JPH1177603A - 曲がりを有する原木の挽割方法並びにその製材装置 - Google Patents

曲がりを有する原木の挽割方法並びにその製材装置

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JPH1177603A
JPH1177603A JP26495197A JP26495197A JPH1177603A JP H1177603 A JPH1177603 A JP H1177603A JP 26495197 A JP26495197 A JP 26495197A JP 26495197 A JP26495197 A JP 26495197A JP H1177603 A JPH1177603 A JP H1177603A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的大きな矢高を有する原木が供給されて
も最大矢高位置を考慮しながら効率良く木取りが行える
新規な挽割方法並びにその装置を提供する。 【解決手段】 原木A0 の木口のうち小径端側の末口径
に応じて角材寸法を想定して挽割装置2の歩出しを決定
し、更にカスガイ装置34は原木A0 の最大矢高位置と
最大矢高量及び末口径と元口径の寸法に応じて一方また
は双方の木口の仮芯L0 に対して適宜の補正方法並びに
適宜の補正式による補正が行われた位置を保持し、これ
を実際の挽割芯L1 とする。また補正式は原木A0 の材
質や材長あるいは木取り方法等の条件により変更可能で
あることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は曲がりを有する原木
から効率的に角材を挽き取る方法並びにその製材装置に
関するものである。
【0002】
【発明の背景】比較的小径木であって且つ曲がりを有す
る原木から角材を挽き取るにあたっては、例えば原木の
両木口をカスガイ装置で保持し位置決めした後、二重挽
きの丸鋸盤等の挽割装置に送りまず対向する二面を挽き
割り、更に原木を90°反転させ再度挽割装置に送り残
りの二面を挽き割り適宜の角材を得るという方法がとら
れている。そしてこのような方法においても市場価値の
より高い角材を効率的に挽き取ることを目的として原木
の両木口の保持位置を適宜補正して実際の挽割芯を設定
する試みが提案されている。その一例として特開平6−
39803号「原木の芯出方法及び装置」や特開平6−
126706号「木取りテーブル及び木取りテーブルを
用いた原木の芯出方法」が開示されている。
【0003】ところでこれらの手法によれば、原木の両
木口をまず任意に保持しこれを仮芯として、この仮芯を
中心軸として原木を一回転させながら複数のセンサで原
木の輪郭形状を計測し、最も小さい輪郭形状を基準とし
てそれぞれの輪郭形状を重ね合わせるように保持位置を
補正する手法がとられている。しかしながらこのような
手法であると矢高量と称される曲がりが比較的大きく、
且つ材が小径木である場合、各輪郭形状を重ね合わせる
ように補正して得られる材芯は必ずしも直線にならず、
このような原木には適用しづらいものであった。
【0004】また前記特開平6−126706号「木取
りテーブル及び木取りテーブルを用いた原木の芯出方
法」によれば、更に木口のうち末口径の寸法と最大矢高
量が大きなファクタであることから経験的にデータテー
ブルを作り出し、材毎にどれに当てはまるかに応じて幾
通りかの設定を行い、挽き取る角材を決定していく手法
がとられている。これは末口径の寸法と最大矢高量とを
大きなファクタとして認識している点ではより実用的な
挽き割りが可能ではあるものの、最大矢高位置による考
慮がなされていない点で問題があった。すなわち実際の
原木においては例えば元口側近くに最大矢高量を有する
場合には挽き取られる角材の角寸法を小さくする必要は
あまりないが、末口側近くに最大矢高量を有する場合に
は末口側である程度野太(角柱の隅部が角形にならず木
肌面となる部位)の発現を甘受してもむしろ元口側で野
太を有しない程度の大きな寸法の角材を得ることを考慮
すべきである。このように最大矢高を有する位置におい
てそれぞれ考慮すべき状況が異なるものであり、この最
大矢高位置を考慮し且つ矢高量の比較的大きな原木にも
適用し得る効率の良い挽割手法が求められていた。
【0005】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであり、比較的大きな矢高を有す
る原木が供給されても最大矢高位置を考慮しながら歩留
