JPH1177722A - 繊維強化プラスチック成形品の製造方法 - Google Patents

繊維強化プラスチック成形品の製造方法

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JPH1177722A
JPH1177722A JP24489897A JP24489897A JPH1177722A JP H1177722 A JPH1177722 A JP H1177722A JP 24489897 A JP24489897 A JP 24489897A JP 24489897 A JP24489897 A JP 24489897A JP H1177722 A JPH1177722 A JP H1177722A
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JP
Japan
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unsaturated polyester
polyester resin
molded product
plastic molded
reinforced plastic
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JP24489897A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Maekawa
一誠 前川
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で高い表面平滑性に優れた繊維強化プラス
チックの成形法を提供すること。 【解決手段】繊維強化材および充填剤を含有する不飽和
ポリエステル樹脂組成物を、金型内において加熱・加圧
成形する際に、予め成形した比重の小さいプラスチック
成形品をサンドイッチして成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軽量化された繊維
強化プラスチック成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不飽和ポリエステル樹脂成形品は、優れ
た機械的強度、耐熱性、耐水性、耐薬品性を有する上に
生産性が高く、例えば浴槽、浴室パネル、水タンクパネ
ル、浄化槽、キッチンカウンタートップ等に広く利用さ
れている。近年、不飽和ポリエステル樹脂系シートモー
ルディングコンパウンド(SMC)あるいはバルクモー
ルディングコンパウンド(BMC)が、自動車外板、外
装用プラスチック材料として脚光を浴び、例えばトラン
クリッド、ルーフ、フェンダー等の主要外板やスポイラ
ー等の外装部品にも使用されるに至っている。自動車外
板、外装に用いられるSMCあるいはBMCは、特に高
面品質性が要求されており、それらには高い表面平滑性
を有するSMC、BMCが使用されている。しかしなが
ら、ガラス繊維強化プラスチックは、その他の樹脂材料
に比べて比重が大きく(一般的な熱可塑性樹脂=1.0
〜1.4、ガラス繊維強化プラスチック(SMC)=
1.6〜2.0)、自動車用途に用いる場合、近年の車
両重量規制等の問題から、低比重化の要求が非常に大き
い。そこで、従来から繊維強化プラスチック、特に不飽
和ポリエステル樹脂系SMCではガラスマイクロバルー
ンをSMCに配合し、比重を小さくする技術が用いられ
ている。しかし、この方法を用いた成形品は、表面にガ
ラスマイクロバルーンが露出しているため、成形品表面
に塗装処理を施すと表面に露出し、且つ破壊されたガラ
スマイクロバルーンがピンホールの殻となり、成形品の
外観を著しく損なう。また、ガラスマイクロバルーンを
含まない通常のSMCの間に、中空体を含有したSMC
をサンドイッチ状に挟み込み、金型内にチャージし成形
する方法も提案されている(特開平5−318471号
公報)が、この方法では、成形品の流動末端はガラスマ
イクロバルーンが表面に露出する可能性があり、十分に
確立された技術とは言い難い。このように、従来技術で
は多くの問題を併せ持ち、ガラス繊維強化プラスチック
成形品の軽量化の大きな障壁の一つとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる状況に
鑑みなされたもので、軽量で高い表面平滑性に優れた繊
維強化プラスチックの成形法を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的は本発明によ
れば、繊維強化材および充填剤を含有する不飽和ポリエ
ステル樹脂組成物を、金型内において加熱・加圧成形す
る際に、予め成形した比重の小さいプラスチック成形品
