JPH1178858A - 気圧式倍力装置 - Google Patents

気圧式倍力装置

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JPH1178858A
JPH1178858A JP9256085A JP25608597A JPH1178858A JP H1178858 A JPH1178858 A JP H1178858A JP 9256085 A JP9256085 A JP 9256085A JP 25608597 A JP25608597 A JP 25608597A JP H1178858 A JPH1178858 A JP H1178858A
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JP
Japan
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valve body
output shaft
plunger
valve
reaction disk
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Pending
Application number
JP9256085A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Amari
泰彦 甘利
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアクションディスクとバルブボデーとの間
の摩擦接触面からのグリス切れを防止する。 【解決手段】 パワーピストンに支持したバルブボデー
8内にプランジャ15を含むバルブ機構14を配設し、
前記弁機構14の作動により発生するパワーピストンの
推力をバルブボデー8およびリアクションディスク25
を介して出力軸26に伝達し、その時の反力の一部をリ
アクションディスク25およびプランジャ15を介して
入力軸20に伝えるようにした気圧式倍力装置におい
て、前記リアクションディスク25と接触する入力軸2
6の基端大径部26aの端面に環状溝30を設け、該環
状溝30にリアクションディスク25に塗布したグリス
を保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ系
統に用いられる気圧式倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】気圧式倍力装置は、一般にシェル本体内
に配設したパワーピストンにバルブボデーを支持させ、
該バルブボデー内にブレーキペダルと連動する入力軸と
連結されたプランジャを含む弁機構を配設すると共に、
該バルブボデーの前端にリアクションディスクを介して
出力軸の基端を作動連結し、前記弁機構の作動により発
生するパワーピストンの推力を前記バルブボデーおよび
前記リアクションディスクを介して前記出力軸に伝達
し、かつ該出力軸からの反力の一部を前記リアクション
ディスクと、前記プランジャと前記入力軸とを介してブ
レーキペダルに伝える構造となっている。
【0003】ところで、この種の気圧式倍力装置におい
ては、通常、ブレーキペダルを踏込むと同時に急激に出
力が立上がるように、すなわち所定のジャンプイン出力
が生じるようにリアクションディスクとプランジャとの
間に所定の隙を初期設定している。この場合、ブレーキ
ペダルへの出力反力の伝達は、出力反力の増大に応じて
リアクションディスクが弾性変形し、その一部がプラン
ジャの摺動孔内に膨出して前記隙を埋めることによって
なされる。すなわち、リアクションディスクは、ブレー
キ操作に応じて変形、復元を繰り返すものとなり、ゴム
等の弾性材料からなるリアクションディスクをそのまま
用いたのでは、リアクションディスクとバルブボデーま
たは出力軸との間に大きな摩擦力が働き、リアクション
ディスクが早期に寿命に達するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来は、リア
クションディスクにグリスを塗布してその潤滑性を高め
るように配慮していた。しかし、このようにグリスを塗
布した場合は、ブレーキ操作に応じてリアクションディ
スクが変形、復元を繰り返すうちに、バルブボデーまた
は出力軸との相互接触面からグリスが押し出されて、い
わゆるグリス切れとなる虞があり、リアクションディス
クの耐久性の面で、いま一つ信頼性に欠けるという問題
があった。
【0005】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その課題とするところは、リアクションデ
ィスクとバルブボデーまたは出力軸との相互接触面から
のグリス切れを防止し、もってリアクションディスクの
耐久信頼性の向上に大きく寄与する気圧式倍力装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、シェル本体内に配設したパワーピストンに
バルブボデーを支持させ、該バルブボデー内にブレーキ
ペダルと連動する入力軸と連結されたプランジャを含む
弁機構を配設すると共に、該バルブボデーの前端にリア
クションディスクを介して出力軸の基端を作動連結し、
前記弁機構の作動により発生するパワーピストンの推力
を前記バルブボデーおよび前記リアクションディスクを
介して前記出力軸に伝達し、かつ該出力軸からの反力の
