JPH1178495A - うず電流発熱ヒータ - Google Patents

うず電流発熱ヒータ

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JPH1178495A
JPH1178495A JP9235853A JP23585397A JPH1178495A JP H1178495 A JPH1178495 A JP H1178495A JP 9235853 A JP9235853 A JP 9235853A JP 23585397 A JP23585397 A JP 23585397A JP H1178495 A JPH1178495 A JP H1178495A
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JP
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rotor
stator
eddy current
opposed surface
heating heater
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JP9235853A
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English (en)
Inventor
Takanori Okabe
孝徳 岡部
Kenji Takenaka
健二 竹中
Takashi Ban
孝志 伴
Toshiro Higuchi
俊郎 樋口
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24VCOLLECTION, PRODUCTION OR USE OF HEAT NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所要スペースを大きくすることなく発生熱量
を大きくしたうず電流発熱ヒータを提供すること。 【解決手段】 ステータ10、駆動軸15により回転さ
れるロータ20等を備えたうず電流発熱ヒータにおい
て、ステータ10とロータ20とに駆動軸の軸線に対し
て半径方向に延在する対向面部10a,20aを形成
し、この対向面部10a,20aを僅かなギャップ30
を介し対面させる。更に、このロータ20の対向面部2
0aの外周部分をN極とS極とが交互に配列されるよう
に構成し、また、励磁コイル23または永久磁石をロー
タ20側に配設するとともに、ステータ10の対向面部
10aの近傍に冷却通路14を形成する。なお、ステー
タ側の対向面部の外周部分をN極とS極とが交互に配列
されるように構成し、励磁コイルをステータ側に配設し
てもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、うず電流発熱ヒー
タ、更に詳しくは自動車用等に用いられるうず電流発熱
ヒータの発生熱量を増大させるための構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用暖房装置は、一般的に
は、エンジンを冷却する冷却水を暖房用温水として暖房
を行うものが主力になっているが、エンジンの発生熱量
が少なくてエンジンを冷却する冷却水が十分に加熱され
ていない場合は、暖房能力が不足することがある。この
場合の対策として、特開昭57−178912号公報や
特開昭57−164805号公報に開示されているよう
に、うず電流発熱ヒータをエンジン冷却水を加熱する補
助ヒータとして使用する暖房装置が考えられている。
【0003】特開昭57−178912号公報に開示さ
れたうず電流発熱ヒータは、付加的に発熱するように構
成された発電機である。このうず電流発熱ヒータは、図
6に示すように、前後の軸受シールド101、102の
間に冷却通路103を備えた冷却ジャケット104を接
合してハウジングを形成している。ステータ105は、
ハウジングの一部を構成する冷却ジャケット104内に
固定され、このステータ105にステータ巻線が配設さ
れている。ロータ107はつめ極型であって、このロー
タ107内部に励磁巻線106が取り付けられている。
また、このロータ107は、軸110と平行な円筒面状
のエアギャップ108を介してステータ105内に配置
されている。なお、109は発生熱を排出するためのフ
ァン車である。そして、ブラシを通してロータ107の
励磁巻線106に通電され、ロータ107の回転により
ロータ107のN極、S極が交互にステータ105に対
向することで、ステータ105に交番磁界が印加され、
