JPH1178336A - 書類綴じ具 - Google Patents

書類綴じ具

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JPH1178336A
JPH1178336A JP24732897A JP24732897A JPH1178336A JP H1178336 A JPH1178336 A JP H1178336A JP 24732897 A JP24732897 A JP 24732897A JP 24732897 A JP24732897 A JP 24732897A JP H1178336 A JPH1178336 A JP H1178336A
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shaft portion
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recessed groove
concave groove
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Tatsuhiko Kawashima
龍彦 川嶋
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Kokuyo Co Ltd
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Kokuyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の綴じ足相互を容易に嵌合させることが
できるとともに、その嵌合解除を容易に行える綴じ具を
提供すること。 【解決手段】 長片状のベース11の両端に薄肉片1
5,20を介して第1及び第2の綴じ足13,14が連
設されている。第1の綴じ足13には凹溝16が設けら
れている一方、第2の綴じ足14には凹溝16に嵌合可
能な軸部21が設けられている。軸部21は、凹溝16
に向かって押し込み力を付与する面が平面部26とさ
れ、先端側には凹溝16を形成する一対の側壁部16
B,16Bと非接触な細軸部23を介して操作摘み24
が設けられている。第1の綴じ足13の先端側領域にお
ける側壁部16Bは、その解放幅が若干広くなるガイド
部18を備え、このガイド部によって軸部21の嵌め込
み時の案内が行われる。また、凹溝16と軸部21との
嵌合解除は、操作摘み24を凹溝16から引き離すよう
にして行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書類綴じ具に係
り、更に詳しくは、綴じ板を設けることなく単一の成形
品によって構成することのできる書類綴じ具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、規格化された二つのパンチン
グ穴に綴じ足をそれぞれ挿通して書類を綴じ込むことの
できる綴じ具が知られている。例えば、実開平5−13
785号公報では、書類の裏面側に位置する長片状のベ
ースと、このベースの両端近傍の上面から立設された第
1及び第2の綴じ足とを備えたタイプの綴じ具が提案さ
れている。ここで、第1の綴じ足は凹溝を備えて構成さ
れる一方、第2の綴じ足には前記凹溝に嵌合可能な軸部
が設けられ、当該軸部を凹溝内に嵌合することで閉ルー
プを形成して書類が綴じ込み可能に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
5−13485号公報に示された綴じ具にあっては、前
記軸部が略丸軸状の外形を備えて構成されているため、
指先でこれを凹溝内に押し込む際に、指先を傷めてしま
うという不都合がある。この場合、凹溝の解放幅を広く
する一方、軸部を太くすれば指先を傷めることを防止で
きるが、このような構成では、書類の上面から軸部が大
きく突出することとなり、綴じられた書類を重ね置きし
た場合に書類全体に傾きを生じさせるという不都合を招
来する。
【0004】また、凹溝と軸部との相互嵌合を解除する
場合には、軸部の先端に設けられた操作摘みを凹溝から
離れる方向に引っ張って行うが、操作摘みの基部もしっ
かりと凹溝内に嵌合している構造であるため、嵌合状態
の解除も行い難いという不都合がある。
【0005】更に、第1及び第2の綴じ足は、基部が丸
軸状にそれぞれ構成されているとともに、前記ベースの
両端よりも内側となるベース上面を立設位置としている
ため、当該基部領域をベース面に重なるように折り曲げ
ることができない。そのため、綴じ込み対象としての書
類が小数枚のときには、これをしっかりと締め付けた状
態に綴じ込みできず、謂わば書類が閉ループ内で遊んで
しまうという不都合がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、書類の綴じ込み作
業を負担なく行える一方、綴じ込み状態の解除も無理な
く行うことができ、且つ、綴じ込み状態も安定的に確保
することのできる書類綴じ具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、長片状のベースと、このベースの一端側
に連設されるとともに先端側から基部近傍までの領域に
亘って凹溝が形成された第1の綴じ足と、前記ベースの
他端側に設けられるとともに前記凹溝に嵌合可能な軸部
