JPH1177797A - 口金のスリット間隙調整装置およびスリット間隙調整方法 - Google Patents

口金のスリット間隙調整装置およびスリット間隙調整方法

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JPH1177797A
JPH1177797A JP9252734A JP25273497A JPH1177797A JP H1177797 A JPH1177797 A JP H1177797A JP 9252734 A JP9252734 A JP 9252734A JP 25273497 A JP25273497 A JP 25273497A JP H1177797 A JPH1177797 A JP H1177797A
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slit
load
motor
bolt
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Yoshikazu Endo
義和 遠藤
Kenichi Okubo
賢一 大久保
Hidetoshi Okashiro
英敏 岡城
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Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スリット間隙調整用ボルト、駆動シャフト、
モータを用いて口金のスリット間隙の調整を行なう装置
において、各ボルトにかかる荷重を分散し、ボルトの破
損やバックラッシュの拡大を防ぎ、高い精度でスリット
間隙調整を行うことを可能とする。 【解決手段】 溶融樹脂をシート状に吐出する口金
(1)のスリット(11)を形成するリップ(14a)
(14b)の一方に設けられ、スリット長手方向に沿っ
て配列された複数のスリット間隙調整用ボルト(12)
と、該調整用ボルト(12)に対応させて設けられた複
数のモータ(23)と、各調整用ボルト(12)と各モ
ータ(23)とをそれぞれ連結する複数の駆動シャフト
(21)を有する口金のスリット間隙調整装置におい
て、モータ(23)の正転または反転量を、対応するス
リット間隙調整用ボルト(12i)の隣接ボルト(12
i-1 )、(12i+1 )にあらかじめ定められた割合kに
割り振る手段(50)を有することを特徴とする口金の
スリット間隙調整装置、およびスリット間隙調整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂フィルム製造
ラインにおいて、樹脂フィルムの厚み制御を行うための
口金のスリット間隙調整装置および調整方法の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フィルムの厚み精度向上は、フ
ィルムの品質を向上させることのみならず、巻取ロール
の巻き姿を向上させ、その結果生産の収率が向上するた
め、製膜工程の出発点となる口金でのフィルム(吐出シ
ート)の厚みや厚み斑調整の高精度化は極めて重要であ
る。
【0003】フィルムの厚み斑を調整するための口金の
スリット間隙斑調整方式としては、モータ等を利用して
スリット間隙調整用ボルトを正、反転させ、スリット間
隙を機械的に調整する方式があり、この方式では動作量
は大きくとれるが、スリット間隙調整用ボルトを回転さ
せるモータを口金巾方向(スリット長手方向)にトラバ
ースさせ、順次調整すべきボルトを操作していくため、
厚み調整に時間がかかり、到達する厚み精度も口金全巾
に渡り同時調整できる熱膨張式に比べて劣る場合が多
い。
【0004】また、スリット間隙調整用ボルトを1本ず
つ調整していくため、目標とする調整量を得ようとする
場合に1本のスリット間隙調整用ボルトにかかる荷重が
大きくなり、荷重の集中によるスリット間隙調整用ボル
トの破損やねじ山の潰れ、バックラッシュの拡大といっ
た問題が発生する。特に、フィルムエッジ部に対応する
スリット間隙調整用ボルトは、フィルム巾方向中央部の
製品部に対し大きな動作量が要求されるため、スリット