ステータ105内にうず電流が発生し、このうず電流が
発生するジュール熱により発熱するように構成されてい
た。
【0004】一方、特開昭57−164805号公報に
開示されたうず電流発熱ヒータは、非同期交流発電機を
渦電流ブレーキとして作用させて冷却液を加熱するよう
に構成されたものである。このうず電流発熱ヒータは、
図7に示すように、冷却液ポンプ220と一体に組み合
わされ、ポンプケース201内に配置されている。ロー
タ202は、樽状の形状であって、冷却液ポンプ220
のホイールから突出した管状の外器204の内周面に、
二つのリング205、206間を棒207で接続する短
絡ロータ208を収容し、駆動軸203に固定されてい
る。また、ポンプケース201内には心材211が一定
円周上に配置され、この心材211にコイル210が巻
裝されている。そして、前記ロータ202がギャップ2
09を介してこのコイル210を包囲している。従っ
て、ロータ202とコイル210は常に冷却液に浸った
状態となっている。そして、コイル210に通電され、
ロータ202がその磁界の中を回転することで、短絡ロ
ータ208に交番磁界が印加され、うず電流が発生して
発熱し、この熱がポンプケース201内の冷却液に放出
されるようになっている。
【0005】なお、上記のようなうず電流発熱ヒータに
おいては、一般に次のようなことがいえる。うず電流
は、ギャップを介して対向するロータとステータとの間
に構成される磁気回路において、磁気回路の磁界の向き
や磁気抵抗の変化に対応して、磁束が変化することによ
り生ずる。例えば、ロータまたはステータに位相をずら
してN極、S極を交互に配置して置き、ロータを回転さ
せると、この回転にともないN極、S極が交互にギャッ
プを介してステータまたはロータに対向するため、交番
磁界が印加されて磁束に変化が生じ、うず電流が発生す
る。また、磁束の変化は、磁極を交互に配列した部分の
ロータの表面速度が早いほど大きくなる。うず電流の大
きさは、磁束の変化が大きくなるほど大きくなる。うず
電流発熱ヒータの発熱作用は、うず電流が導体内を流れ
るときにジュール熱を発生することにより行われる。そ
して、その発生熱量は、うず電流の2乗に比例する。従
って、うず電流発熱ヒータの発生熱量は、磁極を交互に
配列した部分のロータの表面速度、即ちロータの周速度
が早いほど大きくなる。なお、熱発生部は、このN極、
S極に対向するステータまたはロータの表面部分とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のうず電流発熱ヒータにおいては、磁極を交互に配列
した部分のロータ表面、即ち、ギャップ108、209
に面する部分が駆動軸110、203と平行な円筒面上
に配設されていた。このため、この円筒面より外側にス
テータ105またはロータ202を構成するための空間
が必要であり、うず電流発熱ヒータの配置スペースが大
きく採れない場合には、配置スペース上の制約から、こ
のロータ表面の半径が小さくなってしまい、このロータ
の表面速度を早くすることができず、発生熱量を大きく
設定できないという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術に存在す
る問題点に着目してなされたものである。請求項1およ
び2記載の発明は、所要スペースを大きくすることなく
発生熱量を大きくしたうず電流発熱ヒータを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、ステータ、駆動軸によ
り回転されるロータ等を備えたうず電流発熱ヒータにお
いて、前記ステータとロータとに前記駆動軸の軸線に対
して半径方向に延在する対向面部をそれぞれ形成し、こ
れら対向面部を僅かなギャップを介し対面させ、更に、
前記ロータの対向面部の外周部分をN極とS極とが交互
に配列されるように構成し、また、該N極およびS極を
発生させるための励磁コイルまたは永久磁石を前記ロー
タ側に配設するとともに、前記ステータの対向面部の近
傍に冷却通路を形成したことを特徴とする。
【0009】このように構成すると、磁極を交互に配列
した部分がロータの対向面部の外周部分に構成される。
また、この外周部分はステータの外周部分と対応してい
るので、これら外周部分の更に外周側となる部分には、
うず電流発熱ヒータ自身のハウジングが存在する場合が
あるが他にこの部分に位置する部品が存在しないので、
同一スペースに設置するうず電流発熱ヒータとしては、
磁極を交互に配列したロータ表面部の半径を大きくする
ことができ、この部分のロータ表面速度が大きくなり、