を備えた第2の綴じ足とを備え、前記凹溝に軸部を嵌合
させることで閉ループを形成可能とした書類綴じ具にお
いて、前記軸部は、前記凹溝に嵌合された状態で当該凹
溝を形成する側壁部の上端面と略面一となる平面部を備
えた形状に設けられる、という構成を採っている。この
ような構成によれば、軸部を凹溝に嵌め込む時に、指先
による軸部押圧部分を平面領域として構成することが可
能となり、押圧力の付与に際して指先が痛くなるという
不都合を解消することができ、取扱性に優れた綴じ具を
提供可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】前記綴じ具における軸部の先端に
は前記側壁部の上端面側に位置可能な操作摘みが連設さ
れるとともに、当該操作摘みと前記軸部との間に前記側
壁部と非接触となる細軸部が介装される、という構成を
採るとよい。このような細軸部を設ければ、操作摘みが
凹溝から離れる方向に極めて容易に変位できる一定の領
域を得ることができ、嵌合状態を解除する力を軸部に無
理なく及ばせることができる。従って、一方で、凹溝と
軸部との嵌合力を強く維持できるような相互の寸法設定
が可能となり、また、凹溝に軸部が確実に嵌合したこと
を目視にて確認することができる。
【0009】また、前記第1の綴じ足の先端側領域にお
ける側壁部の解放側隙間は、第1の綴じ足の先端に向か
って次第に拡大するガイド部として構成するとよい。こ
のようにすると、軸部を凹溝に嵌め込むときに、軸部の
一部がガイド部に入り込むように位置合せできるように
なり、その後に軸部をガイド部側から軸方向に沿って押
し込むような力を加えたときに、ガイド部に倣って軸部
を容易に嵌め込むことができる。
【0010】更に、前記第1及び第2の綴じ足の各基部
領域は、ベースの両端縁に連なる薄肉片により構成する
ことが好ましい。このような薄肉片を設けることで、当
該薄肉片がベース面に折り重なるように屈曲できるよう
になり、従って、書類の枚数が薄くても、しっかりと書
類を綴じ込むことができ、綴じ込まれた書類を安定的に
保持可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る綴じ具の実施例を図面を
参照しながら説明する。
【0012】図1には、書類綴じ具の使用状態を示す概
略斜視図が示されている。この図において、書類綴じ具
10は全体が一体成形された樹脂成形品により構成され
ており、当該書類綴じ具10は、ベース11と、このベ
ース11の長手方向両端に連設された第1及び第2の綴
じ足13,14とを備えて構成されている。ベース11
は長片状をなし、その長手方向寸法は、書類Pの規格化
された二つのパンチング穴P1,P1間に位置可能な長
さに設定されている。
【0013】前記第1の綴じ足13は、図2ないし図7
に示されるように、基部側に薄肉片15を介して形成さ
れており、その先端すなわち自由端側から基部近傍とな
る領域に亘って凹溝16を備えた形状に設けられてい
る。この凹溝16は、図6に明瞭に示されるように、底
部16A及びその左右両側から立設された一対の側壁部
16B,16Bとにより構成され、側壁部16B,16
Bの各上部内面側は相互に幾分接近した断面形状に設け
られている。また、第1の綴じ具13の先端側領域にお
ける側壁部16B,16Bの解放側隙間は、図7に示さ
れるように、先端の解放幅W1が、これより内側部位の
解放幅W2よりも大きく設けられ、これにより、側壁部
16Bの解放幅が先端に向かって次第に拡大するガイド
部18を形成するようになっている。また、凹溝16の
底部16A内面側には、所定間隔毎に突起19が形成さ
れている。
【0014】前記第2の綴じ足14は、図2ないし図6
に示されるように、基部側に薄肉片20を介して設けら
れた軸部21と、当該軸部21の先端に細軸部23を介
して連設された操作摘み24とを備えて構成されてい
る。薄肉片20は、第1の綴じ足13の薄肉片15と実
質的に同一であり、これらの薄肉片15,20は、ベー
ス11との連設箇所にて容易に折り曲げでき、且つ、折
り曲げられた状態で、ベース11の上面に重なり合うこ
とのできる程度の厚みに設けられている。
【0015】前記軸部21は、図6に明瞭に示されるよ
うに、前記凹溝16に嵌合した状態で、当該凹溝16の
上面すなわち側壁部16B,16Bの上端面位置と略面
一となる平面部26を備えた形状に設けられている。そ
して、この平面部26を除く軸部21の外周面は、凹溝
16の内側形状に対応して断面略蒲鉾形状に近似した形
状に設けられ、これにより、軸部21と凹溝16との相
互嵌合が行われるようになっている。ここで、平面部2
6とは反対側となる軸部21の面27には、前記凹溝1
6内の突起19と嵌合可能な凹部30が形成され、この
凹部30と突起19との相互嵌合により、軸部21が凹
溝16の延出方向に沿って移動できないように設定され
ている。
【0016】前記細軸部23は凹溝16の側壁部16
B,16Bに非接触となる程度の細さに形成されてい
る。この細軸部23の先端側に連設された操作摘み24
は、平面形状が略円板状をなし、その直径は側壁部16
B,16Bの外側面間を結ぶ幅よりも僅かに大きく設け
られている。
【0017】以上の構成において、書類綴じ具10は、
全体を略コ字状にした状態で各綴じ足13,14が書類
Pのパンチング穴P1に挿通される。そして、この挿通
