JPH1179331A - 物流用装置及びそれを用いた物流システム - Google Patents

物流用装置及びそれを用いた物流システム

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Publication number
JPH1179331A
JPH1179331A JP25101097A JP25101097A JPH1179331A JP H1179331 A JPH1179331 A JP H1179331A JP 25101097 A JP25101097 A JP 25101097A JP 25101097 A JP25101097 A JP 25101097A JP H1179331 A JPH1179331 A JP H1179331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delivery
delivery box
box
data
storage rack
Prior art date
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Pending
Application number
JP25101097A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Mototani
秀一 本谷
Yasuhisa Ikeda
康久 池田
Takeshi Nitori
剛 似鳥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH1179331A publication Critical patent/JPH1179331A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷物の配送にかかる費用・手間の改善を図
り、利便性を向上させた物流用装置を提供する。 【解決手段】 荷物を収納して配送される配送ボックス
1と、配送ルート上の拠点或いは配送車に設置され、配
送ボックス1が収納される収納用冷却ラック2とを備え
ており、配送ボックス1は、データの保持と当該データ
の送受信機能を備えた記録装置とデータの表示部6とを
備え、収納用冷却ラック2は、配送ボックス1を含む外
部との間におけるデータの送受信機能を備えたラック制
御装置20を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば荷送り人か
らの荷物を荷受け人に配送するために用いられる物流用
装置及びそれを用いた物流システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より荷物(配送物)を宅配業者によ
って配送する場合には、荷受け人が宅配業者或いは宅配
便を取り扱う店舗に出向き、若しくは、当該宅配業者を
呼んで荷物を預ける。宅配業者は荷送り人、配送先など
を伝票に記載し、仕分け地においては当該伝票の記載に
従って荷物を仕分け、荷受け人宅の戸口まで配送する。
そして、配送時には受け取り証明を受け取って配送を終
了するものであった。
【0003】また、配送中荷物は段ボール箱などに収納
されて取り扱われると共に、特に荷物が食品などの冷却
を必要とする物品である場合には、発泡スチロール箱な
どに収納され、冷蔵・冷凍車に積み込んで配送されるも
のであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、係る従
来のシステムでは宅配業者側の人件費及び燃料代などの
配送費用が高騰すると共に、荷受け人が不在の場合など
には二度手間となり、配送時間も長くなる。また、大型
車両を使用するためのルートの整備も必要となると共
に、仕分けにも時間がかかる。
【0005】一方、荷受け人にとっては都合の良い日時
に荷物を受け取ることができないと共に、荷送り人にと
っては料金が高くつくことになる。
【0006】ここで、例えば特開平8−135265号
公報に示される如きロッカーを集合住宅に設置すれば、
上記問題の解消に役立つものの、一般個人住宅には不向
きであり、仮に設置したとしても相当の設備費用を顧客
に強いる結果となる。
【0007】また、荷物を収納した段ボール箱や発泡ス
チロール箱は、配送毎に荷受け人が廃棄しているため、
廃棄物処理の社会問題を引き起こす。
【0008】更に、食品などの冷却を必要とする荷物の
場合、通常は冷凍・冷蔵機能を備えた車載用の低温庫を
使用するが、多数の配送先での荷物の積み下ろし、仕分