一部を前記リアクションディスクと、前記プランジャと
前記入力軸とを介してブレーキペダルに伝えるようにし
た気圧式倍力装置において、前記リアクションディスク
と、前記バルブボデーまたは前記出力軸との相互接触面
の少なくとも一つの面に、グリスを保持する環状溝を形
成し、前記相互接触面からのグリス切れを未然に防止す
るようにしたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0008】図1乃至図3において、1は、フロントシ
ェル2とリヤシェル3とからなるシェル本体で、シェル
本体1内はダイアフラム4を備えたパワーピストン5に
より定圧室6と作動圧室7とに区画され、パワーピスト
ン5には、シェル本体1の軸心上に配置したバルブボデ
ー8が嵌合支持されている。バルブボデー8は、円盤状
の大径部8aと筒状の小径部8bとを連接してなってお
り、その小径部8bは、リヤシェル3を気密的にかつ摺
動自在に挿通してその後方へ延ばされている。バルブボ
デー8には、定圧室6を小径部8b内に対して連通する
定圧通路9が設けられる他、小径部8b内を作動圧室7
に対して連通する大気通路10が設けられている。定圧
室6には、フロントシェル2の前部に接続した導入管1
1を通じて、例えばエンジン負圧が導入されるようにな
っており、一方、バルブボデー8の小径部8bの後端開
口側にはサイレンサ12とフィルタ13とが配設されて
いる。
【0009】バルブボデー8内には、作動圧室7に対し
て前記定圧通路9と大気通路10とを選択的に開く弁機
構14が配設されている。弁機構14は、バルブボデー
8の大径部8aの軸心上に設けた軸孔(プランジャ摺動
孔)8cに摺動自在に嵌挿されたプランジャ15、バル
ブボデー8の小径部8bの内面に押え部材16を用いて
基端部が固定された弾性変形可能な弁体17、この弁体
17の前端の外縁部とバルブボデー8の内周に定圧通路
9の開口縁を含むように形成した弁座部とで構成される
負圧弁18、弁体17の前端の内縁部とプランジャ15
の後端に形成した弁座部とで構成される大気弁19とを
備えている。プランジャ15の後端部には、ブレーキペ
ダル(図示略)と連動する入力軸20が連結され、ま
た、弁体17は、この入力軸20に一端を係合させた弁
ばね21により、常時は負圧弁18、大気弁19を閉じ
る方向へ付勢されている。なお、プランジャ15は、前
記大気通路10を利用してバルブボデー8に対して半径
方向へ挿入したストップキー22によりバルブボデー8
との相対移動範囲が規制されている。また入力軸20
は、前記押え部材16に一端を係合させたばね23によ
り常時は戻し方向(ブレーキペダル側)へ付勢されてい
る。
【0010】一方、バルブボデー8の大径部8aの前端
部には、前記軸孔8cと軸心を同一にしかつ該軸孔8c
より大径の凹穴24が形成されており、この凹穴24に
はゴム製のリアクションディスク25と出力軸26の基
端大径部26aとが嵌合保持されている。出力軸26の
基端大径部26aは、フロントシェル2とバルブボデー
8との間に介装した復帰ばね27が着座するばね受28
により前記凹穴24からの抜けが規制されている。バル
ブボデー8とパワーピストン5とは、前記復帰ばね27
によりリヤシェル3側へ付勢され、倍力装置の非作動時
において、前記ストップキー22がリヤシェル3の内面
に当接する後退端に位置決めされるようになっている。
また、倍力装置の非作動時において、リアクションディ
スク25と前記プランジャ15との間には所定の大きさ
の隙29(図1、2)が形成されるようになっている。
なお、出力軸26の先端部は、フロントシェル2を気密
的に挿通してその前方へ延ばされ、例えばマスタシリン
ダに作動連結される。
【0011】本実施の形態において、上記リアクション
ディスク25に当接する出力軸26の基端大径部26a
の端面には、図1および図2に示すように、断面矩形を
なす環状溝30が形成されている。環状溝30は、出力
軸26の基端大径部26aの周縁に近接する位置に形成
されており、その大きさは幅 0.3〜0.6 mm、深さ 0.3〜
0.6 mm程度となっている。
【0012】上記した気圧式倍力装置は、そのリヤシェ
ル3の後面に植立した複数のスタッドボルト31(図
3)を用いて車体に取付けられ、この取付状態で入力軸
20に図示を略すブレーキペダルが連結される。そし
て、この取付状態でブレーキペダルを踏込み、その踏力
(入力)がばね23のセット荷重よりも大きくなると、
入力軸20に押されてプランジャ15が、図2および3
の左方向へ移動し、大気弁19が開いて、サイレンサ1
2およびフィルタ13を通じてバルブボデー8内に大気
が流入し、この大気は大気通路10を通って作動圧室7
に導入される。この結果、負圧が導入されている定圧室
6と作動圧室7との間に差圧が発生し、パワーピストン
5が前進して倍力された出力がバルブボデー8およびリ
アクションディスク25を介して出力軸26に伝達さ
れ、倍力作用が行われる。
【0013】上記した倍力作用に際しては、リアクショ
ンディスク25とプランジャ15との間の隙29の存在
により、始めに、いわゆるジャンプイン出力が生じ、そ
の後、出力反力によってリアクションディスク25が出
力軸26の基端大径部26aとバルブボデー8との間で
圧縮され、その一部がプランジャ摺動孔8b内に膨出変
形して前記隙29を埋め、これにより入力に応じて所定
