JPH1178053A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH1178053A
JPH1178053A JP23869797A JP23869797A JPH1178053A JP H1178053 A JPH1178053 A JP H1178053A JP 23869797 A JP23869797 A JP 23869797A JP 23869797 A JP23869797 A JP 23869797A JP H1178053 A JPH1178053 A JP H1178053A
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JP
Japan
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ink
discharge ink
opening
discharge
discharged
Prior art date
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Pending
Application number
JP23869797A
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English (en)
Inventor
Tatsuhiro Ishise
達弘 石瀬
Koji Suzuki
孝司 鈴木
Takaaki Sekiyama
隆明 関山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 排インク容器を薄型に形成することがで
き、装置を小型化することが可能なインクジェット記録
装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 記録ヘッドから排出された不要インクを
吸収、貯蔵する排インク吸収体を収納した排インク容器
を有するインクジェット記録装置において、前記排イン
ク容器の上面に排インク蒸発用開口を全体にわたって設
けるように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、用紙等の記録媒
体にインク滴を飛翔させることで画像を記録するインク
ジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記インクジェット記録装置とし
ては、例えば、用紙等を一定の方向に搬送する記録媒体
搬送部材と、当該記録媒体の搬送経路に対向して且つ当
該記録媒体の搬送方向と垂直な方向に移動可能に配設さ
れ、当該記録媒体の搬送経路に向かってノズル部からイ
ンクを飛翔させる記録ヘッドキャリッジとを有するもの
が広く普及している。
【0003】上記記録ヘッドキャリッジとしては、イエ
ローインク、マゼンタインク、シアンインク及びブラッ
クインクを飛翔させることができるフルカラー用のもの
が一般的であり、また当該フルカラー用のものにおいて
は、各色毎に設けられた複数のノズル部と、当該ノズル
部にインクを供給する複数のインクタンクとで構成され
たものが一般的である。また、上記各ノズル部には多数
のノズルが形成される一方で、上記各インクタンクは上
記記録ヘッドキャリッジと着脱可能に配設されている。
【0004】そして、当該インクジェット記録装置は、
記録媒体搬送部材で記録媒体を搬送し、且つ、上記記録
ヘッドキャリッジを往復動作させた状態で、画像情報に
応じてインクを飛翔させることで、当該記録媒体上に所
定の画像を形成する。
【0005】ところで、上記インクジェット記録装置で
は、インクを使用しているが故に、更に当該インクを上
記ノズル部から飛翔させることで画像を形成するように
しているが故に、画像品質を維持する上で種々の問題を
有する。
【0006】具体的には、上記インクジェット記録装置
では、第一に、非画像形成時に上記ノズル部に収容され
ているインクが乾燥し易く、当該状態が発生するとイン
クの粘性等が変化して(例えば、増粘して)その飛翔の
仕方が変化してしまい、所望の画像を形成することがで
きなくなってしまうという問題がある。
【0007】第二に、上記インクジェット記録装置で
は、上記インクの乾燥が更に進行してノズル部内に増粘
したインクが詰まってしまったり、ノズル内に異物や空
気が混入してしまったりすると、インクが飛翔しなくな
ってしまうという問題がある。