り良く木取りが行える新規な挽割方法並びにその装置の
開発を試みたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
曲がりを有する原木の挽割方法は、曲がりを有する原木
をその両木口をカスガイ装置で保持した状態で挽割装置
に移送させ、原木の形状に応じて最大寸法の角材を挽き
割る方法において、前記原木の木口のうち小径端側の末
口径に応じて角材寸法を想定して挽割装置の歩出しを決
定し、更にカスガイ装置は原木の最大矢高位置と最大矢
高量及び末口径と元口径の寸法に応じて一方または双方
の木口のほぼ中心位置すなわち仮芯位置に対して表2の
チャート及び数2の式により補正が行われた位置を保持
し、これを実際の挽割芯とすることを特徴として成るも
のである。
【0007】
【表2】
【0008】
【数2】
【0009】この発明によれば、比較的大きな矢高を有
する小径木タイプの原木が供給された場合でも、最大矢
高量及び末口径と元口径の寸法に加え最大矢高位置を考
慮し、簡単に挽割芯が設定でき歩留りの良い木取りが行
える。
【0010】また請求項2記載の曲がりを有する原木の
挽割方法は、前記請求項1記載の要件に加え、前記数1
の式における定数k1 、k2 は原木の材質や材長あるい
は木取り方法等により異なるファクタであることを特徴
として成るものである。この発明によれば、原木の材質
や材長あるいは木取り方法等、種々の条件に対応する補
正式が得られるため、種々の条件に対応した挽割芯の設
定が簡単に行える。
【0011】更にまた請求項3記載の曲がりを有する原
木の挽割方法は、前記請求項1または2記載の要件に加
え、前記補正は最大矢高量を呈する曲がり姿勢に対し9
0°回転した方向における曲がり姿勢がある場合、それ
ぞれの姿勢を満足するように行われ挽割芯が決定される
ことを特徴として成るものである。この発明によれば、
互いに垂直な二方向に曲がり姿勢を呈する原木が供給さ
れてもそれぞれの姿勢を満足する挽割芯の設定が行え
る。
【0012】更にまた請求項4記載の製材装置は、曲が
りを有する原木をその両木口をカスガイ装置で保持した
状態で挽割装置に移送させ原木の形状に応じて最大寸法
の角材を挽き割る装置において、前記挽割装置に原木を
送る送材装置と原木を供給する材供給装置との間に原木
の両木口のほぼ中心を仮芯として検出する仮設定装置
と、原木の最大矢高位置と最大矢高量及び末口径と元口
径の寸法を検出し実際の挽割芯を決定する芯出装置と、
芯出装置から送材装置へ原木を移送するチャージング装
置とが組み込まれることを特徴として成るものである。
この発明によれば原木の最大矢高位置と最大矢高量及び
末口径と元口径との寸法により両木口の保持位置を仮芯
位置から補正し挽割芯を設定する具体的構造を可能とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づき説明する。説明にあたっては曲がりを有する原木
の挽割方法を実質的に構成する製材装置1について説明
し、次いでこの装置の作動態様を説明しながら併せて曲
がりを有する原木の挽割方法について説明する。まず製
材装置1は図1、2に示すように挽割作業を直接担う挽
割装置2と、挽割装置2へ原木A0 を規制された姿勢で
送り込む送材装置3と、原木A0 を供給する材供給装置
4と、材供給装置4と送材装置3との間に設けられる仮
設定装置5と、芯出装置6と、チャージング装置7とを
具えて成るものである。そして送材装置3を挟んで一例
として材供給側の対向する位置に製品材貯留装置8が設
けられ、挽割終了側に背板貯留装置9が設けられる。以
下各装置の概略について説明する。
【0014】まず挽割装置2は一例として一重挽きタイ
プの丸鋸盤21が挽割線を挟んで二基設けられるもので
あり、丸鋸刃22を歩出設定自在に構成するものである
が、二重挽きタイプのものを適用しても構わないし、帯
鋸盤を適用しても構わない。送材装置3は挽割装置2に
対して正確な挽き割りができるように原木A0 を正確な
姿勢を保持して送り込むためのものであり、送材架台3
1を主要部材とし、その下方に取り付けられた車輪32
がレール33上を転動することにより挽割装置2側に移
動自在に構成されている。また送材架台31には原木A
0 の両木口を保持し、挽き割った原木A0 を少なくとも
90°反転できるようなカスガイ装置34を具えてい
る。材供給装置4は原木A0 を一本毎、仮設定装置5に
供給するためのものであり、一例として三角板状の支承