うず電流発熱ヒータの発生熱量が大きくなる。即ち、所
要スペースを大きくすることなく発生熱量を大きくする
ことができる。なお、この発生熱量は、ステータの対向
面部の近傍に形成した冷却通路より取り出される。
【0010】また、前述した課題を解決するためには、
請求項2記載の発明のように、ステータ、駆動軸により
回転されるロータ等を備えたうず電流発熱ヒータにおい
て、前記ステータとロータとに前記駆動軸の軸線に対し
て半径方向に延在する対向面部をそれぞれ形成し、これ
ら対向面部を僅かなギャップを介し対面させ、更に、前
記ステータの対向面部の外周部分をN極とS極とが交互
に配列されるように構成し、また、前記N極およびS極
を発生させるための励磁コイルまたは永久磁石を前記ス
テータに配設するとともに、前記ロータの対向面部の近
傍に冷却通路を形成したものとすることもできる。
【0011】なお、このように構成した場合も、請求項
1と同様の作用によりうず電流発熱ヒータの発生熱量は
大きくなる。なお、この発生熱量はロータの対向面部の
近傍に形成した冷却通路より取り出される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図1〜図3に基づいて説明する。各図面において、図
1はうず電流発熱ヒータを用いた一般的な自動車用暖房
装置の概略構成説明図である。図1において、エンジン
1は、内部に冷却水が流通されるようになっている。こ
のエンジン1の第1の冷却水流出口1aから流出された
冷却水は切換バルブ2に送られる。そして、この冷却水
は、冷却水温度が所定温度以上のときにはラジエータ3
に送られ、冷却水温度が所定温度以下のときにはラジエ
ータ3をバイパスされ、冷却水流入口1bからエンジン
1に戻される。エンジン冷却水の冷却回路は以上のよう
に構成されている。
【0013】一方、エンジン1の第2の冷却水流出口1
cから流出された冷却水は、後述するうず電流発熱ヒー
タ5に送られる。この冷却水は、エンジン1が暖まって
いなくて冷却水温度が所定温度以下のときには、うず電
流発熱ヒータ5にて補助的に加熱され、また、エンジン
1が十分に暖まっていて冷却水温度が所定温度以上にな
っているときには、うず電流発熱ヒータ5にて加熱され
ることなく、電磁バルブ6を介してヒータコア7に送ら
れる。このヒータコア7では、車室から吸入された空気
が冷却水により加熱され、冷却水自身は冷却される。そ
して、この冷却された冷却水はエンジン1の冷却水流入
口1bからエンジン1に戻される。
【0014】うず電流発熱ヒータ5は、エンジン1とベ
ルト伝達機構8を介して機械的に直結されているが、こ
の機械的に連結を制御する電磁クラッチがエンジン1側
の駆動プーリ9と駆動シャフト1dとの間に取り付けら
れており(図1には明示されていない)、この電磁クラ
ッチにより発停されるように構成されており、冷却水温
度が所定温度以上のときには、図示しない制御手段によ
り、後述する励磁コイルへの通電がオフして発熱作用を
停止し冷却水を加熱しないように制御される。また、電
磁バルブ6は、冷房運転されヒータコア7に車室空気が
送られていない場合には閉塞されている。
【0015】以上により暖房回路が構成されているが、
この暖房回路に用いられる補助ヒータとしてのうず電流
発熱ヒータ5の詳細は図2〜図3に示される。図2にお
いて、ステータ10は、中心部に軸受部11aを有する
桶状部材11と、桶状部材11の開放側を閉蓋するドー
ナツ型平板12と、桶状部材11の側壁外面に溶接、ボ
ルト等の適宜の手段により密着して取り付けられた鉄系
金属よりなる円盤部材13とから構成されている。桶状
部材11の軸受部11a内の前後には、軸受16および
17が固定されており、この軸受16、17により駆動
軸15が回転自在にステータ10に固定されている。ス
テータ10のロータ20側には、円盤部材13により駆
動軸15に垂直な円形平面部10aが対向面部として構
成されている。桶状部材11とドーナツ型平板12と
は、アルミニウム系合金により形成され、両者は溶接に
より結合されている。そして、桶状部材11とドーナツ
型平板12との間には密閉空間が形成され、この密閉空
間が環状冷却通路14として形成されている。なお、図
示していないが、この冷却通路14には、エンジン1の
冷却水を導入する冷却水流入口と、このうず電流発熱ヒ
ータ5で加熱された冷却水を送出する冷却水流出口とが
設けられている。
【0016】ロータ20は、桶状部材21と平板部材2
2とから構成されており、両者は、それぞれ鉄系金属よ
り形成され、鉄系金属よりなる駆動軸15に固定されて