【0008】第三に、上記インクジェット記録装置で
は、例えば、環境条件の変化により上記ノズル部からイ
ンクが漏れてしまったりして、ノズル部の先端に(厳密
にはノズルの開口縁の周囲に)インクが付着してしまう
ことがあり、当該状態が発生するとインクの飛翔の仕方
が変化してしまい、所望の画像を形成することができな
くなってしまうという問題がある。
【0009】そこで、従来、上記インクジェット記録装
置では、非画像記録時に上記ノズル部を被覆してインク
の乾燥を防止するキャップ部材を設けるとともに、ノズ
ル部から異物等を吸引するポンプ部材を設け、更に、上
記ノズル部の先端に付着したインクを除去するワイパー
部材を設けることによって、これらの問題を解決してい
た。
【0010】そして、上記インクジェット記録装置で
は、ノズル部が目詰まり等したときに、ポンプ部材によ
ってノズル部から異物等をインクと共に吸引したり、イ
ンクをノズル部からキャップ部材に向けて吐出すること
によって、試験的な記録を行なったりするように構成さ
れている。上記キャップ部材で回収されたインクは、ポ
ンプを介して排インク吸収体にを内部に収容した排イン
ク容器に排出するようになっている。
【0011】このような回収されたインクの廃棄に関す
る技術としては、例えば、特開平6−320753号公
報に開示されているものが既に提案されている。
【0012】この特開平6−320753号公報に係る
インクジェット記録装置は、記録ヘッドから被記録材に
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置で
あって、記録開始前の記録ヘッド回復動作により生ずる
排インクを吸収する排インク吸収体を収容した排インク
容器を備え、排インク容器には排インク取り入れ口と蒸
発用開口を有し、排インク容器の内面と排インク吸収体
の表面との間に空間を有し、前記排インク取り入れ口か
ら蒸発用開口に通ずるインク蒸発経路を形成するように
構成したものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開平6−320753号公報に係るインクジ
ェット記録装置の場合には、蒸発用開口の位置を排イン
ク取り入れ口から離れた位置に設定し、排インク容器の
内面と排インク吸収体の表面との間に空間を設けて、前
記排インク取り入れ口から蒸発用開口に通ずるインク蒸
発経路を形成するように構成したものであるため、排イ
ンク取り入れ口から蒸発用開口までの間は、排インク容
器で覆われており、排インクの乾燥性が阻害されるとい
う問題点を有している。
【0014】また、かかる問題点を考慮して、排インク
容器の内面と排インク吸収体の表面との間に空間を設け
て、前記排インク取り入れ口から蒸発用開口に通ずるイ
ンク蒸発経路を形成してはいるが、このインク蒸発経路
で十分なインクの乾燥性を確保するためには、インク蒸
発経路をある程度の高さに渡って設ける必要があり、装
置のサイズアップ、特に高さのサイズアップを招いてし
まい、小型のインクジェット記録装置、特に高さの低い
薄型のインクジェット記録装置には、採用することがで
きないという問題点があった。
【0015】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、排インク容器を薄型に形成することがで
き、装置を小型化することが可能なインクジェット記録
装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、この請求項1
に記載の発明は、記録ヘッドから排出された不要インク
を吸収、貯蔵する排インク吸収体を収納した排インク容
器を有するインクジェット記録装置において、前記排イ
ンク容器の上面に排インク蒸発用開口を全体にわたって
設けるように構成したものである。
【0017】また、この請求項2に記載の発明は、前記
蒸発用開口の直上には、インクに浸食される材質で構成
される部品を配置しないことを特徴とする請求項1に記
載のインクジェット記録装置である。
【0018】さらに、この請求項3に記載の発明は、前
記インクに浸食される材質で構成される部品とは、金属
性部品であることを特徴とする請求項2記載のインクジ
ェット記録装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0020】図1にこの発明の一実施の形態に係るイン
クジェット記録装置を示す。このインクジェット記録装