間隙調整用ボルトにかかる荷重は製品部よりも大きくな
り、前記の問題点は一層顕在化する。
【0005】このスリット間隙調整用ボルトの破損やね
じ山の潰れ、バックラッシュの拡大といった問題を解決
するためには、スリット間隙調整用ボルトの径を大きく
する、複数のスリット間隙調整用ボルトを同時に調整す
るといった方法が考えられる。しかし、スリット間隙調
整用ボルトの径を大きくすると必然的にスリット間隙調
整用ボルトのピッチを大きくしなければならず、口金巾
方向においてスリット間隙調整用ボルトを密に配置する
ことができなくなる。
【0006】また、スリット間隙の調整にボルトを使用
する方式では、前記の問題点の他に、その機構からねじ
のバックラッシュに起因する調整量の誤差を含むので、
フィルム厚みの調整精度は更に悪化する。また、前記の
問題の他に、スリット間隙の調整にボルトを使用する方
式では、隣接するスリット間隙調整用ボルトの調整具合
により該ボルトにかかる荷重が変化し、該ボルトを調整
した際のスリット間隙の変形パターンが変化するという
問題が発生する。このため、スリット間隙の調整を行う
には、手動による調整の場合には作業者の経験、巧拙に
負うところが大きく、また、スリット間隙調整を自動化
した場合も精度良く調整するのは難しいものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来の口
金のスリット間隙調整装置では、1本のスリット間隙調
整用ボルトに荷重が集中するため該ボルトの寿命を短く
し、また、隣接する該ボルトの荷重によって目標とする
スリット間隙調整用ボルトを調整した際のスリット間隙
の変形パターンが変化するため、必ずしも演算部にて指
示する目標とするスリット間隙調整量を得られているわ
けではない。このため従来の口金のスリット間隙調整装
置では必ずしも所定の目的、つまり所望の厚み精度や厚
み斑のない厚み均一性を達している訳ではない。
【0008】そこで本発明の課題は、フィルムの厚み調
整により優れた、モータ駆動方式のスリット間隙調整装
置とスリット間隙調整方法を提供することにある。
【0009】具体的には、モータへ出力する調整量を隣
接するスリット間隙調整用ボルト用のモータに予め定め
られた割合kに振り分け、それによって荷重の集中を防
止してボルトの寿命を延ばし、破損を防ぐスリット間隙
調整装置およびスリット間隙調整方法である。さらに、
モータの負荷よりスリット間隙調整用ボルトにかかる荷
重を算出し、該荷重に合わせ隣接するスリット間隙調整
用ボルトに割り振る調整量の割合を変更することによ
り、隣接するスリット間隙調整用ボルトにかかる荷重に
関わらず高い精度でスリット間隙調整ができるようにし
たスリット間隙の調整装置およびスリット間隙の調整方
法である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る口金のスリット間隙調整装置は、溶融
樹脂をスリットからシート状に吐出する口金のスリット
間隙を調整する装置であって、口金のスリットを形成す
るリップの一方に設けられ、スリット長手方向に沿って
配列された複数のスリット間隙調整用ボルトと、該調整
用ボルトを正転あるいは反転させるべく各調整用ボルト
に対応させて設けられた複数のモータと、各調整用ボル
トと各モータとをそれぞれ連結する複数の駆動シャフト
を有する口金のスリット間隙調整装置において、前記モ
ータの正転または反転量を、対応するスリット間隙調整
用ボルト(12i)の隣接ボルト(12i-1 )、(12
i+1 )にあらかじめ定められた割合kに割り振る手段を
有することを特徴とするものからなる。
【0011】また、本発明に係る口金のスリット間隙調
整方法は、溶融樹脂をスリットからシート状に吐出する
口金のスリット間隙を調整する方法であって、口金のス
リットを形成するリップの一方に設けられ、スリット長
手方向に沿って配列された複数のスリット間隙調整用ボ
ルトと、該調整用ボルトを正転あるいは反転させるべく
各調整用ボルトに対応させて設けられた複数のモータ
と、各調整用ボルトと各モータとをそれぞれ連結する複
数の駆動シャフトを有する口金のスリット間隙調整装置