いる。平板部材22は、ステータ10側からみると、図
3に示すように外周部分22aにおいて半径方向に凹凸
状に形成されている。一方、桶状部材21の開放側は、
同じく図3に示すように中心向きの短壁21aが形成さ
れ、平板部材22の外周部分22aにおける半径方向の
凹凸に対し間隙27を存して噛み合う凹凸の形状に形成
されている。このようにロータ20のステータ10側に
は、短壁21aと平板部材22とにより円形平面部20
aが対向面部として構成されている。そして、この対向
面部としての円形平面部20aが前記ステータ10のロ
ータ20側に形成された対向面部としての円形平面部1
0aとギャップ30を介し対面している。平板部材22
と桶状部材21との間に形成された空間部には、駆動軸
15に励磁巻線が巻裝された励磁コイル23が配設され
ている。励磁コイル23は、前記軸受16と軸受17と
の間で駆動軸15に固定されたスリップリング24、2
5を介して外部に結線されている。桶状部材21は、ベ
ルト伝達機構8における従動プーリを構成するものであ
って、その外周にはベルト溝21bが構成されており、
エンジン1の駆動プーリ9との間にベルト掛けされてい
る。
【0017】以上のように構成されたうず電流発熱ヒー
タ5は、励磁コイル23に通電されると、エアギャップ
30を介し駆動軸15、ロータ20の桶状部材21、ス
テータ10の円盤部材13,平板部材22を循環する磁
気回路が形成される。また、ロータ20のステータ10
側に形成された対向面部としての円形平面部20aの外
周部分には、桶状部材21の短壁21aと平板22の外
周部分22aとにより、例えば、図3のようにN極とS
極とが交互に形成される。
【0018】また、エンジン1が駆動されると、エンジ
ン1の駆動シャフト1dの回転力が従動プーリとしての
桶状部材21を介して駆動軸15に伝達され、ロータ2
0が回転する。このとき、磁気回路を構成するステータ
10の円形平面部10aの外周部分とロータ20の円形
平面部20aの外周部分との対向部分において、ロータ
20側の磁極がN極、S極と交互に現れるため、この磁
気回路には交番磁界が印加され、磁束が変化する。この
ため、磁気回路を構成するステータ10の円盤部材13
にうず電流が発生し、このうず電流のジュール熱により
発熱する。
【0019】円盤部材13で発生した発生熱は、桶状部
材11とドーナツ型平板12との間に形成された環状冷
却通路14を通水するエンジン冷却水に放熱され、この
エンジン冷却水を補助的に加熱する。加熱された冷却水
は、前記のごとくヒータコア7に送水され、車室空気と
熱交換して車室を暖房する。
【0020】本実施の形態のうず電流発熱ヒータ5は、
上記のようにステータ10及びロータ20の対向面部と
しての円形平面部10a、20aの外周部分において、
ロータ20が磁極を交互に変化させながら、エアギャッ
プ30を介しステータ10と対面することにより、交番
磁界を印加して磁束を変化させるごとく構成しているの
で、この磁極を交互に配列した部分、即ち、磁束変化部
の円周半径が大きくなり、この部分のロータ20の表面
速度が大きくなり、従来のうず電流発熱ヒータに比し発
生熱量が大きくなる。また、ステータ10およびロータ
20の対向面部としての円形平面部10a,20aを熱
発生面としているので、軸方向寸法が小さくなり、軸方
向寸法が大きくない空間にも設置可能となる。
【0021】次に、図4に開示された第2の実施の形態
について説明する。ステータ50は、中心部に軸状の心
部54を有する桶状部材51と、この桶状部材51の開
放側を閉蓋する平板部材52とから構成されている。平
板部材52は、ロータ60側からみると、図5に示すよ
うに外周部分52aにおいて半径方向に凹凸状に形成さ
れている。一方、桶状部材51の開放側は、同じく図5
に示すように中心向きの短壁51aが形成され、平板部
材52の外周部分52aにおける半径方向の凹凸に対し
間隙を存して噛み合う凹凸の形状に形成されている。そ
して、この間隙には、水シールおよび接着用の樹脂57
が詰め込まれ固定されている。このようにステータ50
のロータ60側には、短壁51aと平板部材52とによ
り対向面部としての円形平面部50aが構成されてい
る。また、ステータ50内には、前記心部54を軸とし
て励磁コイル55が巻裝されている。
【0022】ハウジング40は皿状であって、その開放
端面がステータ50の桶状部材51の開放端面に対し、
ガスケット49を介しボルト58(図5参照)により結
合されている。そして、この結合により、ハウジング4
0とステータ50の円形平面部50aとの間に形成され
た密閉空間を冷却通路44として形成している。なお、
