル16及び33
を介して図示しない駆動装置が接続されている。
【0019】また、かご室1の敷居10とレール2との
間には、固定ボルト35a及び35bにより取付柱35
が固設され、この取付柱35に滑車取付板12aが固定
されている。滑車取付板12aには、滑車12が取り付
けられると共に端末ボルト13aを介して駆動用Vベル
ト13の一端を固定するための固定金具13bが取り付
けられている。取付柱35の上端部とレール2との間に
は出入り代調整スリーブ36が設けられている。
【0020】次に、この実施の形態に係るセーフティー
シューのシュー引き込み装置の動作について説明する。
まず、高速側の戸5が全閉位置にあるときに駆動装置に
戸開信号が入力されると、駆動装置から戸5に戸開方向
の駆動力が伝達されるが、戸5の開き始めと同時に駆動
用Vベルト13が緩むため、滑車12は内蔵している渦
巻きばねの復元力により駆動用Vベルト13を巻き取
る。これにより、駆動プーリー21は戸5の進行方向へ
回転を始める。ここで、引き込みプーリー22と摩擦ク
ラッチ板23との間の最大摩擦力が、シュー7aの自重
と引張りばね20の付勢力による連動ロープ14の張力
より大きくなるように予め圧力調整ばね28が調整され
ており、このため引き込みプーリー22は駆動プーリー
21と同期して回転を始める。その結果、それまで戸閉
側ストッパ26上に位置していたストッパ軸24も引き
込みプーリー22と共に回転を始め、これにより連動ロ
ープ14を介してストッパ軸24に連結されているシュ
ー7aは戸5の進行方向へ引き込まれていく。
【0021】戸5がさらに開いていくと、ストッパ軸2
4が戸開側ストッパ27に当接して引き込みプーリー2
2の回転が停止する。しかしながら、圧力調整ばね28
により得られる最大摩擦力より滑車12に内蔵された渦
巻きばねの復元力の方が大きく設定されており、駆動プ
ーリー21は戸5の動きに合わせて進行方向への回転を
継続する。引き込みプーリー22の回転の停止により、
シュー7aは、ストッパ軸24が戸閉側ストッパ26に
当接していた第1の位置から戸開側ストッパ27に当接
する第2の位置までの移動のほぼ水平距離分だけ戸5の
内側に引き込まれた状態で、戸開動作が終了するまで図
1に一点鎖線で示されるようにこの状態を保持する。な
お、戸開動作が終了し、戸5が全開位置で停止すると、
滑車12はこれ以上駆動用Vベルト13を巻き取れない
ため回転を停止し、同時に駆動プーリー21も回転を停
止する。このようにして戸5が全開位置にある間は、ス
トッパ軸24は戸開側ストッパ27に当接する第2の位
置に維持され、シュー7aの引き込みが継続される。
【0022】次に、高速側の戸5が全開位置にあるとき
に駆動装置に戸閉信号が入力されると、駆動装置から戸
5に戸閉方向の駆動力が伝達されるが、戸5の閉じ始め
と同時に駆動用Vベルト13が引っ張られるため、滑車
12は内蔵している渦巻きばねの復元力に抗して駆動用
Vベルト13を巻き戻す。駆動用Vベルト13が掛けら
れている駆動プーリー21は戸5の進行方向へ回転を始
める。ここで、上述したように、引き込みプーリー22
と摩擦クラッチ板23との間の最大摩擦力が、シュー7
aの自重と引張りばね20の付勢力による連動ロープ1
4の張力より大きくなるように予め圧力調整ばね28が
調整されているため、引き込みプーリー22は駆動プー
リー21と同期して回転を始める。その結果、それまで
戸開側ストッパ27上に当接していたストッパ軸24も
引き込みプーリー22と共に回転を始め、これにより連
動ロープ14を介してストッパ軸24に連結されている
シュー7aは戸5の進行方向へ突出していく。
【0023】戸5がさらに閉じていくと、ストッパ軸2
4が戸閉側ストッパ26に当接して引き込みプーリー2
2の回転が停止する。しかしながら、圧力調整ばね28
により得られる最大摩擦力より滑車12に内蔵された渦
巻きばねの復元力の方が大きく設定されているため、駆
動プーリー21は戸5の動きに合わせて進行方向への回
転を継続する。引き込みプーリー22の回転の停止によ
り、シュー7aは、ストッパ軸24が戸開側ストッパ2
7に当接していた第2の位置から戸閉側ストッパ26に
当接する第1の位置までの移動のほぼ水平距離分だけ突
出した状態で、戸閉動作が終了するまでこの状態を保持
する。なお、戸閉動作が終了し、戸5が全閉位置で停止