けに時間がかかり、温度管理がおろそかになる問題もあ
った。
【0009】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、荷物の配送にかかる費用
・手間の改善を図り、利便性を向上させた物流用装置及
びそれを用いた物流システムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の物流用装置は、
荷物を収納して配送される配送ボックスと、配送ルート
上の拠点或いは配送手段に設置され、配送ボックスが収
納される収納ラックとを備えており、配送ボックスは、
データの保持と当該データの送受信機能を備えたボック
ス側制御手段とデータの表示手段とを備え、収納ラック
は、配送ボックスを含む外部との間におけるデータの送
受信機能を備えたラック側制御手段を備えているもので
ある。
【0011】本発明によれば、請求項7の如く荷受け地
において、配送ボックスのボックス側制御手段に、荷送
り人、配送先などに関するデータを入力し、当該データ
を本部に送信すると共に、配送先の収納ラックに配送し
て収納し、本部からは荷受け人宛に配送ボックスの配送
先、日時などに関する連絡を行うようにすれば、荷受け
人は都合の良いときに配送先に出向いて収納ラックに収
納された配送ボックス内より荷物を受け取ることができ
るようになる。
【0012】また、仕分け地においては、配送ボックス
の表示手段に表示されたデータ或いはボックス側制御手
段に保持されたデータに従って当該配送ボックスの仕分
けを行うようにすれば、仕分け作業が著しく簡素化され
ると共に、収納ラックから配送ボックスの到着及び荷物
の取り出しに関するデータを本部に送信させれば、受け
取り証明などを取る必要も無くなるので、総じて、作業
の無人化・電算化が促進され、宅配業者による配送時間
の著しい短縮と省力化が図れると共に、顧客及び宅配業
者双方の利便性の向上を図ることができるようになる。
【0013】更に、荷物が取り出された配送ボックスは
回収して再利用することにより、廃棄物処理の問題も解
消され、社会利益にも貢献するものとなる。
【0014】請求項2の発明の物流用装置は、上記にお
いて配送ボックスには蓄冷剤を搭載可能としたものであ
る。
【0015】請求項2の発明によれば、上記に加えて配
送ボックスには蓄冷剤を搭載可能としたので、生鮮食品
なども配送可能となると共に、車載用の低温庫や大型の
冷凍車を使用する必要も無くなり、配送ルートの整備や
設備に費やされる費用を大幅に削減することが可能とな
るものである。
【0016】請求項3の発明の物流用装置は、上記各発
明において収納ラックには冷却装置を設け、配送ボック
スを収納した状態で、当該配送ボックス内は冷却装置に
より当該配送ボックス内の荷物に対応した温度に冷却さ
れるようにしたものである。
【0017】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて収納ラックには冷却装置を設け、配送ボックスを収
納した状態で、当該配送ボックス内は冷却装置により当
該配送ボックス内の荷物に対応した温度に冷却されるよ
うにしたので、拠点や配送手段内において、配送ボック
ス内の荷物をそれに適した温度で保冷することができる
ようになる。これにより、生鮮食品などの保冷を各配送
ボックス毎に達成し、高度な鮮度維持を実現することが
できるようになるものである。
【0018】請求項4の発明の物流用装置は、上記各発
明において収納ラックには異なる寸法の配送ボックスを
収納可能とされているものである。
【0019】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて収納ラックには異なる寸法の配送ボックスを収納可
能としたので、荷物の大きさに適合した寸法の複数種の
配送ボックスを使用できるようになる。これにより、配
送対象の自由度が増すと共に、無駄な大きさの配送ボッ
クスを使用することによる配送コストの高騰を解消する
こともできるようになるものである。
【0020】請求項5の発明の物流用装置は、上記各発
明に加えて収納ラックは配送ボックスが収納された状態
で、当該配送ボックスの取り出しを禁止するロック機能
を備えているものである。
【0021】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて収納ラックは配送ボックスが収納された状態で、当
該配送ボックスの取り出しを禁止するロック機能を備え
ているので、荷物が配送先にて配送ボックスごと盗難に
合う危険性を解消できるものである。