図4には図示していないが、この冷却通路44には、エ
ンジン1の冷却水を導入する冷却水流入口と、このうず
電流発熱ヒータ5で加熱された冷却水を送出する冷却水
流出口が形成されている。また、ハウジング40の側壁
40aの中心部分には貫通孔46が形成されている。更
に、この貫通孔46の外側には円筒状の軸受部41が突
出して形成されている。駆動軸45は、この軸受部41
内に固定された軸受42および43により回転自在に支
承され、前記貫通孔46を通ってハウジング40内に挿
入されている。また、この貫通孔46部分には軸シール
部材47が設けられている。
【0023】ロータ60は、円盤状であって、駆動軸4
5に固定されてハウジング40内に収納されている。ま
た、ロータ60のステータ50側の円形平面部60a
は、対向面部をなし、ギャップ70を介しステータ50
の対向面部としての円形平面部50aに対面するように
配設されている。従動プーリ65は、外周にベルト溝6
5aが形成されている。また、中心に凹部66が形成さ
れている。一方、軸受部41の外周には軸受68が固定
されており、前記凹部66にこの軸受68が嵌入されて
いる。このように、従動プーリ65は軸受68により回
転自在に支承されている。また、従動プーリ65の中心
部は、駆動軸45の一端に固定されている。
【0024】以上のように構成されたうず電流発熱ヒー
タ5は、励磁コイル55に通電されると、エアギャップ
70を介しステータ50の桶状部材51、ロータ60を
構成する円盤、平板部材52を循環する磁気回路が形成
される。また、ステータ50のロータ60側に形成され
た円形平面部50aの外周部分には、桶状部材52の短
壁51aと平板部材52の外周部分52aとにより、例
えば、図5のようにN極とS極とが交互に形成される。
【0025】また、エンジン1が駆動されると、エンジ
ン1の駆動シャフト1dの回転力が従動プーリ65を介
し駆動軸45に伝達され、ロータ60が回転する。この
とき、磁気回路を構成するステータ50の円形平面部5
0aの外周部分とロータ60の円形平面部60aの外周
部分との対向部分において、ステータ50側の磁極はN
極、S極と交互に現れるため、この磁気回路には交番磁
界が印加され、磁束が変化する。このため、磁気回路を
構成するロータ60にうず電流が発生し、このうず電流
のジュール熱により発熱する。
【0026】ロータ60で発生した発生熱は、ハウジン
グ40内に形成された冷却通路44を通水するエンジン
冷却水に放熱され、このエンジン冷却水を補助的に加熱
する。加熱された冷却水は、前記のごとくヒータコア7
に送水され、車室空気と熱交換して車室を暖房する。
【0027】本第2の実施の形態のうず電流発熱ヒータ
5は、上記のようにステータ50及びロータ60の対向
面部としての円形平面部50a、60aの外周部分にお
いて、ステータ50の外周部分の構成により、ロータ6
0側の定点からみると、ステータ50が磁極を交互に変
化させながら、エアギャップ70を介しロータ60と対
面することになる。この結果、交番磁界がロータ60に
印加され、磁気回路の磁束が変化するので、前述の第1
の実施の形態のものと同様、この磁極を交互に配列した
部分、即ち、磁束変化部の円周半径が大きくなり、この
部分のロータ60側表面速度が大きくなり、従来のうず
電流発熱ヒータに比し発生熱量が大きくなる。また、ス
テータ50およびロータ60の円形平面部50a,60
aを熱発生面としているので、軸方向寸法が小さくな
り、軸方向寸法の採れない空間にも設置可能となる。
【0028】なお、本発明は、前記第1および第2の実
施の形態において、次のように変更して具体化すること
も可能である。 (1) 励磁コイル23、55に代えて永久磁石を用い
てもよい。この場合うず電流発熱ヒータ5のプーリとシ
ャフト間に電磁クラッチを介在し、電磁クラッチのオン
/オフ制御により発熱量をコントロールしてもよい。 (2) 前記うず電流発熱ヒータ5は、発生熱量の過不
足を冷却水温度等により検出し、この検出温度に応じて
励磁電流を制御して発生熱量を調整するようにしてもよ
い。また、励磁電流を調節する代わりに、ステータ1
0、50の対向面部としての円形平面部10a,50a
とロータ20、60の対向面部としての円形平面部20
a,60aとの間のギャップ30、70を調節可能と
し、このギャップ30、70を調節することにより、発
生熱量を調整するように制御してもよい。 (3) ステータ10、50およびロータ20、60の
対向面部は、前記のような円形平面部10a,50a,
20a、60aではなく、例えば、円錐面状に形成され