置は、記録媒体Pを一定の方向に搬送する記録媒体搬送
部材1と、当該記録媒体Pの搬送経路に対向して且つ当
該記録媒体Pの搬送方向と垂直な方向に延在された1組
のガイド部材2と、当該ガイド部材2により支持された
記録ヘッドキャリッジ3と、上記ガイド部材2の下で且
つ記録媒体搬送経路に隣接した位置に配設されたメンテ
ナンスステーション4と、これらを一体に保持するハウ
ジング5とを有する。また、上記記録ヘッドキャリッジ
3にはフレキシブル基板6に形成された信号線を通じて
画像情報が送られるようになっており、また、上記メン
テナンスステーション4に対向する位置に記録ヘッドキ
ャリッジ3のホームポジションが設定されており当該位
置をホームポジションセンサ7で検出するようになって
いる。
【0021】上記記録ヘッドキャリッジ3は、図2に示
すように、上記1組のガイド部材2上を移動可能に配設
されたヘッドキャリッジフレーム3aと、当該フレーム
3aの下面(上記記録媒体搬送経路に対向する面)より
も下に吐出するように配設された2つのノズル部3b、
3cと、当該フレーム3aと着脱可能に配設され、当該
各ノズル部3b、3cにインクを供給する2つのインク
タンク3d、3eとからなる。
【0022】また、上記各ノズル部3b、3cにはそれ
ぞれ多数のノズルが形成されている。そして、上記ノズ
ル部の一方3b(図において右側)では、当該ノズル部
3bに接続されたインクタンク3dが黒色インクを供給
するので、画像情報に応じて1種類のインクを飛翔さ
せ、他方、上記ノズル部の他方3c(図において左側)
では、当該ノズル部3cに接続されたインクタンク3e
がイエローインク、マゼンタインク、シアンインクを供
給するので、画像情報に応じて3種類のインクを飛翔さ
せることができる。なお、本実施形態にかかる図面にお
いては、上記各色用の複数のノズルを便宜上1つのノズ
ルとして表示している(黒色用の複数のノズル(ノズル
群)は3f、イエロー用の複数のノズルは3g、マゼン
タ用の複数のノズルは3h、シアン用の複数のノズルは
3iである)。
【0023】そして、上記インクジェット記録装置は、
図3に示すように、記録媒体搬送部材1で記録媒体Pを
搬送し、且つ、上記記録ヘッドキャリッジ3を往復動作
させた状態で、画像情報に応じてインクを飛翔させるこ
とで、当該記録媒体P上に所定の画像を形成する。
【0024】上記メンテナンスステーション4は、図4
に示すように、ステーション本体4aと、当該ステーシ
ョン本体4aから排出されるインクを吸収保持する排イ
ンク吸収体4bとからなる。
【0025】上記ステーション本体4aは、図5に示す
ようにユニットハウジング8と、それに取り付けられた
各種の部材とにより構成されている。
【0026】図5において、符号9aは、スポンジで形
成されたインク保持体、9bは、当該インク保持体9a
が収容される凹部が形成され且つ当該凹部から側面に貫
通する連通孔9fが形成されたゴム製のキャップ、9c
は、当該キャップ9bを収容するキャップケースであ
り、これらでキャップ部材9が形成されている。また、
上記ステーション本体4aは2つのキャップ部材9c、
9dを有し、それらはキャップキャリッジ10上に保持
されている。
【0027】上記キャップキャリッジ10は、上記2つ
のキャップ部材9c、9dを支持する支持底板10a
と、その一辺両端に配設された一対のアーム部10b
と、上記支持底板10aの下に配設されたガイド部10
cと、上記支持底板10aの下に且つ当該ガイド部10
cに隣接して配設された支点部10dとを有し、図6に
示すように、上記アーム部10b及びガイド部10cが
上記ユニットハウジング8に係合されると共に上記支点
部10dにL字アーム11が接続され、当該L字アーム
11をカム12aにより揺動させることにより姿勢を一
定に保ったまま上下に移動させることができる。以下に
おいて、上記カム12aが形成された部材をカム駆動伝
達部材12と呼ぶ。更に説明すると、上記カム12a
は、後述するように、パルスモータ34によって所定の
タイミングで所定の方向に回転駆動されるようになって
おり、このカム12aは、L字アーム11に設けられた
凸部11aと係合するように配置されている。そして、
上記カム12aが図6中に矢印で示す方向に回転する
と、当該カム12aの外形に応じてL字アーム11に設
けられた凸部11aが押され、L字アーム11が揺動す
ることによって、キャップキャリッジ10は、上下方向