の調整方法において、前記モータの正転または反転量
を、対応するスリット間隙調整用ボルト(12i )に隣
接するスリット間隙調整用ボルト(12i-1 )、(12
i+1 )にあらかじめ定められた割合kに割り振ってスリ
ット間隙の調整を行なうことを特徴とする方法からな
る。
【0012】さらに、上記装置および方法においては、
モータの負荷を測定する測定器を備え、該測定器で測定
したモータの負荷より各スリット間隙調整用ボルトにか
かるトルクを算出し、算出した該ボルトにかかるトルク
より該ボルトにかかる荷重を算出し、該荷重に合わせ隣
接するスリット間隙調整用ボルトに割り振る調整量の割
合ki-1 、ki+1 を変更するようにすることが好まし
い。また、隣接する調整用ボルト間の荷重差が予め定め
られた荷重差ΔP以下となるようにモータを制御するこ
とが好ましい。
【0013】本発明のスリット間隙調整装置では、モー
タの調整量を対応するスリット間隙調整用ボルトの隣接
ボルトにあらかじめ定められた割合kに振り分け、スリ
ット間隙の調整を行なう必要がある。すなわち、モータ
と駆動シャフトを用いスリット間隙を調整する際に、前
記モータの調整量を1本のスリット間隙調整様ボルトに
出力した場合、該ボルトにかかる荷重が大きくなり、荷
重の集中によるスリット間隙調整用ボルトの破損やバッ
クラッシュの拡大が発生し、スリット間隙調整用ボルト
の寿命が短くなるので、これを改善するためである。
【0014】本発明のスリット間隙調整装置において
は、前記モータの負荷を測定する測定器を備え、該測定
器の取得したモータの負荷より各調整ボルトにかかる荷
重を算出し、該荷重に合わせ隣接するボルトに割り振る
調整量の割合を変更することが好ましい。すなわち、隣
接するボルトに振り分ける調整量の割合を固定した場
合、隣接するスリット間隙調整用ボルトの調整状態によ
り該ボルトにかかる荷重が異なり、同じ調整量を出力し
ても異なるスリット間隙の変形パターンとなる可能性が
高いためである。
【0015】また、本発明のスリット間隙調整装置にお
いては、前記測定器の取得したモータの負荷より各スリ
ット間隙調整用ボルトにかかる荷重を算出することで前
記スリット長手方向の荷重分布を算出し、隣接するスリ
ット間隙調整用ボルトにおいてスリット間隙調整用ボル
トにかかる荷重が予め定められた荷重の差ΔP以下とな
るよう前記モータを調整することが好ましい。すなわ
ち、隣接するスリット間隙調整用ボルトにおいて予め定
められた荷重の差ΔPを越えた場合、スリット間隙調整
用ボルトを回転させてもスリット間隙の追従性が悪くな
り、目標とするスリット間隙の調整量が得られないばか
りか、スリット間隙調整用ボルトにかかる荷重が増大す
るために該ボルトを回転させるために必要なトルクが大
きくなり、ついにはスリット間隙調整用ボルトを破壊し
てしまうおそれがあるためである。
【0016】また、本発明のスリット間隙調整装置にお
いては、吐出シートからフィルムを製造する工程中にお
ける樹脂フィルムの厚みを測定する厚さ測定手段と、前
記厚さ測定手段により得られた測定結果と予め定められ
た基準値との差を算出し、前記調整用ボルト、モータ、
駆動シャフトからなる複数の調整手段のうち操作すべき
調整手段を選択し、最適調整量を演算する演算手段とを
有し、モータの負荷が予め定められた下限値以下であっ
た場合、負荷が下限値以下の間はモータの動作量を演算
手段から指示された目標値に対する調整量には含まず、
負荷が下限値を超えてからのモータの動作量を演算手段
から指示された目標値に対する調整量に含み、所定の指
令値まで前記モータを制御できるようにすることが好ま
しい。すなわち、モータの動作量を全て演算手段より指
示された目標値に対する調整量に含む装置では、スリッ
ト間隙調整用ボルトの構造に起因する調整ボルトの不感
帯、バックラッシュでのモータ動作量を含むため、演算
部より指示された目標値に対して実際の調整量が小さく
なり誤差が発生するためである。この問題は、特に長期
間使用し、バックラッシュの大きくなったスリット間隙
調整用ボルトを用いた場合に大きな問題となる。上記の
ように制御することにより、この問題を解消できる。