アタッチメント42を有したチェーンコンベヤ41が適
用されるが、ステップフィーダ等を適用することも可能
である。
【0015】仮設定装置5は一本毎の原木A0 を受け取
り、次の芯出装置6へ供給するための予備的作業すなわ
ち仮芯L0 を決定する作業を行うためのものであり、一
例として供給された原木A0 を安定的に支持するためV
溝状に形成された複数の支持板51と、原木A0 を固定
されたストッパに押し当てるためのシリンダ52と、原
木A0 の仮芯L0 を検出する仮芯出アーム53とを具え
て成るものである。仮芯出アーム53は、くの字状に形
成された二本のアーム間に原木A0 の両木口付近を挟み
込むように構成され、木口のほぼ中心を仮芯L0 として
検出するものである。また仮芯出アーム53は図3に示
すようにシフトシリンダ54により昇降自在に構成され
るとともに、移送架台55により仮設定装置5と芯出装
置6との間を往復自在に構成されている。このため仮芯
出アーム53は通常支持板51の支持作用面より充分下
方に沈んだ状態で待機しているが、原木A0 の両木口を
挟んで芯出装置6に送る際には支持板51の支持作用面
より突出した状態で移送することになる。
【0016】芯出装置6は原木A0 の実際の挽割芯L1
を検出するためのものであり、一例として二基の仮芯部
チャッキング61と五つのレーザーセンサ62とを具え
て成るものである。仮芯部チャッキング61は、仮芯出
アーム53により検出された仮芯L0 の位置を把持した
状態で原木A0 を一回転するよう構成され、レーザーセ
ンサ62は原木A0 の上部にほぼ等間隔に配され、原木
0 の外周形状を計測することにより最大矢高位置と最
大矢高量を検出するよう構成される。なお仮芯部チャッ
キング61はレーザーセンサ62により検出されたデー
タにより原木A0 の両木口を把持した状態で上下左右に
移動させ得るものであり、これにより実際の挽割芯L1
が補正設定されるものである。またレーザーセンサ62
は設置位置からの距離を測定し原木A0 の外周形状を計
測するものであるが、マイクロ波距離センサ等を適用し
ても構わないし、あるいは原木A0 に直接接触して測定
するタイプのものであっても構わない。またこの実施の
形態ではレーザーセンサ62により検出される矢高量が
最大となる位置を最大矢高位置として検出するため、必
ずしも現実の最大矢高位置と一致しないことが考えら
れ、これを考慮してレーザーセンサ62の設置数を増や
すことも可能であるが、実際に行った試験では五つのレ
ーザーセンサ62で実用上充分であった。また最大矢高
量を呈する曲がり姿勢に対し90°回転した方向にも曲
がり姿勢を有する原木A0 が供給された場合、それぞれ
の姿勢を満足するように補正が行われ、仮芯部チャッキ
ング61の移動が行われるものである。
【0017】チャージング装置7は実際の挽割芯L1
検出された原木A0 を送材装置3まで移送するためのも
のであり、図3に示すように上部に配設されたチャージ
ングレール71に沿ってチャージャユニット72が芯出
装置6と送材装置3間を往復自在に構成されるととも
に、直接原木A0 を掴持するチャージャアーム73が昇
降自在に構成されるものである。製品材貯留装置8は角
材等に挽き割られた製品材A1 を貯留するためのもので
あり、一例としてチェーンコンベヤ81が適用される。
背板貯留装置9は非製品材部位である背板A2 を貯留す
るためのものであり、一例としてチェーンコンベヤ91
が適用される。
【0018】次に以上のように構成された製材装置1の
作動態様を説明しながら併せて曲がりを有する原木の挽
割方法について説明する。 (1)原木の供給 原木A0 は図1、3に示すようにまず材供給装置4上を
両端がカットされた状態で搬送され、仮設定装置5に供
給される。その際、加工できないほどの大きな矢高量を
有する原木A0 を材供給装置4上でセンサ等によりとり
除く形態が併せてとり得る。
【0019】(2)仮芯出し 仮設定装置5に供給された原木A0 はV溝状に形成され
た支持板51上に安定的に載置された後、シリンダ52
により一例として元口側がストッパに押し当てられる。
次いで仮芯出アーム53が開いた状態で上昇し、原木A
0 を挟み両木口のほぼ中心位置が仮芯L0 として検出さ
れる。その後、原木A0 は仮芯出アーム53に挟持され
た状態のまま芯出装置6上まで移送され、図4(a)に
示すように検出された仮芯L0 が仮芯部チャッキング6
1により把持される。
【0020】(3)最大矢高位置と最大矢高量及び末口
径と元口径の検出 仮芯L0 を把持された原木A0 は仮芯部チャッキング6