すると、滑車12は回転を停止し、同時に駆動プーリー
21も回転を停止する。このようにして戸5が全閉位置
にある間は、ストッパ軸24は戸閉側ストッパ26に当
接する第1の位置に維持され、シュー7aの突き出しが
継続される。
【0024】このような戸5の開閉動作に伴うストッパ
軸24、連動ロープ14、セーフティーシュー7の下部
腕8及びシュー7aの位置関係を図5に示す。ストッパ
軸が24′で表される位置にあるときには、連動ロー
プ、下部腕及びシューがそれぞれ14′、8′及び7
a′で示される位置にあり、ストッパ軸が24″で表さ
れる位置に移動すると、連動ロープ、下部腕及びシュー
がそれぞれ14″、8″及び7a″で示される位置に移
動する。
【0025】上述した戸閉動作において、ストッパ軸2
4が戸開側ストッパ27から離れて戸閉側ストッパ26
に当接するまでの間、すなわちシュー7aの突き出しが
完了する前に、シュー7aが何らかの障害物に当接して
戸開方向へ押し込まれると、シュー7aに設けられた作
動用カム34がマイクロスイッチ32を作動し、マイク
ロスイッチ32に接続された駆動装置の作用により戸閉
動作が中止され、戸開動作へ移行する。これにより、戸
5が障害物に衝突することが防止される。
【0026】また、ストッパ軸24が戸閉側ストッパ2
6に当接した後は、下部腕8の近傍に配置されたマイク
ロスイッチ15が本来の機能を復帰し、シュー7aが何
らかの障害物に当接して戸開方向へ押し込まれた場合に
は、マイクロスイッチ15からの信号に基づいて駆動装
置の作用により戸閉動作が中止され、戸開動作へと移行
する。
【0027】なお、シュー7aは、下部腕8がストッパ
19に接触しているときに、その突き出し量が最大とな
るが、長さ調整ナット14cを用いて連動ロープ14の
全長を短くすることにより、シュー7aの突き出し量を
任意の値まで小さくすることができる。さらに、ストッ
パ軸24を取り付ける引き込みプーリー22の取付孔2
2c、22c′、22c″を変えることにより、シュー
7aの引き込み量を調整することが可能となる。
【0028】なお、上記の実施の形態においては、駆動
プーリー21と滑車12とを別個に設けたが、駆動プー
リー21に滑車12の機能を兼備させることもできる。
すなわち、駆動プーリーの外周面に螺旋溝を形成して、
ここに駆動用Vベルト13を巻回させた後、駆動プーリ
ーに固定すると共に、駆動プーリーに渦巻きばねを内蔵
させて、駆動プーリーを常時駆動用Vベルト13を巻き
取る方向に付勢する。このような構成とすれば、同様の
効果が得られるだけでなく、駆動用Vベルト13が短く
て済む。また、ベルトの一端を駆動プーリーに固定して
ベルトを巻き取るため、ベルトの代わりに細いロープを
用いても、確実な動作が行われる。ロープを用いれば、
駆動プーリーの外周面に螺旋溝を形成する必要がなくな
り、また駆動プーリーの厚さを薄くすることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、扉がどの位置にあっても、戸開動作中はシューが引
き込まれるため、荷の出し入れや人の出入りの際にシュ
ーに衝突することが防止される。従って、戸開動作にお
いてシューに衝突してセーフティーシューを破損させる
惧れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るセーフティーシュ
ーのシュー引き込み装置が設けられたエレベータかご扉
を乗場側から見た概略正面図である。
【図2】シュー引き込み装置を示す拡大斜視図である。
【図3】引き込み主装置を示す断面図である。
【図4】引き込み主装置の主要部品を示す分解斜視図で
ある。
【図5】戸の開閉動作に伴うストッパ軸、連動ロープ、
セーフティーシューの下部腕及びシューの位置関係を示
す図である。
【図6】従来のエレベータかご扉を乗場側から見た概略
正面図である。
【符号の説明】
1 かご室 5 高速側の戸 6 低速側の戸 7 セーフティーシュー 7a シュー 8 下部腕 9 上部腕 11 引き込み主装置 12 滑車 13 駆動用Vベルト 14 連動ロープ 14c 長さ調整ナット 15,32 マイクロスイッチ 21 駆動プーリー 22 引き込みプーリー 23 摩擦クラッチ板 24 ストッパ軸 26 戸閉側ストッパ 27 戸開側ストッパ 28 圧力調整ばね 29 圧力調整ナット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータのかご扉の前縁から前方へ突
