JPH1177764A - 射出成形金型用コアピン - Google Patents

射出成形金型用コアピン

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Publication number
JPH1177764A
JPH1177764A JP24117597A JP24117597A JPH1177764A JP H1177764 A JPH1177764 A JP H1177764A JP 24117597 A JP24117597 A JP 24117597A JP 24117597 A JP24117597 A JP 24117597A JP H1177764 A JPH1177764 A JP H1177764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
core
main body
molten resin
cavity
Prior art date
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Pending
Application number
JP24117597A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Yamamoto
春雄 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP24117597A priority Critical patent/JPH1177764A/ja
Publication of JPH1177764A publication Critical patent/JPH1177764A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】溶融樹脂の応力が繰り返し加わっても容易に破
断するおそれがなく、また、精度よく製造することがで
き、さらには、溶融樹脂内のエアー抜きも容易にでき
る。 【解決手段】射出成形金型のキャビティに面して取り付
けられる筒状のコア本体12内に、コア本体12とは別
に構成されたピン本体11が、溶融樹脂が通過しない間
隙をあけて挿通している。ピン本体11の先端部は、コ
ア本体12から突出して、射出成形金型のキャビティ内
に挿入されている。キャビティ内に溶融樹脂が充填され
て固化されると、凹部または貫通孔を有する成形品が製
造される。ピン本体11におけるキャビティ内に位置す
る先端部に溶融樹脂の応力が繰り返し加わっても容易に
破断しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形によって
成形される合成樹脂成形品に、凹部または貫通孔を形成
するために射出成形金型内に取り付けられるコアピンに
関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂成形品を射出成形金型によって
成形する場合に、成形品に凹部または貫通孔を形成する
ためには、射出成形金型にコアピンが取り付けられる。
図3は、貫通孔を形成するために射出成形金型に取り付
けられるコアピンの一例を示す一部破断正面図である。
このコアピン30は、金属を削り出して製造されてお
り、円柱状をしたコア本体部31を有している。このコ
ア本体部31の一方の端面には、先端側になるにつれて
順次外径が小さくなった円錐台状の連結部32が同心状
態で設けられている。そして、連結部32の先端面に、
連結部32よりも小径の円柱状をしたピン先端部33が
連結部32と同心状態で設けられている。コア本体部3
1におけるピン先端部33が設けられた端部とは反対側
の端部には、フランジ部34が同心状態で設けられてい
る。
【0003】このようなコアピン30は、射出成形金型
における溶融樹脂が注入されるキャビティ内にピン先端
部33が配置されるように、コア本体部31がキャビテ
ィ内に面した状態で取り付けられる。そして、キャビテ
ィ内に溶融樹脂が充填されると、ピン先端部33が、キ
ャビティ内に充填された溶融樹脂40(図3に二点鎖線
で示す)内に埋没した状態になる。このような状態で、
溶融樹脂40が固化すると、キャビティに対応した形状
の合成樹脂成形品が得られ、その合成樹脂成形品には、
コアピン30のピン先端部33に対応した貫通孔が形成
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のコア
ピン30では、キャビティ内に配置されたピン先端部3
3に、キャビテイ内を流動する溶融樹脂の応力が加わ
る。溶融樹脂の応力が加わるピン先端部33は、コア本
体部31よりも小さな外径で、コア本体部31とは一体
的に形成されており、しかも、ピン先端部33には、削
り出し加工する際の加工歪みが残留しているために、ピ
ン先端部33に、キャビティ内を流動する溶融樹脂40
の応力が繰り返し加わると、ピン先端部33がコア本体
部31から破断するおそれがある。ピン先端部33が破
断したコアピンは使用することができず、従って、コア
ピン30全体を新たなコアピン30に取り替えなければ
ならず、経済性が損なわれるという問題がある。
【0005】また、ピン先端部33が削り出し加工によ
って所定形状に成形されているために、ピン先端部を所