の倍力比で出力が増大する。しかして、出力軸26の基
端大径部26aとバルブボデー8との間でリアクション
ディスク25が圧縮されると、予めリアクションディス
ク25に塗布されていたグリスが、出力軸26の基端大
径部26aの外周面と凹穴24の内周面との間隙を通じ
て外部へ押出されそうになるが、前記基端大径部26a
に形成された環状溝30がそのグリスの一部を捕捉(保
持)して外部への流出を抑制する。したがって、リアク
ションディスク25と出力軸26との接触面でグリス切
れが起こることはなくなり、リアクションディスク25
の耐久性が可及的に向上するようになる。
【0014】なお、ブレーキペダルから踏力がなくなる
と、入力軸20がばね23の付勢力で後退すると共に、
プランジャ15も後退し、大気弁19が閉じる一方で、
負圧弁18が開き、作動圧室7に負圧が導入されて上記
した差圧が解消され、その後、復帰ばね27の付勢力に
よりバルブボデー8とパワーピストン5とが元の非作動
状態に復帰する。
【0015】上記実施の形態においては、出力軸26の
基端大径部26aの端面に環状溝30を設けるようにし
たが、この環状溝30は、リアクションディスク25と
バルブボデー8または出力軸26との相互接触面であれ
ば、どこに設けても良く、またその数も任意である。例
えば、図4は、リアクションディスク25が当接する
バルブボデー8の凹部24の内底面に一つの環状溝30
を設けた実施形態を、同図は、出力軸26の基端大径
部26aの端面とバルブボデー8の凹部24の内底面と
の双方に各二つの環状溝30を設けた実施形態を、同図
は、リアクションディスク25の表・裏両面に各二つ
の環状溝30を設けた実施形態をそれぞれ示している。
また、図示しないが、リアクションディスク25の外周
面またはバルブボデー8の凹部24の内周面に設けるこ
とができ、何れの実施形態においても、環状溝30がグ
リスを保持する役割をなし、リアクションディスク25
とバルブボデー8または出力軸26との相互接触面にお
いてグリス切れが起こることはなくなる。なお、この環
状溝30の形状(断面形状)も任意であり、三角形、半
円形等とすることができる。
【0016】また、気圧式倍力装置としては、シェル本
体1内をセンターシェルにより前・後二室に区画して、
各室にパワーピストンを配設したタンデム型のものがあ
るが、本発明は、このようなタンデム型として構成した
ものも含むものである。
【0017】
【発明の効果】本発明に係る気圧式倍力装置によれば、
リアクションディスクとバルブボデーまたは出力軸との
相互接触面の少なくとも一つの面に、グリスを保持する
環状溝を形成したので、前記相互接触面からのグリス切
れを未然に防止することが可能になり、リアクションデ
ィスクの耐久信頼性が向上する。また、グリス量の変化
による特性変動、特にジャンプイン出力の変動を抑制で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態としての気圧式倍力
装置の要部を拡大して示す断面図である。
【図2】本気圧式倍力装置の要部構造を示す断面図であ
る。
【図3】本気圧式倍力装置の全体的構造を示す断面図で
ある。
【図4】本発明の他の実施の形態としての気圧式倍力装
置の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 シェル本体 4 ダイアフラム 5 パワーピストン 8 バルブボデー 14 弁機構 15 プランジャ 20 入力軸 25 リアクションディスク 26 出力軸 26a 出力軸の基端大径部 30 環状溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル本体内に配設したパワーピストン
    にバルブボデーを支持させ、該バルブボデー内にブレー
    キペダルと連動する入力軸と連結されたプランジャを含
    む弁機構を配設すると共に、該バルブボデーの前端にリ
    アクションディスクを介して出力軸の基端を作動連結
    し、前記弁機構の作動により発生するパワーピストンの
    推力を前記バルブボデーおよび前記リアクションディス
    クを介して前記出力軸に伝達し、かつ該出力軸からの反
    力の一部を前記リアクションディスクと、前記プランジ
    ャと前記入力軸とを介してブレーキペダルに伝えるよう
    にした気圧式倍力装置において、前記リアクションディ
    スクと、前記バルブボデーまたは前記出力軸との相互接
    触面の少なくとも一つの面に、グリスを保持する環状溝
    を形成したことを特徴とする気圧式倍力装置。
JP9256085A 1997-09-04 1997-09-04 気圧式倍力装置 Pending JPH1178858A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004115006A (ja) * 2002-09-21 2004-04-15 Fte Automotive Gmbh & Co Kg 原動機付き車両用のブースタブレーキシステムのための真空サーボブレーキ
GB2423802A (en) * 2005-03-03 2006-09-06 Trw Ltd Reaction member of a vacuum brake booster

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