【0017】また、本発明のスリット間隙調整装置にお
いては、スリット間隙調整用ボルトのうち、とくに、フ
ィルムエッジ部に対応するスリット間隙調整用ボルトに
前記モータ、駆動シャフトを用いてスリット間隙を調整
することが好ましい。すなわち、フィルムエッジ部に対
応するスリット間隙調整用ボルトにおいては、中央部の
フィルム製品部における該ボルトより大きな調整量を必
要とするため、隣接するスリット間隙調整用ボルトの荷
重の変動がフィルム製品部に対応するスリット間隙調整
用ボルトよりも大きくなり、フィルム製品部に対応する
スリット間隙調整用ボルト以上にスリット間隙調整精度
が悪化するので、このフィルムエッジ部に対応する部分
に本発明に係る技術を適用するのである。
【0018】さらに、本発明のスリット間隙調整方法に
おいては、モータの調整量を対応するスリット間隙調整
用ボルトの隣接ボルトにあらかじめ定められた割合kに
振り分け、スリット間隙の調整を行なう必要がある。す
なわち、モータと駆動シャフトを用いスリット間隙を調
整する際に、前記モータの調整量を1本のスリット間隙
調整様ボルトに出力した場合、該ボルトにかかる荷重が
大きくなり、荷重の集中によるスリット間隙調整用ボル
トの破損やバックラッシュの拡大が発生し、スリット間
隙調整用ボルトの寿命を短くするので、これらを解消す
るようにする。
【0019】こののスリット間隙調整方法においても、
前記モータの負荷を測定する測定器を備え、該測定器の
取得したモータの負荷より各調整ボルトにかかる荷重を
算出し、該荷重に合わせ隣接するボルトに割り振る調整
量の割合を変更することが好ましい。すなわち、隣接す
るボルトに振り分ける調整量の割合を固定した場合、隣
接するスリット間隙調整用ボルトの調整状態により該ボ
ルトにかかる荷重が異なり、同じ調整量を出力しても異
なるスリット間隙の変形パターンとなる可能性が高いた
めである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の望ましい実施の形態について詳細に説明する。図1
に、本発明のスリット間隙調整装置が適用される口金の
断面図を示す。図1において、口金1内に設けたマニホ
ールド10に図示しない押出機から供給された溶融樹
脂、たとえば熱可塑性樹脂を流入させ、マニホールド1
0で口金巾方向に拡幅後、リップ14a、14bで形成
されるスリット11からシート状に吐出させる。スリッ
ト11近傍には、一方のリップ14bにスリット間隙調
整用ボルト12が口金巾方向に多数設けられており、一
般的には、フィルム厚みむら測定結果に基づき、厚みむ
ら位置に対応するスリット間隙調整用ボルト12を正転
あるいは反転させることでスリット間隙を増減し厚みむ
らを調整する。
【0021】図2に、本発明の一実施態様に係わる口金
のスリット間隙調整装置を示す。スリット間隙調整用ボ
ルト12はチャック部20と連結しており、チャック部
20は駆動シャフト21と減速機22を介してモータ2
3と接続している。モータ23、減速機22、駆動シャ
フト21はスリット間隙調整用ボルト12と1対1で対
応しており、口金1巾方向において同時にスリット間隙
調整を行うことが可能である。モータ23は正転あるい
は反転が可能であり、位置検出器24を具備している。
モータ23の運転はモータ用制御装置31からの指令値
により行われ、指令値の演算は、前記吐出シートからフ
ィルムを製造する工程中に設けられた厚さ計33で測定
されたフィルム巾方向の厚みむらデータをインターフェ
イス41を介して取り込んだ演算部30にて行われる。
この演算の際、割り振り手段50により、モータ23の
動作量をスリット11の長手方向(口金1の巾方向)に
隣接するスリット間隙調整用ボルト12に対応するモー
タ23に予め定められた割合で割り振ることで1本のス
リット間隙調整用ボルト12に荷重が集中することを防
ぐ。モータ用制御装置31からの指令値により正転ある
いは反転したモータ23の動作量は、位置検出器24か
らモータ制御装置31を介して演算部30にフィードバ
ックされる。なお、演算部30は内部記憶装置37と接
続しており、必要なデータは適宜記憶される。
【0022】図3、4を用い本発明の他の実施態様に係