【0022】請求項6の発明の物流用装置は、上記各発
明において配送ボックスは開閉自在の扉と、この扉の開
閉を禁止するロック機能を備え、ボックス側制御手段
は、予め設定された暗証が入力された場合に、ロック機
能を解除するものである。
【0023】請求項6の発明によれば、上記各発明に加
えて配送ボックスは開閉自在の扉と、この扉の開閉を禁
止するロック機能を備えており、ボックス側制御手段
は、予め設定された暗証が入力された場合に、ロック機
能を解除するようにしたので、本部から荷受け人への連
絡時にこの暗証に関する取り決めをして置くことによ
り、配送先では荷受け人のみが暗証の入力にて配送ボッ
クスのロック機能を解除できるようになる。
【0024】これにより、配送先における荷物の保管を
より安全性の高いものとし、配送サービスの信頼性の向
上を図ることができるようになるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を詳述する。図1は本発明の物流用装置を構成す
る配送ボックス1と収納用冷却ラック(収納ラック)2
の透視斜視図である。配送ボックス1は図2乃至図3に
示す如く、例えば高さ100mm〜400mm、幅50
0mm〜600mm、奥行300mm〜600mmの平
型矩形状を呈しており、本体3は前面に開口し、当該前
面開口は扉4にて開閉自在に閉塞されている。この扉4
の前面には当該配送ボックス1の番号(シリアルナンバ
ー:123456(図2))が表示されると共に、表示
手段としての液晶型表示部6と、その下側にテンキー7
が取り付けられている。
【0026】また、扉4にはボックス側制御手段として
の記録装置8が内蔵されている。この記録装置8は、テ
ンキー7から入力されたデータを記憶・設定すると共
に、図示しない赤外線送受信部と温度センサーを備え、
当該赤外線送受信部にて受信したデータも記憶・設定す
る。更に、記録装置8はテンキー7の操作などにより、
或いは、常時記憶・設定されたデータを表示部6に表示
すると共に、赤外線送受信部からも当該データを送信す
る。
【0027】扉4は常には図示しないロック機構にて開
放を禁止されており、記録装置8はテンキー7から入力
されたデータに基づいてこのロック機構を解除する。ま
た、記録装置8は前記温度センサーが検出する配送ボッ
クス1内部の温度を履歴として記録する。
【0028】この配送ボックス1の天板1Aの下面に
は、薄板状の蓄冷剤11が着脱可能に装着される。ま
た、配送ボックス1の背板1Bには円形の透孔12が二
カ所形成され、配送ボックス1の内外を連通させてい
る。各透孔12、12周辺の背板1Bの内面は、透孔1
2から離間する方向に向けて拡開する円錐状を呈してお
り、これら透孔12、12は内側からバルブ13、13
にて閉塞される。
【0029】このバルブ13は図7〜図8に示す如く後
方に尖った円錐形状を呈しており、各透孔12、12の
内方に対向して設けられた取付板14、14にコイルバ
ネ16、16を介してそれぞれ取り付けられている。そ
して、各コイルバネ16、16は各バルブ13、13を
背板1B方向に常時付勢しており、バルブ13、13は
常には透孔12、12周辺の背板1Bの形状に合致して
密着し、図8の如く透孔12、12を閉塞している。そ
して、コイルバネ16、16の付勢力に抗してバルブ1
3、13が取付板14、14方向に後退すると、透孔1
2、12は開放される構造とされている。
【0030】また、配送ボックス1は例えば冷蔵用と氷
温用とに分けられており、冷蔵用の配送ボックス1の場
合、各透孔12、12は図6の如く向かって左端とその
右方に所定の間隔を存して形成され、氷温用の場合に
は、各透孔12、12は図8の如く向かって右端とその
左方に所定の間隔(冷蔵用の右側の透孔12の左側)を
存して形成されている。更に、配送ボックス1は上記の
寸法内で、図11及び図12に示す如く種々の寸法のも
のが用意されており、収納する荷物の大きさに応じて使
い分けるように構成されている。
【0031】他方、収納用冷却ラック2は、ベース21
と、このベース21の後部から起立する内部中空の後支
柱22と、左右から起立する左右支柱23、24とから
構成されており、左右支柱23、24の内面にはオート
ロック式の一対のロック機構26、26・・が上下方向
に所定間隔を存して取り付けられている。このロック機
構26、26は後述する如く左右支柱23、24間に収
納された配送ボックス1を保持し、その取り外しを禁止
するものである。
【0032】また、ベース21内にはラック側制御手段
としてのラック制御装置20と冷却装置Rが設けられて