て、互いに対向するように構成されたものでもよい。 (4) 前記ロータ20、60は、自動車エンジンルー
ム内にある他機能のロータを改造して、例えば、エンジ
ン1のフライホイール、発電機のプーリ、パワーステア
リングポンプのプーリ等の内側を改造して利用するごと
く構成してもよい。このようにすれば、ベルト伝達機構
やロータを格別に形成しなくてもよく、コスト低減、ス
ペース削減の効果がある。
【0029】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
駆動軸の軸線に対して半径方向に延在する対向面部の外
周部分が磁束変化部となるので、この部分の周速度を早
くすることができる。従って、所要スペースを大きくす
ることなく、発生熱量を大きくすることができる。ま
た、これら円形平面部を発熱面としているので軸方向の
寸法が小さいスペースにも設置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るうず電流発熱ヒータを
接続した自動車用暖房装置の配管系統図である。
【図2】第1の実施の形態に係るうず電流発熱ヒータの
縦断面図である。
【図3】図2におけるIIIーIII矢視断面図である。
【図4】第2の実施の形態に係るうず電流発熱ヒータの
縦断面図である。
【図5】図2におけるVーV矢視断面図である。
【図6】従来のうず電流発熱ヒータの一例を示す。
【図7】従来のうず電流発熱ヒータの他の例を示す。
【符号の説明】
1…エンジン、5…うず電流発熱ヒータ、8…ベルト伝
達機構、10…ステータ、10a…対向面部としての円
形平面部、11…桶状部材、12…ドーナツ型平板、1
3…円盤部材、14…環状冷却通路、15…駆動軸、2
0…ロータ、20a…対向面部としての円形平面部、2
1…桶状部材、21a…開放側端壁、22…平板、22
a…外周部分、23…励磁コイル、24…スリップリン
グ、30…ギャップ、40…ハウジング、44…冷却通
路、45…駆動軸、47…軸シール部材、49…ガスケ
ット、50…ステータ,50a…対向面部としての円形
平面部,51…桶状部材,51a…短壁,52…平板部
材,52a…外周部分,55…励磁コイル,57…水シ
ールおよび接着用の樹脂,60…ロータ,60a…対向
面部としての円形平面部,65…従動プーリ,65a…
ベルト溝,70…ギャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹中 健二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 伴 孝志 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 樋口 俊郎 神奈川県横浜市都筑区荏田東三丁目4番26 号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ、駆動軸により回転されるロー
    タ等を備えたうず電流発熱ヒータにおいて、前記ステー
    タとロータとに前記駆動軸の軸線に対して半径方向に延
    在する対向面部をそれぞれ形成し、これら対向面部を僅
    かなギャップを介し対面させ、更に、前記ロータの対向
    面部の外周部分をN極とS極とが交互に配列されるよう
    に構成し、また、該N極およびS極を発生させるための
    励磁コイルまたは永久磁石を前記ロータ側に配設すると
    ともに、前記ステータの対向面部の近傍に冷却通路を形
    成したことを特徴とするうず電流発熱ヒータ。
  2. 【請求項2】 ステータ、駆動軸により回転されるロー
    タ等を備えたうず電流発熱ヒータにおいて、前記ステー
    タとロータとに前記駆動軸の軸線に対して半径方向に延
    在する対向面部をそれぞれ形成し、これら対向面部を僅
    かなギャップを介し対面させ、更に、前記ステータの対
    向面部の外周部分をN極とS極とが交互に配列されるよ
    うに構成し、また、前記N極およびS極を発生させるた
    めの励磁コイルまたは永久磁石を前記ステータに配設す
    るとともに、前記ロータの対向面部の近傍に冷却通路を
    形成したことを特徴とするうず電流発熱ヒータ。
JP9235853A 1997-09-01 1997-09-01 うず電流発熱ヒータ Pending JPH1178495A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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