に所定のタイミングで移動するようになっている。
【0028】また、上記キャップキャリッジ10は、図
7に示すように、記録ヘッドキャリッジ3の移動方向と
同じ方向に(以下、左右方向とも呼ぶ)移動可能に配設
されると共に、バネ13により右側方向に力が付勢され
ている。
【0029】更に、上記記録ヘッドキャリッジ3には上
記2つのノズル部3b、3cに隣接した位置に2つの凸
部14a、14bが形成される一方で、キャップキャリ
ッジ10には当該2つの凸部14a、14bの移動経路
に対応する位置に係合ピン14cが配設され、且つ、ス
テーション本体8には上記係合ピン14cの近傍に且つ
上下方向に移動可能に固定ピン15が配設されている。
なお、当該固定ピン15は、図8に示すように、ユニッ
トハウジング8との間に挿入されたバネ16により上方
へ力が付勢されると共に上記カム駆動伝達部材12のギ
ア12gに重なるように配置されたカム12bの溝部1
2b’と係合してその高さが設定されるようになってい
る。更に説明すると、上記カム12bは、後述するよう
に、パルスモータ34によって所定のタイミングで所定
の方向に回転駆動されるようになっており、このカム1
2aの内部に穿設された溝部12b’は、固定ピン15
の側面に突設された凸部15aと係合するように配置さ
れている。そして、上記カム12bが図8中に矢印で示
す方向に回転すると、当該カム12bの溝部12b’の
形状に応じて固定ピン15の凸部15aが上方又は下方
に移動し、これに伴って、固定ピン15が上下方向に所
定のタイミングで移動するようになっている。なお、図
8では、記録ヘッドキャリッジ3を見る方向が図6と逆
になっているため、カム12bが回転する方向も図6の
カム12aと逆方向になっているが、これらのカム12
b及びカム12aは、後述するように、同一の駆動軸に
取り付けられ、同じパルスモータ34によって回転駆動
されるものである。
【0030】そして、上記ステーション本体8は、図7
に示すように、まず、上記係合ピン14cと凸部14a
とが係合できる高さまで上記キャップキャリッジ10を
上昇させ(同図(b)を参照)、次に、記録ヘッドキャ
リッジ3を左側に移動させて当該係合ピン14cと右側
の凸部14aとを係合させ更にキャップキャリッジ10
を左側に少し移動させ(同図(c)を参照)、更に、キ
ャップキャリッジ10を上昇させてキャップ部材9c、
9dがノズル部3b、3cに圧接される(同図(d)を
参照)ことにより、確実にキャッピングすることができ
る。また、上記ステーション本体4aでは、キャップ部
材9c、9dをノズル部3b、3cに圧接する際に、上
記固定ピン15を上昇させて左側の凸部14bとを係合
させることにより、上記2つの凸部14a、14bの間
に係合ピン14c及び固定ピン15を挿入して記録ヘッ
ドキャリッジ3を固定することができる。
【0031】また、図5及び図9において、符号17a
はポンプ、17bは当該ポンプ17aと各キャップ部材
9c、9dとを接続する2つのホースであり、これらで
ポンプ部材17が形成され、当該1つのポンプ17aに
より各キャップ部材9c、9d内のインクを吸引するよ
うになっている。また、当該ポンプ17aの排出口23
には排インク導体18が接続され、当該排インク導体1
8から上記排インク吸収体4bに対してインクが排出さ
れるように構成されている。
【0032】上記排インク導体18は、図10に示すよ
うに、上記ポンプ17aと排インク吸収体4bとが略水
平な位置に配設されるため、且つ、当該排インク吸収体
4bを交換する際に排インクが垂れることがないよう
に、当該排インク導体の排出口にスポンジ18bが配設
されている。
【0033】上記のごとくポンプ17aの作動によって
各キャップ部材9c、9dから吸引されたインクは、図
10(a)に示すように、同じくポンプ17aの作動に
よって排出口23から排インク導体18を介して、排イ
ンク導体の排出口に配置されたスポンジ18bに導かれ
る。この排インク導体の排出口に配置されたスポンジ1
8bの上部には、空間Gが形成されており、この空間G
によって、パイプ状の排インク導体18aから排出され
るインク及びその泡沫を一旦滞留させ、スポンジ18b
に効果的に吸収させるようになっている。上記スポンジ
18bに吸収された排インクは、当該スポンジ18bを
介して排インク吸収体4bに最終的に吸収されるように
構成されている。上記排インク吸収体4bは、フェルト