いる。前記ラック制御装置20は冷却装置Rの制御を司
る他、図示しない赤外線送受信部を備え、当該赤外線送
受信部にて受信したデータを記憶し、電話回線などを介
して外部(後述する本部のパソコンなど)に送信し、且
つ、外部からのデータ受信をも行えるように構成されて
いる。
【0033】更に、後支柱22内は仕切壁27・・によ
って左右方向四室に区画されており、それによって左か
ら四つのダクト28、29、31、32が上下方向に形
成されている(図1の上端は閉塞される)。そして、後
支柱22の前壁22Aの前記ロック機構26、26の高
さと同じ高さの位置には、各ダクト28、29、31、
32に対応してそれぞれ四つの透孔33、34、36、
37が形成され、ダクト28、29、31、32の内外
を連通させている。尚、透孔33、34、36、37の
組は、上下に複数設けられた複数対のロック機構26、
26にそれぞれ対応して複数形成されている。
【0034】各透孔33、34、36、37周辺の前壁
22Aの内面は、透孔33、34、36、37から離間
する方向に向けて拡開する円錐状を呈しており、これら
透孔23、24、36、37は内側からバルブ41・・
・にて閉塞される。
【0035】このバルブ41は図9、図10に示す如く
前方に尖った円錐形状を呈しており、各透孔33、3
4、36、37の内方に対向する後支柱22の後壁22
Bにコイルバネ42・・・を介してそれぞれ取り付けら
れている。また、各バルブ41の先端には透孔33、3
4、36、37からダクト外の前方に突出する作動桿4
3が取り付けられている。
【0036】そして、各コイルバネ42・・・は各バル
ブ41・・・を前壁22A方向に常時付勢しており、バ
ルブ41・・・は常には透孔33、34、36、37周
辺の前壁22Aの形状に合致して密着し、透孔33、3
4、36、37を閉塞している。この状態で各バルブ4
1の作動桿43は透孔33、34、36、37からダク
ト外に突出しており、コイルバネ42の付勢力に抗して
前方から作動桿43を押し込むと、バルブ41が後壁2
2B方向に後退して、透孔33、34、36、37はそ
れぞれ開放される構造とされている。尚、44は各透孔
33、34、36、37周縁の前壁22A前面にそれぞ
れ設けられたシール材であり、46は各バルブ13、4
1の前後方向の移動を安定させる規制部材である。
【0037】また、ダクト28と29にはベース21の
冷却装置Rから冷気が供給されるが、ダクト28には冷
蔵温度の冷気が下方から吹き上げられると共に、ダクト
29には氷温の冷気が吹き上げられる。また、冷却装置
Rはダクト31と32から冷気を吸引して循環させるも
のである。
【0038】以上の構成で係る配送ボックス1と収納用
冷却ラック2を用いた物流システムを図13を参照しな
がら説明する。荷送り人は宅配便取扱店(コンビニエン
スストアなどの荷受け地)にて荷物(生鮮食品)を預
け、料金を支払う。店員或いは荷送り人は当該荷送り人
と配送先のデータをパソコンに入力する。入力されたデ
ータは電話回線(パソコンネットワーク)を用いて宅配
業者本部に送信され、入荷があったことが報告される。
【0039】このとき、荷物が生鮮食品などの場合に
は、取扱店の冷凍冷蔵庫などに保管される。
【0040】本部に入荷があったことが報告されると、
前述の配送ボックス1を積んだ配送車(配送手段)が宅
配便取扱店に荷物を受け取りに来る。そして、扉4を開
き、当該荷物を配送ボックス1内に収納すると共に、当
該荷物に対応した配送ボックス1の番号(前記1234
56)をパソコンに入力して本部へ送信する。
【0041】また、このときパソコンから配送ボックス
1の記録装置8には、赤外線送受信部を介して荷送り人
と配送先のデータを入力する。このデータは記録装置8
に保持されると共に、表示部6に表示される。更に、蓄
冷剤11を配送ボックス1内にセットする。それによっ
て、以後の配送・仕分け中、荷物をそれに適した温度に
保冷するものである。そして、配送ボックス1は配送車
に積載され、輸送される。
【0042】配送車が中継拠点の集配センター(仕分け
地)に到着すると、配送ボックス1は配送先別に仕分け
られるが、その場合、表示部6の表示或いは記録装置8
に記録されているデータを基に仕分けが行われる。この
場合、集配センターに自動読取装置が設置されている場
合には、記録装置8からデータを読み取りすることによ
り、仕分けが自動的に行われる。
【0043】また、前述の如く記録装置8には温度セン
サーが検出した配送ボックス1内の温度が逐次記録され
ているので、この時点で配送ボックス1内の温度履歴を