定の寸法に成形することは容易でないという問題もあ
る。ピン先端部33の寸法誤差は、通常、0.002%
程度になっている。さらに、キャビティ内に充填される
溶融樹脂内にエアーが混入していると、ピン先端部33
の周囲のエアーは、連結部32およびコア本体部31の
外周面に沿って流動することになるため、溶融樹脂内か
ら容易に排出されないおそれもある。
【0006】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、溶融樹脂の応力が繰り返し加わっ
ても容易に破断するおそれがなく、また、寸法精度に優
れており、さらには、溶融樹脂内のエアー抜きも容易に
できる射出成形金型用コアピンを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の射出成形金型用
コアピンは、成形品に凹部または貫通孔を形成するべく
射出成形金型に取り付けられるコアピンであって、筒状
のコア本体と、このコア本体内を溶融樹脂が通過しない
間隙をあけて挿通されて先端部がコア本体から突出した
ピン本体とを具備し、コア本体から突出したピン本体の
先端部がキャビティ内に配置されるように、コア本体が
射出成形金型内に取り付けられるようになっていること
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の射出成形金型用コアピン
の実施の形態の一例を示す断面図である。このコアピン
10は、射出成形品に凹部または貫通孔を成形するため
に、射出成形品を成形する射出成形金型に取り付けられ
るようになっており、基端部にフランジ部11aが設け
られた円柱状のピン本体11と、ピン本体11に先端部
を除いて嵌合された円筒状のコア本体12とを有してい
る。
【0010】コア本体12は、基端部にフランジ部12
aが設けられており、先端面からピン本体11の先端部
が突出するように、その内部をピン本体11が挿通して
いる。コア本体12の先端面には、先端面から突出する
ピン本体11に嵌合した円錐台状の突出部12bが設け
られている。突出部12bの外周面は、先端側になるに
つれて順次縮径したテーパー状になっている。
【0011】コア本体12内を挿通するピン本体11の
外周面と、コア本体12の内周面との間には、溶融樹脂
40が通過しないように、0.01〜0.04mm程度
の間隙が設けられている。
【0012】このような構成のコアピン10は、ピン本
体11とコア本体12とがそれぞれ個別に製造されて、
コア本体12内にピン本体11を挿入することにより組
み立てられる。従って、ピン本体11は、全体にわたっ
て寸法精度よく製造することができるために、コア本体
12から突出したピン本体11の先端部も、寸法精度よ
く製造することができる。図3に示す従来のコアピン3
0におけるピン先端部33の外径の寸法誤差は、0.002
%程度であったが、本発明のコアピン10におけるピン
本体11の外径の寸法誤差は、0.0005%程度になってい
る。
【0013】コアピン10は、図2に示すように、射出
成形によって得られる合成樹脂成形品に、凹部または貫
通孔を成形するために、射出成形金型20に取り付けら
れる。射出成形金型20は、例えば、成形品に3つのボ
ス部を成形して、各ボス部に、一対の貫通孔と1つの凹
部をそれぞれ形成するようになっている。スプールゲー
ト21を通って溶融樹脂40が注入されるキャビティ2
2には、成形品における各ボス部を成形するために、3
つの凹部22aがそれぞれ設けられており、各凹部22
a内に、それぞれのコア本体12の先端から突出したピ
ン本体11の先端部が位置されるように、3つのコアピ
ン10が、キャビティ22に面した状態でそれぞれ取り
付けられている。成形品に貫通孔を形成する一対のコア
ピン10は、ピン本体11の先端部がキャビティ22の
各凹部22a内をそれぞれ貫通して、各ピン本体11の
先端面がキャビティ22の内面にそれぞれ当接してい
る。また、成形品に凹部を形成する1つのコアピン10
は、ピン本体11の先端面が、キャビティ22の凹部2
2a内に位置されており、キャビティ22の内面には当
接していない。
【0014】コアピン10におけるコア本体12から突
出したピン本体11の先端部には、キャビティ22内に
充填される溶融樹脂40の応力が加わるが、ピン本体1
1はコア本体12とは別に構成されており、ピン本体1
1は、先端部を除いて、コア本体12内に保持されてい
るために、ピン本体11の先端部に溶融樹脂40の応力
が加わっても、コア本体12から突出したピン本体11
の先端部は撓んだ状態になり、容易に破断するおそれが
ない。特に、コア本体12とピン本体11との間には、
溶融樹脂40が通過しない間隙が形成されているため
に、ピン本体11の先端部に溶融樹脂40の応力が加わ
っても、その間隙がクッションになり、ピン本体11が
撓むことによって破断されることが、一層確実にさらに
防止されることになる。
【0015】さらに、コア本体12内を挿通するピン本
体11には、局部的に応力が集中するおそれがなく、ま
た、ピン本体11は、コア本体12とは別に、直線状に
加工されているために、内部に加工歪みが残留するおそ
れもない。従って、ピン本体11の先端部に溶融樹脂4
0の応力が繰り返し加わるような場合にも、ピン本体1
1の先端部は、容易に破断せず、長期にわたって安定的