等の部材によって形成されており、インクを速やかに吸
収し、かつ拡散することが可能となっている。
【0034】ところで、この実施の形態に係るインクジ
ェット記録装置では、排インク吸収体を収容した排イン
ク容器の上面に、排インク蒸発用開口を面全体にわたっ
て設けるように構成されている。
【0035】すなわち、この実施の形態では、排インク
吸収体を収容した排インク容器が、インクジェット記録
装置のハウジング5内部の裏面側に配置されている。
【0036】図11はこのインクジェット記録装置のハ
ウジングを示すものである。
【0037】このハウジング5は、前述したように、記
録媒体搬送部材1、1組のガイド部材2、記録ヘッドキ
ャリッジ3、及びメンテナンスステーション4等を、一
体的に保持するものである。上記ハウジング5は、図1
1に示すように、ステンレスやアルミ等からなる板金に
対して、切削や折り曲げ加工等を施すことにより、所定
の位置に種々の部品を取り付けるための種々の形状や大
きさの開口部40、あるいは切り起こし部41が形成さ
れている。
【0038】また、この実施の形態では、上記ハウジン
グ5に、排インク蒸発用の開口部42が排インク容器4
3の上面全体にわたって設けられている。これらの排イ
ンク蒸発用の開口部42は、ハウジング5の記録媒体搬
送部材1や1組のガイド部材2等を支持する機械部品と
しての強度を考慮しつつ、当該ハウジング5の軽量化及
び排インクの蒸発のため、排インク容器43の上面全体
にわたって、細長い矩形状に部分的に複数設けられてい
る。
【0039】さらに、排インク容器43は、図12に示
すように、合成樹脂等によって上面が開口した異形平面
形状の略直方体形状に形成されており、その大きさは、
図13(a)に示すように、ハウジング5のメンテナン
スステーション4を除くほぼ全体に渡るように設定され
ている。この排インク容器43は、必要に応じて、部品
点数を低減するため、インクジェット記録装置本体の図
示しない外装下カバーと一体的に形成しても、又別体と
して着脱自在に構成しても良い。なお、上記排インク容
器43の排インク供給部43aは、排インク導体18a
の先端部及びスポンジ18bを、当該排インク容器43
の内部に挿入するため、側壁が一部切り欠かれている。
【0040】上記排インク容器43の内部には、当該排
インク容器43の平面形状と同一形状に形成された2枚
の排インク吸収体4b’、4b”が、互いに密着した状
態に積層されて収容されている。これら2枚の排インク
吸収体4b’、4b”は、上側の比較的厚い第1の排イ
ンク吸収体4b’と、下側の比較的薄い第2の排インク
吸収体4b”とから構成されている。また、上記第2の
排インク吸収体4b”のインク供給部側は、図10
(b)に示すように、排インク導体18の吐出端に配置
されたスポンジ18bの上面に当接するように、若干長
めに形成されている。
【0041】また、上記排インク容器43の底部には、
当該排インク容器43の内部に収容される2枚の排イン
ク吸収体4b’、4b”を固定するための位置決めピン
44が、複数本上方に向けて突設されている。一方、上
記2枚の排インク吸収体4b’、4b”には、位置決め
ピン44に挿通するための挿通孔45が穿設されてい
る。
【0042】さらに、上記排インク容器43の内部に収
容された排インク吸収体4b’、4b”の上面は、排イ
ンク容器43の外部にインクが付着するのを防止するた
め、吸収体カバー46で覆われている。この吸収体カバ
ー46は、インクに対して安定な材質であれば、極薄い
ものでよく、例えばPETフィルム製のものなどが好ま
しい。上記吸収体カバー46には、図11に示したハウ
ジング5の開口部42に対応した位置に、排インク蒸発
用開口47が設けられているとともに、その側面46a
は、少なくとも一部が排インク容器43の内部に折り曲
げた状態で挿入されるようになっている。そして、上記
排インク吸収体4b’、4b”に吸収されたインクは、
当該排インク吸収体4b’、4b”の保持力により周囲
に染みださないように保持されるので、排インク蒸発用
開口47からインクが外部に染みだす心配はなく、排イ
ンク蒸発用開口47は、排インク供給部近傍を含んで、
全域に設けられているので、良好な蒸発及び乾燥性を発
揮することができる。また、仮に振動等により少量のイ
ンクが飛び散った場合でも、上記排インク蒸発用開口4
7の直上には、ハウジング5の開口部42が設けられて
いるので、排インクがハウンジング5に直接付着するこ