1により一回転させられ、上方に配されたレーザーセン
サ62により外周形状が計測され、最大矢高位置と最大
矢高量が検出される。その際、末口径と元口径の形状及
び寸法が両端のレーザーセンサ62により検出される。
【0021】(4)把持位置の補正(挽割芯の設定) 検出された最大矢高位置と最大矢高量及び末口径と元口
径の寸法に基づき原木A0 を把持している仮芯部チャッ
キング61の把持位置が補正され、実際の挽割芯L1
設定される。この補正にあたっては原木A0 の歩留りや
種々の試験を重ねた結果、表3のチャート及び数3の式
により行うものであり、それぞれの場合の補正方法を図
5に示す。
【0022】
【表3】
【0023】
【数3】
【0024】ここで数3の式におけるk1 ×Hは最大矢
高量に相当する補正量を示し、1/2×k2 ×(D2
1 )は原木A0 の末口径と元口径の寸法に相当する補
正量を示すものである。そして二つの定数k1 、k2
レーザーセンサ62の設置数や原木A0 の材質及び材長
あるいは木取りパターン等、種々の条件により変更する
ものであるが、一例とを前記表3に併せて示す。
【0025】そしてこのような手法により例えば材中央
と元口との中間付近で最大矢高を有するような原木にお
いて仮芯L0 の補正を行えば図6に示すように実際の挽
割芯L1 が設定される。更にこの原木A0 から末口とほ
ぼ同じ大きさの角材を挽き取るような場合には、木肌面
が残存する部位である野太a0 はほぼ片方に集約される
ため製品材A1 の断面を細くすることなく材長の長い角
材が挽き取れ、歩留り良く木取りが行えることとなる。
因みにこのように野太a0 が片方に集約された角材はこ
の野太a0 の部分を壁面等の見えない部分に向け使用さ
れる。なお前記数3の式によれば、矢高量を有しない場
合においても元口径と末口径との差による補正量が算出
されるが、このような場合には補正は行われず仮芯L0
をそのまま挽割芯L1 とするものである。また前記表3
ののように末口の把持位置を補正する際、補正量が大
きく算出されると末口にカスガイ装置34を打てない場
合が考えられるが、その場合にはカスガイ装置34を打
てる範囲限界に補正量を抑える形態が併せてとり得る。
また最大矢高量を呈する曲がり姿勢に対し90°回転し
た方向にも曲がり姿勢を有する原木A0 が供給された場
合、補正は芯出装置6によりそれぞれの姿勢を満足する
ように行われ挽割芯L1 が決定されるものであるが、一
度挽き割りがなされ、いわゆる太鼓挽きした状態で再度
補正を行い新たに挽割芯を決定することも可能である。
【0026】(5)送材装置への移送 以上のように仮芯部チャッキング61の把持位置の補正
が行われ、実際の挽割芯L1 が設定された原木A0 は図
4(b)に示すようにチャージング装置7におけるチャ
ージャユニット72のチャージャアーム73により掴持
される。因みにチャージャアーム73は掴持部にタッチ
センサを具え、すでに補正が行われた原木A0 の位置が
ずれないように掴持し、その掴持した位置に応じてその
位置を記憶しておくのである。この状態でチャージャユ
ニット72はチャージングレール71上を移動し、原木
0 を送材装置3に移送する。送られた原木A0 の姿勢
はそのまま保存された状態であるため、カスガイ装置3
4によりすでに設定された挽割芯L1 の位置が保持され
ることとなる。
【0027】(6)挽き割り このような保持がなされた後、送材架台31を挽割装置
2側に移送させ、丸鋸刃22により原木A0 のまず二面
を挽き割って太鼓挽きし、次いで原木A0 を出発位置に
戻してカスガイ装置34を90°反転させ原木A0 を9
0°回転させた状態で再び挽割装置2側に送り込んで残
った二面を挽き割って最終的に角材としての製品材A1
を得るのである。
【0028】
【発明の効果】請求項1または4記載の発明によれば、
比較的大きな矢高を有する小径木タイプの原木A0 が供
給されても原木A0 の最大矢高位置と最大矢高量及び末
口径と元口径との寸法により両木口の保持位置を仮芯L
0 から補正し挽割芯L1 を設定でき歩留り良く挽き割り
が行える。
【0029】また請求項2記載の発明によれば、原木A
0 の材質や材長あるいは木取り方法等、種々の条件に対
応できる補正式により補正を行うため種々の条件に応じ
た挽割芯L1 の設定が簡単に行える。
【0030】更にまた請求項3記載の発明によれば、最
大矢高量を呈する曲がり姿勢に対し90°回転した方向
にも曲がり姿勢を有する原木A0 が供給されてもそれぞ