の後、第2の綴じ足14における軸部21を凹溝16に
嵌合させる。この際、軸部21は、その一部を凹溝16
のガイド部18内に収まるように位置を合せる。この状
態では、軸部21の軸線中心位置が凹部16の略中心位
置に一致することとなる。従って、軸部21の残りの部
分をガイド部18側から順次押し込むことで嵌合させる
ことができる。この際、軸部21に対して押し込み力を
加える面は平面部26とされているため、この平面部2
6が指先による受圧面となるため、指先が痛くなるよう
なことはない。なお、書類Pの厚みが薄いときは、凹部
16と軸部21とがオーバーラップする領域を最大とす
ればよく、この書類Pの厚みに対応して薄肉片15,2
0がベース11の面に重なるように折り曲げられること
となる。
【0018】前記嵌合を解除するときは、操作摘み24
を指先で摘んでこれを凹溝16から引き離すようにすれ
ばよい。この力を加えたときは、操作摘み24に連なっ
て細軸部23が設けられているため、この細軸部23ま
での領域は難なく凹溝16から浮き上がるように凹溝1
6から脱出できる。従って、前記引き離し力が軸部21
の全体に容易に及ぶようになり、その後の嵌合解除をス
ムース且つ無理なく行うことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2の綴じ足を構成する軸部に平面部を設け、この平面
部に押し込み力を付与して軸部を凹溝に嵌合させる構成
を採用したから、軸部を凹溝に嵌め込む時に、押圧力の
付与に際して指先を平面で受けるようになり、押し込み
力の付与によって指先が痛くなる不都合を解消でるとい
う効果を得る。
【0020】また、前記軸部の先端に、凹溝の側壁部と
非接触となる細軸部を介して操作摘みを設けたから、嵌
合を解除すべく操作摘みを凹溝から引き離すように加え
られた力が軸部全体に容易に及ぶようになり、容易に嵌
合解除を行って書類の加除整理を行うことができる。し
かも、これによれば、凹溝と軸部との嵌合力を強く維持
することも可能となり、綴じられた書類を安定した状態
で締め付けることができる。
【0021】更に、前記凹溝の先端側領域にガイド部を
設けた構成では、軸部を凹溝に嵌め込むときの初期案内
部としてこれを利用することができ、凹溝に対して軸部
の嵌め込み位置をずらすことなく決定することができ
る。従って、この位置決めを行った後に、ガイド部側か
ら軸部の先端側に向かって順次押し込み力を付与するだ
けで、軸部全体の嵌合を極めて容易に行うことができ
る。
【0022】また、前記第1及び第2の綴じ足の各基部
領域は薄肉片により構成されているため、薄肉片がベー
ス面に折り重なるように屈曲できるようになり、特に、
書類の枚数が薄くても、しっかりと書類を綴じ込むこと
ができ、綴じ込まれた書類を安定的に保持可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る書類綴じ具の使用状態を示す斜視
図。
【図2】綴じ足を開いた状態を正面側から見た斜視図。
【図3】綴じ足を開いた状態の正面図。
【図4】綴じ足を開いた状態の背面図。
【図5】綴じ足を開いた状態の側面図。
【図6】図1のA−A線矢視拡大断面図。
【図7】第1の綴じ足の先端側を示す背面図。
【符号の説明】
10 書類綴じ具 11 ベース 13 第1の綴じ足 14 第2の綴じ足 15 薄肉片 16 凹溝 18 ガイド部 20 薄肉片 21 軸部 23 細軸部 24 操作摘み 26 平面部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長片状のベースと、このベースの一端側
    に連設されるとともに先端側から基部近傍までの領域に
    亘って凹溝が形成された第1の綴じ足と、前記ベースの
    他端側に設けられるとともに前記凹溝に嵌合可能な軸部
    を備えた第2の綴じ足とを備え、前記凹溝に軸部を嵌合
    させることで閉ループを形成可能とした書類綴じ具にお
    いて、前記軸部は、前記凹溝に嵌合された状態で当該凹
    溝を形成する側壁部の上端面と略面一となる平面部を備
    えた形状に設けられていることを特徴とする書類綴じ
    具。
  2. 【請求項2】 前記軸部の先端には前記側壁部の上端面
    上に位置可能な操作摘みが連設され、当該操作摘みと前
    記軸部との間には前記側壁部と非接触となる細軸部が介
    装されていることを特徴とする請求項1記載の書類綴じ
    具。
  3. 【請求項3】 前記第1の綴じ足の先端側領域における
    側壁部の解放側隙間は、第1の綴じ足の先端に向かって
    次第に拡大するガイド部として構成されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の書類綴じ具。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の綴じ足の各基部領域
    は、ベースの両端縁に連なる薄肉片により構成されてい
    ることを特徴とする請求項1,2又は3記載の書類綴じ
    具。
JP24732897A 1997-09-11 1997-09-11 書類綴じ具 Expired - Lifetime JP3367394B2 (ja)

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