をサンドイッチして成形することにより達成される。本
発明は、1)不飽和ポリエステル樹脂、ビニル単量体、
炭酸カルシウムを含有する不飽和ポリエステル樹脂組成
物を強化繊維材に含浸させた成形材料、2)不飽和ポリ
エステル樹脂、ビニル単量体、炭酸カルシウム、ガラス
マイクロバルーンを含有する不飽和ポリエステル樹脂組
成物を強化繊維材に含浸させた成形材料、3)2)の成
形材料を硬化させた成形品、4)3)の成形品を1)の
成形材料にサンドイッチ状に挟み込んで成形する繊維強
化プラスチックの製造法に関する。上記の成形材料1)
は、優れた機械的強度、耐熱性、耐水性、耐薬品性を示
す上に、特に自動車外板への適用に必要な高面品質性及
び、速硬化性を有し、併せて非常に良好な保存安定性を
示す。また成形材料2)は従来から使用されているガラ
スマイクロバルーンを使用した成形材料である。この成
形材料を硬化させて得られた成形品3)は、一般的なガ
ラス繊維強化プラスチック成形品よりも比重が小さい。
この比重の小さい成形品3)を成形材料1)にサンドイ
ッチ状に挟み込んで得られる成形品は、一般的なガラス
繊維強化プラスチックよりも比重が小さく、且つ、成形
品本来の優れた表面平滑性を損なうことなく、ガラスマ
イクロバルーンが表面に露出することによるピンホール
の発生も皆無である。これらの特性のため、特に自動車
外板への適用に有用である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いる不飽和ポリエステ
ル樹脂は、α、β−不飽和二塩基酸と2価のグリコール
との縮合で合成されるものである。該不飽和ポリエステ
ル樹脂の合成には、従来から知られているように、これ
ら2成分の他に飽和二塩基酸や二塩基酸と反応するジシ
クロペンタジエン等も併用することができる。α、β−
不飽和二塩基酸の例としては、マレイン酸、フマル酸、
ハロゲン化無水マレイン酸等が挙げられる。併用される
飽和二塩基酸の例としては、フタル酸、無水フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、ハロゲン化無水フタル
酸、コハク酸、アジピン酸等が挙げられる。2価のグリ
コールの例としては、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、水添ビスフェノールA、1,6−ヘキサンジオー
ル類が挙げられる。本発明で用いるビニル単量体として
は、例えば、スチレン、ビニルトルエン等が挙げられ
る。これらのビニル単量体は、通常、希釈剤として前述
した不飽和ポリエステル樹脂に配合されるか、または、
そのまま添加される。本発明で用いる充填剤としては、
特に制限はないが、通常炭酸カルシウムが用いられ、従
来から不飽和ポリエステル樹脂組成物に用いられている
粒子径0.1μm〜200μm(望ましくは0.1μm
〜10μm)のものを用いることができる。本発明で用
いる強化繊維としては炭素繊維、ガラス繊維、アラミド
繊維等の繊維を用いることができるが、通常ガラス繊維
が強度やコストのバランス面から選択される。また、本
発明で用いるガラスマイクロバルーンは、真比重0.2
〜0.5のものを用いることができる。
【0006】本発明の不飽和ポリエステル樹脂組成物
は、必要に応じて重合禁止作用を示す化合物、有機過酸
化物、増粘剤、離型剤、顔料、低収縮剤を配合すること
ができる。有機過酸化物としては、ターシャリブチルペ
ルオキシベンゾエート、ターシャリブチルイソプロピル
カーボネート等が挙げられる。増粘剤としては、マグネ
シウム、カルシウムの酸化物または水酸化物が挙げられ
る。離型剤としては、ステアリン酸、ミスチリン酸等の
脂肪酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等
の脂肪酸金属塩等の界面活性剤等が用いられる。低収縮
剤としては、飽和ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
メタクリル酸メチル、芳香族ビニル/共役ジエンブロッ
ク共重合体等が挙げられる。本発明の不飽和ポリエステ
ル樹脂組成物は、必要に応じて、充填剤、増粘剤、離型
剤、顔料を配合することができる。充填剤としては、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、クレー、シリカ等
が挙げられる。増粘剤としては、マグネシウム、カルシ
ウムの酸化物または水酸化物が挙げられる。離型剤とし
ては、ステアリン酸、ミスチリン酸等の脂肪酸、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム等の脂肪酸金属