る口金のスリット間隙調整装置を示す。モータ用制御装
置31からの指令値により正転あるいは反転したモータ
23の動作量は、駆動シャフト21を通じスリット間隙
調整用ボルト12iに伝わるが、隣接部のスリット間隙
調整用ボルト12i-1 、12i+1 がバックラッシュや不
感帯に入るようなケースでは、予め予想したスリット間
隙調整量よりも大きくスリット間隙が変化してしまい、
逆に隣接部のスリット間隙調整用ボルト12i-1、12i
+1 に大きな荷重がかかり堅くなっている場合は、予め
予想したスリット間隙調整量よりも小さなスリット間隙
の調整量しか得られない。
【0023】図5を用い上記の問題を説明する。図3に
示すように隣接部のスリット間隙調整用ボルト12i-1
、12i+1 がバックラッシュや不感帯に入るような場
合では、リップ変形パターン60のような変形パターン
を示し、図4に示すように隣接部のスリット間隙調整用
ボルト12i-1 、12i+1 に大きな荷重がかかり堅くな
っている場合には、リップ変形パターン61に示すよう
にリップ変形パターン60よりも小さな調整量しか得ら
れない。
【0024】このように、隣接するスリット間隙調整用
ボルトの調整状態がスリット間隙調整に与える影響は大
きく、スリット間隙調整用ボルト12をモータ23、駆
動シャフト21を用いて調整する場合、演算部30に指
示される調整量に対し誤差を発生させる原因となる。特
に、フィルムエッジ部に対応するスリット間隙調整用ボ
ルトはフィルム製品部に対し大きな動作量が要求される
ため、上記のような問題が大きくなる。この誤差に対
し、モータ23の負荷を測定器32(図2)にて測定す
ることでモータ23にかかる負荷を測定し、これをモー
タ用制御装置31にフィードバックし、モータ用制御装
置31にて前記モータの負荷よりスリット間隙調整用ボ
ルト12にかかる荷重を算出し、モータ用制御装置31
より隣接するスリット間隙調整用ボルト12に対応する
モータ23に出力する指令値を前記荷重に合わせて動作
量、割り振りの割合ki-1 、ki+1 を変更することでよ
り高精度に厚み調整ができる。また、測定器32にてモ
ータ23の電流値を測定することで複雑な装置を用いる
ことなくモータ23の負荷を測定できる。
【0025】またこのとき、前述の如く、互いに隣接す
る調整ボルト12i-1 、12i 、12i+1 にかかる荷重
の差が予め定められた荷重差ΔP以下となるように制御
することにより、または/および、モータ23の負荷が
予め定められた下限値以下の場合には、モータ23の動
作量を演算部30からの指令調整量に含まないようにす
ることにより、さらに高精度の調整が可能となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、モータの調整量を隣接ボルトにあらかじめ定め
られた割合に振り分けスリット間隙の調整を行なうの
で、複数のスリット間隙調整用ボルトに荷重を分散する
ことができ、荷重の集中によるスリット間隙調整用ボル
トの破損やバックラッシュの拡大を抑制でき、スリット
間隙調整用ボルトの寿命を延ばすことが可能になるとい
う特有の効果が得られる。
【0027】請求項2に係る発明によれば、スリット間
隙調整用ボルトの状態に関わらずスリット間隙を高精度
に調整でき、厚み精度により優れたフィルムを生産する
ことができるという特有の効果が得られる。
【0028】請求項3に係る発明によれば、スリット間
隙調整用ボルトにかかる荷重を適切な範囲とすること
で、スリット間隙調整用ボルトの回転に対するスリット
間隙の追従性を良好な範囲に保ち、かつ、スリット間隙
調整用ボルトに過大な荷重をかけないため該ボルトの破
損やバックラッシュの拡大を避けることができ、スリッ
ト間隙調整用ボルトの寿命を延ばすことが可能になると
いう特有の効果が得られる。
【0029】請求項4に係る発明によれば、スリット間
隙調整用ボルトの構造に起因する調整ボルトの不感帯、
バックラッシュでのモータ動作量を指示された目標値に
対する調整量に含まないため、長期間使用しバックラッ
シュの大きくなったスリット間隙調整用ボルトを用いて
も高精度にスリット間隙を調整することができるという