チェックすることができる。この温度履歴をチェックす
ることにより、温度上昇などの異常が発生した場合に、
その原因究明を行えると共に、責任の所在を明らかにす
ることができるようになる。
【0044】一方、本部からは荷受け人にパソコン通
信、ファックス、電話などの手段により、荷物が配送さ
れることを連絡する。このとき、荷受け人により任意の
暗証番号を本部に連絡させると共に、配送ボックス1の
番号、受取場所(配送先)、到着日時などを本部から伝
える。
【0045】本部は荷受け人から連絡された上記暗証番
号を最終の中継拠点に連絡する。当該拠点では配送ボッ
クス1にテンキー7などから暗証番号を入力し、前記ロ
ック機構の解除番号として設定する。そして、配送車に
より荷受け人の最寄りの店舗(受取場所としてのコンビ
ニエンスストア、貸ビデオ店、ガソリンスタンド、クリ
ーニング店、DPE店など)に配送ボックス1を輸送す
る。
【0046】この店舗には前記収納用冷却ラック2が設
置されている。宅配業者或いは店員は、配送ボックス1
を収納用冷却ラック2の左右支柱23、24の適当な高
さの位置に前方から挿入する。配送ボックス1が挿入さ
れると、その高さのロック機構26、26は配送ボック
ス1を保持すると共に、取り外しを禁止する。
【0047】尚、収納用冷却ラック2は、図11、図1
2に示す如く高さ、及び、奥行き寸法において種々の寸
法の配送ボックス1を収納可能とされている。
【0048】このとき、配送ボックス1が氷温用であっ
た場合、図1の下段(図9の上段)に示す如く配送ボッ
クス1の背壁1Bの透孔12、12は、収納用冷却ラッ
ク2の透孔34、37にそれぞれ対応する。また、バル
ブ13、13は透孔34、37のバルブ41、41に対
応する。そして、バルブ41、41の各作動桿43、4
3は透孔12、12から配送ボックス1内に進入し、コ
イルバネ16の付勢力に抗してバルブ13、13を取付
板14、14方向に押し込むと共に、自らのコイルバネ
42、42もコイルバネ16、16の付勢力にて押し込
められるので、バルブ41、41も後壁22B側に後退
する。
【0049】これによって、図10に示す如く双方の透
孔12、12及び34、37が開放されるので、配送ボ
ックス1内はダクト29と32に連通される。ダクト2
9には前述の如く冷却装置Rから氷温の冷気が吹き上げ
られており、配送ボックス1内には向かって左側の透孔
12から当該氷温の冷気が供給される。供給された冷気
は内部を循環した後、右側の透孔12からダクト32内
に吸引される循環を行う。
【0050】このとき、透孔33、36のバルブ41、
41の作動桿43、43には配送ボックス1の後壁1B
が当接するため、バルブ41、41はダクト28、31
内に押し込められるが、透孔33、36は配送ボックス
1の後壁1Bにて閉塞されている。
【0051】また、配送ボックス1が冷蔵用の場合に
は、図1の上段(図9の下段)に示す如く配送ボックス
1の背壁1Bの透孔12、12は、収納用冷却ラック2
の透孔33、36にそれぞれ対応する。また、バルブ1
3、13は透孔33、36のバルブ41、41に対応す
る。そして、バルブ41、41の各作動桿43、43は
透孔12、12から配送ボックス1内に進入し、コイル
バネ16の付勢力に抗してバルブ13、13を取付板1
4、14方向に押し込むと共に、自らのコイルバネ4
2、42もコイルバネ16、16の付勢力にて押し込め
られるので、バルブ41、41も後壁22B側に後退す
る。
【0052】これによって、前述同様の作用で双方の透
孔12、12及び33、36が開放されるので、配送ボ
ックス1内はダクト28と31に連通される。ダクト2
8には前述の如く冷却装置Rから冷蔵温度の冷気が吹き
上げられており、配送ボックス1内には向かって左側の
透孔12から当該冷蔵温度の冷気が供給される。供給さ
れた冷気は内部を循環した後、右側の透孔12からダク
ト31内に吸引される循環を行う。
【0053】このとき、透孔34、37のバルブ41、
41の作動桿43、43には配送ボックス1の後壁1B
が当接するため、バルブ41、41はダクト29、32
内に押し込められるが、透孔34、37は配送ボックス
1の後壁1Bにて閉塞されている。
【0054】このようにして、収納用冷却ラック2に収
納された配送ボックス1内は内部の荷物(生鮮食品)に
適した温度にて保冷されるので、荷受け人が受け取りに
来るまで荷物の鮮度は良好に保持される。
【0055】尚、配送ボックス1が収納用冷却ラック2
に収納されると、収納用冷却ラック2のラック制御装置
20は電話回線(パソコンネットワーク)を用いて到着