れの姿勢を満足するように補正が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲がりを有する原木の製材装置を示す斜視図で
ある。
【図2】曲がりを有する原木の製材装置を骨格的に示す
平面図である。
【図3】同上正面図である。
【図4】原木を芯出装置に移送した様子を示す正面図並
びにチャージング装置による移動の様子を示す正面図で
ある。
【図5】最大矢高位置により仮芯からの補正方法を示す
説明図である。
【図6】比較的大きな矢高量を有する小径木タイプの原
木の挽き割りを示す説明図並びに挽き割られた材の形状
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 製材装置 2 挽割装置 3 送材装置 4 材供給装置 5 仮設定装置 6 芯出装置 7 チャージング装置 8 製品材貯留装置 9 背板貯留装置 21 丸鋸盤 22 丸鋸刃 31 送材架台 32 車輪 33 レール 34 カスガイ装置 41 チェーンコンベヤ 42 支承アタッチメント 51 支持板 52 シリンダ 53 仮芯出アーム 54 シフトシリンダ 55 移送架台 61 仮芯部チャッキング 62 レーザーセンサ 71 チャージングレール 72 チャージャユニット 73 チャージャアーム 81 チェーンコンベヤ 91 チェーンコンベヤ A0 原木 A1 製品材 A2 背板 a0 野太 L0 仮芯 L1 挽割芯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲がりを有する原木をその両木口をカス
    ガイ装置で保持した状態で挽割装置に移送させ、原木の
    形状に応じて最大寸法の角材を挽き割る方法において、
    前記原木の木口のうち小径端側の末口径に応じて角材寸
    法を想定して挽割装置の歩出しを決定し、更にカスガイ
    装置は原木の最大矢高位置と最大矢高量及び末口径と元
    口径の寸法に応じて一方または双方の木口のほぼ中心位
    置すなわち仮芯位置に対して表1のチャート及び数1の
    式により補正が行われた位置を保持し、これを実際の挽
    割芯とすることを特徴とする曲がりを有する原木の挽割
    方法。 【表1】 【数1】
  2. 【請求項2】 前記数1の式における定数k1 、k2
    原木の材質や材長あるいは木取り方法等により異なるフ
    ァクタであることを特徴とする請求項1記載の曲がりを
    有する原木の挽割方法。
  3. 【請求項3】 前記補正は最大矢高量を呈する曲がり姿
    勢に対し90°回転した方向における曲がり姿勢がある
    場合、それぞれの姿勢を満足するように行われ挽割芯が
    決定されることを特徴とする請求項1または2記載の曲
    がりを有する原木の挽割方法。
  4. 【請求項4】 曲がりを有する原木をその両木口をカス
    ガイ装置で保持した状態で挽割装置に移送させ原木の形
    状に応じて最大寸法の角材を挽き割る装置において、前
    記挽割装置に原木を送る送材装置と原木を供給する材供
    給装置との間に原木の両木口のほぼ中心を仮芯として検
    出する仮設定装置と、原木の最大矢高位置と最大矢高量
    及び末口径と元口径の寸法を検出し実際の挽割芯を決定
    する芯出装置と、芯出装置から送材装置へ原木を移送す
    るチャージング装置とが組み込まれることを特徴とする
    製材装置。
JP9264951A 1997-09-10 1997-09-10 曲がりを有する原木の挽割方法並びにこれを行う製材装置 Expired - Lifetime JP3023547B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009262487A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Kikukawa Tekkosho:Kk 丸太の姿勢制御式供給装置および丸太の供給方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009262487A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Kikukawa Tekkosho:Kk 丸太の姿勢制御式供給装置および丸太の供給方法

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