特有の効果が得られる。
【0030】請求項5の発明によれば、大きな動作量を
必要とし、かつ、荷重の変動の大きいフィルムエッジ部
に対応するスリット間隙調整用ボルトにおいても隣接部
のスリット間隙調整用ボルトの影響を受けることなく高
精度のスリット間隙調整を行うことでフィルムエッジ部
の厚みを適切に管理でき、フィルムエッジを必要以上に
厚くすることなくフィルム破れを減少でき、効率よくフ
ィルムを生産することが可能になるという特有の効果が
得られる。
【0031】請求項6に係る発明によれば、複数のスリ
ット間隙調整用ボルトに荷重を分散することができ、荷
重の集中によるスリット間隙調整用ボルトの破損やバッ
クラッシュの拡大を抑制でき、スリット間隙調整用ボル
トの寿命を延ばすことが可能になるという特有の効果が
得られる。
【0032】請求項7に係る発明によれば、スリット間
隙調整用ボルトの状態に関わらずスリット間隙を高精度
に調整でき、厚み精度に優れたフィルムを生産すること
ができるという特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される樹脂フィルム用口金の一例
を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明の一実施態様に係る口金のスリット間隙
調整装置の概略構成図である。
【図3】本発明における調整状態において、調整対象と
なるスリット間隙調整用ボルトに隣接するスリット間隙
調整用ボルトがバックラッシュや不感帯に入る状態を模
式的に示した概略横断面図である。
【図4】本発明における別の調整状態において、調整対
象となるスリット間隙調整用ボルトに隣接するスリット
間隙調整用ボルトに大きな荷重がかかり堅くなっている
状態を模式的に示した概略横断面図である。
【図5】本発明における調整において、調整対象となる
スリット間隙調整用ボルトに隣接するスリット間隙調整
用ボルトがバックラッシュや不感帯に入ったときのスリ
ット間隙変化量と、調整対象となるスリット間隙調整用
ボルトに隣接するスリット間隙調整用ボルトに大きな荷
重がかかり堅くなっているときのスリット間隙変化量と
を比較して示した説明図である。
【符号の説明】
1 口金 10 マニホールド 11 スリット 12 スリット間隙調整用ボルト 14a、14b リップ 20 チャック部 21 駆動シャフト 22 減速機 23 モータ 24 位置検出器 30 演算手段(演算部) 31 モータ用制御装置 32 負荷測定器 33 厚さ測定手段 37 内部記憶装置 41 インターフェース 50 割り振り手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融樹脂をスリット(11)からシート
    状に吐出する口金(1)のスリット間隙を調整する装置
    であって、 口金(1)のスリット(11)を形成するリップ(14
    a)(14b)の一方に設けられ、スリット長手方向に
    沿って配列された複数のスリット間隙調整用ボルト(1
    2)と、 該調整用ボルト(12)を正転あるいは反転させるべく
    各調整用ボルト(12)に対応させて設けられた複数の
    モータ(23)と、 各調整用ボルト(12)と各モータ(23)とをそれぞ
    れ連結する複数の駆動シャフト(21)を有する口金の
    スリット間隙調整装置において、 前記モータ(23)の正転または反転量を、対応するス
    リット間隙調整用ボルト(12i)の隣接ボルト(12
    i-1 )、(12i+1 )にあらかじめ定められた割合kに
    割り振る手段(50)を有することを特徴とする口金の
    スリット間隙調整装置。
  2. 【請求項2】 前記モータ(23)の負荷を測定する測
    定器(32)を備え、該測定器(32)で測定したモー
    タ(23)の負荷より各スリット間隙調整用ボルト(1
    2)にかかるトルクを算出し、算出した該ボルト(12
    i)にかかるトルクより該ボルト(12i)にかかる荷
    重を算出し、該荷重に合わせ隣接するスリット間隙調整