    き出ると共に引き込み可能に設けられたセーフティーシ
    ューのシューを引き込む装置であって、 かご扉に取り付けられた駆動プーリーと、 かご扉の開動作及び閉動作に連動させて前記駆動プーリ
    ーを互いに反対方向に回転させる回転駆動手段と、 前記駆動プーリーに連結されると共に前記駆動プーリー
    の回転方向に応じてシューに接近した第1の位置とシュ
    ーから離れた第2の位置との間で移動自在に設けられた
    操作軸と、 前記操作軸とシューを互いに連結する連動ロープとを備
    え、かご扉の閉動作時には前記操作軸が第1の位置に移
    動してシューをかご扉の前縁から前方へ突き出し、かご
    扉の開動作時には前記操作軸が第2の位置に移動して前
    記連動ロープを介してシューを引き込むことを特徴とす
    るセーフティーシューのシュー引き込み装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動プーリーと同軸上に回転自在に
    設けられると共にその回転中心から所定の距離を隔てた
    位置で前記操作軸を支持する引き込みプーリーと、前記
    駆動プーリーと前記引き込みプーリーとの間に挟まれる
    摩擦クラッチ板と、前記引き込みプーリーを前記駆動プ
    ーリーの方向へ付勢する付勢手段とを備えた請求項1に
    記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記操作軸の移動を前記第1の位置及び
    前記第2の位置でそれぞれ停止させるための戸閉側スト
    ッパ及び戸開側ストッパをかご扉に固定し、前記引き込
    みプーリーが前記駆動プーリーと共に回転して前記操作
    軸がこれら戸閉側ストッパ及び戸開側ストッパの一方に
    当接すると、前記引き込みプーリーは前記駆動プーリー
    との同期が解除されて回転を停止する請求項2に記載の
    装置。
  4. 【請求項4】 前記回転駆動手段は、一端がかごに固定
    されると共に前記駆動プーリーに取り回された駆動用ベ
    ルトと、かごに回転自在に取り付けられると共に前記駆
    動用ベルトの他端が巻回された滑車と、前記駆動用ベル
    トを巻き取る方向に前記滑車を付勢する渦巻きばねとを
    含む請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記回転駆動手段は、一端がかごに固定
    されると共に前記駆動プーリーに巻回された駆動用ベル
    トと、前記駆動用ベルトを巻き取る方向に前記駆動プー
    リーを付勢する渦巻きばねとを含む請求項1〜3のいず
    れか一項に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記引き込みプーリーは回転中心からの
    距離が互いに異なる複数の操作軸保持用取付孔を有し、
    前記連動ロープはその全長を調整するための長さ調整機
    構を有し、前記複数の操作軸保持用取付孔のうちの一つ
    を選択して前記操作軸を取り付けると共に前記長さ調整
    機構で前記連動ロープの全長を調整することによりシュ
    ーの引き込み量が調整される請求項1〜5のいずれか一
    項に記載の装置。
JP24561697A 1997-09-10 1997-09-10 セーフティーシューのシュー引き込み装置 Pending JPH1179631A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001023293A1 (fr) * 1999-09-29 2001-04-05 Hitachi, Ltd. Ascenseur

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001023293A1 (fr) * 1999-09-29 2001-04-05 Hitachi, Ltd. Ascenseur

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