の情報を本部に発信する。
【0056】荷受け人は予め連絡されている上記店舗に
出向き、これも予め連絡されている番号の配送ボックス
1自らが選択した暗証番号をテンキー7より入力する。
記録装置8は入力された暗証番号を予め設定されている
ものと照合し、合致した場合には扉4のロック機構を解
除する。荷受け人は扉4を開けて中の荷物を取り出すも
のである。
【0057】このような扉4の開放は記録装置8から赤
外線送受信部を介して収納用冷却ラック2のラック制御
装置20に送信される。収納用冷却ラック2のラック制
御装置20はこれを受けて荷物が受け取られたことを本
部に発信する。本部ではこれを受けて当該配送ボックス
1を回収するものであるが、その際、宅配業者は自らが
保持する鍵或いは暗証によりロック機構26を解除する
ものである。
【0058】尚、上記実施例では赤外線送受信部によっ
てデータの設定・授受を行ったが、それに限らず、磁気
記録・読み取り装置などの非接触のデータ入出力装置を
用いても良い。また、配送先が遠方の場合には、上記収
納用冷却ラック2を配送車にも設置して、配送中にも配
送ボックス1内の冷気による冷却を実行すれば良い。
【0059】また、実施例では宅配業務に本発明を適用
したが、それに限らず、給食業者による食材や料理の配
送業務に適用しても良い。その場合、本部は給食業者工
場となり、収納用冷却ラック2は会員となっているマン
ションやアパート、社宅、寮、団地などに設置される。
そして、配送ボックス1の記録装置8には会員に予め登
録されている暗証番号が入力されることになる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、例え
ば請求項7の如く荷受け地において、配送ボックスのボ
ックス側制御手段に、荷送り人、配送先などに関するデ
ータを入力し、当該データを本部に送信すると共に、配
送先の収納ラックに配送して収納し、本部からは荷受け
人宛に配送ボックスの配送先、日時などに関する連絡を
行うようにすれば、荷受け人は都合の良いときに配送先
に出向いて収納ラックに収納された配送ボックス内より
荷物を受け取ることができるようになる。
【0061】また、仕分け地においては、配送ボックス
の表示手段に表示されたデータ或いはボックス側制御手
段に保持されたデータに従って当該配送ボックスの仕分
けを行うようにすれば、仕分け作業が著しく簡素化され
ると共に、収納ラックから配送ボックスの到着及び荷物
の取り出しに関するデータを本部に送信させれば、受け
取り証明などを取る必要も無くなるので、総じて、作業
の無人化・電算化が促進され、宅配業者による配送時間
の著しい短縮と省力化が図れると共に、顧客及び宅配業
者双方の利便性の向上を図ることができるようになる。
【0062】更に、荷物が取り出された配送ボックスは
回収して再利用することにより、廃棄物処理の問題も解
消され、社会利益にも貢献するものとなる。
【0063】請求項2の発明によれば、上記に加えて配
送ボックスには蓄冷剤を搭載可能としたので、生鮮食品
なども配送可能となると共に、車載用の低温庫や大型の
冷凍車を使用する必要も無くなり、配送ルートの整備や
設備に費やされる費用を大幅に削減することが可能とな
るものである。
【0064】請求項3の発明によれば、上記各発明に加
えて収納ラックには冷却装置を設け、配送ボックスを収
納した状態で、当該配送ボックス内は冷却装置により当
該配送ボックス内の荷物に対応した温度に冷却されるよ
うにしたので、拠点や配送手段内において、配送ボック
ス内の荷物をそれに適した温度で保冷することができる
ようになる。これにより、生鮮食品などの保冷を各配送
ボックス毎に達成し、高度な鮮度維持を実現することが
できるようになるものである。
【0065】請求項4の発明によれば、上記各発明に加
えて収納ラックには異なる寸法の配送ボックスを収納可
能としたので、荷物の大きさに適合した寸法の複数種の
配送ボックスを使用できるようになる。これにより、配
送対象の自由度が増すと共に、無駄な大きさの配送ボッ
クスを使用することによる配送コストの高騰を解消する
こともできるようになるものである。
【0066】請求項5の発明によれば、上記各発明に加
えて収納ラックは配送ボックスが収納された状態で、当
該配送ボックスの取り出しを禁止するロック機能を備え
ているので、荷物が配送先にて配送ボックスごと盗難に
合う危険性を解消できるものである。
【0067】請求項6の発明によれば、上記各発明に加
えて配送ボックスは開閉自在の扉と、この扉の開閉を禁
止するロック機能を備えており、ボックス側制御手段