塩、リン酸エステル等の界面活性剤等が用いられる。こ
のような各種配合物が配合された不飽和ポリエステル樹
脂組成物は、通常の手段、装置を用いてガラス繊維(例
えば繊維径8〜20μmで長さが1/4〜4インチのも
の)に含浸させることにより、シート状のシートモール
ディングコンパウンド(SMC)、あるいはバルク状の
バルクモールディングコンパウンド(BMC)等の成形
材料とすることができる。ガラス繊維は、通常、不飽和
ポリエステル樹脂組成物全量に対して、10〜40重量
%が配合される。本発明の成形材料は、金型中で加熱圧
縮(圧力20〜130kgf/cm2 、温度110〜1
80℃)して硬化させることにより、成形品を製造する
ことができる。
【0007】
【実施例】
実施例1〜3、比較例1 表1に示す組成でシートモールディングコンパウンド
(SMC)を調整した。比重の小さなプラスチック成形
品は、表2に示す組成でシートモールディングコンパウ
ンドを調整し、圧力100kgf/cm2 、金型温度1
50℃で所定の条件下に加圧し、板状(500×300
mm)の成形品を製造し、平板またはそれを網状に打抜
き、ついでそれを表1のSMCでサンドイッチし、前記
同様の成形条件でプレスして厚み2.5mmの成形品を
製造した。最終成型品の特性を表3に示す。成形品の表
面平滑性は、米国アシュランド社製表面平滑性測定機ロ
ーリアを用い、該成形品の中央10×10インチの面積
について測定した。測定値は小さいほど表面平滑性が良
好であることを示す。成形品の曲げ強さ、弾性率はJI
S−K−7055による。
【0008】
【表1】 不飽和ポリエステル樹脂:日立化成工業製商品名、ポリセット9120 ポリ酢酸ビニル :電気化学工業製商品名、ASR−M4 炭酸カルシウム :日東粉化工業製商品名、S−lite 1200 離型剤 :ステアリン酸亜鉛 増粘剤 :酸化マグネシウム ガラス繊維 :(繊維径13μm、長さ1インチ)
【0009】
【表2】 ガラスマイクロバルーン:旭ガラス製 セルスターZ36
【0010】
【表3】
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、軽量で高い表面平滑性
に優れた繊維強化プラスチック成形品を提供することが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における工程の概念図
【符号の説明】
1 比重の小さなプラスチック成形品 2 繊維強化プラスチックプリプレグまたはその硬化物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29K 105:16 B29L 9:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維強化材および充填剤を含有する不飽和
    ポリエステル樹脂組成物を、金型内において加熱・加圧
    成形する際に、予め成形した比重の小さいプラスチック
    成形品をサンドイッチして成形することを特徴とする繊
    維強化プラスチック成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】比重の小さいプラスチック成形品が、網様
    形状である請求項1記載の繊維強化プラスチック成形品
    の製造方法。
  3. 【請求項3】比重の小さいプラスチック成形品が、マイ
    クロバルーンを配合してなる繊維強化プラスチック成形
    品である請求項1または2記載の製造方法。
JP24489897A 1997-09-10 1997-09-10 繊維強化プラスチック成形品の製造方法 Pending JPH1177722A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020031720A (ko) * 2000-10-23 2002-05-03 이계안 차체외판용 저비중 열경화성수지 조성물
KR20030076797A (ko) * 2002-03-21 2003-09-29 현대자동차주식회사 플라스틱 복합 수지 조성물과 이를 이용한 자동차 플로어패널의 제조방법
CN113462183A (zh) * 2021-04-01 2021-10-01 句容市久诺复合材料有限公司 一种高阻燃、低密度的smc复合材料

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KR20020031720A (ko) * 2000-10-23 2002-05-03 이계안 차체외판용 저비중 열경화성수지 조성물
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