    用ボルト(12i-1 )、(12i+1 )に割り振る調整量
    の割合ki-1 、ki+1 を変更する、請求項1に記載の口
    金のスリット間隙調整装置。
  3. 【請求項3】 前記測定器(32)で測定したモータ
    (23)の負荷より各スリット間隙調整用ボルト(12
    i-1 )、(12i)、(12i+1 )にかかる荷重を算出
    することにより前記スリット(11)の長手方向におけ
    る荷重分布を算出し、隣接するスリット間隙調整用ボル
    ト(12i-1 )、(12i)、(12i+1 )においてス
    リット間隙調整用ボルト間の荷重差が予め定められた荷
    重差ΔP以下となるよう前記モータ(23)を制御す
    る、請求項2に記載の口金のスリット間隙調整装置。
  4. 【請求項4】 前記吐出シートからフィルムを製造する
    工程中における樹脂フィルムの厚みを測定する厚さ測定
    手段(33)と、 前記厚さ測定手段(33)により得られた測定結果と予
    め定められた基準値との差を算出し、前記調整用ボルト
    (12)、モータ(23)、駆動シャフト(21)から
    なる複数の調整手段のうち操作すべき調整手段を選択
    し、最適調整量を演算する演算手段(30)とを有し、 前記モータ(23)の負荷が予め定められた下限値以下
    であった場合、負荷が該下限値以下の間はモータ(2
    3)の動作量を演算手段(30)から指示された目標値
    に対する調整量には含まず、負荷が下限値を超えてから
    のモータ(23)の動作量を演算手段(30)から指示
    された目標値に対する調整量に含み、所定の指令値まで
    前記モータ(23)を制御する、請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の口金のスリット間隙調整装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のスリット間隙調整用ボルト
    (12)のうち、フィルムエッジ部に対応するスリット
    間隙調整用ボルトに前記モータ(23)、駆動シャフト
    (21)を用いてスリット間隙を調整する、請求項1な
    いし4のいずれかに記載の口金のスリット間隙調整装
    置。
  6. 【請求項6】 溶融樹脂をスリット(11)からシート
    状に吐出する口金(1)のスリット間隙を調整する方法
    であって、 口金(1)のスリット(11)を形成するリップ(14
    a)(14b)の一方に設けられ、スリット長手方向に
    沿って配列された複数のスリット間隙調整用ボルト(1
    2)と、 該調整用ボルト(12)を正転あるいは反転させるべく
    各調整用ボルト(12)に対応させて設けられた複数の
    モータ(23)と、 各調整用ボルト(12)と各モータ(23)とをそれぞ
    れ連結する複数の駆動シャフト(21)を有する口金の
    スリット間隙調整方法において、 前記モータ(23)の正転または反転量を、対応するス
    リット間隙調整用ボルト(12i )の隣接ボルト(12
    i-1 )、(12i+1 )に予め定められた割合kに割り振
    ってスリット間隙の調整を行なうことを特徴とする、口
    金のスリット間隙調整方法。
  7. 【請求項7】 前記モータ(23)の負荷を測定する測
    定器(32)を備え、該測定器(32)で測定したモー
    タ(23)の負荷より各スリット間隙調整用ボルト(1
    2i-1 )、(12i)、(12i+1 )にかかる荷重を算
    出することにより前記スリット(11)の長手方向にお
    ける荷重分布を算出し、隣接するスリット間隙調整用ボ
    ルト(12i-1 )、(12i)、(12i+1 )において
    スリット間隙調整用ボルト間の荷重差が予め定められた
    荷重差ΔP以下となるよう前記モータ(23)を制御す
    る、請求項6に記載の口金のスリット間隙調整方法。
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