ともない。なお、図示の実施の形態では、ハウジング5
の開口部42の方が、吸収体カバー46の排インク蒸発
用開口47よりも大きく、しかも当該排インク蒸発用開
口47がハウジング5の開口部42の略中央部に位置す
るように設定されているので、排インクがハウンジング
5に付着するのを効果的に防止することができるように
なっている。
【0043】以上の構成において、この実施の形態に係
るインクジェット記録装置では、次のようにして、排イ
ンク容器を薄型に形成することができ、装置を小型化す
ることが可能となっている。
【0044】すなわち、上記実施の形態に係るインクジ
ェット記録装置では、図13に示すように、ハウジング
5の下側に排インク容器43が大きな面積に渡って薄く
形成されており、この排インク容器43の内部には、図
12に示すように、薄い排インク吸収体4b’、4b”
が収容されているとともに、当該排インク吸収体4
b’、4b”の上面には、全域に排インク蒸発用開口4
7が設けられた吸収体カバー46が被覆されている。し
かも、上記吸収体カバー46の排インク蒸発用開口47
は、当該吸収体カバー46の上部に位置するハウジング
5の開口部42と一致するように設定されている。その
ため、排インク吸収体4b’、4b”を収容した排イン
ク容器43そのものを薄型に形成することができるとと
もに、当該排インク吸収体4b’、4b”の上面に被覆
される吸収体カバー46の略全面に排インク蒸発用開口
47を設けることにより、排インクの乾燥性をも良好に
維持することができる。さらに、上記吸収体カバー46
に設けられる排インク蒸発用開口47は、その上部に位
置するハウジング5の開口部42と一致するように設定
されているので、当該排インク蒸発用開口47から蒸発
する水分によってハウジング5が腐食するのを効果的に
防止することができる。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、この発明に係るインクジェ
ット記録装置では、排インク容器を薄型に形成すること
ができ、装置を小型化することが可能なインクジェット
記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るインクジェット方
式の画像形成装置の要部斜視図。
【図2】 図1の記録ヘッドキャリッジのイメージ断面
図。
【図3】 図1の画像形成装置の画像形成動作イメージ
の説明図。
【図4】 図1のメンテナンスステーションの斜視図。
【図5】 図4のメンテナンスステーションの部品展開
斜視図。
【図6】 キャッピング動作説明図(その1)。
【図7】 キャッピング動作説明図(その2)。
【図8】 ロック動作説明図。
【図9】 インクの排出経路概略説明図。
【図10】 排インク導体の構成図((a)は一部切欠
斜視図,(b)は断面図)。
【図11】 ハウジングの斜視図。
【図12】 排インク容器の分解斜視図。
【図13】 ハウジングの構成図((a)は平面構成
図,(b)は側面構成図)。
【符号の説明】
1:記録媒体搬送部材、3:記録ヘッドキャリッジ、3
b、3c:ノズル部、5:ハウジング、9c、9d:キ
ャップ部材、9f:連通孔、17:ポンプ部材、31:
キャップ連通孔封止部材、32:ワイパー部材、40:
ハウジング5の開口部、41:切り起こし部、42:ハ
ウジング5の排インク蒸発用開口部、43:排インク容
器、44:位置決めピン、45:挿通孔,46:吸収体
カバー、47:排インク蒸発用開口。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドから排出された不要インクを
    吸収、貯蔵する排インク吸収体を収納した排インク容器
    を有するインクジェット記録装置において、前記排イン
    ク容器の上面に排インク蒸発用開口を全体にわたって設
    けたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記蒸発用開口の直上には、インクに浸
    食される材質で構成される部品を配置しないことを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクに浸食される材質で構成され
    る部品とは、金属性部品であることを特徴とする請求項
    2記載のインクジェット記録装置。
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