は、予め設定された暗証が入力された場合に、ロック機
能を解除するようにしたので、本部から荷受け人への連
絡時にこの暗証に関する取り決めをして置くことによ
り、配送先では荷受け人のみが暗証の入力にて配送ボッ
クスのロック機能を解除できるようになる。
【0068】これにより、配送先における荷物の保管を
より安全性の高いものとし、配送サービスの信頼性の向
上を図ることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の物流用装置を構成する配送ボックスと
収納用冷却ラックの透視斜視図である。
【図2】配送ボックスの正面図である。
【図3】配送ボックスの側面図である。
【図4】配送ボックスの平面図である。
【図5】配送ボックスの縦断正面図である。
【図6】配送ボックスの平断面図である。
【図7】配送ボックスのもう一つの縦断正面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】収納用冷却ラックに配送ボックスを収納した状
態の縦断側面図である。
【図10】収納用冷却ラックに配送ボックスを収納した
状態の平断面図である。
【図11】収納用冷却ラックに配送ボックスを収納した
状態の正面図である。
【図12】収納用冷却ラックに配送ボックスを収納した
状態の側面図である。
【図13】本発明の物流システムを説明する図である。
【符号の説明】
1 配送ボックス 2 収納用冷却ラック(収納ラック) 6 表示部 8 記録装置 12、33、34、36、37 透孔 13、41 バルブ 28、29、31、32 ダクト 20 ラック制御装置 R 冷却装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物を収納して配送される配送ボックス
    と、配送ルート上の拠点或いは配送手段に設置され、前
    記配送ボックスが収納される収納ラックとを備え、 前記配送ボックスは、データの保持と当該データの送受
    信機能を備えたボックス側制御手段と前記データの表示
    手段とを備え、前記収納ラックは、前記配送ボックスを
    含む外部との間におけるデータの送受信機能を備えたラ
    ック側制御手段を備えていることを特徴とする物流用装
    置。
  2. 【請求項2】 配送ボックスには蓄冷剤を搭載可能とし
    たことを特徴とする請求項1の物流用装置。
  3. 【請求項3】 収納ラックには冷却装置を設け、配送ボ
    ックスを収納した状態で、当該配送ボックス内は前記冷
    却装置により当該配送ボックス内の荷物に対応した温度
    に冷却されることを特徴とする請求項1又は請求項2の
    物流用装置。
  4. 【請求項4】 収納ラックには異なる寸法の配送ボック
    スを収納可能とされていることを特徴とする請求項1、
    請求項2又は請求項3の物流用装置。
  5. 【請求項5】 収納ラックは配送ボックスが収納された
    状態で、当該配送ボックスの取り出しを禁止するロック
    機能を備えていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3又は請求項4の物流用装置。
  6. 【請求項6】 配送ボックスは開閉自在の扉と、この扉
    の開閉を禁止するロック機能を備え、ボックス側制御手
    段は、予め設定された暗証が入力された場合に、前記ロ
    ック機能を解除することを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4又は請求項5の物流用装置。
  7. 【請求項7】 荷受け地において、配送ボックスのボッ
    クス側制御手段には、荷送り人、配送先などに関するデ
    ータを入力し、当該データを本部に送信すると共に、仕
    分け地においては、前記配送ボックスの表示手段に表示
    されたデータ或いは前記ボックス側制御手段に保持され
    たデータに従って当該配送ボックスの仕分けを行い、配
    送先の収納ラックに配送して収納すると共に、前記本部
    からは荷受け人宛に前記配送ボックスの配送先、日時な
    どに関する連絡を行い、前記収納ラックからは前記配送
    ボックスの到着及び荷物の取り出しに関するデータを前
    記本部に送信させ、荷物が取り出された配送ボックスは
    回収することを特徴とする請求項1の物流用機器を用い
    た物流システム。
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