に使用することができる。
【0016】図3に示す従来のコアピン30では、射出
成形金型20に取り付けて、射出成形を10万回程度に
わたって繰り返すと破断するおそれがあったが、本発明
のコアピン10では、射出成形金型20に取り付けて、
射出成形を100万回程度にわたって実施しても、破断
するおそれがない。
【0017】また、コア本体12から突出したピン本体
11の先端部が破断しても、先端部が破断したピン本体
11のみを交換すればよく、コア本体12は継続して使
用することができるために、経済性が著しく向上する。
【0018】さらに、コア本体12とピン本体11との
間には、溶融樹脂40が通過しない間隙が形成されてい
るために、キャビティ22の凹部22a内に溶融樹脂4
0が充填される際に、コア本体12とピン本体11との
間隙を通って溶融樹脂40内のエアーが容易に排出され
る。従って、溶融樹脂40内のエアーが確実に排出さ
れ、得られる成形品にピンホールが発生することが防止
される。
【0019】
【発明の効果】本発明の射出成形金型用コアピンは、こ
のように、コア本体内を挿通するピン本体が挿通して、
ピン本体の先端部がコア本体から突出した状態になって
いるために、コア本体から突出したピン本体は、溶融樹
脂の応力が繰り返して加わっても容易に破断するおそれ
がない。また、ピン本体とコア本体との間に、溶融樹脂
が通過しない間隙が設けられているために、その間隙を
通して溶融樹脂内のエアー抜きができる。さらには、ピ
ン本体とコア本体とが別個に構成されているために、ピ
ン本体を精度よく製造することができ、射出成形品に、
凹部または貫通孔を高精度で成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型用コアピンの実施の形態
の一例を示す縦断面図である。
【図2】そのコアピンが取り付けられた射出成形用金型
の一例を示す要部の断面図である。
【図3】従来の射出成形金型用コアピンの一例を示す一
部破断正面図である。
【符号の説明】
10 コアピン 11 ピン本体 11a フランジ部 12 コア本体 12a フランジ部 12b 突出部 20 射出成形金型 21 スプールゲート 22 キャビティ 22a 凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品に凹部または貫通孔を形成するべ
    く射出成形金型に取り付けられるコアピンであって、 筒状のコア本体と、このコア本体内を溶融樹脂が通過し
    ない間隙をあけて挿通されて先端部がコア本体から突出
    したピン本体とを具備し、コア本体から突出したピン本
    体の先端部がキャビティ内に配置されるように、コア本
    体が射出成形金型内に取り付けられるようになっている
    ことを特徴とする射出成形金型用コアピン。
JP24117597A 1997-09-05 1997-09-05 射出成形金型用コアピン Pending JPH1177764A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24117597A JPH1177764A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 射出成形金型用コアピン

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JP24117597A JPH1177764A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 射出成形金型用コアピン

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JPH1177764A true JPH1177764A (ja) 1999-03-23

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ID=17070366

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JP24117597A Pending JPH1177764A (ja) 1997-09-05 1997-09-05 射出成形金型用コアピン

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JP (1) JPH1177764A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101393614B1 (ko) * 2012-07-03 2014-05-12 삼성전기주식회사 사출성형 금형장치
JP2020163396A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社アーレスティ 金型用中子

Cited By (2)

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KR101393614B1 (ko) * 2012-07-03 2014-05-12 삼성전기주식회사 사출성형 금형장치
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